JP5482267B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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    • F02M2200/304Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using hydraulic means

Description

本発明は、例えば内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に関するものである。
従来技術として、例えば特許文献1に開示された燃料噴射弁がある。この燃料噴射弁は、円筒状のパイプと、パイプの内周側に固定された固定コアと、パイプの内周側で摺動可能に配設された可動コアと、可動コアに接続されて燃料噴射孔を開閉するニードル弁とを備えており、固定コアと可動コアの中央部側には燃料噴射孔に連通する燃料通路が形成されている。
そして、可動コアの固定コアに対向する側の円環状端面には、径方向の内側および外側にそれぞれ径方向中央部を隔てるように内側円環状突起と外側円環状突起とが設けられている。ここで、外側円環状突起は、内側円環状突起より低くなるように形成されている。
上記燃料噴射弁においては、パイプの外周側に設けられた電磁コイルに通電されて、固定コアと可動コアとの間に磁気吸引力が作用すると、可動コアは固定コアに吸引されて上昇し、可動コアに接続されたニードル弁も併せて上昇し、燃料噴射孔が開かれる。また、電磁コイルへの通電が停止されると、磁気吸引力は発生せず、可動コアはスプリングの付勢力によって固定コアから離反され下降し、ニードル弁も併せて下降し、燃料噴射孔が閉じられる。
可動コアが固定コアに吸引される際には、両コア間の間に形成される領域Vに介在される燃料は、固定コアと外側円環状突起との間に形成される隙間、およびパイプと可動コアとの隙間を通して抵抗を受けながら燃料通路側に抜けていく。よって、領域Vに介在される燃料によってダンパ作用が得られ、可動コアの固定コアへの上昇速度が抑えられて、可動コアの固定コアへの衝突による開弁バウンスが抑制されるようになっている。
また、両円環状突起を設けることで、固定コアと可動コアとの接触面積を小さくして、可動コアが固定コアから離れる際に、固定コアと可動コアとの張り付き作用が低減されて、可動コアの下降時の応答性が向上するようになっている。
特開2003−106236号公報
しかしながら、上記従来技術の燃料噴射弁では、固定コアと外側円環状突起との間における隙間、およびパイプと可動コアとの間における隙間は、抵抗を持つ流路として形成されていることから、可動コアの下降時において、領域Vと燃料通路とは圧力が同等となるようには連通しない。よって、可動コアの下降時において領域Vは負圧となり、下降に抗する力が働くため、可動コアの下降応答性に改善の余地を残している。
下降応答性改善のために、固定コアと外側円環状突起との間における隙間、およびパイプと可動コアとの隙間を拡大して、領域Vと燃料通路との圧力が同等となるように連通させると、可動コアの上昇時において、領域Vにおける燃料は上記拡大した隙間から燃料流路側に単純に抜けてしまうようになり、ダンパ作用が得られなくなるため、開弁バウンスの抑制が図れなくなる。
本発明の目的は、上記点に鑑みてなされたものであり、開弁バウンスの抑制を可能とすると共に、可動コアの離反時における負圧作用による抗力をなくして、離反応答性の向上も同時に可能とする燃料噴射弁を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
即ち、請求項1に記載の発明では、一端側に燃料を噴射する噴孔が形成された筒状のハウジングと、
ハウジング内の予め定められた位置に固定された筒状の固定コアと、
ハウジング内で、固定コアの噴孔側に摺動可能に設けられ、電磁コイルに通電されることにより固定コアに磁気吸引され、電磁コイルの通電が停止されると固定コアから離反される筒状の可動コアと、
可動コアの中心孔部に挿通され、長手方向の一端側において固定コアの内周面に向けて鍔状に突設されて、可動コアの固定コア側の面と接触可能なストッパ部と、ストッパ部の外部から軸線方向の内部に向けて形成されて可動コアの噴孔側でハウジング内に連通する内部通路とを有し、可動コアの固定コアに対する吸引および離反に応じて往復移動し、長手方向の他端側によって噴孔を開閉するニードル弁と、
固定コアの中心孔部、および内部通路を介して噴孔に連通する燃料通路とを備える燃料噴射弁において、
ハウジングの軸方向において、固定コアと可動コアとに挟まれると共に、ハウジングの径方向において、ハウジングとストッパ部とに挟まれる領域は、燃料が介在されて容積変化して、ダンパ作用を発揮するダンパ室として形成されており、
ダンパ室に対して絞られて、ダンパ室と燃料通路とを連通させる第1連通路と、
固定コアに対する可動コアの位置を、最大限離反してダンパ室の容積を最大にする第1位置、所定距離に近接してダンパ室の容積を減少させる第2位置、および当接した第3位置としたとき、可動コアが第1位置と第2位置との間にある時にはダンパ室と燃料通路との間を閉じており、可動コアが第2位置と第3位置との間にある時にダンパ室と燃料通路とを連通させる第2連通路とが設けられたことを特徴としている。
この発明によれば、可動コアが固定コア側へ磁気吸引される際に、可動コアが第1位置から第2位置に至る間では第2連通路は閉じており、ダンパ室に介在される燃料は、絞り作用を受けながら第1連通路を介して燃料通路側へ流れ、変化していくダンパ室の容積に応じた燃料がダンパ室に保持されることになるので、この燃料によって可動コアに対するダンパ作用が得られる。そして、可動コアが第2位置から第3位置に至る間で、ダンパ室と燃料通路とが第2連通路によって連通されることになるが、それまでは、上記ダンパ作用は継続されるため、可動コアの移動速度を落としながら固定コアへ近接させることができ、可動コアが固定コアに高速で衝突することによって発生する開弁バウンスを抑制することができる。
また、可動コアが第3位置に至った後に、磁気吸引作用が停止されて、可動コアが固定コアから離反される際には、ダンパ室と燃料通路とが第2連通路によって、連通されている状態にある。更に可動コアが離反されるに従って、可動コアが第2位置に至るまでは可動コアと固定コアとの間には第2連通路によって燃料通路内の燃料が供給されることになるので、従来のように離反によって可動コアと固定コアとの間に負圧が発生することをなくすことができ、可動コアと固定コアとの張り付きをなくして、離反応答性を向上させることができる。
よって、開弁バウンスの抑制を可能とすると共に、可動コアの離反時における離反応答性の向上も同時に可能とする燃料噴射弁とすることができる。
請求項2に記載の発明では、第2連通路は、固定コアに設けられ、ダンパ室と、固定コアの内周面およびストッパ部の外周面の間となる領域とを繋ぐ固定コア通路と、
ストッパ部に設けられ、可動コアが第1位置と第2位置との間にある時には固定コア通路と燃料通路とを非接続状態とし、可動コアが第2位置と第3位置との間にある時に固定コア通路と燃料通路とを接続状態にするストッパ部通路とから形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、可動コアが第1位置と第2位置との間にある時には、固定コア通路はストッパ部通路に連通することなく、可動コアが第2位置と第3位置との間にある時に、固定コア通路はストッパ部通路に連通し、第2連通路を形成することができるので、固定コアに固定コア通路を設け、また、ストッパ部にストッパ部通路を設けるのみで、容易に第2通路を形成することができる。
請求項3に記載の発明では、第1連通路は、ハウジングと可動コアとの間に形成された摺動隙間であることを特徴としている。
この発明によれば、ハウジングと可動コアとの間おける摺動隙間を活用することで、容易に第1連通路を形成することができる。
請求項4に記載の発明では、第1連通路は、可動コアとニードル弁との間に形成された隙間であることを特徴としている。
この発明によれば、可動コアとニードル弁との間における隙間を活用することで、容易に第1連通路を形成することができる。
請求項5に記載の発明では、第1連通路は、可動コアに設けられ、ダンパ室と噴孔側のハウジング内とを繋ぐ可動コア通路であることを特徴としている。
この発明によれば、可動コア自身に可動コア通路を設けるのみで、容易に第1連通路を形成することができる。
請求項6に記載の発明では、可動コアの固定コア側の面には、ダンパ室に開口して周方向に延びる溝部が形成されたことを特徴としている。
この発明によれば、溝部に燃料を保持させることができるので、ダンパ室内において介在される燃料量を増加させて、可動コアが固定コアに磁気吸引される際に、より大きなダンパ作用を持たすことができる。
第1実施形態におけるインジェクタ全体の構造を示す断面図である。 ダンパ室近傍を示す拡大断面図である。 可動コアが固定コアに磁気吸引される時の状態を示し、(a)は吸引開始時、(b)は可動コアが固定コアに対して所定距離に近接した時、(c)は可動コアが固定コアに当接した時の拡大断面図である。 第1実施形態における印加パルスに対するニードル弁の変位を示すタイムチャートである。 第1実施形態における印加パルス時間に対する燃料流量を示すグラフである。 図4における低流量域を拡大したグラフであり、(a)は線形性逸脱量の低減を示すグラフであり、(b)は線形性の逸脱領域の低減を示すグラフである。 第2実施形態における、可動コアが固定コアに磁気吸引される時の状態を示し、(a)は吸引開始時、(b)は可動コアが固定コアに対して所定距離に近接した時、(c)は可動コアが固定コアに当接した時の拡大断面図である。 第3実施形態のダンパ室近傍を示す拡大断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下、本発明を適用した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は第1実施形態におけるインジェクタ100全体の構造を示す断面図、図2はダンパ室150近傍を示す拡大断面図、図3は可動コア136が固定コア133に磁気吸引される時の状態を示す拡大断面図、図4は印加パルスに対するニードル弁120の変位を示すタイムチャート、図5は印加パルス時間に対する燃料流量を示すグラフ、図6は図4における低流量域を拡大したグラフ、である。
図1、図2に示すインジェクタ100は、燃料噴射弁であって、例えば直噴式のガソリンエンジンに適用される。直噴式のガソリンエンジンにインジェクタ100を適用する場合、インジェクタ100はエンジンヘッド(図示せず)に搭載される。
インジェクタ100は、ハウジング110、ニードル弁120、および駆動部130等を備えている。以下、インジェクタ100の方向として、ハウジング110が延びる方向を軸方向Z(図1における上下方向)と称し、軸方向Zの一方を開弁方向Z1(図1における上方、反噴孔側)と称し、軸方向Zの他方を閉弁方向Z2(図1における下方、噴孔側)と称する。
ハウジング110は、軸方向Zに延びて閉弁方向Z2側端部に噴孔114aの形成された筒状の容器体であり、筒部材111、入口部材112、ノズルホルダ113、およびノズルボディ114を有している。
筒部材111は、内径が軸方向Zへ向けて概ね同一となる筒状に形成されている。筒部材111は、磁性を有する磁性部111a、および磁性を有しない非磁性部111bを有している。磁性部111aは、筒部材111の大半の部位を占めるように形成されており、非磁性部111bは、磁性部111aよりも閉弁方向Z2側に位置している。非磁性部111bは、磁性部111aとノズルホルダ113との磁気的な短絡を防止するものである。磁性部111aおよび非磁性部111bは、例えばレーザ溶接などにより一体に接続されている。また筒部材111は、例えば一体に成形した後、熱加工などにより一部を磁性化または非磁性化してもよい。また、非磁性部(111b)は、磁性部(111a)に対して板厚を薄くした磁気の絞りを設けた形状としてもよい。
入口部材112は、筒部材111の開弁方向Z1側の端部に設けられている。入口部材112は、筒状を成しており、筒部材111の内周側に圧入されている。入口部材112は、開弁方向Z1側の端部において開口する燃料入口112aを有している。燃料入口112aには、燃料ポンプ(図示せず)から燃料が供給されるようになっている。そして、入口部材112の内部における中間部には、燃料フィルタ112bが設けられている。燃料フィルタ112bは、燃料に含まれる異物を除去するようになっている。
ノズルホルダ113は、筒状に形成されており、筒部材111の閉弁方向Z2側の端部に設けられている。ノズルホルダ113は、磁性を有している。ノズルホルダ113は、開弁方向Z1側の端部から閉弁方向Z2側に向けて内径が互いに異なる大径部113a、中径部113b、小径部113cおよび取付部113dを有しており、各部位113a〜113dの内径部は、それぞれの中心軸が略同軸となるように配置されている。大径部113aの内径は、筒部材111の内径と略等しく、筒部材111と略同軸となるように配置されている。中径部113bと小径部113cとの間には、内径側に張出した段差面部113eが形成されている。取付部113dは、ノズルホルダ113の閉弁方向Z2側の端部に位置している。
ノズルボディ114は、筒状に形成され、例えば圧入あるいは溶接などによりノズルホルダ113の取付部113dに固定されている。ノズルボディ114の内壁面は、閉弁方向Z2に向かうにつれて内径が小さくなるように傾斜し、いわゆる尖鋭状に形成されている。ノズルボディ114の先端部には、ノズルボディ114を軸方向Zに貫いて内壁面と外壁面とを連通する噴孔114aが形成されている。また噴孔114aの周囲の内壁面は、弁座114bとして機能するようになっている。
ニードル弁120は、軸方向Zへ延びる細長の弁部材であって、後述する可動コア136の挿通孔136aに挿通され、筒部材111、ノズルホルダ113、およびノズルボディ114の内周側で可動コア136と共に軸方向Zへ往復移動可能に収容されている。ニードル弁120は、軸方向Zへ往復移動することによって噴孔114aを開閉して、噴孔114aからの燃料の噴射を断続するようになっている。ニードル弁120は、ノズルボディ114と概ね同軸上に配置されている。ニードル弁120は、軸部121、ストッパ部122、シール部123、内部通路124、および連通孔125を有している。
軸部121は、断面円形状を成す細長の部材であり、ニードル弁120の本体部を成している。ストッパ部122は、軸部121の開弁方向Z1側の端部に径外方向に向けて全周に亘って鍔状に(フランジ状に)突出するように設けられている。ストッパ部122の外周面は、外周面部122aとなっており、また閉弁方向Z2側の面は、下端面部122bとなっている。また、シール部123は、軸部121の閉弁方向Z2側の端部にノズルボディ114の弁座114bに沿うように面取りされて形成されている。シール部123は、弁座114bに着座可能となっている。
内部通路124は、ニードル弁120の内部に設けられた通路であり、ストッパ部122の外部となる開弁方向Z1側の端面から内部に向けて軸部121の途中部位まで穴あけ加工によって形成されている。つまり、内部通路124は、開弁方向Z1側で開口し、閉弁方向Z2側で閉塞されている。また、連通孔125は、内部通路124の閉塞側となる途中部位において、更に具体的には可動コア136と段差面部113eとの間となる部位において、内部通路124に対して交差する方向(本例では直交する方向)に壁部を貫通する円形の孔として形成されている。連通孔125は、内部通路124の周方向に複数形成されている。この内部通路124と連通孔125とによって、固定コア133の中心孔部133aとノズルホルダ113の内部とが連通するようになっている。
駆動部130は、ニードル弁120を軸方向Zに沿って往復移動させるものであって、スプール131、電磁コイル132、固定コア133、磁性プレート134、上部磁性プレート135、可動コア136、第1スプリング137、第2スプリング138、ノズルホルダ113、および筒部材111を備えている。
スプール131は、樹脂製で筒状に形成された部材であり、筒部材111の外周側に設置されている。そして、スプール131の外周側に、電磁コイル132が巻かれている。電磁コイル132は、コネクタ132aにおける端子部132bに電気的に接続されている。端子部132bは、コネクタ132aに装着される外部電気回路(図示せず)と電気的に接続され、外部電気回路によって電磁コイル132への通電状態が制御されるようになっている。電磁コイル132は、通電されることによって固定コア133に、可動コア136を吸引する磁力を発生させるようになっている。
固定コア133は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成された部材であり、筒部材111の内周面の予め定められた位置に、例えば圧入などにより固定されている。固定コア133は、電磁コイル132の内周側に対応するように配置されている。固定コア133の径方向の中央部には、軸方向Zに貫通する中心孔部133aが形成されており、中心孔部133aの内周面は、内周面部133bとなっている。また、固定コア133の閉弁方向Z2側の面は、下端面部133cとなっており、この下端面部133cは、非磁性部111bの軸方向Zの中間部に位置している。内周面部133cの開弁方向Z1側となる途中部位には、筒状のアジャスティングパイプ137aが圧入により固定されている。
磁性プレート134は、磁性材料から形成され、電磁コイル132の外周側を覆うように設けられている。また、上部磁性プレート135は、磁性材料から構成され、電磁コイル132の開弁方向Z1側(反噴孔側)を覆うように設けられている。
可動コア136は、例えば鉄などの磁性材料により筒状に形成された部材であり、固定コア133の閉弁方向Z2側であって、筒部材111の内周側、およびノズルホルダ113の大径部113aの内周側に軸方向Zへ往復移動可能に設置されている。可動コア136の径方向の中央部には、軸方向Zに貫通する中心孔部としての挿通孔136aが形成されており、挿通孔136aの内周面は、内周面部136bとなっている。また、可動コア136の外周面は、外周面部136cとなっている。挿通孔136aの内径は、固定コア133の中心孔部133aの内径よりも所定寸法だけ小さく設定されており、また、ニードル弁120の軸部121の外径よりもわずかに大きく設定されている。そして、可動コア136の開弁方向Z1側となる面は、上端面部136dなっており、また、閉弁方向Z2側となる面は、下端面部136eとなっている。上端面部136dには、周方向に延びる溝部136fが設けられている。溝部136fは、挿通孔136aと外周面部136cとの間に位置するように設けられており、後述するダンパ室150に開口している。
上記の可動コア136の挿通孔136aに、ニードル弁120の軸部121が挿通されている。軸部121の外径は、挿通孔136aの内径よりもわずかに小さく設定されており、軸部121は、挿通孔136aの内周面部136bに対して移動可能となっている。また、ストッパ部122の外周面部122aは、固定コア133の内周面部133bに向けて延設されている。ストッパ部122の外径は、固定コア133の中心孔部133aの内径よりもわずかに小さく設定されており、ストッパ部122の外周面部122aは、中心孔部133aの内周面部133bに対して移動可能となっている。そして、ストッパ部122の下端面部122bは、可動コア136の上端面部136dに接触可能となっている。また、ストッパ部122の軸方向Zの寸法は、固定コア133に対して、可動コア136が最大限離反している時の下端面部133cと上端面部136dとの隙間よりも大きくなるように設定されている。
第1スプリング137は、固定コア133内に配設された弾性部材である。第1スプリング137は、一方の端部がニードル弁120のストッパ部122に接しており、他方の端部がアジャスティングパイプ137aと接している。第1スプリング137は、軸方向Zへ伸長する力を有している。そのため、可動コア136およびニードル弁120は、第1スプリング137によって、弁座114bに着座する閉弁方向Z2へ押し付けられるようになっている。
第2スプリング138は、ノズルホルダ113の大径部113aおよび中径部113bに配設された弾性部材である。第2スプリング138は、軸方向Zへ伸長する力を有している。第2スプリング138は、開弁方向Z1側の端部が可動コア136の下端面部136eと接し、閉弁方向Z2側の端部が段差面部113eと接している。この第2スプリング138によって、可動コア136は開弁方向Z1側、即ち固定コア133側へ押し付けられるようになっている。
可動コア136には、第1スプリング137によってニードル弁120を介して閉弁方向Z2への閉弁力f1が加わり、また、第2スプリング138によって開弁方向Z1への開弁力f2が加わるようになっている。第1スプリング137による閉弁力f1は、第2スプリング138による開弁力f2よりも大きく設定されている。
ここで、ニードル弁120のストッパ部122の外径は、挿通136aの内径よりも大きく形成されており、ストッパ部122の下端面部122bは、可動コア136の上端面部136dと接する。よって、ストッパ部122は、開弁方向Z1への可動コア136の変位を規制する。逆に、可動コア136は、閉弁方向Z2へのストッパ部122、つまりニードル弁120の変位を規制する。
入口部材112の内部空間は、固定コア133の中心孔部133a、ニードル弁120の内部通路124、更に連通孔125を介して、ノズルホルダ113の内部空間に繋がっており、これら繋がった空間が燃料通路140を形成している。燃料通路140は、ニードル弁120が開弁方向Z1側に移動すると、噴孔114aと連通するようになっている。
本実施形態においては、以下の特徴を備えており、その内容について詳細に説明する。
軸方向Zにおいて、固定コア133と可動コア136とに挟まれると共に、軸方向Zに直交する径方向において、筒部材111とニードル弁120のストッパ部122とに挟まれる領域は、燃料が介在されて可動コア136の往復移動に伴って容積変化するダンパ室150として形成されている。ダンパ室150は、可動コア136の上端面部136dにおける溝部136fが形成されない場合に比較して、溝部136fによってその容積が拡大されている。
筒部材111およびノズルホルダ113の内周面と、可動コア136の外周面部136cとの間には、ダンパ室150に対して絞られた通路であって、ダンパ室150とノズルホルダ113側の燃料通路140とを連通させる第1連通路が形成されている。本実施形態では、この第1連通路は、筒部材111およびノズルホルダ113と、可動コア136との間における摺動隙間151aとしている。摺動隙間151aは、ダンパ室150と燃料通路140との間における燃料の流通を可能としつつも、絞り効果によってダンパ室150の圧力が燃料通路140の圧力と同一に繋がらないようにした絞り通路である。
摺動隙間151aは、可動コア136の往復移動を可能とするための本来の隙間が、上記のような絞り効果を持つものであれば、本来の隙間をそのまま活用できる。あるいは、摺動隙間151aは、可動コア136の往復移動を可能とする隙間に対して、所定の絞り効果を持たせるために必要とされる寸法を加味した隙間とすることもできる。あるいは、可動コア136の外周面部136cにおいて軸方向Zに延びる所定本数の微小な溝として形成するようにしても良い。
そして、固定コア133とニードル弁120のストッパ部122には、固定コア133に対する可動コア136の位置を、最大限離反している時の第1位置、所定距離に近接した時の第2位置、および当接した時の第3位置としたとき、可動コア136が第1位置と第2位置との間にある時にはダンパ室150と固定コア133側の燃料通路140との間を閉じており、可動コア136が第2位置と第3位置との間にある時にダンパ室150と固定コア133側の燃料通路140とを連通させる第2連通路152が形成されている。上記第2位置における「所定距離に近接した時の位置」というのは、可動コア136が固定コア133に当接する直前の位置としている。
第2連通路152は、固定コア通路133dと、ストッパ部通路122cとを有している。固定コア通路133dは、固定コア133の内部に設けられた通路であり、ダンパ室150と、固定コア133の内周面部133bおよびストッパ部122の外周面部122aの間となる領域とを繋ぐ通路である。固定コア通路133dの一方側は、可動コア136の上端面部136d、更には溝部136fに向けて開口しており、固定コア通路133dの他方側は、ストッパ部122の外周面部122aに向けて開口している。
ストッパ部通路122cは、ストッパ部122の内部に設けられた通路であり、ニードル弁120の軸線に対して交差する方向に延びて、ストッパ部122の外周面部122aから内部通路124に貫通する孔として形成されている。ストッパ部通路122cの軸方向Zの位置は、可動コア136が第1位置と第2位置との間にある時には固定コア通路133dとは繋がることなく、且つ、可動コア136が第2位置と第3位置との間にある時にストッパ部通路122cの外周面部122a側の開口部が、固定コア通路133dにおける上記他方側の開口部に繋がる位置としている。固定コア通路133dとストッパ部通路122cとが繋がることにより、ダンパ室150と固定コア133側の燃料通路140とが連通されることになる。
次に、上記の構成に基づくインジェクタ100の作動、および作用効果について説明する。
(1)開弁時の作動
まず、電磁コイル132への通電が停止されていると、磁気吸引力の発生はなく、第1スプリング137による閉弁力f1が第2スプリング138による開弁力f2よりも大きく設定されていることから、第1スプリング137に接するニードル弁120は、ストッパ部122に接する可動コア136と共に閉弁方向Z2(噴孔114a側)へ移動し、その結果、ニードル弁120のシール部123は弁座114bに着座している(閉弁状態)。また、可動コア136は、固定コア133に対して閉弁方向Z2に最大限離反された第1位置にある。
上記のような閉弁状態から電磁コイル132に通電すると、電磁コイル132に発生した磁界により磁性プレート134、上部磁性プレート135、磁性部111a、固定コア133、可動コア136、およびノズルホルダ113に磁束が流れ、磁気回路が形成される。これにより、固定コア133と可動コア136との間には磁気吸引力が発生する。固定コア133と可動コア136との間に発生する磁気吸引力と、第2スプリング138の開弁力f2との和が第1スプリング137の閉弁力f1よりも大きくなると、可動コア136は開弁方向Z1への移動を開始する。このとき、可動コア136の上端面部136dにストッパ部122の下端面部122bが接していることからニードル弁120は、可動コア136と共に開弁方向Z1へ移動する。その結果、ニードル弁120のシール部123は、弁座114bから離れ、噴孔114aが開かれることになる。
燃料入口112aからインジェクタ100の内部へ流入した燃料は、前述したように燃料フィルタ112b、入口部材112の内周側、アジャスティングパイプ137aの内周側、固定コア133の内周側、内部通路124、連通孔125、中径部113bの内周側、ノズルホルダ113の内周側を順次経由して、燃料通路140を流れる。そして、この燃料は、弁座114bから離れたシール部123とノズルボディ114との間を経由して噴孔114aへ流入する。これにより、噴孔114aから燃料が噴射される。
ここで、図3(a)に示すように、可動コア136が固定コア133に磁気吸引される際に、第2連通路152における固定コア通路133dとストッパ部通路122cは繋がっておらず、ダンパ室150に介在された燃料は、可動コア136によって、押されて摺動隙間151aを通って、ノズルホルダ113側の燃料通路140へ抜けていく(図3a中の黒矢印)。この時、燃料は、絞り作用を受けながら摺動隙間151aを介して燃料通路140側へ流れるため、ダンパ室150内の燃料が一気に抜けることなく、変化していくダンパ室150の容積に応じた燃料がダンパ室150に保持されることになるので、この燃料によって可動コア136に対するダンパ作用が得られる。つまり、可動コア136は、移動速度が減少されながら固定コア133に磁気吸引されることになる。
そして、図3(b)に示すように、可動コア136が固定コア133に対して第2位置、即ち可動コア136が固定コア133に当接する直前の位置まで近接すると、ストッパ部通路122cの外周面部122a側の開口部が、固定コア通路133dの内周面部133b側の開口部の位置に到達し、ストッパ部通路122cと固定コア通路133dとが連通し、第2連通路152が形成される。すると、ダンパ室150と筒部材111側の燃料通路140とが第2連通路152によって連通され、ダンパ室150内の燃料は燃料通路140側へ抜ける(図3b中の黒矢印)。
更に、図3(c)に示すように、第2連通路152によってダンパ室150と筒部材111側の燃料通路140とが連通した状態で、可動コア136は、第3位置に至り、固定コア133に当接する。
(2)閉弁時の作動
上記のような開弁状態から電磁コイル132への通電を停止すると、固定コア133と可動コア136との間の磁気吸引力は消滅する。これにより、第1スプリング137の閉弁力f1が第2スプリング138の開弁力f2に打ち勝って、ニードル弁120は、可動コア136と共に閉弁方向Z2へ移動を開始する。そして、ニードル弁120のシール部123は再び弁座114bに着座し、噴孔114aが閉じられて、燃料通路140と噴孔114aとの間の燃料の流れは遮断され、燃料の噴射は終了する。
ここで、固定コア133に当接して第3位置にあった可動コア136が上記の移動に伴って固定コア133から離反する際には(図3cの状態に相当)、第2連通路152によって筒部材111側の燃料通路140とダンパ室150とが連通した状態にあるので、可動コア136の離反に伴って容積拡大するダンパ室150は、燃料通路140側から燃料が供給されることになり、ダンパ室150内が負圧になることがない。
(3)作用効果
よって、開弁作動時においては、可動コア136が固定コア133に吸引される際に、第1位置から第2位置に至るまでの間、即ち固定コア通路133dにストッパ部通路122cが連通されて第2連通路152を形成するまでの大半の移動過程において、上記ダンパ作用が継続されるため、可動コア136の移動速度を落としながら固定コア133へ近接させることができ(図4中の減速効果)、可動コア136が固定コア133に高速で衝突することによって発生する開弁バウンスを抑制することができる。
また、閉弁作動時においては、磁気吸引作用が停止されて、可動コア136が固定コア133から離反される際には、可動コア136は第3位置にあり、ダンパ室150と燃料通路140とが第2連通路152によって連通されている状態にある。更に可動コア136が離反されていき第2位置に至るまでは、可動コア136と固定コア133との間には第2連通路152によって燃料通路140内の燃料が供給されることになるので、従来のように離反によって可動コア136と固定コア133との間(ダンパ室150)に負圧が発生することをなくすことができ、可動コア136と固定コア133との張り付きをなくして、離反応答性を向上させることができる。つまり、図4に示すように、閉弁作動開始時の応答遅れを改善することができる。
総じて、開弁バウンスの抑制を可能とすると共に、可動コア136の離反時における離反応答性の向上も同時に可能とするインジェクタ100とすることができる。
更に詳述すると、図5に示すように、インジェクタ100においては、電磁コイル132へ通電する際の印加パルス時間に比例して開弁時間が制御され、よって燃料流量が比例して増加する。つまり、燃料流量特性は、印加パルス時間に対して線形性を有する特性となっている。しかしながら、従来技術のように、開弁時の開弁バウンスや、閉弁時の負圧による張り付きが発生すると、特に印加パルス時間の短い低流量領域で線形性に対する影響が大きく発生し、低流量領域での流量確保が困難となっていた。
これに対して本実施形態では、上記のように開弁時の開弁バウンスを抑制し、更に閉弁時の両コア133、136の張り付きをなくすようにしているので、図6に示すように、線形性逸脱量自体を小さくすること(図6a)、あるは/および線形性逸脱開始位置をより微小パルス側に移すこと(図6b)が可能となり、低流量領域における燃料流量特性の線形性を向上させることができる。
また、可動コア136の上端面部136dに溝部136fを設けるようにしているので、溝部136fに燃料を保持させることができ、ダンパ室150内において介在される燃料量を増加させて、可動コア136が固定コア133に磁気吸引される際に、より大きなダンパ作用を持たすことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を図7に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態における第1連通路を変更したものである。即ち、第2実施形態の第1連通路は、上記第1実施形態の第1連通路である摺動隙間151aに対して、隙間151bとしたものである。隙間151bにおける技術思想は、上記可動コア外周通路151aと同一であり、その設定位置が異なる。
隙間151bは、可動コア136の内周面部136bと、ニードル弁120の軸部121の外周面との間に形成されている。隙間151bは、ダンパ室150に対して絞られた通路であって、ダンパ室150とノズルホルダ113側の燃料通路140とを連通させる通路である。隙間151bは、ダンパ室150と燃料通路140との間における燃料の流通を可能としつつも、絞り効果によってダンパ室150の圧力が燃料通路140の圧力と同一に繋がらないようにした絞り通路である。
第2実施形態では、開弁作動時において、図7(a)に示すように、可動コア136が固定コア133に磁気吸引される際に、第2連通路152における固定コア通路133dとストッパ部通路122cは繋がっておらず、ダンパ室150に介在された燃料は、可動コア136によって、押されて隙間151bを通って、ノズルホルダ113側の燃料通路140へ抜けていく(図7a中の黒矢印)。この時、燃料は、絞り作用を受けながら隙間151bを介して燃料通路140側へ流れるため、ダンパ室150内の燃料が一気に抜けることなく、変化していくダンパ室150の容積に応じた燃料がダンパ室150に保持されることになるので、この燃料によって可動コア136に対するダンパ作用が得られる。つまり、可動コア136は、移動速度が減少されながら固定コア133に磁気吸引されることになる。
その他の作動については、第1実施形態と同一である。よって、第2実施形態においても、第1実施形態と同一の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態を図8に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態における第1連通路を変更したものである。即ち、第3実施形態の第1連通路は、上記第1実施形態の第1連通路である摺動隙間151aに対して、可動コア通路136gとしたものである。可動コア通路136gにおける技術思想は、上記可動コア外周通路151aと同一であり、その設定位置が異なる。
可動コア通路136gは、可動コア136を軸方向Zに貫通する微小孔通路として形成されている。可動コア通路136gは、ダンパ室150に対して絞られた通路であって、ダンパ室150とノズルホルダ113側の燃料通路140とを連通させる通路である。可動コア通路136gは、ダンパ室150と燃料通路140との間における燃料の流通を可能としつつも、絞り効果によってダンパ室150の圧力が燃料通路140の圧力と同一に繋がらないようにした絞り通路である。
第3実施形態では、開弁作動時において、図8に示すように、可動コア136が固定コア133に磁気吸引される際に、第2連通路152における固定コア通路133dとストッパ部通路122cは繋がっておらず、ダンパ室150に介在された燃料は、可動コア136によって、押されて可動コア通路136gを通って、ノズルホルダ113側の燃料通路140へ抜けていく(図8中の黒矢印)。この時、燃料は、絞り作用を受けながら可動コア通路136gを介して燃料通路140側へ流れるため、ダンパ室150内の燃料が一気に抜けることなく、変化していくダンパ室150の容積に応じた燃料がダンパ室150に保持されることになるので、この燃料によって可動コア136に対するダンパ作用が得られる。つまり、可動コア136は、移動速度が減少されながら固定コア133に磁気吸引されることになる。
その他の作動については、第1実施形態と同一である。よって、第3実施形態においても、第1実施形態と同一の作用効果を得ることができる。
尚、可動コア通路136gは、長手方向の全領域において微小孔通路とする必要はなく、可動コア136の上端面部136d、および下端面部136eからそれぞれ中心側に向けて加工容易な内径の孔を途中部位まで形成して、この両孔を微小孔通路で連通させたものとしても良い。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、ニードル120は、可動コア136の挿通孔136aに挿通されて、可動コア136対して移動可能なものとしたが、これに限らず、ニードル120が可動コア136に溶接等で一体的に接合されたものとしても良い。この場合は、第2スプリング138は廃止され、第1スプリング137の閉弁力f1と磁気吸引力とによって、ニードル120および可動コア136が往復移動されるものとなる。
また、上記各実施形態では、可動コア136に溝部136fを設けて、ダンパ室150の容積を積極的に大きくするようにしたが、ダンパ作用との兼ね合いから、溝部136fは廃止しても良い。
また、上記各実施形態では、筒部材111、入口部材112、ノズルホルダ113、およびノズルボディ114からなる筒状のハウジング110内に固定コア133が固定され、ハウジング110内の噴孔114aと固定コア133との間に可動コア136が収容されるものとしたが、ハウジング110の構成は上記4部材からなるものに限定されず、例えば、3部材以下あるいは5部材以上とするものであっても良い。
また、ハウジング110内への固定コア133の固定形態も上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、固定コア133をハウジング110の一部を成す入口部材112や上記各実施形態における筒部材111の磁性部111aと一体とした構成としてもかまわない。
また、上記各実施形態では、インジェクタ100は、直噴式のガソリンエンジンに適用されるものとしていたが、直噴式のガソリンエンジンに限るものではなく、ポート噴射式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンなどに適用してもよい。
100 インジェクタ(燃料噴射弁)
110 ハウジング
114a 噴孔
120 ニードル弁
122 ストッパ部
122a 外周面部
122b 下端面部
122c ストッパ部通路
124 内部通路
132 電磁コイル
133 固定コア
133a 中心孔部
133b 内周面部(内周面)
133c 下端面部
133d 固定コア通路
136 可動コア
136a 挿通孔(中心孔部)
136d 上端面部
136f 溝部
136g 可動コア通路(第1連通路)
140 燃料通路
150 ダンパ室
151a 摺動隙間(第1連通路)
151b 隙間(第1連通路)
152 第2連通路(固定コア通路133d、ストッパ部通路122c)

Claims (6)

  1. 一端側に燃料を噴射する噴孔が形成された筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内の予め定められた位置に固定された筒状の固定コアと、
    前記ハウジング内で、前記固定コアの前記噴孔側に摺動可能に設けられ、電磁コイルに通電されることにより前記固定コアに磁気吸引され、前記電磁コイルの通電が停止されると前記固定コアから離反される筒状の可動コアと、
    前記可動コアの中心孔部に挿通され、長手方向の一端側において前記固定コアの内周面に向けて鍔状に突設されて、前記可動コアの前記固定コア側の面と接触可能なストッパ部と、前記ストッパ部の外部から軸線方向の内部に向けて形成されて前記可動コアの前記噴孔側で前記ハウジング内に連通する内部通路とを有し、前記可動コアの前記固定コアに対する吸引および離反に応じて往復移動し、長手方向の他端側によって前記噴孔を開閉するニードル弁と、
    前記固定コアの中心孔部、および前記内部通路を介して前記噴孔に連通する燃料通路とを備える燃料噴射弁において、
    前記ハウジングの軸方向において、前記固定コアと前記可動コアとに挟まれると共に、前記ハウジングの径方向において、前記ハウジングと前記ストッパ部とに挟まれる領域は、前記燃料が介在されて容積変化して、ダンパ作用を発揮するダンパ室として形成されており、
    前記ダンパ室に対して絞られて、前記ダンパ室と前記燃料通路とを連通させる第1連通路と、
    前記固定コアに対する前記可動コアの位置を、最大限離反して前記ダンパ室の容積を最大にする第1位置、所定距離に近接して前記ダンパ室の容積を減少させる第2位置、および当接した第3位置としたとき、前記可動コアが前記第1位置と前記第2位置との間にある時には前記ダンパ室と前記燃料通路との間を閉じており、前記可動コアが前記第2位置と前記第3位置との間にある時に前記ダンパ室と前記燃料通路とを連通させる第2連通路とが設けられたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記第2連通路は、前記固定コアに設けられ、前記ダンパ室と、前記固定コアの内周面および前記ストッパ部の外周面の間となる領域とを繋ぐ固定コア通路と、
    前記ストッパ部に設けられ、前記可動コアが前記第1位置と前記第2位置との間にある時には前記固定コア通路と前記燃料通路とを非接続状態とし、前記可動コアが前記第2位置と前記第3位置との間にある時に前記固定コア通路と前記燃料通路とを接続状態にするストッパ部通路とから形成されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記第1連通路は、前記ハウジングと前記可動コアとの間に形成された摺動隙間であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第1連通路は、前記可動コアと前記ニードル弁との間に形成された隙間であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第1連通路は、前記可動コアに設けられ、前記ダンパ室と前記噴孔側の前記ハウジング内とを繋ぐ可動コア通路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記可動コアの前記固定コア側の面には、前記ダンパ室に開口して周方向に延びる溝部が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の燃料噴射弁。
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