JP5321473B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、例えば内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射弁に関するものである。
従来の燃料噴射弁として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。この燃料噴射弁は、細長の可動コアの一端側に球状の弁部が設けられた弁組立体が、細長円筒状の弁ハウジングと、この弁ハウジングの一端側に設けられた有底円筒状の弁座部材とによって形成される内部空間に収容されている。
弁座部材の弁ハウジング側の端部には、第1嵌合筒部が形成されており、また、弁ハウジングの一端側には、第2嵌合筒部が形成されており、第1嵌合筒部が第2嵌合筒部内に圧入されることで、弁ハウジングと弁座部材とが接合されている。そして、第1嵌合筒部の外周面と、第2嵌合筒部の端面とが全周に渡って溶接によって接合されている。
弁座部材の底部には、燃料が噴射される弁孔が形成されており、更に、弁座部材の底部の外部側には、弁孔と連通する複数の燃料噴孔が形成されたインジェクタプレートが接合されている。
弁座部材の内周壁には弁部をガイドするガイド孔が形成されている。弁組立体は、弁ハウジングおよび弁座部材によって形成される内空間において長手方向に摺動し、弁部によって弁孔を開閉するようになっている。この時、弁部がガイド孔に支承され、弁組立体が摺動方向に対して傾かないようになっている。
特開2003−206820号公報
上記従来技術の燃料噴射弁では、弁ハウジングの第2嵌合筒部に弁座部材の第1嵌合筒部を圧入して接合するようにしているので、圧入の際に第1嵌合筒部が半径方向の中心側へ変形し、これに伴いガイド孔も変形してしまう。更に、第2嵌合筒部と第1嵌合筒部とを溶接によって接合されるようにしているので、溶接時の熱が弁座部材に伝わり、ガイド孔が熱変形してしまう。このようにガイド孔が変形することによって、摺動時における弁組立体に傾きが発生して、弁孔からの燃料噴射量にばらつきが発生してしまう。
本発明の目的は、上記点に鑑みてなされたものであり、ガイド部の変形を抑制して、弁体の傾きを抑制可能とする燃料噴射弁を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
即ち、請求項1に記載の発明では、内部に燃料が供給される筒状のノズルホルダと、
有底筒状をなしており、底部に燃料が流通する燃料孔が形成され、有底筒状の開口側がノズルホルダの長手方向の一端に接続されたノズルボディと、
燃料孔と連通する噴孔を有し、有底筒状の底部の外側に設けられるカップ状の噴孔形成部材と、
ノズルホルダおよびノズルボディによって形成される空間内に配設されて、長手方向に往復変位することにより燃料孔を開閉して噴孔からの燃料の噴射を断続するニードル弁とを備え、
ノズルボディの内周壁に設けられたガイド部によって、ニードルの往復変位方向に対する傾きが抑制される燃料噴射弁において、
噴孔形成部材の側壁の開口側端部は、ノズルホルダ側に延びており、噴孔形成部材の側壁の肉厚は、ノズルボディの肉厚よりも小さく設定されており、
ノズルホルダおよびノズルボディの互いに対向する端部が突き合わされ、
ノズルホルダの先端部、およびノズルボディは、噴孔形成部材の側壁の内面に圧入されており、
ノズルホルダの先端部と噴孔形成部材とが、溶接されており、
ノズルホルダの外周側には、シール用のOリングが装着されており、
噴孔形成部材の側壁の開口側端部には、ノズルホルダの径方向外側に突出して、Oリングの抜け止めを行う抜け止め部が形成され、
抜け止め部は、環状に形成された環状部材の内側に、噴孔形成部材の側壁の開口側端部が圧入されることで形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、燃料孔に連通する噴孔を有する噴孔形成部材をカップ状に形成するようにしている。また、ノズルホルダとノズルボディの互いに対向する端部を突き合わせて、ノズルホルダの先端部とノズルボディとをカップ状の噴孔形成部材の側壁の内面に圧入している。更に、ノズルホルダの先端部と噴孔形成部材の側壁とを溶接によって接合している。よって、ノズルホルダにノズルボディを容易且つ確実に接続することができる。
ここで、噴孔形成部材の肉厚をノズルボディの肉厚よりも小さくなるように設定しているので、噴孔形成部材の剛性よりもノズルボディの剛性を大きくすることができ、ノズルボディを噴孔形成部材の側壁の内面に圧入する際に、ノズルボディの変形を抑えることができ、ノズルボディの内周壁に形成されたガイド部の変形を抑制することができる。
更に、ノズルホルダの先端部と噴孔形成部材の側壁とを溶接によって接合するようにしているので、溶接時の熱が直接的にノズルボディに伝わるのを抑制して、溶接時の熱によるガイド部の熱変形を抑制することができる。
よって、ガイド部の変形を抑制して、ニードルの傾きを抑制可能とする燃料噴射弁を提供することができる。
また、ノズルホルダの外周側には、シール用のOリングが装着されており、噴孔形成部材の側壁の開口側端部には、ノズルホルダの径方向外側に突出して、Oリングの抜け止めを行う抜け止め部が形成されている。これにより、ノズルホルダの外周側にOリングが装着されるものにおいて、噴孔形成部材の側壁の開口側端部を活用して、抜け止め部を容易に形成することができる。
また、抜け止め部は、環状に形成された環状部材の内側に、噴孔形成部材の側壁の開口側端部が圧入されることで形成されている。これにより、環状部材に噴孔形成部材の側壁の開口側端部を圧入することで、容易に抜け止め部を形成することができる。
請求項2に記載の発明では、ノズルホルダおよびノズルボディの外径寸法は、同一に形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、噴孔形成部材の軸方向における内径寸法を同一に設定することができるので、噴孔形成部材をシンプルな形状にでき、噴孔形成部材の成形が容易となる。
本発明を適用した第1実施形態におけるインジェクタ全体の構造を示す断面図である。 図1におけるII部を示す拡大図である。 本発明を適用した第2実施形態におけるインジェクタのOリング近傍を示す断面図である。 本発明を適用した第3実施形態におけるインジェクタのOリング近傍を示す断面図である。 本発明を適用した第4実施形態におけるインジェクタのOリング近傍を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態を図1、図2に基づいて説明する。図1は第1実施形態におけるインジェクタ100A全体の構造を示す断面図、図2は図1におけるII部を示す拡大図である。
インジェクタ100Aは、燃料噴射弁であって、例えばポート噴射式のガソリンエンジンに適用される。ポート噴射式のガソリンエンジンにインジェクタ100Aを適用する場合、インジェクタ100Aはエンジンヘッド(図示せず)に搭載される。
インジェクタ100Aは、図1、図2に示すように、筒部材110、ノズルホルダ120、ノズルボディ130、噴孔形成部材140、ニードル弁150、駆動部160を有している。以下、インジェクタ100Aの方向として、筒部材110が延びる方向を軸方向Z(図1における上下方向)と称し、軸方向Zの一方を開弁方向Z1(図1における上方、噴孔142に対して反対側)と称し、軸方向Zの他方を閉弁方向Z2(図1における下方、噴孔142側)と称する。
筒部材110は、内径が軸方向Zへ向けて概ね同一となる筒状に形成されている。筒部材110は、燃料入口部111、燃料フィルタ112、磁性部113、非磁性部114を備えている。燃料入口部111は、筒部材110の開弁方向Z1側端部で開口する開口部である。燃料フィルタ112は、燃料入口部111に設けられ、燃料に含まれる異物を除去するフィルタである。図示しない燃料ポンプから供給される燃料は、燃料入口部111、燃料フィルタ112を経由して筒部材110の内周側に流入するようになっている。
磁性部113は、筒部材110における磁性を有する部位であり、また非磁性部114は、筒部材110における磁性を有さない部位である。筒部材110の大半の部分は磁性部113として形成されており、非磁性部114は筒部材110の閉弁方向Z2側の端部に形成されている。非磁性部114は、磁性部113と後述するノズルホルダ120との磁気的な短絡を防止するものである。
ノズルホルダ120は、筒状に形成されており、筒部材110の閉弁方向Z2側の端部に設けられている。ノズルホルダ120は、磁性を有している。したがって筒部材110の非磁性部114は、軸方向Zに関して、磁性部113と磁性を有するノズルホルダ120との間に位置している。
ノズルボディ130は、有底筒状に形成され、この有底筒状の開口側端部がノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部に付き合わされて接続されている。ノズルボディ130の外径は、ノズルホルダ120の外径と公差範囲で実質的に同一となるように設定されている。ノズルボディ130の側壁における肉厚は、ノズルホルダ120の肉厚よりも大きく設定されている。
ノズルボディ130の底部の中心には、ノズルボディ130の内部から外部(エンジンシリンダ)へ燃料が流通する燃料孔131が設けられている。ノズルボディ130内部における燃料孔131の外周側は、開弁方向Z1に向かうにつれて内径が大きくなるように傾斜する、すり鉢状に形成されており、すり鉢状の傾斜部は後述するニードル弁150のシール部155が着座する弁座132となっている。
ノズルボディ130の側壁の内側には、ニードル弁150の往復変位方向、即ち軸方向Zに対する傾きを抑制するガイド部133が形成されている。ガイド部133は、ノズルボディ130の側壁の開弁方向Z1側の端部に配置されており、有底筒状の中心側に突出するように形成されている。つまり、有底筒状のノズルボディ130の内径は、燃料孔131側から開口側に向けて順次大きくなっていき、次に一定の内径を有する区間が形成され、更に開口側で内径が小さくなるように形成されており、この内径の小さく形成された部位の内周壁がガイド部133となっている。
噴孔形成部材140は、薄板材が例えば深絞り加工によってカップ状に形成された部材である。噴孔形成部材140の肉厚は、ノズルボディ130の側壁の肉厚、およびノズルホルダ120の肉厚よりも小さく設定されている。つまり、各部材の肉厚は、ノズルボディ130、ノズルホルダ120、噴孔形成部材140の順に小さくなっている。
カップ状の噴孔形成部材140の底部141は、ノズルボディ130の底部に対応する円形の板状をなしており、ノズルボディ130の底部の外側に配置されている。底部141の中心部には、燃料孔131と連通する複数の噴孔142が形成されている。複数の噴孔142は、燃料孔131の領域内に分散するように配置されている。1つの噴孔142の内径は燃料孔131の内径よりも小さく形成されており、複数の噴孔142は、燃料孔131から流出される燃料を微細化するようになっている。
カップ状の噴孔形成部材140の側壁143は、底部141の外周縁からノズルホルダ120側(開弁方向Z1側)に延びるように形成されている。側壁143の開弁方向Z1側となる開口側端部144は、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部から開弁方向Z1側に向けて所定長さ分だけ離れた位置に設定されている。開口側端部144は、径方向外側に向けて滑らかに拡がっている。側壁143の内径寸法は、ノズルホルダ120とノズルボディ130の外径よりもわずかに小さく設定されている。
以下、上記のノズルホルダ120、ノズルボディ130、および噴孔形成部材140の接続構造の詳細について図2を用いて述べる。
ノズルホルダ120とノズルボディ130の互いに対向する端部、即ちノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部と、ノズルボディ130の開弁方向Z1側の端部とが突き合わされている。そして、ノズルボディ130の軸方向Zの全領域、およびノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部から開弁方向Z1側へ向かう所定長さ分の領域が、噴孔形成部材140の側壁143の内周面に圧入されている。この圧入によりノズルボディ130の底部は、噴孔形成部材140の底部141に当接している。更に、ノズルボディ130の底部と噴孔形成部材140の底部141とが溶接によって接合されている。このノズルボディ130と噴孔形成部材140との溶接は、図2中の黒三角印で示すように、燃料孔131、および複数の噴孔142の外側の領域で、底部141に円を一周描くように行われている。よって、ノズルボディ130と噴孔形成部材140との接合において、ノズルボディ130の側壁と、噴孔形成部材140の側壁143との溶接は行われておらず、特に、ノズルボディ130のガイド133の外周側近傍における溶接は行われないようになっている。また、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部の外周面と、噴孔形成部材140の内周面とが溶接によって接合されている。このノズルホルダ120と噴孔形成部材140との溶接は、図2の黒三角印で示すように側壁143の周方向に渡って行われている。
上記側壁143へのノズルホルダ120、ノズルボディ130の圧入は、以下のように行っている。まず、ノズルボディ130を側壁143の内周面に圧入する。この時、ノズルボディ130の底部が噴孔形成部材140の底部141に当接するまで圧入する。そして、ノズルボディ130の底部と噴孔形成部材140の底部141とを溶接によって接合する。次に、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部を側壁143の内周面に圧入する。この時、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部がノズルボディ130の開弁方向Z1側端部と当接するように圧入する。そして、ノズルホルダ120の端部と側壁143とを溶接によって接合する。
側壁143の内周面へノズルボディ130、およびノズルホルダ120を圧入する際には、側壁143の開口側端部144を径方向外側に滑らかに拡げているので、圧入が容易となる。
ニードル弁150は、軸方向Zへ延びる細長の弁部材であって、上記ノズルホルダ120およびノズルボディ130によって形成される内部空間に、軸方向Zへ往復変位可能に収容されている。ニードル弁150は、軸方向Zへ往復変位することによって燃料孔131を開閉して、噴孔142からの燃料の噴射を断続するようになっている。ニードル弁150は、ノズルホルダ120およびノズルボディ130と概ね同軸上に配置されており、軸部151、流入口152、連通孔153、154、およびシール部155を有している。
軸部151は、閉弁方向Z2側端部が閉塞された細長円筒状の部材であり、ニードル弁150の本体部を成している。流入口152は、軸部151の開弁方向Z1側で開口する開口部である。連通孔153は、流入口152の近傍で、軸部151の周方向に複数開口された円形の孔である。連通孔153によって、軸部151の内部と、ノズルホルダ120およびノズルボディ130内に形成される内部空間とが連通されるようになっている。連通孔154は、軸部151の閉弁方向Z2側端部の近傍で、軸部151の周方向に複数開口された長円形の孔である。連通孔154によって、軸部151の内部と、ノズルホルダ120およびノズルボディ130内に形成される内部空間とが連通されるようになっている。また、シール部155は、軸部151の閉弁方向Z2側の端部に、ノズルボディ130の弁座132の傾斜に沿うように面取りされて形成されている。シール部155は、弁座132に着座可能となっている。ニードル弁150の開弁方向Z1側の端部は、後述する可動コア162に接合されている。
駆動部160は、ニードル弁150を軸方向Zに沿って駆動するものであって、上記筒部材110およびノズルホルダ120に加えて、固定コア161、可動コア162、スプール163、コイル164、上部磁性プレート165、下部磁性プレート166、アジャスティングパイプ167、スプリング168を有している。
固定コア161は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成され、筒部材110の内周側に例えば圧入などにより固定されている。固定コア161の閉弁方向Z2側端部は、筒部材110の閉弁方向Z2側端部よりも所定量だけ開弁方向Z1側に位置し、また固定コア161の開弁方向Z1側端部は、筒部材110の中間部領域に至っている。
可動コア162は、固定コア161の閉弁方向Z2側で、筒部材110およびノズルホルダ120の内周側に軸方向Zへ往復変位可能に設置されている。可動コア162は、例えば鉄などの磁性材料から筒状に形成されている。可動コア162の軸方向Zの中央部には、軸の中心側に突出する座面が形成されている。この座面はスプリング168の閉弁方向Z2側端部が当接する座面である。可動コア162の開弁方向Z1側の内径は、固定コア161の内径と略同等に設定されている。また、可動コア162の閉弁方向Z2側には、上記ニードル弁150が圧入および溶接によって接合されており、可動コア162の内部空間とニードル弁150の内部空間とが連通している。
可動コア162の開弁方向Z1側端部の外周には、径方向の外側にわずかに突出する外周面部が形成されており、この外周面部は非磁性部114の内周面部と接触した状態で軸方向Zに変位するようになっている。これにより、可動コア162は、非磁性部114によって軸方向Zの移動が案内されるようになっている。
スプール163は、樹脂製で筒状に形成された部材であり、非磁性部114とその両端部側の位置に対応するように筒部材110の外周側に設置されている。コイル164は、通電されることによって固定コア161に可動コア162を吸引する磁力を発生させる巻き線であり、スプール163の外周側に巻かれている。コイル164は、コネクタ164aの端子部164bに電気的に接続されている。端子部164bは、コネクタ164aに装着される外部電気回路(図示せず)と電気的に接続され、外部電気回路によってコイル164への通電状態が制御されるようになっている。
上部磁性プレート165は、磁性材料から形成され、コイル164の開弁方向Z1側の外周を覆うように設けられている。また、下部磁性プレート166は、磁性材料から構成され、コイル164の閉弁方向Z2側の外周を覆うように設けられている。下部磁性プレート166の閉弁方向Z2側は、開弁方向Z1側に比べて外径が小さくなる小径部166aとして形成されており、この小径部166aがノズルホルダ120の外周面に接続されている。更に、小径部166aの閉弁方向Z2側端部の外周面には、周方向に溝部166bが形成されている。
アジャスティングパイプ167は、筒状部材であり、固定コア161の開弁方向Z1側の内周部に圧入されている。また、スプリング168は、弾性部材であり、固定コア161および可動コア162の内部に配設されている。つまり、スプリング168の閉弁方向Z2側端部が可動コア162の座面に当接し、開弁方向Z1側端部がアジャスティングパイプ167と当接するように配設されている。スプリング168は、軸方向Zへ伸長する力を有している。そのため、可動コア162およびニードル弁150は、スプリング168により弁座132に着座する閉弁方向Z2へ押し付けられる。スプリング168の荷重は、アジャスティングパイプ167の圧入量を調整することにより調整される。コイル164に通電していないとき、可動コア162およびニードル弁150は、閉弁方向Z2へ押し付けられ、シール部155は弁座132に着座する。
ノズルホルダ120の開弁方向Z1側となる外周側、即ち、下部磁性プレート166の小径部166aの外周面には、インジェクタ100Aをエンジンヘッドに搭載した場合のエンジンヘッド内部と外部とのシールを行うOリング170が装着されている。そして、下部磁性プレート166の溝部166bには、環状に形成された環状部材171が装着されている。環状部材171は、環状の本体部から径方向外側に突出する円盤状部を備えている。Oリング170は下部磁性プレート166の段部(小径部166aの形成される段部)と、環状部材171とに挟まれる形となっており、環状部材171によってOリング170が閉弁方向Z2側へ抜けるのを防止するようにしている。
次に、上記の構成によるインジェクタ100Aの作動について説明する。
先ず、開弁時の動作に関して説明する。コイル164への通電が停止されているとき、固定コア161と可動コア162との間には磁気吸引力は発生しない。したがって、可動コア162は、スプリング168の押し付け力である閉弁力fによって押圧され、閉弁方向Z2に移動して、固定コア161から離れる。これに伴い、ニードル弁150も閉弁方向Z2に移動し、シール部155が弁座132に着座する。したがって、燃料孔131は閉じられ、燃料は噴孔142から噴射されない。
上記のような閉弁状態からコイル164に通電すると、コイル164に発生した磁界により上部磁性プレート165、磁性部113、固定コア161、可動コア162、ノズルホルダ120、および下部磁性プレート166には磁束が流れ、磁気回路が形成される。これにより、固定コア161と可動コア162との間には磁気吸引力が発生する。固定コア161と可動コア162との間に発生する磁気吸引力がスプリング168の閉弁力fよりも大きくなると、可動コア162は開弁方向Z1への移動を開始する。このとき、ニードル弁150は、可動コア162と共に開弁方向Z1へ移動する。その結果、ニードル弁150のシール部155は、弁座132から離れ、燃料孔131が開かれる。
燃料入口部111から筒部材110の内部へ流入した燃料は、燃料フィルタ112、筒部材110の内周側、アジャスティングパイプ167の内周側、固定コア161の内周側、可動コア162の内周側、流入口152を順次経由して、ニードル弁150の軸部151の内周側に流入する。軸部151内に流入した燃料は、連通孔153、154を経由してノズルホルダ120とニードル弁150との間、およびノズルボディ130とニードル弁150との間を通り、燃料孔131に流入する。これにより、噴孔142から燃料が噴射される。
次に、閉弁時の動作に関して説明する。開弁状態からコイル164への通電を停止すると、固定コア161と可動コア162との間の磁気吸引力は消滅する。これにより、可動コア162は、スプリング168の閉弁力fによって閉弁方向Z2へ移動を開始する。そして、ニードル弁150は、可動コア162と共に閉弁方向Z2へ移動を開始する。したがってニードル弁150のシール部155は再び弁座132に着座し、ノズルホルダ120内、およびノズルボディ130内と燃料孔131との間の燃料の流れは遮断され、噴孔142からの燃料の噴射は終了する。
上記開弁時、閉弁時において、ニードル弁150が軸方向Zに往復変位する際には、可動コア162の外周面部が非磁性部114の内周面部に案内され、また、ニードル弁150の閉弁方向Z2側端部がガイド部133に案内されることで、ニードル弁150は、軸方向Zに対する傾きが抑制されるようになっている。
本実施形態では、インジェクタ100Aにおいて、ノズルボディ130の燃料孔131に連通する噴孔142を有する噴孔形成部材140をカップ状に形成するようにしている。また、ノズルホルダ120とノズルボディ130の互いに対向する端部を突き合わせて、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部とノズルボディ130とを側壁143の内面に圧入している。更に、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部と側壁143とを溶接によって接合している。よって、ノズルホルダ120にノズルボディ130を容易且つ確実に接続することができる。
ここで、噴孔形成部材140の肉厚をノズルボディ130の側壁の肉厚よりも小さくなるように設定しているので、噴孔形成部材140の剛性よりもノズルボディ130の剛性を大きくすることができ、ノズルボディ130を側壁143の内面に圧入する際に、ノズルボディ130の変形を抑えることができ、ノズルボディ130の内周壁に形成されたガイド部133の変形を抑制することができる。
更に、ノズルホルダ120の閉弁方向Z2側端部と側壁143とを溶接接合するようにしているので、溶接時の熱が直接的にノズルボディ130に伝わるのを抑制して、溶接時の熱によるガイド部133の熱変形を抑制することができる。
よって、ガイド部133の変形を抑制して、ニードル弁150の傾きを抑制可能とするインジェクタ100Aを提供することができる。
また、ノズルホルダ120とノズルボディ130の外径寸法を実質的に同一となるように設定しているので、噴孔形成部材140の軸方向における内径寸法を同一に設定することができ、噴孔形成部材140をシンプルな形状にでき、噴孔形成部材140の成形が容易となる。
(第2実施形態)
第2実施形態のインジェクタ100Bを図3に示す。第2実施形態におけるインジェクタ100Bは、第1実施形態のインジェクタ100Aに対してノズルホルダ120およびニードル弁150の軸方向Zの長さを短くして、側壁143の開口側端部144を下部磁性プレート166の閉弁方向Z2側端部に近接配置している。そして、下部磁性プレート166において、第1実施形態で説明した溝部166bを廃止し、側壁143の開口側端部144に、抜け止め部172を設けるようにしている。抜け止め部172は、環状に形成された環状部材である。
ここでは、側壁143の開口側端部144の最外径寸法が、抜け止め部172における閉弁方向Z2側の内径寸法よりもわずかに大きくなるように設定している。尚、抜け止め部172における開弁方向Z1側の内径寸法は、下部磁性プレート166における閉弁方向Z2側の外径寸法よりも大きくなるように設定している。そして、抜け止め部172の閉弁方向Z2側に側壁143の開口側端部144を圧入し、抜け止め部172を側壁143に固定している。
上記抜け止め部172の圧入は、以下のように行う。即ち、まず、噴孔形成部材140内にノズルボディ130を圧入し、次に、側壁143に抜け止め部172を圧入し、最後に、側壁143にノズルホルダ120を圧入するようにする。
これにより、下部磁性プレート166の溝部166bを廃止できると共に、側壁143の開口側端部144を活用した圧入による抜け止め部172の固定が可能となるので、部品加工や組付けを容易にすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態のインジェクタ100Cを図4に示す。第3実施形態におけるインジェクタ100Cは、第2実施形態のインジェクタ100Bに対して、抜け止め部172を廃止し、側壁143の開口側端部を径方向外側に拡げ曲げされたフランジ部145として形成している。フランジ部145の外径寸法は、第2実施形態の開口側端部144の外径よりも大きく、図4中のOリング170の円形断面の中心点よりも更に外側に至るように設定するのが良い。
これにより、側壁143に設けたフランジ部145を抜け止め部とすることができるので、抜け止め部172を不要とすることができ、第2実施形態で説明した抜け止め部172に対する部品点数の低減、および組付け工数の低減が可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態のインジェクタ100Dを図5に示す。第4実施形態におけるインジェクタ100Cは、第2実施形態のインジェクタ100Bに対して、抜け止め部173を成形したものとしている。抜け止め部173は、環状に形成される環状部材である。
第4実施形態では、インジェクタ100Dの組立て体を形成した後に、この組立て体を樹脂成形型に投入して、側壁143の開口側端部144の外側に抜け止め部173を樹脂材によって成形している。
これにより、抜け止め部173の成形と組付けとを同時に行うことができるので、単体状態での抜け止め部を準備する必要がなく、また、圧入による単体状態の抜け止め部を組付ける工数を低減することができ、容易に抜け止め部173を形成することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記第1〜第4実施形態では、ノズルホルダ120とノズルボディ130の外径寸法が実質的に同一となるように設定をしたが、これに限らず、異なる設定としても良い。例えば、ノズルホルダ120とノズルボディ130の対向する端部同士が突き合わされる条件で、ノズルホルダ120の外径をノズルボディ130の外径よりも大きくして、噴孔形成部材140の内径寸法が、ノズルホルダ120、およびノズルボディ130に対応するように異なるようにしても良い。
上記第1、第2、第4実施形態では、側壁143の開口側端部144が滑らかに拡がるように形成したが、まっすぐな側壁143としても良い。
また、各実施形態では、ニードル弁150が可動コア162に接合されて、1つのスプリング168によって可動コア162およびニードル弁150に閉弁力fが負荷されるものとしたが、これに限らず、ニードル弁150と可動コア162とが分離されており、ニードル弁150、可動コア162のそれぞれに作用するスプリングを設けた燃料噴射弁に本発明を適用しても良い。
また、各実施形態では、インジェクタ100A〜Dの本体部を、主に筒部材110とノズルホルダ120とから構成したが、これに限らず、筒部材110とノズルホルダ120とが一体で形成されたもの、あるいは、筒部材110が複数の部材から形成されたもの等、としても良い。
また、ハウジング内への固定コア161の固定形態も上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、固定コア161を筒部材110の磁性部113と一体とした構成としてもかまわない。
また、上記各実施形態では、インジェクタ100A〜Dは、ポート噴射式のガソリンエンジンに適用されるものとしていたが、ポート噴射式のガソリンエンジンに限るものではなく、直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなどに適用してもよい。
100A〜D インジェクタ(燃料噴射弁)
120 ノズルホルダ
130 ノズルボディ
131 燃料孔
133 ガイド部
140 噴孔形成部材
141 底部
142 噴孔
143 側壁
144 開口側端部
145 フランジ部
150 ニードル弁
170 Oリング
172、173 抜け止め部

Claims (2)

  1. 内部に燃料が供給される筒状のノズルホルダと、
    有底筒状をなしており、底部に前記燃料が流通する燃料孔が形成され、前記有底筒状の開口側が前記ノズルホルダの長手方向の一端に接続されたノズルボディと、
    前記燃料孔と連通する噴孔を有し、前記有底筒状の底部の外側に設けられるカップ状の噴孔形成部材と、
    前記ノズルホルダおよび前記ノズルボディによって形成される空間内に配設されて、長手方向に往復変位することにより前記燃料孔を開閉して前記噴孔からの燃料の噴射を断続するニードル弁とを備え、
    前記ノズルボディの内周壁に設けられたガイド部によって、前記ニードルの往復変位方向に対する傾きが抑制される燃料噴射弁において、
    前記噴孔形成部材の側壁の開口側端部は、前記ノズルホルダ側に延びており、前記噴孔形成部材の側壁の肉厚は、前記ノズルボディの肉厚よりも小さく設定されており、
    前記ノズルホルダおよび前記ノズルボディの互いに対向する端部が突き合わされ、
    前記ノズルホルダの先端部、および前記ノズルボディは、前記噴孔形成部材の側壁の内面に圧入されており、
    前記ノズルホルダの先端部と前記噴孔形成部材の側壁とが、溶接されており、
    前記ノズルホルダの外周側には、シール用のOリングが装着されており、
    前記噴孔形成部材の側壁の開口側端部には、前記ノズルホルダの径方向外側に突出して、前記Oリングの抜け止めを行う抜け止め部が形成され、
    前記抜け止め部は、環状に形成された環状部材の内側に、前記噴孔形成部材の側壁の開口側端部が圧入されることで形成されたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記ノズルホルダおよび前記ノズルボディの外径寸法は、同一に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
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