JP2011068476A - 給紙機構及び画像形成装置 - Google Patents

給紙機構及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011068476A
JP2011068476A JP2009222561A JP2009222561A JP2011068476A JP 2011068476 A JP2011068476 A JP 2011068476A JP 2009222561 A JP2009222561 A JP 2009222561A JP 2009222561 A JP2009222561 A JP 2009222561A JP 2011068476 A JP2011068476 A JP 2011068476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cassette
sheet
wall
unit
feeding mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009222561A
Other languages
English (en)
Inventor
Yohei Noguchi
陽平 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2009222561A priority Critical patent/JP2011068476A/ja
Publication of JP2011068476A publication Critical patent/JP2011068476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートを押し戻すことができる給紙機構並びにこの給紙機構が組み込まれた画像形成装置を提供することが課題である。
【解決手段】カセットの移動方向に沿って、シートを取り出す取り出し部と、シートを搬送する搬送部と、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻す戻し機構と、を含み、戻し機構は、カセットの第1方向への移動につれて伸長する操作部と、操作部の伸長に連動して、第1方向に移動する先端部を有する押出部と、を含み、押出部は、前記カセットからはみ出た前記シートに接触可能に形成されることを特徴とする給紙機構。
【選択図】図4

Description

本発明は、カセットを取り出すときに、カセットからはみ出たシートをカセット内に戻すことができる給紙機構及び画像形成装置に関する。
コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機等に代表される画像形成装置は、一般的に、画像形成装置の筐体内に着脱自在に取り付けられるカセット内にシートを収容する。カセットからシートが取り出され、画像形成装置内の画像形成部で画像がシート上に形成された後、筐体外に排出される。いくつかの型式の画像形成装置は、筐体内へのカセットの挿入方向と、カセットから取り出されるシートの取り出し方向とが一致する。
このような型式の画像形成装置は、カセットが筐体外へ引き出されたときに、カセットからはみ出たシートが筐体内に残されるという不都合を有する。特許文献1乃至3は、このような不都合を解決するための様々な機構を提案している。
特開平9−175678号公報 特開2003−2474号公報 特開2003−40472号公報
特許文献1が開示する機構は、シートを搬送するフィードローラに対して圧接されるセパレートローラの回転シャフトに噛み合う加圧レバーと、加圧レバーと噛み合う解除レバーと、解除レバーと連動して動作する戻し部材とを含む。加圧レバーと解除レバーはソレノイドバルブを用いて制御される。ソレノイドバルブを用いた制御の下、戻し部材はフィードローラとセパレートローラからなる分離給紙部の近傍にはみ出たシートをカセット内に戻す。特許文献1に開示される機構は、電気的並びに機械的な制御を要し、シートを給紙するための機構を不必要に複雑化させる。
特許文献2は、カセットからのシートを給紙する給紙ローラに圧接する分離ローラにトルクリミッタスイッチを取り付けた機構を開示する。特許文献2が開示する機構は更に、給紙ローラへの分離ローラの付勢並びにその解除を担うレバーと、給紙ローラの逆転を防ぐ逆転防止部材を含む。レバーと逆転防止部材は、画像形成装置の筐体に対してカセットを抜き差しすることにより、レバーによる付勢及びその解除並びに逆転防止部材の逆転防止機能並びにその解除がなされる。特許文献2に開示される機構も、トルクリミッタスイッチや逆転防止部材などを要し、比較的複雑な構造をなすとともに直接的にカセットからはみ出たシートを押し戻す機構を備えず、確実にカセット内へシートを押し戻す機能を発揮できるものではない。
特許文献3は、シート束を支持する底板の上下動を利用して、シートを押し戻すための戻し部材に回転動作をさせることにより、シートをカセット内に押し戻す機構を開示する。特許文献3に開示される機構も、比較的多くの部品点数を要するとともに比較的高い機械的精度での組み立てを必要とする。
したがって、現状において、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートを押し戻すことができる給紙機構並びにこのような給紙機構が組み込まれた画像形成装置が望まれている。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートを押し戻すことができる給紙機構並びにこの給紙機構が組み込まれた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係るシート搬送機構は、シートを収容するとともに所定の装置本体に着脱自在に形成されるカセットから前記シートを給紙する給紙機構であって、前記カセットの着脱方向に沿って、前記カセットから前記シートを取り出す取り出し部と、該取り出し部により取り出されたシートを搬送する搬送部と、前記カセットが前記給紙機構から離間する方向に移動されているとき、前記カセットからはみ出たシートを前記カセット内に押し戻す戻し機構と、を含み、該戻し機構は、前記カセットが前記給紙機構から離間する第1方向に移動する間、前記第1方向に伸長する操作部と、前記操作部の伸長に連動して、前記第1方向に移動する先端部を有する押出部と、を含み、前記押出部は、前記先端部が前記第1方向に移動する間、前記カセットからはみ出た前記シートに接触可能に形成されることを特徴とする(請求項1)。
上記構成によれば、給紙機構は、取り出し部を用いて、カセットからシートを取り出した後、搬送部を用いてシートを搬送する。カセットは、往復移動可能に形成される。給紙機構は戻し機構を備え、カセットが給紙機構から離間する方向に移動している間、戻し機構は、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻す。戻し機構は、操作部を含む。操作部は、カセットに力を加えるとともに、給紙機構から離間する方向へのカセットの移動に伴い伸長する。戻し機構は更に、押出部を含む。押出し部の先端部は、給紙機構から離間する方向へのカセットの移動に伴い、カセットの移動方向へ移動する。これにより、シートは、カセット内に戻されることとなる。このように、上記構成に従う給紙機構は、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻すことができる。
上記構成において、前記戻し機構は、前記押出部の基端部と噛み合うピニオンを更に含み、前記操作部は、前記第1方向に向けて伸長可能に形成される弾性体と、該弾性体に接続される基端部と、前記カセットに当接可能に形成される先端部とを有する接触子と、を含み、前記接触子は、該接触子の前記基端部と前記先端部との間に形成されるとともに前記ピニオンと噛み合うラックを含み、前記押出部は、該押出部の前記先端部と前記基端部との間で前記押出部を回転可能に支持する支持シャフトを含むことが好ましい(請求項2)。
上記構成によれば、操作部は、接触子と弾性体とを用いて形成される。接触子はラックを含み、このラックにピニオンが噛み合う。接触子がカセットに向けて移動するとき、ピニオンが回転し、押出部の基端部を回動させる。押出し部は支持シャフトにより回転可能に支持され、ピニオンの回転により、押出し部の先端部は、給紙機構から離間する方向へのカセットの移動に伴って、カセットの移動方向へ移動する。これにより、シートは、カセット内に戻されることとなる。このように、上記構成に従う給紙機構は、単純なギア機構を用いて、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻すことができる。
上記構成において、前記取り出し部により取り出された前記シートを案内する案内面を更に備え、該案内面は、スリットを含み、前記押出部の先端部は、前記スリットを介して前記案内面から突出することが好ましい(請求項3)。
上記構成によれば、押出部は案内面から突出する。したがって、案内面によりシートを案内しながら、シートをカセット内に戻すことができる。このように、上記構成に従う給紙機構は、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートを、比較的高い確実性を以ってカセット内に押し戻すことができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、第1壁と、該第1壁に対向する第2壁とを含むとともに前記第1壁から前記第2壁に向けて延出する収容空間を形成する筐体と、前記第1壁から前記第2壁に向けて前記収容空間内に挿入されるとともにシートを収容可能に形成されるカセットと、前記シートを前記第1壁から前記第2壁に向けて前記シートを前記カセットから給紙する給紙機構と、該給紙機構により給紙された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備え、前記給紙機構は、前記第1壁から前記第2壁に向かう方向に、前記カセットから前記シートを取り出す取り出し部と、該取り出し部により取り出されたシートを前記画像形成部へ搬送する搬送部と、前記カセットが前記第2壁から離間する第1方向に移動しているとき、前記カセットからはみ出たシートを前記カセット内に押し戻す戻し機構と、を含み、該戻し機構は、前記カセットが前記第1方向に移動する間、該第1方向に伸長する操作部と、前記操作部の伸長に連動して、前記第1方向に移動する先端部を有する押出部と、を含み、前記押出部は、前記先端部が前記第1方向に移動する間、前記カセットからはみ出た前記シートに接触可能に形成されることを特徴とする(請求項4)。
カセットは、画像形成装置の筐体に形成された収容空間内に収容される。収容空間は、筐体の第1壁と、第1壁に対向する第2壁との間で延び、カセットは第1壁から第2壁に向けて収容空間に挿入される。カセット内のシートは、第1壁から第2壁に向かう方向に、取り出し部を用いて、給紙される。給紙されたシートは搬送部により画像形成部に搬送され、画像形成部で画像形成がなされる。給紙機構は、戻し機構を含む。戻し機構は、カセットが第2壁から離間する方向に移動している間、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻す。戻し機構は、カセットが第2壁から離間する方向へ移動する間、伸長する操作部と、操作部の伸長に連動して、第2壁から離間する方向へ移動する先端部を含む押出部とを含む。押出部により、シートはカセット内に押し戻される。このように、上記構成に従う画像形成装置は、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻すことができる。
上述の如く、本発明に係る給紙機構及び画像形成装置は、単純な機構を用いて、カセットからはみ出たシートをカセット内に押し戻すことができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図1に示されるプリンタの内部構造を示す図である。 図1に示されるプリンタの給紙機構を示す図である。 図3に示される給紙機構の概略構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。以下の説明において用いられる「シート」との文言は、一般的に、印刷処理を施される印刷用紙を意味するが、本発明はこれに限られるものではなく、トレーシングペーパ、OHPシート、厚紙や画像形成を施与することが可能な他のシートも意味する。以下の説明において、「上流側」、「下流側」或いはこれらに類する文言は、特段の記載がない限り、シートの搬送方向における「上流側」又は「下流側」を意味する。以下の説明において、「シートの幅方向」或いはこれに類する文言は、シートの搬送方向に対して直交する方向を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。図1(a)乃至図1(c)それぞれは、画像形成装置内に向けて移動するカセットを示す。尚、図1に示される画像形成装置は、プリンタであるが、本発明はこれに限られるものではなく、コピー機、ファクシミリ装置やシートに画像を形成することができる他の装置を画像形成装置として用いてもよい。
プリンタ1は、全体として、略直方体形状の筐体2を備える。筐体2は、カセット3の挿入口となる略矩形状の開口部211が形成される正面壁21(第1壁)と、正面壁21に対向する位置にある背面壁22(第2壁)と、正面壁21と背面壁22との間で延びるとともにプリンタ1の側面を形成する右側面壁23及び左側面壁24と、正面壁21と背面壁との間で延びるとともにプリンタ1の上面を形成する天壁25とを含む。
正面壁21の開口部211から背面壁22に向けて、略直方体形状の収容空間が延びる。カセット3の外周輪郭は、この収容空間と相補的な形状をなし、正面壁21側から背面壁22に向けて移動可能である。また、背面壁22から正面壁21に向けてカセット3を引っ張ることにより、筐体2からカセット3を引き出すことも可能である。このようにカセット3は、収容空間内で往復移動可能に形成される。
筐体2内には、プリンタ1の機能を発揮させるための各種の機器が配設される。右側面壁23には、これら機器から生ずる熱を放出するための放熱口231が形成されている。天壁25上には、正面壁21に向けて狭まる凹空間251が形成され、背面壁22側に位置する凹空間251の基端部は、排出壁252により形成される。排出壁252には、画像形成されたシートを排出する排出口253が形成される。排出口253から画像形成処理が施与されたシートが排出され、天壁25上の凹空間251内で積み重ねられる。
カセット3は、カセット3が筐体2内に完全に押し込まれたときに、筐体2の正面壁21とともにプリンタ1の正面側壁面を形成する正面壁31と、正面壁31と対向する位置に存する背面壁32と、正面壁31と背面壁32との間で延びるとともにカセット3の側面を形成する右側面壁33及び左側面壁34と、正面壁31と背面壁32との間で延びるとともにカセット3の底面を形成する底壁35とを含む。
カセット3の底壁35の上面からは、正面壁31から背面壁32に向かう直線上で往復移動可能な第1調整ノブ36と、左右の側面壁33,34を結ぶ直線上で往復移動可能な一対の第2調整ノブ37が立設される。第1調整ノブ36及び第2調整ノブ37は、カセット3内に収容されるシートの束の側面(積層されるシートの縁部が積み重ねられてなる面)に当接するように位置決めされ、第1調整ノブ36、一対の第2調整ノブ37及び背面壁32の内面とで、シートを収容するための空間(シート収容空間)38が形成される。
図2は、図1に示されるプリンタ1の内部構造を概略的に示す。図2と併せて図1を参照しつつ、プリンタ1の内部構造について説明する。尚、プリンタ1は、パーソナルコンピュータ(PC)(図示せず)等に直接またはLAN経由で接続される。パーソナルコンピュータ等の外部装置は、プリンタ1に画像データを送信する。また、図2に関連して以下に説明される構成要素の他に、プリンタ1は、プリンタ1の動作を制御する制御回路など、一般的なプリンタに設けられた他の構成要素も有している。
図2に示されるように、筐体2の内部には、中間転写ユニット92、画像形成ユニット93、露光ユニット94、上述のカセット3、定着ユニット97、排紙ローラ対96を備える。
画像形成ユニット93は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kと、これらコンテナ900Y,M,C,Kの下方に配置され、YMCK各色に対応する現像装置910Y、910M、910C、910Kを有する。
画像形成ユニット93には、更に、それぞれの色のトナー像を担持する感光体ドラム931(電子写真方式で潜像が形成される感光体)が各々備えられている。感光体ドラム931としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム931には、対応したトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。なお、画像形成ユニット93は、上記のようにフルカラー画像を形成することができる構成であるが、これに限定されることはなく、白黒画像やフルカラーではないカラー画像を形成する構成のものであってもよい。
感光体ドラム931の周囲には、帯電器933、現像装置910(910Y、910M、910C、910K)、転写器(転写ローラ)932及びクリーニング装置934等が配置されている。帯電器933は、感光体ドラム931の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム931の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。現像装置910Y、910M、910C、910Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム931上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ932は、中間転写ベルト935を挟んで感光体ドラム931とニップ部を形成し、感光体ドラム931上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置934は、トナー像転写後の感光体ドラム931の周面を清掃する。
各現像装置910Y、910M、910C、910Kは、筐体911を備え、この筐体911の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納されている。また、筐体911内には、2本の攪拌ローラ912、913(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置される。2本の攪拌ローラ912、913は、筐体911の底部近傍で互いに並列に延設する。
筐体911の内部底面には、現像剤の循環経路が設定される。攪拌ローラ912、913は循環経路内に配設されている。攪拌ローラ912、913の間において、筐体911の底部から立設された仕切り壁914が攪拌ローラ912、913の軸方向に延びる。この仕切り壁914は、循環経路を区画する。仕切り壁914の周囲を周回するように循環経路が形成される。2成分現像剤は、この循環経路を攪拌ローラ912及び913によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラ912及び913によって攪拌されつつ筐体911内を循環し、トナーが帯電されるとともに、攪拌ローラ912上の2成分現像剤が上側に位置する磁気ローラ915に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は磁気ローラ915上に磁気ブラシ(図示せず)を形成する。磁気ブラシは、ドクターブレード916によって層厚規制される。現像ローラ917上のトナー層は、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差によって形成され、トナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット93の各々に設けられた感光体ドラム931の周面に、例えば、外部装置から送信された画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921には、複数の感光体ドラム931からトナー像が一次転写され、各感光体ドラム931からの像が重ね塗りされる。この重ね塗りされたトナー像を、中間転写ベルト921は、給紙機構4から供給されるシートSに二次転写部980において二次転写する。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、中間転写ベルト921を周回駆動させる。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、プリンタ1の筐体2で回転自在に支持される。
定着ユニット97は、中間転写ユニット92から二次転写されたシートS上のトナー像に対し、定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像付のシートSは、筐体2の内部空間の上部に形成された排出ローラ対96へ向けて排出される。排紙ローラ対96は、定着ユニット97から搬送されたシートSを、排出壁252に形成された排出口253を介して凹空間251に排出する(図1参照)。
カセット3は、シート収納空間38を形成する底壁35、複数枚のシートSからなるシート束Tを積載するリフト板381を備える。リフト板381の上流側端(図2中の左側端部)は、支持部382により回動可能に支持される。リフト板381は、シート収納空間38の内部において、下流端を自由端として支持部382により垂直面内で回動可能となっている。支持部382は、シートSの幅方向に対向配置されてなるカセット3の左右の側面壁33,34(図1参照)に設けられる。
リフト板381の給紙方向下流部下方には、リフト板381を昇降させる昇降機構として、駆動シャフト383及び押し上げ部材384が設けられる。駆動シャフト383は、駆動モータ(図示せず)に接続される。プリンタ1の動作全般の制御を司る制御部(例えば、制御回路から構成される)による制御下で、駆動モータが作動すると、駆動シャフト383が回転し、リフト板381に接続される押し上げ部材384の先端部が上昇し、リフト板381の下流端が上昇する。
給紙機構4は、プリンタ1の筐体2内に挿入されたカセット3の背面壁32とプリンタ1の筐体2の背面壁22の間に配設される。給紙機構4は、プリンタ1の筐体2内に挿入されたカセット3の上方に配設されるピックアップローラ41(取り出し部)と、ピックアップローラ41の下流側に配設される給紙ローラ42(搬送部)と、給紙ローラ42に圧接される分離ローラ43とを含む。上述の如く、リフト板381の下流端が上昇すると、リフト板381上に積載されたシート束Tの下流端がピックアップローラ41に当接する。ピックアップローラ41が回転すると、リフト板381上のシート束Tの最上位置に存するシートSがカセット3から取り出される。シートSの取り出し方向は、プリンタ1の筐体2内へのカセット3の移動方向に沿う方向である(正面壁21から背面壁22に向かう方向)。その後、カセット3から取り出されたシートSは、給紙ローラ42によって、下流へと搬送される。カセット3から複数のシートSが同時に取り出されたとき、分離ローラは重なって取り出されたシートSのうち下方に位置するシートSをカセット3へ押し戻す方向に回転する。これにより、シートSは1枚ずつ下流へと搬送されることとなる。このようにして、給紙機構4はカセットからシートSを給紙する。
給紙機構4の下流側には、給紙機構4の上方に位置する二次転写部980に向けて延びる搬送路が形成され、搬送路に沿ってシートSを搬送する搬送ローラ対44が配設される。給紙ローラ42によりカセット3から搬送されたシートSは、その後、搬送ローラ対44により二次転写部980まで搬送され、画像形成部93で形成されたトナー画像がシートS上に転写されることとなる。
図3は、給紙機構4を示す。図3(a)は、カセット3と給紙機構4の位置関係を説明する図であり、図3(b)は給紙機構4の斜視図である。図3と併せて、図1及び図2を参照しつつ、給紙機構4について説明する。
給紙機構4は、略直角台形状の左右側面壁453,454を有するとともに全体として略直角台形柱状に形成された筐体45を備える。筐体45の上面455(直角台形柱の斜面に相当する面)は、下方に向けて湾曲し、図2に関連して説明された如く、ピックアップローラ41により取り出された後のシートSを上方に向けて案内するように形成された案内面をなす。プリンタ1の筐体2の左右側面壁23,24に向けて延びる回転シャフト421が、筐体45の上面455上に配設される。回転シャフト421は、給紙ローラ42を回転可能に支持する。回転シャフト421は、モータ等の駆動源に接続され、プリンタ1の制御部の制御下で、駆動源が作動すると回転し、カセット3から取り出されたシートSを搬送する。回転シャフト421からの駆動力は、給紙ローラ42に伝達されると同時に、ピックアップローラ41にギア或いはベルトを介して伝達される。
給紙機構4は、戻し機構5を含む。戻し機構5は、筐体45の正面壁451からカセット3に向けて突出する棒状の操作部51と、操作部51の上方に配設されるとともにカセット3に向けて傾斜する棒状の押出部52とを含む。筐体45の上面455には、正面壁451から背面壁452に向けて延びるスリット456が形成される。押出部52は、スリット456を介して、上面455から突出し、カセット3から取り出されるとともにカセット3からはみ出たシートSに接触可能に形成される。押出部52は、スリット456に沿って、背面壁452からカセット3に向けて(或いは、その逆方向に)移動可能である。
カセット3の背面壁32には、給紙機構4の正面壁451に向けて突出する突出片321が形成される。突出片32に、戻し機構5の操作部51が当接する。操作部51は、筐体45内に出没可能に形成される。カセット3が、プリンタ1の筐体2内に完全に挿入されたとき、操作部51の先端部は突出片321に当接し、操作部51の大部分は給紙機構4の筐体45内に押し込まれる。このとき、押出部52は、筐体45の背面壁452(即ち、筐体2の背面壁22)に向けて傾斜する。カセット3が、給紙機構4の筐体45から離間する方向(第1方向)に移動すると、カセット3の移動に伴って、操作部51は筐体45内からカセット3の移動と同方向に伸長する。押出部52の先端部は、操作部51の伸長に連動して、カセット3の移動方向と同じ方向に移動する。この結果、押出部52は、給紙機構4の筐体45の上面に存するシートSをカセット3内へ押し戻すことができる。
図4は、給紙機構4の筐体45の内部構造を示す。図4(a)は、給紙機構4とともに給紙機構4から離間した位置にあるカセット3を示す。図4(b)は、給紙機構4とともに、給紙機構4に近接した位置にあるカセット3を示す。図4と併せて図1を参照しつつ、給紙機構4の戻し機構5について説明する。
戻し機構5の操作部51は、筐体45の背面壁452と接続される基端部を有する弾性体511を含む。図4に示される弾性体511は、コイルバネであるが、操作部51をカセット3が存する方向へ伸長させることができる他の弾性体を用いてもよい。操作部51は更に、棒状の接触子512を含む。接触子512の基端部は弾性体511の先端部に接続され、接触子512の先端部は、プリンタ1の筐体2に挿入されるカセット3の背面壁32に接触可能なように、カセット3が給紙機構4から離間する位置に存する間、筐体45の正面壁451に対して十分に突出した位置に形成される(図4(a)参照)。接触子512とコイルバネ511は互いに略同軸であり、操作部51は、カセット3に対し、筐体45から離間する方向に力を加える(図4(b)参照)。接触子512の先端部と基端部の間(図4に示される接触子512では、基端部から軸長方向約半分の区間)にラック513が形成される。
筐体45の内部には更に、ピニオン53が配設される。ピニオン53は、略2段円柱形状に形成され、円板状の小ピニオン531と、小ピニオン531より大径に形成される円板状の大ピニオン532とを含む。操作部51のラック513は、大ピニオン532と噛み合う。ピニオン53は、筐体45内で回転可能に固定される。操作部51の伸長或いは伸縮に伴って、ピニオン53は筐体45内の一定位置で回転する。
小ピニオン531は、押出部52の基端部521と噛み合う。押出部52の基端部521は、小ピニオン531と噛み合い可能なように形成された略扇形形状をなすセクトギアである。セクトギアの付け根部分近傍(即ち、押出部52の先端部と基端部521の間)には、支持シャフト522が配設され、支持シャフト522は、押出部52を回転可能に支持する。
図4(b)に示される如く、カセット3が給紙機構4に近接した位置に存するとき、接触子512の大部分は、筐体45内に押し込まれる。押出部52の先端部は、筐体45の上面455に形成されたスリット456を介して筐体45内に沈み込み、上面455から突出しない位置に引っ込む。
図4(b)に示される位置から、図4(a)に示されるような給紙機構4から離間した位置にカセット3が移動すると、弾性体511の付勢力によって、操作部51はカセット3の移動方向に向けて伸長する。この結果、接触子512のラック513がピニオン53を回転させることとなる。尚、操作部51は、接触子512の基端部と反対側に位置するラック513の端部に隣接して、上方の突出する突出部514を備える。接触子512がカセット3の移動方向に所定距離だけ移動すると、突出部514は、筐体45の正面壁451の内面に引っ掛かり、接触子512が停止する。
ピニオン53の回転により、セクトギア521は支持シャフト522周りに回転する。この結果、押出部52の先端部はスリット456を介して筐体45の上面から突出し、給紙ローラ42及び分離ローラ43の脇を通過して、カセット3の移動方向に移動する。これにより、押出部52は、案内面455上に存するカセット3からはみ出したシートSをカセット3内に押し戻すことができる。
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置やこれらの機能を併せ持つ複合機に適用可能である。
1・・・・・プリンタ
2・・・・・プリンタの筐体
21・・・・正面壁(第1壁)
22・・・・背面壁(第2壁)
3・・・・・カセット
4・・・・・給紙機構
41・・・・ピックアップローラ(取り出し部)
42・・・・給紙ローラ(搬送部)
45・・・・筐体
455・・・筐体の上面(案内面)
456・・・スリット
5・・・・・戻し機構
51・・・・操作部
511・・・弾性体
512・・・接触子
513・・・ラック
52・・・・押出部
521・・・セクトギア
522・・・支持シャフト
53・・・・ピニオン
S・・・・・シート

Claims (4)

  1. シートを収容するとともに所定の装置本体に着脱自在に形成されるカセットから前記シートを給紙する給紙機構であって、
    前記カセットの着脱方向に沿って、前記カセットから前記シートを取り出す取り出し部と、
    該取り出し部により取り出されたシートを搬送する搬送部と、
    前記カセットが前記給紙機構から離間する方向に移動されているとき、前記カセットからはみ出たシートを前記カセット内に押し戻す戻し機構と、を含み、
    該戻し機構は、前記カセットが前記給紙機構から離間する第1方向に移動する間、前記第1方向に伸長する操作部と、
    前記操作部の伸長に連動して、前記第1方向に移動する先端部を有する押出部と、を含み、
    前記押出部は、前記先端部が前記第1方向に移動する間、前記カセットからはみ出た前記シートに接触可能に形成されることを特徴とする給紙機構。
  2. 前記戻し機構は、前記押出部の基端部と噛み合うピニオンを更に含み、
    前記操作部は、前記第1方向に向けて伸長可能に形成される弾性体と、
    該弾性体に接続される基端部と、前記カセットに当接可能に形成される先端部とを有する接触子と、を含み、
    前記接触子は、該接触子の前記基端部と前記先端部との間に形成されるとともに前記ピニオンと噛み合うラックを含み、
    前記押出部は、該押出部の前記先端部と前記基端部との間で前記押出部を回転可能に支持する支持シャフトを含むことを特徴とする請求項1記載の給紙機構。
  3. 前記取り出し部により取り出された前記シートを案内する案内面を更に備え、
    該案内面は、スリットを含み、
    前記押出部の先端部は、前記スリットを介して前記案内面から突出することを特徴とする請求項1又は2記載の給紙機構。
  4. 第1壁と、該第1壁に対向する第2壁とを含むとともに前記第1壁から前記第2壁に向けて延出する収容空間を形成する筐体と、
    前記第1壁から前記第2壁に向けて前記収容空間内に挿入されるとともにシートを収容可能に形成されるカセットと、
    前記シートを前記第1壁から前記第2壁に向けて前記シートを前記カセットから給紙する給紙機構と、
    該給紙機構により給紙された前記シートに画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記給紙機構は、前記第1壁から前記第2壁に向かう方向に、前記カセットから前記シートを取り出す取り出し部と、
    該取り出し部により取り出されたシートを前記画像形成部へ搬送する搬送部と、
    前記カセットが前記第2壁から離間する第1方向に移動しているとき、前記カセットからはみ出たシートを前記カセット内に押し戻す戻し機構と、を含み、
    該戻し機構は、前記カセットが前記第1方向に移動する間、該第1方向に伸長する操作部と、
    前記操作部の伸長に連動して、前記第1方向に移動する先端部を有する押出部と、を含み、
    前記押出部は、前記先端部が前記第1方向に移動する間、前記カセットからはみ出た前記シートに接触可能に形成されることを特徴とする画像形成装置。
JP2009222561A 2009-09-28 2009-09-28 給紙機構及び画像形成装置 Pending JP2011068476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009222561A JP2011068476A (ja) 2009-09-28 2009-09-28 給紙機構及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009222561A JP2011068476A (ja) 2009-09-28 2009-09-28 給紙機構及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011068476A true JP2011068476A (ja) 2011-04-07

Family

ID=44014149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009222561A Pending JP2011068476A (ja) 2009-09-28 2009-09-28 給紙機構及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011068476A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224203A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2014105070A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Kyocera Document Solutions Inc 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2015093762A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224203A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2014105070A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Kyocera Document Solutions Inc 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置
US9309070B2 (en) 2012-11-28 2016-04-12 Kyocera Document Solutions Inc. Paper feeder and image forming apparatus with the same
JP2015093762A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7513496B2 (en) Sheet supply device and image forming apparatus
EP2784598B1 (en) Driving force transmission device and image forming apparatus including the same
JP5129287B2 (ja) 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置
CN102120530B (zh) 供纸结构件和安装有供纸结构件的图像形成装置
JP7375434B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US8757613B2 (en) Feed assembly and image forming apparatus incorporating feed assembly
JP5870055B2 (ja) 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2011068476A (ja) 給紙機構及び画像形成装置
EP2738120B1 (en) Paper feeder and image forming apparatus with the same
JP5298036B2 (ja) 処理装置
JP5588922B2 (ja) 搬送機構およびそれを備えた画像形成装置
JP2008265930A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2009073664A (ja) 画像形成装置
JP5439238B2 (ja) カセット及びカセットが組み込まれた画像形成装置
JP5481458B2 (ja) シート搬送装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2011173722A (ja) 搬送機構及び搬送機構が組み込まれた画像形成装置
JP5328692B2 (ja) 画像形成装置
JP5414591B2 (ja) 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5331739B2 (ja) 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2011075747A (ja) 画像形成装置
JP5657070B2 (ja) 画像形成装置
JP2008265914A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5421168B2 (ja) 給紙装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2008297022A (ja) 給紙カセット及び画像形成装置
JP2011126699A (ja) 画像形成装置