JP5355299B2 - 連結部材 - Google Patents

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    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L2001/187Clips, e.g. for retaining rocker arm on pivot

Description

本発明は、連結部材に関するものである。
エンジンの動弁装置としては、シリンダヘッドにラッシュアジャスタを取り付け、ラッシュアジャスタに対してロッカアームを載置するようにして取り付け、カムによりロッカアームをラッシュアジャスタを支点として上下に揺動させ、バルブを開閉する構造のものが広く知られている。
この動弁装置では、ロッカアームがラッシュアジャスタに対して載置されているだけなので、駆動中にロッカアームがラッシュアジャスタから外れる虞がある。また、ロッカアームを組み付ける際に、ロッカアームがラッシュアジャスタから外れ易く、組付け作業に手間取る虞もある。
そこで、特許文献1には、ロッカアームをラッシュアジャスタに対して離脱しないように保持する手段として、ロッカアームにクリップを取り付け、クリップにラッシュアジャスタを係合することで、ロッカアームとラッシュアジャスタとを連結する技術が開示されている。
特開2002−155710号公報
動弁装置に用いられるラッシュアジャスタとロッカアームが、いずれも金属製であるが、上記従来のクリップも金属製であったため、クリップとロッカアームとの間、及びクリップとラッシュアジャスタとの間で金属同士の接触に起因する異音が発生するという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ラッシュアジャスタとロッカアームとを連結するに際して、連結のための部材を設けたことに起因する異音の発生を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、有底筒状のボディにプランジャを上下動可能に取り付けた形態のラッシュアジャスタと、上方に膨出した半球形をなす揺動支点部を有していて前記プランジャの上端部に載置されロッカアームとを備え、前記プランジャの上端部外周には下向きの係止面が形成されている動弁装置において、前記揺動支点部と前記係止面とに係止することで前記プランジャと前記ロッカアームとを連結する連結部材であって、前記ロッカアームとの接触部分及び前記プランジャとの接触部分が、合成樹脂材料によって成形されており、前記揺動支点部の上面側を覆うように配される上面側係止部と、前記上面側係止部に形成され、球面状をなしていて前記揺動支点部の上面に面当たり状に嵌合されるドーム部と、前記揺動支点部の下面側に配される下面側係止部と、前記下面側係止部を貫通し、前記下面側係止部の外周縁とは非連通とされた形態の係止孔とを備え、前記係止孔の孔縁部が前記係止面に係止されるようになっており、前記下側係止部には、前記係止孔の開口面積が拡大するように前記下側係止部を弾性変形させることを可能にするスリットが形成され、前記上面側係止部と前記下面側係止部との間で前記揺動支点部を挟むことで、前記ロッカアームに対して組付け状態に保持されるようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記揺動支点部に前記プランジャ内部と連通する導油孔が形成され、前記揺動支点部がカムよりも下方に配置されている前記ロッカアームに適用されるものであって、前記上面側係止部には、前記上面側係止部の上面に開口する形態であって前記導油孔と対応する給油孔が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記給油孔が、前記導油孔から前記カムに向かって斜め方向に貫通しているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のものにおいて、前記給油孔の内径を前記導油孔の内径よりも小径としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
連結部材は合成樹脂材料からなるので、連結部材とプランジャとの間、及び連結部材とロッカアームとの間で、金属同士の接触に起因して異音が発生する虞はない。
また、連結部材をプランジャに取り付ける際には、下面側係止部の係止孔を上方からプランジャに嵌め込むようにすればよい。嵌め込む過程では、下面側係止部が一時的に弾性変形して係止孔の開口面積が拡大し、取付けが完了すると、下面側係止部が弾性復帰して係止孔の後縁部が係止面に係止する。連結部材とプランジャとの組付け作業をワンアクションで行うことができるので、作業性がよい。
また、連結部材は、上面側係止部と下面側係止部との間で揺動支点部を挟むことにより、ロッカアームに対して組付け状態に保持される。したがって、連結部材とロッカアームとを組付け状態に保持するために、連結部材とは別に専用の部材を用いる必要がなく、部品点数が少なくて済む。
請求項2の発明>
ロッカアームの揺動支点部には、プランジャ内部と連通する導油孔が形成され、揺動支点部がカムよりも下方に配置されている点に着目し、上面側係止部には、上面側係止部の上面に開口する形態であって導油孔と対応する給油孔を形成した。これにより、プランジャ内の作動油を、導油孔と給油孔を通してカムに供給することができる。
請求項3の発明>
給油孔は、導油孔からカム側に向かって斜め方向に貫通しているので、作動油をカム側へ確実に噴出させることができる。
請求項4の発明>
給油孔の内径を導油孔の内径よりも小径としたので、導油孔の内径を一定にしたままで、作動油の噴出圧を高めることができる。
実施形態1の動弁装置をあらわす一部切欠全体概略図 実施形態1においてプランジャとロッカアームと連結部材の連結前の状態をあらわす一部切欠側面図 実施形態1においてプランジャとロッカアームを連結した状態をあらわす断面図 実施形態1におけるプランジャとロッカアームとの連結構造をあらわす底面図 参考例1においてプランジャとロッカアームと連結部材の連結前の状態をあらわす一部切欠側面図 参考例1においてプランジャとロッカアームを連結した状態をあらわす断面図 参考例1におけるプランジャとロッカアームとの連結構造をあらわす底面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。内燃機関の動弁装置1について説明すると、シリンダヘッド2には、バルブ3が、開弁位置と閉弁位置との間で上下方向への移動を可能に、且つバルブスプリング4によって閉弁方向(上方)へ付勢された状態で設けられ、バルブ3の上端部がシリンダヘッド2の上面から上方へ突出している。
シリンダヘッド2の上方には金属製のロッカアーム50が設けられている。ロッカアーム50は、アーム本体11と、アーム本体11に取り付けたローラ15とを備えて構成されている。アーム本体11は、前後方向に長い左右一対のアーム部12の前端部(図1における右側の端部)同士を前側結合部13を介して結合するとともに、後端部同士を後側結合部51を介して結合した形態である。
前側結合部13には、軸線を上下方向に向けたアジャストスクリュ14がねじ込まれた状態で貫通されており、アジャストスクリュ14はバルブ3の上端に対して上から当接されている。
ローラ15は、前側結合部13と後側結合部51との間に配置され、両アーム部12の間に挟まれた状態で、左右方向の支持軸16を中心として回転可能に支持されている。ローラ15の上端部は、アーム部12よりも上方へ突出され、ローラ15の回転中心と平行な回転軸5に設けられた略卵形のカム6の外周面に対して、下方から当接されている。つまり、カム6はロックアーム50よりも上方に位置する。
後側結合部51には、上方に膨出した略半球形(ドーム形)をなす揺動支点部52が形成され、後側結合部51のうち揺動支点部52の周囲の部分は、外形が方形をなす平板部53となっている。揺動支点部52は、ラッシュアジャスタ30のプランジャ32に対して載置されるようにして嵌合されている。また、後側結合部51には、平板部53の左右両側縁部から下方へ突出する一対の位置決め突起54が形成されている。前後方向における位置決め突起54の形成位置は、揺動支点部52よりも前方である。
揺動支点部52の頂上部には、上下方向に貫通する形態の円形の導油孔55が形成されている。ロッカアーム50の上方で飛散している作動油は、この導油孔55を通して、プランジャ32の受け部34の上面と揺動支点部52の下面との隙間に供給されるようになっている。また、導油孔55の下端の開口は、後述する貫通孔37を通してプランジャ32内(低圧室33)内に連通している。
シリンダヘッド2におけるバルブ3の近傍位置には、油圧式のラッシュアジャスタ30が取り付けられている。ラッシュアジャスタ30は、有底円筒状をなす金属製のボディ31内に、略円柱形をなす金属製のプランジャ32を上下動可能に収容するとともに、圧縮コイルバネ(図示せず)によりプランジャ32を上方へ付勢した周知構造のものである。ボディ31はシリンダヘッド2の上面に開口する取付孔7内に埋設されるように固定されている。
ボディ31のうちプランジャ32の底壁よりも下方の空間は、作動油が充填された高圧室(図示せず)となっている。プランジャ32の内部は低圧室33となっていて、この低圧室33内にも作動油が所定量収容されている。プランジャ32の底壁に設けた逆止弁(図示せず)により、プランジャ32が上動する際には低圧室33から高圧室への作動油の流入は許容されるが、プランジャ32が下動する際には高圧室から低圧室33への作動油の流入は規制されるようになっている。また、ボディ31の内周とプランジャ32の外周との隙間は、プランジャ32が下動する際に高圧室内の作動油を流出させて低圧室33に環流させるための流路となっている。
プランジャ32の上端側部分は、ボディ31の上方へ突出しており、プランジャ32の上端は、略半球形の受け部34となっている。この受け部34の外面(上面)は、ロッカアーム50の揺動支点部52の内面(下面)とほぼ同じ曲率の球面となっている。したがって、揺動支点部52は受け部34に重なった状態で摺動し得るようになっている。受け部34には、その外面上端に開口する貫通孔37が上下方向(プランジャ32の軸線と同軸方向)に貫通して形成されている。この貫通孔37の下端の開口は低圧室33内に臨んでいる。
プランジャ32の上端部外周には、受け部34よりも下方の領域を全周に亘って同心状に小径とした形態の小径部35が形成されている。そして、この小径部35の上端には、プランジャ32の軸線と直角であって、下方へ面する円環状の係止面36が形成されている。
カム6が回転すると、ロッカアーム50がラッシュアジャスタ30の受け部34及び揺動支点部52を略支点として上下方向に揺動し、このロッカアーム10の揺動に伴って、バルブ3が、バルブスプリング4の付勢に抗して開弁方向(下方)に変位する動作と、バルブスプリング4の付勢にしたがって閉弁方向に変位する動作とを交互に繰り返すようになっている。そして、バルブ3の開閉動作中におけるバルブクリアランスは、プランジャ32の上下動によって適正に保たれるようになっている。
本実施形態1では、ラッシュアジャスタ30とロッカアーム50とを連結状態に保持するための連結部材60が設けられている。連結部材60は、その全体が合成樹脂材料からなり、上面側係止部61と、下面側係止部62と、上下両係止部61,62の後端縁同士を連結する形態の連結縁部63とを一体に成形したものである。上面側係止部61には、揺動支点部52の上面に覆い被さるように嵌合される球面状のドーム部64が形成されている。
ドーム部64には、その上面から下面に貫通する給油孔65が形成されている。給油孔65の内径は、揺動支点部52の導油孔55の内径よりも小さく設定されている。また、導油孔55が、プランジャ32の軸線及び貫通孔37の軸線と同軸状に貫通した形態であるのに対し、給油孔65は、プランジャ32の軸線及び導油孔55の軸線に対して斜め前方向に貫通した形態となっている。即ち、給油孔65の下端の開口は、導油孔55の上端の開口と連通するように配置されているが、給油孔65の上端の開口は、導油孔55の上端の開口よりもローラ15及びカム6に近い位置に配置されている。
この構成によれば、プランジャ32内の作動油は、貫通孔37と導油孔55と給油孔65を順に通り、カム6及びローラ15に向かって噴出され、カム6とローラ15との隙間に供給される。また、給油孔65の内径を導油孔55の内径よりも小さくしたので、導油孔55を通過した作動油は、給油孔65内に流入したときに加速され、勢い良くローラ15及びカム6に供給される。
さらに、プランジャ32内の作動油をカム6及びローラ15に供給するための経路として、プランジャ32に形成した導油孔55だけを利用した場合において、作動油の噴出の勢い(噴出圧)を高めるためには、導油孔55の上端側の内径を絞る必要がある。このように1つの孔内に内径の異なる複数の部位を形成することは、加工が複雑となり、製造コストが高くつくことになる。
これに対し本実施形態1では、プランジャ32の導油孔55だけでなく、プランジャ32とは別部品であるロッカアーム50を利用し、このロッカアーム50に形成した給油孔65を、導油孔55よりも下流側の噴出経路として機能させている。この構成によれば、導油孔55の内径を一定にしたままでも、給油孔65の内径を導油孔55よりも小径とすることにより、作動油の噴出圧力を高めることができる。また、給油孔65の内径も一定のままで済ませることができるので、給油孔65を形成するための加工が容易となり、ロッカアーム50の製造コストの低減を図ることもできる。
下面側係止部62は平板状をなし、この下面側係止部62には、上下に貫通する円形の係止孔67が形成されている。係止孔67は、その孔縁部が全周に亘って閉じていて下面側係止部62の外周縁とは連通していない形態である。係止孔67の内径は、プランジャ32の小径部35の外径よりも大きく、受け部34の最大外径よりも小さい寸法である。また、下面側係止部62には、係止孔67の孔縁部から放射状に切欠した形態の複数のスリット68が周方向に間隔を空けて形成されている。このスリット68を形成したことにより、下面側係止部62は、係止孔67の開口面積を拡大させるように弾性変形し得るようになっている。また、下面側係止部62には、その係止孔67よりも前方の位置を切欠した形態の位置決め凹部69が形成されている。
連結部材60は、ロッカアーム50の揺動支点部52をプランジャ32に取り付ける前に、予め、ロッカアーム50の後側結合部51に組み付けられる。ロッカアーム50への組付けに際しては、連結縁部63を弾性変形させながら、一時的に上面側係止部61と下面側係止部62との間隔を上下に広げ、この状態の連結部材60を、後方からロッカアーム50の後側結合部51に対して上下に挟むように嵌合させる。
正しく組み付けられた状態では、連結縁部63が弾性復帰して、両係止部61,62の間隔が自由状態と同じ寸法に狭まり、ドーム部64が揺動支点部52の上面に面当たり状に嵌合するとともに、下面側係止部62が後側結合部51の下面に対して面当たり状に当接する。この上面側係止部61と下面側係止部62が後側結合部51を上下に挟むことにより、連結部材60がロッカアーム50に対して組付け状態に保持される。
また、位置決め凹部69が位置決め突起54に嵌合することにより、連結部材60は、ロッカアーム50に対し前後方向に位置決めされるとともに、ロッカアーム50に対して係止孔67の軸線回りに回動することを規制される。また、係止孔67は、揺動支点部52に対して同軸状に配置される。さらに、給油孔65が導油孔55と対応するように位置する。以上により、ロッカアーム50と連結部材60とによりロッカアームユニットが構成される。
このロッカアームユニットは、プランジャ32に取り付けられる。取り付けに際しては、プランジャ32に対し上方から揺動支点部52と連結部材60を接近させる。この接近作業の過程では、係止孔67の下面側の孔縁が受け部34に当接し、その後も接近作業を進めると、受け部34の球面の傾斜により、下面側係止部62が弾性変形して、係止孔67の開口面積が拡大していく。そして、係止孔67が小径部35に到達すると、下面側係止部62が弾性復帰して、係止孔67の開口面積が元に戻り、係止孔67の上面側の孔縁がプランジャ32の係止面36に対して下から係止可能な状態(即ち、僅かなクリアランスを空けて係止面36と対向する状態)となる。また、係止孔67が小径部35に到達した直後に、揺動支点部52が受け部34に当接(載置)された状態となり、以上で、プランジャ32に対するロッカアーム50の取付け作業が完了する。
本実施形態1においては、連結部材60の全体を合成樹脂材料によって成形しているので、連結部材60とプランジャ32との接触部分(即ち、係止孔67の上面側の孔縁部と係止面36との接触部分、及び係止孔67の内周面と小径部35との接触部分)、及び連結部材60とロッカアーム50との接触部分(即ち、下面側係止部62の上面と平板部53の下面との接触部分、上面側係止部61と平板部53の上面との接触部分、揺動支点部52の上面とドーム部64の下面との接触部分)は、金属同士の接触形態ではなく、合成樹脂と金属との接触となる。したがって、金属同士の接触に起因する異音が発生する虞はない。
また、連結部材60は、揺動支点部52の下面側に配される下面側係止部62と、下面側係止部62を貫通した形態の係止孔67とを備え、係止孔67の孔縁部が係止面36に係止されるようになっており、板状部67には、係止孔67の開口面積が拡大するように下面側係止部62を弾性変形させることを許容するスリット68が形成されている。このように下面側係止部62を弾性変形させることによって、係止孔67の開口面積を拡大するようにしたので、連結部材60とプランジャ32との組付け作業をワンアクションで行うことができ、作業性に優れている。
また、連結部材60は、揺動支点部52の上面側を覆うように配される上面側係止部61と、揺動支点部52の下面側に配される下面側係止部62とを備え、上面側係止部61と下面側係止部62との間で揺動支点部52を挟むことで、ロッカアーム50に対して組付け状態に保持されるようになっている。したがって、連結部材60とロッカアーム50とを組付け状態に保持するために、連結部材60とは別に専用の部材を用いる必要がなく、部品点数が少なくて済む。
また、ロッカアーム50の揺動支点部52には、貫通孔37を介してプランジャ32内部と連通する導油孔55が形成され、ロッカアーム50の上方にはカム6が設けられている点に着目し、上面側係止部31には、上面側係止部31の上面に開口する形態であって導油孔55と対応する給油孔65を形成した。これにより、プランジャ32(低圧室33)内の作動油を、貫通孔37と導油孔55と給油孔65を通してカム6とローラ15に供給(噴出)することができるようになっている。
しかも、給油孔65は、導油孔55からカム6側に向かって斜め方向に貫通しているので、作動油をカム6側へ確実に噴出させることができる。さらに、給油孔65の内径を導油孔55の内径よりも小径としたので、導油孔55の内径を一定にしたままで、作動油の噴出圧を高めることが実現されている。
参考例1
次に、本発明の参考例1を図5〜図7を参照して説明する。本参考例1は、ロッカアーム70と連結部材80を実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
ロッカアーム70の後側結合部71は、ドーム形の揺動支点部72と、揺動支点部72の周囲に配置された平板部73とを備えて構成されている。また、後側結合部71には、平板部73の左右両側縁部から下方へ突出する一対のストッパ74が形成されている。前後方向におけるストッパ74の形成位置は、揺動支点部72よりも前方である。また、前後方向に見てストッパ74は、略L字形に屈曲した形態となっており、平板部73の下面から下方へ突出するる前止まり部75と、前止まり部75の下端から内側(相手側のストッパ74に接近する方向)へ突出する抜止部76とから構成されている。
連結部材80は、その全体が合成樹脂材料によって成形され、連結部材80の全体は板状部81となっている。板状部81の厚さ寸法は、平板部73の下面と抜止部76の上面との間の間隔と同じか、それよりも僅かに小さい寸法とされている。この板状部81は、湾曲するような形態又は捻れるように形態で弾性変形し得るようになっている。板状部81のうち、前端側の約1/3の部分は方形の幅狭部82Nとなっており、後端側の約2/3の部分は、幅狭部82Nより幅寸法が大きくて、左右両側縁部が幅狭部82Nよりも外側方へ張り出した形態の方形の幅広部82Wとなっている。
幅広部82Wの幅寸法は、一対の抜止部76の間隔よりも大きい寸法である。幅広部82Wには、上下方向に貫通する円形の係止孔83が形成されている。係止孔83は、その孔縁部が全周に亘って閉じていて幅広部82Wの外周縁とは連通していない形態である。係止孔83の内径は、プランジャ32の小径部35の外径よりも僅かに大きく、且つ受け部34の最大外径よりも小さい寸法とされている。また、幅広部82Wには、係止孔83の孔縁部から放射状に切欠した形態の複数のスリット84が周方向に間隔を空けて形成されている。このスリット84を形成したことにより、幅広部82Wは、係止孔83の開口面積を拡大させるように弾性変形し得るようになっている。
幅狭部82Nの幅寸法は、一対の前止まり部75の間隔よりも僅かに小さい寸法とされている。幅狭部82Nには、弾性係止片85が形成されている。弾性係止片85は、斜め下後方へ片持ち状に延出した形態であり、上方へ弾性変形し得るようになっている。また、前後方向における幅広部82Wの前端縁と弾性係止片85の後端縁との距離は、抜止部76の前後方向の寸法と同じか、それよりも僅かに大きい寸法とされている。
この連結部材80は、ロッカアーム70の揺動支点部72をプランジャ32の受け部34に取り付ける前に、予めロッカアーム70に組み付けられている。ロッカアーム70への組付けは、後方から平板部73の下面に摺接させるようにスライドさせる。スライドの過程では、弾性係止片85が抜止部76に対して後方から当接し、その後もスライドを進めると、弾性係止片85が、上方へ弾性変形することによって平板部73と抜止部76との間に入り込む。
そして、連結部材80が正規の組付位置に到達すると、幅狭部82Nの左右両前端縁が前止まり部75に対して後方から係止するとともに、弾性係止片85が弾性復帰して抜止部76に対して前方から係止し、これにより、連結部材80が、ロッカアーム70に対し前後方向への相対移動を規制された状態に組みつけられる。また、幅狭部82Nの後端部が平板部73の下面と抜止部76の上面との間で挟まれることにより、連結部材80は、ロッカアーム70に対して上下方向への相対移動を規制される。さらに、幅狭部82Nの後端部における左右両側縁部が一対の前止まり部75に係止することにより、連結部材80はロッカアーム70に対して左右方向への相対移動を規制される。これにより、連結部材80は、ロッカアーム70に対して相対移動を規制された状態に組みつけられる。また、係止孔83は、揺動支点部72に対して同軸状に配置される。さらに、以上により、ロッカアーム70と連結部材80とによりロッカアームユニットが構成される。
この後、ロッカアーム70をプランジャ32に取り付ける。取り付けに際しては、プランジャ32に対し上方から揺動支点部72と連結部材80を接近させる。この接近作業の過程では、係止孔83の下面側の孔縁が受け部34に当接し、その後も接近作業を進めると、受け部34の球面の傾斜により、板状部81が弾性変形して、係止孔83の開口面積が拡大していく。そして、係止孔83が小径部35に到達すると、板状部81が弾性復帰して、係止孔83の開口面積が元に戻り、係止孔83の上面側の孔縁がプランジャ32の係止面36に対して下から係止可能な状態(即ち、僅かなクリアランスを空けて係止面36と対向する状態)となる。また、係止孔83が小径部35に到達した直後に、揺動支点部72が受け部34に当接(載置)された状態となり、以上で、プランジャ32に対するロッカアーム70の取付け作業が完了する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1及び2では、連結部材の全体を合成樹脂材料によって成形したが、本発明によれば、連結部材のうちロッカアームとの接触部分及びプランジャとの接触部分のみを合成樹脂材料で成形し、それ以外の部分を金属製としてもよい。
(2)上記実施形態1では、第1係止部が導油孔の内部に入り込まない形態としたが、これに替えて、第1係止部の一部を導油孔の内部に進入させ、給油孔の下端の開口をプランジャの上面に直接対向させる形態としてもよい。
1…動弁装置
6…カム
30…ラッシュアジャスタ
31…ボディ
32…プランジャ
36…係止面
50…ロッカアーム
52…揺動支点部
55…導油孔
60…連結部材
61…上面側係止部
62…下面側係止部
65…給油孔
67…係止孔
68…スリット
70…ロッカアーム
72…揺動支点部
80…連結部材
81…板状部
84…スリット

Claims (4)

  1. 有底筒状のボディにプランジャを上下動可能に取り付けた形態のラッシュアジャスタと、上方に膨出した半球形をなす揺動支点部を有していて前記プランジャの上端部に載置されロッカアームとを備え、前記プランジャの上端部外周には下向きの係止面が形成されている動弁装置において、前記揺動支点部と前記係止面とに係止することで前記プランジャと前記ロッカアームとを連結する連結部材であって、
    前記ロッカアームとの接触部分及び前記プランジャとの接触部分が、合成樹脂材料によって成形されており、
    前記揺動支点部の上面側を覆うように配される上面側係止部と、
    前記上面側係止部に形成され、球面状をなしていて前記揺動支点部の上面に面当たり状に嵌合されるドーム部と、
    前記揺動支点部の下面側に配される下面側係止部と、
    前記下面側係止部を貫通し、前記下面側係止部の外周縁とは非連通とされた形態の係止孔とを備え、
    前記係止孔の孔縁部が前記係止面に係止されるようになっており、
    前記下側係止部には、前記係止孔の開口面積が拡大するように前記下側係止部を弾性変形させることを可能にするスリットが形成され、
    前記上面側係止部と前記下面側係止部との間で前記揺動支点部を挟むことで、前記ロッカアームに対して組付け状態に保持されるようになっていることを特徴とする連結部材。
  2. 前記揺動支点部に前記プランジャ内部と連通する導油孔が形成され、前記揺動支点部がカムよりも下方に配置されている前記ロッカアームに適用されるものであって、
    前記上面側係止部には、前記上面側係止部の上面に開口する形態であって前記導油孔と対応する給油孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の連結部材。
  3. 前記給油孔が、前記導油孔から前記カムに向かって斜め方向に貫通していることを特徴とする請求項2記載の連結部材。
  4. 前記給油孔の内径を前記導油孔の内径よりも小径としたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の連結部材。
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