JP4865675B2 - 動弁装置及び支持部材 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、組付けの作業性向上を図ることを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ロッカアームには、前記保持部に係合することで、前記ロッカアームが前記ピボットの軸線を中心として揺動するのを規制する揺動規制部が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、ピボットを固定するための固定部を有し、シリンダヘッドに対して組み付け可能とされた支持部材であって、所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工した形態であり、前記ピボットに対しロッカアームを載置して組み付けた状態に保持する保持部が一体に形成されているところに特徴を有する。
シリンダヘッドに支持部材とピボットとロッカアームを組み付ける際には、まず、ピボットを支持部材に固定するとともに、保持部によりロッカアームをピボットに組み付けた状態にしておき、その後、支持部材をシリンダヘッドに組付ける。支持部材とピボットとロッカアームを一体化させておくことができるので、シリンダヘッドへの組付け現場における組付け工数が1回で済み、作業性に優れる。
<請求項2及び請求項6の発明>
保持部に付着した油は、誘導部によってロッカアームの給油孔に誘導することができる。
ロッカアームに、保持部に係合することで、ロッカアームがピボットの軸線を中心として揺動するのを規制する揺動規制部を形成したので、支持部材に対してロッカアームを、より安定して一体化させることができる。
<請求項4の発明>
ロッカアームに、シリンダヘッドに設けたバルブに係合することで、バルブに対してロッカアームを位置決めする位置決め部を形成したので、バルブに対してロッカアームを組み付ける際の作業性がよい。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明する。内燃機関の動弁装置について説明すると、シリンダヘッド10には、バルブ11が、開弁位置と閉弁位置との間で上下方向への移動を可能に、且つバルブスプリング12によって閉弁方向(上方)へ付勢された状態で設けられ、バルブ11の上端部がシリンダヘッド10の上面から上方へ突出している。
支持部材40は、所定形状に打ち抜いた金属板材40Pに、曲げ加工とプレス加工を施して成形したものである。成形された支持部材40は、方形をなす略水平な板状本体部41と、板状本体部41の前端縁及び後端縁から斜め下方へ方形に延出する前後一対の脚部42と、板状本体部41の後端縁における左右両端部から延出する左右一対の保持部43とを一体に形成した形態である。
斜め下方に延出する一対の脚部42の延出端縁部は水平な取付け縁部44となっていて、各取付け縁部44には、夫々、上下に貫通する左右一対ずつのボルト孔45が形成されている。尚、左右方向における脚部42の形成領域は、板状本体部41の前縁及び後縁のうち、左右両端部を除いた領域となっている。
また、支持部材40は、所定形状に打ち抜いた金属板材40Pを曲げ加工した形態であるので、切削加工が不要であり、製造コストの低減を図ることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図4及び図5を参照して説明する。本実施形態2は、ロッカアーム50の支点部51と支持部材60の保持部61を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
次に、本発明を具体化した実施形態3を図6ないし図8を参照して説明する。本実施形態3は、実施形態2において、ロッカアーム70の形状を上記実施形態2のロッカアーム50とは一部異ならせたものである。その他の構成については上記実施形態2と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)支持部材は、金属板材に曲げ加工等を施したものに限らず、切削や圧造などによって製造されたものであってもよい。
(2)上記実施形態1では保持部に形成した保持孔をロッカアームの支点部に嵌合したが、本発明によれば、保持部に半球状の嵌合部を形成し、この嵌合部を半球状の支点部に嵌合してもよい。
(3)上記実施形態では1つの支持部材に3つの保持部を形成したが、本発明によれば、1つの支持部材に1つの保持部を形成してもよく、1の支持部材に3つ以上の保持部を形成してもよい。
(4)実施形態3の揺動規制部は、実施形態1にも適用できる。
(5)実施形態3の位置決め部は、実施形態1にも適用できる。
(6)上記実施形態3では一対の揺動規制部を支点部から後方へ延出させた形態としたが、これに替えて、左右一対のアーム部の後端を後方へ延長させ、この延長部分を揺動規制部として機能させてもよい。
20…ロッカアーム
30…ピボット
40…支持部材
40P…金属板材
43…保持部
50…ロッカアーム
60…支持部材
61…保持部
63…誘導部
Claims (6)
- 所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工した形態であり、シリンダヘッドに組み付けられる支持部材と、
前記支持部材に固定されるピボットと、
前記ピボットに対して載置されるように組み付けられるロッカアームとを備えた動弁装置であって、
前記支持部材には、前記支持部材に固定した前記ピボットに対して前記ロッカアームを組付け状態に保持する保持部が一体に形成されていることを特徴とする動弁装置。 - 前記保持部には、前記保持部に付着した油を、前記ロッカアームに形成した給油孔に誘導する誘導部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の動弁装置。
- 前記ロッカアームには、前記保持部に係合することで、前記ロッカアームが前記ピボットの軸線を中心として揺動するのを規制する揺動規制部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動弁装置。
- 前記ロッカアームには、前記シリンダヘッドに設けたバルブに係合することで、前記バルブに対して前記ロッカアームを位置決めする位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の動弁装置。
- ピボットを固定するための固定部を有し、シリンダヘッドに対して組み付け可能とされた支持部材であって、
所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工した形態であり、
前記ピボットに対しロッカアームを載置して組み付けた状態に保持する保持部が一体に形成されていることを特徴とする支持部材。 - 前記保持部には、前記保持部に付着した油を、前記ロッカアームに形成した給油孔に誘導する誘導部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の支持部材。
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