JP2002096957A

JP2002096957A - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2002096957A
Application number: JP2000287638A
Authority: JP
Inventors: Kenji Ishii; 賢治石井
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2000-09-21
Filing date: 2000-09-21
Publication date: 2002-04-02

Abstract

(57)【要約】【課題】転写紙を反転搬送処理をする時に、転写紙に
無理な負荷をかけることなくスムーズに転写紙を搬送し
てジャムを生じさせることなく常に安定して反転搬送処
理を実行する。【解決手段】本発明の画像装置は、スイッチバック装
置４が、正逆回転される反転ローラ２９と、この反転ロ
ーラ２９に当接するように配置されている第１の従動ロ
ーラ３０と、この第１の従動ローラ３０に対し定着装置
１９から転写紙が送られてくる側に配置されている第２
の従動ローラ３１と、この第２の従動ローラを移動する
従動ローラ移動装置３２とを有する。従動ローラ移動装
置３２は、定着装置１９から転写紙が送られてくる時に
この転写紙の搬送路から第２の従動ローラ３１を退避さ
せ、かつ、反転ローラ２９および第１の従動ローラ３０
により写紙が第２の従動ローラ３１側へ送られる時に転
写紙の搬送路に第２の従動ローラ３１を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り感光体の表面にトナー画像を形成しこのトナー画像を
転写紙に転写する画像形成装置において前記転写紙の両
面にトナー画像を形成することができる画像形成装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、画像形成装置では紙の省資源の観
点から、転写紙の両面に画像を複写するの技術が提案さ
れ採用されている。また、機械の省スペース化はますま
す盛んになってきている。そのような状況下において、
省スペースで低コストな両面ユニット（スイッチバック
装置および再給紙装置）を有する画像形成装置が、例え
ば、特許第２８４０７３４号公報および特開平９−２４
９３４２号公報で提案されている。特許第２８４０７３
４号公報に記載の画像形成装置は、転写紙の排出口近傍
にスイッチバック装置を設け、このスイッチバック装置
によるスイッチバック動作をシート積載部の投影面積内
で行うことよりスイッチバッ動作に要していたスペース
を削減したものである。特開平９−２４９３４２号公報
に記載の画像形成装置は、排紙ローラ部でスイッチバッ
クを行うことよって、スイッチバック部を新たに設ける
ことによる部品点数の増加やスペースの増大を防いでお
り、また、この方式の欠点であるユーザーによる「反転
途中の転写紙の取り出し」を防止するために転写紙の反
転の停止時にローラに回転負荷を与えている。特開平９
−２４９３４２号公報に記載の画像形成装置は、特許第
２８４０７３４号公報に記載の画像形成装置に比べると
省スペースという観点では同等かそれ以上であり、低コ
ストという観点では優れている。しかし、特開平９−２
４９３４２号公報に記載の画像形成装置は、転写紙の両
面にトナー画像を形成する両面プリント時の生産性とい
う観点においては、排紙ローラ部で再給紙径路に転写紙
を搬送している状態では、第２面をプリントし終わった
転写紙を機外に排出することができないため（排紙ロー
ラの回転方向が異なるため）、プリントを待たねばなら
ない時間が発生し、その結果、片面に連続してトナー画
像を形成する片面連続プリントのスピードに比べて、両
面プリント時のスピードがかなり遅くなってしまう。両
面プリント時のスピードは、近年では重要視されてきて
おり、各国の法規制や入札の条件の中にも規定されるよ
うになってきている。

【０００３】また、従来の画像形成装置においては、ス
イッチバックの際に転写紙の分岐を確実に行なうために
分岐爪等の機構を付加すると、分岐爪、切換用のソレノ
イド等の電装部品、および、それに付随する構成部品等
が追加され、部品点数の増大および製品コストの増大と
なってしまう。また、従来の画像形成装置においては、
ソレノイド等によって転写紙の分岐を行なう際に、両面
プリント時のスピードが重視されている昨今では、ソレ
ノイドに通電を行なう時間が長くなり、その結果ソレノ
イドに与える負荷が増大している。ソレノイド等の部品
は通電時間が長くなることによりソレノイド自体が発熱
し、熱定着装置の近傍に配置するという観点からも温度
の上昇が激しく、その結果、ソレノイドの吸引力が低下
し分岐不良を発生させたりしていた。また、温度上昇に
よるソレノイドの吸引力低下を防止するために吸引力に
余裕のある大型のソレノイドを使用しなくてはならず、
更なるコストアップを招いてしまう結果となっている。
転写紙の分岐方式はガイド板の形状や薄いフィルム等を
使って転写紙を分岐するような方式であっても良いが、
ジャム処理性を考慮して両面装置とガイド板が一体とな
って開閉してしまうようなタイプであると、ガイド板の
位置精度が出にくく、フィルムを用いた方法であって
も、熱定着装置の熱による変形や、ジャム処理時の両面
装置開放時に人為的に曲げられてしまう等の懸念があ
る。また、転写紙はその画像による影響や、定着させる
時の加圧力や熱などで発生する転写紙のカールは一定で
ない場合が多く、ジャムを発生させる可能性が高い箇所
であった。

【０００４】従来の画像形成装置として、図５および図
６に示すものが知られている。図５および図６に示すよ
うに、従来の画像形成装置は、正逆回転される反転ロー
ラ１０１と、この反転ローラ１０１に当接している従動
ローラ１０２と、定着装置から送られてくる転写紙を搬
送するための転写紙搬送路１０３を形成するガイド板１
０４、１０５と、転写紙を両面ユニットの方向へ送るた
めの再給紙搬送路１０６を形成するガイド板１０７、１
０８と、転写紙搬送路１０３と再給紙搬送路１０６との
合流部に配置されている弾性ガイドフィルム１０９と、
反転ローラ１０１の近くに配置され転写紙を検出する転
写紙センサ１１０とを有している。弾性ガイドフィルム
１０９は、一端部がガイド板１０７に固定され転写紙搬
送路１０３の出口をほぼ閉塞するように配置されてい
る。第１面にトナー画像が形成された転写紙の第２面に
トナー画像を形成する時に、定着装置から送られてくる
転写紙は分岐爪によってガイド板１０４、１０５の方向
へ案内され、ガイド板１０４、１０５により反転ローラ
１０１と従動ローラ１０２との間に案内される。この時
に、転写紙は弾性ガイドフィルム１０９を押して少し変
形させながら進む。反転ローラ１０１は、図５に示すよ
うに、時計方向へ回転されて従動ローラ１０２との間に
送られてくる転写紙を反転トレイ１１１の方向へ送る。
転写紙センサ１１０が転写紙の後端を検出した時点で反
転ローラ１０１は、図６に示すように反時計方向へ反転
され従動ローラ１０２との間に挟まれている転写紙をス
イッチバックする。すなわち、反転ローラ１０１は、従
動ローラ１０２との間に挟まれている転写紙を再給紙搬
送路１０６の方向へ送る。この時に、転写紙が転写紙搬
送経路１０３の方向へ逆流しないように弾性ガイドフィ
ルム１０９によって再給紙搬送路１０６の方向へ案内さ
れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図５お
よび図６に示す従来の画像形成装置においては、転写紙
を弾性ガイドフィルムの弾性力のみによって分岐してる
から、定着装置の内部に設けたヒータの熱より弾性ガイ
ドフィルムが変形される場合があり、また、両面装置が
ジャム処理性を考慮して装置本体の回転支点を中心に開
放可能な形態であると弾性ガイドフィルム装置本体の外
へ露出することになり転写紙のジャム処理時に弾性ガイ
ドフィルムが誤って曲げられてしまうという問題があ
る。従来の画像形成装置において、弾性ガイドフィルム
が装置本体の外へ露出しないような構成にすることも可
能であるが、この場合には転写紙のジャム処理性が低下
してしまう。本発明の課題は、転写紙を反転搬送処理を
する時に、転写紙に無理な負荷をかけることなくスムー
ズに転写紙を搬送してジャムを生じさせることなく常に
安定して反転搬送処理を実行することができる画像形成
装置を提供することにある。また、本発明の他の課題
は、転写紙のカールを十分に除去することができる画像
形成装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１に記載の発明は、電子写真方式により感光
体の表面にトナー画像を形成しこのトナー画像を転写装
置により転写紙に転写し前記トナー画像を定着装置によ
り前記転写紙に定着する画像形成部と、前記転写装置に
前記転写紙を給送する給紙装置と、前記定着装置から送
られてくる前記転写紙を積層する転写紙積層部と、前記
定着装置から送られてくる前記転写紙をスイッチバック
するスイッチバック装置と、前記定着装置から送られて
くる前記転写紙を前記転写紙積層部および前記スイッチ
バック装置のいずれか１つに送る転写紙搬送切換装置
と、前記スイッチバック装置によりスイッチバックされ
た前記転写紙を再び前記転写装置に給送するための再給
紙装置とを備えた画像形成装置において、前記スイッチ
バック装置は、正逆回転される反転ローラと、この反転
ローラに当接するように配置されている第１の従動ロー
ラと、この第１の従動ローラに対し前記定着装置から前
記転写紙が送られてくる側に配置されている第２の従動
ローラと、この第２の従動ローラを移動する従動ローラ
移動装置とを有し、前記従動ローラ移動装置は、前記定
着装置から前記転写紙が送られてくる時にこの転写紙の
搬送路から前記第２の従動ローラを退避させ、かつ、前
記反転ローラおよび前記第１の従動ローラにより前記転
写紙が第２の従動ローラ側へ送られる時に前記転写紙の
搬送路に前記第２の従動ローラを配置してこの第２の従
動ローラにより前記転写紙の搬送方向を変えて前記転写
紙を前記再給紙装置の方向へ案内させることを特徴とす
る。請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の画像形
成装置において、前記従動ローラ移動装置は、前記第２
の従動ローラを回転自在に保持する保持部材と、この保
持部材を移動することにより前記第２の従動ローラを移
動するソレノイドとから構成されていることを特徴とす
る。請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の画像形
成装置において、前記従動ローラ移動装置は、前記第１
の従動ローラの軸に固定されている第１のギヤと、前記
第２の従動ローラの軸に固定されている第２のギヤと、
前記第１のギヤと前記第２のギヤとの間に配置され前記
第１のギヤと前記第２のギヤに噛み合って前記第１のギ
ヤの回転力を前記第２のギヤへ伝える第３のギヤと、前
記第１の従動ローラの軸に回転自在に取り付けられ前記
第２の従動ローラの軸および前記第３のギヤの軸を回転
自在に保持している保持部材と、前記第２のギヤと噛み
合うように所定位置に固定されているラックとから構成
されていることを特徴とする。請求項４に記載の発明
は、請求項１乃至３のいずれか１つの請求項に記載の画
像形成装置において、前記第２の従動ローラは弾性部材
により構成されていることを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の第１の実施
の形態としての画像形成装置を示す概略図である。図２
は図１の画像形成装置におけるスイッチバック装置を示
す図である。図１に示すように、本発明の第１の実施の
形態としての画像形成装置は、給紙装置１と、画像形成
部２と、転写紙積層部３と、スイッチバック装置４と、
転写紙搬送切換装置５および再給紙装置６とを備えてい
る。給紙装置１と、画像形成部２と、転写紙積層部３
と、スイッチバック装置４および転写紙搬送切換装置５
は、装置本体７を構成している。給紙装置１は、画像形
成部２に転写紙を給送するものである。給紙装置１は、
複数の転写紙を収容している給紙トレイ８と、給紙コロ
９と、この給紙コロ９の下部外周面に当接しているフリ
クションパッド１０と、レジストローラ１１と、給紙コ
ロ９とレジストローラ１１との間に配置されているガイ
ド板１２と、レジストローラ１１と画像形成部２との間
に配置されているガイド板１３とを有している。給紙コ
ロ９は、給紙トレイ８に積載された転写紙をフリクショ
ンパッド１０と協働して１枚ずつ分離して給送し、停止
したレジストローラ１１の方向へ送り転写紙の先端をレ
ジストローラ１１に突き当て転写紙をたるみを形成した
状態で待機させる。次に、画像形成部２により形成され
るトナー画像と同期を取って、レジストローラ１１は転
写紙を給送して画像形成部２に送る。

【０００８】画像形成部２は、電子写真方式により画像
を形成するものである。画像形成部２は、感光体１４
と、この感光体１４の周囲に配置されている帯電装置１
５と、露光装置（図示せず）と、現像装置１６と、転写
装置１７と、クリーニング装置１８と、定着装置１９と
を備えている。感光体１４は、駆動装置（図示せず）に
より反時計方向へ一定の速度で回転される。帯電装置１
５は、感光体１４の表面に電荷を与えて感光体１４の表
面を一様に帯電する。前記露光装置は、帯電された感光
体１４の表面に画像光を照射して静電潜像を形成する。
現像装置１６は、感光体１４の表面の静電潜像にトナー
を与えてトナー画像を形成する。転写装置１７は、感光
体１４の接触して配置された転写ローラ１７ａで構成さ
れている。転写装置１７は、感光体１４の表面のトナー
画像を給紙装置１から送られてくる転写紙に転写する。
転写装置１７と定着装置１９との間には、転写装置１７
から送られていくる転写紙を案内するガイド板２０が配
置されている。定着装置１９は、加熱定着ローラ１９ａ
と、この加熱定着ローラ１９ａに接触されている加圧ロ
ーラ１９ｂとから構成されている。加熱定着ローラ１９
ａおよび加圧ローラ１９ｂは、所定方向へ回転され転写
装置１７から送られてくる転写紙を挟んだ状態で送りな
がらトナー画像を加熱および加圧することにより転写紙
に定着する。転写紙搬送切換装置５は、定着装置１９の
上方に配置されている。転写紙搬送切換装置５は、転写
紙の搬送方向を切り換えるための分岐爪２１と、この分
岐爪２１の位置を変えるソレノイド（図示せず）と、分
岐爪２１により搬送方向が決められた転写紙を案内する
ガイド板２２、２３およびガイド板２４、２５とから構
成されている。分岐爪２１は、実線で示す位置および一
点鎖線で示す位置のいずれかに配置される。分岐爪２１
は、実線で示す位置に配置された時には、定着装置１９
から送られてくる転写紙をガイド板２２、２３の方向へ
案内する。また、分岐爪２１は、一点鎖線で示す位置に
配置された時には、定着装置１９から送られてくる転写
紙をガイド板２４、２５の方向へ案内する。片面にトナ
ー画像が形成された転写紙の他の面にトナー画像を形成
する時にのみ、分岐爪２１は一点鎖線で示す位置に配置
される。転写紙積層部３は、定着装置１９の上方であっ
てガイド板２２、２３で案内される転写紙の搬送方向側
に配置されている。転写紙積層部３は、排紙センサ２６
と、一対の排紙ローラ２７および排紙トレイ２８とから
構成されいる。排紙センサ２６は、分岐爪２１と排紙ロ
ーラ２７との間であって排紙ローラ２７の近傍に配置さ
れている。定着装置１９からガイド板２２、２３の方向
へ送られてくる転写紙は排紙センサで検出され排紙ロー
ラ２７により排紙トレイ２８に排出され積層される。

【０００９】排紙センサ２６は転写紙を検出して検出信
号を発生正して制御装置（図示せず）に与える。排紙セ
ンサ２６が所定のタイミングで転写紙を検出しない時お
よび所定の時間を経過しても転写紙を検出しない時に前
記制御装置は、紙詰まりとして判断してプリント動作を
停止する。スイッチバック装置４は、定着装置１９から
分岐爪２１を介して送られてくる転写紙をスイッチバッ
クするものである。図１および図２に示すように、スイ
ッチバック装置４は、正逆回転される反転ローラ２９
と、この反転ローラ２９に当接するように配置されてい
る第１の従動ローラ３０と、この第１の従動ローラ３０
に対し定着装置１９から転写紙が送られてくる側に配置
されている第２の従動ローラ３１と、この第２の従動ロ
ーラ３１を移動する従動ローラ移動装置３２とから構成
されている。反転ローラ２９は、正逆回転が可能である
モータ（図示せず）により回転される。反転ローラ２９
は、金属の軸の外周部にゴム層を形成してなる。反転ロ
ーラ２９には、第１の従動ローラ３０が圧接されてい
る。また、スイッチバック装置４は、ガイド板２４、２
５により案内されてくる転写紙を反転ローラ２９と第１
の従動ローラと３０の間に案内し、または、反転ローラ
２９と第１の従動ローラ３０により送られてくる転写紙
を案内するガイド板３３と、これらのガイド板３３によ
り案内される転写紙を検出する反転転写紙センサ３４
と、反転ローラ２９のガイド板３３と反対側に配置され
転写紙が載置される反転転写紙トレイ３５とを有してい
る。従動ローラ移動装置３２は、定着装置１９から転写
紙が送られてくる時にこの転写紙の搬送路３６から第２
の従動ローラ３１を退避させ、かつ、反転ローラ２９お
よび第１の従動ローラ３０により転写紙が第２の従動ロ
ーラ３１の側へ送られる時に転写紙の搬送路３６に第２
の従動ローラ３１を配置してこの第２の従動ローラ３１
により転写紙の搬送方向を変えて転写紙を再給紙装置６
の方向へ案内させるものである。

【００１０】従動ローラ移動装置３２は、第１の従動ロ
ーラ３０の軸に中間部を回転可能に支持され一端部で第
２の従動ローラ３１の軸を回転自在に支持している保持
部材３７と、この保持部材３７を第２の従動ローラ３１
が反転ローラ２９から離隔する方向へ付勢するスプリン
グ３８と、保持部材３７の他の端部にアクチュエータが
連結され保持部材３７を第１の従動ローラ３０の軸を中
心に回転させて第２の従動ローラ３１を移動させるため
のソレノイド３９とから構成されている。保持部材３７
およびスプリング３８は、第１の従動ローラ３０の軸の
両側に設けられている。ソレノイド３９に給電されてい
ない時には転写紙の搬送経路３６から第２の従動ローラ
３１を退避させる。ソレノイド３９に給電されている時
には転写紙の搬送路３６に第２の従動ローラ３１を配置
してこの第２の従動ローラ３１により転写紙を案内させ
る。再給紙装置６は、ガイド板２４、２５により形成さ
れる転写紙の搬送路４０と連通する転写紙の再給紙搬送
路４１を形成する上ガイド板４２と下ガイド板４３とを
有している。下ガイド板４３の上端部は、転写紙搬送切
換装置５のガイド板２５の上端部と連結されている。下
ガイド板４３の上端部とガイド板２５の上端部との連結
部は、ガイド板２４、２５により形成される転写紙の搬
送路４０と、上ガイド板４２と下ガイド板４３により形
成される転写紙の再給紙搬送路４１との分岐部４４を形
成している。片面にトナー画像が形成された転写紙の他
の面にトナー画像を形成する時には、分岐爪２１は一点
鎖線で示す位置に配置され、定着装置１９から送られて
くる転写紙をガイド板２４、２５により形成される搬送
路４０の方向へ案内する。搬送路４０を搬送されてくる
転写紙は、ガイド板３２、３３により形成される搬送路
３６に進入する。この時には、ソレノイド３９には給電
されず転写紙の搬送路３６から第２の従動ローラ３１が
退避されている。転写紙はガイド板３３により形成され
る搬送路３６に入り一点鎖線４５で示すような搬送経路
を経て反転ローラ２９と第１の従動ローラ３０との間に
挿入され、反転ローラ２９は時計方向への回転力により
転写紙を反転転写紙トレイ３５の方向へ送る。

【００１１】この場合に、反転転写紙センサ３４が転写
紙の後端を検出した時点で反転ローラ２９と第１の従動
ローラ３０が転写紙を挟持した状態で反転ローラ２９が
逆回転して転写紙をスッチバックする。また、反転転写
紙センサ３４が転写紙の後端を検出した時点でソレノイ
ド３９に給電され、反転ローラ２９および第１の従動ロ
ーラ３０により転写紙が第２の従動ローラ３１側へ送ら
れる時に転写紙の搬送路３６に第２の従動ローラ３１を
配置してこの第２の従動ローラ３１により転写紙の搬送
方向を変えて転写紙を再給紙装置６の方向へ案内させ
る。この時には、第２の従動ローラ３１は転写紙の先端
部が一点鎖線４６で示すように搬送路４０と搬送路４１
との分岐部４４より上方を通過するように案内して上ガ
イド板４２と下ガイド板４３により形成される再給紙搬
送路４１に送る。この場合に、第２の従動ローラ３１
は、反転ローラ２９に当接してもよく、または、反転ロ
ーラ２９の近傍に位置してもよい。ソレノイド３９への
給電は、転写紙の先端が反転転写紙センサ３４を通過し
て搬送路４０と再給紙搬送路４１との分岐部４４を通過
した後に停止させれば、ソレノイド３９へかかる負荷も
増大せず、スプリング３８によって初期状態へ復帰す
る。反転ローラ２９が逆転して１枚目の転写紙を送って
転写紙の後端が反転転写紙センサ３４を通過するタイミ
ングよりも後に、２枚目の転写紙がトナー画像の転写お
よび定着を終えてこの転写紙が反転ローラ２９と第１の
従動ローラ３０との間に案内されるように制御する。再
給紙装置６、上ガイド板４２および下ガイド板４３と、
一対の中継ローラ４７と、他の再給紙搬送路４８を形成
するガイド板４９と、一対の再給紙ローラ５０と、再給
紙センサ５１と、これらを被覆する外装カバー５２とか
ら構成されている。再給紙センサ５１は、再給紙ローラ
５０の近傍に配置されており、転写紙を検出する。再給
紙装置６は、支持軸５３に回転可能に支持されている。
再給紙装置６は、支持軸５３を中心にして装置本体７か
ら離隔可能に装置本体７に取り付けられている。上ガイ
ド板４２および下ガイド板４３により案内されて搬送さ
れてくる転写紙は中継ローラ４７の間に挿入される。中
継ローラ４７は、これらの間に挿入される転写紙を搬送
してガイド板４９により形成される再給紙搬送路４８を
経て再給紙ローラ５０に送る。再給紙ローラ５０は、こ
れらの間に挿入される転写紙を少しおくるが、この時、
再給紙センサ５１が１枚目の転写紙を検出した時点で再
給紙ローラ５０は停止され転写紙を挟持しその先端が再
給紙搬送路４８の出口付近に位置させた状態で転写紙を
待機させる。次に、感光体１４の表面に形成されるトナ
ー画像に同期して再給紙ローラ５０は回転されされ転写
紙をレジストローラ１１の間に給送する。この１枚目の
転写紙の第２面へのトナー画像の転写にする動作に続い
て、３枚目の転写紙の第１面へのトナー画像の転写が行
われる。この時に、２枚目の転写紙はその先端が再給紙
搬送路４８の出口付近に位置した状態で待機される。こ
のような動作が順次に繰り返される。

【００１２】次に、本発明の第２の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図３は本発明の第２の実施の形態と
しての画像形成装置におけるスイッチバック装置の従動
ローラ移動装置を示す斜視図である。図４は図３のスイ
ッチバック装置の従動ローラ移動装置を示す正面図であ
る。本発明の第２の実施の形態においては、本発明の第
１の実施の形態と同じ構成要素に同じ参照符号が付され
ている。図３および図４に示すように、従動ローラ移動
装置５４は、第１の従動ローラ３０の軸に固定されてい
る第１のギヤ５５と、第２の従動ローラ３１の軸に固定
されている第２のギヤ５６と、第１のギヤ５５と第２の
ギヤ５６との間に配置され第１のギヤ５５と第２のギヤ
５６に噛み合って第１のギヤ５５の回転力を第２のギヤ
５６へ伝える第３のギヤ５７と、第１の従動ローラ３０
の軸に回転自在に取り付けられ第２の従動ローラ３１の
軸および第３のギヤ５５の軸を回転自在に保持している
保持部材５８と、第２のギヤ５６と噛み合うように所定
位置に固定されているラック５９とから構成されてい
る。従動ローラ移動装置５４は、第１の従動ローラ３０
の軸および第２の従動ローラ３１の軸の両側に配置され
ている。反転ローラ２９が正回転され転写紙を反転転写
紙トレイ３５の方向へ送る時には、第１の従動ローラ３
０は矢印方向と反対方向へ反転ローラ２９に従動して回
転されるから、この第１の従動ローラ３０の回転力が第
１のギヤ５５および第３のギヤ５７を介して伝えられる
第２のギヤ５６は矢印方向と反対方向へ回転されるか
ら、第２のギヤ５６はラック５９の下方向へ移動するの
で転写紙の搬送路３６から第２の従動ローラ３１が退避
される。反転ローラ２９が逆回転され転写紙を再給紙装
置６の方向へ送る時には、第１の従動ローラ３０は矢印
方向へ回転されるから、この第１の従動ローラ３０の回
転力が第１のギヤ５５および第３のギヤ５７を介して伝
えられる第２のギヤ５６は矢印方向へ回転されるから、
第２のギヤ５６はラック５９の上方向へ移動するので第
２の従動ローラ３１は搬送路３６に配置され転写紙を案
内する。本発明の第１および第２の実施の形態におい
て、スイッチバック装置４の第２の従動ローラ３１は、
弾性部材で構成されている。このように構成することに
より、第２の従動ローラ３１と反転ローラ２９とで転写
紙を挟持するニップ幅を十分取ることができるから、転
写紙のカールを十分に除去することができる。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、請求項１乃至３のいずれ
か１つの請求項に記載の発明によれば、従動ローラ移動
装置は、定着装置から転写紙が送られてくる時にこの転
写紙の搬送経路から第２の従動ローラを退避させ、か
つ、反転ローラおよび第１の従動ローラにより転写紙が
第２の従動ローラ側へ送られる時に転写紙の搬送経路に
第２の従動ローラを配置してこの第２の従動ローラによ
り転写紙の搬送方向を変えて転写紙を再給紙装置の方向
へ案内させるから、転写紙を反転搬送処理をする時に、
転写紙に無理な負荷をかけることなくスムーズに転写紙
を搬送してジャムを生じさせることなく常に安定して反
転搬送処理を実行することができ、また、高価な部品を
低減して価格を低減することができる。請求項４に記載
の発明によれば、請求項１乃至３のいずれか１つの請求
項に記載の画像形成装置において、第２の従動ローラは
弾性部材により構成されているから、請求項１乃至３の
いずれか１つの請求項に記載の発明の効果に加えて、転
写紙のカールを十分に除去することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態としての画像形成装
置を示す概略図である。

【図２】図１の画像形成装置におけるスイッチバック装
置を示す図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態としての画像形成装
置におけるスイッチバック装置の従動ローラ移動装置を
示す斜視図である。

【図４】図３のスイッチバック装置の従動ローラ移動装
置を示す正面図である。

【図５】従来の画像形成装置におけるスイッチバック装
置の１つの動作態様を示す図である。

【図６】従来の画像形成装置におけるスイッチバック装
置の他の作態様を示す図である。

【符号の説明】

１給紙装置、２画像形成部、３転写紙積層部、４
スイッチバック装置、５転写紙搬送切換装置、６
再給紙装置、７装置本体、８給紙トレイ、９給紙
コロ、１０フリクションパッド、１１レジストロー
ラ、１２、１３ガイド板、１４感光体、１５帯電装
置、１６現像装置、１７転写装置、１８クリーニ
ング装置、１９定着装置、２０ガイド板、２１分
岐爪、２２、２３ガイド板、２４、２５ガイド板、
２６排紙センサ、２７排紙ローラ、２８排紙トレ
イ、２９反転ローラ、３０第１の従動ローラ、３１
第２の従動ローラ、３２従動ローラ移動装置、３３
ガイド板、３４反転転写紙センサ、３５反転転写紙
トレイ、３６搬送路、３７保持部材、３８スプリン
グ、３９ソレノイド、４０搬送路、４１再給紙搬
送路、４２上ガイド板、４３下ガイド板、４４分岐
部、４７中継ローラ、４８再給紙搬送路、４９ガ
イド板、５０再給紙ローラ、５１再給紙センサ、５
２外装カバー、５３支持軸、５４従動ローラ移動装
置、５５第１のギヤ、５６第２のギヤ、５７第３
のギヤ、５８保持部材、５９ラック。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子写真方式により感光体の表面にトナ
ー画像を形成しこのトナー画像を転写装置により転写紙
に転写し前記トナー画像を定着装置により前記転写紙に
定着する画像形成部と、前記転写装置に前記転写紙を給
送する給紙装置と、前記定着装置から送られてくる前記
転写紙を積層する転写紙積層部と、前記定着装置から送
られてくる前記転写紙をスイッチバックするスイッチバ
ック装置と、前記定着装置から送られてくる前記転写紙
を前記転写紙積層部および前記スイッチバック装置のい
ずれか１つに送る転写紙搬送切換装置と、前記スイッチ
バック装置によりスイッチバックされた前記転写紙を再
び前記転写装置に給送するための再給紙装置とを備えた
画像形成装置において、前記スイッチバック装置は、正
逆回転される反転ローラと、この反転ローラに当接する
ように配置されている第１の従動ローラと、この第１の
従動ローラに対し前記定着装置から前記転写紙が送られ
てくる側に配置されている第２の従動ローラと、この第
２の従動ローラを移動する従動ローラ移動装置とを有
し、前記従動ローラ移動装置は、前記定着装置から前記
転写紙が送られてくる時にこの転写紙の搬送路から前記
第２の従動ローラを退避させ、かつ、前記反転ローラお
よび前記第１の従動ローラにより前記転写紙が第２の従
動ローラ側へ送られる時に前記転写紙の搬送路に前記第
２の従動ローラを配置してこの第２の従動ローラにより
前記転写紙の搬送方向を変えて前記転写紙を前記再給紙
装置の方向へ案内させることを特徴とする画像形成装
置。
【請求項２】請求項１に記載の画像形成装置におい
て、前記従動ローラ移動装置は、前記第２の従動ローラ
を回転自在に保持する保持部材と、この保持部材を移動
することにより前記第２の従動ローラを移動するソレノ
イドとから構成されていることを特徴とする画像形成装
置。
【請求項３】請求項１に記載の画像形成装置におい
て、前記従動ローラ移動装置は、前記第１の従動ローラ
の軸に固定されている第１のギヤと、前記第２の従動ロ
ーラの軸に固定されている第２のギヤと、前記第１のギ
ヤと前記第２のギヤとの間に配置され前記第１のギヤと
前記第２のギヤに噛み合って前記第１のギヤの回転力を
前記第２のギヤへ伝える第３のギヤと、前記第１の従動
ローラの軸に回転自在に取り付けられ前記第２の従動ロ
ーラの軸および前記第３のギヤの軸を回転自在に保持し
ている保持部材と、前記第２のギヤと噛み合うように所
定位置に固定されているラックとから構成されているこ
とを特徴とする画像形成装置。
【請求項４】請求項１乃至３のいずれか１つの請求項
に記載の画像形成装置において、前記第２の従動ローラ
は弾性部材により構成されていることを特徴とする画像
形成装置。