JP6520855B2 - シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置に関する。
画像形成装置は、シートを搬送するためのシート搬送装置を備えている。
例えば、特許文献1に記載のシート搬送装置は、ホルダーに給送ローラーを回転自在に支持させた給紙ユニットと、給送ローラーに圧接されたリタードローラーと、を備えている。給紙ユニットは装置本体に設けられ、リタードローラーは給紙カセットに設けられている。リタードローラーは、重なり合った複数のシートの搬送(重送)を防止するために設けられている。
特開2008−81308号公報
上記したようなシート搬送装置のリタードローラーは、消耗品であるため、交換できるように給紙カセットに装着されている。しかしながら、画像形成装置の小型化のニーズに伴ってリタードローラーおよびその周辺の部品も小型されるため、リタードローラーの交換作業が困難になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するために、リタードローラー等の交換に係る作業性を向上させるシート搬送装置およびこれを備える画像形成装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明のシート搬送装置は、装置本体と、シートを収容するシート収納部の下流側で前記装置本体に設けられる搬送案内部と、前記搬送案内部の上方に配置され、前記シートを搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーに圧接されるリタードローラーと、前記リタードローラーを回転可能に支持する第1ホルダーと、前記第1ホルダーを介して前記リタードローラーを前記搬送ローラーに向けて付勢する付勢部材と、前記第1ホルダーを回動可能に支持する第2ホルダーと、前記搬送案内部に設けられ、前記第2ホルダーを着脱可能に収容する収容部と、前記収容部に設けられ、前記収容部に収容された前記第2ホルダーに係合する位置に設定される係合位置と前記第2ホルダーとの係合を解除する位置に設定される解除位置との間で弾性変形可能に設けられるフック部と、を備え、前記第1ホルダーは、前記付勢部材の付勢力に抗して押し込まれた場合に、前記フック部を前記係合位置から前記解除位置に向けて押圧する当接部を含む。
この場合、前記第2ホルダーを前記収容部から離脱させる方向に付勢する離脱補助部材を更に備え、前記第2ホルダーは、前記フック部を前記解除位置に変位させた場合に、前記離脱補助部材に付勢されて前記収容部から離脱することが好ましい。
この場合、前記第2ホルダーは、前記リタードローラーの下流側に案内面部を有し、
前記案内面部は、前記リタードローラーに対向する縁部から下流側に切り欠かれた切欠き部を有していることが好ましい。
この場合、前記フック部と前記当接部の何れか一方は、前記第1ホルダーの押し込み方向下流側から上流側に向かって前記解除位置側に傾斜し、前記フック部と前記当接部の何れか他方に摺接する傾斜面を含むことが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載のシート搬送装置を備える。
本発明によれば、リタードローラー等の交換に係る作業性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るカラープリンターの内部構造を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る給紙カセットおよびシート搬送装置の一部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置の一部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置の一部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置の重送防止部を示す分解斜視図である。 図2のVI−VI断面図である。 図2のVII−VII断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置の重送防止部の取り外し過程を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置の重送防止部の装着過程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送装置の一部を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送装置の重送防止部の取り外し過程を示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下、各図に示した方向を基準に説明する。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、シートSの給送方向における「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
図1を参照して、画像形成装置の一例としてのプリンター1の全体の構成について説明する。図1はプリンター1の内部構造を模式的に示す断面図である。
プリンター1は、装置本体2と、給紙カセット3と、排紙トレイ4と、を備えている。給紙カセット3は、略矩形箱状の装置本体2の下部に着脱可能に設けられている。給紙カセット3の内部には、シートS(の束)が収容されている。排紙トレイ4は、装置本体2の上部に設けられている。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂フィルム等であってもよい。
プリンター1は、シート搬送装置5と、画像形成部6と、定着装置7と、を装置本体2の内部に備えている。シート搬送装置5は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延設される搬送路8の上流側に設けられている。画像形成部6は、搬送路8の中間部に設けられている。定着装置7は、搬送路8の下流側に設けられている。
画像形成部6は、トナーコンテナ10と、ドラムユニット11と、光走査装置12と、を含んでいる。トナーコンテナ10は、例えば、黒色のトナー(現像剤)を収容している。ドラムユニット11は、感光体ドラム13と、帯電装置14と、現像装置15と、転写ローラー16と、クリーニング装置17と、を含んでいる。感光体ドラム13は、現像装置15によって現像されたトナー像を担持する。転写ローラー16は、感光体ドラム13に接触して転写ニップを形成している。
シート搬送装置5は、給紙カセット3内のシートSを搬送路8に向けて送り出す。感光体ドラム13上のトナー像は、転写ニップを通過するシートSに転写される。定着装置13は、シートSにトナー像を定着させる。定着処理後のシートSは、排紙トレイ4に排出される。
次に、図1ないし図7を参照して、給紙カセット3およびシート搬送装置5について説明する。図2は給紙カセット3およびシート搬送装置5の一部を示す斜視図である。図3はシート搬送装置5の一部を示す断面図である。図4はシート搬送装置5の一部を示す斜視図である。図5はシート搬送装置5の重送防止部32を示す分解斜視図である。図6は、図2のVI−VI断面図である。図7は、図2のVII−VII断面図である。
図1および図2に示すように、シート収納部の一例としての給紙カセット3は、カセット本体20と、意匠面部21と、を含んでいる。カセット本体20は、シートS収容するために略矩形箱状に形成されている。意匠面部21は、カセット本体20の端部に設けられている。意匠面部21は、給紙カセット3を装置本体2に装着した状態で、装置本体2の外装面の一部を構成する。なお、以下、給紙カセット3を装置本体2に装着した状態を基準に説明する。
カセット本体20は、リフトプレート22と、一対の第1カーソル23と、第2カーソル(図示せず)と、を含んでいる。
リフトプレート22は、カセット本体20の底板上に配置されている。リフトプレート22は、前後一対のプレート回動軸24を中心にして上下方向に回動可能に設けられている。リフトプレート22は、押上バネ25に付勢されて上方に回動する(図1参照)。なお、リフトプレート22は、加圧装置(図示せず)に押圧されて押上バネ25の付勢力に抗して下方に回動する。
図2に示すように、一対の第1カーソル23は、リフトプレート22を挟んで対向し、ラック・アンド・ピニオン等の連動機構(図示せず)に接続されている。一対の第1カーソル23は、幅方向に沿って前後対称にスライドし、リフトプレート22上に載置されたシートS(の束)の前後幅を揃える。なお、第2カーソルは、左右方向(給送方向)にスライド可能に設けられ、シートS(の束)の後端面を揃える。
シート搬送装置5は、給紙カセット3の右側(給送方向下流側)に設けられている(図1参照)。図3に示すように、シート搬送装置5は、給紙部31と、重送防止部32と、搬送案内部33と、フック部34(図7参照)と、離脱補助バネ35(図7参照)と、を含んでいる。
給紙部31は、ピックアップローラー31bおよび搬送ローラー31cを回転可能に支持する給紙ホルダー31aを含んでいる。給紙ホルダー31aは、下面を開放した略直方体状に形成されている。ピックアップローラー31bおよび搬送ローラー31cは、それぞれ、前後方向に延びる円柱状に形成されている。
搬送案内部33の上方には、上側案内部30が設けられている。上側案内部30には、給紙ホルダー31aを着脱可能に保持する上側凹部(図示せず)が形成されている。ピックアップローラー31bは給紙ホルダー31aの左側(上流側)に配置されて、搬送ローラー31cは給紙ホルダー31aの右側(下流側)に配置されている。ピックアップローラー31bは、リフトプレート22の右側上方に配置されている(図1参照)。搬送ローラー31cは駆動モーター(図示せず)に接続され、ピックアップローラー31bはアイドルギア(図示せず)を介して搬送ローラー31cに接続されている。
搬送ローラー31cは、駆動モーター(図示せず)に駆動され、軸心を中心として回転する。ピックアップローラー31bも、アイドルギアを介して搬送ローラー31cと同一方向に回転する。ピックアップローラー31bは、給紙カセット3内のシートSを搬送路8に向けて送り出す。搬送ローラー31cは、搬送路8に送り出されたシートSを下流に向けて搬送する。
図3に示すように、重送防止部32は、給紙部31(搬送ローラー31c)の下側に対向して配置されている。図4および図5に示すように、重送防止部32は、リタードローラー40と、第1ホルダー41と、第2ホルダー42と、ニップ形成バネ43(図6参照)と、を含んでいる。なお、以下、重送防止部32を組み立てた状態を基準に説明する。
リタードローラー40は、前後方向に延びる円筒状に形成されている。リタードローラー40は、搬送ローラー31cに圧接される位置に設けられている(図3参照)。リタードローラー40は、トルクの伝達を遮断するためのトルクリミッター40aを含んでいる。トルクリミッター40aは、リタードローラー40と一体に形成されている。リタードローラー40およびトルクリミッター40aは、固定軸40bに回転可能に支持されている(図5参照)。固定軸40bの前後両端部は、それぞれ、略D字状断面を有している。
図5および図6に示すように、第1ホルダー41は、連結部45と、一対のアーム部46と、を含んでいる。第1ホルダー41は、リタードローラー40(トルクリミッター40a)を収容するように略U字状に一体に形成されている。
連結部45は、リタードローラー40の下部を覆うように配置されている。連結部45は、リタードローラー40の外周面に沿って湾曲した略板状に形成されている。連結部45の下面には、左下方向に傾く斜面を成す第1台座47が突設されている。第1台座47は、連結部45の前後方向中間に形成されている。第1台座47には、第1突起47aが突設されている。第1突起47aは、第1台座47から右下方向に延設されている。また、連結部45の後側には、当接部48が突設されている(図7参照)。当接部48は、連結部45の下面から右下方向に延設されている。
一対のアーム部46は、連結部45の前後両端部から右方向に延設されている。各アーム部46の左側(連結部45側)には、リタードローラー40の固定軸40bが嵌合する固定穴46aが穿設されている。固定軸40bは、固定穴46aに嵌合されることで、第1ホルダー41に回転不能に支持される。すなわち、第1ホルダー41は、固定軸40bを介してリタードローラー40を回転可能に支持している。各アーム部46の先端部(右端部)には、回動係合部46bが形成されている。各回動係合部46bは、正面から見て、先端面を開放する略U字状に凹設されている。
図4ないし図6に示すように、第2ホルダー42は、底面部50と、側面部51と、案内面部52と、前後一対の端面部53と、を含んでいる。これらの面部50〜53は、第1ホルダー41を内包するように略箱状に一体に形成されている。
図6に示すように、底面部50は、第1ホルダー41の連結部45の下方に配置されている。底面部50は、第2ホルダー42の下面左側を構成している。つまり、第2ホルダー42の下面右側は、開放されている。底面部50の右下角部には、面取り部50aが形成されている。底面部50には、第2台座54が下方に突設されている。第2台座54は、底面部50の前後方向中間部で第1ホルダー41の第1台座47に対向して配置されている。第2台座54には、第2突起54aが左上方向に突設されている。
側面部51は、底面部50の左端部から上方に延出している。図4ないし図6に示すように、側面部51の上部には、右方向に上り勾配となる進入ガイド51aが形成されている。案内面部52は、側面部51から右方向に離間した位置に設けられている。案内面部52は、左側から右側に向かって上り勾配となるように形成されている。案内面部52は、正面から見て、下方に凸となるように湾曲している。案内面部52の上面は、搬送路8の上流側の一部を構成している。
前後一対の端面部53は、底面部50と側面部51と案内面部52との前後両端部を接続するように形成されている。各端面部53の上面は、案内面部52に沿って湾曲するように形成されている。側面部51、案内面部52および一対の端面部53で囲まれた範囲に、第1ホルダー41を収容するための収容空間SP1が形成される。
前後一対の端面部53の外面には、前後一対の位置決めボス53aが突設されている。各位置決めボス53aは、円筒状に形成され、端面部53の上側で左右方向中間に配置されている。前後一対の端面部53と案内面部52との間には、第1ホルダー41のアーム部46を進入させる前後一対のスリット55が形成されている。前後一対のスリット55には、アーム部46の回動係合部46bを係合させる前後一対の係合軸56が設けられている(図5参照)。係合軸56を回動係合部46bに係合させることで、第1ホルダー41は、各係合軸56を中心として回動(揺動)可能な状態で第2ホルダー42に支持される。
図6に示すように、付勢部材の一例としてのニップ形成バネ43は、例えば、圧縮コイルスプリングであって、第1ホルダー41と第2ホルダー42との間に架設されている。ニップ形成バネ43の両端部は、第1台座47の第1突起47aと第2台座54の第2突起54aとに嵌合している。ニップ形成バネ43は、第1ホルダー41を介してリタードローラー40を搬送ローラー31cに向けて付勢する。すなわち、第1ホルダー41は、係合軸56を中心として上方に回動し、リタードローラー40を搬送ローラー31cに圧接させる。これにより、搬送ローラー31cとリタードローラー40の間に搬送ニップN(図3参照)を形成することができる。
次に、図2に示すように、搬送案内部33は、例えば、合成樹脂製で、前後方向に長い略台形柱状に形成されている。搬送案内部33は、給紙カセット3と略同一の前後幅に形成されている。搬送案内部33の上面には、左側から右側に向かって上り勾配となるように湾曲した搬送ガイド面が形成されている。搬送案内部33は、搬送路8の上流側の一部を構成し、搬送されるシートSをガイドする。
図4に示すように、搬送案内部33の幅方向(前後方向)中央部には、収容部60が凹設されている。収容部60は、前後一対の内壁61と底壁62とで囲まれた範囲に形成されている。収容部60は、左面と上面とを開放した略直方体状の空間である。収容部60は、第2ホルダー42を着脱可能に収容するために設けられている。
前後一対の内壁61には、第2ホルダー42の位置決めボス53aを嵌合させる前後一対の位置決め凹部61aが凹設されている。前後一対の位置決め凹部61aは、それぞれ、内壁61の上端面から下方に凹むように形成されたガイド溝である。位置決めボス53aを位置決め凹部61aに嵌合させた状態で、第2ホルダー42は、前後方向および左右方向に位置決めされる。また、この状態で、第2ホルダー42の上面(案内面部52等)は、搬送案内部33の上面と略同じ高さに配置される(図2参照)。つまり、シートSの搬送ガイド面が形成される。
図7に示すように、フック部34は、例えば、合成樹脂製で、底壁62の後側に立設されている。フック部34は、略板状の弾性部63の上端部に連接される爪部64を含んでいる。弾性部63は、底壁62から上方に向かって延設されている。弾性部63は、その基端部を中心として左右方向に弾性変形可能に形成されている。つまり、弾性部63の自由端(上端)は、を左右方向に揺動する。爪部64は、正面から見て、左側に突出する略三角形状に形成されている。爪部64は、係合面64aと、傾斜面64bと、を含んでいる。係合面64aは、左方向に略水平に延出している。傾斜面64bは、係合面64aの先端から右斜め上方に延出している。
なお、フック部34は、収容部60に対する重送防止部32の装着を阻害しないように配置されている。詳細には、弾性部63は、第2ホルダー42の底面部50に干渉しない位置に配置されている。一方、爪部64は、底面部50に接触可能な位置に配置されている。
離脱補助部材の一例としての離脱補助バネ35は、例えば、圧縮コイルスプリングである。離脱補助バネ35の下端部は、底壁62の後側に位置する第3台座65に支持されている。離脱補助バネ35は、第3台座65上に起立姿勢で固定されている。重送防止部32を収容部60に収容された状態で、第3台座65は、第2ホルダー42の底面部50の下方に配置されている。この状態で、離脱補助バネ35は、第3台座65と底面部50との間に設けられる。離脱補助バネ35は、第2ホルダー42を上方に付勢する。すなわち、離脱補助バネ35は、第2ホルダー42を収容部60から離脱させる方向に付勢する。
図7に示すように、重送防止部32を収容部60に収容した状態で、フック部34は、第2ホルダー42に係合している。詳細には、爪部64の係合面64aが、第2ホルダー42の底面部50の上面に係合する。このとき、第2ホルダー42の底面部50は、離脱補助バネ35に付勢され、爪部64の係合面64aに圧接される。つまり、底面部50は、離脱補助バネ35と爪部64との間に挟まれて固定される。一方、詳細は後述するが、フック部34を弾性変形させて爪部64の係合面64aを第2ホルダー42から離間させると、重送防止部32を収容部60から取り出すことができる(図8参照)。以上のように、フック部34は、収容部60に収容された第2ホルダー42に係合する位置に設定される係合位置P1と第2ホルダー42との係合を解除する位置に設定される解除位置P2(図8参照)との間で弾性変形可能に設けられる。
次に、シート搬送装置5の作用について説明する。図1に示すように、リフトプレート22は、押上バネ25に付勢されてシートSの束を押し上げる。ピックアップローラー31bは、シートSの束のうち最上位のシートSに接触し、このシートSを搬送ニップNに向けて送り出す。
1枚のシートSが搬送ニップNに送り込まれた場合、リタードローラー40は、シートSを挟んで搬送ローラー31cから大きなトルク(トルクリミッター40aの設定を超えるトルク)を受けて従動回転する。そして、このシートSは、下流に向けて搬送される。これに対し、2枚のシートSが搬送ニップNに送り込まれた場合、搬送ローラー31cからリタードローラー40に伝達されるトルクが弱くなる。このため、トルクリミッター40aが作動し、リタードローラー40が停止する。したがって、搬送ローラー31cに接触するシートSは下流に向けて搬送され、リタードローラー40に接触するシートSは停止する。
リタードローラー40は、摩擦を利用してシートSの重送を防止するため、経年的に摩耗する。摩耗したリタードローラー40は、新しいリタードローラー40に交換される。
次に、図8および図9を参照して、重送防止部32の交換作業について説明する。図8は重送防止部32の取り外し過程を示す断面図である。図9は重送防止部32の装着過程を示す断面図である。なお、以下の説明では、装置本体2のカバーや搬送ユニット(図示せず)が開放され、作業者が、シート搬送装置5に対して作業可能な状態になっているものとする。また、以下の説明では、給紙部31(給紙ホルダー31a)が上側案内部30から取り外された状態であるものとする。
まず、図8に示すように、作業者は、摩耗したリタードローラー40を含む重送防止部32の取り出し作業を実施する。具体的には、作業者は、リタードローラー40をニップ形成バネ43の付勢力に抗して下方に押し込む。第1ホルダー41は各係合軸56を中心に右下方に回動し、第1ホルダー41の当接部48はフック部34の爪部64に当接する。
ここで、爪部64の傾斜面64bは、第1ホルダー41の押し込み方向下流側から上流側に向かって解除位置P2側に傾斜している。したがって、第1ホルダー41を押し込むと、当接部48は、傾斜面64b上を下方に摺動し、フック部34を係合位置P1(図7参照)から解除位置P2(右方向)に向けて押圧する。当接部48がフック部34の傾斜面64b上を摺動することで、第1ホルダー41を回動させる力がフック部34を弾性変形させる力に変換される。これにより、容易且つ円滑にフック部34を係合位置P1から解除位置P2に移動させることができる。
フック部34を解除位置P2まで弾性変形させると、第2ホルダー42(重送防止部32)は、離脱補助バネ35に付勢されて僅かに押し上げられる。続いて、作業者がリタードローラー40を押し込む力を徐々に弱めると、重送防止部32は、離脱補助バネ35の付勢力によって自動的に収容部60から上方に離脱する。なお、フック部34は、自らの弾性力によって解除位置P2から係合位置P1に復帰する。
次に、図9に示すように、作業者は、新しいリタードローラー40を含む重送防止部32の取り付け作業を実施する。具体的には、作業者は、各位置決めボス53aを各位置決め凹部61aに位置合せし(図4参照)、新しい重送防止部32を上方から収容部60に押し込む。すると、第2ホルダー42の底面部50(面取り部50a)がフック部34の爪部64に当接する。
更に重送防止部32を押し込むと、底面部50の面取り部50aは、爪部64の傾斜面64b上を下方に摺動し、フック部34を係合位置P1から解除位置P2に向けて押圧する。作業者は、爪部64の係合面64aが底面部50の上面に係合可能になる所定位置まで、重送防止部32を押し込む。重送防止部32を所定位置まで押し込むと、フック部34は、自らの弾性力によって解除位置P2から係合位置P1に復帰する(図7参照)。以上によって、フック部34の係合面64aが底面部50の上面に係合し、収容部60に対する重送防止部32の装着(交換作業)が完了する。
以上説明したシート搬送装置5によれば、リタードローラー40(第1ホルダー41)の押し込みに連動して、フック部34と第2ホルダー42との係合が解除される。つまり、リタードローラー40を押し込むだけで、重送防止部32は収容部60から離脱可能な状態になる。これにより、重送防止部32を収容部60から円滑に取り出すことができる。つまり、重送防止部32の交換に係る作業性を向上させることができる。
また、フック部34と第2ホルダー42との係合が解除されると、重送防止部32は、離脱補助バネ35に付勢されて収容部60から離脱する。つまり、リタードローラー40(第1ホルダー41)を押し込むだけで、重送防止部32(第2ホルダー)は自動的に収容部60から離脱した状態になる。これにより、小型化されたシート搬送装置5(プリンター1)であっても、重送防止部32を収容部60から容易且つ迅速に取り出すことができる。したがって、メンテナンスに係るユーザービリティを向上させることができる。
次に、図10および図11を参照して、第2実施形態に係るシート搬送装置70について説明する。図10はシート搬送装置70の一部を示す斜視図である。図11はシート搬送装置70の重送防止部32の取り外し過程を示す断面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係るシート搬送装置5と同様の構成については、同一の符号を付し、同様の説明は省略する。
図10および図11に示すように、第2実施形態に係るシート搬送装置70は、離脱補助バネ35を省略し、第2ホルダー42の案内面部52に切欠き部71を備えている点で、第1実施形態に係るシート搬送装置5と相違する。
図10に示すように、切欠き部71は、案内面部52の後側において左縁部(上流側)から右側(下流側)に向けて凹設されている。切欠き部71は、平面から見て、収容空間SP1側に位置する案内面部52の縁部を略矩形状に切り欠いて形成されている。切欠き部71は、リタードローラー40(トルクリミッター40a)との間に空間(以下、「操作空間SP2」という。)を構成するように形成されている。
次に、図11を参照して、シート搬送装置70における重送防止部32の交換作業について簡単に説明する。なお、第1実施形態に係るシート搬送装置5と同様の手順についての説明は省略する。
まず、作業者は、リタードローラー40を押し込んで第2ホルダー42とフック部34との係合を解除する。続いて、作業者は、指を操作空間SP2に差し込み、その指を切欠き部71の縁部に引っ掛ける。そして、作業者は、切欠き部71の縁部(案内面部52)を摘んで重送防止部32を持ち上げる。以上によって、重送防止部32が収容部60から取り外される。このシート搬送装置70によれば、第2ホルダー42の一部を切り欠くだけで、重送防止部32の交換作業を円滑に行うことができる。
なお、図示は省略するが、切欠き部71が、第1実施形態に係るシート搬送装置5の第2ホルダー42に形成されてもよい。
なお、第1および第2実施形態に係るシート搬送装置5,70は、当接部48と摺接する傾斜面64bをフック部34の爪部64に形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フック部34の傾斜面64bを削除し、当接部48が、フック部34の先端部を摺接させる傾斜面(図示せず)を有していてもよい。
なお、以上説明した重送防止部32の交換作業では、重送防止部32全体を交換していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、リタードローラー40および第1ホルダー41を交換し、第2ホルダー42を再利用してもよい。他にも、リタードローラー40のみを交換し、各ホルダー41,42は再利用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係るシート搬送装置およびこれを備える画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
2 装置本体
3 給紙カセット
5,70 シート搬送装置
31c 搬送ローラー
33 搬送案内部
34 フック部
35 離脱補助バネ(離脱補助部材)
40 リタードローラー
41 第1ホルダー
42 第2ホルダー
43 ニップ形成バネ(付勢部材)
48 当接部
52 案内面部
60 収容部
64b 傾斜面
71 切欠き部
P1 係合位置
P2 解除位置
S シート

Claims (5)

  1. 装置本体と、
    シートを収容するシート収納部の下流側で前記装置本体に設けられる搬送案内部と、
    前記搬送案内部の上方に配置され、前記シートを搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーに圧接されるリタードローラーと、
    前記リタードローラーを回転可能に支持する第1ホルダーと、
    前記第1ホルダーを介して前記リタードローラーを前記搬送ローラーに向けて付勢する付勢部材と、
    前記第1ホルダーを回動可能に支持する第2ホルダーと、
    前記搬送案内部に設けられ、前記第2ホルダーを着脱可能に収容する収容部と、
    前記収容部に設けられ、前記収容部に収容された前記第2ホルダーに係合する位置に設定される係合位置と前記第2ホルダーとの係合を解除する位置に設定される解除位置との間で弾性変形可能に設けられるフック部と、を備え、
    前記第1ホルダーは、前記付勢部材の付勢力に抗して押し込まれた場合に、前記フック部を前記係合位置から前記解除位置に向けて押圧する当接部を含むことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記第2ホルダーを前記収容部から離脱させる方向に付勢する離脱補助部材を更に備え、
    前記第2ホルダーは、前記フック部を前記解除位置に変位させた場合に、前記離脱補助部材に付勢されて前記収容部から離脱することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第2ホルダーは、前記リタードローラーの下流側に案内面部を有し、
    前記案内面部は、前記リタードローラーに対向する縁部から下流側に切り欠かれた切欠き部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記フック部と前記当接部の何れか一方は、前記第1ホルダーの押し込み方向下流側から上流側に向かって前記解除位置側に傾斜し、前記フック部と前記当接部の何れか他方に摺接する傾斜面を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のシート搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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