JP7107001B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙に画像を印刷する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は特許文献1に開示されている。この画像形成装置は、給紙ニップ、転写ニップ及び定着ニップを有する。給紙ニップは、用紙を給紙する。転写ニップは、用紙に画像を転写する。定着ニップは、用紙に転写された画像を定着させる。用紙は、給紙ニップ、転写ニップ及び定着ニップを経由する用紙搬送路に沿って搬送され、排紙トレイから排出される。
また、用紙搬送路には複数の判定用センサーが設けられる。搬送される用紙は、判定用センサーの検知位置において通過時間が計時され、用紙搬送路で用紙のジャムエラーが発生したか否かが判定される。印刷ジョブの実行中に用紙搬送路で用紙が詰まっている場合は、1枚分の標準の通過時間を示す判定時間内に用紙の通過が検知されない。このとき、印刷ジョブを中断してジャムエラーが発生した旨を操作パネルに報知する。ユーザーは、ジャムエラーの原因となった用紙を用紙搬送路から取り出し、中断した印刷ジョブを再開させる。
特開2002-182531号公報
上記従来の画像形成装置によると、2枚の用紙が連なった状態で用紙搬送路に供給された場合、連なった2枚の用紙は、判定時間内に判定用センサーの検知位置を通過できない。このため、用紙搬送路で用紙が詰まっていると判定されてジャムエラーの発生が報知される。ユーザーは、ジャムエラーの原因となった2枚の用紙を用紙搬送路から取り出す必要がある。
上記目的を達成するために本発明は、用紙搬送路から用紙を取出す作業を減らし、ユーザーの利便性を向上できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成の画像形成装置は、用紙が排出される排紙トレイと、用紙に印刷する印刷部と、用紙の到達、通過を検知する判定用センサーと、用紙搬送を制御する制御部と、を備える。印刷部は、給紙部と、画像形成部と、定着部と、用紙搬送路と、を含む。給紙部は、給紙ニップを形成する給紙回転体を含む。画像形成部は、転写ニップを形成する転写回転体を含み、用紙を搬送し、画像を形成し、形成した画像を用紙に転写する。定着部は、定着ニップを形成する定着回転体を含み、用紙を搬送し、用紙に転写された画像を用紙に定着させる。用紙搬送路は、給紙ニップ、転写ニップおよび定着ニップを経由し排紙トレイに至る。判定用センサーは、転写ニップよりも用紙搬送方向上流側に設けられる。制御部は、判定用センサーの出力値に基づいて、判定用センサーが用紙到達を検知してから用紙の通過を検知するまでの時間である通過時間を計時し、通過時間が、1枚の標準の通過時間を示す基準通過時間に基づく第1判定時間を過ぎたとき、画像形成部に画像の形成を止めさせるとともに印刷部に用紙搬送を継続させ、通過時間が2枚分の基準通過時間に基づく第2判定時間を過ぎる前に判定用センサーが用紙通過を検知したとき、用紙搬送路内の用紙がなくなるように、排紙トレイに用紙を排出させる。
本発明の構成では、制御部は、判定用センサーの出力値に基づいて、判定用センサーが用紙到達を検知してから用紙の通過を検知するまでの時間である通過時間を計時し、通過時間が、1枚の標準の通過時間を示す基準通過時間に基づく第1判定時間を過ぎたとき、画像形成部に画像の形成を止めさせるとともに印刷部に用紙搬送を継続させる。また、通過時間が2枚分の基準通過時間に基づく第2判定時間を過ぎる前に判定用センサーが用紙通過を検知したとき、制御部は、用紙搬送路内の用紙がなくなるように、排紙トレイに用紙を排出させる。2枚の用紙が連なった状態で搬送され、先頭の用紙の後端側と後続の用紙の先端側とが重なる場合は、判定用センサーは、先頭の用紙の後端通過を検知しない。このため、判定用センサーにおける用紙の通過時間が、第1判定時間を過ぎる。このとき、制御部は、画像形成部に画像の形成を止めさせるとともに印刷部に用紙搬送を継続させる。これにより、先頭の用紙は、印刷部の用紙搬送により印刷が継続して行われる。また、後続の用紙は、画像形成部に画像の形成が止められており、印刷が行われない。さらに、2枚の用紙が連なった状態で搬送されたとき、判定用センサーは、第1判定時間の経過後であって第2判定時間の経過前に、後続の用紙の後端通過を検知する。このとき、制御部は、用紙搬送路内の用紙がなくなるように、排紙トレイに用紙を排出させる。これにより、ユーザーは、用紙搬送路から用紙を取り出す作業を減らすことができ、利便性を向上できる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の全体構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送路を拡大して示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成を示したブロック図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送路で搬送される用紙の搬送状態を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の動作を示すフローチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送路で搬送される用紙の搬送状態を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送路で搬送される用紙の搬送状態を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送路で搬送される用紙の搬送状態を示す図
<画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置100の全体構成を示す図である。画像形成装置100は、画像読取部1、印刷部2、排紙トレイ20T、判定用センサーPS及び制御部110を備える。画像読取部1は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。印刷部2は、給紙部3、画像形成部4、定着部6、用紙搬送路20を含む。そして、印刷部2は、用紙搬送路20に沿って用紙Pを搬送するとともに、搬送中の用紙Pに画像を印刷し、印刷済みの用紙Pを最終的に排紙トレイ20Tに排出する。
給紙部3は、ピックアップローラー31および給紙ローラー対32を含む。給紙ローラー対32は、用紙搬送路20に用紙Pを給紙するための給紙ニップPNを形成する。すなわち、給紙ローラー対32は「給紙回転体」に相当する。給紙部3は、用紙カセット30から用紙Pを引き出すとともに給紙ニップPNに進入させ、用紙Pを用紙搬送路20に供給する(1次給紙を行う)。
画像形成部4は、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)およびマゼンタ(M)の各色にそれぞれ対応する機構部40Bk、40Y、40Cおよび40Mを備える。
機構部40Bk、40Y、40Cおよび40Mは、それぞれ、感光体ドラム41、帯電装置42、現像装置43および清掃装置44を1つずつ含み、後述する中間転写ベルト51に感光体ドラム41が接するように配置される。
また、画像形成部4は、各色共通で使用する露光装置45を含む。そして、画像形成部4は、各色のトナー像を対応する感光体ドラム41の表面上に形成する。
また、画像形成部4は、中間転写ベルト51、1次転写ローラー52および2次転写ローラー53を含む。
中間転写ベルト51は、駆動ローラー54および従動ローラー55によって張架される。1次転写ローラー52は、中間転写ベルト51の内側に配置され、感光体ドラム41との間で中間転写ベルト51を挟み込む。2次転写ローラー53は、中間転写ベルト51を挟んで駆動ローラー54と対向するように配置され、中間転写ベルト51との間で転写ニップTNを形成する。
転写ニップTNは、用紙Pにトナー像を転写するためのニップである。すなわち、中間転写ベルト51および2次転写ローラー53は「転写回転体」に相当する。画像形成部4は、中間転写ベルト51の表面上にトナー像を1次転写した後、転写ニップTNに進入した用紙Pを搬送しながら当該用紙Pにトナー像を2次転写する。
定着部6は、定着ローラー対61を有する。この定着ローラー対61のうち、一方ローラーは発熱源を内蔵する。他方ローラーは一方ローラーに圧接しており、一方ローラーとの間で定着ニップFNを形成する。定着ニップFNは、用紙Pに転写されたトナー像を定着させるためのニップである。すなわち、定着ローラー対61は「定着回転体」に相当する。定着部6は、定着ニップFNに進入した用紙Pを搬送しながら加熱および加圧することにより、用紙Pにトナー像を定着させる。
<用紙搬送路の構成>
図2は、用紙搬送路を拡大して示す図である。画像形成装置100に設けられた用紙搬送路20は、メイン搬送路2Aおよび反転搬送路2Bを含む。図2では、メイン搬送路2Aを実線で示し、反転搬送路2Bを破線で示す。
メイン搬送路2Aは、給紙ニップPN(給紙部3)、転写ニップTN(画像形成部4)および定着ニップFN(定着部6)を経由し排紙トレイ20Tに至る。そして、印刷ジョブの実行時、メイン搬送路2Aに給紙された用紙Pは、給紙ニップPN、転写ニップTNおよび定着ニップFNをこの順番で経由するよう搬送される。以下、このときの用紙Pの搬送方向に符号Dを付して説明する。
反転搬送路2Bは、両面印刷時に用いる搬送路である。反転搬送路2Bは、第1搬送路21および第2搬送路22を有する。図2では、第1搬送路21および第2搬送路22を互いに異なる破線で示す。
第1搬送路21は、定着ニップFNよりも用紙Pの搬送方向Dの下流側の位置においてメイン搬送路2Aから分岐し、排紙トレイ20Tに至る。第2搬送路22は、予め定められた分岐位置P1において第1搬送路21から分岐し、予め定められた合流位置P2(転写ニップTNよりも用紙Pの搬送方向Dの上流側の位置)においてメイン搬送路2Aに合流する。なお、両面印刷時には、排紙トレイ20Tに向かう方向である第1方向D1および第1方向D1とは逆の第2方向D2に片面印刷用紙Pが搬送される。
また、用紙搬送路20には、用紙搬送路20に沿って用紙Pを搬送するための複数の搬送ローラー対71~77が設けられる。
メイン搬送路2Aの給紙ニップPNと転写ニップTNとの間には、用紙Pの搬送方向Dに向かって、搬送ローラー対71および72がこの順番で設けられる。このうち、用紙Pの搬送方向Dの下流側に位置する搬送ローラー対72は、搬送ローラー対72に到達した用紙Pを一旦停止させてから、その用紙Pを転写ニップTNに送り出す(2次給紙を行う)。以下、搬送ローラー対72をレジストローラー対72と称する。
メイン搬送路2Aの排紙トレイ20T側(用紙Pの搬送方向Dの最も下流側)には、搬送ローラー対73が設けられる。搬送ローラー対73は、定着ニップFNを通過した用紙Pをメイン搬送路2Aに沿って搬送し、当該用紙Pを最終的に排紙トレイ20Tに排出する。以下、搬送ローラー対73を排出ローラー対73と称する。
第1搬送路21の排紙トレイ20T側には、搬送ローラー対74が設けられる。搬送ローラー対74は、後で詳細に説明するが、両面印刷時に用紙Pをスイッチバックさせる(用紙Pの進行方向を反転させる)。以下、搬送ローラー対74を反転ローラー対74と称する。また、第2搬送路22の分岐位置P1から合流位置P2までの間には、第2方向D2に向かって、搬送ローラー対75、76および77がこの順番で設けられる。
なお、メイン搬送路2Aと反転搬送路2B(第1搬送路21)との分岐位置には、用紙Pの搬送経路を切り替えるための切替爪78が設けられる。切替爪78は、回動可能に支持されており、回動することによって、メイン搬送路2Aから反転搬送路2Bへの搬送経路を遮断したり開放したりする。
また、用紙搬送路20には、その搬送経路上の予め定められた位置における用紙Pの有無を検知するための判定用センサーPS(PS1~PS7)が複数設けられる。なお、判定用センサーPSは、たとえば、対応する検知位置における用紙Pの有無に応じて出力値を変化させる光センサーである。すなわち、判定用センサーPS(PS1~PS7)は、用紙Pの到達、通過を検知する。
判定用センサーPS1は、給紙ローラー対32の設置位置の近傍(給紙ニップPNよりも用紙Pの搬送方向Dの下流側の位置)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS2は、搬送ローラー対71の設置位置の近傍(搬送ローラー対71の設置位置よりも用紙Pの搬送方向Dの上流側の位置)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS3は、レジストローラー対72の設置位置の近傍(レジストローラー対72の設置位置よりも用紙Pの搬送方向Dの上流側の位置)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS4は、駆動ローラー54の設置位置の近傍(転写ニップTNよりも用紙Pの搬送方向Dの下流側の位置)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS5は、定着ローラー対61の設置位置の近傍(定着ニップFNよりも用紙Pの搬送方向Dの下流側の位置)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS6は、分岐位置P1の近傍(分岐位置P1よりも第2方向D2の下流側)を検知位置とするセンサーである。
判定用センサーPS7は、搬送ローラー対77の設置位置の近傍(搬送ローラー対77の設置位置よりも第2方向D2の上流側)を検知位置とするセンサーである。
図1に戻って、画像形成装置100は、操作パネル200を備える。操作パネル200は、タッチパネルディスプレイ201を含む。タッチパネルディスプレイ201は、各種設定をユーザーから受け付けるための画面を表示する。また、操作パネル200には、複数のハードキー202が設けられる。操作パネル200に設けられるハードキー202としては、一例を挙げると、ジョブの実行指示をユーザーから受け付けるためのスタートキーや、数値入力をユーザーから受け付けるためのテンキーなどがある。また、操作パネル200はジャムエラー及びサイズミスマッチエラーが発生した旨を表示する。このとき、操作パネル200は、報知部として機能する。
<画像形成装置のハードウェア構成>
図3は、画像形成装置のハードウェア構成を示したブロック図に示すように、画像形成装置100は、装置全体の制御を行う制御部110を備える。制御部110は、各種処理を実行するCPU111や、CPU111を動作させるための制御用のプログラムを記憶するメモリー112などを含む。
制御部110は、画像読取部1および印刷部2に接続され、画像読取部1の読取動作および印刷部2の印刷動作を制御する。また、制御部110は、操作パネル200に接続され、操作パネル200の表示動作を制御したり、操作パネル200に対して行われた操作を検知したりする。
ここで、制御部110は、印刷動作の制御として、用紙Pの搬送を担う複数の処理部(用紙Pを搬送するための回転体)の搬送動作を制御する。すなわち、制御部110は、各処理部に搬送動作を行わせるためのモーターM1、M2、M3およびM4の駆動を制御する。また、制御部110は、クラッチC1、C2およびC3のオンオフを制御する。
モーターM1の駆動力により搬送動作を行う処理部は、ピックアップローラー31および給紙ローラー対32を含む。すなわち、モーターM1の駆動力により搬送動作を行う処理部は給紙部3である。ピックアップローラー31および給紙ローラー対32は、モーターM1の駆動力を受けて回転し、用紙Pを給紙(搬送)する。
ピックアップローラー31は、クラッチC1を介してモーターM1に接続される。これにより、給紙ローラー対32だけを回転させることができる。
モーターM2の駆動力により搬送動作を行う処理部は、中間転写ベルト51、2次転写ローラー53、駆動ローラー54、搬送ローラー対71、レジストローラー対72、搬送ローラー対76および77を含む。以下の説明では、モーターM2の駆動力により搬送動作を行う処理部を画像形成部4と称する。画像形成部4の各回転体は、モーターM2の駆動力を受けて回転し、用紙Pを搬送する。
なお、駆動ローラー54は、モーターM2の駆動力を受けて回転する。駆動ローラー54が回転すると中間転写ベルト51が周回し、2次転写ローラー53は中間転写ベルト51の周回に従動して回転する。これにより、用紙Pが搬送される。
搬送ローラー対76および77は、画像形成部4がジョブ実行時の用紙Pの搬送方向Dと同方向に用紙Pを搬送する動作を行うと、合流位置P2に向かって用紙Pが進行するよう回転し、画像形成部4がジョブ実行時の用紙Pの搬送方向Dとは逆方向に用紙Pを搬送する動作を行うと、分岐位置P1に向かって用紙Pが進行するよう回転する。
レジストローラー対72は、クラッチC2を介してモーターM2に接続される。これにより、搬送ローラー対71の回転中に、レジストローラー対72だけを回転させたり回転を停止させたりすることができる。これにより、2次給紙を適切なタイミングで行うことができる。
モーターM3の駆動力により搬送動作を行う処理部は、定着ローラー対61を含む。すなわち、モーターM3の駆動力により搬送動作を行う処理部は定着部6である。定着ローラー対61は、モーターM3の駆動力を受けて回転し、用紙Pを搬送する。
モーターM4の駆動力により搬送動作を行う処理部は、反転ローラー対74および搬送ローラー対75を含む。すなわち、モーターM4の駆動力により搬送動作を行う処理部は反転部8である。反転ローラー対74および搬送ローラー対75は、モーターM4の駆動力を受けて回転し、用紙Pを搬送する。
排出ローラー対73についても、モーターM4の駆動力によって回転するよう構成される。この構成の場合、たとえば、反転ローラー対74および搬送ローラー対75は、クラッチC3を介してモーターM4に接続される。これにより、反転ローラー対74(搬送ローラー対75)の回転を停止させた状態で、排出ローラー対73だけを回転させることができる。
また、制御部110は、印刷動作の制御を行うため、複数の判定用センサーPSの各出力値に基づき、対応する検知位置における用紙Pの有無を検知する。言い換えると、制御部110は、各検知位置において、用紙Pの先端到達および用紙Pの後端通過を検知する。たとえば、制御部110は、印刷ジョブの実行時に、検知結果に基づき、ジャムエラーが発生したか否かの判定を行う。詳細は後述する。
<片面印刷および両面印刷>
定着ニップFNよりも用紙Pの搬送方向Dの下流側の搬送経路は、片面印刷ジョブを実行するか両面印刷ジョブを実行するかによって変わる。以下に、図2を参照して具体的に説明する。
まず、片面印刷ジョブを実行する場合、制御部110は、片面印刷用紙P(定着ニップFNを通過した用紙P)をそのまま排紙トレイ20Tに排出させる。すなわち、制御部110は、メイン搬送路2Aから反転搬送路2Bへの搬送経路を切替爪78によって遮断する。これにより、定着ニップFNを通過した片面印刷用紙Pが排紙トレイ20Tへ導かれる。
両面印刷ジョブを実行する場合、制御部110は、反転部8を用いてスイッチバック処理(用紙Pをスイッチバックする処理)を行う。具体的に、制御部110は、切替爪78を回動させることによって、メイン搬送路2Aから反転搬送路2Bへの搬送経路を開放する。これによって、定着ニップFNを通過した片面印刷用紙Pをメイン搬送路2Aから反転搬送路2B(第1搬送路21)に引き込む。
このとき、制御部110は、第1搬送路21に引き込んだ片面印刷用紙Pが第1方向D1に進行するよう反転ローラー対74を回転させる。そして、制御部110は、片面印刷用紙Pの後端が分岐位置P1を通過したタイミングで、反転ローラー対74を逆回転させる。これにより、片面印刷用紙Pは、第2方向D2に進行し、第2搬送路22に送り込まれる。
この後、制御部110は、反転ローラー対74および搬送ローラー対75をそのまま回転させ続ける。これにより、第2搬送路22に送り込まれた片面印刷用紙Pは、第2搬送路22を第2方向D2に進行し、合流位置P2からメイン搬送路2Aに進入する(メイン搬送路2Aに戻る)。
メイン搬送路2Aに戻った片面印刷用紙Pは、メイン搬送路2Aに沿って搬送されることにより、転写ニップTNおよび定着ニップFNをこの順番で再度通過する。このときには、片面印刷用紙Pの表裏が反転しているので、片面印刷用紙Pの裏面(未印刷面)に対して画像の印刷が行われる。そして、両面に画像が印刷された用紙Pは、そのまま第1搬送路21に沿って搬送され、排紙トレイ20Tに排出される。
<ジャムエラーの発生検知>
制御部110は、複数の判定用センサーPSのうち或る判定用センサーPSが検知位置において用紙Pの先端到達を検知してから、用紙Pの後端通過を検知するまでの時間である通過時間を計時する。そして、計時された通過時間が、第1判定時間を過ぎた時に、ジャムエラーが発生したと判断する。この場合の第1判定時間というのは、或る判定用センサーPSの検知位置に1枚の用紙Pの先端が到達してから同じ検知位置を用紙Pの後端が通過するのに要する時間であり、用紙サイズ(搬送方向の長さ)および用紙搬送速度に基づき予め算出することができる時間である。すなわち、第1判定時間は1枚分の標準の通過時間を示す基準通過時間に基づく。
ただし、レジストローラー対72の設置位置の近傍、かつ、レジストローラー対72よりも用紙搬送方向上流側に設けられ判定用センサーPS3における通過時間が、第1判定時間を過ぎた場合に、制御部110は、直ちにジャムエラーが発生したと判断しない。判定用センサーPS3における通過時間が、第1判定時間を過ぎた場合、後述するように、2枚の用紙が連なって搬送されている可能性がある。このため、制御部110は、計時された通過時間が、第1判定時間を過ぎた後、第2判定時間を過ぎるまで、ジャムエラーが発生したと判定しない。
この場合の第2判定時間というのは、2枚分の基準通過時間に基づく時間であり、1枚分の基準通過時間の2倍の時間に所定のマージン時間を加算した時間である。ここで、所定のマージン時間を加算することにより、正常に1枚の用紙が搬送されているにもかかわらず、用紙のズレ、撓みなどで通過時間が若干延びた場合に、ジャムエラーと判定することを防止することができる。
また、制御部110は、印刷ジョブの実行時に、ピックアップローラー31の回転による給紙開始から計時を開始する。そして、制御部110は、給紙開始からジャム検知時間が経過したときに、或る判定用センサーPSの検知位置に用紙Pの先端が到達したか否かを確認する。その結果、用紙Pの先端到達を確認できなければ、制御部110は、ジャムエラー(用紙搬送路20における紙詰まり)が発生したと判断する。この場合のジャム検知時間というのは、給紙開始から判定用センサーPSの検知位置との間を1枚分の用紙Pが進むのに要する時間であり、ピックアップローラー31と判定用センサーPSの検知位置との間の距離および用紙搬送速度に基づき予め算出することができる時間である。
また、制御部110は、印刷ジョブの実行時に、複数の判定用センサーPSのうち或る判定用センサーPS(第1センサーとする)の検知位置において用紙Pの先端到達を検知してから計時を開始してもよい。このとき、制御部110は、第1センサーの検知位置において用紙Pの先端到達を検知してからジャム検知時間が経過したときに、第1センサーよりも用紙Pの搬送方向下流側にある判定用センサーPS(第2センサーとする)の検知位置に用紙Pの先端が到達したか否かを確認する。
制御部110は、ジャムエラーが発生していると判定したとき、実行中の印刷ジョブを中断する。そして、制御部110は、ジャムエラーが発生したことを示すエラーメッセージを操作パネル200に表示させる。すなわち、制御部110は、ジャムエラーが発生した旨をユーザーに報知する(操作パネル200を報知部として機能させる)。
ユーザーにより行われるジャム処理作業(ジャムした用紙Pであるジャム用紙Pを用紙搬送路20から取り除く作業)では、画像形成装置100の側面カバー(図示せず)が開けられる。この側面カバーが開状態になると、用紙搬送路20が露出する。これにより、用紙搬送路20からジャム用紙Pを取り除くことができる。あるいは、画像形成装置100から用紙カセット30を引き出すと、給紙部3が露出される。したがって、給紙部3にジャム用紙Pが残留している場合には、用紙カセット30を引き出すことによってジャム用紙Pを取り除くことができる。
制御部110は、ジャムエラーの発生を検知して以降、ユーザーによるジャム処理作業が終了したか否かを判断する。たとえば、制御部110は、ジャムエラーの発生以降に開けられた側面カバーが閉じられたことを検知すると、ジャム処理作業が終了したと判断する。また、制御部110は、ジャムエラーの発生以降に引き出された用紙カセット30が元に戻されたことを検知すると、ジャム処理作業が終了したと判断する。
ジャム処理作業の終了後、用紙搬送路20に用紙Pが残留していなければ、制御部110は、ジャムエラーの発生を検知したことによって中断した印刷ジョブを再開する。このとき、制御部110は、エラーメッセージの表示を停止させる。
図4は用紙搬送路で搬送される用紙の搬送状態の一例を示す図であり、印刷ジョブの実行中、先頭の用紙Paの後端側と後続の用紙Pbの先端側とが重なり、2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送される状態を示す。図4において、先頭の用紙Paは実線で示し、後続の用紙Pbは破線で示す。
給紙部3が、用紙カセット30から用紙Pを引き出して用紙搬送路20に供給したときに、後続の用紙Pbが先頭の用紙Paに静電気等で追従することがある。この場合、印刷ジョブの実行中、2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で搬送される。なお、連なった状態で搬送される2枚の用紙Pa、Pbの用紙搬送速度は、1枚の用紙Pが正常に搬送された場合における用紙搬送速度と略同一である。
このとき、判定用センサーPS3の検知位置を先頭の用紙Paの後端が通過した時、先頭の用紙Paの後端に後続の用紙Pbの先端が重なっている。このため、判定用センサーPS3は、先頭の用紙Paの後端通過を検知しない。従って、判定用センサーPS3の検知位置において計時される通過時間は、第1判定時間を過ぎる。このとき、制御部110は、画像形成部4に画像の形成を止めさせるとともに印刷部2に用紙搬送を継続させる。これにより、先頭の用紙Paは、印刷部2の用紙搬送により印刷が継続して行われる。また、後続の用紙Pbは、画像形成部4に画像の形成が止められており、印刷が行われない。
2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で更に搬送されたとき、判定用センサーPS3は、第1判定時間の経過後であって第2判定時間の経過前に、後続の用紙Pbの後端通過を検知する。このとき、制御部110は、用紙搬送路20T内の用紙Pa、Pbがなくなるように、排紙トレイ20Tに用紙を排出させる。
これにより、ユーザーは、用紙搬送路20から用紙を取り出す作業を減らすことができ、利便性を向上できる。また、ジャム処理作業中に用紙を傷つけることもない。また、先頭の用紙Paには画像が印刷されており、印刷処理の遅延を抑えることができる。
なお、転写ニップTNよりも用紙搬送方向上流側に設けられた判定用センサーPS3の出力値に基づいて、2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送されているか否かを判定することにより、後続の用紙Pbが転写ニップNPに送出する前に確実に判定を行うことができる。また、判定用センサーPS3が、レジストローラー対72の近傍に配置されており、先頭の用紙Paの後端が、判定用センサーPS3を通過した時、後続の用紙Pbの大部分が、給紙部3から引出されている。このため、判定用センサーPS3の出力値に基づいて、2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送されているか否かを判定することにより、制御部110は、2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で搬送されていることをより精度よく判定することができる。
また、通常、2回連続して給紙部3から2枚の用紙Pa、Pbが連なって用紙搬送路20に搬送される可能性は低い。また、用紙カセット30にセットされている用紙サイズが、印刷ジョブで設定されている用紙サイズに対して大きい場合、セットされている用紙の通過時間は、設定されている用紙の第1判定時間よりも長くなる。このため、制御部110によってジャムエラーが連続して判定される。
そこで、通過時間が、第1判定時間を過ぎ、第2判定時間を過ぎる前に、判定用センサーPS3が、用紙通過を検知した場合であって、用紙排出完了後に最初に給紙した用紙の判定用センサーPS3における通過時間が再び、第1判定時間を超えたとき、制御部110は、用紙サイズミスマッチエラーが発生していると判定する。
用紙サイズミスマッチエラーと判定された場合、画像形成部4に画像の形成を止めさせるとともに印刷部2に用紙搬送を停止させる。また、用紙サイズミスマッチエラーが発生したことを示すエラーメッセージを操作パネル200に表示させる。これにより、ユーザーに対して用紙サイズの設定変更を促す。
図5は、画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。図5のステップに従い印刷ジョブの実行手順について具体的に説明する。なお、説明上、印刷ジョブの実行中、2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送される場合を想定する。
ユーザーによって操作パネル200のスタートキーが入力され、片面印刷ジョブが実行されると、以下の動作が行われる。ステップS1では給紙部3が、用紙カセット30から用紙Paを引き出して用紙搬送路20に供給する。このとき、用紙Paに追随して用紙Pbが用紙搬送路20に供給される。また、制御部110は、給紙開始から計時を開始する。
ステップS2では、レジストローラー対72に到達した先頭の用紙Paが、レジストローラー対72で一旦停止させられてから、転写ニップTNに送り出される。このとき、制御部110は、判定用センサーPS3が先頭の用紙Paの先端到達を検知してから計時を開始する。先頭の用紙Paは転写ニップTNに進入し、搬送されながら中間転写ベルト51からトナー像が2次転写される。
ステップS3では、図6に示すように、先頭の用紙Paの先端が、判定用センサーPS4の検知位置に到達した時、制御部110は、給紙開始から予め定められたジャム検知時間内に判定用センサーPS4が用紙Paの到着を検知したか否かを確認する。
ここで、連なった状態で搬送される2枚の用紙Pa、Pbの用紙搬送速度は、1枚の用紙Pが正常に搬送された場合における用紙搬送速度と略同一である。このため、2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で搬送される場合においても、ジャム検知時間に基づいてジャムエラーが発生しているか否かを判定することができる。
判定用センサーPS4が、ジャム検知時間内に、用紙Paの到着を検知した場合、制御部110は、レジストローラー対72から転写ニップTNに正常に用紙が搬送されていると判定してステップS4に移行する。
一方、判定用センサーPS4が、ジャム検知時間内に、用紙Paの到着を検知できない場合は、制御部110は、転写ニップTN周辺において、紙詰まりによるジャムエラーが発生していると判定してステップS41に移行する。
ステップS41では、制御部110は、印刷部2に用紙搬送を停止させ、紙詰まりによるジャムエラーが発生したことを示すエラーメッセージを操作パネル200に表示させてステップS42に移行する。ステップS42では、メモリー112にフラグFに0を記憶して印刷ジョブを終了する。これにより、次回の印刷ジョブが実行されたとき、制御部110が、用紙サイズミスマッチエラーの発生と判定することはない。
ステップS4では、転写ニップTNを通過した先頭の用紙Paが、定着ニップFNに送り出される。先頭の用紙Paは定着ニップFNに進入し、搬送されながら加熱および加圧されることにより、用紙Pにトナー像が定着する。
ステップS5では、図7に示すように、先頭の用紙Paの先端が判定用センサーPS5の検知位置に到達した時に、制御部110は、給紙開始から予め定められたジャム検知時間内に判定用センサーPS5が用紙Paの到着を検知したか否かを確認する。
判定用センサーPS5が、ジャム検知時間内に、用紙Paの到着を検知した場合、制御部110は、転写ニップTNから定着ニップFNへ正常に用紙が搬送されていると判断してステップS6に移行する。
一方、判定用センサーPS5が、ジャム検知時間内に、用紙Paの到着を検知できない場合は、制御部110は、定着部6周辺において、紙詰まりによりジャムエラーが発生していると判定してステップS41に移行する。
ステップS6では、図4に示すように、先頭の用紙Paの後端が判定用センサーPS3の検知位置を通過した時に、制御部110は、判定用センサーPS3の検知位置を通過する用紙の通過時間を計時する。そして、通過時間が、第1判定時間を過ぎたか否かを判定する。すなわち、制御部110は、判定用センサーPS3の検知位置において先頭の用紙Paの先端到着を検知してから第1判定時間を経過したときに、判定用センサーPS3が用紙の通過を検知したか否かを判定する。
第1判定時間経過時に判定用センサーPS3が用紙通過を検知したとき、1枚の用紙が正常に用紙搬送路20に沿って搬送されていると判定してステップS21に移行して印刷ジョブを続行する。
一方、第1判定時間経過時に判定用センサーPS3が用紙通過を検知できないとき、用紙搬送路20に沿って搬送される用紙に何らかのエラーが発生している可能性があると判定して、ステップS7に移行する。
ステップS7では、制御部110は、メモリー112に記憶されているフラグFの値を読み出し、フラグFに1が記憶されているか否かを判定する。フラグFに0が記憶されている場合、ステップS8に移行する。一方、フラグFに1が記憶されている場合は、前回の印刷ジョブの実行時において、判定用センサーPS3の通過時間が、第1判定時間経過後且つ第2判定時間経過前に、判定用センサーPS3が用紙通過を検知しており、ステップS31に移行する。
ステップS31では、制御部110は、用紙サイズミスマッチエラーの発生を判定する。このとき、制御部110は、印刷部2に用紙搬送を停止させ、用紙設定エラーが発生したことを示すエラーメッセージを操作パネル200に表示させてステップS32に移行する。ステップS32では、メモリー112にフラグFに0を記憶して印刷ジョブを終了する。これにより、次回の印刷ジョブが実行されたとき、制御部110が、用紙サイズミスマッチエラーの発生と再び判定することはない。
ステップS8では、制御部110が、画像形成部4に画像の形成を止めさせるとともに印刷部2に用紙搬送を継続させる。これにより、先頭の用紙Paは、印刷部2の用紙搬送により印刷が継続して行われる。また、後続の用紙Pbは、画像形成部4に画像の形成が止められており、印刷が行われない。
また、これ以降、判定用センサーPS4、PS5におけるジャムエラーが発生したか否かの判定基準が、変更される。具体的には、判定用センサーPS4、PS5における用紙の通過時間が、第1判定時間を過ぎても、制御部110は、直ちにジャムエラーが発生したと判断しない。
ステップS9では、図8に示すように、後続の用紙Pbの後端が判定用センサーPS3の検知位置を通過した時に、制御部110は、判定用センサーPS3の検知位置を通過する用紙の通過時間を測定する。そして、通過時間が、第2判定時間を過ぎたか否かを判定する。すなわち、制御部110は、判定用センサーPS3の検知位置において先頭の用紙Paの先端到着を検知してから第2判定時間を経過したときに、判定用センサーPS3が用紙の通過を検知したか否かを判定する。
第2判定時間を過ぎる前に判定用センサーPS3が用紙通過を検知したとき、制御部110は、2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で搬送されていると判定しステップS10に移行する。
一方、第2判定時間を過ぎても判定用センサーPS3が用紙通過を検知できないとき、制御部110は、用紙搬送路20において用紙の紙詰まりによるジャムエラーが発生していると判定し、ステップS41に移行する。
ステップS10では、制御部110は、用紙搬送路20T内の用紙Pa、Pbがなくなるように、排紙トレイ20Tに用紙を排出させる。これにより、ユーザーは、用紙搬送路20から用紙を取り出す作業を減らすことができ、利便性を向上できる。また、ジャム処理作業中に用紙を傷つけることもない。また、先頭の用紙Paには画像が印刷されており、印刷処理の遅延を抑えることができる。なお、用紙Pa、Pbが排紙トレイ20Tに排出されたとき、用紙Pbは画像形成されずに無効用紙となる。
また、用紙Pa、Pbが判定用センサーPS4、PS5を通過する際、判定用センサーPS4、PS5における通過時間が、第2判定時間経過前に、判定用センサーPS4、PS5が、それぞれ用紙通過を検知すれば、制御部110は、ジャムエラーが発生していないと判定する。これにより、用紙Pa、Pbが、連なった状態で判定用センサーPS4、PS5を通過する。
一方、判定用センサーPS4、PS5が、第2判定時間内に用紙通過を検知できない場合、制御部110は、用紙搬送路20においてジャムエラーが発生していると判定する。
用紙Pa、Pbが排紙トレイ20Tに排出された後、ステップS11に移行する。ステップS11では、メモリー112にフラグFに1を記憶して印刷ジョブを終了する。これにより、次回の印刷ジョブが実行されて再び、判定用センサーPS3における通過時間が第1判定時間を経過した場合、制御部110は、用紙サイズミスマッチエラーが発生していると判定する。
ステップS21では、1枚の用紙が正常に用紙搬送路20に沿って搬送され、印刷ジョブが実行され、ステップS22に移行する。ステップS22では、1枚の用紙を排紙トレイ20Tに排出する。ステップS23では、メモリー112にフラグFに0を記憶して印刷ジョブを終了する。
本実施形態によると、2枚の用紙が連なった状態で搬送され、先頭の用紙Paの後端側と後続の用紙Pbの先端側とが重なる場合は、判定用センサー(判定用センサー)PS3は、先頭の用紙の後端通過を検知しない。このため、判定用センサーPS3における用紙の通過時間が、第1判定時間を過ぎる。このとき、制御部110は、画像形成部4に画像の形成を止めさせるとともに印刷部2に用紙搬送を継続させる。これにより、先頭の用紙Paは、印刷部2の用紙搬送により印刷が継続して行われる。また、後続の用紙Pbは、画像形成部4に画像の形成が止められており、印刷が行われない。さらに、2枚の用紙が連なった状態で搬送されたとき、判定用センサーPS3は、第1半時間の経過後であって第2判定時間の経過前に、後続の用紙Pbの後端通過を検知する。このとき、制御部110は、用紙搬送路20内の用紙がなくなるように、排紙トレイ20Tに用紙を排出させる。これにより、ユーザーは、用紙搬送路20から用紙を取り出す作業を減らすことができ、利便性を向上できる。
また、制御部110は、判定用センサーPS3における用紙の通過時間が第2判定時間を過ぎたとき、2枚の用紙が連なった状態で搬送されておらず、ジャムエラー発生と判定して、印刷部2に用紙搬送を停止させる。これにより、ジャムエラー発生時に用紙搬送を継続して印刷部2が故障することを防止できる。
また、制御部110は、給紙開始から予め定められたジャム検知時間内に判定用センサーPS4が用紙の到達を検知したか否かを確認し、ジャム検知時間内に判定用センサーPS4が用紙の到達を検知できない場合、ジャムエラー発生と判定して、画像形成部4に画像の形成を止めさせるとともに印刷部2に用紙搬送を停止させる。これにより、2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送される場合においても、用紙搬送路20におけるジャムエラーの発生を検知することができる。
また、通常、2回連続して給紙部3から2枚の用紙Pa、Pbが連なって用紙搬送路20に搬送される可能性は低い。このため、連続して通過時間が、第1判定時間を過ぎ、第2判定時間を過ぎる前に判定用センサーPS3が用紙通過を検知した場合、制御部110は、用紙サイズミスマッチエラーの発生と判定して、印刷部2に用紙搬送を停止させる。用紙サイズミスマッチエラーを容易に検知することができる。
また、判定用センサーPS3は、レジストローラー対72の設置位置の近傍、かつ、レジストローラー対72よりも用紙搬送方向上流に設けられる。これにより、先頭の用紙Paの後端が、判定用センサーPS3を通過した時、後続の用紙Pbの大部分が、給紙部3から引出されている。このため、判定用センサーPS3の出力値に基づいて判定を行うことにより、制御部110は、2枚の用紙Pa、Pbが連なった状態で搬送されているか否かをより精度よく判定することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、制御部110は、判定用センサーPS3の検知位置を通過する用紙の通過時間に基づいて2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送されているか否かを判定したが、転写ニップTNよりも用紙搬送方向上流側に配置された判定用センサーPS2の検知位置を通過する用紙の通過時間に基づいて2枚の用紙Pa、Pbが連なって搬送されているか否かを判定してもよい。
3 給紙部
4 画像形成部
6 定着部
8 反転部
20 用紙搬送路
20T 排紙トレイ
21 第1搬送路
22 第2搬送路
30 用紙カセット
31 ピックアップローラー
31 載置板
32 給紙ローラー対
34 摩擦体
35 ピックアップローラー
40Bk、40Y、40C 機構部
41 感光体ドラム
42 帯電装置
43 現像装置
44 清掃装置
45 露光装置
78 切替爪
100 画像形成装置
110 制御部
111 CPU
112 メモリー
200 操作パネル
201 タッチパネルディスプレイ
PN 給紙ニップ
PS 判定用センサー
Pa、Pb 用紙
TN 転写ニップ

Claims (5)

  1. 用紙が排出される排紙トレイと、
    用紙に印刷する印刷部と、
    用紙の到達、通過を検知する判定用センサーと、
    用紙搬送を制御する制御部と、を備え、
    前記印刷部は、
    給紙 ニップを形成する給紙回転体を含み、用紙を給紙する給紙部と、
    転写 ニップを形成する転写回転体を含み、用紙を搬送し、画像を形成し、形成した画像を用紙に転写する画像形成部と、
    定着 ニップを形成する定着回転体を含み、用紙を搬送し、用紙に転写された画像を用紙に定着させる定着部と、
    前記給紙ニップ、前記転写ニップおよび前記定着ニップを経由し前記排紙トレイに至る用紙搬送路と、を含み、
    前記判定用センサーは、前記転写ニップよりも用紙搬送方向上流側に設けられ、
    前記制御部は、
    前記判定用センサーの出力値に基づいて、前記判定用センサーが用紙到達を検知してから用紙の通過を検知するまでの時間である通過時間を計時し、
    前記通過時間が、1枚分の標準の前記通過時間を示す基準通過時間に基づく第1判定時間を過ぎたとき、前記画像形成部に画像の形成を止めさせるとともに前記印刷部に用紙搬送を継続させ、
    前記通過時間が、2枚分の前記基準通過時間に基づく第2判定時間を過ぎる前に前記判定用センサーが用紙通過を検知したとき、前記用紙搬送路内の用紙がなくなるように、前記排紙トレイに用紙を排出させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記通過時間が前記第2判定時間を過ぎたとき、ジャムエラー発生と判定して、前記印刷部に用紙搬送を停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙搬送路に沿って前記判定用センサーが設けられ、
    前記制御部は、
    給紙開始から予め定められたジャム検知時間内に前記判定用センサーが用紙の到達を検知したか否かを確認し、
    前記ジャム検知時間内に前記判定用センサーが用紙の到達を検知できない場合、ジャムエラー発生と判定して、前記画像形成部に画像の形成を止めさせるとともに前記印刷部に用紙搬送を停止させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 報知を行う報知部を含み、
    前記制御部は、
    前記通過時間が、前記第1判定時間を過ぎ、前記第2判定時間を過ぎる前に前記判定用センサーが用紙通過を検知した場合、
    用紙排出完了後に最初に給紙した用紙の前記通過時間が、前記第1判定時間を超えたとき、用紙サイズミスマッチエラーの発生と判定して、前記印刷部に用紙搬送を停止させ、
    用紙サイズミスマッチエラーを報知することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記転写ニップに用紙を送出するレジストローラー対を含み、
    前記判定用センサーは、前記レジストローラー対の設置位置の近傍、かつ、前記レジストローラー対よりも用紙搬送方向上流側に設けられることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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