JPH0624620A - 搬送路切換装置 - Google Patents

搬送路切換装置

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JPH0624620A
JPH0624620A JP5012431A JP1243193A JPH0624620A JP H0624620 A JPH0624620 A JP H0624620A JP 5012431 A JP5012431 A JP 5012431A JP 1243193 A JP1243193 A JP 1243193A JP H0624620 A JPH0624620 A JP H0624620A
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sheet
switching
roller
transport path
belt
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Yasufumi Nakazato
保史 中里
Tetsuo Yamanaka
哲夫 山中
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
Hiroyuki Shibaki
弘幸 芝木
Takefumi Adachi
猛文 足立
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器の高速化に対応して給紙するシートの間
隔を非常に小さくしても、そのシートを目的とする各搬
送路に確実に切り換えて送り込めるようにする。 【構成】 シートPを給送する給送ローラ対31のニッ
プNpを通るシートPの給送方向の延長線L上に正逆回
転が可能な切換ローラ21を設けると共に、その切換ロ
ーラ21の回転方向を切り換えるだけの簡単な動作で瞬
時にシートの搬送方向を切り換えることができるように
して、シートPの搬送方向を搬送路33と34とに切り
換える。その切換ローラ21は、切換ベルトに代えても
同様に搬送路の切り換えを確実に行うことができる。ま
た、その切換ローラの回転方向の変更を、シートの後端
がそのローラから離間する前に行うようにすると、さら
にシート間隔を詰めることができる。切換ローラを対の
ローラで構成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタ,複写機,
ファクシミリ等の画像形成装置の搬送路を搬送(給送)
されるシートの搬送方向を切り換える搬送路切換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ,複写機等の画像形成装置は、
画像処理速度のスピード化が将来に向けて一層促進され
る傾向にある。また、近年高まりつつある資源保護の面
から、画像形成はシート(転写紙)の両面に画像を形成
する両面プリントが主流になる傾向がある。
【0003】その両面プリントを行うためには、片面に
画像を形成したシートを反転させて再び画像形成部に送
り込む必要があるため、画像形成装置の搬送経路内にシ
ートの搬送方向を切り換える搬送路切換装置が必要とな
る。また、片面のみに画像を形成する場合であっても、
画像を転写した後のシートをソートして排出する際等に
は搬送路切換装置が必要となる。
【0004】そのため、従来の画像形成装置等には、例
えば図54に示すような一対の回動可能な分岐爪72,
73の位置を、図54の(a)に示す位置にすることに
よって搬送ローラ対76により矢示方向に搬送されるシ
ートPを搬送ローラ対75が設けられている搬送経路に
直進させたり、ソレノイド等の駆動手段によって分岐爪
72を図54の(b)に示す位置に切り換えることによ
ってシートPを図で上側の搬送ローラ対74が設けられ
ている搬送経路に案内したり、さらには分岐爪73を図
54の(c)に示す位置に切り換えることによって図で
下側の搬送ローラ対77が設けられている搬送経路に選
択的に案内したりして、シートPを所望の搬送経路へ搬
送できるようにした分岐爪方式の搬送路切換装置を装着
したものがある。
【0005】また、搬送路切換装置には、例えば特開昭
60−52455号公報に記載されているように、エア
ー吸引による方式によって搬送経路を切り換えるように
したものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年において、プリン
タ,複写機等のOA機器は、両面画像形成やソート,ス
タック機構等の追加により多機能化が進められているた
め搬送経路が複雑化する一方、画像形成プロセススピー
ドを変えずにプリント枚数を多く得るために給紙するシ
ート間隔を詰める技術が求められている。
【0007】しかしながら、このような要望に対して従
来の分岐爪方式による搬送路切換装置は、分岐爪の応答
速度によってシートの切り換え速度が決定されてしまう
ため、あまり高速の切り換えはできないのでその要望に
対して対応できなかった。また、搬送経路の高速切り換
えを必要としない場合であっても、分岐爪方式の場合に
は一般的にシートに負荷がかかるためシートを傷つけ易
く、ジャム等も発生し易いため搬送品質を悪くし易いと
いうことがあった。
【0008】一方、エアーを用いた吸引方式の場合には
高速で搬送経路の切り換えが可能であるが、吸引装置を
必要とするため装置が大型化すると共にコストアップに
なるということがあった。さらに、騒音も発生するため
デメリットがあってあまり実用的ではなかった。
【0009】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、機器の高速化に対応してシートを非常に小
さなシート間隔で搬送路上を搬送しても、それを目的と
する各搬送路に確実に送り込める装置を低コストで実現
することを目的とする。また、その搬送路を切り換える
ための機構をできるだけ少ない部品点数で、コンパクト
な構成にすることも目的とする。
【0010】さらに、シートを目的とする搬送路に搬送
する際に、シートの表面に転写されている画像を擦らな
いようにして画像品質の低下を防止したり、そのシート
を目的とする搬送路に搬送する際にシートを挫屈させな
いようにすることも目的とする。
【0011】また、シートの搬送を3個所以上の搬送路
に切り換え可能にしたり、そのシートを排紙トレイに排
出したいときには、シートが他の搬送路へ搬送されるこ
となく確実に排紙トレイへ排出されるようにすることも
目的とする。また、シートに負荷をかけたり、シートを
傷つけたりすることなしに安定して搬送路の切り換えが
確実にできるようにすることも目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、シートを給送する給送ローラ対と、そ
の給送ローラ対のニップを通るシートの給送方向の延長
線上にあって正逆回転が可能な切換ローラとを備え、そ
の切換ローラの回転方向を変更することによって給送ロ
ーラ対によって給送されたシートの搬送方向を切り換え
るようにして搬送路切換装置を構成したものである。そ
して、その切換ローラの代わりに正逆回動が可能な切換
ベルトにして、給送ローラ対によって給送されたシート
の搬送方向を切り換えるようにしてもよい。
【0013】その切換ローラの回転方向又は切換ベルト
の回動方向の変更を、そこに案内されたシートの後端が
その切換ローラ又は切換ベルトから離間する前に行うよ
うにしたり、その切換ローラ又は切換ベルトによって搬
送方向が切り換えられたシートの各搬送方向に対応して
回転する第1と第2の従動ローラを上記切換ローラ又は
切換ベルトにそれぞれ当接させて設け、その切換ローラ
又は切換ベルトに搬送力を合わせ持たせるようにすると
よい。
【0014】また、その切換ローラ又は切換ベルトの各
切換搬送方向の下流側にそれぞれ搬送ローラ対を設け、
その搬送ローラ対により切換ローラ又は切換ベルトによ
って案内されたシートを挾持して搬送する際に、そのシ
ートを切換ローラ又は切換ベルトから離間させるように
したり、その切換ローラ又は切換ベルトの周速度を給送
ローラ対の搬送速度以上にしたりするとよい。
【0015】さらに、上記第1と第2の従動ローラを切
換ローラ又は切換ベルトに対して離間させる従動ローラ
離間手段を設け、切換ローラの回転方向又は切換ベルト
の回動方向によって選択された搬送路側の第1又は第2
の従動ローラを、シート先端がその従動ローラを通過し
た後に従動ローラ離間手段により切換ローラ又は切換ベ
ルトから離間させるようにするとよい。
【0016】また、切換ローラ又は切換ベルトをシート
の搬送方向を切り換え可能な位置から待避させる切換部
待避手段を設けると共に、その切換部待避手段により切
換ローラ又は切換ベルトを待避させた時に給送ローラ対
によって給送されるシートが直線的に搬送される第3の
搬送経路を設けるとよい。
【0017】そして、その切換部待避手段が切換ローラ
又は切換ベルトを第3の搬送経路に対して下側に退避さ
せる手段であり、その待避位置では切換ローラ又は切換
ベルトを給送ローラ対によって給送されるシートに接し
てその搬送を補助する方向に回転又は回動させるように
するとよい。
【0018】また、切換部待避手段が上記第3の搬送経
路を経て排出されたシートを載置する排紙トレイの開閉
に連動して切換ローラ又は切換ベルトを待避位置とシー
トの搬送方向を切り換え可能な位置とに移動させる手段
であるようにするとよい。さらに、上記切換ローラがブ
ラシ形状のローラであるようにしたり、低硬度のゴム発
泡体又はスポンジ材質で形成されているようにしたり、
さらにそれが羽根車形状に形成されているようにすれ
ば、効果的である。
【0019】また、切換ローラ又は切換ベルトを複数個
設け、給送ローラ対によって給送されるシートを3方向
以上の異なる搬送経路へ分岐可能にしてもよい。さら
に、上記切換ローラを、給送ローラ対によって給送され
るシートの先端部を所要の搬送方向へ案内するために必
要な所定期間だけ回転させるようにしたり、その切換ロ
ーラを、給送ローラ対によって給送されるシートの先端
部を所要の搬送方向へ案内するために必要な所定期間だ
けそのシートの線速より速い周速で回転させ、それ以外
の期間ではそのシートの線速と同じ周速で回転させるよ
うにすするとよい。
【0020】さらにまた、搬送路の分岐点近傍に切換ロ
ーラ対を配置すると共に、その切換ローラ対の各ローラ
を搬送路を搬送されるシートを挾持しながら搬送する方
向に回転させる第1の回転駆動手段と、切換ローラ対全
体を一体的にその切換ローラ対のローラ軸線に平行な回
転軸を中心に正逆両方向に回転させる第2の回転駆動手
段とを設け、上記切換ローラ対によってシートを挾持し
て搬送する第1の方向と、切換ローラ対全体の正転によ
りその正転外周でシートを案内する第2の方向と、切換
ローラ対全体の逆転によりその逆転外周でシートを案内
する第3の方向に、搬送路を搬送されるシートの搬送方
向を切り換え得るようにするとよい。
【0021】また、搬送路の分岐点近傍に配置したシー
トガイド部材と、そのシートガイド部材全体をシート搬
送面に略平行でシート搬送方向に直交する方向の回転軸
を中心に正逆両方向に回転させる回転駆動手段とを設
け、所定の停止位置にある上記シートガイド部材によっ
てシートを案内する第1の方向と、シートガイド部材全
体の正回転によりその正転外周によってシートを案内す
る第2の方向と、シートガイド部材全体の逆転によりそ
の逆転外周でシートを案内する第3の方向に、上記搬送
路を搬送されるシートの搬送方向を切り換え得るように
してもよい。
【0022】そして、そのシートガイド部材を、互いに
間隔をあけて対向配置した対のローラによって構成する
とよい。さらに、上記搬送路切換装置において、シート
の後端が切換ローラ対又はシートガイド部材を通過する
前に次のシートの搬送方向を切り換えるための搬送路切
換動作を行うようにすると、効果的である。
【0023】
【作用】このように構成した搬送路切換装置によれば、
給送ローラ対によって給送されたシートの先端を切換ロ
ーラに当接させることによって、それを切換ローラの回
転方向にしたがって目的とする搬送路に導くことができ
るので、切換ローラの回転方向を切り換えるだけの簡単
な動作で瞬時にシートの搬送方向を切り換えることがで
きるため、搬送路上を非常に小さなシート間隔でシート
を搬送する場合であっても、その搬送路の切り換えを確
実に行うことができる。
【0024】そして、その切換ローラを切換ベルトに代
えても、同様に搬送路の切り換えを確実に行うことがで
きる。また、その切換ローラの回転方向又は切換ベルト
の回動方向の変更を、そこに案内されたシートの後端が
その切換ローラ又は切換ベルトから離間する前に行うよ
うにすれば、シート間隔を限りなく零に近い連続給紙に
した場合であっても、搬送路を効率よく切り換えること
ができる。
【0025】さらに、第1と第2の従動ローラを切換ロ
ーラ又は切換ベルトにそれぞれ当接させて設け、その切
換ローラ又は切換ベルトに搬送力を合わせ持たせれば、
その切換ローラ又は切換ベルトの搬送下流側の近傍の搬
送経路上にシートを挾持しながら搬送する搬送ローラ対
を設けなくてすむ分だけ部品点数を減らすことができる
と共に装置の構成を簡単にすることができる。
【0026】また、切換ローラ又は切換ベルトの各切換
搬送方向の下流側にそれぞれ搬送ローラ対を設け、その
搬送ローラ対により切換ローラ又は切換ベルトによって
案内されたシートを挾持して搬送する際に、そのシート
を切換ローラ又は切換ベルトから離間させるようにすれ
ば、シートはその先端側の一部の領域のみが切換ローラ
又は切換ベルトに接するようになるため、シートの表面
に転写・定着された画像を擦らないようにすることがで
きるので画像品質の低下を防止できる。
【0027】そして、切換ローラ又は切換ベルトの周速
度を、給送ローラ対の搬送速度以上にすれば、シートが
切換ローラ又は切換ベルトに当接した際にそれが挫屈す
るのを防止できる。
【0028】また、第1と第2の従動ローラを切換ロー
ラ又は切換ベルトに対して離間させる従動ローラ離間手
段を設け、切換ローラの回転方向又は切換ベルトの回動
方向によって選択された搬送路側の第1又は第2の従動
ローラを、シート先端がその従動ローラを通過した後に
従動ローラ離間手段により切換ローラ又は切換ベルトか
ら離間させるようにすれば、シートがその切換ローラ又
は切換ベルトを通過中にそれらの回転又は回動方向を逆
転させてもシートの搬送に支障を来さないので、連続し
てシートを限りなく零に近い非常に小さなシート間隔で
給送する場合であっても搬送方向の切り換えを早目にで
きるので、シート搬送の切換えを確実にできる。
【0029】さらに、切換ローラ又は切換ベルトを待避
させる切換部待避手段を設けると共に第3の搬送経路を
設ければ、切換部待避手段により切換ローラ又は切換ベ
ルトを待避させることによって、給送ローラ対によって
給送されるシートを第3の搬送経路に直線的に搬送させ
ることができる。
【0030】そして、その切換部待避手段が切換ローラ
又は切換ベルトを第3の搬送経路に対して下側に退避さ
せる手段であり、その待避位置でシートに接してその搬
送を補助する方向に回転又は回動させるようにすれば、
切換ローラ又は切換ベルトを第3の搬送経路へシートを
搬送する際にそれらをより有効に機能させることができ
る。
【0031】また、その切換部待避手段が第3の搬送経
路を経て排出されたシートを載置する排紙トレイの開閉
に連動して切換ローラ又は切換ベルトを待避位置とシー
トの搬送方向を切り換え可能な位置とに移動させる手段
であるようにすれば、排紙トレイの開放に連動して切換
ローラ又は切換ベルトが待避位置に移動するため、ミス
のない確実な搬送路の切り換えができる。
【0032】さらに、切換ローラをブラシ形状のローラ
にすれば、シートの搬送切り換えをスムーズに行なうこ
とができ、それを低硬度のゴム発泡体又はスポンジ材質
で形成すれば、ローラ表面の摩擦が大きくなるため、よ
りシートの分岐性をアップさせることができ、さらにそ
れを羽根車形状にすればそこに空気の流れができるた
め、定着を終えて搬送されるシート上のトナーを冷却す
ることによって定着を促進させることができるので、そ
の下流側の搬送経路上における擦れによるトナーの薄れ
を防止できる。
【0033】また、切換ローラ又は切換ベルトを複数個
設け、シートを3方向以上の異なる搬送経路へ分岐可能
にすれば、切換ローラ又は切換ベルトの個数より1個多
い搬送経路にシートを選択的に切り換え搬送することが
できる。
【0034】さらに、上記切換ローラを、給送ローラ対
によって給送されるシートの先端部を所要の搬送方向へ
案内するために必要な所定期間だけ回転させるようにす
れば、切換ローラの回転をシートがそこを通過している
途中で停止させることができるので、そのローラを駆動
するモータ等の駆動源を一時停止させる分だけ騒音を減
らすことができると共に、電力の消費も少なくできる。
【0035】また、その切換ローラを、給送ローラ対に
よって給送されるシートの先端部を所要の搬送方向へ案
内するために必要な所定期間だけそのシートの線速より
速い周速で回転させ、それ以外の期間ではそのシートの
線速と同じ周速で回転させるようにすれば、シートの先
端が切換ローラに当接した際の挫屈を防止できる。
【0036】さらに、搬送路の分岐点近傍に切換ローラ
対を配設し、そのローラ間にシートを挾持しながら搬送
する方向に各ローラを回転させる第1の回転駆動手段
と、その切換ローラ対全体を一体的に該切換ローラ対の
ローラ軸線に平行な回転軸を中心に正逆両方向に回転さ
せる第2の回転駆動手段とを設ければ、第1の回転駆動
手段によって切換ローラ対の各ローラを回転させれば、
搬送路を搬送されるシートがそのローラ間に挾持されな
がら第1の方向に搬送され、その切換ローラ対全体を一
体的に第2の回転駆動手段により正転させるとその正転
外周によってシートが第2の方向に案内され、さらに切
換ローラ対全体を一体的に逆転させるとその逆転外周に
よってシートが第3の方向に案内される。
【0037】そして、シートは上記の3方向に切換ロー
ラ対によって案内されるので、それが分岐点を通過する
際に傷つけられたりすることなしに安定して搬送され
る。また、上記切換ローラ対の代わりにシートガイド部
材を設けると共にそれを正逆両方向に回転させる回転駆
動手段を設ければ、そのシートガイド部材を所定の停止
位置にすることによってシートを第1の方向に案内し、
そのシートガイド部材全体を正回転させることによりそ
の正転外周によってシートを第2の方向に案し、さらに
それを逆転させることによりその逆転外周でシートを第
3の方向に案内することができる。
【0038】そして、そのシートガイド部材を、互いに
間隔をあけて対向配置した対のローラによって構成すれ
ば、正転外周または逆転外周によりシートを第2の方向
や第3の方向に案内する際に、シートに負荷をかけたり
傷つけたりすることなしに各搬送路に案内することがで
きる。
【0039】また、上記各搬送路切換装置において、シ
ートの後端が切換ローラ対又はシートガイド部材を通過
する前に次のシートの搬送方向を切り換えるための搬送
路切換動作を行うようにすれば、先行するシートが切換
ローラ対又はシートガイド部材を通過するのを待たずに
搬送路の切り換えができるため、次に送られて来るシー
トの搬送方向の切り換えを素早く行うことができ、シー
ト間隔を非常に小さくした場合であってもシートを目的
とする各搬送路に確実に送り込むことができる。
【0040】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である搬送
路切換装置をシートに画像を形成する画像形成部付近と
共に示す概略図、図2は同じくその搬送路切換装置を装
着したレーザプリンタを示す全体構成図である。図2に
示すレーザプリンタは、プリンタ本体1に、周辺装置と
して両面ユニット2と給紙ユニット3がテーブル5内に
一体的に組み込まれて接続され、上部には排紙ユニット
4が装着されている。
【0041】プリンタ本体1内に設けられた感光体ドラ
ム8は、作像プロセスが開始されると図示しない駆動モ
ータによつて矢示方向へ回転駆動され、その上方に設け
られた帯電チヤージヤ9によつてその表面が一様に帯電
される。
【0042】そして、光書込みユニット10によつて画
像データに応じて変調されたレーザビームを感光体ドラ
ム8の軸方向に主走査しながら照射して露光し、その表
面に静電潜像を形成する。その静電潜像に、現像ユニッ
ト11によつてトナーを付着させて現像して可視像化す
る。
【0043】一方、このプリンタ本体1に備えられた上
下二段の給紙トレイ6,7あるいはテーブル5に備えら
れた給紙ユニツト3のいずれかから、各給紙ローラ15
a,15b,15cのいずれかの回転によつて図示しな
いシートが選択的に給紙され、そのシートは感光体ドラ
ム8の近傍に位置するレジストローラ対16に突き当て
られた状態で待機する。
【0044】そして、トナー像を担持する感光体ドラム
8が回転してくるのと同期して、レジストローラ対16
も所定のタイミングで回転を開始し、シートを感光体ド
ラム8とその下方に設けられた転写・分離部17との対
向位置へ送出する。それによって、転写・分離部17の
転写チャージャの作用により、感光体ドラム8上のトナ
ー像がシートに転写されると共に、そのシートは感光体
ドラム8から分離され、搬送ベルト18によつて定着器
19に送られて転写された画像が加熱定着される。
【0045】その後、プリント済のシートは、詳細な説
明を後述する搬送路切換装置20の切換ローラ21の回
転方向によつて進路が決定され、プリンタ本体1の後部
の開閉可能な排紙スタツカ22、上部の排紙ユニット4
あるいは下部の両面ユニット2のいずれかへ選択的に排
出される。23,24はプリンタ本体1側と排紙ユニッ
ト4側の搬送ローラ対、25a,25bは排紙ユニツト
4から下段トレイ4a,上段トレイ4bへそれぞれシー
トを排出するための排紙ローラである。また、RSはレ
ジストローラ対16の直前に配設したシートの有無を検
知するためのセンサである。
【0046】なお、トナー像をシートに転写した後、感
光体ドラム8上に残留するトナーはクリーニングユニツ
ト14によつて除去される。さらに、感光体ドラム8の
残留電位は除電ランプ26によつて除電される。こうし
て、感光体ドラム8は初期化されて次のページの作像プ
ロセスの帯電に進み、同様な動作を繰り返す。
【0047】このプリンタ本体1内にはさらに、このレ
ーザプリンタ全体の制御及び印字データの処理等を司ど
るコントローラ27と上記作像部を構成するプリンタエ
ンジンの制御を司どるエンジンドライバ28の各基板
と、電源部29等が設けられている。
【0048】搬送路切換装置20は、図1に示すように
シートPを給送する給送ローラ対31と、その給送ロー
ラ対31のニップNpを通るシートPの給送方向の延長
線L上にあって正逆回転が可能な切換ローラ21とを備
えており、その切換ローラ21の回転方向を変更するこ
とによって給送ローラ対31によって給送されたシート
Pの搬送方向を、排紙ユニット4へ向かう搬送路33と
両面ユニット2へ向かう搬送路34とに切り換えるよう
にしている。
【0049】なお、切換ローラ21は、画像形成系の各
部を駆動するモータとは別の図示しないモータによって
正逆両方向に回転駆動される。また、図1で35は搬送
路34上に搬送ローラ対23に対応して設けられている
シートPを挾持しながら搬送する搬送ローラ対である。
また、36,37及び38は、シートPを搬送路上にそ
れぞれ案内するガイド板であり、12は定着入口センサ
である。
【0050】次に、この搬送路切換装置20により、連
続して送り込まれるシートPを、それぞれのシートの進
行方向順に搬送路33と搬送路34とに交互に切り換え
て搬送する場合を例にとって、図3及び図4を使用して
説明する。なお図中の矢印は各ローラの回転方向を示す
ものとする。
【0051】図3の(a)は、一枚目のシートP1 の先
端が給送ローラ対31によってそのローラ対のニップを
通るシートの給送方向の延長線(図1の延長線Lを参
照)上に若干押し出された位置にある状態を示してい
る。このとき切換ローラ21は、一枚目のシートP1 を
搬送路33側に送るため既に矢示の反時計回り方向に回
転している。
【0052】その一枚目のシートP1 の先端Paが切換
ローラ21に当接すると、図3の(b)に示すようにシ
ートP1 の先端Paが切換ローラ21の矢示方向への回
転により、搬送路33側に導かれる。
【0053】その後、一枚目のシートP1 は、図3の
(c)に示すようにガイド板36と37に案内され、搬
送ローラ対23に挾持されて搬送路33内を上昇する。
そして、そのシートP1 の後端Pbが切換ローラ21を
離れると、図3の(d)に示すように切換ローラ21は
時計回り方向に回転方向を変える。したがって、給送ロ
ーラ対31は、次に短い間隔で給送されてくる二枚目の
シートP2 を受入れ可能な状態でそれを待つ。
【0054】そして、そのシートP2 が切換ローラ21
に達してその先端Paがローラに当接すると、図4の
(a)に示すようにシートの先端Paは切換ローラ21
の矢示の回転方向に導かれる。したがって、そのシート
P2 はガイド板36と38に案内されて進み、図4の
(b)に示すように搬送ローラ対35に挾持されながら
搬送路34を図で下方へ向けて搬送される。
【0055】次に、シートP2 の後端Pbが切換ローラ
21を離れると、図4の(c)に示すように切換ローラ
21が再び反時計回り方向に回転方向を変えて回転す
る。したがって、次に給送ローラ対31によって給送さ
れてくる三枚目のシートP3 を受入れ可能な状態で待
つ。
【0056】そして、そのシートP3 の先端Paが切換
ローラ21に当接すると、図4の(d)に示すように切
換ローラ21の回転方向に沿ってシートPの先端Paが
導かれる。このような一連の動作を繰り返すことによっ
て、シートを連続して搬送路切換装置20に送り込んで
も、そのシートPを進行方向順にそれぞれ搬送路33と
34とに交互に効率よく切り換えて搬送することができ
る。
【0057】ところで、この搬送路切換装置20では、
図5に示す切換ローラ21によって案内した後のシート
Pを搬送ローラ対23又は35により挾持して搬送する
際に、そのシートPの先端側の小領域のみが切換ローラ
21に接する構成になっている。すなわち、この実施例
では、切換ローラ21の各切換搬送方向の下流側にそれ
ぞれ搬送ローラ対23と35とを設け、その搬送ローラ
対23又は35により切換ローラ21によって案内され
たシートPを挾持して搬送する際に、そのシートPを切
換ローラ21から図示のように離間させるようにしてい
る。
【0058】このようにするため、この実施例ではその
ローラの配置を、図5に示すように給送ローラ対31と
搬送ローラ対23の各ニップを結んだ直線L1 及び給送
ローラ対31と搬送ローラ対35の各ニップを結んだ直
線L2 に、切換ローラ21の外周面21aがラップしな
いようにそれらを配置している。
【0059】これに対し、例えば上記の条件を満さない
図6に示すようなローラの配置にした場合には、シート
Pが搬送ローラ対23と給送ローラ対31とによって挾
持されながら搬送された際に、その中間部分Pcが切換
ローラ21の外周面21aに接するようになるため、切
換ローラ21が図示のようにシートPの搬送方向と異な
る方向に回転しているときには、そのシートPの切換ロ
ーラ21側の表面が切換ローラ21によって擦られるこ
とになる。したがって、その面に画像が形成されている
場合にはその画像品質が低下してしまう。
【0060】しかしながら、この実施例では上述したよ
うに搬送ローラ対23あるいは35によりシートPを挾
持して搬送する際に、そのシートPを切換ローラ21か
ら離間させるので、シートPの中間部分Pcが切換ロー
ラ21によって擦られることがないので画像品質の低下
を防止できる。なお、上記直線L1 は、正確には給送ロ
ーラ対31の図5で上側のローラ外周と搬送ローラ対2
3の右側のローラの外周とを直線で結ぶ切換ローラ21
側の接線となり、直線L2 は正確には給送ローラ31の
下側のローラ外周と搬送ローラ対35の右側のローラ外
周とを直線で結ぶ切換ローラ21側の接線となる。
【0061】図7及び図8は切換ローラの回転方向の変
更をそのローラに案内されたシートの後端がその切換ロ
ーラから離間する前に行うようにした実施例のシートの
搬送状態を段階的に示した概略図であり、図3と対応す
る部分には同一の符号を付してある。
【0062】この実施例では、切換ローラ21の回転方
向の変更を、そのローラに案内されたシートPの後端P
bがその切換ローラ21から離間する前に行うようにし
ている。その動作内容を、図7及び図8を参照しながら
前述の実施例と同様に搬送路切換装置に連続して送り込
まれるシートPを、シートの進行方向順に搬送路33と
搬送路34とに交互にそれぞれ切り換えて搬送する場合
を例にとって説明する。
【0063】図7の(a)は一枚目のシートP1 の先端
Paが給送ローラ対31によってその給送ローラ対の3
1のニップから押し出された状態を示している。このと
き、切換ローラ21は、一枚目のシートP1 を搬送路3
3に送るため、既に矢示の反時回り方向に回転してい
る。その一枚目のシートP1 の先端Paが切換ローラ2
1に当接すると、図7の(b)に示すように、シートP
1 の先端Paが切換ローラ21の矢示方向への回転によ
り搬送路33側に導かれる。
【0064】その後、一枚目のシートP1 は、図7の
(c)に示すようにガイド板36と37とによって搬送
路33に案内され、そのシートP1 の先端Paが搬送ロ
ーラ対23によって挾持されて搬送路33内を上昇側に
搬送されるようになると、切換ローラ21はその回転方
向が図示のように変更されて時計回り方向に回転する。
したがって、次に給送されてくる二枚目のシートP2 の
搬送路34への搬送に対応した回転方向になる。
【0065】そして、シートP2 が給送ローラ対31に
よって給送されて切換ローラ21にその先端Paが当接
すると、図7の(d)に示すように、切換ローラ21の
回転によって先端Paが搬送路34側に導かれる。その
シートP2 が、搬送路34に設けられている搬送ローラ
対35によって挾持されて搬送路34内を図で下方側へ
搬送されるようになると、図8の(a)に示すように、
切換ローラ21はその回転方向が変更されて反時計回り
方向に回転する。したがって、次に給送されてくる三枚
目のシートP3 の搬送路33への搬送に対応した回転方
向になる。
【0066】次に、三枚目のシートP3 が給送ローラ対
31によって給送されてその先端Paが切換ローラ21
に当接すると、図8の(b)に示すように切換ローラ2
1の回転方向にシートP3 の先端Paが導かれる。この
ように一連の動作を繰り返すことによって、先行するシ
ートが切換ローラ21の部分を通過している最中に次の
シートの進行方向変換のためにその切換ローラ21の回
転方向を変換をするので、連続して搬送路切換装置に給
送されるシートPのシート間隔を限りなく零に近づけて
非常に小さな間隔としても、搬送路の切換動作を効率よ
く確実に行うことができる。
【0067】図9及び図10は正逆回動が可能な切換ベ
ルトを使用した搬送路切換装置の実施例を示し、図3及
び図4と対応する部分には同一の符号を付してある。こ
の実施例は、図3及び図4の実施例に対し切換ローラ2
1に代えて切換ベルト41を使用した点のみが異なる。
【0068】すなわち、給送ローラ対31のニップを通
るシートPの給送方向の延長線上にあって正逆回動が可
能な切換ベルト41を設け、その切換ベルト41の回動
方向を変更することによって給送ローラ対31によって
給送されたシートPの搬送方向を切り換えるようにして
いる。
【0069】この実施例による動作を、搬送路切換装置
に連続して送り込まれるシートを進行方向順に搬送路3
3と搬送路34とに交互に切り換えて搬送する場合を例
にとって説明する。図9の(a)は、一枚目のシートP
1 の先端が、給送ローラ対31によってそのローラ対の
ニップを通るシートの給送方向の延長線上に若干押し出
された状態を示している。このとき切換ベルト41は、
一枚目のシートP1 を搬送路33側に送るため、既に矢
示の反時計回り方向に回動している。
【0070】その一枚目のシートP1 の先端Paが切換
ベルト41に当接すると、図9の(b)に示すようにシ
ートP1 の先端Paが切換ベルト41の矢示方向への回
転により搬送路33側に導かれる。
【0071】その後、一枚目のシートP1 は、図9の
(c)に示すようにガイド板36と37に案内され、搬
送ローラ対23に挾持されて搬送路33内を上昇する。
そして、そのシートP1 の後端Pbが切換ベルト41を
離れると、図9の(d)に示すように切換ベルト41は
時計回り方向に回動方向を変える。したがって、切換ベ
ルト41は、次に短い間隔で給送されてくる二枚目のシ
ートP2 を受入れ可能な状態でそれを待つ。
【0072】そして、そのシートP2 が切換ベルト41
に達してその先端Paがベルトに当接すると、図10の
(a)に示すようにシートの先端Paは切換ベルト41
の矢示の回転方向に導かれる。したがって、そのシート
P2 はガイド板36と38に案内されて進み、図10の
(b)に示すように搬送ローラ対35に挾持されながら
搬送路34内を図で下方へ搬送される。
【0073】次に、シートP2 の後端Pbが切換ベルト
41を離れると、図10の(c)に示すように切換ベル
ト41が再び反時計回り方向に回動方向を変える。した
がって、次に給送ローラ対31によって給送されてくる
三枚目のシートP3 を受入れ可能な状態で待つ。
【0074】そして、そのシートP3 の先端Paが切換
ベルト41に当接すると、図10の(d)に示すように
切換ベルト41の回動方向に沿ってシートの先端が導か
れる。このような一連の動作を繰り返すことによって、
シートPを連続で搬送路切換装置に送り込んでも、その
シートPを進行方向順にそれぞれ搬送路33と34とに
交互に効率よく切り換えて搬送することができる。
【0075】この実施例によれば、図1の切換ローラを
使用した実施例に対して切換ベルトを用いることで、様
々な搬送経路に合わせた自由なレイアウトが可能とな
る。また、例えば搬送路切換装置にシートを給送する給
紙ローラ対から切り換え後の搬送路でのシートを挾持し
ながら搬送する搬送ローラ対までの距離を長くとりたい
ときなどに有効となる。
【0076】なお、この切換ベルトを使用した実施例に
おいても、図5及び図6で説明した切換ローラを用いた
搬送路切換装置と同様に、図11に示すように給送ロー
ラ対31と搬送ローラ対23の各ニップを結んだ直線L
3 及び給送ローラ対31と搬送ローラ対35の各ニップ
を結んだ直線L4 に、切換ベルト41のベルト表面41
aがラップしないようにその位置を設定すれば、シート
Pの中間部分を切換ベルト41によって擦らないように
することができるため、画像品質の低下を防止できる。
【0077】図12及び図13は切換ベルトの回転方向
の変更をそのベルトに案内されたシートの後端がその切
換ベルトから離間する前に行うようにした実施例のシー
トの搬送状態を段階的に示した概略図であり、図9と対
応する部分には同一の符号を付してある。この実施例で
は、切換ベルト41の回転方向の変更をそのベルトに案
内されたシートPの後端がその切換ベルト41から離間
する前に行うようにしている。
【0078】その動作内容を、搬送路切換装置に連続し
て送り込まれるシートPを、シートの進行方向順に搬送
路33と搬送路34とに交互にそれぞれ切り換えて搬送
する場合を例にとって説明する。図12の(a)に示す
ように、一枚目のシートP1 の先端Paが給送ローラ対
31のニップから切換ベルト41側に出たときは、切換
ベルト41は既に矢示の反時回り方向に回動している。
【0079】そして、そのシートP1 の先端Paが切換
ベルト41に当接すると、図12の(b)に示すよう
に、シートP1 の先端Paが矢示方向に回動している切
換ベルト41により搬送路33側に導かれる。その後、
シートP1 は図12の(c)に示すようにガイド板36
と37とによって搬送路33に案内され、その先端側が
搬送ローラ対23によって挾持されて搬送路33内を上
昇側に搬送されるようになると、切換ベルト41はその
回動方向を変更して図示のように時計回り方向に回動す
る。
【0080】そして、二枚目のシートP2 が給送ローラ
対31によって給送されて切換ベルト41に先端Paが
当接すると、図12の(d)に示すように、切換ベルト
41の回動によってその先端Paが搬送路34側に導か
れる。そのシートP2 が、搬送路34に設けられている
搬送ローラ対35によって挾持されて搬送路34内を図
で下方側へ搬送されるようになると、図13の(a)に
示すように、切換ベルト41は回動方向が再び変更され
て反時計回り方向に回動する。
【0081】次に、三枚目のシートP3 が給送ローラ対
31によって給送されてその先端Paが切換ベルト41
に当接すると、図13の(b)に示すように切換ベルト
41の回動方向にシートP3 の先端が導かれる。このよ
うな一連の動作により、先行するシートが切換ベルト4
1の部分を通過している最中に次のシートの進行方向変
換のための切換ベルト41の回動方向を変更するので、
連続して搬送路切換装置に給送されるシートPのシート
間隔が非常に小さい場合でも、搬送路の切換動作を効率
よく確実に行うことができる。
【0082】図14及び図15は第1と第2の従動ロー
ラを切換ローラにそれぞれ当接させて設けた実施例にお
いてシートを2つの搬送路に交互に搬送する際の過程を
段階的に示した概略図であり、図3と対応する部分には
同一の符号を付してある。この実施例では、切換ローラ
21によって搬送方向が切り換えられたシートPの各搬
送方向に対応して回転する第1の従動ローラ43と第2
の従動ローラ44を切換ローラ21にそれぞれ当接させ
て設け、その切換ローラ21に搬送力を合わせ持たせて
いる。
【0083】この搬送路切換装置の動作内容を、そこに
連続して送り込まれるシートPを進行方向順に搬送路3
3と搬送路34とに交互にそれぞれ切り換えて搬送する
場合を例にとって説明する。図14の(a)に示すよう
に、一枚目のシートP1 の先端が給送ローラ対31のニ
ップから切換ローラ21側に出たときには、切換ローラ
21は既に矢示の反時回り方向に回動している。また、
その切換ローラ21には第1の従動ローラ43及び第2
の従動ローラ44が圧接しているので、切換ローラ21
の回転に対してそれらの従動ローラが矢示方向にそれぞ
れ連れ回り回転している。
【0084】そして、図14の(b)に示すように、シ
ートP1 の先端が切換ローラ21に当接すると、そのシ
ートP1 の先端が矢示方向に回動している切換ローラ2
1によって搬送路33側に導かれ、そのまま切換ローラ
21と第1の従動ローラ43との間の当接部すなわちニ
ップへと導かれる。切換ローラ21と第1の従動ローラ
43とのニップは、シートを搬送路33に搬送する機能
を持っているので、シートP1 は図14の(c)に示す
ように、それらの搬送力も加わって搬送路33内をガイ
ド板36,37に沿って搬送(上昇)される。
【0085】その一枚目のシートP1 の後端Pbが切換
ローラ21と第1の従動ローラ43とのニップから離れ
ると、図14の(d)に示すように切換ローラ21は時
計回り方向に回転方向を変更し、給送ローラ対31から
次に給送されてくる二枚目のシートP2 を持つ。そし
て、それと同時に、第1,第2の従動ローラ43,44
もその切換ローラ21の回転に対応してそれぞれ反時計
回り方向に連れ回りで逆回転する。
【0086】二枚目のシートP2 の先端Paが図15の
(a)に示すように切換ローラ21に当接すると、その
先端が切換ローラ21の回転方向に導かれるため、シー
トP2 が切換ローラ21と第2の従動ローラ44のニッ
プへと導かれていく。その切換ローラ21と第2の従動
ローラ44とのニップは、シートを搬送路34へ搬送す
る機能を持っているので、それらによってシートP2 が
図15の(b)に示すように、搬送路34内をガイド板
36,38に沿って搬送されていく。
【0087】そして、そのシートP2 の後端Pbが図1
5の(c)に示すように切換ローラ21と第2の従動ロ
ーラ44とのニップから離れると、切換ローラ21は回
転方向を反時計回り方向を変え、給送ローラ対31によ
って次に給送されてくる三枚目のシートP3 を待つ。そ
れと同時に、その切換ローラ21に共に圧接している第
1の従動ローラ43と第2の従動ローラ44が連れ回り
により、それぞれ時計回り方向に逆回転する。
【0088】その三枚目のシートP3 が、図15の
(d)に示すように切換ローラ21に当接すると、その
先端が切換ローラ21の回転方向に導かれるため、シー
トP3 は切換ローラ21と第1の従動ローラ43とのニ
ップへ導かれ、搬送路33へ向けて搬送される。このよ
うな一連の動作を繰り返すことによって、連続して搬送
路切換装置に給送されるシートの進行方向をそれぞれ順
に搬送路33と34とに交互に切り換えることができ
る。
【0089】この実施例によれば、切換ローラ21によ
って搬送方向が切り換えられたシートPの各搬送方向に
対応して回転する第1の従動ローラ43と切換ローラ2
1とにより、あるいは第2の従動ローラ44と切換ロー
ラ21とによって、搬送方向を切り換えた後のシートP
をそれぞれ挾持しながら搬送することができるので、そ
の切換ローラ21の各搬送下流側に近接させて搬送ロー
ラ対をそれぞれ配設しなくてよい分だけ部品点数を減ら
すことができると共に装置をコンパクトにできる。
【0090】図16及び図17は第1と第2の従動ロー
ラを切換ベルトにそれぞれ当接させて設けた実施例にお
いてシートを2つの搬送路に交互に搬送する際の過程を
段階的に示した概略図であり、図9及び図14に対応す
る部分には同一の符号を付してある。
【0091】この実施例は、図14の実施例に対し切換
ローラ21に代えて切換ベルト41を使用するようにし
た点のみが異なり、その切換ベルト41に搬送力を合わ
せ持たせている。この搬送路切換装置の動作内容を、そ
こに連続して送り込まれるシートPを進行方向順に搬送
路33と搬送路34とに交互にそれぞれ切り換えて搬送
する場合を例にとって説明する。
【0092】図16の(a)に示すように、一枚目のシ
ートP1 の先端Paが給送ローラ対31のニップから切
換ベルト41側に出たときには、切換ベルト41は既に
矢示の反時回り方向に回動している。また、その切換ベ
ルト41には第1の従動ローラ43及び第2の従動ロー
ラ44が共に圧接しているので、切換ベルト41の回動
に対して矢示方向にそれぞれ連れ回り回転している。
【0093】そして、図16の(b)に示すようにシー
トP1 の先端Paが切換ベルト41に当接すると、その
シートP1 の先端Paが矢示方向に回動している切換ベ
ルト41によって搬送路33側に導かれ、そのまま切換
ベルト41と第1の従動ローラ43との当接部へと導か
れる。
【0094】切換ベルト41と第1の従動ローラ43と
の当接部は、シートを搬送路33に搬送する機能を持っ
ているので、シートP1 は図16の(c)に示すよう
に、それらの搬送力が給送ローラ対31による搬送力に
加えられた状態で搬送路33内を搬送(上昇)してい
く。
【0095】その一枚目のシートP1 の後端Pbが切換
ベルト41と第1の従動ローラ43との当接部から離れ
ると、図16の(d)に示すように切換ベルト41は時
計回り方向に回動方向を変更し、給送ローラ対31から
次に給送されてくる二枚目のシートP2 を持つ。そし
て、それと同時に、第1,第2の従動ローラ43,44
は切換ベルト41の回動に対して連れ回りするので、そ
れらもそれぞれ反時計回り方向に逆回転する。
【0096】二枚目のシートP2 の先端Paが図17の
(a)に示すように切換ベルト41に当接すると、その
先端Paが切換ベルト41の回動方向に導かれるため、
シートP2 が切換ベルト41と第2の従動ローラ44の
当接部へと導かれていく。その切換ベルト41と第2の
従動ローラ44との当接部は、シートを搬送路34へ搬
送する機能を持っているので、それらによってシートP
2 が図17の(b)に示すように、搬送路34内をガイ
ド板36,38に沿って搬送されていく。
【0097】そして、そのシートP2 の後端Pbが図1
7の(c)に示すように切換ベルト41と第2の従動ロ
ーラ44とのニップから離れると、切換ベルト41は回
動方向を反時計回り方向を変え、給送ローラ対31によ
って次に給送されてくる三枚目のシートP3 を待つ。そ
れと同時に、その切換ベルト41に共に圧接している第
1の従動ローラ43と第2の従動ローラ44が連れ回り
により、それぞれ時計回り方向に逆回転する。
【0098】その三枚目のシートP3 が、図17の
(d)に示すように切換ベルト41に当接すると、その
先端Paが切換ベルト41の回動方向に導かれるため、
シートP3 は切換ベルト41と第1の従動ローラ43と
の当接部へ導かれ、搬送路33へ向けて搬送される。こ
のような一連の動作を繰り返すことによって、連続して
搬送路切換装置に給送されるシートの進行方向をそれぞ
れ順に搬送路33と34とに交互に切り換えることがで
きる。
【0099】ところで、図1乃至図8及び図14,図1
5の各実施例において、切換ローラ21の周速度を給送
ローラ対31の搬送速度以上にするとよい。それは、例
えば給送ローラ対31の周速度(搬送速度)をV1 、切
換ローラ21の周速度をV2 としたときに、V2 <V1
であったとすると、図18に示すようにシートPの先端
Paが切換ローラ21に当接してそれがそのローラの回
転方向に導かれる際に、給送ローラ対31による搬送速
度V1 の方が速いため、シートPが切換ローラ21の手
前で図示のように挫屈しやすいためである。ところが、
この実施例のように、V2 ≧V1 とすれば、図19に示
すようにシートPが切換ローラ21に当接してからの挫
屈を防止できる。
【0100】なお、図9乃至図13及び図16,図17
に示した各搬送路切換装置の実施例においても、切換ベ
ルト41の周速度をV3 、給送ローラ対31による搬送
速度をV1 としたときにV3 ≧V1 とすれば、図18及
び図19で説明した場合と同様にシートPが切換ベルト
41に当接してからの挫屈を防止できる。
【0101】図20はローラの外周面に回転方向に直交
する溝を全周に亘って多数形成して平目ローレット状に
した切換ローラの実施例を示す概略図、図21はベルト
の表面にその回動方向に直交する溝を多数平行させて形
成して平目ローレット状にした切換ベルトの実施例を示
す概略図であり、図1及び図9と対応する部分には同一
の符号を付してある。
【0102】図20に示す搬送路切換装置は、切換ロー
ラ21の外周面21aにローラの回転方向に直交する方
向(長手方向)の溝21bを全周に亘って多数形成して
平目ローレット状にしたものであり、図21の搬送路切
換装置は、切換ベルト41のベルト表面にベルトの回動
方向に直交する溝41bを全周に亘って多数形成して平
目ローレット状にしたものである。このようにすれば、
シートの各搬送路への切換性がより向上する。
【0103】ここで、図22及び図23を使用して切換
ローラ21の外周面に平目ローレットを形成せずに滑ら
かな状態にしたときに生じる不具合を、図24及び図2
5を使用してそのローラの外周面に平目ローレットを形
成した場合にそれが解消される様子をそれぞれ説明す
る。
【0104】図22に示すように、例えば給送ローラ対
31から送られてくるシートPの先端Paが図示のよう
に曲がった状態にあったとすると、それが切換ローラ2
1にシートPの先端Paが当接したときに、図23に示
すように切換ローラ21はその先端Paを保持すること
ができないため、そのシートの先端Paを回転方向(こ
の場合上側)に導くことができないことがある。そのた
め、所定の紙間隔を置いて次々と搬送されてくるシート
Pが、その切換ローラ21の直前で詰まってしまうこと
になる。
【0105】しかしながら、図20に示したように切換
ローラ21の外周面を平目ローレット状にしたり、図2
1に示したように切換ベルト41のベルト表面を平目ロ
ーレット状にすれば、図24に示すように給送ローラ対
31から送られてくるシートPが、たとえその先端Pa
が曲がっていたとしても、図25に示すように切換ロー
ラ21にシートPの先端Paが当接したとき切換ローラ
21は先端を確実に保持してそれを切換ローラ21の回
転方向に導くことができる。
【0106】したがって、シートPが切換ローラ21の
直前で詰まってしまうようなことがない。また、切換ベ
ルト41の場合も同様に、シートPが切換ベルト41の
直前で詰まってしまうようなことがなくなる。
【0107】図26及び図27は第1と第2の従動ロー
ラを切換ローラに対して離間させる従動ローラ離間手段
を設けた実施例の異る作動状態を示す構成図、図28は
同じくその実施例においてシートを2つの搬送路に交互
に切り換えて送り込む状態を段階的に示した概略図であ
り、図14と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0108】この実施例では、図14で説明した第1と
第2の従動ローラ43と44を切換ローラ21に対して
離間させる従動ローラ離間手段50A,50Bをそれぞ
れ設け、切換ローラ21の回転方向によって選択された
搬送路側の第1又は第2の従動ローラ43又は44を、
シート先端Paがその従動ローラを通過した後に従動ロ
ーラ離間手段50A,50Bにより切換ローラ21から
離間させるようにしている。
【0109】従動ローラ離間手段50Aと50Bは同様
なものであり、第1の従動ローラ43側の従動ローラ離
間手段50Aは、一端に第1の従動ローラ43を回転自
在に支持したレバー51と、そのレバー51の他端側を
図26で上方側へ引っ張り付勢するスプリング52と、
レバー51の略中央を揺動自在に支持する支持ピン53
と、スプリング52の付勢力に抗してレバー51を揺動
させるソレノイド54Aとによって構成されている。
【0110】そして、そのソレノイド54Aがオフ状態
の時にはスプリング52の付勢力によってレバー51が
揺動して、その一端に支持されている第1の従動ローラ
43が所定の加圧力で切換ローラ21に当接し、それが
切換ローラ21に連れ回りする。また、ソレノイド54
Aをオン状態にすると、図27に示すようにレバー51
がスプリング52の付勢力に抗して揺動するため、第1
の従動ローラ43が切換ローラ21から離間する。
【0111】同様に、第2の従動ローラ44側の従動ロ
ーラ離間手段50Bは、一端に第2の従動ローラ44を
回転自在に支持したレバー51と、スプリング52と、
支持ピン53と、ソレノイド54Bとによって構成され
ており、ソレノイド54Bがオフ状態の時に第2の従動
ローラ44が切換ローラ21に当接し、それをオン状態
にしたときに第2の従動ローラ44が切換ローラ21か
ら離間する。
【0112】この実施例によるシートの搬送方向変更に
係る動作を、搬送路切換装置に連続して送り込まれるシ
ートを進行方向順に搬送路33と搬送路34とに交互に
切り換えて搬送する場合を例にとって説明する。図28
の(a)に示すように一枚目のシートP1 の先端が切換
ローラ21に当接すると、そのシートP1 の先端は切換
ローラ21の回転方向に導かれ、そのまま切換ローラ2
1と第1の従動ローラ43との当接部すなわちニップへ
と導かれる。
【0113】そのシートP1 の先端が切換ローラ21と
第1の従動ローラ43とのニップを通過すると、図28
の(b)に示すように第1の従動ローラ43は従動ロー
ラ離間手段50Aのソレノイド54A(図27)がオン
状態になることによって切換ローラ21から離間する。
【0114】また、それと同時に、切換ローラ21が時
計回り方向に逆回転し、次に給送されてくる二枚目のシ
ートP2 の搬送路34への搬送に対応した回転になる。
なお、第1の従動ローラ43が切換ローラ21から離間
しても、一枚目のシートP1 は給送ローラ31の搬送力
により搬送路33上をガイド板36,37に沿って搬送
されていく。
【0115】そして、二枚目のシートP2 が、図28の
(c)に示すように切換ローラ21に当接すると、その
シートP2 は切換ローラ21の回転方向に先端側が導か
れ、そのまま切換ローラ21と第2の従動ローラ44と
のニップへと導かれていく。
【0116】そのシートP2 の先端が切換ローラ21と
第2の従動ローラ44とのニップを通過すると、図28
の(d)に示すように第2の従動ローラ44は、従動ロ
ーラ離間手段50Bのソレノイド54B(図27)がオ
ン状態になることによって切換ローラ21から離間す
る。
【0117】また、それと同時に、切換ローラ21が反
時計回り方向に逆回転し、続いて給送されてくる三枚目
のシートP3 の搬送路33への搬送に対応した回転方向
になる。なお、第2の従動ローラ44が切換ローラ21
から離間しても、二枚目のシートP2 は給送ローラ31
の搬送力により搬送路34上をガイド板36,38に沿
って搬送されていく。
【0118】このような一連の動作を繰り返すことによ
って、連続して搬送路切換装置に給送されるシートPの
進行方向をそれぞれ順に搬送路33と34とに交互に切
り換えることができる。
【0119】この実施例によれば、搬送路切換に応じて
選択された搬送路上の第1と第2の従動ローラ43,4
4は、シートの先端が通過した後は切換ローラ21から
離間するため、そのシートが切換ローラ21の位置を通
過中の時点で切換ローラ21の回転方向を逆転させて
も、その時点では切換ローラ21は搬送力を持たないの
で、シートの搬送に支障を来さない。
【0120】したがって、次に給送されてくるシートの
搬送方向の切換に素早く対応することができる。そのた
め、連続してシートが給送されるときに、そのシート間
隔が限りなく零に近い場合であっても、搬送方向の切り
換えを確実に行うことができる。
【0121】なお、図示を省略するが、切換ローラの代
わりに図9等で説明した切換ベルトを使用している搬送
路切換装置においても、同様に第1と第2の従動ローラ
を切換ベルトに対して離間させる従動ローラ離間手段を
設け、その切換ベルトの回動方向によって選択された搬
送路側の第1又は第2の従動ローラを、シート先端がそ
の従動ローラを通過した後に従動ローラ離間手段により
切換ベルトから離間させるようにしても、同様の効果が
得られる。
【0122】図29及び図30は切換ローラを待避させ
る切換部待避手段とシートを直線的に搬送する第3の搬
送経路とを設けた搬送路切換装置の実施例を示すもので
あり、図1及び図2と対応する部分には同一の符号を付
してある。
【0123】この搬送路切換装置は、図29に示すよう
に切換ローラ21を、図示のシートPの搬送方向を切り
換え可能な位置から図30に示す待避位置まで待避させ
る切換部待避手段60を設けると共に、その切換部待避
手段60により切換ローラ21を待避させた時に給送ロ
ーラ対31によって給送されるシートPが直線的に搬送
される第3の搬送経路となる搬送路61を設けている。
【0124】そして、この実施例では、その切換部待避
手段60が切換ローラ21を第3の搬送路61に対して
下側に退避させる手段であり、その待避位置では切換ロ
ーラ21を給送ローラ対31によって給送されるシート
Pの下面側に接してその搬送を補助する図30に示す矢
示方向に回転させる。
【0125】その切換部待避手段60は、略中心部をピ
ン62によって揺動可能に支持したレバー63の一端に
切換ローラ21を正逆両方向に回転自在に支持すると共
にそのローラを図示しないモータによって回転可能に
し、その他端側にソレノイド64の可動軸を連結したも
のであり、ソレノイド64のオフ時にはレバー63がス
プリング65の付勢力によって図29の矢示A方向に揺
動して、それが図示のシートの搬送方向を切り換え可能
な位置で図示しないストッパによって位置規制される。
【0126】また、ソレノイド64をオン状態にする
と、レバー63がスプリング65の付勢力に抗して矢示
Aと反対方向に揺動し、それが図30に示す待避位置ま
で移動すると図示しないストッパにより位置規制され
る。この切換部待避手段60は、第3の搬送経路61を
経て排出されたシートを載置する排紙トレイ66の開閉
に連動してソレノイド64を作動させたり、不作動状態
にしたりして、切換ローラ21を図30に示す待避位置
と図29に示すシートの搬送方向を切り換え可能な位置
とに移動させる。
【0127】そのソレノイド64の作動あるいは不作動
の制御は、プリンタ本体1の図29で左方側の側面に取
り付けられているスイッチ67からのオン・オフ信号を
入力する図示しない制御部が行ない、そのスイッチ67
はプリンタ本体1の第3の搬送経路61の出口部分に開
閉可能に取り付けられている排紙トレイ66の開閉によ
ってオンあるいはオフ状態になる。
【0128】すなわち、図29に示すように排紙トレイ
66が閉じられているときにはスイッチ67がオフ状態
にあり、この状態ではソレノイド64は不作動状態にな
るため、切換ローラ21がシートの搬送方向を切り換え
可能な図示の位置にある。また、排紙トレイ66を閉じ
ると、図30に示すようにスイッチ67がオン状態にな
るため、ソレノイド64が作動状態になって切換ローラ
21が待避位置に移動するため、切換ローラ21の位置
が給送ローラ対31によって直線状態に給送されるシー
トPの下面に接してその搬送を補助する位置になる。
【0129】このように、この実施例では、排紙トレイ
66の開閉に連動して切換ローラ21の位置が変更され
るので、排紙トレイ66の開閉動作と第3の搬送路61
へシートを搬送する位置に切換ローラ21の位置を切り
換える動作とを別々に行うようにしている場合には、操
作の手違いによっては第3の搬送路61を排紙トレイ6
6によって閉じた状態のままそこにシートを搬送してし
まう恐れもがあるが、そのような心配の無い確実なシー
トの搬送及び排紙ができる。
【0130】そして、シートの搬送方向を単に2方向に
切り換える以外に第3の搬送路61へ直線的に搬送する
こともできるので便利である。また、切換ローラ21の
待避状態での位置を、第3の搬送路61に対して下側に
退避(図30)させるようにしているので、シートを第
3の搬送路61を通して排出する際にその切換ローラ2
1が給送ローラ対31によって給送されるシートPの下
面に接してその搬送を補助するので、円滑な搬送をする
ことができる。
【0131】図31及び図32は図29の切換ローラに
代えて切換ベルトを使用するようにした実施例の主要な
部分のみを示した概略図であり、図29と対応する部分
には同一の符号を付してある。図31に示すように、切
換ベルト41を仮想線で示すシートPの搬送方向を切り
換え可能な位置から実線で示す待避位置まで、図29に
示した切換部待避手段60と同様な手段により退避可能
に形成しても、シートPを搬送路33と34の2方向に
切り換える以外に第3の搬送路61に直線的に搬送する
ことができる。
【0132】そして、図32に示すように、その待避位
置では切換ベルト41を給送ローラ対31によって給送
されるシートPの下面に接してその搬送を補助する矢示
方向に回動させるようにすれば、切換ベルト41が第3
の搬送路61に向かうシートPの搬送を補助するので円
滑な搬送ができる。
【0133】図33は切換ローラがブラシ形状のローラ
であるようにした搬送路切換装置の実施例の主要な部分
のみを示す概略図である。この実施例では、図34に示
すようなブラシ形状の切換ローラ71を、図33に示す
ように搬送路33と34との搬送路切換部に配設してい
る。
【0134】このようにブラシ形状の切換ローラ71を
使用すれば、シートPを搬送路33側に導く際には、図
35に示すように定着器19(図2参照)を通過して先
端が搬送路切換装置に達したシートPの先端部分を、反
時計回り方向に回転する切換ローラ71がはたくように
して搬送路33側に導く。
【0135】そして、1枚目のシートP1 の後端Pbが
まだ切換ローラ71に接している図36に示すタイミン
グで、切換ローラ71を時計回り方向に逆回転させる。
この際、シートP1 は既に搬送ローラ対23によって挾
持されて搬送路33内を上方へ搬送されているので、そ
の切換ローラ71の逆回転はシートP1 の搬送に支障を
来さない。そして、次の2枚目のシーP2 の先端がその
切換ローラ71に当接すると、それが回転方向に沿って
先端部分がはたかれるようにして搬送路34側に導かれ
る。
【0136】同様にして、図37に示すように3枚目の
シートP3 が、再度反時計回り方向に回転方向を変えた
切換ローラ71によって先端部分が搬送路33側に導か
れる。この実施例によれば、ブラシ形状のローラによっ
てシートの搬送方向を切り換えるので、紙(シート)に
対してダメージを与えずにスムーズな高速搬送切り換え
ができる。
【0137】また、切換ローラは、図38に示すように
低硬度のゴム発泡体又はスポンジ材質で形成した切換ロ
ーラ81とすれば、ローラの表面の摩擦が増大するの
で、よりシートの搬送方向の切換性をアップすることが
できる。また、それを羽根車形状に形成した図39に示
す切換ローラ91とすれば、そこに羽根車形状による空
気の流れができるため、定着器を通過したシートを冷却
する効果が生まれるので、トナーのシート表面への定着
を促進させることができるため、その下流側の搬送ロー
ラ対等による搬送の際のトナー擦れ等を防止するのに役
立つ。
【0138】図40はシートを3方向の異なる搬送経路
へ分岐可能にした搬送路切換装置の実施例を示すもので
あり、図33と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例では、2個(3個以上にしてもよい)の
切換ローラ71A,71B(一例としてブラシ形状のロ
ーラの場合を示しているが、他のタイプのローラであっ
てもよい)を設け、給送ローラ対31によって給送され
るシートPを3方向の異なる搬送路33,34及び第3
の搬送路61へ分岐可能にしている。
【0139】そして、シートPを直進の第3の搬送路6
1に搬送する場合には、切換ローラ71Aと71Bを図
40に示す矢示方向にそれぞれ回転させ、搬送路33に
搬送する場合には、その切換ローラ71Aと71Bを図
41に示す矢示方向にそれぞれ回転させ、搬送路34に
搬送する場合には、それらのローラを図42に示す矢示
方向にそれぞれ回転させる。
【0140】なお、図40乃至図42において、切換ロ
ーラ71A,71Bを図9等で説明した切換ベルト41
に代えても同様の作用効果を奏することができる。とこ
ろで、上述した切換ローラを使用した各実施例におい
て、その切換ローラ21あるいは71,81,91等
を、そのローラに給送ローラ対31によって給送される
シートPの先端部を所要の搬送方向へ案内するために必
要な所定期間だけ回転させるようにするとよい。なお、
この場合においても、切換ローラの駆動は前述の各実施
例と同様にメインモータとは別の独自のモータを使用す
る。
【0141】図43はその切換ローラの駆動制御に関し
回転方向を変える際に途中に停止状態を設けるようにし
た場合の実施例を示す波形図である。この波形図に示す
ように、この実施例では定着器19の入口に設けた定着
入口センサ12(図1を参照)がシートの先端及び後端
を検知した検知信号により、切換ローラを駆動する切換
モータの回転方向の切り換えを行ない、その際にモータ
の回転を一定時間(所定期間)Tだけ回転を行なうよう
に制御する。
【0142】すなわち、一枚目のシートP1 の先端を定
着入口センサ12が検知して検知信号が出力(ON)さ
れると、切換モータを時計回り(CW)方向に一定時間
(所定期間)Tだけ回転させて切換ローラを回転させた
後それを停止させる。
【0143】そして、そのシートP1 の後端を定着入口
センサ12が検知(検知信号が出力されなくなる・OF
F)すると、今度は切換モータを反時計回り方向(CC
W)に一定時間Tだけ逆回転させて切換ローラを逆回転
させる。したがって、続いて給送されてくる2枚のシー
トP2 の先端が切換ローラに当接するまでに切換モータ
の回転が安定するため、シート間隔が非常に小さな場合
であってもシートの搬送方向を確実に切り換えることが
できる。
【0144】また、上記の場合において、切換モータが
時計回り(CW)方向に一定時間Tだけ回転して停止した
後、それが反時計回り方向(CCW)に逆回転するタイミ
ングでは、1枚目のシートP1 はその先端が図1に示す
搬送ローラ対23(搬送路33にシートを導く場合であ
り、搬送路34に導く場合には搬送ローラ対35)によ
ってしっかりと挾持されながら搬送されるので、切換モ
ータが逆回転してもそれが空回転となるため、シートP
1 が選択された搬送路内を確実に搬送される。
【0145】そして、この実施例では、切換モータを一
定時間Tだけ回転させた後は次にそれを再び回転させる
までに停止時間(図43のTs)を設けているため、その
分だけ切換モータが発生する騒音を少なくできると共に
電力の消費を少なくできる。なお、この停止時間中は、
シートの中央付近が切換ローラ21の部分を通過するタ
イミングになる。
【0146】図44は切換ローラを駆動する切換モータ
が高速と定速に切り換え可能なモータである場合に回転
方向を変える際に途中に定速状態を設けるようにした実
施例を示す波形図である。この実施例では、切換ローラ
を、給送ローラ対(図1の切換ローラ21及び給送ロー
ラ対31を参照)によって給送されるシートPの先端部
を所要の搬送方向へ案内するために必要な所定期間だけ
そのシートの線速Vs(定速)より速い周速Vf(高
速)で回転させ、それ以外の期間ではそのシートPの線
速Vsと同じ周速で回転させるようにしている。
【0147】すなわち、切換ローラを時計回り方向(C
W)から反時計回り方向(CCW)に変える場合を例に
とって説明すると、一枚目のシートP1 の先端を定着入
口センサ12が検知して検知信号が出力されると、切換
ローラを駆動する切換モータを時計回り方向に高速(V
f)で回転させて切換ローラを高速回転させ、一定時間
Tが経過するとそれを定速回転(Vs)にする。
【0148】そして、そのシートP1 の後端を定着入口
センサ12が検知(検知信号が出力されなくなる)する
と、切換モータを反時計回り方向(CCW)に高速(V
f)で一定時間Tだけ逆回転させて切換ローラを高速で
逆回転させる。このように、切換ローラの回転を停止さ
せなくてもシートの搬送方向を確実に切り換えることが
できる。
【0149】ところで、プリンタ等の画像形成装置に
は、片面画像形成(シンプレックス)モードと両面画像
形成(デュープレックス)モードとがあり、その各モー
ドに対応させて搬送路切換装置をそれぞれ制御する必要
がある。すなわち、そのシンプレックスモードでは切換
ローラを一方向に回転させるだけでよいが、両面機を使
用してシートを反転させるタイプのものでは、そのシー
トがプリンタ本体の給紙口までの搬送経路上に何枚入る
かによって、給紙スタート時に連続して両面機に給紙す
るシートの枚数を考慮して搬送路切換装置を切り換える
必要がある。
【0150】そして、片面に画像が形成されて反転され
たシート(両面印字用)と給紙トレイから新たに給紙す
る(片面印字用,表面印字用)のシートとを交互に作像
部に送り込む場合には、搬送路切換装置もシートを送り
込む搬送路を交互に切り換えることになるため、そのシ
ートの表面及び裏面印字の制御をそのまま搬送路切換装
置の制御にも使用するようにすれば、両面印字の際にお
ける搬送路切換装置の制御を効率的に行うことができ
る。
【0151】図45はシートの搬送経路を3方向に切り
換え得る切換ローラ対を設けた搬送路切換装置の実施例
を示す概略図、図46は同じくその搬送路切換装置の主
要な部分を示す斜視図である。
【0152】この搬送路切換装置は、図45に示す搬送
路80を矢示K方向に搬送されるシートPを、3方向に
分岐された第1,第2,第3の各搬送経路を構成する搬
送路131,132,133に搬送方向を選択的に切り
換えるものであり、その搬送路80の分岐点の近傍に配
置した切換ローラ対84と、その切換ローラ対84の各
ローラ85,86を搬送路80を搬送されるシートPを
挾持しながら搬送する図示の矢示方向にそれぞれ回転さ
せる図46に示す第1の回転駆動手段90と、切換ロー
ラ対84全体を一体的にその切換ローラ対84のローラ
軸線Lに平行な回転軸である第2駆動軸101を中心に
正逆両方向に回転させる第2の回転駆動手段100とを
設けている。
【0153】そして、その切換ローラ対84によってシ
ートPを挾持して搬送する図45に矢示Bで示す第1の
方向と、切換ローラ対84全体の矢示E方向の正転によ
りその正転外周84aでシートPを案内する矢示Cで示
す第2の方向と、切換ローラ対84全体の矢示Eと反対
方向の逆転によりその逆転外周84b(正転外周84a
と同じ)でシートPを案内する矢示Dで示す第3の方向
に、搬送路80を搬送されるシートPの搬送方向を切り
換え得るようにしている。
【0154】また、搬送路80の分岐点に搬送ローラ対
87を、第2の搬送路132の切換ローラ対84よりも
下流側に位置する部分に搬送ローラ88対を、第3の搬
送路133の切換ローラ対84よりも下流側に位置する
部分に搬送ローラ対89をそれぞれ配設している。
【0155】切換ローラ対84は、上下に互いに所定の
加圧力で圧接させたローラ85と86とからなり、図4
6に示すようにそのローラ85と86をそれぞれ一体に
支持するローラ軸104,92の一端が支持板93によ
って図示しない軸受を介して回転自在に保持され、同様
に他端が支持板94によって図示しない軸受を介して回
転自在に保持されている。
【0156】そして、その一方のローラ軸104の一端
にギヤ95を固定し、そのギヤ95に第1駆動軸96の
一端に固定した駆動ギヤ97をかみ合い可能に配設する
と共に、その第1駆動軸96を図47に示すように矢示
F方向に図示しない保持部材によってスライド可能に保
持し、駆動ギヤ97が図46に示すギヤ95とかみ合う
位置と、図47に示すかみ合いが解ける位置とにソレノ
イド等によって移動できるようにしている。
【0157】その駆動ギヤ97を固定した第1駆動軸9
6は、図46に示す駆動モータ98の回転軸に固定され
おり、それが回転されたときにローラ85が矢示G方向
に回転すると共に、それに圧接する従動側のローラ86
が矢示J方向に連れ回り回転する。
【0158】このように、切換ローラ対84の各ローラ
85と86は、ギヤ95とそれにかみ合う駆動ギヤ97
と第1駆動軸96と駆動モータ98等からなる第1の回
転駆動手段90によって、図45に示す搬送路80を搬
送されるシートPを挾持しながら矢示Bの第1の方向に
搬送する方向にそれぞれ回転される。
【0159】また、図46に示すように手前側の支持板
93の中心部には第2駆動軸101が、奥側の支持板9
4の中心部にはその第2駆動軸101に対応させて回転
軸102が、それぞれ外側に向けて同一軸線上に固定さ
れていると共に、それらの軸が装置の固定部に回転可能
に支持されており、その第2駆動軸101には正逆両方
向に回転する駆動モータ103の回転軸が一体に固定さ
れている。
【0160】そして、その駆動モータ103によって第
2駆動軸101及び支持板93を介して切換ローラ対8
4全体を図45の矢示E方向に正転させることにより、
その正転外周84a(ローラの最外周部の回転軌跡)で
シートPを矢示Cで示す第2の方向に案内し、矢示Eと
反対方向に逆転させることによりその逆転外周84b
(正転外周84aと同じ)でシートPを破線の矢示Dで
示す第3の方向に案内する。
【0161】このように、ローラ85と86とからなる
切換ローラ対84は、駆動モータ103と第2駆動軸1
01と回転軸102及び前後の支持板93,94等から
なる第2の回転駆動手段100によって、搬送路80を
搬送されるシートPを第2と第3の方向に案内する方向
に全体が一体的に回転される。なお、駆動モータ103
としては、この実施例ではステッピングモータを使用
し、切換ローラ対84を図45及び図46に示したホー
ムポジションに容易に位置決めできるようにしている。
【0162】また、図46に示すギヤ95と駆動ギヤ9
7とがかみ合う駆動ギヤ97のホームポジションを検知
するため、透過型フォトセンサ等によるホームポジショ
ンセンサを配設して駆動ギヤ97の位置を検知できるよ
うにし、駆動ギヤ97がギヤ95と正確な位置で確実に
かみ合うようにしている。なお、この駆動ギヤ97のホ
ームポジションへの移動は、駆動ギヤ97のスライド位
置を規制するストッパを設けることによって、機械的に
それをホームポジションで強制的に停止させるようにし
てもよい。
【0163】このように、この実施例による搬送路切換
装置は構成されているので、図45に示す搬送路80を
矢示K方向に搬送されるシートPを第1の搬送路131
に搬送する場合には、切換ローラ対84全体の回転方向
の位置を図48に示す位置に固定し、図46に示すよう
に駆動ギヤ97をギヤ95とかみ合うホームポジション
に移動させ、駆動モータ98を回転させることによりロ
ーラ85と86を図48に示す矢示方向にそれぞれ回転
させる。
【0164】それによって、シートPがローラ85と8
6によって挾持されながら第1の搬送路131に搬送さ
れていく。また、シートPを第2の搬送路132に搬送
する場合には、図47に示すように駆動ギヤ97をギヤ
95とのかみ合いを解く位置まで移動させて切換ローラ
対84のローラ85と86を共にフリー状態にし、今度
は図46に示す第2の駆動手段100の駆動モータ10
3を正転させて、ローラ85と86の切換ローラ対84
全体を一体的に図45の矢示E方向に正転させ、その正
転外周84aによりシートPを図で上側にたたき上げ
て、矢示Cの第2の搬送路132に案内する。
【0165】さらに、シートPを第3の搬送路133に
搬送する場合には、同様に駆動ギヤ97とギヤ95との
かみ合いを解いた状態のまま、駆動モータ103を今度
は逆転させて、ローラ85と86(共にフリー状態)の
切換ローラ対84全体を図45の矢示Eと反対方向に逆
転させ、その逆転外周84bによってシートPを図で下
方側にたたくようにして第3の搬送路133に案内す
る。
【0166】この実施例によれば、シートPを第1,第
2,第3の各搬送路131,132,133の3方向に
切換ローラ対84によるローラによってそれぞれ案内す
るので、シートを各搬送路に分岐する際にそれを傷つけ
たりすることなしに安定して搬送することができる。な
お、ギヤ95と駆動ギヤ97のかみ合い及びそのかみ合
いの解除は、第1駆動軸96の回転及び回転停止に連動
して駆動ギヤ97が図46と図47との位置に移動する
よう構成するとよい。
【0167】図49は切換ローラ対の代わりにシートガ
イド部材を設けるようにした搬送路切換装置の実施例を
示すものであり、図45に対応する部分には同一の符号
を付してある。この搬送路切換装置は、搬送路80の分
岐点近傍に配置したシートガイド部材114と、そのシ
ートガイド部材114全体をシート搬送面に略平行で矢
示Kのシート搬送方向に直交する方向に配置した図50
に示す駆動軸111(回転軸)とそれに対応する回転軸
102を中心に正逆両方向に回転させる回転駆動手段1
10とを設けている。
【0168】そして、図49に示す所定の停止位置にあ
るシートガイド部材114によってシートPを案内する
矢示Bの第1の方向と、シートガイド部材114全体の
矢示E方向の正回転によりその正転外周114aによっ
てシートを案内する矢示Cの第2の方向と、そのシート
ガイド部材114全体の矢示Eと反対方向の逆転により
その逆転外周114b(正転外周114aと同じにな
る)でシートPを案内する矢示Dの第3の方向に、搬送
路80を搬送されるシートPの搬送方向を切り換え得る
ようにしている。
【0169】なお、この実施例では、正転外周114a
及び逆転外周114bは、シートガイド部材114を構
成する上下のガイド板115,116のそれぞれ搬送方
向の先端115aと後端115b及び先端116aと後
端116bの回転時における軌跡となり、その各先,後
端115aと115b及び116aと116bの各軌跡
が略一致するように、図50に示す駆動軸111と回転
軸102の位置を上下のガイド板115と116の高さ
方向の中間に配置している。
【0170】また、シートガイド部材114全体を正逆
両方向に回転させる回転駆動手段110は、駆動軸11
1と回転軸102と駆動モータ103、及び上下のガイ
ド板115,116の長手方向の両端を固定すると共に
中心の外側に駆動軸111を固定したガイド保持板11
7と、中心の外側に回転軸102を固定したガイド保持
板118とによって構成されている。
【0171】この実施例では、図49の搬送路80を矢
示K方向に搬送されるシートPを第1の搬送路131に
案内する際には、シートガイド部材114を図示の所定
の停止位置にして、シートPを直線的に案内する。ま
た、シートPを第2の搬送路132に搬送する場合に
は、回転駆動手段110の駆動モータ103を正転させ
ることによってシートガイド部材114を図49の矢示
E方向に正転させ、その正転外周114aによってシー
トPを図で上側にたたき上げて、矢示Cの第2の搬送路
132に案内する。
【0172】さらに、シートPを第3の搬送路133に
搬送する場合には、同様に駆動モータ103を今度は逆
転させて、シートガイド部材114を矢示Eと反対方向
に逆転させ、その逆転外周114bによってシートPを
図で下方側にたたくようにして第3の搬送路133に案
内する。なお、搬送方向を第1の搬送路131にシート
Pを案内する図49に示す位置に戻すときは、ホームポ
ジションセンサ等でシートガイド部材114の回転位置
を検知して、図示の位置になるように駆動モータ103
を停止させるよう制御すればよい。
【0173】あるいは、機械的な停止機構を設けて、シ
ートガイド部材114を強制的に図示の位置で停止させ
た後、駆動モータ103を停止させるように構成しても
よい。なお、図51に示すようにシートガイド部材をガ
イド板116(ガイド板115側であってもよい)の1
枚のみとして、それを図示のように搬送路80を搬送さ
れるシートPの搬送ラインLaよりも若干下方(ガイド
板115の場合には上方)にずらして配置するようにし
ても、同様の作用効果を奏することができる。
【0174】図52はシートガイド部材を互いに間隔を
あけて対向配置した対のローラによって構成した搬送路
切換装置の実施例を示すものであり、図49及び図50
に対応する部分には同一の符号を付してある。この搬送
路切換装置は、図49及び図50で説明した実施例に対
し、シートガイド部材114に代えて互いに間隔をあけ
て対向配置した対のローラ125,126によって構成
したシートガイド部材124を設けた点のみが異なる。
【0175】そのローラ125と126は、共にローラ
軸127,128に回転自在に保持されており、そのロ
ーラ軸127と128が共に両端が支持板121,12
2に固定されていて、その支持板121の中心部に駆動
軸111を、支持板122の中心部に回転軸102をそ
れぞれ外側へ向けて固定し、その駆動軸111を駆動モ
ータ103によって正逆両方向に回転することにより、
ローラ125と126とからなるシートガイド部材12
4全体が図52に矢示Eで示す正転方向又はそれと反対
の逆転方向に回転するようにしている。
【0176】この実施例によれば、正転外周124aま
たは逆転外周124b(正転外周124aと実質的に同
一)により、シートを第2の方向(図49の矢示C方
向)や第3の方向(図49の矢示D方向)に案内する際
のシートへの傷付け防止を、図49の実施例に対してよ
り一層確実に防止することができる。
【0177】図53は高速で搬送されるシートの搬送経
路を切り換え可能にした搬送路切換装置の動作を段階的
に説明するための概略図である。この実施例では、搬送
ローラ対87によって分岐点へ向けて搬送される先行の
シートP1 の後端Pbが切換ローラ対84を通過する前
に次のシートP2 の搬送方向を切り換えるための搬送路
切換動作を行う。
【0178】その搬送路を切り換える動作を、図45で
説明した第1の搬送路131に先行のシートP1 を搬送
した後に、次のシートP2 を第2の搬送路132に搬送
する場合を例にとって説明する。
【0179】図53の(a)に示すように、搬送ローラ
対87によってシートP1 が搬送路を矢示K方向に搬送
され、それが図示の位置に規制された状態にある切換ロ
ーラ対84のローラ85と86とによって挾持されなが
ら第1の搬送路131(図45参照)へ搬送されて、そ
の先行のシートP1 の後端部Pbがまだ切換ローラ対8
4の位置にあってそこを通過する前に、図53の(b)
に示すように切換ローラ対84全体を矢示E方向に正転
させる。
【0180】この際、図47で説明した駆動ギヤ97
は、ギヤ95から離れた位置にあって既にギヤ95との
かみ合いが解かれた状態になっているので、切換ローラ
対84のローラ85と86は共にフリー状態にある。し
たがって、このようにローラ85と86の間にシートP
1 の後端部Pbが位置するうちに切換ローラ対84全体
を図53の(c)に示すように矢示E方向に正転させて
も、ローラ85と86は自由に回転するので、その後端
部Pbがそれらのローラから容易に抜けて、シートP1
が第1の搬送路131(図45)へ支障を来すことなく
搬送され、それが搬送ローラ対99によって搬送されて
いく。
【0181】そして、図53の(d)に示すように次の
シートP2 の先端部Paが切換ローラ対84に達する
と、その先端部Paが矢示E方向に正転している切換ロ
ーラ対84の正転外周84a(図45参照)によって図
で上側にたたき上げられ、矢示Cの第2の搬送路に向け
て案内される。したがって、シートP2 が図53の(e)
に示すように、第2の搬送路132(図45)に設けら
れている搬送ローラ対88によって搬送されていく。
【0182】このように、この実施例では、先行のシー
トP1 の後端部Pbが切換ローラ対84を通過する前に
次のシートP2 の搬送方向を切り換えるための搬送路切
換動作を行うので、シートを高速搬送により極めて小さ
なシート間隔で搬送しても、その各シートを目的とする
搬送路に確実に案内することができる。
【0183】そのため、従来の搬送路切換装置では、搬
送路の切り換えは通常連続して搬送されてくるシートの
シート間が分岐点に位置するタイミングで分岐爪等の位
置を切り換えることによって行っていたため、シート間
隔を高速搬送により極めて小さくして効率的に画像形成
を行うようにした場合には、搬送路の切り換えができな
かったが、この実施例によればそれが可能になる。
【0184】なお、図53には分岐点近傍に切換ローラ
対84を設けた搬送路切換装置の実施例を示したが、こ
のような搬送路切換動作を先行のシートが分岐位置を通
過する前のタイミングで早目に行うのは、図49及び図
51に示した実施例や図52に示したシートガイド部材
を設けた各実施例についても同様に実施することがで
き、その場合にはシートの後端部が各シートガイド部材
114,116,124を通過する前に、次のシートの
搬送方向を切り換えるための搬送路切換動作を行うよう
にする。
【0185】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、給送ローラ対によって給送されたシートの先端を切
換ローラに当接させることによって、それを切換ローラ
の回転方向にしたがって目的とする搬送路に導くことが
できるので、搬送路上を搬送されるシートの間隔を非常
に小さくしてもシートを目的とする各搬送路に確実に切
り換えて搬送することができる。
【0186】そして、その切換ローラを切換ベルトに代
えても、同様に搬送路の切り換えを確実に行うことがで
きる。この場合、様々な搬送経路に合わせた自由なレイ
アウトが可能となり、給送ローラ対から搬送方向を切り
換えた後の搬送路上の搬送ローラ対までの距離を長くと
りたい場合に特に有効となる。
【0187】また、その切換ローラの回転方向又は切換
ベルトの回動方向の変更を、そこに案内されたシートの
後端がその切換ローラ又は切換ベルトから離間する前に
行うようにすれば、シート間隔を限りなく零に近い連続
給紙にした場合であっても、搬送経路を効率よく切り換
えることができる。
【0188】さらに、第1と第2の従動ローラを切換ロ
ーラ又は切換ベルトにそれぞれ当接させて設け、その切
換ローラ又は切換ベルトに搬送力を合わせ持たせれば、
その切換ローラ又は切換ベルトの搬送下流側の搬送経路
にシートを挾持しながら搬送する搬送ローラをその切換
ローラや切換ベルトに近接させて設けなくてよい分だけ
部品点数を減らすことができると共に、装置の構成を簡
単にしてコンパクトにすることができる。
【0189】また、切換ローラ又は切換ベルトの各切換
搬送方向の下流側にそれぞれ搬送ローラ対を設け、その
搬送ローラ対により切換ローラ又は切換ベルトによって
案内されたシートを挾持して搬送する際に、そのシート
を切換ローラ又は切換ベルトから離間させるようにすれ
ば、シートはその先端側の一部の領域のみが切換ローラ
又は切換ベルトに当接するようになるので、シートの表
面に画像が転写・定着されている場合にはそれを切換ロ
ーラや切換ベルトによって擦らないようにすることがで
きるので、画像品質の低下を防止できる。
【0190】そして、切換ローラ又は切換ベルトの周速
度を、給送ローラ対の搬送速度以上にすれば、シートが
切換ローラ又は切換ベルトに当接した際にそれが挫屈す
るのを防止できる。
【0191】また、第1と第2の従動ローラを切換ロー
ラ又は切換ベルトに対して離間させる従動ローラ離間手
段を設け、切換ローラの回転方向又は切換ベルトの回動
方向によって選択された搬送路側の第1又は第2の従動
ローラを、シート先端がその従動ローラを通過した後に
従動ローラ離間手段により切換ローラ又は切換ベルトか
ら離間させるようにすれば、シートがその切換ローラ又
は切換ベルトを通過中にそれらの回転又は回動方向を次
に給送されるシートの搬送方向に対応させて逆転させて
も、切換ローラ又は切換ベルトは従動ローラがそこから
離間することによって搬送力が無くなっているのでシー
トの搬送に支障を来すことがないので、連続してシート
を限りなく零に近い非常に小さなシート間隔で給送して
も、その搬送方向の切り換えを確実に行うことができ
る。
【0192】さらに、切換ローラ又は切換ベルトを待避
させる切換部待避手段を設けると共に第3の搬送経路を
設ければ、切換部待避手段により切換ローラ又は切換ベ
ルトを待避させることによって、給送ローラ対によって
給送されるシートを第3の搬送経路に直線的に搬送させ
ることができるので、より機能アップになる。
【0193】そして、その切換部待避手段が切換ローラ
又は切換ベルトを第3の搬送経路に対して下側に退避さ
せる手段であり、その待避位置でシートに接してその搬
送を補助する方向に回転又は回動させるようにすれば、
切換ローラ又は切換ベルトを第3の搬送経路へシートを
搬送する際にそれらをより有効に機能させることができ
る。
【0194】また、その切換部待避手段が第3の搬送経
路を経て排出されたシートを載置する排紙トレイの開閉
に連動して切換ローラ又は切換ベルトを待避位置とシー
トの搬送方向を切り換え可能な位置とに移動させる手段
であるようにすれば、排紙トレイを開放した時にはそれ
に連動して切換ローラ又は切換ベルトが待避位置に移動
するため、ミスのない確実な搬送路の切り換えができ
る。
【0195】さらに、切換ローラをブラシ形状のローラ
にすればシートの搬送切り換えを高速でスムーズに行な
うことができ、それを低硬度のゴム発泡体又はスポンジ
材質で形成すればローラ表面の摩擦が大きくなるためシ
ートの搬送方向の切換性が向上し、さらにそれを羽根車
形状に形成すればそこに空気の流れができるため定着を
終えて搬送されるシート上のトナーが冷却されて定着が
促進されるので、その下流側の搬送経路上における擦れ
によるトナーの薄れを防止できる。
【0196】また、切換ローラ又は切換ベルトを複数個
設け、シートを3方向以上の異なる搬送経路へ分岐可能
にすれば、切り換えローラ又は切換ベルトの個数より1
個多い搬送経路にシートを選択的に切り換え搬送するこ
とができる。
【0197】さらに、上記切換ローラを、給送ローラ対
によって給送されるシートの先端部を所要の搬送方向へ
案内するために必要な所定期間だけ回転させるようにす
れば、切換ローラの回転を途中で停止させることができ
るので、その切換ローラを駆動するモータ等の駆動源を
停止させる分だけ騒音を減らすことができると共に、電
力の消費を少なくできる。
【0198】また、その切換ローラを、給送ローラ対に
よって給送されるシートの先端部を所要の搬送方向へ案
内するために必要な所定期間だけそのシートの線速より
速い周速で回転させ、それ以外の期間ではそのシートの
線速と同じ周速で回転させるようにしても、シートを目
的とする搬送路に確実に切り換えることができる。
【0199】さらに、搬送路の分岐点近傍に切換ローラ
対を配設し、その切換ローラ対のローラ間にシートを挾
持しながら搬送する方向に各ローラを回転させる第1の
回転駆動手段と、その切換ローラ対全体を一体的に該切
換ローラ対のローラ軸線に平行な回転軸を中心に正逆両
方向に回転させる第2の回転駆動手段とを設ければ、所
定の位置に規制した切換ローラ対によってシートを挾持
して搬送したり、その切換ローラ対全体を一体的に正逆
両方向に回転させてその正転外周あるいは逆転外周によ
りシートを目的とする搬送路に案内するので、短い切換
動作時間で1つの装置により3方向の搬送路に選択的に
シートを確実に案内できるため機器の高速化に対応でき
る。
【0200】また、分岐爪方式のようにシートに負荷を
かけたり、シートを傷つけたりすることがない。さら
に、エアーを用いた吸引方式の搬送路切換装置の場合の
ように高価で大型の吸引装置を必要としないので、その
分だけ低コストで小型にすることができ、騒音の問題も
生じない。
【0201】さらにまた、切換ローラ対の代わりにシー
トガイド部材を設けると共にそれを正逆両方向に回転さ
せる回転駆動手段を設ければ、そのシートガイド部材に
よってシートを同様に第1の方向と第2の方向と第3の
方向とに、簡単な構成により短い切換動作時間で搬送路
を切り換えて確実に案内することができる。
【0202】また、シートガイド部材を互いに間隔をあ
けて対向配置した対のローラによって構成すれば、シー
トをそのローラ間を通過させたり、そのシートガイド部
材全体を正逆両方向に回転させてその正転外周あるいは
逆転外周によりシートを第2あるいは第3の方向に案内
する際のシートへの傷付け防止を、より一層確実に防止
することができる。
【0203】また、上記各搬送路切換装置において、シ
ートの後端が切換ローラ対又はシートガイド部材を通過
する前に次のシートの搬送方向を切り換えるための搬送
路切換動作を行うようにすれば、先行するシートが切換
ローラ対又はシートガイド部材を通過するのを待たずに
搬送路の切り換えができるため、次に送られて来るシー
トの搬送方向の切り換えを素早く行うことができ、シー
ト間隔を非常に小さくした場合であってもシートを目的
とする各搬送路に確実に送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である搬送路切換装置をシ
ートに画像を形成する画像形成部付近と共に示す概略図
である。
【図2】同じくその搬送路切換装置を装着したレーザプ
リンタを示す構成図である。
【図3】図1の搬送路切換装置に連続して送り込まれる
シートを2つの搬送路に交互に搬送する動作を段階的に
示す概略図である。
【図4】図3の動作以降の動作段階を示す概略図であ
る。
【図5】シートの先端側の小領域のみが切換ローラに接
するようにする場合の給送ローラ対と搬送ローラ対の位
置関係を説明するための説明図である。
【図6】シートの中間部分が切換ローラに接するように
なる給送ローラ対と搬送ローラ対の位置関係を示す概略
図である。
【図7】切換ローラの回転方向の変更をシートの後端が
そのローラから離間する前に行うようにした実施例のシ
ートの搬送状態を段階的に示した概略図である。
【図8】同じくそのシートの搬送状態の図7以降の段階
を示す概略図である。
【図9】切換ベルトを使用した搬送路切換装置の実施例
のシートの搬送状態を段階的に示した概略図である。
【図10】同じくそのシートの搬送状態の図9以降の段
階を示す概略図である。
【図11】シートの中間部分が切換ベルトによって擦ら
れないようにするための給送ローラ対と搬送ローラ対の
位置関係を示す概略図である。
【図12】切換ベルトの回動方向の変更をシートの後端
がそのベルトから離間する前に行うようにした実施例の
シートの搬送状態を段階的に示した概略図である。
【図13】同じくそのシートの搬送状態の図12以降の
段階を示す概略図である。
【図14】第1と第2の従動ローラを切換ローラにそれ
ぞれ当接させて設けた実施例のシートの搬送状態を段階
的に示した概略図である。
【図15】同じくそのシートの搬送状態の図14以降の
段階を示す概略図である。
【図16】第1と第2の従動ローラを切換ベルトにそれ
ぞれ当接させて設けた実施例のシートの搬送状態を段階
的に示した概略図である。
【図17】同じくそのシートの搬送状態の図16以降の
段階を示す概略図である。
【図18】切換ローラの周速度を給送ローラ対の搬送速
度よりも遅くした場合に生じる不具合を説明するための
概略図である。
【図19】その切換ローラの周速度を給送ローラ対の搬
送速度以上にした場合に不具合が解消される様子を説明
するための概略図である。
【図20】切換ローラの外周面を平目ローレット状にし
た実施例を示す概略図である。
【図21】同じく切換ベルト表面を平目ローレット状に
した実施例を示す概略図である。
【図22】給送ローラ対によって給送されて切換ローラ
に向うシートの先端が曲っている状態を示す概略図であ
る。
【図23】同じくその曲った状態にあるシートが切換ロ
ーラに当接して挫屈した状態を示す概略図である。
【図24】外周面が平目ローレット状の切換ローラに先
端が曲っているシートが接近した状態を示す概略図であ
る。
【図25】同じくその曲った状態にあるシートが平目ロ
ーレット状の切換ローラに当接した後に挫屈が生じない
様子を示す概略図である。
【図26】第1と第2の従動ローラを切換ローラに対し
て離間させる手段を設けた実施例の従動ローラが共に切
換ローラに圧接した状態にある様子を示す概略構成図で
ある。
【図27】同じくその一方の従動ローラが切換ローラか
ら離間した状態にある様子を示す概略構成図である。
【図28】図26の実施例におけるシートの搬送状態を
段階的に示した概略図である。
【図29】切換ローラを退避させる切換部退避手段と第
3の搬送路とを設けた実施例を示す構成図である。
【図30】同じくその実施例で切換ローラが退避位置に
移動した状態を示す構成図である。
【図31】図29の実施例の切換ローラに代えて切換ベ
ルトを使用するようにした実施例の主要な部分のみを示
す概略図である。
【図32】同じくその切換ベルトが退避位置に移動した
状態を示す概略図である。
【図33】切換ローラがブラシ形状のローラであるよう
にした搬送路切換装置の実施例の主要な部分のみを示す
概略図である。
【図34】同じくそのブラシ形状の切換ローラを示す斜
視図である。
【図35】ブラシ形状の切換ローラ71がシートを搬送
路33側に導いている様子を示す概略図である。
【図36】同じくその切換ローラ71が2枚目のシート
を搬送路34側に導いている様子を示す概略図である。
【図37】同じくその切換ローラ71が3枚目のシート
を搬送路33側に導いている様子を示す概略図である。
【図38】低硬度のゴム発泡体又はスポンジ材質で形成
した切換ローラ81を示す斜視図である。
【図39】羽根車形状に形成した切換ローラ91を示す
斜視図である。
【図40】シートを3方向の異なる搬送経路へ分岐可能
にした搬送路切換装置の実施例を示す概略図である。
【図41】同じくその装置によってシートを搬送路33
に搬送する様子を示す概略図である。
【図42】同じくその装置によってシートを搬送路34
に搬送する様子を示す概略図である。
【図43】切換ローラの回転方向を変える際に途中に停
止状態を設けるようにした実施例を示す波形図である。
【図44】切換ローラを高速と定速に切り換え可能なモ
ータで駆動するようにしてその回転方向を変換する途中
に定速状態を設けるようにした実施例を示す波形図であ
る。
【図45】シートの搬送経路を3方向に切り換え得る切
換ローラ対を設けた搬送路切換装置の実施例を示す概略
図である。
【図46】同じくその搬送路切換装置の主要な部分を示
す斜視図である。
【図47】図45の搬送路切換装置において駆動ギヤ9
7をギヤ95とのかみ合いを解く位置まで移動させた状
態を示す斜視図である。
【図48】図45の搬送路切換装置がシートPを第1の
搬送路131に搬送している状態を示す概略図である。
【図49】切換ローラ対の代わりにシートガイド部材を
設けるようにした搬送路切換装置の実施例を示す概略図
である。
【図50】図49の搬送路切換装置のシートガイド部材
114とその付近を示す斜視図である。
【図51】シートガイド部材を1枚のガイド板116の
1枚のみで構成した搬送路切換装置の実施例を示す概略
図である。
【図52】シートガイド部材を互いに間隔をあけて対向
配置した対のローラによって構成した搬送路切換装置の
実施例を示す斜視図である。
【図53】高速で搬送されるシートの搬送経路を切り換
え可能にした搬送路切換装置の動作を段階的に説明する
ための概略図である。
【図54】従来の分岐爪方式による搬送路切換装置の各
種の動作状態を示す概略図である。
【符号の説明】
20 搬送路切換装置 21,71,8
1,91 切換ローラ 21a 外周面 23,35,87,8
8,89 搬送ローラ対 31 給送ローラ対 33,34,8
0 搬送路 41 切換ベルト 41a ベルト
表面 43 第1の従動ローラ 44 第2の従
動ローラ 50A,50B 従動ローラ離間手段 60 切換部待避手段 61,133
第3の搬送路 66 排紙トレイ 67 スイッチ 84 切換ローラ対 84a,114a,124a 正転外周 84b,114b,124b 逆転外周 85,86,85,86,125,126 ローラ 90 第1の回転駆動手段 92,104,12
7,128 ローラ軸 100 第2の回転駆動手段 98,103
駆動モータ 101 第2駆動軸(回転軸) 102 回転軸 111 駆動軸(回転軸) 114,124
シートガイド部材 131 第1の搬送路 132 第2の
搬送路 P シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝木 弘幸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 足立 猛文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山崎 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送する給送ローラ対と、該給
    送ローラ対のニップを通る前記シートの給送方向の延長
    線上にあって正逆回転が可能な切換ローラとを備え、該
    切換ローラの回転方向を変更することによって前記給送
    ローラ対によって給送されたシートの搬送方向を切り換
    えるようにしたことを特徴とする搬送路切換装置。
  2. 【請求項2】 シートを給送する給送ローラ対と、該給
    送ローラ対のニップを通る前記シートの給送方向の延長
    線上にあって正逆回動が可能な切換ベルトとを備え、該
    切換ベルトの回動方向を変更することによって前記給送
    ローラ対によって給送されたシートの搬送方向を切り換
    えるようにしたことを特徴とする搬送路切換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の搬送路切換装置に
    おいて、前記切換ローラの回転方向又は切換ベルトの回
    動方向の変更を該切換ローラ又は切換ベルトに案内され
    たシートの後端が該切換ローラ又は切換ベルトから離間
    する前に行うようにしたことを特徴とする搬送路切換装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の搬送路切換装置に
    おいて、前記切換ローラ又は切換ベルトによって搬送方
    向が切り換えられたシートの各搬送方向に対応して回転
    する第1と第2の従動ローラを前記切換ローラ又は切換
    ベルトにそれぞれ当接させて設け、該切換ローラ又は切
    換ベルトに搬送力を合わせ持たせたことを特徴とする搬
    送路切換装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラ又は切換ベルトの各切換搬送方向の
    下流側にそれぞれ搬送ローラ対を設け、該搬送ローラ対
    により前記切換ローラ又は切換ベルトによって案内され
    たシートを挾持して搬送する際に、該シートを前記切換
    ローラ又は切換ベルトから離間させるようにしたことを
    特徴とする搬送路切換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    搬送路切換装置において、前記切換ローラ又は切換ベル
    トの周速度を、前記給送ローラ対の搬送速度以上にした
    ことを特徴とする搬送路切換装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の搬送路切換装置におい
    て、前記第1と第2の従動ローラを前記切換ローラ又は
    切換ベルトに対して離間させる従動ローラ離間手段を設
    け、前記切換ローラの回転方向又は切換ベルトの回動方
    向によって選択された搬送路側の前記第1又は第2の従
    動ローラを、シート先端が該従動ローラを通過した後に
    前記従動ローラ離間手段により前記切換ローラ又は切換
    ベルトから離間させるようにしたことを特徴とする搬送
    路切換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載の搬送路切換装置に
    おいて、前記切換ローラ又は切換ベルトをシートの搬送
    方向を切り換え可能な位置から待避させる切換部待避手
    段を設けると共に、該切換部待避手段により前記切換ロ
    ーラ又は切換ベルトを待避させた時に前記給送ローラ対
    によって給送されるシートが直線的に搬送される第3の
    搬送経路を設けたことを特徴とする搬送路切換装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換部待避手段が前記切換ローラ又は切換ベル
    トを前記第3の搬送経路に対して下側に退避させる手段
    であり、その待避位置では該切換ローラ又は切換ベルト
    を前記給送ローラ対によって給送されるシートに接して
    その搬送を補助する方向に回転又は回動させるようにし
    たことを特徴とする搬送路切換装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の搬送路切換装置
    において、前記切換部待避手段が前記第3の搬送経路を
    経て排出されたシートを載置する排紙トレイの開閉に連
    動して前記切換ローラ又は切換ベルトを待避位置とシー
    トの搬送方向を切り換え可能な位置とに移動させる手段
    であることを特徴とする搬送路切換装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラがブラシ形状のローラであることを
    特徴とする搬送路切換装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラが低硬度のゴム発泡体又はスポンジ
    材質で形成されていることを特徴とする搬送路切換装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラが羽根車形状に形成されていること
    を特徴とする搬送路切換装置。
  14. 【請求項14】 請求項1又は2記載の搬送路切換装置
    において、切換ローラ又は切換ベルトを複数個設け、前
    記給送ローラ対によって給送されるシートを3方向以上
    の異なる搬送経路へ分岐可能にしたことを特徴とする搬
    送路切換装置。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラを、前記給送ローラ対によって給送
    されるシートの先端部を所要の搬送方向へ案内するため
    に必要な所定期間だけ回転させるようにしたことを特徴
    とする搬送路切換装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の搬送路切換装置におい
    て、前記切換ローラを、前記給送ローラ対によって給送
    されるシートの先端部を所要の搬送方向へ案内するため
    に必要な所定期間だけ該シートの線速より速い周速で回
    転させ、それ以外の期間では該シートの線速と同じ周速
    で回転させるようにしたことを特徴とする搬送路切換装
    置。
  17. 【請求項17】 搬送路を搬送されるシートを複数の搬
    送経路に選択的に切り換える搬送路切換装置において、 前記搬送路の分岐点近傍に配置した切換ローラ対と、該
    切換ローラ対の各ローラを前記搬送路を搬送されるシー
    トを挾持しながら搬送する方向に回転させる第1の回転
    駆動手段と、前記切換ローラ対全体を一体的に該切換ロ
    ーラ対のローラ軸線に平行な回転軸を中心に正逆両方向
    に回転させる第2の回転駆動手段とを設け、 前記切換ローラ対によってシートを挾持して搬送する第
    1の方向と、前記切換ローラ対全体の正転によりその正
    転外周でシートを案内する第2の方向と、該切換ローラ
    対全体の逆転によりその逆転外周でシートを案内する第
    3の方向に、前記搬送路を搬送されるシートの搬送方向
    を切り換え得るようにしたことを特徴とする搬送路切換
    装置。
  18. 【請求項18】 搬送路を搬送されるシートを複数の搬
    送経路に選択的に切り換える搬送路切換装置において、 前記搬送路の分岐点近傍に配置したシートガイド部材
    と、該シートガイド部材全体をシート搬送面に略平行で
    シート搬送方向に直交する方向の回転軸を中心に正逆両
    方向に回転させる回転駆動手段とを設け、 所定の停止位置にある前記シートガイド部材によってシ
    ートを案内する第1の方向と、前記シートガイド部材全
    体の正回転によりその正転外周によってシートを案内す
    る第2の方向と、該シートガイド部材全体の逆転により
    その逆転外周でシートを案内する第3の方向に、前記搬
    送路を搬送されるシートの搬送方向を切り換え得るよう
    にしたことを特徴とする搬送路切換装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の搬送路切換装置にお
    いて、前記シートガイド部材を、互いに間隔をあけて対
    向配置した対のローラによって構成したことを特徴とす
    る搬送路切換装置。
  20. 【請求項20】 請求項17乃至19のいずれか一項に
    記載の搬送路切換装置において、シートの後端が前記切
    換ローラ対又はシートガイド部材を通過する前に次のシ
    ートの搬送方向を切り換えるための搬送路切換動作を行
    うようにしたことを特徴とする搬送路切換装置。
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