JP4909206B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献4等には、画像形成装置に接続される用紙処理装置(後処理装置)であって、用紙処理装置内で異常が発生したときに、用紙処理装置内で並行しておこなっている複数の処理のうち異常に関係しない処理を完遂した後に、異常検知をおこなう技術が開示されている。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方中央には、中間転写ベルト8が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。記録媒体Pを搬送する搬送手段は、中間転写ベルト8の下方に配設されている。
そして、各作像部6Y 、6M 、6C 、6Kの感光体ドラム上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ3との対向位置に達する。この位置では、対向ローラが、2次転写ローラ3との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される。
詳しくは、給紙部1A(下段の給紙部が選択されたものとする。)には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラが反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pが搬送経路に向けて給送される。給紙部1Aから給送された記録媒体Pは、給紙搬送部の搬送ローラ21によって上方に搬送された後に、湾曲搬送経路の搬送ローラ22、23によって直線搬送経路に向けて搬送される。
このように、突当部材に記録媒体Pの先端が突き当たることで、記録媒体Pの斜行が補正される。すなわち、記録媒体Pが搬送方向に対して斜めの姿勢で搬送されていても(スキューしていても)、その先端の一端がまず突当部材に突き当たりその一端を中心にしてやがて他端も突当部材に突き当たることになり、最終的に記録媒体Pのスキューが補正される。
そして、挟持ローラ25が突当部材32に突き当たった状態の記録媒体Pを挟持した後に幅方向(図1の紙面垂直方向である。)に移動することで、記録媒体Pの横レジストが補正される。なお、挟持ローラ25による横レジスト補正は、挟持ローラ25の下流側に設置されたCIS54(コンタクト・イメージ・センサ)によって検知される横レジストのズレ量(記録媒体Pの幅方向両端の位置)に基づいておこなわれる。
なお、直線搬送経路の搬送ローラ24の上流側には、重送センサ53が設置されている。重送センサ53は、その位置を通過する記録媒体Pの重送の有無を光学的に検知する透過型センサである。
その後、記録媒体Pは、搬送ローラ対29を通過した後に、排紙ローラ30によって装置外へと排出されて、排紙トレイ(正規の排出位置である。)上に順次スタックされる。なお、排紙ローラ30の下流側には、ジャム検知センサ59(フォトセンサ)が設置されていて、その位置でのジャム(未達ジャムや滞留ジャムである。)の有無が検知される。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成(片面プリント)のプロセスが完了する。なお、本実施の形態における画像形成装置のプロセス線速(中間転写ベルト8の走行速度や記録媒体Pの搬送速度である。)は、400mm/秒程度に設定されている。
また、連続通紙時には、上述の記録媒体Pの搬送が、所定の間隔(紙間)をあけて連続的におこなわれることになる。
その後、水平搬送経路に達した記録媒体Pは、搬送ローラ33〜38によって、湾曲搬送経路に向けて搬送される。なお、水平搬送経路には、4つのジャム検知センサ62〜65(フォトセンサ)が設置されていて、それぞれの位置でのジャム(未達ジャムや滞留ジャムである。)の有無が検知される。
その後、湾曲搬送経路に達した記録媒体Pは、片面プリント時の動作と同様に、直線搬送経路、2次転写ニップ(ここで裏面の画像転写がおこなわれる。)、定着部5を経由して、排紙トレイ9に向けて排出される。
さらに、本実施の形態では、図1の画像形成装置本体100の左方に排紙トレイ9(正規の排出位置)を設置したが、その位置にステプラー等の後処理装置を設置する場合にはその後処理装置の排紙位置が「正規の排出位置」となる。
図2は、図1の画像形成装置でおこなわれる、プリント開始後の制御を示すフローチャートである。
まず、装置本体100の制御部にプリント開始(印刷開始)の指令が送信されると(ステップS1)、装置内に搬送中の記録媒体Pがあるかが判別される(ステップS2)。その結果、装置内に搬送中の記録媒体Pがあると判別された場合には、さらに搬送中の記録媒体が有効紙であるかが判別される(ステップS3)。
また、上流・下流の定義としては、「プロセスでの順番(排出する順番)」によるものと、「搬送経路での順番」によるものと、がある。したがって、例えば、両面プリントにおいて、「プロセスでの順番」が上流であっても、「搬送経路での順番」が下流となることがある。本実施の形態では、排出する順番を守るために、ジャム紙よりも「プロセスでの順番」が上流の記録媒体を「無効紙」としている。そして、「搬送経路での順番」が下流の記録媒体がジャムしても、その記録媒体をジャム排紙トレイ10(パージトレイ)へ搬送できるときには、「搬送経路での順番」が上流の記録媒体に対する搬送経路を確保できるため、「プロセスでの順番」が下流であるならば「有効紙」として正規の排出位置へ搬送する。
さらに、搬送中の記録媒体についてジャムが発生していないかが判別される(ステップS5)。その結果、ジャム発生がないものと判別された場合には、ステップS2以降のフローが繰り返される。したがって、ジョブ中に1回もジャムが発生しない場合には、搬送中のすべての記録媒体が排紙トレイ9(正規の排出位置)に出力画像として排出されることになる。
すなわち、本実施の形態において、搬送手段4、21〜38は、装置内で記録媒体Pのジャムが検知された場合に、ジャムの検知対象となった記録媒体(ジャム紙)を再度搬送して、その位置で記録媒体(ジャム紙)のジャムが再度検知されたとき(2回目のジャムが検知されたとき)には、搬送が不可能なジャムであるものとして、記録媒体の搬送を停止する。これに対して、その位置で記録媒体のジャムが再度検知されなかったとき(2回目のジャムが検知されなかったとき)には、搬送が可能なジャムであるものとして、記録媒体の搬送を継続する。このような制御をおこなうことで、ジャム発生時に装置内に残留する記録媒体の搬送をスムーズにおこなうことができる。
また、本実施の形態では、以下の3つの場合には上述のリトライ制御をおこなわない。
第1は、定着部5で記録媒体のジャムが検知された場合(定着部の前後のジャム検知センサ56、57でジャム検知がされた場合)である。この場合には、リトライをおこなうことにより、定着部5の定着ローラに記録媒体が巻きついてしまう不具合が生じる可能性があるため、再度の搬送はおこなわない。
第2は、複数のジャム処理位置のうちいずれにも搬送できない位置で記録媒体のジャムが検知された場合である。詳しくは、排紙トレイ9(正規の排出位置)の近傍(ジャム排紙トレイ10への搬送可能位置を過ぎた位置である。)で記録媒体のジャムが検知された場合(排紙ローラ30の下流側のジャム検知センサ59でジャム検知がされた場合)である。排紙トレイ9の近傍のジャム紙は、ジャム排紙トレイ10への搬送ができないために、リトライ制御の対象とはしない。
第3は、ジャム位置で記録媒体(ジャム紙)のジャムが再度検知された場合(2回目のジャムが検知された場合)である。この場合には、リトライ制御が無限ループに陥るのを抑止するために、再度の搬送はおこなわない。
これに対して、無効紙の位置からジャム排紙トレイ10までの搬送経路に残留した記録媒体があると判別された場合には、ジャム排紙トレイ10(ジャム排出部)への搬送が不可能であるものとして、複数のジャム処理位置A、C、M、U、Z1(正規の搬送経路中に設けられている。)のうち搬送方向下流側であって最寄のジャム処理位置に向けて搬送される(ステップS12)。
また、挟持ローラ25の下流側であって定着部5の上流側に残留した記録媒体は、搬送ローラ25、26、搬送ベルト4によってジャム処理位置Cに搬送される。その後、ユーザーは、装置内に残留するすべての記録媒体の搬送が完了した後に、装置本体100のオペレーションパネル(表示部)90の表示(報知)に従って、装置本体100から搬送ベルト4を引き出してジャム処理位置Cに送られた不要な記録媒体を取り出すことになる。
このように、各ジャム処理位置A、C、E、M、U、Z1は、ジャム処理時にユニット(第1搬送ユニット、第2搬送ユニット、搬送ベルト4、ジャム排紙トレイ10等である。)が装置本体100から引き出されても、他のユニットに干渉して泣き別れ(ジャム処理時のユニットの引き出し動作により記録媒体が裁断される現象である。)が生じないように配設されている。
具体的に、図3を参照して、オペレーションパネル90には、ジャムが生じた旨と、複数のジャム処理位置A、C、E、M、U、Z1のうち記録媒体が搬送されたジャム処理位置(実際に処理をおこなうべきジャム処理位置である。)と、が表示される。ジャム処理位置の報知は、装置本体を示す画像表示において該当するジャム処理位置を点灯させることでおこなっている。例えば、E部のみを点灯させたり、C部のみを点灯させたり、E部とC部とを点灯させたりする。このような構成により、ユーザーのジャム処理の作業性が向上することになる。なお、オペレーションパネル90上のジャム処理位置は、上述したジャム発生後の残留紙の搬送が不調におわるとき等を想定して図3に示すように、狙いのジャム処理位置A、C、E、M、U、Z1以外に、他のジャム処理位置(ジャム検知センサの位置に対応させることが好ましい。)を追加することもできる。
これにより、装置100内に残留する記録媒体の搬送中に、ユーザーが誤って装置本体のドアーを開けてしまい、ジャム処理が困難な複雑なジャムが生じてしまう不具合が抑止される。
また、ジャムが発生する直前に、2次転写ニップの位置で転写工程がおこなわれている記録媒体がある場合には、2次転写ローラ3への転写電圧の印可を遮断することが好ましい。これにより、その記録媒体上への未定着トナーの付着が最小限に抑えられるために、ジャム処理時にユーザーがその記録媒体に触れてもユーザーの手が汚れにくくなる。
また、定着部5の駆動モータは、ブレーキ機能を設けることが好ましい。これにより、ジャム発生時に、定着ローラが惰性回転することなく瞬時に停止するために、定着部5に記録媒体が残留しているときでも残留紙の定着ローラへの巻きつきを軽減することができる。
6Y、6M、6C、6K 作像部、
9 排紙トレイ(正規の排出位置)、
10 ジャム排紙トレイ(ジャム排出部)、
21〜38 搬送ローラ、
51〜65 センサ、
90 オペレーションパネル(表示部)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、
A、C、E、M、U、Z1 ジャム処理位置、 P 記録媒体。
Claims (5)
- 記録媒体のジャムを検知する検知手段と、
前記記録媒体に画像を形成する画像形成手段であって、前記検知手段がジャムを検知した場合であって当該ジャムの原因となったジャム記録媒体よりも画像形成プロセスにおいて下流に位置する記録媒体が画像形成前のときに当該記録媒体に対して画像形成動作をおこなう画像形成手段と、
前記検知手段がジャムを検知した場合に、当該ジャムの原因となったジャム記録媒体をジャム排紙トレイに搬送可能であるか判定する判定手段と、
前記検知手段がジャムを検知した場合に、前記ジャム記録媒体よりも画像形成プロセスにおいて下流に位置する記録媒体を通常の排出位置に排出するよう搬送をおこない、前記判定手段が前記ジャム記録媒体を搬送可能であると判定したときには当該ジャム記録媒体を前記ジャム排紙トレイに搬送して、前記判定手段が前記ジャム記録媒体を搬送可能でないと判定したときには当該ジャム記録媒体の搬送を停止して、前記ジャム記録媒体の搬送又は搬送停止がされた後に、前記ジャム記録媒体よりも前記画像形成プロセスにおいて上流側の記録媒体と前記ジャム排紙トレイとの間に残留した記録媒体がないときには前記上流側の記録媒体を前記ジャム排紙トレイに搬送して、前記残留した記録媒体があるときには前記上流側の記録媒体を複数のジャム処理位置のうちいずれかに向けて搬送する搬送手段と、
前記検知手段が前記ジャムを検知した後におこなわれる前記搬送手段による記録媒体の搬送が終了した後に、ジャムが生じた旨を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体上に担持されたトナー像を定着する定着部を備え、
前記判定手段は、前記定着部で記録媒体のジャムが検知された場合に、ジャム記録媒体を搬送可能でないと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段は、前記検知手段によって記録媒体のジャムが同じ位置で2回検知された場合に、ジャム記録媒体を搬送可能でないと判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記報知手段は、前記ジャムが生じた旨に加えて、前記複数のジャム処理位置及び前記ジャム排紙トレイのうち記録媒体が搬送された場所を表示部に表示することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記搬送手段は複数の搬送部からなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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