JP6899091B2 - シート積載装置、給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート積載装置、給送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート積載装置、給送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置の給送装置が備えるシート積載装置として、給送対象に向けて給送されるシートを積載する積載筐体と、この積載筐体に積載されたシートの給送方向後端の位置を規制する後端規制部材とを備えるシート積載装置が知られている。
特許文献1には、この種のシート積載装置として、積載筐体に対する後端規制部材の位置を固定する固定手段と、操作力の付与によって固定手段による後端規制部材の固定を解除する固定解除操作部材とを備えるものが記載されている。
また、市販された公知のシート積載装置として、上記特許文献1と同様に固定手段と固定解除操作部材とを備える構成で、後端規制部材が、積載筐体に積載されたシートを給送方向に向けて加圧する加圧手段を有するものが知られている。
上述した加圧手段を備える公知のシート積載装置では、積載筐体にシートを積載した状態で、後端規制部材がシートの給送方向とは逆方向に移動する不具合が生じることがあった。
上記課題を解決するために、給送対象に向けて給送されるシートを積載する積載筐体と、
前記積載筐体に対して前記シートの給送方向に沿って移動可能で、前記シートの給送方向
後端の位置を規制する後端規制部材と、前記積載筐体に対する前記後端規制部材の位置を
固定する固定手段と、操作力を付与されることによって前記固定手段による前記後端規制
部材の固定を解除する固定解除操作部材とを備え、前記後端規制部材が、前記積載筐体に
積載された前記シートを前記給送方向に向けて加圧する加圧手段を有するシート積載装
置において、前記後端規制部材が移動することを防止する後端規制部材誤移動防止手段を
備え、前記固定解除操作部材は、前記操作力を付与されることによって移動して、前記固
定手段による固定を解除する構成であり、前記後端規制部材誤移動防止手段として、前記
固定手段による固定を解除する位置まで前記固定解除操作部材が移動することを規制す
る操作部材移動規制手段を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、後端規制部材が加圧手段を有するシート積載装置で、後端規制部材がシートの給送方向とは逆方向に移動することを防止することができる、という優れた効果がある。
実施例1の給送トレイにシートをセットし、レバー操作を給送方向に移動させた状態の概略側面図。 実施形態に係るプリンタの外観斜視図。 実施形態に係るプリンタの概略構成図。 給送装置の断面図。 給送装置の斜視図。 給送トレイに対するシートの補給操作の説明図。 プリンタ本体への給送トレイの装着の説明図。 給送トレイの概略側面図。 シートをセットしていない状態の実施例1の給送トレイの概略側面図。 シートをセットした状態の実施例1の給送トレイの概略側面図。 実施例2の給送トレイの概略側面図。 実施例2の給送トレイで、エンドフェンスの位置を「A5横サイズ」の位置に設定した状態の後端近傍の斜視図。 実施例2の給送トレイで、エンドフェンスの位置を「A5縦サイズ」の位置に設定した状態の後端近傍の斜視図。 実施例3の給送トレイの概略側面図。 実施例4の給送トレイの後端近傍の概略上面図。 実施例5の給送トレイの概略側面図。 実施例5の給送トレイのエンドフェンス近傍の斜視図。 実施例6の給送トレイで解除操作ができる状態の概略側面図。 実施例6の給送トレイで解除操作ができない状態の概略側面図。 実施例6の給送トレイのエンドフェンス近傍の斜視図。 実施例7の給送トレイの概略側面図。 実施例7の給送トレイのエンドフェンス近傍を給送方向上流側から見た説明図。 実施例7の給送トレイで、抵抗凸部材がV字溝に落ち込んだ状態を示す概略側面図。 実施例8の給送トレイの概略側面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態として、電子写真方式で画像を形成する電子写真プリンタについて図面を参照して説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に省略する。
以下の説明で「画像形成装置」とは、紙、OHPシート、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に現像剤やインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。
本実施形態の「シート」とは、紙、コート紙、OHPシート、ラベル紙、フィルム、布帛等を含む。また、そして、「シート」には、現像剤やインクを付着させることができる媒体である被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものも含む。さらに「シート」には、可撓性のものに限らず硬い板状のものや比較的厚みのあるものも含まれる。
以下の実施形態では、各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
まず、実施形態に係る電子写真プリンタの基本的な構成について説明する。
図2は、実施形態に係る電子写真プリンタ(以下、単にプリンタ100という)の外観斜視図であり、図3は、プリンタ100の概略構成図である。プリンタ100は、カラーレーザープリンタである。
プリンタ100は、シートPに画像を形成する画像形成手段である画像形成部400と、画像形成部400に向けてシートPを給送する給送手段である給送装置300とを備える。画像形成部400は、四つのプロセスユニット1(K,Y,M,C)を備えており、これらのプロセスユニット1は、カラー画像の色分解成分に対応するブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像剤によって画像を形成する。
それぞれのプロセスユニット1(K,Y,M,C)は、互いに異なる色の未使用トナーを収容したトナーボトル6(K,Y,M,C)を有する以外は、同様の構成となっている。このため、一つのプロセスユニット1であるブラック用プロセスユニット1Kの構成を以下に説明し、他のプロセスユニット1(Y,M,C)は、その構成の説明を省略する。
ブラック用プロセスユニット1Kは、ブラック用像担持体2K(例えば感光体ドラム)、ブラック用クリーニング装置3K、ブラック用除電装置、ブラック用帯電装置4K及びブラック用現像装置5K等を有している。そして、ブラック用プロセスユニット1Kは、プリンタ100の本体に対して着脱自在に装着され、消耗部品を同時に交換可能となっている。
プリンタ100の四つプロセスユニット1(K,Y,M,C)の上方には、露光器7が配設されている。そして、露光器7は、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光を発光するように構成されている。
プリンタ100の四つプロセスユニット1(K,Y,M,C)の下方には、転写装置15が配設されている。転写装置15は、一次転写ローラ19(K,Y,M,C)及び中間転写ベルト16等を備える。四つの一次転写ローラ19(K,Y,M,C)は、中間転写ベルと16を挟んで四つの像担持体2(K,Y,M,C)のそれぞれに対向するように、中間転写ベルト16の内周面に当接して配置されている。
中間転写ベルト16は、四つの一次転写ローラ19(K,Y,M,C)、駆動ローラ18及び従動ローラ17に掛け渡された状態で循環走行するようになっている。
二次転写ローラ20は、中間転写ベルト16を挟んで駆動ローラ18に対向するように、中間転写ベルト16の外周面に当接して配置されている。像担持体2(K,Y,M,C)が各色の第一の像担持体とすれば、中間転写ベルト16は、各色の第一の像担持体に担持された像が表面上に重ねて転写され合成される第二の像担持体である。
ベルトクリーニング装置21は、中間転写ベルト16の走行方向において、二次転写ローラ20より下流側に設置されている。また、クリーニングバックアップローラ21aが中間転写ベルト16に対してベルトクリーニング装置21と反対側に設置されている。
プリンタ100の下部には給送トレイ30と給送ローラ47とを有する給送装置300が設置され、給送トレイ30はシートPを多数枚束状で収容可能となっている。そして、給送トレイ30は、シートPの補給等のために、このプリンタ100の本体に着脱可能となっている。給送ローラ47は、プリンタ100に設置された状態の給送トレイ30の上方に配置され、シートPを給送トレイ30から給送路31に向けて給送するようになっている。
タイミングローラ対14は、二次転写ローラ20の直近上流側に配置され、給送トレイ30から給送されたシートPを、二つのローラによって形成されるレジストニップに突き当て、一旦停止させることができる。この一旦停止によりシートPの先端側に弛みが形成される。
弛みが形成されたシートPは、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、二次転写ローラ20と駆動ローラ18とが中間転写ベルト16を介して当接する二次転写ニップに送り出される。そして、送り出されたシートPは、二次転写ニップで中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に転写されるようになっている。
転写後搬送路33は、先に述べた二次転写ニップの上方に配設されている。定着装置34は、転写後搬送路33の上端近傍に設置されている。
定着装置34は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ34aと、この定着ローラ34aに対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ34bとを備えている。定着後搬送路35は、定着装置34の上方に配設され、定着後搬送路35の上端で、排出路36と反転搬送路41とに分岐している。
この分岐部に切替部材42が配置され、切替部材42はその揺動軸42aを軸として揺動駆動するようになっている。また排出路36の開口端近傍には排出ローラ対37が配設されている。
反転搬送路41は、分岐部との他端で給送路31に合流している。そして、反転搬送路41の途中には、反転搬送ローラ対43が配設されている。排出トレイ44は、プリンタ100の上部に、プリンタ100の内側方向に凹形状を形成して、設置されている。
粉体収容器10(例えばトナー収容器)は、転写装置15と給送トレイ30との間に配置されている。そして、粉体収容器10は、プリンタ100の本体に対して着脱自在に装着されている。
図2及び図3に示すプリンタ100は、シートPの搬送の関係により給送ローラ47から二次転写ローラ20までの所定の距離が必要である。そして、この距離を確保するために上下方向に生じたデッドスペースに粉体収容器10を設置し、プリンタ100全体の小型化を図っている。
転写カバー8は、給送トレイ30の上方で、給送トレイ30の引出方向正面側(図3中の右側)に設置されている。そして、この転写カバー8を開くことで、プリンタ100の内部を点検可能にしている。転写カバー8には、手差し給送用の手差し給送ローラと、手差し給送用の手差し給送トレイとが設置されている。
本実施形態のプリンタ100は、画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されない。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置の何れか一つ、またはこれらの少なくとも二つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。また、当該複合機に画像読取装置を加えたものであってもよい。
次に、本実施形態に係るプリンタ100の基本的動作について図3を参照して以下に説明する。最初に、片面印刷を行う場合について説明する。給送ローラ47は、図3に示すように、プリンタ100の制御部からの給送信号によって回転する。そして、給送ローラ47は、給送トレイ30に積載された束状のシートPの最上位のシートPのみを分離し、給送路31へ送り出す。
給送ローラ47によって送り出されたシートPは、その先端がタイミングローラ対14のレジストニップに到達すると、弛みを形成し、その状態で待機する。そして、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像をこのシートPに転写する最適なタイミング(同期)を図るとともに、シートPの先端スキューを補正する。
手差しによる給送の場合は、手差し給送トレイに積載された束状のシートPが、最上位のシートPから一枚ずつ手差し給送ローラによって反転搬送路41の一部を通り、タイミングローラ対14のレジストニップまで搬送される。以後の動作は給送トレイ30からの給送と同一である。
ここで、作像動作については、四つのプロセスユニット1のうちの一つであるブラック用プロセスユニット1Kを説明し、他のプロセスユニット1(Y,M,C)については、その説明を省略する。
まず、ブラック用帯電装置4Kは、ブラック用像担持体2Kの表面を高電位に均一に帯電する。
そして、露光器7は、画像データに基づいたレーザビームLをブラック用像担持体2Kの表面に照射する。そして、レーザビームLが照射されたブラック用像担持体2Kの表面は、照射された部分の電位が低下して、静電潜像を形成する。
そして、ブラック用現像装置5Kは、ブラック用トナーボトル6Kから供給された未使用のブラックトナーを、静電潜像が形成されたブラック用像担持体2Kの表面部分に転移させる。そして、トナーが転移したブラック用像担持体2Kは、その表面にブラックトナー画像を形成(現像)する。そして、ブラック用像担持体2K上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト16に転写する。
ブラック用クリーニング装置3Kは、中間転写行程を経た後のブラック用像担持体2Kの表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、廃トナー搬送手段によって、ブラック用プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、ブラック用除電装置は、ブラック用クリーニング装置3Kによって残留トナーが除去されたブラック用像担持体2Kの残留電荷を除電する。
他の各色のプロセスユニット1(Y,M,C)においても、同様にして像担持体2(Y,M,C)上にトナー画像を形成し、各色トナー画像重なり合うように中間転写ベルト16に転写する。
各色トナー画像が重なり合うように転写された中間転写ベルト16は、二次転写ローラ20と駆動ローラ18との間の二次転写ニップまで走行した際に、中間転写ベルト16上のトナー画像をタイミングローラ対14によって送り出されたシートPに転写する。
シートPは、中間転写ベルト16上に重畳転写して形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、二次転写ニップに送り出される。そして、送り出されたシートPは、二次転写分離ニップで中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に転写される。
トナー画像が転写されたシートPは、転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。そして、定着装置34に搬送されたシートPは、定着ローラ34aと加圧ローラ34bによって挟まれ、加熱・加圧されることで未定着トナー画像が定着される。トナー画像が定着されたシートPは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
切替部材42は、定着装置34からシートPが送り出されたタイミングでは、図3の実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置34から送り出されたシートPは、定着後搬送路35を経由して排出路36へ送り出される。排出ローラ対37は、排出路36へ送り出されたシートPを挟み込み、回転駆動することで排出トレイ44に排出する。これらの動作により片面印刷を終了する。
次に、両面印刷を行う場合について説明する。片面印刷の場合と同様に、定着装置34はシートPを排出路36へ送り出す。そして、両面印刷を行う場合、排出ローラ対37は、回転駆動によってシートPの一部をプリンタ100外に搬送する。
そして、シートPの後端が、排出路36を通過すると、切替部材42は、図3の点線で示すように揺動軸42aを軸として揺動し、定着後搬送路35の上端を閉鎖する。そして、この定着後搬送路35の上端の閉鎖とほぼ同時に、排出ローラ対37は、シートPをプリンタ100外へ搬送する方向と逆の方向に回転し、反転搬送路41へ送り出す。
反転搬送路41へ送り出されたシートPは、反転搬送ローラ対43を経て、タイミングローラ対14に至る。そして、タイミングローラ対14は、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像をシートPのトナー画像未転写面に転写する最適なタイミング(同期)を図り、シートPを二次転写分離ニップへ送り出す。
そして、二次転写ローラ20と駆動ローラ18は、シートPが二次転写ニップを通過する際にシートPのトナー画像未転写面にトナー画像を転写する。そして、トナー画像が転写されたシートPは、転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。
定着装置34は、定着ローラ34aと加圧ローラ34bによって、搬送されたシートPを挟み、加熱・加圧することで未定着トナー画像をシートPに定着する。そして、トナー画像が定着されたシートPは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
切替部材42は、定着装置34からシートPが送り出されたタイミングでは、図3の実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置34から送り出されたシートPは、定着後搬送路35を経由して排出路36へ送り出される。排出ローラ対37は、排出路36へ送り出されたシートPを挟み、回転駆動し排出トレイ44に排出する。これらの動作により両面印刷を終了する。
中間転写ベルト16上のトナー画像をシートPに転写した後、中間転写ベルト16上には残留トナーが付着している。そして、ベルトクリーニング装置21は、この残留トナーを中間転写ベルト16から除去する。中間転写ベルト16から除去されたトナーは、上述した廃トナー搬送手段によって、粉体収容器10へと搬送され、粉体収容器10内に回収される。
次に、分離パッド方式のシート給送装置である給送装置300について図4及び図5を用いて説明する。図4は給送装置300の断面図である。図5は、給送装置300の斜視図である。図4は、給送トレイ30のフロントパネル104を取り外した状態を示している。
図4及び図5に示す給送ローラ47はプリンタ100本体側に配設されている。また、底板46、受け台49は給送トレイ30に配設されている。
給送トレイ30は、トレイ前部101とトレイ後部102とを備える。トレイ後部102はトレイ前部101に対して給送方向(図5中の矢印「α」方向)に平行な方向に移動可能となっており、給送トレイ30の給送方向の大きさを変更可能な構成となっている。給送トレイ30には、シートPの給送方向後端の位置を規制するエンドフェンス107が配置されている。トレイ後部102には給送方向に平行な方向に延在するレール溝部110を備え、エンドフェンス107の下部がレール溝部110と係合し、エンドフェンス107がレール溝部110に沿って給送方向に平行な方向にスライド可能となっている。
給送トレイ30の給送方向の大きさを変更可能とすることで、給送方向のサイズが大小様々なサイズのシートPについて、エンドフェンス107で給送方向後端の位置を規制しつつ、給送トレイ30内に収納することが可能となる。
給送トレイ30は、トレイ前部101に幅方向位置規制部材である右サイドフェンス105と左サイドフェンス106とが、給送方向に直交する方向にスライド可能に配置されている。給送トレイ30では、右サイドフェンス105及び左サイドフェンス106で収納するシートPの幅方向の位置を規制し、エンドフェンス107でシートPの後端の位置を規制することで、給送トレイ30内でのシートPの位置を規制する。
図5に示すように、トレイ前部101に右側レバー130及び左側レバー131が回動可能に取り付けられている。右側レバー130及び左側レバー131にはそれぞれ底板加圧バネ132の上端が取り付けられており、二つの底板加圧バネ132の下端はそれぞれ底板46に引っ掛けられている。
給送ローラ47は給送ローラ軸50と、Dカットもしくはピンなどで回転止めされ、軸受を介してプリンタ100本体に支持されている。
給送ローラ軸50は図4の紙面と垂直方向(以下、幅方向)に伸びている。この給送ローラ軸50の軸端に、駆動ギヤが取り付けられている。
この駆動ギヤは、複数のアイドルギヤまたはクラッチやソレノイドなどの駆動連結部材を介して、モータ等の駆動源に連結されている。そして、当該駆動源から給送ローラ軸50に駆動力が伝達され、給送ローラ47が反時計回りに回転動作するよう構成されている。
上述した駆動連結部材の連結時間及び駆動源の停止時間を制御することにより、給送ローラ47が所定のタイミングで間欠動作するように構成されている。
給送ローラ47は、シートPに所定の搬送力を付与することができるように、その表層部分が高摩擦係数のゴムで構成されている。そして、駆動連結部材の連結時間及び駆動源の停止時間を制御することにより、シートPを給送する。
給送ローラ47の寸法は、例えば直径を36[mm]、幅を45[mm]で構成することができる。当該寸法は、給送装置300の対応すべきシートPの種類や機器内のスペースに応じて、適正な給送ローラ寸法を選択することができる。
給送トレイ30の底板46は、給送トレイ30内に設けられた底板回動軸51にて、回動可能に軸支されている。そして底板46は、右側レバー130及び左側レバー131のそれぞれに上端が固定された二つの底板加圧バネ132によって常時上方に付勢されている。
シートPを給送トレイ30に収納するときには、給送トレイ30をプリンタ100本体から引き出し、底板46の上面にシートPを載置して収納する。
シートPを載置した給送トレイ30をプリンタ100本体に挿入すると、プリンタ100本体に設けられたレバーガイド部材によって右側レバー130及び左側レバー131が上方に持ち上げられ保持される。この動作によって右側レバー130及び左側レバー131にそれぞれ取り付けられた二つの底板加圧バネ132の上端が上方に引き上げられ、底板加圧バネ132が伸び、伸びた底板加圧バネ132の付勢力によって底板46が上方に引き上げられる。これにより、底板46の上に載置されたシートPの上面がプリンタ100本体側に装着された給送ローラ47に圧接する。
給送トレイ30にシートPの束を収納してプリンタ100本体に挿入すると、最上のシートPは給送ローラ47と当接する。シートPは、底板加圧バネ132の付勢力と給送ローラ47の摩擦係数とによる給送ローラ47との間の摩擦力により、給送ローラ47が回転すると搬送力を付与され、図4中の右方向へ搬送される。
受け台49には高摩擦係数のパッド材であるパッド部が設けられており、最上のシートP以外のシートPの給送方向への移動をパッド部によって阻害することで、最上のシートPと他のシートPとを分離し、最上のシートPのみを給送する分離部を構成する。給送ローラ47の回転によりシートPが搬送されると、この分離部で最上のシートPが他のシートPから分離され、最上のシートPのみが給送ローラ47によって分離部よりも下流側に搬送され、分離搬送される。
図4に示すように、底板46の給送方向の先端部には高摩擦係数のパッド材である底板パッド52が設置されている。この底板パッド52により最下のシートPに一定の負荷を与える構成となっている。これにより、シートPの束が積載されたときに、最下のシートPと最下から二枚目のシートPとが重送されることを防ぐことが可能となる。
図6は、給送トレイ30に対するシートPの補給操作の説明図である。
プリンタ100本体から取り出した給送トレイ30のサイドフェンス(105、106)及びエンドフェンス107を所定の位置にセットした後、シートPを図6中の矢印で示すように補給する。
エンドフェンス107を所定の位置にセットすると、後述する各実施例の後端規制部材誤移動防止手段によってエンドフェンス107が給送方向上流側に移動することを防止できる。
図7は、プリンタ100本体への給送トレイ30の装着の説明図である。図7(a)は、給送トレイ30を取り外した状態のプリンタ100の前面側の斜視図であり、図7(b)は、給送トレイ30を挿入途中のプリンタ100の前面側の斜視図である。
図7(a)に示すように、プリンタ100本体の前面となる転写カバー8の下方には、給送トレイ30を挿入するトレイ挿入口330がある。そして、図7(b)中の矢印で示すように、プリンタ100本体のトレイ挿入口330に給送トレイ30を挿入し、押し込むことでセット完了となる。
図8は、給送トレイ30の概略側面図であり、エンドフェンス107によってシートPの後端の位置を規制する構成を示す説明図である。
給送トレイ30は、積載筐体であるトレイ筐体301と、エンドフェンス107と、エンドフェンス固定機構210と、固定解除レバー203とを備える。
トレイ筐体301は、上述したトレイ前部101とトレイ後部102とによって形成され、給送対象である画像形成部400に向けて給送されるシートPを積載する積載筐体である。エンドフェンス107は、トレイ筐体301に対して給送方向に沿った方向(図8中の矢印「A」方向)に移動可能で、シートPの給送方向後端の位置を規制する後端規制部材である。
エンドフェンス固定機構210は、トレイ筐体301に対するエンドフェンス107の位置を固定する固定手段である。
エンドフェンス107は、トレイ筐体301に設けられた上述したレール溝部110に係合し、エンドフェンス107の外形の大部分を形成するL字型のフレーム部200を備える。フレーム部200は、レール溝部110に係合する構成により、トレイ筐体301に対して給送方向に沿う方向に移動可能で、上下方向及び幅方向(図8中の紙面に直交する方向)への移動は規制される構成となっている。
エンドフェンス固定機構210は、フレーム部200に取り付けられ、フレーム部200とともに移動方向(図8中の矢印「A」方向)に移動する固定爪201及び固定爪加圧バネ202と、トレイ筐体301に固定されたラックギヤ250とを備える。
固定爪201は、フレーム部200に対して上下方向(図8中の矢印「B」方向)にスライド移動可能で、他の方向への相対的な移動はフレーム部200の形状によって規制されている。固定爪加圧バネ202は、上端部がフレーム部200に突き当たり、下端部が固定爪201に突き当たることで、フレーム部200に対して固定爪201を下方に付勢する。固定爪加圧バネ202によって付勢された固定爪201の先端がラックギヤ250と係合することで、ラックギヤ250が固定されたトレイ筐体301と、固定爪201が取り付けられたフレーム部200との位置関係が固定される。これにより、トレイ筐体301に対するエンドフェンス107の位置を固定することができる。
固定解除レバー203は、フレーム部200に対してレバー回転軸203aを中心に図8中の矢印「C」方向に回動可能に組み付けられている。使用者等がレバー操作部203bを図8中の右方向(給送方向)に移動させる操作を行うことで、固定解除レバー203が時計回り方向に回転し、固定爪201と連結する爪連結部203cが上方に移動する。これにより、固定爪201が固定爪加圧バネ202の付勢力に抗して上方に移動し、固定爪201とラックギヤ250との係合が解除され、トレイ筐体301に対するエンドフェンス107の固定が解除される。固定が解除されることで、エンドフェンス107を図8中の左右方向(矢印「A」方向)に移動できるようになる。
エンドフェンス107を移動させる際には、フレーム部200の上端付近とレバー操作部203bとを近付けるように握ることで、フレーム部200に対してレバー操作部203bが図8中の右方向に移動する。これにより、固定爪201が上方にスライドしてラックギヤ250との係合が外れ、エンドフェンス107の固定が解除される。上述のように握ったままの状態で、エンドフェンス107をセットするシートPのサイズに対応する所定の位置までスライドさせ、レバー操作部203bから手を離す。これにより、固定爪201が固定爪加圧バネ202の付勢力によって下方に移動してラックギヤ250と係合し、エンドフェンス107を所定の位置に配置することができる。
エンドフェンス107を固定することができる位置の間隔は、ラックギヤ250のギヤのピッチによって決まり、このピッチ間隔を狭くすることでエンドフェンス107を小ピッチ(1[mm]間隔等)で移動させることが可能となる。小ピッチで移動させることで、A4サイズやA5サイズ等の定形サイズのシートPに限らず、不定形のシートPにも対応した位置に、エンドフェンス107を移動することが可能となる。
また、本実施形態の給送トレイ30は、フレーム部200の上端付近とレバー操作部203bとを近付けるように固定解除レバー203を手で握ることで、エンドフェンス107の固定を解除する。そして、握ったままの状態とすることで、エンドフェンス107を移動することができる。その後、エンドフェンス107が狙いの位置となったところで固定解除レバー203から手を離すことでエンドフェンス107の位置を固定することができる。また、固定を解除するときのレバー操作部203bの移動方向と、エンドフェンス107の移動方向とを同じ方向としている。れこにより、エンドフェンス107の固定解除、エンドフェンス107の移動、及びエンドフェンス107の固定という一連の操作の操作性の向上を図ることができる。
エンドフェンス107は、トレイ筐体301に積載されたシートPを給送方向に向けて加圧する加圧手段として、後端加圧板205と後端加圧バネ204とを有する。後端加圧板205はその上端の加圧板回動軸205aを中心に、フレーム部200に対して図8中の矢印「D」方向に回動可能に組み付けられている。後端加圧バネ204は、給送方向上流側(図8中の左側)端部がフレーム部200に突き当たり、給送方向下流側(図8中の右側)端部が後端加圧板205に突き当たる。これにより、フレーム部200に対して後端加圧板205の下端が給送方向下流側(図8中の右側)に移動するように後端加圧板205を付勢し、後端加圧板205がシートPを給送方向下流側に向けて加圧する。
図8に示すように、給送トレイ30にシートPの束を積載すると、後端加圧板205がシートPの束に押されて、後端加圧板205の下端部側が給送方向上流側に移動するように回転し、後端加圧バネ204が圧縮した状態となる。給送によりシートPの束の枚数(セット枚数)が減少すると、シートPが後端加圧板205を押す力が小さくなる。これにより、後端加圧バネ204が後端加圧板205を付勢する付勢力と、シートPが後端加圧板205を押す力とが均衡を保つ位置まで後端加圧板205の下端側が給送方向下流側に移動する。そして、後端加圧板205によって規制されるシートPの後端の位置が給送方向下流側に移動する。
上述したように、シートPは、底板46によって上方に持ち上げられ給送ローラ47によって搬送される。このとき、シートPの先端位置は、分離部との位置関係が重要でありシートPのセット枚数に関係なく同じ位置にセット保持される必要がある。
図4乃至図8に示す給送トレイ30では、底板46は底板回動軸51を中心に給送方向下流側端部が持ち上がるように回転することでシートPを上方に持ち上げる構成である。このように底板46が回転する構成で、シートPのセット枚数に関係なくシートPの後端の位置が一定では、シートPのセット枚数でシートPの先端位置が変動する。シートPの先端位置が変動して、狙いの範囲からはずれると、ジャムや先端めくれ等の不具合が発生するおそれがある。
これに対して、本実施形態の給送トレイ30は、上述したようにシートPのセット枚数に応じてエンドフェンス107の後端加圧板205の下端部側が給送方向に移動する。このため、シートPのセット枚数が少ないときには、セット枚数が多いときよりもシートPの後端の規制位置が給送方向下流側となるように後端加圧板205がシートPを押す。これにより、シートPの先端の位置を給送ローラ47によって適切に給送できる所定位置とすることができる。このため、シートPの先端の分離部に対する位置が安定し、給送装置300は、安定した給送が可能となる。
また、シートPの給送が安定する給送装置300を備えるプリンタ100では、二次転写ニップにシートPを給送するタイミングが安定し、画像位置ズレ等の不具合を防止し、安定した画像形成が可能となる。
次に、後端加圧板205を備えることに起因して生じ得るエンドフェンス107の移動について説明する。
シートPのセット枚数が少ない状態やシートPをセットしていない状態では、後端加圧板205の下端側が給送方向下流側に移動しきった状態であり、後端加圧バネ204は自然長に近い状態となる。この状態では、後端加圧バネ204がフレーム部200を給送方向上流側に押す力は作用しない。このため、使用者がレバー操作部203bを給送方向上流側に移動させる誤操作を行って、エンドフェンス107の固定を解除してもエンドフェンス107が移動する不具合は生じ難い。
一方、図8に示すように、シートPのセット枚数が多い状態では、後端加圧板205の下端側がシートPの束に押されて給送方向上流側に移動し、後端加圧バネ204が圧縮する。この状態では、後端加圧バネ204の給送方向下流側の端部が突き当たる後端加圧板205を給送方向下流側に加圧する付勢力が作用する。そして、後端加圧板205はシートPの束の後端に突き当たり、シートPの束の前端はトレイ筐体301の給送方向下流側の壁部に突き当たる。このため、圧縮した状態の後端加圧バネ204の給送方向上流側の端部が突き当たるフレーム部200を給送方向上流側に付勢する付勢力が作用した状態となる。
このような付勢力が作用している状態で、使用者がレバー操作部203bに誤って接触する等、レバー操作部203bを給送方向上流側に移動させる誤操作を行うことが起こり得る。このような場合、付勢力が作用している状態でエンドフェンス107の固定が解除されるため、後端加圧バネ204の付勢力によってエンドフェンス107が給送方向上流側に移動してしまう。
エンドフェンス107が給送方向上流側に移動すると、後端加圧板205でシートPを給送方向に加圧する力が弱くなる。これにより、シートPの先端を所定の位置まで押すことができず、シートPの先端とトレイ筐体301の給送方向下流側の壁部との間に隙間ができて給送が不安定になり、シートPの先端めくれやジャム等の不具合が発生し易くなる。
また、給送トレイ30にシートPをセットしていない状態では、レバー操作部203bを給送方向上流側に移動させるだけでは、エンドフェンス107は移動しない。このため、使用者は、シートPをセットした状態でレバー操作部203bを操作したことに起因してエンドフェンス107が移動したことを認識し難い。よって、シートPの先端めくれやジャム等の不具合が発生したときに、その原因がレバー操作部203bに対する誤操作にあることを認識することは困難であり、原因の究明に時間を要するという問題がある。
このような不具合に対して、本実施形態の給送トレイ30は、以下の各実施例で説明する後端規制部材誤移動防止手段を備えている。後端規制部材誤移動防止手段は、固定解除レバー203に対して、レバー操作部203bを給送方向下流側に押すという操作力の付与のみでエンドフェンス107が移動することを防止するものである。これにより、レバー操作部203bに対する誤操作に起因してエンドフェンス107が給送方向とは逆方向に移動することを防止できる。以下の各実施例は、後端規制部材誤移動防止手段の具体例について説明するが、図8を用いて説明した部材については図8と同一の符号を付し、その説明は省略する。
〔実施例1〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の一つ目の実施例(以下、「実施例1」という)について説明する。
図9及び図10は、実施例1の給送トレイ30の概略側面図であり、それぞれ、シートPをセットしていない状態とシートPの束をセットした状態との説明図である。図1は、図10に示す状態からレバー操作部203bを給送方向に移動させた状態の給送トレイ30の概略側面図である。
実施例1の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203が移動することを規制する操作部材移動規制手段として機能する加圧板突起部205bである。加圧板突起部205bは後端加圧板205の給送方向上流側の面から給送方向上流側に向けて突き出した突起部である。加圧板突起部205bは、シートPをトレイ筐体301に積載した状態で、固定解除レバー203に突き当たり、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203が移動することを規制する加圧部材突当て部である。
図9に示すようにシートPをセットしていない状態では、固定解除レバー203が図9中の時計回り方向に移動することを妨げる部材は無い。このため、使用者はレバー操作部203bを握ることで、固定爪201とラックギヤ250との係合を解消する位置までレバー操作部203bを移動させることができる。そして、この係合を解除することで、トレイ筐体301に対してエンドフェンス107を移動させることができる。
図9に示す状態の給送トレイ30に対して、使用者の誤操作によってレバー操作部203bを給送方向下流側(図1中の矢印「E」方向)に押した場合、固定爪201とラックギヤ250との係合が解消されることがあり得る。図9に示す状態では、エンドフェンス107のフレーム部200に対して、エンドフェンス107を移動させるような力は作用していないため、エンドフェンス107は移動しない。
一方、図9に示す状態の給送トレイ30に対してシートPをセットすると、後端加圧板205は下端側が給送方向上流側に移動するように加圧板回動軸205aを中心に回転し、図10に示す状態となる。このとき、後端加圧板205に設けた加圧板突起部205bは、固定解除レバー203の回転を規制する位置に移動する。
図10に示す状態の給送トレイ30に対して、使用者の誤操作によってレバー操作部203bを給送方向下流側(図1中の矢印「E」方向)に押した場合、図1に示すように、レバー操作部203bが加圧板突起部205bに突き当たる。このため、固定爪201とラックギヤ250との係合を解消する位置までレバー操作部203bが移動することを防止でき、エンドフェンス107が移動することを防止できる。
実施例1の給送トレイ30では、シートPが積載されている状態では、使用者がレバー操作部203bを誤って押した場合でも固定爪201とラックギヤ250との係合は解除されない。このため、エンドフェンス107の固定が解除されることを防止でき、後端加圧バネ204の付勢力によってエンドフェンス107が給送方向上流側に移動することを防止できる。よって、エンドフェンス107が給送方向上流側に移動することに起因する不具合の発生を防止できる。
〔実施例2〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の二つ目の実施例(以下、「実施例2」という)について説明する。
図11は、実施例2の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図である。
実施例2の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、エンドフェンス固定機構210による固定が解除されたエンドフェンス107が移動することを規制する非固定移動規制手段として機能するストッパ部材221である。ストッパ部材221は、トレイ筐体301に対して着脱可能であり、トレイ筐体301に装着することで、エンドフェンス107が給送方向の上流側に移動することを規制する着脱移動規制部材である。
実施例2の給送トレイ30では、エンドフェンス107を所定の位置にセットした後、エンドフェンス107とトレイ筐体301の後端壁部301bとの間にストッパ部材221を装着する。実施例2では、エンドフェンス107に対して給送方向上流側のラックギヤ250の上に置くようしして装着する。
実施例2の給送トレイ30では、使用者の誤操作によってレバー操作部203bを給送方向下流側(図11中の矢印「E」方向)に押した場合、固定爪201とラックギヤ250との係合が解消されることがあり得る。図11に示す状態では、シートPを積載しているため、圧縮した状態の後端加圧バネ204の付勢力により、エンドフェンス107が給送方向上流側に付勢されるが、エンドフェンス107がストッパ部材221に突き当たる。このため、エンドフェンス107が給送方向上流側に移動することを防止できる。
図12は、エンドフェンス107の位置を、「A5横サイズ」の位置(A5サイズの短手方向が給送方向と平行となるようにセットしたシートPの後端にエンドフェンス107が突き当たる位置)に設定した実施例2の給送トレイ30の後端近傍の斜視図である。図13は、エンドフェンス107の位置を、「A5縦サイズ」の位置(A5サイズの長手方向が給送方向と平行となるようにセットしたシートPの後端にエンドフェンス107が突き当たる位置)に設定した実施例2の給送トレイ30の後端近傍の斜視図である。
ストッパ部材221は、図12及び図13に示すように、長手方向の長さが異なる横サイズ対応部221aと縦サイズ対応部221bとを備え、横サイズ対応部221aの長手方向と縦サイズ対応部221bの長手方向とが直交する形状となっている。
図12に示す状態では、ストッパ部材221の横サイズ対応部221aが下となるようにトレイ筐体301に装着しており、横サイズ対応部221aの長手方向両端が、エンドフェンス107と後端壁部301bとに突き当たる状態である。一方、図13に示す状態では、ストッパ部材221の縦サイズ対応部221bが下となるように図12に示す状態のストッパ部材221を裏返し、さらに90[°]回転させて、トレイ筐体301に装着している。図13に示す状態は、縦サイズ対応部221bの長手方向両端が、エンドフェンス107と後端壁部301bとに突き当たる状態である。
図12及び図13に示すように、実施例2の給送トレイ30では、シートPのセット方向が縦か横かによって、ストッパ部材221を裏返して使用し、A5サイズの縦と横との量サイズに対して一つのストッパ部材221を兼用することができる。
実施例2の給送トレイ30でセットするシートPのサイズを変更する場合は、ストッパ部材221を取り外して、エンドフェンス107を所定の位置にセットした後、再びストッパ部材221を装着する。
実施例2の給送トレイ30では、使用者が固定解除レバー203を誤って押して、エンドフェンス107の固定を解除する誤操作を行った場合でも、エンドフェンス107はストッパ部材221に突き当たり、給送方向上流側に移動することができない。これにより、固定解除レバー203の誤操作に起因するエンドフェンス107の移動を防止でき、エンドフェンス107の移動に起因するジャムや先端めくれ等の不具合を防止できる。
〔実施例3〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の三つ目の実施例(以下、「実施例3」という)について説明する。
図14は、実施例3の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図である。
実施例3の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、実施例2と同様にトレイ筐体301に対して着脱可能なストッパ部材221である。実施例3は、ストッパ部材221がストッパ爪222を有し、ラックギヤ250と係合することでストッパ部材221が給送方向上流側に移動することを防止する点で、ストッパ部材221を後端壁部301bに突き当てる実施例2と異なる。
実施例3のストッパ部材221は、エンドフェンス107と後端壁部301bとの距離に関係なくトレイ筐体301に装着することができる。このため、不定形サイズのシートPに対応した位置にエンドフェンス107がセットされた状態の給送トレイ30にも装着することが可能となる。よって、実施例3の給送トレイ30は、不定形サイズのシートPに対応する位置に配置したエンドフェンス107の移動を防止できる。
実施例3の給送トレイ30では、ストッパ爪222が着脱部材側係合部の機能を有し、ラックギヤ250が着脱部材係合ラックギヤの機能を有する。
〔実施例4〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の四つ目の実施例(以下、「実施例4」という)について説明する。
図15は、実施例4の給送トレイ30の後端近傍の概略上面図である。
実施例4の給送トレイ30は、後端規制部材誤移動防止手段は、実施例2及び実施例3と同様にトレイ筐体301に対して着脱可能なストッパ部材221である。実施例4は、ストッパ部材221のストッパ爪222に係合する着脱部材係合ラックギヤとして、トレイ筐体301がラックギヤ250とは別にストッパ係合ラックギヤ260を有する点で実施例3と異なる。
実施例4では、エンドフェンス107を所定位置にセットした後、着脱可能なストッパ部材221を、エンドフェンス107に合わせ、且つ、ストッパ爪222とトレイ筐体301に設けられたストッパ係合ラックギヤ260とを勘合させて装着する。
実施例4では、ストッパ部材221があることでエンドフェンス107を給送方向上流側に移動することができない。このため、固定解除レバー203の誤操作に起因するエンドフェンス107の移動を防止でき、エンドフェンス107の移動に起因するジャムや先端めくれ等の不具合を防止できる。また、ストッパ係合ラックギヤ260を設け、ストッパ爪222を係合させる構成とすることで、不定形サイズのシートPに対応する位置に配置したエンドフェンス107の移動を防止できる。
〔実施例5〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の五つ目の実施例(以下、「実施例5」という)について説明する。
図16は、実施例5の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図であり、図17は、実施例5の給送トレイ30のエンドフェンス107近傍の斜視図である。
実施例5の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203が移動することを規制する操作部材移動規制手段として機能する解除部カバー220である。解除部カバー220は、固定解除レバー203の少なくとも一部を覆い、レバー操作部203bを給送方向に押すという固定解除レバー203に対する解除操作を規制する解除操作規制部材である。解除操作を規制することにより、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203が移動することを規制し、エンドフェンス107の移動を防止できる。
この給送トレイ30では、エンドフェンス107を所定位置にセットした後、着脱可能な解除部カバー220を、固定解除レバー203に装着する。具体的には、解除部カバー220のカバー開口部220aに固定解除レバー203のレバー操作部203bを軽圧入する。
セットするシートPのサイズを変更する場合は、固定解除レバー203から解除部カバー220を外し、エンドフェンス107を所定位置にセットした後、再び解除部カバー220を装着する。
固定解除レバー203のレバー操作部203bが解除部カバー220によって覆われているため、使用者がレバー操作部203bに触ることを防止し、誤操作を防止することができる。
また、解除部カバー220を装着した状態では、レバー操作部203bの給送方向下流側(図16中の右側)の面が、カバー開口部220aの縁に突き当たる。これにより、固定解除レバー203が図16中の時計回り方向に回転することを規制する。固定解除レバー203は、解除部カバー220で回転を規制されているため、エンドフェンス107の固定を解除するような回転をすることができない。これにより、固定解除レバー203に対する固定解除の誤操作を防止でき、誤操作に起因するエンドフェンス107の移動を防止することができる。よって、固定爪201とラックギヤ250との噛み合いによってエンドフェンス107が移動することを防止でき、エンドフェンス107が移動することに起因する不具合の発生を防止できる。
〔実施例6〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の六つ目の実施例(以下、「実施例6」という)について説明する。
図18及び図19は、実施例6の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図である。図18は、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203を移動できる状態、すなわち、固定解除レバー203に対して解除操作ができる状態の説明図である。図19は、固定解除レバー203に対して解除操作ができない状態の説明図である。
実施例6の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、エンドフェンス固定機構210による固定を解除する位置まで固定解除レバー203が移動することを規制する操作部材移動規制手段として機能する解除レバー取手部材230である。解除レバー取手部材230は、固定解除レバー203に対して回動可能に配置され、固定解除レバー203に対する回転位置によって、固定解除レバー203に対して解除操作ができる状態と、解除操作ができない状態とに切り替えることができる。
図20は、実施例6の給送トレイ30のエンドフェンス107近傍の斜視図であり、図20(a)は図18に示す状態の説明図、図20(b)は図19に示す状態の説明図である。
解除レバー取手部材230は固定解除レバー203に対して、取手部材回転軸230aを中心に回動可能に取り付けられている。
この給送トレイ30でエンドフェンス107を移動させる場合は、固定解除レバー203に対する解除レバー取手部材230の位置を図18及び図20に示す状態として、レバー操作部203bを図18中の矢印「E」方向に移動させる。これにより、エンドフェンス107の固定が解除され、トレイ筐体301に対してエンドフェンス107を移動可能となる。
エンドフェンス107を所定位置に移動させると、レバー操作部203bから手を離し、エンドフェンス固定機構210によってエンドフェンス107の位置を固定し、トレイ筐体301に対してエンドフェンス107をセットする。
エンドフェンス107を所定の位置にセットした後、解除レバー取手部材230を90[°]回転させて図19及び図20(b)の状態とする。セットするシートPのサイズを変更する場合は、解除レバー取手部材230を90[°]回して固定解除レバー203が回転可能な状態にする。そして、レバー操作部203bを図18中の矢印「E」方向に移動させて固定解除レバー203を図18中の時計回り方向に回転させて、エンドフェンス107の固定を解除する。その後、エンドフェンス107を所定位置にセットした後、再び、解除レバー取手部材230を90[°]回して固定解除レバー203が回できない状態にする。
図19及び図20(b)に示す状態では、解除レバー取手部材230がエンドフェンス107のフレーム部200に突き当たり、固定解除レバー203が図19中の時計回り方向に回転することを規制する。固定解除レバー203は、解除レバー取手部材230によって回転を規制されているため、エンドフェンス107の固定を解除するような回転をすることができない。これにより、固定解除レバー203に対する固定解除の誤操作を防止でき、誤操作に起因するエンドフェンス107の移動を防止することができる。
よって、固定爪201とラックギヤ250との噛み合いによってエンドフェンス107が移動することを防止でき、エンドフェンス107が移動することに起因する不具合の発生を防止できる。
上述した実施例5では、エンドフェンス107を移動させる度に、解除部カバー220を取り外して、エンドフェンス107をセットして、セット完了後、解除部カバー220を再び装着する操作を要する。これに対して、実施例6では、解除レバー取手部材230を回転させる操作によって誤操作の防止を図ることが可能で、部材の着脱を行う操作が不要となり、エンドフェンス107のセット性の向上を図ることができる。
〔実施例7〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の七つ目の実施例(以下、「実施例7」という)について説明する。
図21は、実施例7の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図である。図22は、実施例7の給送トレイ30のエンドフェンス107の近傍を給送方向上流側から見た説明図である。
実施例7の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、エンドフェンス固定機構210による固定が解除されたエンドフェンス107が移動することを規制する非固定移動規制手段として機能する抵抗凸部材240である。抵抗凸部材240と、これを加圧する凸部材加圧バネ241とは、エンドフェンス107に設けられている。抵抗凸部材240は、エンドフェンス107に対してトレイ筐体301の底面に設けられたプレート部251(摩擦板)に接離する方向である上下方向に移動可能で、凸部材加圧バネ241によって下方に加圧されている。この加圧によって、抵抗凸部材240はプレート部251に突き当たり、凸部材加圧バネ241とプレート部251との間の摩擦負荷により、エンドフェンス107とトレイ筐体301との相対的な移動に対する抵抗力Fを発生させる。
図22に示すように、実施例7のエンドフェンス107は、他の実施例と同様にエンドフェンス固定機構210を備える。図22に示すように、エンドフェンス固定機構210と抵抗凸部材240とは給送トレイ30の幅方向に並んで配置されており、図21に示す側面図では、抵抗凸部材240及び凸部材加圧バネ241とエンドフェンス固定機構210とが重なる位置関係となる。このため、図21では、幅方向における抵抗凸部材240及び凸部材加圧バネ241が配置された位置における概略側面図を示している。
実施例7では、エンドフェンス107を移動させるときに、抵抗凸部材240とプレート部251との間で発生する摩擦負荷を図21中の矢印「F」で示す。この摩擦負荷による抵抗力Fはエンドフェンス107を移動させようとするときには常時発生する。
また、給送トレイ30にシートPをセットした状態では、後端加圧板205がシートPに押され、後端加圧板205を給送方向下流側に加圧する後端加圧バネ204が圧縮した状態となり、後端加圧バネ204がフレーム部200を給送方向上流側に加圧する。このときの加圧力を図21中の矢印「N」で示す。
実施例7では、抵抗力Fと加圧力Nとが「F>N」の関係を満たすように、凸部材加圧バネ241の付勢力を設定する。抵抗力Fは、抵抗凸部材240とプレート部251とが相対的に停止している状態から、相対的に動かそうとする際に生じる最大静止摩擦力である。静止摩擦力は、静止している物体同士を相対的に動かそうとする際に、移動させようとする方向とは逆方向に作用する力である。そして、移動させようとする力を徐々に大きくした場合、物体が移動していない状態では、移動させようとする力と同じ大きさ静止摩擦力が作用する。そして、物体が相対的に動き出す直前に作用していた静止摩擦力が最大静止摩擦力である。
また、加圧力Nは、収容枚数の上限のシートPの束をセットした状態での後端加圧バネ204の自然長からの圧縮量と、後端加圧バネ204のバネ定数とに基づいて算出することができる。
実施例7では、シートPをセットし、後端加圧バネ204がフレーム部200を給送方向上流側に加圧する状態で、固定解除レバー203のレバー操作部203bを誤って押した場合でも、抵抗力Fによってエンドフェンス107が移動することを防止できる。よって、エンドフェンス107が給送方向上流側に移動することに起因する不具合の発生を防止できる。
また、図22に示すように、実施例7の給送トレイ30のプレート部251は、定形サイズに対応する位置(図22では「B6」に対応する位置)にV字溝252を設けている。
図23は、実施例7の給送トレイ30において、抵抗凸部材240の先端がV字溝252に落ち込んだ状態を示す概略側面図である。
定形サイズに対応する位置にV字溝252を設けることで、トレイ筐体301に対して移動するエンドフェンス107が定形サイズのシートPに対応した位置に到達すると、抵抗凸部材240がV字溝252に落ち込み、「カチッ」と音がして停止する。抵抗凸部材240がV字溝252に落ち込む音により、使用者はエンドフェンス107が定型サイズのシートPに対応した位置にあることを認識し易くなり、エンドフェンス107の位置を変える操作の操作性の向上を図ることができる。
〔実施例8〕
次に、後端規制部材誤移動防止手段を備えた給送トレイ30の八つ目の実施例(以下、「実施例8」という)について説明する。
図24は、実施例8の給送トレイ30にシートPの束を積載した状態の概略側面図である。
実施例8の給送トレイ30の後端規制部材誤移動防止手段は、実施例7と同様に抵抗凸部材240である。そして、プレート部251の上面に給送方向に連続的に形成された複数の溝を備える点で実施例7と異なる。
実施例8の給送トレイ30では、抵抗凸部材240の先端は曲面状となっており、プレート部251の溝を形成する壁面の水平方向に対する傾斜が給送方向上流側の方が下流側よりも大きくなっている。実施例8では、溝の給送方向上流側の壁面は鉛直方向に延在し、水平方向に対する傾斜角が90[°](直角)であり、溝の給送方向下流側の壁面は水平方向に対する傾斜角が90[°]よりも小さい構成となっている。
エンドフェンス107を給送方向上流側(図24中の左側)に移動しようとするときに生じる抵抗力の最大値を上流側移動抵抗力F1とする。また、エンドフェンス107を給送方向下流側(図24中の右側)に移動しようとするときに生じる抵抗力の最大値を下流側移動抵抗力F2とする。そして、上流側移動抵抗力F1と下流側移動抵抗力F2とが「F1>F2」の関係を満たす構成となっている。
上流側移動抵抗力F1に抗して抵抗凸部材240をプレート部251の給送方向上流側に移動させる場合、抵抗凸部材240は溝における鉛直方向に延在する壁面を乗り越える必要があり、大きな移動力が必要となる。一方、下流側移動抵抗力F2に抗して抵抗凸部材240をプレート部251の給送方向下流側に移動させる場合、抵抗凸部材240は溝における鉛直方向よりも傾斜した壁面(テーパー面)に沿って移動すればよい。このため、給送方向上流側に移動させるほどの大きな移動力は不要となる。
さらに、実施例8では、上流側移動抵抗力F1と加圧力Nとが「F1>N」の関係を満たすように、凸部材加圧バネ241の付勢力を設定する。このように設定することにより、後端加圧バネ204がフレーム部200を給送方向上流側に加圧する状態で、固定解除レバー203のレバー操作部203bを誤って押した場合でも、エンドフェンス107が給送方向上流側に移動することを防止できる。よって、エンドフェンス107が給送方向上流側に移動することに起因する不具合の発生を防止できる。
また、下流側移動抵抗力F2を小さくすることで、エンドフェンス107を給送方向下流側に移動させる際の操作性を向上させつつ、シートPをセットした状態でエンドフェンス107が給送方向上流側に移動することを防止することができる。
上述した各実施例では、後端規制部材誤移動防止手段を一種類ずつ備える構成について説明したが、複数種類の後端規制部材誤移動防止手段を備える構成としてもよい。
上述した実施形態では、画像形成装置がプリンタである場合について説明した。本発明を適用する画像形成装置としては、プリンタに限らず、複写機、ファクシミリ、印刷機及びインクジェット記録装置等でもよい。さらに、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、インクジェット記録装置、及び画像読取装置のうちの二つ以上を組み合わせた複合機でもよい。
上述した実施形態では、後端規制部材が加圧手段を有するシート積載装置からシートを給送する給送装置を、シートに画像を形成する画像形成装置に適用した構成について説明した。同様のシート積載装置を有する給送装置を備える装置としては、画像形成装置に限らず、シート上の画像を読み取る画像読取手段を備えた画像読取装置にも適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
画像形成部400等の給送対象に向けて給送されるシートP等のシートを積載するトレイ筐体301等の積載筐体と、積載筐体に対してシートの給送方向に沿って移動可能で、シートの給送方向後端の位置を規制するエンドフェンス107等の後端規制部材と、積載筐体に対する後端規制部材の位置を固定するエンドフェンス固定機構210等の固定手段と、レバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力を付与されることによって固定手段による後端規制部材の固定を解除する固定解除レバー203等の固定解除操作部材とを備え、後端規制部材が、積載筐体に積載されたシートを給送方向に向けて加圧する後端加圧板205及び後端加圧バネ204等の加圧手段を有する給送トレイ30等のシート積載装置において、後端規制部材が移動することを防止する加圧板突起部205b等の後端規制部材誤移動防止手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、後端規制部材が加圧手段を有するシート積載装置で、後端規制部材がシートの給送方向とは逆方向に移動することを防止することができる。これは、以下の理由による。
本発明者らが鋭意検討した結果、使用者が不意に接触する等によって固定解除操作部材に操作力を付与し、固定手段による固定が一時的に解除され、後端規制部材がシートの給送方向とは逆方向に移動することがあることを見出した。
詳しくは、固定手段と固定解除操作部材とを有するシート積載装置で、積載するシートの給送方向の長さに合わせて積載筐体に対する後端規制部材の給送方向の位置を変更する際には、まず、固定解除操作部材に操作力を付与して固定手段による固定を解除する。次に、操作力を付与した状態で、後端規制部材に対して給送方向または給送方向とは逆方向の力を作用させることで後端端規制部材を移動する。後端端規制部材を所望の位置まで移動したら固定解除操作部材に対する操作力の付与を止める。これにより、再び固定手段によって後端端規制部材が積載筐体に対して固定される。その後、積載筐体にシートを積載することで、シートの給送方向後端の位置を積載筐体における所望の位置に設定することができる。
このようなシート積載装置で後端規制部材に加圧手段を有する構成では、積載筐体にシートの束が積載されると、加圧手段がシートの束から受ける反力によって、後端規制部材に対して給送方向とは逆方向の力が作用する状態となる。この状態で、使用者が不意に接触する等によって固定解除操作部材に操作力が付与され、固定手段による固定が一時的に解除されると、加圧手段による給送方向とは逆方向の力によって後端規制部材がシートの給送方向とは逆方向に移動する。その後、固定解除操作部材に対する操作力の付与がなくなると、再び固定手段が後端規制部材の位置を固定する状態となり、後端規制部材は移動後の位置で固定される。このとき、積載筐体に対する後端規制部材の位置は、シートを積載する前に設定した所望の位置よりも給紙方向とは逆方向に移動した状態となる。
態様Aでは、後端規制部材誤移動防止手段により、後端規制部材が移動することを防止できるため、固定解除操作部材に対して操作力が付与されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様B)
態様Aにおいて、固定解除レバー203等の固定解除操作部材は、レバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力を付与されることによって移動して、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定を解除する構成であり、後端規制部材誤移動防止手段として、固定手段による固定を解除する位置まで固定解除操作部材が移動することを規制する加圧板突起部205b、解除部カバー220及び解除レバー取手部材230等の操作部材移動規制手段を備える。
これによれば、上記実施例1、5及び6について説明したように、固定解除操作部材に対する操作力の付与のみで固定手段による固定が解除されることを防止でき、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様C)
態様Bにおいて、加圧手段として、シートP等のシートの給送方向後端を加圧する後端加圧板205等の加圧部材と、加圧部材を給送方向に付勢する後端加圧バネ204等の付勢部材とを有し、操作部材移動規制手段として、加圧部材に設けられ、シートをトレイ筐体301等の積載筐体に積載した状態で、固定解除レバー203等の固定解除操作部材に突き当たり、固定解除操作部材の移動を規制する加圧板突起部205b等の加圧部材突当て部を備える。
これによれば、上記実施例1について説明したように、シートを積載した状態で、固定解除操作部材に対する解除操作を誤って行った場合、固定解除操作部材は加圧部材突当て部に突き当たる。この突き当たりによって、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定を解除する状態まで固定解除操作部材を移動させることができないため、固定手段による固定が維持される。よって、シートが積載された状態のままで固定解除操作部材に対して操作力が付与されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様D)
態様BまたはCにおいて、操作部材移動規制手段として、固定解除レバー203等の固定解除操作部材の少なくとも一部を覆い、固定解除操作部材に対するレバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力の付与を規制する解除部カバー220等の解除操作規制部材を備える。
これによれば、上記実施例5について説明したように、解除操作規制部材が固定解除操作部材を覆わない状態とする操作を行わないと、解除操作規制部材によって固定解除操作部材に対する操作力の付与が規制される。これによって、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定を解除する状態まで固定解除操作部材を移動させることができないため、固定手段による固定が維持される。よって、解除操作規制部材が固定解除操作部材を覆わない状態とする操作を行わないまま、固定解除操作部材に対して操作力が付与されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様E)
態様B乃至Dの何れかの態様において、操作部材移動規制手段として、固定解除レバー203等の固定解除操作部材に対して回転可能に設けられ、固定解除操作部材に対する回転位置によって、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定を解除する位置まで固定解除操作部材を移動できる状態と、固定手段による固定を解除する位置まで固定解除操作部材を移動できない状態とに切り替える解除レバー取手部材230等の操作部回転部材を備える。
これによれば、上記実施例6について説明したように、エンドフェンス等の後端規制部材の位置を設定した後は、操作部回転部材の回転位置を固定解除操作部材が固定手段による固定を解除する位置まで移動できない位置に設定する。これにより、固定手段による固定を解除する状態まで固定解除操作部材を移動させることができなくなり、固定手段による固定が維持される。よって、操作部回転部材を回転させて固定解除操作部材が固定を解除する位置まで移動できる状態とする操作を行わないまま、固定解除操作部材に対して操作力が付与されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
さらに、後端規制部材の位置を移動させる度に、固定解除操作部材に対して解除部カバー220等の別部材を着脱する操作が不要となり、後端規制部材の位置を移動させる操作性が向上する。
(態様F)
態様A乃至Eの何れかの態様において、後端規制部材誤移動防止手段として、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定が解除されたエンドフェンス107等の後端規制部材が移動することを規制するストッパ部材221及び抵抗凸部材240等の非固定移動規制手段を備える。
これによれば、上記実施例2、3、4、7及び8について説明したように、固定解除操作部材に対して操作力が付与され、固定手段による固定が解除されても、非固定移動規制手段によって後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様G)
態様A乃至Cの何れかの態様において、非固定移動規制手段として、トレイ筐体301等の積載筐体に対して着脱可能で、積載筐体に装着することでエンドフェンス107等の後端規制部材が給送方向とは逆の方向(給送方向上流側等)に移動することを規制するストッパ部材221等の着脱移動規制部材を備える。
これによれば、上記実施例2について説明したように、後端規制部材に対して給送方向とは逆方向の力が作用する状態で、エンドフェンス固定機構210等の固定手段による固定が解除されても、後端規制部材が給送方向とは逆の方向に移動することを規制できる。よって、着脱移動規制部材を積載筐体から取り外す操作を行わないまま、固定解除操作部材に対して操作力が付与されて固定手段の固定が解除されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様H)
態様Gにおいて、ストッパ部材221等の着脱移動規制部材とトレイ筐体301等の積載筐体とに、互いに係合するストッパ爪222等の着脱部材側係合部とストッパ係合ラックギヤ260等の着脱部材係合ラックギヤとを有する。
これによれば、上記実施例4について説明したように、不定形サイズのシートに対応する位置に配置したエンドフェンス107等の後端規制部材の移動を防止でき、利便性が向上する。
(態様I)
態様F乃至Hの何れかの態様において、非固定移動規制手段として、エンドフェンス107等の後端規制部材に設けられ、トレイ筐体301等の積載筐体に接離する方向(上下方向等)に移動可能で、凸部材加圧バネ241等の抵抗体付勢手段によって積載筐体に付勢されることによって、積載筐体に突き当たり、積載筐体との相対的な移動に対する抵抗力を発生させる抵抗凸部材240等の移動抵抗体を備える。
これによれば、上記実施例7について説明したように、後端規制部材が移動することを防止できる。これは、以下の理由による。
すなわち、態様Iに係る構成では、固定解除レバー203等の固定解除操作部材にレバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力を付与し、さらに、移動方向に向けて抵抗力よりも大きな力を後端規制部材に付与しなければ、後端規制部材は移動しない。このため、固定解除操作部材に対して操作力が付与されて固定手段の固定が解除されても、後端規制部材が移動することを防止できる。
(態様J)
態様Iにおいて、エンドフェンス107等の後端規制部材がトレイ筐体301等の積載筐体における定型サイズに対応した位置等の所定の位置にあるときに、抵抗凸部材240等の移動抵抗体と係合するV字溝252等の抵抗体係合溝を積載筐体に備える。
これによれば、上記実施例7について説明したように、使用者は後端規制部材が所定の位置にあることを認識し易くなり、後端規制部材の位置を変える操作の操作性の向上を図ることができる。
(態様K)
態様F乃至Hの何れかの態様において、非固定移動規制手段として、エンドフェンス107等の後端規制部材に設けられ、トレイ筐体301等の積載筐体に接離する方向(上下方向等)に移動可能で、凸部材加圧バネ241等の抵抗体付勢手段によって積載筐体に付勢されることによって、積載筐体のプレート部251等の被突当部に突き当たり、積載筐体との相対的な移動に対する抵抗力を発生させる抵抗凸部材240等の移動抵抗体を備え、抵抗力のうち、移動抵抗体が積載筐体に対して給送方向とは逆方向(給送方向上流側)に移動するときに生じる上流側移動抵抗力F1等の第一抵抗力が、移動抵抗体が積載筐体に対して給送方向(給送方向下流側)に移動するときに生じる下流側移動抵抗力F2等の第二抵抗力よりも大きくなるように、被突当部の表面に複数の溝等の凹凸形状を有する。
これによれば、上記実施例8について説明したように、後端規制部材が移動することを防止できる。これは、以下の理由による。
すなわち、態様Kに係る構成では、固定解除レバー203等の固定解除操作部材にレバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力を付与し、さらに、移動方向に向けて抵抗力よりも大きな力を後端規制部材に付与しなければ、後端規制部材は移動しない。このため、固定解除操作部材に対して操作力が付与されて固定手段の固定が解除されても、後端規制部材が移動することを防止できる。また、第一抵抗力よりも第二抵抗力を小さくすることで、後端規制部材を給送方向に移動させる際の操作性を向上させつつ、シートが積載された状態で後端規制部材が給送方向とは逆方向に移動することを防止することができる。
(態様L)
態様A乃至Kの何れかの態様において、エンドフェンス固定機構210等の固定手段として、トレイ筐体301等の積載筐体に配置され、給送方向に複数の歯を備えるラックギヤ250等のラックギヤと、エンドフェンス107等の後端規制部材に配置され、ラックギヤの歯と噛み合い、ラックギヤに対して接離するように移動可能な固定爪201等の爪部と、爪部をラックギヤに向けて付勢する固定爪加圧バネ202等の爪部付勢手段とを備え、固定解除レバー203等の固定解除操作部材は、レバー操作部203bを給送方向下流側に押す等の操作力を付与されることによって爪部をラックギヤから離間させる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固定手段によって後端規制部材を積載筐体に固定し、固定解除操作部材によって固定を解除する構成を実現することができる。
(態様M)
シートP等のシートを積載する積載手段と、積載手段に積載されたシートに搬送力を付与して給送する給送ローラ47等の搬送手段とを備える給送装置300等の給送装置において、積載手段として、態様A乃至Lの何れかに記載の給送トレイ30等のシート積載装置を有する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、エンドフェンス107等の後端規制部材が給送方向とは逆方向に移動することを防止できるシート積載装置を備えることで、シートの先端の搬送手段に対する位置が安定し、安定した給送が可能となる。
(態様N)
シートP等のシートに画像を形成する画像形成部400等の画像形成手段と、画像形成手段へ向けてシートを給送する給送手段とを備えたプリンタ100等の画像形成装置において、給送手段として、態様Mに係る給送装置300等の給送装置を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安定した画像形成が可能となる。
1K ブラック用プロセスユニット
1 プロセスユニット
2K ブラック用像担持体
2 像担持体
3K ブラック用クリーニング装置
4K ブラック用帯電装置
5K ブラック用現像装置
6 トナーボトル
6K ブラック用トナーボトル
7 露光器
8 転写カバー
10 粉体収容器
14 タイミングローラ対
15 転写装置
16 中間転写ベルト
17 従動ローラ
18 駆動ローラ
19 一次転写ローラ
20 二次転写ローラ
21 ベルトクリーニング装置
21a クリーニングバックアップローラ
30 給送トレイ
31 給送路
33 転写後搬送路
34 定着装置
34a 定着ローラ
34b 加圧ローラ
35 定着後搬送路
36 排出路
37 排出ローラ対
41 反転搬送路
42 切替部材
42a 揺動軸
43 反転搬送ローラ対
44 排出トレイ
46 底板
47 給送ローラ
49 受け台
50 給送ローラ軸
51 底板回動軸
52 底板パッド
100 プリンタ
101 トレイ前部
102 トレイ後部
104 フロントパネル
105 右サイドフェンス
106 左サイドフェンス
107 エンドフェンス
110 レール溝部
130 右側レバー
131 左側レバー
132 底板加圧バネ
200 フレーム部
201 固定爪
202 固定爪加圧バネ
203 固定解除レバー
203a レバー回転軸
203b レバー操作部
203c 爪連結部
204 後端加圧バネ
205 後端加圧板
205a 加圧板回動軸
205b 加圧板突起部
210 エンドフェンス固定機構
220 解除部カバー
220a カバー開口部
221 ストッパ部材
221a 横サイズ対応部
221b 縦サイズ対応部
222 ストッパ爪
230 解除レバー取手部材
230a 取手部材回転軸
240 抵抗凸部材
241 凸部材加圧バネ
250 ラックギヤ
251 プレート部
252 V字溝
260 ストッパ係合ラックギヤ
300 給送装置
301 トレイ筐体
301b 後端壁部
330 トレイ挿入口
400 画像形成部
F 抵抗力
F1 上流側移動抵抗力
F2 下流側移動抵抗力
L レーザビーム
N 加圧力
P シート
特許3297554号

Claims (13)

  1. 給送対象に向けて給送されるシートを積載する積載筐体と、
    前記積載筐体に対して前記シートの給送方向に沿って移動可能で、前記シートの給送方向
    後端の位置を規制する後端規制部材と、
    前記積載筐体に対する前記後端規制部材の位置を固定する固定手段と、
    操作力を付与されることによって前記固定手段による前記後端規制部材の固定を解除す
    る固定解除操作部材とを備え、
    前記後端規制部材が、前記積載筐体に積載された前記シートを前記給送方向に向けて加圧
    する加圧手段を有するシート積載装置において、
    前記後端規制部材が移動することを防止する後端規制部材誤移動防止手段を備え、
    前記固定解除操作部材は、前記操作力を付与されることによって移動して、前記固定手段
    による固定を解除する構成であり、
    前記後端規制部材誤移動防止手段として、前記固定手段による固定を解除する位置まで前
    記固定解除操作部材が移動することを規制する操作部材移動規制手段を備えることを特
    徴とするシート積載装置。
  2. 請求項のシート積載装置において、
    前記加圧手段として、前記シートの前記給送方向後端を加圧する加圧部材と、
    前記加圧部材を前記給送方向に付勢する付勢部材とを有し、
    前記操作部材移動規制手段として、前記加圧部材に設けられ、前記シートを前記積載筐体
    に積載した状態で、前記固定解除操作部材に突き当たり、前記固定解除操作部材の移動を
    規制する加圧部材突当て部を備えることを特徴とするシート積載装置。
  3. 請求項またはのシート積載装置において、
    前記操作部材移動規制手段として、前記固定解除操作部材の少なくとも一部を覆い、前記
    固定解除操作部材に対する前記操作力の付与を規制する解除操作規制部材を備えること
    を特徴とするシート積載装置。
  4. 請求項2乃至の何れか一に記載のシート積載装置において、
    前記操作部材移動規制手段として、前記固定解除操作部材に対して回転可能に設けられ、
    前記固定解除操作部材に対する回転位置によって、前記固定手段による固定を解除する位
    置まで前記固定解除操作部材を移動できる状態と、前記固定手段による固定を解除する位
    置まで前記固定解除操作部材を移動できない状態とに切り替える操作部回転部材を備え
    ることを特徴とするシート積載装置。
  5. 給送対象に向けて給送されるシートを積載する積載筐体と、
    前記積載筐体に対して前記シートの給送方向に沿って移動可能で、前記シートの給送方向
    後端の位置を規制する後端規制部材と、
    前記積載筐体に対する前記後端規制部材の位置を固定する固定手段と、
    操作力を付与されることによって前記固定手段による前記後端規制部材の固定を解除す
    る固定解除操作部材とを備え、
    前記後端規制部材が、前記積載筐体に積載された前記シートを前記給送方向に向けて加圧
    する加圧手段を有するシート積載装置において、
    前記後端規制部材が移動することを防止する後端規制部材誤移動防止手段を備え、
    前記後端規制部材誤移動防止手段として、前記固定手段による固定が解除された前記後端
    規制部材が移動することを規制する非固定移動規制手段を備えることを特徴とするシー
    ト積載装置。
  6. 請求項のシート積載装置において、
    前記非固定移動規制手段として、前記積載筐体に対して着脱可能で、前記積載筐体に装着
    することで前記後端規制部材が前記給送方向とは逆の方向に移動することを規制する着
    脱移動規制部材を備えることを特徴とするシート積載装置。
  7. 請求項のシート積載装置において、
    前記着脱移動規制部材と前記積載筐体とに、互いに係合する着脱部材側係合部と着脱部材
    係合ラックギヤとを有することを特徴とするシート積載装置。
  8. 請求項乃至の何れか一に記載のシート積載装置において、
    前記非固定移動規制手段として、前記後端規制部材に設けられ、前記積載筐体に接離する
    方向に移動可能で、抵抗体付勢手段によって前記積載筐体に付勢されることによって、前
    記積載筐体に突き当たり、前記積載筐体との相対的な移動に対する抵抗力を発生させる移
    動抵抗体を備えることを特徴とするシート積載装置。
  9. 請求項のシート積載装置において、
    前記後端規制部材が前記積載筐体における所定の位置にあるときに、前記移動抵抗体と係
    合する抵抗体係合溝を前記積載筐体に備えることを特徴とするシート積載装置。
  10. 請求項乃至の何れか一に記載のシート積載装置において、
    前記非固定移動規制手段として、前記後端規制部材に設けられ、前記積載筐体に接離する
    方向に移動可能で、抵抗体付勢手段によって前記積載筐体に付勢されることによって、前
    記積載筐体の被突当部に突き当たり、前記積載筐体との相対的な移動に対する抵抗力を発
    生させる移動抵抗体を備え、
    前記抵抗力のうち、前記移動抵抗体が前記積載筐体に対して前記給送方向とは逆方向に移
    動するときに生じる第一抵抗力が、前記移動抵抗体が前記積載筐体に対して前記給送方向
    に移動するときに生じる第二抵抗力よりも大きくなるように、前記被突当部の表面に凹凸
    形状を有することを特徴とするシート積載装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか一に記載のシート積載装置において、
    前記固定手段として、前記積載筐体に配置され、前記給送方向に複数の歯を備えるラック
    ギヤと、前記後端規制部材に配置され、前記ラックギヤの歯と噛み合い、前記ラックギヤ
    に対して接離するように移動可能な爪部と、前記爪部を前記ラックギヤに向けて付勢する
    爪部付勢手段とを備え、
    前記固定解除操作部材は、前記操作力を付与されることによって前記爪部を前記ラックギ
    ヤから離間させることを特徴とするシート積載装置。
  12. シートを積載する積載手段と、
    前記積載手段に積載された前記シートに搬送力を付与して給送する搬送手段とを備える
    給送装置において、
    前記積載手段として、請求項1乃至11の何れか一に記載のシート積載装置を有すること
    を特徴とする給送装置。
  13. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段へ向けて前記シートを給送する給送手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、
    前記給送手段として、請求項12の給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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