JP4711347B2 - シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、積層状態で収納されたシートを、1枚ずつ分離して給搬送するシート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部にシートを供給するために、シート搬送装置が使用される。このシート搬送装置のうち、カセット内の複数枚のシートのうち最上位のものから順に、給紙ローラによって給送し、給送直後のシートを搬送ローラ及びこれに圧接されたリタードローラにより、両ローラ間の分離ニップ部で1枚ずつ分離して下流側に給送するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。リタードローラを使用して、シートの重送を防止する方式のものは、例えば、リタードローラにトルクリミッタを設けてあって、分離ニップ部にシートが1枚だけ供給された場合には、リタードローラはこのシートによってシート搬送方向に連れ回りし、一方、シートが2枚以上供給された場合には、リタードローラは停止状態を維持して、下側のシートが搬送されないようにする。これらの作用は、給紙ローラとシートとの摩擦係数、リタードローラとシートとの摩擦係数、2枚のシート間の摩擦係数の摩擦係数とがそれぞれ異なることに起因する、それぞれの摩擦力の微妙な違いに基づいて行われるものである。
さらに、紙詰まり時のシート処理を容易にするために、給紙ローラと給送ローラとをホルダによって支持してユニット化し、この給紙ユニットを、シート搬送装置本体に対して着脱容易に構成したものが知られている。この給紙ユニットは、給紙ローラと給送ローラとの間における上方に揺動中心が設定されていて、給紙時にシートが当接された際に給紙ローラが上方に逃げないように、シート搬送装置本体側にはホルダを規制するストッパが設けてある。一方、ホルダは、シートに対する給紙ローラの当接方向には、ある程度の余裕を持って移動できるようになっている。
特開2000−159360号公報
しかしながら、上述の給紙ユニットによると、給送ローラの下方からリタードローラが圧接されることにより、ホルダが給紙ローラの圧接方向に回転し、これにより、分離ニップ部の位置がずれたり、分離ニップ部における圧接力が変化したりするため、シートの分離性能が安定せず、シートの重送や紙詰まり等の給紙不良が発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、給紙ローラ及び給送ローラをホルダによって支持して揺動可能な給紙ユニットを構成するシート搬送装置において、分離ニップ部の位置や圧接力が変化することに起因する、給紙不良を防止するようにしたシート搬送装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、シートを給搬送するシート搬送装置に関する。この発明に係るシート搬送装置は、複数枚のシートを積層状態で収納するシート収納部材と、前記シート収納部材内の複数枚のシートのうち、最上位のシートに当接されて回転することによって摩擦により最上位のシートを給紙する給紙ローラと、前記給紙ローラによって給紙されたシートを下流側に給送する給送ローラと、前記給送ローラに圧接されてシートの重送を防止するリタードローラと、前記給紙ローラ及び前記給送ローラを回転自在に支持して給紙ユニットを構成するとともに、シート搬送装置本体の支軸によって揺動自在に支持されたホルダと、前記ホルダの位置を規制することで、前記給紙ローラが最上位のシートから離間する方向に移動することを規制するストッパと、を備え、前記ホルダの揺動中心は、前記リタードローラから前記給送ローラを介して前記ホルダに作用する力が、前記ホルダを前記ストッパに押圧する方向に作用するような位置に設定されている、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るシート搬送装置において、前記ホルダは、前記支軸に係脱可能な「U」字形の凸部と、前記シート搬送装置本体に対する前記給紙ユニットの装着時に前記凸部の開口部を下方から前記支軸に係合させた状態で前記給紙ユニットを回転させることで、前記シート搬送装置本体の係合部に係合される係止部と、を有する、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係るシート搬送装置において、前記給送ローラの下流側に配設された搬送ローラを有し、前記給送ローラ及び前記搬送ローラの回転開始時に、前記給送ローラが前記搬送ローラよりも先に回転開始するようにした、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを供給するシート搬送装置とを備えた画像形成装置に関する。この発明に係る画像形成装置は、前記シート搬送装置が、請求項1乃至3のいずれか1項に係るシート搬送装置である、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、リタードローラから給送ローラを介してホルダに作用する力が、ホルダをストッパに押圧する方向に作用するような位置に、ホルダの揺動中心が設定されているので、給送ローラとリタードローラとの間に形成される分離ニップ部の位置がずれたり、圧接力が変化したりすることを防止することができる。これにより、分離ニップ部の位置がずれたり、圧接力が変化したりすることに起因する、シートの重送や紙詰まり等の給紙不良を防止することができる。
請求項2の発明によれば、シート給送装置に対する給紙ユニットの着脱が容易であり、給紙ユニットの取外し時には給紙時のシートの上方(上面側)に位置していた給紙ローラ及び給送ローラが取り除かれることになるので、給紙不良を起こしたシートが露出されることになり、その除去が容易である。
請求項3の発明によれば、例えば、給送ローラ及び搬送ローラの回転開始時に、1枚のシートが両者にかかっているような場合であっても、両者間でシートの引っ張りが発生しないので、引っ張りによるシートの破れや給紙ユニットに作用する不要な負荷を防止することができる。
請求項4の発明によれば、画像形成部に対してシートを1枚ずつ確実に分離した状態で供給することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
図1〜図8を参照して、本発明に係る画像形成装置1及びシート搬送装置2について説明する。このうち図1は、画像形成装置1全体の外観を前側の左斜め上方から見た斜視図である。図2は、左側から見た画像形成装置1の内部の構造を模式的に示す図である。図3は、給紙カセット3が引き抜かれた状態の画像形成装置本体4を、前側の左斜め上方から見た斜視図である。図4は、画像形成装置本体4から引き抜かれた状態の給紙カセット3を右側の後斜め上方から見た斜視図である。図5は、画像形成装置本体4(シート搬送装置本体と同じ)のフレーム79に装着された状態の給紙ユニット63を下方から見た斜視図である。図6は、画像形成装置本体4のフレーム79から取り外された状態の給紙ユニット63を下方から見た斜視図である。図7は、画像形成装置本体4のフレーム79に対して下方から給紙ユニット63を装着する動作を説明する斜視図である。図8は、左側から見た給紙ユニット63の動作を模式的に説明する図である。
図1に示すように、画像形成装置1全体は、前面1a、左側面1b、右側面1c、背面1d、上面1e、底面1fの6つの面に囲まれた、ほぼ直方体状に形成されている。画像形成装置1は、画像形成装置本体4と給紙カセット3(シート収納部材)とを備えていて、給紙カセット3は、図3に示すように、画像形成装置本体4の前面1aにおける下側に、門方に形成された着脱口1gに対して前後方向に挿脱することができるようになっている。また、画像形成装置1の上面1eにおける前側でかつ右側には、表示部6を有する操作パネル7が配設されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、シートP(画像が形成される記録媒体、例えば、紙、透明フィルム等)を給搬送するシート搬送部11と、搬送されてきたシートPにトナー像(画像)を形成する画像形成部12と、シートPに画像を定着させる定着部13と、トナー像が定着されたシートPを排出するシート排出部14と、トナー像が定着されたシートPを再度、画像形成部12に供給するシート再搬送部15とを備えている。
このうち、シート搬送部11には、シートPの搬送方向の上流側から下流側にかけてほぼ順に、給紙カセット3、給紙ローラ5、給送ローラ16、リタードローラ17、搬送ローラ18、搬送コロ20,21、レジストローラ対22等が配設されている。給紙カセット3には、複数枚のシートPが積層状態で収納されている。なお、給紙カセット3については後に詳述する。また、後述するように、給紙ローラ5及び給送ローラ16は、ホルダ62に組み込まれて給紙ユニット63を構成しており、この給紙ユニット63は、画像形成装置本体4のフレーム79によって揺動可能に支持されている。
図2に示すように、給紙カセット3内の最上位のシートPa(複数枚のシートのうちの最も上方に位置するシート)は、後述する中板23(保持部材)によって押し上げられるとともに、給紙ローラ5に当接されて、給紙位置Mに配置される。この最上位のシートPaは、給紙ローラ5の矢印R5方向の回転によって摩擦により、下流側(矢印Kp方向)に給紙される。給紙されたシートPは、リタードローラ17によって重送が防止されるとともに、給送ローラ16によって下流側に搬送される。シートPは、さらに、搬送ローラ18、搬送コロ20,21によってレジストローラ対22に向けて搬送される。シートPは、停止中のレジストローラ対22に当接されて斜行が矯正され、その後、後述する画像形成部12の感光ドラム26上のトナー像が、感光ドラム26の回転によって転写ニップ部Tに搬送されるタイミングに合わせるようにして、転写ニップ部Tに供給される。
シート搬送部11には、また、開閉自在な手差しトレイ24が配設されている。手差しトレイ24は、閉鎖状態においては、直立して画像形成装置1の前面1aの一部を構成する。一方、図2に示す開放状態においては、緩い傾斜姿勢をとってその上面24aに手差し用のシートPをセットすることができる。セットされたシートPは、手差し用の給紙ローラ対25によって下流側に搬送されるようになっている。
画像形成部12には、像担持体として感光ドラム26が配設されている。また、感光ドラム26の周囲には、その回転方向(矢印26方向)に沿っての上流側からほぼ順に、帯電ローラ27、露光装置28、現像装置30、転写ローラ31、クリーニング装置32等が配設されている。感光ドラム26は、駆動手段(不図示)によって、矢印R26方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。感光ドラム26は、その表面が、帯電ローラ27によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラム26表面は、露光装置28より、画像情報に基づく露光Lを受け、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置30によってトナーが付着さてトナー像として現像される。現像装置30の上方には、トナー補給容器33が配設されていて、現像装置30内にトナーを補給するようになっている。
現像装置30によって形成されたトナー像は、感光ドラム26の回転に伴って、感光ドラム26と転写ローラ31との間に形成されている転写ニップ部Tに搬送される。このとき、上述のレジストローラ対22から転写ニップ部TにシートPが供給され、感光ドラム26上のトナー像は、転写ローラ31により、シートP上に転写される。トナー像が転写された後の感光ドラム26は、表面に残ったトナー(転写残トナー)がクリーニング装置32によって除去されて次の画像形成に供される。
一方、トナー像が転写された後のシートPは、定着部13に搬送される。定着部13には、ヒータ(不図示)が内蔵された定着ローラ34と、これに圧接された加圧ローラ35とが配設されていて、両ローラ間には、定着ニップ部Nが形成されている。未定着トナー像を担持して搬送されてきたシートPは、定着ニップ部Nにおいて挟持搬送され、このとき、加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。
トナー像が定着されたシートPは、フラッパ36の切替えによって、シート排出部14又はシート再搬送部15に搬送される。片面画像形成の場合は、表面にトナー像が定着されたシートPは、シート排出部14に搬送され、搬送ローラ対37、排出ローラ対38によって、排紙トレイ40上に排出される。これにより1枚のシートの表面(片面)に対する画像形成が終了する。
一方、両面画像形成の場合は、表面(一方の面)にトナー像が定着されたシートPは、その後端がフラッパ36を抜けた後、フラッパ36が切り替えられ、また、搬送ローラ対37、排出ローラ対38が逆転されることにより、表裏反転された状態で、シート再搬送部15に搬送される。
シート再搬送部15には、シート再搬送ガイド41が配設されている。このシート再搬送ガイド41は、上ガイド42とこれに下方から対面する下ガイド43を有していて、両ガイド間にシート搬送パスが構成されている。シート再搬送ガイド41上には、シート再搬送方向に沿って上流側から順に、再搬送ローラ対44,45,46が配設されている。シート再搬送ガイド41にガイドされ、シート再搬送ローラ44,45,46によって再搬送されたシートPは、上述の搬送ローラ18、搬送コロ20,21、さらには、レジストローラ対22を介して、画像形成部12に供給され、ここで、裏面にもトナー像が転写される。その後、シートPは、定着部13でトナー像が定着された後、シート排出部14を介して排紙トレイ40上に排出される。これにより、1枚のシートPの両面に対する画像形成が終了する。
本実施形態においては、上述の画像形成装置において、給紙ユニットの給送ローラ16と、リタードローラ17との間に形成される分離ニップ部Sの位置や圧接力が変化することに起因する、給紙不良を防止するようにした。以下、この点について詳述する。
図4を参照して、リタードローラ17が配設された給紙カセット3について説明する。給紙カセット3は、前板50と底板51と左側板52と右側板53とを有していて、これらの間に、積層状態の複数枚のシートPを収納する収納空間Rが構成されている。この収納空間Rには、中板23が揺動可能に配設されている。中板23は、その後端側における左右の端部23aの近傍が、左側板52及び右側板53から内側に突設された支軸54(図4では、左側板52の支軸54のみを図示)によって揺動可能に支持されている。中板23は、これにより前端23b側がほぼ上下方向に揺動可能である。中板23の前端23b側と底板51との間には、圧縮ばね55(図2参照)が配設されていて、これにより中板23は、上方に付勢されている。つまり、中板23とこれを上方に付勢する圧縮ばね55とによって、最上位のシートPaを給紙位置Mに保持する保持部材を構成している。中板23の前端23bの前方には、前板50との間に左のガイドブロック56及び右のガイドブロック57が配設されている。これらガイドブロック56,57は、給紙カセット3内にセットされるシートPの先端の位置を規制する先端規制部56a,57aと、給紙された直後のシートPの搬送方向を上方に向ける搬送ガイド56b,57bとが形成されている。また、これら左右のガイドブロック56,57の間には、トルクリミッタ(不図示)を有する上述のリタードローラ17が配設されている。リタードローラ17は、このトルクリミッタにより、給送ローラ16との間の分離ニップ部SにシートPが1枚搬送される場合には、シートPの搬送方向(矢印Kp方向)に連れ回りし、一方、シートPが2枚以上搬送された場合には、停止してシートPが最上位のシートPa以外のシートPが下流側に給送されないようになっている。
右側板53の外側の面における前端側には、下部に支軸58を有する揺動自在な扇形ギヤ60と、この扇形ギヤ60に噛合された回転自在なギヤ61が配設されている。このギヤ61は、中板23上に積層状態の複数枚のシートPをセットして、給紙カセット3を画像形成装置本体4に挿入する際、画像形成装置本体4の一部に係合して回転され、この回転により扇形ギヤ60が揺動して、中板23を押し下げる。これにより、中板23によって持ち上げられた状態のシートPが、給紙カセット3の挿入時に、給紙ローラ5に当接することがないため、給紙カセット3を円滑に画像形成装置本体4の所定の位置に押し込むことができる。なお、給紙カセット3が所定の位置に配置されたときには、画像形成装置本体4側の一部に対するギヤ61の係合が解除され、これにより、中板23は自然状態となって、圧縮ばね55により上方に押し上げられる。押し上げられたシートPは、最上位のものが画像形成装置本体4側の給紙ローラ5に当接した状態で停止する。このときの最上位のシートPaの位置が、給紙位置Mとなる。以上説明した給紙カセット3は、全体が非接地状態となっている。
図5,図6,図7に示すように、給紙ローラ5及び給送ローラ16は、ホルダ62に組み込まれて、全体として給紙ユニット63を構成しており、左フレーム75と右フレーム76とを有するフレーム79に対し、給紙ユニット63として着脱されるようになっている。なお、図5,図6,図7は、いずれも説明の便宜上、実際とは上下が逆に図示されている。したがって、これらの図における下を「上」、また上を「下」として説明する。ホルダ62は、ボックス状に形成されていて左の側壁64と右の側壁65とを有しており、これら左右の側壁64,65によって、給紙ローラ5及び給送ローラ16を回転自在に支持している。左右の側壁64,65における外側の面には上端側(図5,図6では下端側)に、開口部66aを前側に向けた「U」字形の凸部66(ただし、左の側壁64側の凸部は不図示)が突設されている。図7に示すように、この凸部66は、画像形成装置本体4側の支軸67に係合されることで、ホルダ62の揺動中心、すなわち給紙ユニット63全体の揺動中心となるものである。なお、図7は、画像形成装置本体4に対する給紙ユニット63の装着動作を説明するための図であり、同図中においては、給紙ユニット63は、画像形成装置本体4のフレーム79に実際に装着された状態に対して、凸部66を中心にほぼ90度回転されて、給送ローラ16の下方(図7では上方)に給紙ローラ5が位置している状態を図示している。この状態において、ホルダ62は、給紙ローラ5の下方に位置する部分に、2箇所、係止部71を有している。また、ホルダ62は、この状態において、給紙ローラ5の後方に位置する部分に、2本の位置決めボス68が突設されている。
一方、画像形成装置本体4側のフレーム79側には、上述の給紙ユニット63の揺動方向(回転方向)の位置決めをするためのストッパ83が設けてあり、このストッパ83には、上述の位置決めボス68が係合されることで、給紙ユニット63の左右方向の位置決めをする位置決め孔70が穿設されている。また、ストッパ83の後方には、下方に垂れ下がるように、上述のホルダ63の係止部71に係合して給紙ユニット63を所定の位置に保持する爪部72が設けてある。
上述の給紙ユニット63を画像形成装置本体4側に取り付けるには、まず、作業者は給紙ユニット63を手で持ち、給送ローラ16の下方に給紙ローラ5が位置するように立て、ホルダ62の「U」字形の凸部66の開口部66a(図7では不図示)が上方を向くようにする。この姿勢を維持した状態で、画像形成装置本体4のフレーム79側の支軸67に対して、凸部66を下方から係合させる。この状態で、給紙ユニット63全体を、支軸67を中心に、給紙ローラ5側を後方にほぼ90度揺動させて、フレーム79側の位置決め孔70に位置決めボス68を挿入し、ホルダ62の一部をストッパ83に突き当てる。これにより、ホルダ62の係止部71が爪部72に係合されて、爪部72によって給紙ユニット63全体が保持される。この保持状態においては、給紙ユニット63には、適宜な遊びが設定されていて、次に説明するカップリング73,74の連結が容易に行われるようになっている。
給紙ユニット63側では、給紙ローラ5は給紙ローラ軸(不図示)に固定されていて、この給紙ローラ軸にはホルダ62から右方に突出するようにカップリング73が固定されている。このカップリング73に対して、画像形成装置本体4側のカップリング74が係合され、このカップリング74には、画像形成装置本体4側の駆動モータ(不図示)から動力が伝達される駆動ギヤ77が固定されている。すなわち画像形成装置本体4側の駆動モータの回転が、駆動ギヤ77、カップリング74、カップリング73、給紙ローラ軸等を介して給紙ローラ5に伝達されるようになっている。
また、図6に示す駆動ギヤ77の回転は、ギヤ78等を介して、給送ローラ16に伝達される。さらに、ギヤ78の回転は、クラッチ付きのギヤ80等を介して、搬送ローラ18に伝達されるようになっている。ここで、給紙ローラ5、給送ローラ16、搬送ローラ18の回転開始タイミングについて、給紙ローラ5と給送ローラ16とが同時に回転開始するのに対して、搬送ローラ18は、給送ローラ16との間にクラッチが介装されることにより、給紙ローラ16の回転開始よりも、少し遅いタイミングで回転開始するようになっている。これにより、例えば、給送ローラ16及び搬送ローラ18の回転開始時に、1枚のシートPが両者にかかっているような場合であっても、両者間でシートPの引っ張りが発生しないので、引っ張りによるシートPの破れや給紙ユニット63に作用する不要な負荷を防止することができる。
なお、画像形成装置本体4のフレーム79に装着された状態の給紙ユニット63を取り外す際には、フレーム79の爪部72の下端を後方に引いて、ホルダ62の係合を解除することにより簡単に画像形成装置本体4のフレーム79から給紙ユニット63を取り外すことができる。
図8を参照して、給紙時の給紙ユニット63について説明する。なお、同図においては、説明の便宜上、給紙ユニット63及びストッパ83をそれぞれ異なる向きのハッチングで示している。また、同図では、上述の図2等に示す画像形成装置1で使用していた感光ドラム26に代えて、転写対向ローラ84等に掛け渡された転写ベルト85を使用している。
図8は、画像形成装置本体4に対して給紙カセット3が装着された状態を示している。この状態においては、給紙ローラ5に対しては、圧縮ばね55によってほぼ上方に付勢された中板23上のシートPが、ほぼ下方から圧接される。また、給送ローラ16に対しては、圧縮ばね82によってほぼ上方に付勢されたリタードローラ17がほぼ下方から圧接されている。
ここで、本実施形態では、図8に示すように、給紙ユニット63の揺動中心となる凸部66(支軸67)が、給送ローラ16の中心とリタードローラ17の中心とを結ぶ直線よりも前側に配置されている。このため、シートPから給紙ローラ5に作用する力(不図示)、及びリタードローラ17から給送ローラ16に作用する力Fは、いずれも凸部66を中心として、給紙ユニット63を図8中の時計回りに回す方向の力として作用する。これらの力によって、給紙ユニット63は、そのホルダ62がストッパ83に押し付けられて位置決めされる。これらシートPから給紙ローラ5に作用する力、及びリタードローラ17から給送ローラ16に作用する力は、給紙動作中も作用し、また、凸部66を基準として回転方向を変化させることはない。つまり、給紙ユニット63は、常にシートP及びリタードローラ17から、ホルダ62をストッパ83に押し付ける方向の力を受ける。このため、給紙動作中の給紙ユニット63は、一定の安定した姿勢を維持する。したがって、給紙動作中に、給送ローラ16とリタードローラ17との間の分離ニップ部Sの位置が移動してしまったり、分離ニップ部Sにおける圧接力が変化したりすることを防止することができる。これにより、分離ニップ部SにおけるシートPの分離性能が安定し、最上位のシートPaを次のシートPbから確実に分離した1枚だけ下流側に搬送することができる。
比較のため、図8中に給紙ユニット63の従来の揺動中心86を示す。この揺動中心86は、給送ローラ16の中心とリタードローラ17の中心とを結ぶ線よりも後側に位置する。このため従来では、リタードローラ17から給紙ローラ16に作用する力Fによって、給紙ユニット63に対し、ホルダ62をストッパ83から離す方向に力が作用していた。したがって、給紙動作中の給紙ユニット63の姿勢が安定せず、分離ニップ部Sの位置が移動したり、給送ローラ16に対するリタードローラ17の圧接力が変化したりしていた。このため、給送不良が発生していた。
本実施形態では、上述のように、給紙ユニット63の揺動中心となる凸部66を、給送ローラ16の中心とリタードローラ17の中心とを結ぶ直線よりも前側に配置することで、このような給送不良を防止することができるようになった。
図8に示す画像形成装置では、給紙カセット3からシートPを画像形成部12に供給する際、給紙ローラ5によって給紙し、給送ローラ16及びリタードローラ17によって1枚分離して給送し、搬送ローラ18により、停止中のリタードローラ対22にシートPの先端を突き当てて、シートPの先端側にループを作ってシートの斜行を防止する。その後、転写ベルト85上のトナー像が転写ニップ部Tに到達するタイミングに合わせて、リタードローラ対22の回転を開始する。このとき、給紙ローラ5、給送ローラ16、搬送ローラ18も回転させる。この際、給送ローラ16よりも早く搬送ローラ18が回転開始すると、両ローラ間でシートPが引っ張られて、給紙ユニット63に不要な力が作用する。これを防止するため、本実施形態では、上述のように、給送ローラ16よりも搬送ローラ18の方が先に回転開始するようにしている。
上述では、本発明に係るシート搬送装置を、画像形成装置に配設した場合を例に説明したが、本発明に係るシート搬送装置は、これに限定されるものではなく、シートに処理を施すシート処理部にシートを搬送するためのシート処理装置に適用することも可能である。ここで、シート処理部としては、シートを分類するソータ、ステイプル処理するステイプラ、穴あき処理する穴明け装置、折り処理する折り装置などがあげられる。
画像形成装置全体の外観を前側の左斜め上方から見た斜視図である。 左側から見た画像形成装置の内部の構造を模式的に示す図である。 給紙カセットが引き抜かれた状態の画像形成装置本体を、前側の左斜め上方から見た斜視図である。 画像形成装置本体から引き抜かれた状態の給紙カセットを右側の後斜め上方から見た斜視図である。 画像形成装置本体のフレームに装着された状態の給紙ユニットを下方から見た斜視図である。 画像形成装置本体のフレームから取り外された状態の給紙ユニットを下方から見た斜視図である。 画像形成装置本体のフレームに対して下方から給紙ユニットを装着する動作を説明する斜視図である。 左側から見た給紙ユニットの動作を模式的に説明する図である。
符号の説明
1……画像形成装置、2……シート搬送装置、3……給紙カセット(シート収納部材)、4……画像形成装置本体(シート搬送装置本体)、5……給紙ローラ、11……シート搬送部、12……画像形成部、13……定着部、14……シート排出部、15……シート再搬送部、16……給送ローラ、17……リタードローラ、62……ホルダ、63……給紙ユニット、66……凸部(揺動中心)、66a……開口部、67……支軸、71……係止部、72……係合部、83……ストッパ、P……シート、Pa……最上位のシート、Pb……最上位のシートの次のシート、

Claims (4)

  1. シートを給搬送するシート搬送装置において、
    複数枚のシートを積層状態で収納するシート収納部材と、
    前記シート収納部材内の複数枚のシートのうち、最上位のシートに当接されて回転することによって摩擦により最上位のシートを給紙する給紙ローラと、
    前記給紙ローラによって給紙されたシートを下流側に給送する給送ローラと、
    前記給送ローラに圧接されてシートの重送を防止するリタードローラと、
    前記給紙ローラ及び前記給送ローラを回転自在に支持して給紙ユニットを構成するとともに、シート搬送装置本体の支軸によって揺動自在に支持されたホルダと、
    前記ホルダの位置を規制することで、前記給紙ローラが最上位のシートから離間する方向に移動することを規制するストッパと、を備え、
    前記ホルダの揺動中心は、前記リタードローラから前記給送ローラを介して前記ホルダに作用する力が、前記ホルダを前記ストッパに押圧する方向に作用するような位置に設定されている、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記ホルダは、前記支軸に係脱可能な「U」字形の凸部と、前記シート搬送装置本体に対する前記給紙ユニットの装着時に前記凸部の開口部を下方から前記支軸に係合させた状態で前記給紙ユニットを回転させることで、前記シート搬送装置本体の係合部に係合される係止部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記給送ローラの下流側に配設された搬送ローラを有し、前記給送ローラ及び前記搬送ローラの回転開始時に、前記給送ローラが前記搬送ローラよりも先に回転開始するようにした、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部にシートを供給するシート搬送装置とを備えた画像形成装置において、
    前記シート搬送装置が、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置である、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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