JP2016108090A - 画像形成システム、画像形成装置、後処理装置および搬送異常検出プログラム - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置、後処理装置および搬送異常検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】用紙同士が重なっている場合においても自動パージを適切に実行するための画像形成システムを提供する。【解決手段】画像形成システム100は、画像形成装置110と、当該画像形成装置110により画像形成された記録材を後処理する後処理装置とを備える。画像形成システム100は、検出部111および制御部111を有する。検出部111は、画像形成システム100内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値T1を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する。制御部111は、検出部111により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、第1の閾値T1を第1の閾値T1よりも大きい第2の閾値T2に変更して検出部111に搬送異常を検出させる。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置、後処理装置および搬送異常検出プログラムに関する。
画像形成システムにおいては、用紙の搬送路においてジャム等の搬送異常が発生した際、用紙の搬送を停止し、ジャムの起因となった用紙が取り除かれた後に、搬送路に残存する用紙を自動的に排出する自動パージという技術が知られている。自動パージが行われることにより、残存する用紙の除去作業等のユーザーによるジャム処理負担を軽減することができる。
しかし、画像形成システムの高機能化や搬送路の伸長化に伴い、自動パージによる用紙搬送の際に、再度ジャムが発生するという問題も発生している。この問題に関連して、自動パージによる用紙搬送中にジャムを検出する技術も知られている(特許文献1参照)。
ジャムの検出方法としては、搬送路上に設けられた一つのセンサーが用紙の先端を検知してから後端を検知するまでの時間を用紙通過時間として算出し、用紙通過時間が所定の閾値を超えた場合にジャムとして検出する方法等が知られている。
特開平7−301963号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の技術は、自動パージの際に用紙が1枚ずつ搬送されるという前提でジャムを検出するものである。したがって、自動パージの際に用紙が重なって搬送される場合については何ら考慮されていない。
たとえば、ジャムが発生した際、画像形成システムを構成する各装置同士は、通信を介してジャムの発生や用紙搬送の停止指示等を通知する。この通信に伴うタイムラグ等により、装置ごとに用紙搬送が停止するタイミングは異なる。そのため、先行する下流側の用紙に、後続する上流側の用紙が追い付いてしまい、用紙同士の一部が重なった状態で停止することがある。
このように、用紙同士が重なった状態で、自動パージによりそのまま搬送される場合、用紙同士の間に隙間がないため、一つのセンサーが下流側の用紙の先端を検知してから上流側の用紙の後端を検知するまでの時間が、用紙通過時間として検出される。たとえば、この用紙通過時間の長さによってジャムを検出している場合、用紙同士が重なって搬送されることによって用紙通過時間が長くなり、用紙が搬送されているにも関わらず、誤ってジャムとして判断されてしまう虞がある。
本願発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、用紙同士が重なっている場合においても自動パージを適切に実行するための画像形成システム、画像形成装置、後処理装置、搬送異常検出プログラムを提供することを目的とする。
上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)画像形成装置と、当該画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理装置とを備える画像形成システムであって、前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、を有する画像形成システム。
(2)前記制御部は、記録材のサイズに基づいて前記第2の閾値を決定する上記(1)に記載の画像形成システム。
(3)前記制御部は、記録材を搬送するサイクル時間に基づいて前記第2の閾値を決定する上記(1)または(2)に記載の画像形成システム。
(4)後処理装置に接続されて画像形成システムを構成する画像形成装置であって、前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、を有する画像形成装置。
(5)画像形成装置に接続されて画像形成システムを構成する後処理装置であって、画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理部と、前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、を有する後処理装置。
(6)画像形成装置と、当該画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理装置とを備える画像形成システムに適用される搬送異常検出プログラムであって、前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出ステップに搬送異常を検出させる制御ステップと、をコンピューターに実行させる搬送異常検出プログラム。
本発明の画像形成システムによれば、ジャムが発生して用紙を一時停止させた後に用紙を再搬送する場合、ジャムを検出するための第1の閾値を、第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更してジャムを検出する。これにより、用紙同士が重なって搬送されている場合においても、誤ってジャムとして判断することが抑止され、自動パージが適切に実行される。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの外観を示す斜視図である。 画像形成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 画像形成システムの概略構成を示す図である。 画像形成システムにおいて画像形成システムにおいてジャムが発生した際、用紙同士が重なって停止する様子を示す図である。 画像形成システムにおける自動パージ実行時のジャム検出処理の手順を示すフローチャートである。 図5のステップS104に示されるジャム検出時間変更処理を説明するための図である。 用紙の先端が用紙センサーを越えた距離を考慮してジャム検出時間を算出する方法を説明する図である。 用紙のサイズに応じてマージンの値を変更してジャム検出時間を算出する方法を説明する図である。 生産性の設定値と最大重なり枚数との対応関係の設定例を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの外観を示す斜視図である。図2は、画像形成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置110と、反転搬送装置120と、中綴じ装置130と、平綴じ装置140とを有する。画像形成装置110は、印刷に使用される記録材としての用紙上に画像を形成する。反転搬送装置120は、画像形成装置110から搬送された用紙の表裏を反転させる。中綴じ装置130は、反転搬送装置120から搬送された用紙に折りやステープル留め等による中綴じ処理を施す。平綴じ装置140は、中綴じ装置130から搬送された用紙にステープル留め等による平綴じ処理を施す。以下、各構成について説明する。
<画像形成装置110>
画像形成装置110は、制御部111、記憶部112、操作パネル113、用紙搬送部114、画像形成部115、用紙センサー116および通信部117を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)であり、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を行う。
記憶部112は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等からなる。
操作パネル113は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。
用紙搬送部114は、印刷に使用される記録材としての用紙を搬送する。用紙は、給紙トレイに収容されており、給紙トレイに備えられる給紙機構によって、画像形成装置110内の搬送路に沿って1枚ずつ画像形成部115に搬送される。
画像形成部115は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙上に形成する。画像形成部115は、用紙の両面に画像を形成する機能を備えていてもよい。
用紙センサー116は、たとえば、搬送路の必要な箇所に設けられた複数のラインセンサーである。各用紙センサー116は、設置された箇所において、搬送路上に用紙が存在すること等を検出し、検出結果を制御部111に通知する。
通信部117は、他の機器と通信するためのインターフェースである。通信部117は、反転搬送装置120、中綴じ装置130および平綴じ装置140との間で、各種設定値や動作タイミング制御に必要な各種情報、用紙センサーによる用紙の検出情報、ジャムの発生を示す情報等の送受信を行う。
制御部111は、用紙搬送部114を制御することにより、画像形成装置110内において用紙を搬送する。また、制御部111は、検出部として、用紙センサー116による用紙の検出結果に基づいて、画像形成装置110において発生したジャムを検出する。制御部111は、たとえば、用紙センサー116が用紙の先端を検出してから用紙の後端を検出するまでの時間を用紙通過時間として取得する。制御部111は、取得した用紙通過時間が、事前に設定される閾値であるジャム検出時間を超えた場合に、ジャムの発生を検出する。ここで、ジャム検出時間は、記憶部112に記憶されている。また、制御部111は、画像形成システム100における画像形成装置110以外の装置(以下、「他の装置」と称する)である反転搬送装置120、中綴じ装置130および平綴じ装置140と相互に通信し、他の装置におけるジャムの発生を示す情報を受信する。
制御部111は、画像形成装置110または他の装置でジャムが発生した場合、さらなるジャムの発生を防ぐために、画像形成装置110内における用紙の搬送を一時停止する。また、制御部111は、ジャムの発生を示す情報を他の装置へ送信し、他の装置においても用紙の搬送を一時停止させる。制御部111は、ジャムの起因となった用紙が取り除かれた後に、搬送路に残存する用紙を自動的に搬送して排出する自動パージを行う。
<反転搬送装置120>
反転搬送装置120は、制御部121、記憶部122、用紙搬送部123、反転部124、用紙センサー125および通信部126を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。なお、記憶部122、用紙センサー125および通信部126は、画像形成装置110の記憶部112、用紙センサー116および通信部117と同様の機能を有するので、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
制御部121は、プログラムに従って上記各構成要素の制御や各種の演算処理等を行う。制御部121は、画像形成装置110からの指示に基づいて、用紙搬送部123および反転部124を制御して用紙の搬送や反転を行う。
用紙搬送部123は、画像形成装置110から供給された用紙を、反転搬送装置120内の搬送路に沿って搬送する。用紙搬送部123は、印刷ジョブの設定等に基づいて、用紙を反転部124に搬送する。
反転部124は、搬送路において用紙の表裏を反転させる。
制御部121は、用紙センサー125による用紙の検出結果に基づいて、反転搬送装置120において発生したジャムを検出する。制御部121は、ジャムを検出した場合、用紙搬送部123を制御して反転搬送装置120内での用紙の搬送を停止する。また、制御部121は、反転搬送装置120におけるジャムの発生を示す情報を、通信部126を介して画像形成装置110へ送信する。
<中綴じ装置130>
中綴じ装置130は、制御部131、記憶部132、用紙搬送部133、中綴じ部134、用紙センサー135および通信部136を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。なお、記憶部132、用紙センサー135および通信部136は、画像形成装置110の記憶部112、用紙センサー116および通信部117と同様の機能を有するので、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
制御部131は、プログラムに従って上記各構成要素の制御や各種の演算処理等を行う。制御部131は、画像形成装置110からの指示に基づいて、用紙搬送部133および中綴じ部134を制御して用紙の搬送や中綴じ処理を行う。
用紙搬送部133は、反転搬送装置120から供給された用紙を、中綴じ装置130内の搬送路に沿って搬送する。用紙搬送部133は、印刷ジョブの設定等に基づいて、用紙を中綴じ部134に搬送する。
中綴じ部134は、用紙を中折りする折り部と、中折りされた用紙の束をステープル留
めして用紙束を綴じるステープル部とから構成され、用紙の束を中綴じして冊子を形成する。
制御部131は、用紙センサー135による用紙の検出結果に基づいて、中綴じ装置130において発生したジャムを検出する。制御部131は、ジャムを検出した場合、用紙搬送部133を制御して中綴じ装置130内での用紙の搬送を停止する。また、制御部131は、中綴じ装置130におけるジャムの発生を示す情報を、通信部136を介して画像形成装置110へ送信する。
<平綴じ装置140>
平綴じ装置140は、制御部141、記憶部142、用紙搬送部143、平綴じ部144、排出部145、用紙センサー146および通信部147を備えており、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続されている。なお、記憶部142、用紙センサー146および通信部147は、画像形成装置110の記憶部112、用紙センサー116および通信部117と同様の機能を有するので、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
制御部141は、プログラムに従って上記各構成要素の制御や各種の演算処理等を行う。制御部141は、画像形成装置110からの指示に基づいて、用紙搬送部143および平綴じ部144を制御して用紙の搬送や平綴じ処理を行う。
用紙搬送部143は、中綴じ装置130から供給された用紙を、平綴じ装置140内の搬送路に沿って搬送する。用紙搬送部143は、印刷ジョブの設定等に基づいて、用紙を平綴じ部144に搬送する。
平綴じ部144は、用紙束の端から所定の距離をおいた位置においてステープル留めを行い、用紙の束を平綴じして冊子を形成する。
排出部145は、平綴じ等の後処理が施された印刷物を平綴じ装置140の外部に送出する。
制御部141は、用紙センサー146による用紙の検出結果に基づいて、平綴じ装置140において発生したジャムを検出する。制御部141は、ジャムを検出した場合、用紙搬送部143を制御して平綴じ装置140内での用紙の搬送を停止する。制御部141は、平綴じ装置140におけるジャムの発生を示す情報を、通信部147を介して画像形成装置110へ送信する。
なお、画像形成装置110、反転搬送装置120、中綴じ装置130および平綴じ装置140は、それぞれ、上記の構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
<画像形成システム100>
図3は、画像形成システムの概略構成を示す図である。
図3に示すように、画像形成システム100は、画像形成装置110、反転搬送装置120、中綴じ装置130および平綴じ装置140を有し、これらの装置が連結されることにより構成される。用紙は、画像形成装置110、反転搬送装置120、中綴じ装置130、平綴じ装置140の順に各装置を通過する。画像形成装置110によって画像が形成された用紙は、反転搬送装置120、中綴じ装置130、平綴じ装置140に搬送され、必要な後処理が施された後、印刷物として出力される。
画像形成装置110は、制御部111によって用紙搬送部114を制御し、給紙トレイS1、S2から給紙される用紙を搬送路114aに沿って搬送する。また、画像形成装置110は、制御部111によって画像形成部115を制御し、用紙に画像を形成する。
反転搬送装置120は、制御部121によって用紙搬送部123を制御し、画像形成装置110から供給された用紙を搬送路123aに沿って搬送する。また、反転搬送装置120は、制御部121によって用紙搬送部123および反転部124を制御し、画像形成装置110からの指示等に基づいて用紙を反転させる。
中綴じ装置130は、制御部131によって用紙搬送部133を制御し、反転搬送装置120から供給された用紙を搬送路133aに沿って搬送する。また、中綴じ装置130は、用紙搬送部133および中綴じ部134を制御し、画像形成装置110からの指示等に基づいて用紙の束に対して中綴じ処理を施す。中綴じ処理が施された冊子は、所定の排出方法により中綴じ装置130から排出される。
平綴じ装置140は、制御部141によって用紙搬送部143を制御し、中綴じ装置130から供給された用紙を搬送路143aに沿って搬送する。また、平綴じ装置140、用紙搬送部143および平綴じ部144を制御し、画像形成装置110からの指示等に基づいて用紙の束に対して平綴じ処理を施す。平綴じ処理が施された冊子は、排出部145により平綴じ装置140から排出される。
次に、画像形成システム100においてジャムが発生した際、用紙同士が重なって停止する場合について説明する。
図4は、画像形成システムにおいてジャムが発生した際、用紙同士が重なって停止する様子を示す図である。
図4に示すように、画像形成システム100の最も下流に位置する平綴じ装置140内のXマークで示す箇所において、ジャムが発生している。画像形成システム100の搬送路上には、ジャムの起因となった用紙P1以外に、用紙P2、P3、P4、P5、P6が残存している。用紙P2、P3は、中綴じ装置130の搬送路133a上に存在する。用紙P4は、反転搬送装置120の搬送路123a上に存在する。用紙P5、P6は、画像形成装置110の搬送路114a上に存在する。
まず、平綴じ装置140の搬送路143aにおいてジャムが発生すると、平綴じ装置140は、平綴じ装置140内での用紙の搬送を停止すると共に、画像形成装置110にジャムの発生を示すジャム発生情報を送信する。
画像形成装置110は、平綴じ装置140からジャム発生情報を受信すると、画像形成装置110内での用紙の搬送を停止すると共に、他の装置である反転搬送装置120および中綴じ装置130にジャム発生情報を送信する。
続いて、反転搬送装置120および中綴じ装置130は、それぞれ画像形成装置110からジャム発生情報を受信すると、反転搬送装置120および中綴じ装置130内での用紙の搬送を停止する。
上記のように、平綴じ装置140が用紙の搬送を停止してから、平綴じ装置140の上流にある中綴じ装置130が用紙の搬送を停止するまでの間には、通信処理や制御処理の介在によるタイムラグが発生する。したがって、平綴じ装置140が用紙の搬送を停止しても、中綴じ装置130は、画像形成装置110からジャム発生情報を受信するまでの間は、用紙の搬送を継続する。中綴じ装置130は、用紙P2を搬送して平綴じ装置140に排出しようとする。しかし、平綴じ装置140は用紙の搬送を停止しているため、中綴じ装置130は、用紙P2を平綴じ装置140に排出できない。その結果、用紙P2は、中綴じ装置130の搬送路133aの終端部分で停止する。このとき、中綴じ装置130は用紙の搬送を継続しているため、図4に示すように、後続する用紙P3の先端部が、停止している用紙P2の後端部と重なる。この状態で、中綴じ装置130が画像形成装置110からジャム発生情報を受信すると、用紙P2と用紙P3とが重なった状態で停止する。
図4に示す状態において、ジャムの起因となった用紙P1が取り除かれると、画像形成システム100は、自動パージを行い、用紙P2〜用紙P6を搬送路に沿って自動的に搬送し、画像形成システム100の外に排出する。このとき、用紙P2および用紙P3は、重なった状態で搬送されうる。用紙P2および用紙P3が重なった状態で搬送される場合、用紙P2と用紙P3との間に切れ目がない状態となる。この場合、制御部141は、用紙センサー146が用紙P2の先端を検出してから用紙P3の後端を検出するまでの時間を、用紙通過時間として取得する。そのため、用紙が重なって搬送されている場合は、用紙が1枚ずつ搬送されている場合よりも、用紙通過時間が長く検出される。したがって、たとえば、ジャムを検出するための用紙通過時間の所定の閾値を、用紙1枚が通過する時間を基準に設定している場合、用紙が重なって搬送されていることにより、ジャムが検出されてしまう。
<画像形成システム100における自動パージ実行時のジャム検出処理の概要>
図5は、画像形成システムにおける自動パージ実行時のジャム検出処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示されるアルゴリズムは、画像形成装置110の記憶部112にプログラムとして記憶されており、制御部111によって実行される。図5のフローチャートに示す処理を実行する際、画像形成システム100においては、ジャムが検出され、画像形成システム100内に残存する用紙が一時停止している。
図5に示すように、画像形成システム100は、自動パージによる用紙の再搬送を開始する(ステップS101)。具体的には、画像形成装置110の制御部111は、画像形成装置110の各部および他の装置と相互に通信を行い、用紙の再搬送を開始する旨の指示を送信する。画像形成システム100は、画像形成システム100内に残存する用紙を排出するために搬送する。
続いて、画像形成システム100は、停止指示を受け付けているか否かを判断する(ステップS102)。具体的には、画像形成装置110の制御部111は、ユーザーによる操作パネル113を介した停止指示や、各種エラーによる停止指示等を受け付けているか否かを判断する。
停止指示を受け付けている場合(ステップS102:YES)、画像形成システム100は、搬送動作を停止し(ステップS106)、ジャム検出処理を終了する。
停止指示を受け付けていない場合(ステップS102:NO)、画像形成システム100は、全ての用紙が排出されたか否かを判断する(ステップS103)。
全ての用紙が排出されている場合(ステップS103:YES)、画像形成システム100は、搬送動作を停止し(ステップS106)、ジャム検出処理を終了する。
全ての用紙が排出されていない場合(ステップS103:NO)、画像形成システム100は、各装置に設けられた用紙センサーにより用紙の存在が検出されたか否かを判断する(ステップS104)。
用紙の存在が検出されていない場合(ステップS104:NO)、画像形成システム100は、ステップS102の処理に戻る。
用紙の存在が検出された場合(ステップS104:YES)、画像形成システム100は、ジャム検出時間を設定する(ステップS105)。ジャム検出時間変更処理の詳細については、後述する。
続いて、画像形成システム100は、ステップS105の処理において設定されたジャム検出時間にしたがってジャムの検出を行いつつ用紙を搬送し、ステップS102の処理に戻る。画像形成システム100は、全ての用紙が排出されるまでステップS102〜S105の処理を繰り返す。
<ジャム検出時間変更処理>
図6は、図5のステップS105に示されるジャム検出時間変更処理を説明するための図である。図6において、(A)は、通常の用紙搬送時におけるジャム検出時間の算出方法を説明する図であり、(B)は、自動パージ実行時におけるジャム検出時間の算出方法の一例を説明する図である。
まず、図6(A)に示すように、通常の用紙搬送時においては、用紙の搬送方向における長さL(以下、「紙長L」と称する。)が用紙センサーを通過するために必要な時間に、所定のマージンMを加えた時間が、ジャム検出時間T1として設定されている。マージンMの値は、用紙の傾きや用紙のスリップ率等を考慮して適宜設定される。
通常搬送時のジャム検出時間T1は、用紙の搬送速度S、用紙の紙長LおよびマージンMを用いて、下記の数式1により算出される。
T1=L/S+M ・・・(数式1)
図6(A)の例において、用紙の搬送速度Sは1000[mm/s]、用紙の紙長Lは210[mm]、マージンMは、0.1[s]とする。この場合、数式1により、通常搬送時のジャム検出時間T1は、210[mm]/1000[mm/s]+0.1[s]=310[ms]として算出される。画像形成システム100に含まれる各装置は、上記のジャム検出時間T1を予め記憶部に記憶しており、通常の用紙搬送時においては、当該ジャム検出時間T1を用いてジャムを検出する。
次に、図6(B)に示すように、自動パージ実行時においては、紙長Lの用紙2枚分の長さが用紙センサーを通過するために必要な時間に、所定のマージンMを加えた時間が、ジャム検出時間T2として設定される。
自動パージ実行時のジャム検出時間T2は、用紙の搬送速度S、用紙の紙長LおよびマージンMを用いて、下記の数式2により算出される。
T2=L×2/S+M ・・・(数式2)
上述したように、自動パージにより用紙を再搬送する際は、用紙同士が重なって搬送される場合がある。用紙同士が重なって搬送されている状態で、通常の用紙搬送時におけるジャム検出時間T1を用いてジャム検出を行うと、用紙通過時間がジャム検出時間T1を超過し、ジャムとして検出されてしまう。そこで、本実施形態においては、用紙2枚が重なり、紙長が最大になった場合を想定し、用紙2枚が用紙センサーを通過するために必要な時間を自動パージ実行時のジャム検出時間T2として設定する。
図6(B)の例において、用紙の搬送速度Sは1000[mm/s]、用紙の紙長Lは210[mm]、マージンMは、0.1[s]とする。この場合、数式2により、自動パージ実行時のジャム検出時間T2は、210[mm]×2/1000[mm/s]+0.1[s]=520[ms]として算出される。
画像形成装置110の制御部111は、図5のステップS105に示す処理において、上記のように算出された自動パージ実行時のジャム検出時間T2を、記憶部112に記憶する。また、制御部111は、自動パージ実行時のジャム検出時間T2を他の装置にも送信する。他の装置は、受信した自動パージ実行時のジャム検出時間T2を各装置の記憶部に記憶する。
このようにして、画像形成システム100内の各装置は、自動パージ実行時において、通常の用紙搬送時のジャム検出時間T1を、T1よりも長い自動パージ実行時のジャム検出時間T2に変更してジャムを検出する。
以上のように、本実施形態の画像形成システム100によれば、ジャムが発生して用紙を一時停止させた後に用紙を再搬送する場合、ジャム検出時間T1を、ジャム検出時間T1よりも長いジャム検出時間T2に変更してジャムを検出する。これにより、用紙同士が重なって搬送されている場合に、誤ってジャムとして判断することなく自動パージを適切に実行できる。したがって、印刷の生産性を高めることができる。
また、画像形成システム100は、用紙の紙長に基づいてジャム検出時間T2を決定する。これにより、用紙同士が重なって搬送されている場合に誤ってジャムとして判断することを回避しつつ、実際にジャムが発生した場合には、速やかにジャムを検出できる。その結果、より効率的に自動パージを実行でき、印刷の生産性を高めることができる。
<変形例1>
上記の実施形態においては、自動パージ実行時のジャム検出時間T2は、用紙2枚が用紙センサーを通過するために必要な時間にマージンを加えて算出する例を説明した。しかし、ジャム検出時間の算出方法は、これに限定されない。たとえば、ジャム発生後に用紙の先端が用紙センサーを越えた位置で停止し、その状態から自動パージを行う場合、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離を考慮してジャム検出時間T3を算出してもよい。
図7は、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離を考慮してジャム検出時間を算出する方法を説明する図である。
図7に示す例では、ジャム発生後に用紙の先端が用紙センサーを越えた位置で停止している。この状態から自動パージを行う場合、画像形成装置110の制御部111は、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離Eを、用紙2枚分の長さから差し引いてジャム検出時間T3を算出する。このとき、ジャム検出時間T3は、下記の数式3により算出される。
T3=(L×2−E)/S+M ・・・(数式3)
用紙の先端が用紙センサーを越えた位置で停止していることは、用紙が停止している状態において、用紙センサーが用紙を検出していることにより判断される。また、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離は、たとえば、用紙センサーが用紙を検出(用紙センサーがON)してから、用紙が停止するまでにかかった時間に、用紙の搬送速度Sを乗算することにより算出される。
図7の例において、用紙の搬送速度Sは1000[mm/s]、用紙の紙長Lは210[mm]、マージンMは、0.1[s]とする。また、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離は、105[mm]とする。この場合、数式3により、自動パージ実行時のジャム検出時間T3は、(210[mm]×2−105[mm])/1000[mm/s]+0.1[s]=415[ms]として算出される。
以上のように、本変形例の画像形成システム100は、ジャム発生後に用紙の先端が用紙センサーを越えた位置で停止している場合、用紙の先端が用紙センサーを越えた距離Eを、用紙が重なった分の長さから差し引いてジャム検出時間T3を算出する。これにより、用紙同士が重なって搬送されている場合に誤ってジャムとして判断することを回避しつつ、実際にジャムが発生した場合には、より速やかにジャムを検出できる。
<変形例2>
上記の実施形態においては、マージンMを固定値としてジャム検出時間を算出する例について説明した。しかし、ジャム検出時間の算出方法は、これに限定されない。たとえば、用紙のサイズに応じてマージンMの値を変更し、ジャム検出時間を算出してもよい。
図8は、用紙のサイズに応じてマージンの値を変更してジャム検出時間を算出する方法を説明する図である。図8において、(A)は、紙長Lが短い場合にスキューが発生する様子を示し、(B)は、(A)は、紙長Lが長い場合にスキューが発生する様子を示す。
上述したように、マージンMは、用紙搬送方向に対する用紙の傾き(スキュー)を考慮して設けられる調整値である。たとえば、図8(A)に示すように、スキューが発生すると、搬送方向における用紙の紙長Lが差分Dだけ長くなる。この差分Dにより用紙通過時間が長くなる。これにより、スキューがない場合の理想的な用紙通過時間にマージンMを加えた値がジャム検出時間として設定されている。
ここで、スキューは、紙長Lが短くなるほど発生しやすく、紙長Lが長くなるほど発生しにくい傾向にある。図8(A)のように、紙長Lが短い場合、搬送時に用紙を挟持する搬送ローラーの数が少なく、搬送ローラー間で用紙を受け渡す際に用紙が傾きやすくなる。この場合、差分Dの値は大きくなり、必要なマージンMの値も大きくなる。一方、図8(B)のように、紙長Lが長い場合、用紙を挟持する搬送ローラーの数が多く、搬送ローラー間で用紙を受け渡す際にも用紙が傾きにくくなる。この場合、差分Dの値が小さくなり、必要なマージンMの値も小さくなる。したがって、本変形例では、用紙の紙長Lが短い場合、マージンMを大きくし、用紙の紙長Lが長い場合、マージンMを小さくする。
以下、マージンMの値が、紙長Lの値と反比例するように設定される例について説明する。たとえば、紙長Lが210[mm]のA4用紙を搬送する際に、マージンMを0.1[s]に設定しているものとする。この場合、紙長Lが420[mm]のA3用紙を搬送する際には、紙長LがA4用紙の2倍になっているため、マージンMをA4用紙の1/2倍の0.05[s]に減少させる。ここで、用紙の搬送速度Sは1000[mm/s]、用紙の紙長Lは420[mm]とする。この場合、数式2により、自動パージ実行時のジャム検出時間T4は、(420[mm]×2)/1000[mm/s]+0.05[s]=890[ms]として算出される。
以上のように、本変形例の画像形成システム100は、用紙の紙長に応じてマージンMの値を変更し、ジャム検出時間T4を算出する。これにより、用紙の紙長に応じて変動する用紙の傾きを考慮してマージンMを適切に設定できる。したがって、用紙同士が重なって搬送されている場合に誤ってジャムとして判断することを確実に回避しつつ、実際にジャムが発生した場合には、より速やかにジャムを検出できる。その結果として、より効率的に自動パージを実行でき、印刷の生産性をより一層高めることができる。
<変形例3>
上記の実施形態においては、ジャムが発生して用紙が停止する際に、用紙が重なる枚数の最大値を2枚と想定してジャム検出時間を算出する例について説明した。しかし、ジャム検出時間の算出方法は、これに限定されない。たとえば、用紙のサイクル時間に応じて用紙が重なる枚数の想定最大値N(以下、「最大重なり枚数」と称する。)を変更し、ジャム検出時間を算出してもよい。
サイクル時間は、画像形成システム100において、複数の用紙を搬送する際の時間的な搬送間隔を示す値である。サイクル時間は、単位時間あたりに印刷出力する枚数を示す生産性(印刷速度)の値に対応している。たとえば、生産性が60[ppm](page paer minute)の場合、サイクル時間は1秒である。生産性が120[ppm]の場合、サイクル時間は0.5秒である。このサイクル時間または生産性の設定値は、画像形成装置110の記憶部112等に予め記憶されている。
サイクル時間が長い場合、搬送される各用紙間の距離は長く保たれる。これにより、ジャムが発生して用紙が停止する際の、最大重なり枚数Nは減少する。一方、サイクル時間が短い場合、搬送される各用紙間の距離は短くなり、各用紙は接近した状態で搬送される。これにより、ジャムが発生して用紙が停止する際の、最大重なり枚数Nは増加する。したがって、本変形例においては、サイクル時間が長い場合、最大重なり枚数Nを減少させ、サイクル時間が短い場合、最大重なり枚数Nを増加させる。
以下、サイクル時間に対応する生産性の設定値に応じて、最大重なり枚数を変更する例について説明する。
図9は、生産性の設定値と最大重なり枚数との対応関係の設定例を示す図である。
図9に示すように、画像形成装置110の記憶部112には、生産性の設定値と最大重なり枚数との対応関係を示す情報が記憶されている。図9の例では、生産性の設定値が40[ppm]以下の場合、最大重なり枚数Nとして、1[枚]が設定される。生産性の設定値が41[ppm]以上、60[ppm]以下の場合、最大重なり枚数Nとして、2[枚]が設定される。生産性の設定値が61[ppm]以上、120[ppm]以下の場合、最大重なり枚数Nとして、3[枚]が設定される。本変形例において、自動パージ実行時のジャム検出時間T5は、下記の数式4により算出される。
T5=L×N/S+M ・・・(数式4)
以下、用紙の搬送速度Sは1000[mm/s]、用紙の紙長Lは210[mm]、マージンMは、0.1[s]として、ジャム検出時間T5の具体的な算出方法を説明する。
生産性の設定値が40以下の場合、最大重なり枚数Nは1[枚]である。これは、用紙同士が重なることなく、1枚ずつ搬送されるという想定である。この場合、数式4により、ジャム検出時間T5は、210[mm]×1/1000[mm/s]+0.1[s]=310[ms]として算出される。
生産性の設定値が41[ppm]以上、60[ppm]以下の場合、最大重なり枚数Nは2[枚]である。これは、用紙が最大2枚重なって搬送されるという想定である。この場合、数式4により、ジャム検出時間T5は、210[mm]×2/1000[mm/s]+0.1[s]=520[ms]として算出される。
生産性の設定値が61[ppm]以上、120[ppm]以下の場合、最大重なり枚数Nは3[枚]である。これは、用紙が最大3枚重なって搬送されるという想定である。この場合、数式4により、ジャム検出時間T5は、210[mm]×3/1000[mm/s]+0.1[s]=730[ms]として算出される。
以上のように、本変形例の画像形成システム100は、用紙のサイクル時間に応じて用紙が重なる枚数の想定最大値Nを変更し、ジャム検出時間T5を算出する。これにより、サイクル時間に応じて変動する用紙間の距離を考慮して用紙が重なる最大の枚数を設定し、ジャム検出時間T5を適切に設定できる。したがって、用紙同士が重なって搬送されている場合に誤ってジャムとして判断することをより確実に回避しつつ、実際にジャムが発生した場合には、速やかにジャムを検出できる。
なお、上記の実施形態において、画像形成システム100は、画像形成装置110、反転搬送装置120、中綴じ装置130および平綴じ装置140を含むものとして説明したがこれに限定されない。画像形成システム100は、上記の装置以外の装置を含んでいてもよく、あるいは、上記の装置のうちの一部が含まれていなくてもよい。
また、上記の実施形態において、画像形成装置110等の各装置は、それぞれ別体として設けられる装置として説明したが、これに限定されない。各装置は一体として構成されていてもよく、各装置が他の装置に含まれて構成されていてもよい。たとえば、画像形成装置110に、反転搬送装置120、中綴じ装置130、平綴じ装置140等の各種後処理装置が含まれていてもよい。あるいは、反転搬送や中綴じ、平綴じ等の複数の後処理機能を有する後処理装置が画像形成システム100に適用されてもよい。
また、上記の実施形態において、画像形成装置110によって実行されるものとして説明したジャム検出時間変更処理等の各処置は、反転搬送装置120、中綴じ装置130または平綴じ装置140等の後処理装置によって実行されてもよい。あるいは、画像形成システム100に設けられたサーバーやコントローラー等の他の装置によって実行されてもよい。
また、上記の説明においては、ジャム検出時間T2〜T5の算出方法について、それぞれ別個独立した方法として説明した。しかし、ジャム検出時間T2〜T5の算出方法が組み合わせられてもよい。たとえば、用紙の紙長に応じてマージンMの値を決定しつつ、サイクル時間に応じて最大重なり枚数を決定してジャム検出時間を算出してもよい。
また、上記の実施形態においては、画像形成システム100内の各装置において、同じジャム検出時間が一律設定されるものとして説明したが、これに限定されない。ジャム検出時間は、装置ごとに異なる値が設定されてもよく、用紙センサーごとに異なる値が設定されてもよい。たとえば、紙長の長い用紙が画像形成システム100の下流部分のみに残存している場合、下流側の装置や用紙センサーにおいては長い紙長を基準にジャム検出時間を設定し、上流側の装置においては短い紙長を基準にジャム検出時間を設定してもよい。
また、上記の実施形態においては、自動パージ開始後にジャム検出時間を一度設定し、自動パージ実行中は同じジャム検出時間を使用する例について説明したが、これに限定されない。たとえば、各用紙センサーが用紙を検出した都度、当該用紙のサイズ等に基づいてジャム検出時間が設定されてもよい。
また、上記の実施形態においては、ジャムが発生した後、画像形成システム100内に残存する全ての用紙を一時停止させて自動パージを行う例について説明したが、これに限定されない。たとえば、ジャム発生後に画像形成システム100内に残存する用紙を、各装置に設けられたサブ排紙トレイ等から排出するプレパージ処理を実施し、自動パージを行う前に排出可能な用紙を排出してもよい。プレパージ処理を実施した後で本実施形態の処理を行うことにより、自動パージ処理をよりスムーズに実施できる。
また、上記の実施形態においては、後処理装置である平綴じ装置140においてジャムが発生した場合の例について説明したが、これに限定されない。画像形成システム100は、画像形成装置110や他の後処理装置においてジャムが発生した場合においても、本実施形態に係る処理を行うことができる。
また、上記の実施形態においては、画像形成装置110が電子写真方式によりトナーを用いて画像形成を行う例について説明したが、これに限定されない。画像形成装置110は、たとえば、インクジェット方式によりインクを用いて画像形成を行うものであってもよい。
また、上記の実施形態においては、画像形成装置110により用紙に画像を形成して搬送する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。画像形成装置110により画像が形成されて搬送される記録材は、用紙に限定されるものではなく、樹脂や金属等からなる種々の記録材であってもよい。
上述した実施形態に係る画像形成システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
100 画像形成システム、
110 画像形成装置、
111 制御部、
112 記憶部、
113 操作パネル、
114 用紙搬送部、
114a 搬送路、
115 画像形成部、
116 用紙センサー、
117 通信部、
120 反転搬送装置、
121 制御部、
122 記憶部、
123 用紙搬送部、
123a 搬送路、
124 反転部、
125 用紙センサー、
126 通信部、
130 中綴じ装置、
131 制御部、
132 記憶部、
133 用紙搬送部、
133a 搬送路、
134 中綴じ部、
135 用紙センサー、
136 通信部、
140 平綴じ装置、
141 制御部、
142 記憶部、
143 用紙搬送部、
143a 搬送路、
144 平綴じ部、
145 排紙部、
145 排出部、
146 用紙センサー、
147 通信部。

Claims (6)

  1. 画像形成装置と、当該画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理装置とを備える画像形成システムであって、
    前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、
    前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、
    を有する画像形成システム。
  2. 前記制御部は、記録材のサイズに基づいて前記第2の閾値を決定する請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記制御部は、記録材を搬送するサイクル時間に基づいて前記第2の閾値を決定する請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 後処理装置に接続されて画像形成システムを構成する画像形成装置であって、
    前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、
    前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、
    を有する画像形成装置。
  5. 画像形成装置に接続されて画像形成システムを構成する後処理装置であって、
    画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理部と、
    前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出部と、
    前記検出部により搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出部に搬送異常を検出させる制御部と、
    を有する後処理装置。
  6. 画像形成装置と、当該画像形成装置により画像形成された記録材を後処理する後処理装置とを備える画像形成システムに適用される搬送異常検出プログラムであって、
    前記画像形成システム内の搬送路に沿って搬送される記録材が所定の位置を通過するために要する時間が第1の閾値を超えた場合に、記録材の搬送異常を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて搬送異常が検出された際に記録材の搬送を一時停止させた後、前記搬送路に残存する記録材を排紙するために再搬送するときに、前記第1の閾値を前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値に変更して前記検出ステップに搬送異常を検出させる制御ステップと、
    をコンピューターに実行させる搬送異常検出プログラム。
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