JP4483940B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関等に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に関する。
従来、ニードル(弁部材)を電磁的に駆動させて、内燃機関等に燃料を噴射供給する燃料噴射弁が知られている(特許文献1、2参照)。
このような燃料噴射弁(インジェクタ)91では、例えば、図15に示すごとく、内部に燃料通路96を形成してなるハウジング910内において、可動コア922及びニードル940は一体的に構成されており、軸方向へ往復移動する。また、ニードル940は、スプリング926によって閉弁状態となる方向に付勢されている。
そして、コイル951へ通電すると、ステータ921と可動コア922との間には磁気吸引力が発生する。これにより、一体の可動コア922及びニードル940は、スプリング926の付勢力に抗してステータ921方向へ移動して開弁する。一方、コイル951への通電を停止すると、一体の可動コア922及びニードル940は、スプリング926の付勢力によってステータ921とは反対方向へ移動して閉弁する。
特開2005−171845号公報 特開2006−17101号公報
しかしながら、上記構成の燃料噴射弁では、コイルへ通電した際に、一体の可動コア及びニードルがステータに対して衝突して跳ね返り(バウンス)を起こす。そのため、特に駆動時間が短い場合には、燃料噴射量が駆動時間に対して比例せず、燃料噴射量を制御することが困難となっていた。そして、制御できる最小の燃料噴射量を小さくすることができないという問題があった。
この問題を解決するために、可動コアとステータとの当接面積を増加させ、両者の間に発生するスクィーズ効果によるスクィーズ力を向上させ、コイル通電時(開弁時)のバウンスを低減する燃料噴射弁が提案されている。ところが、このような燃料噴射弁では、スクィーズ力を大きくすることによって、閉弁時におけるニードルの応答性が悪化する。そのため、制御できる最小の燃料噴射量が大きくなってしまう等の燃料噴射特性に問題が生じる。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、開弁時及び閉弁時において、バウンスを低減すると共に弁部材の応答性を高め、燃料噴射特性を向上させることができる燃料噴射弁を提供しようとするものである。
第1の発明は、筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に設けられた筒状のステータと、上記ハウジングの内周側に上記ステータと軸方向に対向して配設され、該ステータとの間に生じる磁気吸引力により該ステータに吸引されて当接する筒状の可動コアと、該可動コアと共に軸方向へ移動し、燃料通路を開閉して噴孔から燃料を噴射させる弁部材と、通電することにより磁界を形成して上記磁気吸引力を発生させるコイルとを有し、上記ステータの内部、上記弁部材の内部及び外部を含む上記ハウジング内に上記燃料通路を形成してなる燃料噴射弁において、
上記可動コアと上記弁部材とは別部品として構成され、該弁部材は上記可動コアの内周側に形成された貫通穴において摺動可能に貫通配置されており、
上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域には該ステータに吸引されて当接する当接面と当接しない非当接面とが設けられ、上記可動コアの上記当接面と上記ステータとが当接している状態において上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間には隙間が形成されるよう構成されており
上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも上流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記ステータに設けられたステータ連通路を有し、
該ステータ連通路は、上記ステータの内部を貫通するよう設けられていることを特徴とする燃料噴射弁にある(請求項1)。
第2の発明は、筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に設けられた筒状のステータと、上記ハウジングの内周側に上記ステータと軸方向に対向して配設され、該ステータとの間に生じる磁気吸引力により該ステータに吸引されて当接する筒状の可動コアと、該可動コアと共に軸方向へ移動し、燃料通路を開閉して噴孔から燃料を噴射させる弁部材と、通電することにより磁界を形成して上記磁気吸引力を発生させるコイルとを有し、上記ステータの内部、上記弁部材の内部及び外部を含む上記ハウジング内に上記燃料通路を形成してなる燃料噴射弁において、
上記可動コアと上記弁部材とは別部品として構成され、該弁部材は上記可動コアの内周側に形成された貫通穴において摺動可能に貫通配置されており、
上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域には該ステータに吸引されて当接する当接面と当接しない非当接面とが設けられ、上記可動コアの上記当接面と上記ステータとが当接している状態において上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間には隙間が形成されるよう構成されており、
上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも下流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記可動コアに設けられた可動コア連通路を有し、
該可動コア連通路は、上記可動コアの内部を貫通するよう設けられていることを特徴とする燃料噴射弁にある(請求項3)。
上記第1及び第2の発明の燃料噴射弁は、上記コイルへ通電すると、上記ステータと上記可動コアとの間に磁気吸引力が発生する。そして、上記可動コアは、上記ステータに吸引されて当接する。このとき、上記弁部材は、上記可動コアと共に上記ステータ方向へ移動し、開弁状態となる。
ここで、本発明では、上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域(以下、適宜、対向領域という)には、該ステータに吸引されて当接する当接面と当接しない非当接面とが設けられ、該非当接面と上記ステータとの間には、隙間が形成されている。そして、上記可動コアよりも上流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記ステータに設けられたステータ連通路又は上記可動コアよりも下流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記可動コアに設けられた可動コア連通路設けられている。
そのため、開弁時において、上記可動コアが上記ステータに当接したとき、当接するのは上記可動コアの上記当接面のみであり、上記非当接面は上記ステータに当接しない。すなわち、上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間に形成された上記隙間は、当接時においても隙間(空間)として維持される。よって、上記隙間と該隙間に連通する上記ステータ連通路又は上記可動コア連通路(以下、適宜、両連通路を合わせて単に連通路という)とは、上記可動コアと上記ステータとの間に存在する燃料を上記燃料通路へ逃がす空間として機能することになる。
これにより、上記可動コアが上記ステータに当接することにより両者の間で押し退けられた燃料を上記隙間から上記連通路に流出させることができる。それ故、開弁時に上記可動コアに働く流体抵抗を小さくすることができ、上記可動コアと共に移動する上記弁部材の応答性を向上させることができる。具体的には、開弁時における上記弁部材の移動速度を向上させることができ、開弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
また、本発明では、上記可動コアと上記弁部材とは、別部品として構成されている。そして、該弁部材は、上記可動コアの内周側に形成された貫通穴において摺動可能に貫通配置されている。すなわち、上記可動コアと上記弁部材とは、別体で設けられた二体構造となっており、互いに固定されておらず、軸方向に相対移動可能となっている。
そのため、開弁時において、上記可動コア及び上記弁部材が共に上記ステータ方向へ移動し、上記可動コアが上記ステータに当接(衝突)したとき、上記可動コアは、上記ステータとの衝突による衝撃によって上記ステータとは反対方向への慣性力を有する。一方、上記弁部材は、そのまま移動を継続しようとする上記ステータ方向への慣性力を有する。つまり、衝突時に上記ステータに及ぼされる慣性重量は、上記可動コアのみとなる。
これにより、衝突時の慣性重量(衝突エネルギー)は、上記可動コアと上記弁部材とが固定された一体構造である場合に比べて小さくなり、開弁時における部材同士の衝突による跳ね返り、いわゆるバウンスを大幅に低減することができる。それ故、開弁時における燃料噴射量を精度よく制御することができる。
また、上記可動コアが上記ステータに当接したとき、両者の当接部分には燃料によるスクィーズ力が発生する。このスクィーズ力は、大きければ大きいほどバウンスを抑制することができる。しかしながら、上述したように、上記可動コアと上記弁部材とを二体構造としたことにより、開弁時におけるバウンスを大幅に低減することができる。そのため、従来に比べて、燃料噴射特性に影響を与えないバウンス量とするために必要なスクィーズ力を小さくすることができる。また、スクィーズ力の大きさに影響を及ぼす上記可動コアと上記ステータとの当接面積を小さくすることができる。
本発明では、上記可動コアの一部、つまり上記当接面のみが上記ステータと当接する構造を採用し、上記可動コアと上記ステータとの当接面積を小さくすることにより、スクィーズ力を小さくしている。
次いで、上記燃料噴射弁は、上記コイルへの通電を停止すると、当接状態にある上記ステータと上記可動コアとの間に発生していた磁気吸引力が消滅する。そして、上記可動コアは、上記ステータから離れる。このとき、上記弁部材は、上記可動コアと共に上記ステータとは反対方向へ移動し、閉弁状態となる。
ここで、本発明では、上述したように、当接状態の上記可動コアと上記ステータとの間に発生するスクィーズ力を小さくしている。それ故、閉弁時において、上記可動コアと上記ステータとの密着性が低くなり、上記可動コアが上記ステータから離れ易くなる。その結果、上記可動コアと共に移動する上記弁部材の応答性を向上させることができる。具体的には、上記弁部材が閉弁動作を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、閉弁時においても、上記連通路を設けたことによる効果が得られる。すなわち、上記可動コアが上記ステータから離れた後、上記連通路から上記隙間を介して、上記可動コアの上記当接面と上記ステータとの間に燃料を流入させることができる。それ故、閉弁時においても、上記可動コアに働く流体抵抗を小さくすることができ、上記可動コアと共に移動する上記弁部材の応答性向上を図ることができる。具体的には、閉弁時における上記弁部材の移動速度を向上させることができ、閉弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
また、上記連通路は、上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間に形成された上記隙間に連通している。すなわち、上記連通路は、スクィーズ力による効果を損なわないように、スクィーズ力に影響を与える上記可動コアの上記ステータに当接する面(当接面)とは関係のない場所に設けられている。そのため、本発明では、スクィーズ力による効果(例えば、開弁時において燃料噴射特性に影響を与えないバウンス量とする)を保持した状態で、上述したような、閉弁時における上記連通路を設けたことによる効果を得ることができる。
また、閉弁時においても、上記可動コアと上記弁部材とを二体構造としたことによる効果が得られる。すなわち、上記可動コア及び上記弁部材が共に上記ステータとは反対方向へ移動し、上記弁部材が弁座等に着座(衝突)したとき、衝突時に弁座等に及ぼされる慣性重量は、上記弁部材のみとなる。これにより、閉弁時におけるバウンスも大幅に低減することができ、閉弁後のバウンスによる余分な燃料噴射(2次噴射)を抑制することができる。
以上のように、本発明の燃料噴射弁によれば、上記可動コアと上記弁部材とを二体構造としたことにより、開弁時におけるバウンスを低減することができる。また、開弁時におけるバウンス低減により、開弁時のバウンス抑制に必要なスクィーズ力を小さくすることができ、閉弁時において上記弁部材が閉弁動作を開始するまでの時間を短縮することができる。そして、上記連通路(可動コア連通路、ステータ連通路)を設けたことにより、閉弁時における上記弁部材の移動速度を向上させることができ、閉弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
さらに、これと併せて、上記可動コアと上記弁部材とを二体構造としたことにより、閉弁時におけるバウンスを低減することができる。また、上記連通路を設けたことにより、開弁時における上記弁部材の移動速度を向上させることができ、開弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
上記第1及び第2の発明において、上記燃料噴射弁は、上記ステータ連通路及び上記可動コア連通路の少なくともいずれか一方を必ず有する。つまり、一方のみを有する構成としてもよいし、後述するように両方を有する構成としてもよい。
また、上記可動コアは、上記当接面及び上記非当接面を有する。
上記当接面及び上記非当接面は、例えば、上記可動コアの上記ステータ側の端面における対向領域の一部を突出させて上記当接面とし、それ以外の部分を上記非当接面とすることができる(後述する実施例1〜4の図2、図5〜図12参照)。
また、上記ステータの上記可動コア側の端面の一部を突出させ、上記可動コアの上記ステータ側の端面における対向領域のうち、上記ステータに当接する部分を上記当接面とし、それ以外の部分を上記非当接面とすることもできる(後述する実施例4の図13参照)。
なお、上記可動コア及び上記ステータの端面において突出させる部分は、その仕様に応じて自由に設定することができる。
上記第1の発明において、上記ステータ連通路は、上記ステータの内部を貫通するよう設けられている構成(後述する実施例3の図8、図9参照)である。
この場合には、上記ステータ連通路を設けたことによる効果、すなわち上記弁部材の応答性を高め、燃料噴射特性を向上させるという効果を充分に得ることができる。
また、上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも下流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記可動コアに設けられた可動コア連通路を有し、該可動コア連通路は、上記可動コアの内部を貫通するよう設けられている構成(後述する実施例1、2の図2、図5参照)とすることができる(請求項2)。
この場合には、上記可動コア連通路を設けたことによる効果、すなわち上記弁部材の応答性を高め、燃料噴射特性を向上させるという効果を充分に得ることができる。
また、上記ステータの上記可動コア側の端面における上記可動コアに対向している領域の面積に対する上記ステータ連通路が上記隙間に開口している面積の割合であるステータ連通路面積率は、3〜12%であることが好ましい(請求項4)。
上記ステータ連通路面積率が3%未満の場合には、開弁時及び閉弁時において上記可動コアに働く流体抵抗を充分に小さくすることができないおそれがある。そのため、上記弁部材の応答性が低くなるおそれがある。一方、12%を超える場合には、上記弁部材が開弁するために必要な磁気吸引力を充分に確保することができないおそれがある。
上記第1及び第2の発明において、上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域の面積に対する上記可動コア連通路が上記隙間に開口している面積の割合である可動コア連通路面積率は、3〜12%であることが好ましい(請求項5)。
上記可動コア連通路面積率が3%未満の場合には、開弁時及び閉弁時において上記可動コアに働く流体抵抗を充分に小さくすることができないおそれがある。そのため、上記弁部材の応答性が低くなるおそれがある。一方、12%を超える場合には、上記弁部材が開弁するために必要な磁気吸引力を充分に確保することができないおそれがある。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる燃料噴射弁(以下、インジェクタという)について、図1〜図3を用いて説明する。
本例のインジェクタ1は、図1に示すごとく、例えば直噴式のガソリンエンジンに適用されるものである。インジェクタ1は図示しないエンジンヘッドに搭載される。なお、インジェクタ1は、直噴式のガソリンエンジンに限らず、予混合式のガソリンエンジン、又はディーゼルエンジンなどに適用してもよい。
また、本例のインジェクタ1においては、噴孔34が設けられている側を先端側(燃料通路6に関しては流側)、その反対側を後端側(流側)とする。
インジェクタ1は、燃料通路6を形成する筒状のハウジング10を備えている。ハウジング10は、パイプ11、非磁性部12及びホルダ13により構成されており、例えばレーザ溶接等により一体的に接続されている。
パイプ11の内周側には、ステータ21が圧入により収容されている。ステータ21は、筒状に形成されている。ステータ21の内周側には、後述するアジャスティングパイプ28及び第1スプリング26が収容されている。なお、パイプ11及びステータ21は、磁性材料により形成されている。
パイプ11の後端部112には、外部コネクタ19が圧入されている。外部コネクタ19は、後端部に燃料入口191を形成している。燃料入口191には、図示しない燃料ポンプにより燃料タンクから燃料が供給される。燃料入口191に供給された燃料は、外部コネクタ19の内部に設けられたフィルタ部材18を経由してパイプ11の内周側のパイプ燃料通路61に流入する。フィルタ部材18は、燃料に含まれる異物を除去する。
パイプ11の先端側には、非磁性部12が配設されている。非磁性部12は、非磁性材料により筒状に形成されている。また、非磁性部12の先端側には、ホルダ13が配設されている。ボルダ13は、磁性材料により筒状に形成されている。非磁性部12は、磁性材料により形成されているパイプ11とホルダ13との間の磁気的な短絡を防止している。
ホルダ13の先端部131には、弁ボディ31が収容されている。弁ボディ31は、筒状に形成され、例えば圧入、溶接等によりホルダ13の先端部131に固定されている。弁ボディ31は、先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面に弁座32を有している。弁ボディ31の先端部には、噴孔34が形成されている。噴孔34は、弁ボディ31の内側と外側とを連通している。噴孔34は、単数又は複数のいずれであってもよい。
ホルダ13の内周側には、可動コア22及び弁部材としてのニードル40が収容されている。可動コア22は、ホルダ13の内周側において軸方向へ往復移動可能である。可動コア22は、磁性材料により筒状に形成されている。ニードル40は、ホルダ13の内周側に収容されている。ニードル40は、可動コア22と共に軸方向に往復移動可能であり、弁ボディ31と略同軸上に配置されている。ニードル40は、先端部にシール部42を有している。シール部42は、弁ボディ31の弁座32に着座可能である。
また、ニードル40は、筒状に形成されており、内部にニードル燃料通路62を形成している。ニードル40の内部の燃料は、ニードル燃料通路62から燃料孔45を経由してニードル40の外側のホルダ燃料通路63へ流出する。
また、可動コア22とニードル40とは、別部品として構成されている。ニードル40は、可動コア22の内周側に形成された貫通穴220において摺動可能に貫通配置されている。すなわち、可動コア22とニードル40とは、別体で設けられており、互いに固定されておらず、軸方向に相対移動可能となっている。
また、図2(a)、(b)に示すごとく、可動コア22のステータ21側の端面である可動コア後端面230におけるステータ21に対向している領域(対向領域)には、ステータ21に吸引されて当接する当接面231と当接しない非当接面232とが設けられている。可動コア22の非当接面232とステータ21との間には、隙間20が形成されている。
本例では、可動コア22の可動コア後端面230における対向領域の一部を突出させて当接面231とし、それ以外の部分を非当接面232としている。また、可動コア22の内周部に当接面231が設けられ、可動コア22の外周部に非当接面232が設けられている。
また、同図に示すごとく、可動コア22には、可動コア22よりも下流側の燃料通路6(ホルダ燃料通路63)と隙間20とを連通する可動コア連通路25が設けられている。
本例では、可動コア連通路25は、可動コア22の内部を軸方向に貫通するよう設けられており、非当接面232において開口している。可動コア連通路25は、可動コア22の外周部に90°間隔で4箇所設けられており、断面円形状を呈している。
また、図1に示すごとく、ニードル40は、後端部において弾性部材である第1スプリング26と接している。第1スプリング26は、一方の端部がニードル40の後端部に接しており、他方の端部がアジャスティングパイプ28に接している。また、可動コア22は、先端部において弾性部材である第2スプリング27と接している。なお、上記弾性部材は、スプリングに限らず、例えば板ばね、又は気体や液体のダンパ等を適用可能である。
アジャスティングパイプ28は、上述のごとく、ステータ21の内周側に圧入されている。アジャスティングパイプ28の圧入量を調整することにより、第1スプリング26の荷重は調整される。第1スプリング26は、軸方向へ伸びる力を有している。そのため、一体のニードル40及び可動コア22は、第1スプリング26によりシール部42が弁座32に着座する方向へ押し付けられている。また、これと同時に、可動コア22は、第2スプリング27により可動コア22の後端部がニードル40のニードルストッパ401に接する方向へ押し付けられている。
パイプ11の外周側には、コイルアセンブリ50が配設されている。コイルアセンブリ50は、コイル51、モールド成形体52及び電気コネクタ53から一体に構成されている。コイル51は、樹脂で形成されているモールド成形体52によって被覆されている。コイル51は、モールド成形体52によって外周側及び内周側が覆われた状態で円筒状に形成されている。コイル51は、パイプ11の外周側を周方向へ連続して覆っている。モールド成形体52および電気コネクタ53は、樹脂により一体に形成されている。コイル51は、配線部材54により電気コネクタ53のターミナル55と接続している。
コイル51の外周側には、プレートハウジング14が配設されている。プレートハウジング14は、筒状に形成されている。プレートハウジング14は、パイプ11との間においてモールド成形体52に覆われたコイル51を保持している。また、コイル51の後端側には、カバー15が配設されている。カバー15は、コイル51の後端側を覆っている。プレートハウジング14及びカバー15は、磁性材料により形成されている。
次に、上記構成のインジェクタ1の作動について説明する。
コイル51への通電が停止されているとき、ステータ21と可動コア22との間には磁気吸引力は発生しない。そのため、可動コア22は第1スプリング26の押し付け力によりステータ21から離れている(図2(a)参照)。その結果、コイル51への通電が停止されているとき、ニードル40のシール部42は弁座32に着座している(閉弁状態)。よって、燃料は噴孔34から噴射されない。
コイル51に通電されると、コイル51に発生した磁界によりハウジングプレート14、ホルダ13、可動コア22、ステータ21及びカバー15に形成された磁気回路に磁束が流れる。そのため、互いに離れているステータ21と可動コア22との間には磁気吸引力が発生する。これにより、ステータ21と可動コア22との間に発生する磁気吸引力が第1スプリング26の押し付け力よりも大きくなると、可動コア22及びニードル40はステータ21方向へ移動する。そして、可動コア22の当接面231がステータ21に当接(衝突)する(図3参照)。その結果、ニードル40のシール部42は弁座32から離座する(開弁状態)。
燃料入口191から流入した燃料は、フィルタ部材18、パイプ11の内周側のパイプ燃料通路61、アジャスティングパイプ28の内周側及びニードル40の内周側のニードル燃料通路62を経由して、燃料孔45からニードル40の外周側のホルダ燃料通路63へ流入する。ホルダ燃料通路63に流入した燃料は、弁座32から離座したニードル40と弁ボディ31との間を経由して噴孔34から噴射される。
コイル51への通電を停止すると、ステータ21と可動コア22との間の磁気吸引力は消滅する。これにより、可動コア22及びニードル40は、第1スプリング26の押し付け力によりステータ21とは反対方向へ移動する。そして、可動コア22は、ステータ21から離れる(図2(a)参照)。その結果、ニードル40のシール部42は再び弁座32に着座する(閉弁状態)。よって、噴孔34からの燃料の噴射は終了する。
次に、本例のインジェクタ(燃料噴射弁)1における作用効果について説明する。
本例のインジェクタ1は、上述したように、コイル51へ通電すると、ステータ21と可動コア22との間に磁気吸引力が発生する。そして、可動コア22は、ステータ21に吸引されて当接する。このとき、ニードル40は、可動コア22と共にステータ21方向へ移動し、開弁状態となる。
ここで、本例では、可動コア22のステータ21側の端面である可動コア後端面230の対向領域には、ステータ21に吸引されて当接する当接面231と当接しない非当接面232とが設けられ、非当接面232とステータ21との間には、隙間20が形成されている。そして、可動コア22には、可動コア22よりも下流側の燃料通路6(ホルダ燃料通路63)と隙間20とを連通する可動コア連通路25が設けられている。
そのため、開弁時において、可動コア22がステータ21に当接したとき、当接するのは可動コア22の当接面231のみであり、非当接面232はステータ21に当接しない。すなわち、可動コア22の非当接面232とステータ21との間に形成された隙間20は、当接時においても隙間(空間)として維持される。よって、隙間20と隙間20に連通する可動コア連通路25とは、可動コア22とステータ21との間に存在する燃料を燃料通路6へ逃がす空間として機能することになる。
これにより、可動コア22がステータ21に当接することにより両者の間で押し退けられた燃料を隙間20から可動コア連通路25に流出させることができる。それ故、開弁時に可動コア22に働く流体抵抗を小さくすることができ、可動コア22と共に移動するニードル40の応答性を向上させることができる。具体的には、開弁時におけるニードル40の移動速度を向上させることができ、開弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
また、本例では、可動コア21とニードル40とは、別部品として構成されている。そして、ニードル40は、可動コア22の内周側に形成された貫通穴220において摺動可能に貫通配置されている。すなわち、可動コア22とニードル40とは、別体で設けられた二体構造となっており、互いに固定されておらず、軸方向に相対移動可能となっている。
そのため、開弁時において、可動コア22及びニードル40が共にステータ21方向へ移動し、可動コア22がステータ21に当接(衝突)したとき、可動コア22は、ステータ21との衝突による衝撃によってステータ21とは反対方向への慣性力を有する。一方、ニードル40は、そのまま移動を継続しようとするステータ21方向への慣性力を有する。つまり、衝突時にステータ21に及ぼされる慣性重量は、可動コア22のみとなる。
これにより、衝突時の慣性重量(衝突エネルギー)は、可動コア22とニードル40とが固定された一体構造である場合に比べて小さくなり、開弁時における部材同士の衝突による跳ね返り、いわゆるバウンスを大幅に低減することができる。それ故、開弁時における燃料噴射量を精度よく制御することができる。
また、可動コア22がステータ21に当接したとき、両者の当接部分には燃料によるスクィーズ力が発生する。このスクィーズ力は、大きければ大きいほどバウンスを抑制することができる。しかしながら、上述したように、可動コア22とニードル40とを二体構造としたことにより、開弁時におけるバウンスを大幅に低減することができる。そのため、従来に比べて、燃料噴射特性に影響を与えないバウンス量とするために必要なスクィーズ力を小さくすることができる。また、スクィーズ力の大きさに影響を及ぼす可動コア22とステータ21との当接面積を小さくすることができる。
本例では、可動コア22の一部、つまり当接面231のみがステータ21と当接する構造を採用し、可動コア22とステータ21との当接面積を小さくすることにより、スクィーズ力を小さくしている。
次いで、インジェクタ1は、上述したように、コイル51への通電を停止すると、当接状態にあるステータ21と可動コア22との間に発生していた磁気吸引力が消滅する。そして、可動コア22は、ステータ21から離れる。このとき、ニードル40は、可動コア22と共にステータ21とは反対方向へ移動し、閉弁状態となる。
ここで、本例では、上述したように、当接状態の可動コア22とステータ21との間に発生するスクィーズ力を小さくしている。それ故、閉弁時において、可動コア22とステータ21との密着性が低くなり、可動コア22がステータ21から離れ易くなる。その結果、可動コア22と共に移動するニードル40の応答性を向上させることができる。具体的には、ニードル40が閉弁動作を開始するまでの時間を短縮することができる。
また、閉弁時においても、可動コア連通路25を設けたことによる効果が得られる。すなわち、可動コア22がステータ21から離れた後、可動コア連通路25から隙間20を介して、可動コア22の当接面231とステータ21との間に燃料を流入させることができる。それ故、閉弁時においても、可動コア22に働く流体抵抗を小さくすることができ、可動コア22と共に移動するニードル40の応答性向上を図ることができる。具体的には、閉弁時におけるニードル40の移動速度を向上させることができ、閉弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
また、可動コア連通路25は、可動コア22の非当接面232とステータ21との間に形成された隙間20に連通している。すなわち、可動コア連通路25は、スクィーズ力による効果を損なわないように、スクィーズ力に影響を与える可動コア22のステータ21に当接する面(当接面231)とは関係のない場所に設けられている。そのため、本例では、スクィーズ力による効果(例えば、開弁時において燃料噴射特性に影響を与えないバウンス量とする)を保持した状態で、上述したような、閉弁時における可動コア連通路25を設けたことによる効果を得ることができる。
また、閉弁時においても、可動コア22とニードル40とを二体構造としたことによる効果が得られる。すなわち、可動コア22及びニードル40が共にステータ21とは反対方向へ移動し、ニードル40が弁座32に着座(衝突)したとき、衝突時に弁座32に及ぼされる慣性重量は、ニードル40のみとなる。これにより、閉弁時におけるバウンスも大幅に低減することができ、閉弁後のバウンスによる余分な燃料噴射(2次噴射)を抑制することができる。
以上のように、本例のインジェクタ1によれば、可動コア22とニードル40とを二体構造としたことにより、開弁時におけるバウンスを低減することができる。また、開弁時におけるバウンス低減により、開弁時のバウンス抑制に必要なスクィーズ力を小さくすることができ、閉弁時においてニードル40が閉弁動作を開始するまでの時間を短縮することができる。そして、可動コア連通路25を設けたことにより、閉弁時におけるニードル40の移動速度を向上させることができ、閉弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
ここで、図4は、上記の効果を示したものである。
図4(a)は、閉弁時における駆動信号のON/OFFを示した図である。横軸に時間をとっている。また、図4(b)は、駆動信号に対してニードル40のリフト量の波形(リフト波形)を示した図である。縦軸にニードルリフト量、横軸に時間をとっている。
図4(b)に示すごとく、従来のリフト波形cは、駆動信号がOFFとなってから閉弁を開始するまで(ニードルリフト量が低下し始めるまで)の時間に大きな遅れが生じ、また閉弁を開始してから終了するまで(ニードルリフト量が0となるまで)に比較的長い時間を要していた。
しかしながら、本例のインジェクタ1では、可動コア22とニードル40とを二体構造としたことにより、開弁時におけるバウンスを低減することができる。これにより、開弁時のバウンス抑制に必要なスクィーズ力を小さくすることができ、閉弁時においてニードル40が閉弁動作を開始するまでの時間を短縮することができる(図4(b)のリフト波形b)。
そして、可動コア連通路25を設けたことにより、閉弁時におけるニードル40の移動速度を向上させることができ、閉弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる(図4(b)のリフト波形a)。すなわち、本例では、リフト波形aに示す動作が得られる。
さらに、本例では、上記の効果と併せて、可動コア22とニードル40とを別体で設けたことにより、閉弁時におけるバウンスを低減することができる。また、可動コア連通路25を設けたことにより、開弁時におけるニードル40の移動速度を向上させることができ、開弁動作を開始してから終了するまでの時間を短縮することができる。
(実施例2)
本例は、図5〜図7に示すごとく、実施例1の可動コア連通路25の配設位置を変更した実施例及び参考例である。
なお、図5〜図7は、可動コア22がステータ21に対して当接している状態を示している。
図5は、実施例1と同様に、可動コア連通路25が可動コア22の内部を貫通するよう設けられている実施例である。
図5(a)、(b)では、可動コア連通路25は、可動コア22の外周部に90°間隔で4箇所設けられており、断面長方形状を呈している。
また、図6、図7は、可動コア連通路25が可動コア22の外周面222を切り欠いた部分に設けられている参考例である。
図6(a)、(b)では、可動コア連通路25は、可動コア22の外周面222の4箇所を直線状に切り欠いて設けられている。
図6(a)、(c)では、可動コア連通路25は、可動コア22の外周面222の4箇所を90°間隔で半円形状に切り欠いて設けられている。
図7(a)、(b)では、可動コア連通路25は、可動コア22の外周面222の8箇所を45°間隔で凹形状に切り欠いて設けられている。
図5の実施例においては、その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
なお、可動コア連通路25は、可動コア22の内周面221を切り欠いた部分に設けることもできる。
(実施例3)
本例は、図8〜図11に示すごとく、実施例1、2の可動コア連通路25に代えてステータ連通路24を設けた実施例及び参考例である。
本例では、同図に示すごとく、可動コア22には、可動コア22よりも上流側の燃料通路6(パイプ燃料通路61)と隙間20とを連通するステータ連通路24が設けられている。
なお、図8〜図11は、可動コア22がステータ21に対して当接している状態を示している。
図8、図9は、ステータ連通路24がステータ21の内部を貫通するよう設けられている実施例である。
図8(a)、(b)では、ステータ連通路24は、ステータ21の内周面211及びステータ21の可動コア22側の端面であるステータ先端面210において開口するよう設けられている。ステータ連通路24は、ステータ先端面210の外周部に90°間隔で4箇所設けられており、断面円形状を呈している。
図9(a)、(b)では、ステータ連通路24は、ステータ21の内周面211及びステータ先端面210において開口するよう設けられている。ステータ連通路24は、ステータ先端面210の外周部に90°間隔で4箇所設けられており、断面長方形状を呈している。
また、図10、図11は、ステータ連通路24がステータ21の内周面221を切り欠いた部分に設けられている参考例である。
図10(a)、(b)では、ステータ連通路24は、ステータ21の内周面211の4箇所を90°間隔で半円形状に切り欠いて設けられている。
図11(a)、(b)では、ステータ連通路24は、ステータ21の内周面211の4箇所を90°間隔で凹形状に切り欠いて設けられている。
図8、図9の実施例においては、その他は、実施例1、2と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。つまり、可動コア連通路25を設けることによって得られる効果を、ステータ連通路24を設けることによっても得られる。
なお、実施例1、2で示した可動コア連通路25と本例で示したステータ連通路24との両方を設ける構成とすることもできる。
(実施例4)
本例は、図12、図13に示すごとく、実施例1のステータ21のステータ先端面210及び可動コア後端面230の形状、可動コア後端面230における当接面231及び非当接面232の配設位置を変更した例である。
なお、図12、図13は、可動コア22がステータ21に対して当接している状態を示している。
図12は、実施例1と同様に、可動コア22の可動コア後端面230における対向領域の一部を突出させて当接面231とし、それ以外の部分を非当接面231としている例である。
図12(a)では、可動コア後端面230の外周部を突出させている。そして、可動コア後端面230の外周部に当接面231が設けられ、内周部に非当接面232が設けられている。
図12(b)では、可動コア後端面230の中間部を突出させている。そして、可動コア後端面230の中間部に当接面231が設けられ、内周部及び外周部に非当接面232が設けられている。
また、図13は、ステータ21のステータ先端面210の一部を突出させ、可動コア22の可動コア後端面230における対向領域のうち、ステータ21に当接する部分を当接面231とし、それ以外の部分を非当接面232としている例である。
図13(a)では、ステータ先端面210の内周部を突出させている。そして、可動コア後端面230の内周部に当接面231が設けられ、外周部に非当接面232が設けられている。
図13(b)では、ステータ先端面210の外周部を突出させている。そして、可動コア後端面230の外周部に当接面231が設けられ、内周部に非当接面232が設けられている。
図13(c)では、ステータ先端面210の中間部を突出させている。そして、可動コア後端面230の中間部に当接面231が設けられ、内周部及び外周部に非当接面232が設けられている。
図12、図13のいずれの例においても、その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、実施例1のインジェクタ(燃料噴射弁)1について、性能評価を行った例である。
本例では、図1〜図3を参照のごとく、可動コア22の後端面230におけるステータ21に対向している領域(対向領域)の面積に対する可動コア連通路24が隙間20に開口している面積の割合を連通路面積率とし、その連通路面積率を変更した場合におけるニードル40の応答性(開弁時間)及び可動コア22とステータ21との間に生じる磁気吸引力を調べた。
その結果を図14に示す。
同図からわかるように、ニードル40の応答性(図中の開弁時間d)は、連通路面積率が3%未満の場合には、開弁時間が長くなり、応答性が悪化する。また、磁気吸引力(図中の吸引力e)は、連通路面積が12%を超えると開弁時に必要な磁気吸引力(図中の開弁必要吸引力f)を下回る。よって、連通路面積率は、3〜12%であることが好ましい。
実施例1における、インジェクタの構造を示す説明図。 実施例1における、閉弁状態を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)可動コアを後端側から見た説明図)。 実施例1における、開弁状態を示す説明図(可動コア及びステータ周辺を示す拡大図)。 実施例1における、(a)閉弁時の駆動信号を示す説明図、(b)閉弁時のリフト波形を示す説明図。 実施例2における、可動コア連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)可動コアを後端側から見た図)。 参考例における、可動コア連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)可動コアを後端側から見た図、(c)可動コアを後端側から見た図)。 参考例における、可動コア連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)可動コアを後端側から見た図)。 実施例3における、ステータ連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)ステータを先端側から見た図)。 実施例3における、ステータ連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)ステータを先端側から見た図)。 参考例における、ステータ連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)ステータを先端側から見た図)。 参考例における、ステータ連通路の配設位置の例を示す説明図((a)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図、(b)ステータを先端側から見た図)。 実施例4における、ステータ先端面及び可動コア後端面の形状、当接面2及び非当接面の配設位置の例を示す説明図((a)、(b)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図)。 実施例4における、ステータ先端面及び可動コア後端面の形状、当接面及び非当接面の配設位置の例を示す説明図((a)〜(c)可動コア及びステータ周辺を示す拡大図)。 実施例5における、連通路面積率と開弁時間及び吸引力との関係を示す説明図。 従来における、インジェクタの構造を示す説明図。
符号の説明
1 インジェクタ(燃料噴射弁)
10 ハウジング
20 隙間
21 ステータ
22 可動コア
220 貫通穴
231 当接面
232 非当接面
24 ステータ連通路
25 可動コア連通路
40 ニードル(弁部材)
51 コイル
6 燃料通路

Claims (5)

  1. 筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に設けられた筒状のステータと、上記ハウジングの内周側に上記ステータと軸方向に対向して配設され、該ステータとの間に生じる磁気吸引力により該ステータに吸引されて当接する筒状の可動コアと、該可動コアと共に軸方向へ移動し、燃料通路を開閉して噴孔から燃料を噴射させる弁部材と、通電することにより磁界を形成して上記磁気吸引力を発生させるコイルとを有し、上記ステータの内部、上記弁部材の内部及び外部を含む上記ハウジング内に上記燃料通路を形成してなる燃料噴射弁において、
    上記可動コアと上記弁部材とは別部品として構成され、該弁部材は上記可動コアの内周側に形成された貫通穴において摺動可能に貫通配置されており、
    上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域には該ステータに吸引されて当接する当接面と当接しない非当接面とが設けられ、上記可動コアの上記当接面と上記ステータとが当接している状態において上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間には隙間が形成されるよう構成されており
    上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも上流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記ステータに設けられたステータ連通路を有し、
    該ステータ連通路は、上記ステータの内部を貫通するよう設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1において、上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも下流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記可動コアに設けられた可動コア連通路を有し、該可動コア連通路は、上記可動コアの内部を貫通するよう設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 筒状のハウジングと、該ハウジングの内周側に設けられた筒状のステータと、上記ハウジングの内周側に上記ステータと軸方向に対向して配設され、該ステータとの間に生じる磁気吸引力により該ステータに吸引されて当接する筒状の可動コアと、該可動コアと共に軸方向へ移動し、燃料通路を開閉して噴孔から燃料を噴射させる弁部材と、通電することにより磁界を形成して上記磁気吸引力を発生させるコイルとを有し、上記ステータの内部、上記弁部材の内部及び外部を含む上記ハウジング内に上記燃料通路を形成してなる燃料噴射弁において、
    上記可動コアと上記弁部材とは別部品として構成され、該弁部材は上記可動コアの内周側に形成された貫通穴において摺動可能に貫通配置されており、
    上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域には該ステータに吸引されて当接する当接面と当接しない非当接面とが設けられ、上記可動コアの上記当接面と上記ステータとが当接している状態において上記可動コアの上記非当接面と上記ステータとの間には隙間が形成されるよう構成されており、
    上記燃料噴射弁は、上記可動コアよりも下流側の上記燃料通路と上記隙間とを連通するよう上記可動コアに設けられた可動コア連通路を有し、
    該可動コア連通路は、上記可動コアの内部を貫通するよう設けられていることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項1又は2において、上記ステータの上記可動コア側の端面における上記可動コアに対向している領域の面積に対する上記ステータ連通路が上記隙間に開口している面積の割合であるステータ連通路面積率は、3〜12%であることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項2又は3において、上記可動コアの上記ステータ側の端面における上記ステータに対向している領域の面積に対する上記可動コア連通路が上記隙間に開口している面積の割合である可動コア連通路面積率は、3〜12%であることを特徴とする燃料噴射弁。
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