JP2012101892A - 自動原稿送り装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピックアップローラ1を保持しフィードローラ2の回転力によりフィードローラ2の軸心2aを支点に揺動してローラ1の退避位置から原稿搬送経路50上への進退の位置変位を行うブラケット9と、ラブラケット9上に枢着されローラ1の位置変位のために行うブラケット9の揺動に連動してシャッター5のロック・解除をするリンク部材12と、リンク部材12を支えてブラケット9の揺動をリンク部材12によるシャッター5のロック・解除の運動に変換する支点部材13とを有する構成とした。
【選択図】図1
Description
(1):原稿搬送経路上、上流から下流に向けて、ピックアップローラ、シャッター、分離部の順に配置し、前記分離部がフィードローラとリバースローラを具備する構成の自動原稿送り装置であって、
前記ピックアップローラを保持し前記フィードローラの回転力により該フィードローラの軸心を支点に揺動して前記ピックアップローラの退避位置から原稿搬送経路上への進退の位置変位を行うピックアップローラブラケットと、
前記ピックアップローラブラケット上に枢着されていて前記ピックアップローラの位置変位のために行う当該ピックアップローラブラケットの揺動に連動して前記シャッターのロック及び該ロックの解除をするリンク部材と、
前記リンク部材を、その枢着部と自由端部との中間位置で当該自動原稿送り装置の本体に支えて前記ピックアップローラブラケットの揺動を前記リンク部材による前記シャッターのロック及び該ロックの解除の運動に変換する支点部材とを有することとした(請求項1)。
この例の構成では、シャッターの動作の制御にフィードローラの回転力により揺動されるピックアップローラブラケットを用いるので、従来のソレノイドを用いる構成に比べて電力消費、機器の重量増大、部品コストの増大等の問題が解消される。また、リンク部材の揺動を支点部材で制御するので、梃子の原理によりピックアップローラブラケットの小さい揺動角でもリンク部材の揺動範囲を十分にとることができ、かつ、シャッターのロック解除の動力も少なくて済み、ピックアップローラの加圧力を損なうことなく装置の小型化、シャッター機能の安定化を図ることができる。
(2):原稿搬送経路を間にして上下方向に対向配置されたフィードローラとリバースローラの対からなる分離部と、同じく原稿搬送経路を間にして上下方向に対向配置された原稿ガイドと、原稿搬送経路上で前記分離部の上流側で上下何れかの原稿ガイド側に配置されたピックアップローラと、下原稿ガイド上でその先端側をピックアップローラに対向させてセットされた原稿を前記ピックアップローラの回転により前記分離部に送り込み、該分離部ではこの送り込まれた原稿が複数枚の場合に1枚ずつ分離して下流側に送り出す自動原稿送り装置であって、
前記原稿先端部を定位置に揃えてセットする手段として、前記ピックアップローラと前記分離部との間の位置に設けられ、原稿搬送経路を塞ぐ態様と、原稿搬送経路を開放する態様を採りうるように、本体又は本体と一体な不動部材に揺動可能に設けられた原稿先端部突き当て用のシャッターと、
このシャッターを前記塞ぐ態様にロックされる状態と該ロック状態を解除される状態とに切り換える切換手段とを有し、
前記シャッターはその自由端部に前記ロック状態を得るための係合部を有し、
前記切換手段は、前記ピックアップローラを保持すると共に前記フィードローラの回転軸にトルクリミッタを介して枢着されたピックアップローラブラケットと、該ピックアップローラブラケットの揺動範囲を規制する揺動範囲規制手段と、該ピックアップローラブラケットにその一端側を枢着されその他端側に前記係合部を掛ける係止部を有するリンク部材と、該リンク部材をその一端側の前記枢着部と前記係止部との間の位置で当該自動原稿送り装置の本体に支えることにより前記ピックアップローラブラケットの揺動に応じて該リンク部材上の前記係止部を前記係合部に対してロック可能又はロック解除状態にする支点部材と、を有することとした(請求項2)。
この例の構成では、シャッターの動作の制御にフィードローラの回転力により揺動されるピックアップローラブラケットを用いるので、従来のソレノイドを用いる構成に比べて電力消費、機器の重量増大、部品コストの増大等の問題が解消される。また、リンク部材の揺動を支点部材で制御するので、梃子の原理によりピックアップローラブラケットの小さい揺動角でもリンク部材の揺動範囲を十分にとることができ、かつ、シャッターのロック解除の動力も少なくて済み、ピックアップローラの加圧力を損なうことなく装置の小型化、シャッター機能の安定化を図ることができる。
(3):(2)に記載の自動原稿送り装置において、前記シャッターは自重モーメントによる回動習性を有し、該自重モーメントにより、原稿搬送時は搬送される原稿面に摺接し、セット原稿が無い状態のもとでは、前記係合部が前記係止部よりも上流側に位置するように規制するストッパで止められる位置まで該自重モーメントにより回転して待機状態となることとした(請求項3)。
この例の構成では、自重モーメントとストッパによりシャッターをシャッターの回動位置を自動で適切な位置におくことができる。
(4):(1)乃至(3)の何れかに記載の自動原稿送り装置において、原稿搬送経路を挟んでピックアップローラと対向させて原稿を介して該ピックアップローラを加圧するピックアップ加圧部材を有することとした(請求項4)。
本例の構成では、ピックアップローラによる原稿の押圧がなされ分離部への原稿の送りが確実になる。
(5):原稿搬送経路に原稿読取手段を具備してなる画像読取装置において、(1)乃至(4)の何れかに記載の自動原稿送り装置を組み合わせた(請求項5)。
この例の構成では、自動原稿送り装置の特徴効果を備えた画像読取装置を提供できる。
(6):静電方式の画像形成装置において、(5)に記載の画像読取装置を組み合わせた(請求項6)。
この例の構成では、自動原稿送り装置の特徴効果を備えた画像形成装置を提供できる。
本発明に係る自動原稿送り装置の構成を説明する。待機状態における自動原稿送り装置の要部構成を示した図1において、原稿搬送経路50上、原稿は左から右に向けて搬送される。この原稿搬送経路50を間にして、原稿ガイド下10の上方に原稿ガイド上11が対向配置されている。原稿搬送経路上、原稿が搬送される上流から下流に向けて、ピックアップローラ1、シャッター5、分離部51の順に配置されている。分離部51は搬送経路50を間にして下にフィードローラ2、上にリバースローラ3が対向配置され、これら一対のローラで原稿を分離する分離部51を構成している。
原稿ガイド下10、原稿ガイド上11は、当該自動原稿送り装置の本体(図示省略)と一体的に構成されているので本体と同義の不動部材である。
ピックアップ加圧部材4はその基端部をピックアップローラ1よりも上流側で、上原稿ガイド11に軸部4aを介して枢着された板状の部材であり、自由端側の板面が下原稿ガイド10に対向し、待機状態において、原稿搬送経路50に沿う上流から下流に進むにつれて下原稿ガイド10との対向間隔が狭くなるように傾斜し、折曲された端部4bが、ピックアップローラ1と対向する部位で下原稿ガイド10の上面と平行となるように設定されている。
図1に示したように、主として原稿ガイド上11、原稿ガイド下10、分離部51等をセットとしたユニットは自動原稿送り装置を構成し、該自動原稿送り装置に原稿読取手段17を付加したユニットは画像読取装置を構成する。
図1、図6〜図9を参照しつつ、原稿の分離搬送の過程の概要を述べる。
(ステップ1):
図1、図6に示すように、フィードローラ2、ピックアップローラ1、リバースローラ3は回転を停止し、ピックアップローラブラケット9はストッパ54で停止されて上原稿ガイド11の下に位置し、シャッター5は原稿搬送経路50を交差した閉じ位置におかれた待機状態にある自動原稿送り装置において、オペレーターは、ピックアップ加圧部材4の手前の傾斜した下原稿ガイド10上に隙間Δを超える枚数の原稿55を載置し、矢印の向きに押し出す。
図7(a)に示すように、積層原稿55は図1における隙間Δより厚いので、ピックアップ加圧部材4を押し上げて進み、さらに、図1におけるシャッター4を押し動かしてリンク部材12の係止部12aに自由端部5bが係止された状態でロック状態になる。このロック状態のもとで、積層原稿55の先端部はシャッター4に押し当てられて揃えられる。
図7(b)に示した状態ではストッパ54とプローラブラケット9のストッパ下部突き当て部9dが当接しており、ストッパ53とストッパ上部突き当て部9uとの間には回転軸2aの軸心O1から引いた補助線で示されるように角度θの上動の揺動の余裕がある。
図7の状態のもとで、フィードローラ2が時計回りの向きに回転を始めるとピックアップローラ1、リバースローラ3も回転開始すると共に、前記したようにトルクリミッタ52の働きによりピックアップローラブラケット9も時計回りの向きに回動し、これに伴いピックアップローラ1も一緒に上にずれ、これによりリンク部材12が支点部材13を支点にして時計回りの向き、つまり、係止部12aが係合部5bを解除する向きに移動する。図8(a)は係止部12aが係合部5bを解除する直前の状態を示している。
図8(a)の状態から、ピックアップローラブラケット9さらに時計回りの向きに回動するとシャッター5のロックが解除され、続いてピックアップローラ1が積層原稿55の最下面に接触するようになり、さらに、ピックアップローラブラケット9のストッパ上部突き当て部9uが図9(b)に示すようにストッパ53に突き当たる。この時点までにピックアップローラ1は積層原稿55を分離部51に向けた原稿送りを開始しており、図9(c)に示すように積層原稿55はリバースローラ3まで達して滑り状態となり、最下部の原稿だけ分離されて分離部51から送り出され、図9(a)に示すように読取前ローラ26、読取後ローラ27により送られる間に原稿読取手段17により原稿の情報が読み取られる。シャッター5は原稿分離された原稿と一緒に原稿搬送方向下流に回転し、該原稿に乗っかる状態で、通紙終了までロック解除された状態になる。
全部の原稿の分離搬送が終わったら、シャッター5は自重モーメントにより図1に示す元のシャッターの待機位置に戻る。シャッター5が元の位置に戻った後に、フィードローラ2が逆転されてピックアップブラケット9が下降し、ピックアップローラ1の回転軸1a上に回転自在に保持されたリンク部材12が支点部材13による支持バランスにより揺動してシャッター5を図1に示すロック可能状態にする。なお、本例ではリンク部材12をピックアップローラ1の回転軸1aに枢着される構成としたが、これに限らず、ピックアップブラケット9上に回転自在に保持されていれば、特にピックアップローラ1の回転軸1aに保持される必要はない。
前記した自動原稿送り装置を画像形成装置に組み合わせて構成した例を説明する。
この画像形成装置のシステムとしては、中間転写ユニット120に沿って4つの画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kを並設した、4連タンデム型中間転写方式のフルカラー機として描かれているが、これは画像形成装置の代表例として描いているだけであり、4連タンデム型直接転写方式や、1ドラム型中間転写方式などのフルカラー機でも良い。また、画像形成部が1つだけのモノクロ機でもよい。
ここでは一例として、図10に示す画像形成装置の構成と画像形成動作を説明する。
図11は、画像読取装置200の概観を示す。これらの図において、画像読取装置200は、前記した自動原稿送り装置に原稿読取手段17を組み合わせた構成である。原稿は図1における下原稿ガイド10に連続する原稿台201に載せられて幅ガイド203に合わせてセットされ、自動分離搬送されさらに前記図6等に示した原稿読取手段17で画像を読み取られた後、下原稿ガイド10に連続する排紙台202に送り出される。原稿読取手段17で読み取られた画像情報は、後述する書込ユニット30における書込光用の画像データに変換され画像形成に供される。
また、中間転写ユニット120の下には、中間転写ベルト121上の画像をシート状の記録媒体(例えば記録用紙)に二次転写するための二次転写ローラ130が設置されている。
図12、図13は前記した本発明に係る自動原稿送り装置の上下を逆に配置して、原稿を上繰りにした構成例の断面図を示す。図12はシャッターのロック解除直前に係る前記図7に対応し、図13はシャッターのロックが解除され原稿を分離搬送するとともに画像読取手段で読み込んでいる状態を示し前記例での図9に対応する。図1〜9で説明した自動原稿送り装置における構成に対応する部材には同じ符号にダッシュ(’)を付している。
なお、前記図1〜9までの自動原稿送り装置におけるピックアップ加圧部材4は、下原稿ガイド10’が機能を果たすので設けられていない。
2 フィードローラ
1a、2a 回転軸
3 リバースローラ
4 ピックアップ加圧部材
4a 軸部
4b 端部
4c 開脚ばね
4d ストッパ片
4d1 抜け止め
4d ストッパ片
5 シャッター
5a 軸
5b 係合部
6 読取前ローラ
7 読取後ローラ
8 コンタクトガラス
9 ピックアップローラブラケット
9u ストッパ上部突き当て部
9d ストッパ下部突き当て部
10 下原稿ガイド
11 上原稿ガイド
11a 開口
11a1 ストッパ
12 リンク部材
12a 係止部
13 支点部材
13a 端部
14 白圧板
15 画像読取センサ
17 原稿読取手段
20 帯電手段
26 読取前ローラ
27 読取後ローラ
40 現像装置
50 原稿搬送経路
51 分離部
52 トルクリミッタ
53、54 ストッパ
55 積層原稿
56 原稿押さえ部材
57 一次転写ローラ
61 感光体クリーニングユニット
100 画像形成装置本体
101 現像部(現像器)
110Y,110M,110C,110K 画像形成ユニット
120 中間転写ユニット
121 中間転写ベルト
130 二次転写ローラ
156 レジストローラ
150A,150B 給紙トレイ
152 給紙ローラ
153,154,155 搬送ローラ
158 用紙反転部
159 再給紙搬送経路
160 排紙トレイ
200 画像読取装置
201 原稿台
202 排紙台
203 幅ガイド
P 記録用紙
Δ 隙間
Claims (6)
- 原稿搬送経路上、上流から下流に向けて、ピックアップローラ、シャッター、分離部の順に配置し、前記分離部がフィードローラとリバースローラを具備する構成の自動原稿送り装置であって、
前記ピックアップローラを保持し前記フィードローラの回転力により該フィードローラの軸心を支点に揺動して前記ピックアップローラの退避位置から原稿搬送経路上への進退の位置変位を行うピックアップローラブラケットと、
前記ピックアップローラブラケット上に枢着されていて前記ピックアップローラの位置変位のために行う当該ピックアップローラブラケットの揺動に連動して前記シャッターのロック及び該ロックの解除をするリンク部材と、
前記リンク部材を、その枢着部と自由端部との中間位置で当該自動原稿送り装置の本体に支えて前記ピックアップローラブラケットの揺動を前記リンク部材による前記シャッターのロック及び該ロックの解除の運動に変換する支点部材とを有することを特徴とする自動原稿送り装置。 - 原稿搬送経路を間にして上下方向に対向配置されたフィードローラとリバースローラの対からなる分離部と、同じく原稿搬送経路を間にして上下方向に対向配置された原稿ガイドと、原稿搬送経路上で前記分離部の上流側で上下何れかの原稿ガイド側に配置されたピックアップローラと、下原稿ガイド上でその先端側をピックアップローラに対向させてセットされた原稿を前記ピックアップローラの回転により前記分離部に送り込み、該分離部ではこの送り込まれた原稿が複数枚の場合に1枚ずつ分離して下流側に送り出す自動原稿送り装置であって、
前記原稿先端部を定位置に揃えてセットする手段として、前記ピックアップローラと前記分離部との間の位置に設けられ、原稿搬送経路を塞ぐ態様と、原稿搬送経路を開放する態様を採りうるように、本体又は本体と一体な不動部材に揺動可能に設けられた原稿先端部突き当て用のシャッターと、
このシャッターを前記塞ぐ態様でロックされる状態と該ロックを解除される状態とに切り換える切換手段とを有し、
前記シャッターはその自由端部に前記ロック状態を得るための係合部を有し、
前記切換手段は、前記ピックアップローラを保持すると共に前記フィードローラの回転軸にトルクリミッタを介して枢着されたピックアップローラブラケットと、該ピックアップローラブラケットの揺動範囲を規制する揺動範囲規制手段と、該ピックアップローラブラケットにその一端側を枢着されその他端側に前記係合部を掛ける係止部を有するリンク部材と、該リンク部材をその一端側の前記枢着部と前記係止部との間の位置で当該自動原稿送り装置の本体に支えることにより前記ピックアップローラブラケットの揺動に応じて該リンク部材上の前記係止部を前記係合部に対してロック又はロック解除状態にする支点部材と、を有することを特徴とする自動原稿送り装置。 - 請求項1又は2に記載の自動原稿送り装置において、
前記シャッターは自重モーメントによる回動習性を有し、該自重モーメントにより、原稿搬送時は搬送される原稿面に摺接し、セット原稿が無い状態のもとでは、前記係合部が前記係止部よりも上流側に位置するように規制するストッパで止められる位置まで該自重モーメントにより回転して待機状態となることを特徴とする自動原稿送り装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の自動原稿送り装置において、
原稿搬送経路を挟んでピックアップローラと対向させて原稿を介して該ピックアップローラを加圧するピックアップ加圧部材を有することを特徴とする自動原稿送り装置。 - 原稿搬送経路に原稿読取手段を具備してなる画像読取装置において、請求項1乃至4の何れか1項に記載の自動原稿送り装置を組み合わせたことを特徴とする画像読取装置。
- 静電方式の画像形成装置において、請求項5に記載の画像読取装置を組み合わせたことを特徴とする画像形成装置。
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