JP2006183470A - 電磁駆動装置およびそれを用いた燃料噴射弁 - Google Patents

電磁駆動装置およびそれを用いた燃料噴射弁 Download PDF

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Abstract

【課題】
簡単な構造の変更で可動子と固定子との衝突時のバウンシングを抑制する電磁駆動装置およびそれを用いた燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】
電磁駆動装置は、略円筒状に形成されているハウジング10と、ハウジング10の外壁に設けられている電磁コイル31と、ハウジング10の内壁に設けられ、電磁コイル31への通電によって磁気吸引力を発生する固定子40と、その磁気吸引力により固定子40に吸引される可動子50と、可動子50と固定子40とが、当接した時、可動子50の外壁面52、固定子40の可動子側端面41、および可動子50の外壁面52に対向するハウジング10の内壁面81とで囲まれている容積部60とを設け、容積部60の一部に、可動子50の外壁面52と、それに対向するハウジング10の内壁面81とで形成され、可動子50の移動に伴い、外壁面52と内壁面81との距離が変化する隙間70が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁駆動装置およびそれを用いた内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)の燃料噴射弁に関する。
電磁駆動装置の電磁コイルへの駆動電流の供給を断続により、可動子と一体の弁部材を駆動させ、弁ボディに形成されている噴孔を開閉し、燃料の噴射を断続させる燃料噴射弁がある。このような形式の燃料噴射弁では、噴孔を開弁する際、可動子が固定子に衝突し、その時に生じる反発力により可動子が跳ね返る、いわゆる(開弁)バウンシングが起こる。このため、燃料噴射量に微小なばらつきが生じていた。これに対し、従来では、可動子、または弁部材にバネなどの緩衝部材を設けてバウンシングを低減させ、上記のような問題を解消していた(特許文献1および特許文献2参照)。
特表2002−528672号公報 特開2002−266720号公報
ところが、上記従来技術の燃料噴射弁には、可動子が固定子に衝突する時に起こるバウンシングをバネなどの緩衝部材によって上記問題点を解消しているため、そのための部品が余分に必要となり、構造が複雑となる。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造の変更で可動子と固定子との衝突時のバウンシングを抑制する電磁駆動装置およびそれを用いた燃料噴射弁を提供することにある。
本発明の請求項1記載の電磁駆動装置では、略円筒状に形成されているハウジングと、ハウジングの外壁に設けられている電磁コイルと、ハウジングの内壁に設けられ、電磁コイルへの通電によって磁気吸引力を発生する固定子と、その磁気吸引力により固定子に吸引される可動子と、可動子と固定子とが、当接した時、可動子の外壁面、固定子の可動子側端面、および可動子の外壁面に対向するハウジングの内壁面とで囲まれている容積部とを設け、容積部の一部に、可動子の外壁面と、それに対向するハウジングの内壁面とで形成され、可動子の移動に伴い、外壁面と内壁面との距離が変化する隙間が形成されていることを特徴としている。
請求項1の記載によると、可動子が固定子に当接した時にハウジングと可動子との間には、容積部が形成される。この容積部には、この容積部の内部と外部とが連通している隙間が形成されている。可動子が固定子に当接し、その後、可動子が反発力により固定子から離間しようとすると、容積部の容積が拡大する。すると、容積部の外部に存在している流体が、上記隙間を介して、容積部に流入しようとする。しかし、隙間を介して流入しようとする燃料の体積は、容積部の容積の変化量よりも小さいため、容積部内部の圧力は、その外部の圧力よりも低くなり、可動子には、固定子に引き寄せられる力が発生する。これにより、可動子のバウンシングが抑制される。
本発明の請求項2記載の電磁駆動装置の可動子の外壁面に対向するハウジングの内壁面には、可動子の外壁面に向かって隆起している隆起部が設けられていることを特徴としている。
ハウジングの内壁面に可動子の外壁面に向かって隆起した隆起部を設けることにより、請求項1に記載の隙間を有する容積部を形成することが可能となる。その隆起部の具体的な形状は、本発明の請求項3に記載されているように、固定子の可動子側端面に近いほどハウジングの内径が小さくなるような傾斜面となっていることを特徴としている。別の具体的な形状は、本発明の請求項4に記載されているように、可動子の移動方向に対して略垂直な面を有する段付部となっていることを特徴としている。
本発明の請求項5記載の電磁駆動装置の隙間の距離は、この隙間よりも固定子の可動子側端面に近い方に形成される可動子の外壁面と、それに対向するハウジングの内壁面との間の距離よりも小さいことを特徴としている。
これにより、可動子が固定子に向かって移動する際、可動子と固定子との間に残留している流体が形成される容積部から流出しやすくなる。流体が流出しやすくなるので、可動子が固定子に向って移動する際の速度を妨げる力が低下し、素早く可動子を固定子まで移動させることが可能となる。
本発明の請求項6記載の燃料噴射弁は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁駆動装置と、噴孔が形成されている弁ボディと、可動子により駆動され、噴孔からの燃料の噴射を断続する弁部材とを備えていることを特徴としている。
これにより、可動子に駆動される弁部材もバウンシングすることがなくなり、燃料噴射量が不安定になることが防止できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、本発明に電磁駆動装置を燃料噴射弁に適用した例について説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を、図1から図3に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、燃料、特にガソリンをエンジンの燃焼室に直接噴射するための燃料噴射弁について説明する。しかし、本発明による燃料噴射弁は、いわゆるポート噴射用のガソリンエンジンにも適用することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。図2は、図1の範囲Iの部分を拡大した部分断面図である。
この図1において、燃料タンク(図示しない)内に貯蔵された燃料は、サプライポンプ(図示しない)に内蔵されたフィードポンプ(図示しない)によってサプライポンプへ吸引される。サプライポンプは、吸引した燃料を高圧に圧縮した後、その燃料をデリバリパイプ(図示しない)に供給する。このデリバリパイプには、エンジンの各燃焼室に対して1つの燃料噴射弁1が接続されている。各燃料噴射弁1は、電子制御ユニット(以下、ECUと呼ぶ:図示しない)からの駆動信号にしたがって噴射作動を行う。
次に、燃料噴射弁1の構成を詳しく説明する。燃料噴射弁1は、ハウジングとしての磁性パイプ10、弁ボディ20、および電磁コイル31からなっている。
磁性パイプ10は、磁性部材と非磁性部材とからなり、略円筒状に形成されている。磁性パイプ10には、燃料通路14が形成されており、この燃料通路14に固定子40、可動子50、スプリング100、およびアジャスティングパイプ110が収容されている。
磁性パイプ10は、図1において下方の弁ボディ20側から第1磁性部材11、非磁性部材12および第2磁性部材13をこの順序で有している。第1磁性部材11と非磁性部材12、ならびに非磁性部材12と第2磁性部材13とは溶接により結合されている。溶接は、例えばレーザ溶接などにより行われている。非磁性部材12は、第1磁性部材11と、第2磁性部材13との間で磁束が短絡することを防止するためのものである。第1磁性部材11には、弁ボディ20が溶接により固定されている。
図1に示すように弁ボディ20は、磁性材料よりなり略円筒状に形成され、ボディ21と弁座体22からなっている。ボディ21には、燃料通路14に連通する中空部25が形成されており、この中空部25にニードル91、および弁閉鎖体92からなる弁部材90が収容されている。ボディ21の反ハウジング側の端部には、弁座体22が溶接により固定されている。弁座体22は、カップ状に形成されており、その内面には、弁座23が形成されており、底部には、噴孔24が形成されている。なお、弁座23と噴孔24とは、弁座体22に形成するのではなく、ボディ21をカップ状に形成し、その内面と底部に形成してもよい。
ニードル91は、棒状に形成され、噴孔側先端に弁閉鎖体92を有している。ニードル91の反噴孔側端部は、可動子50の噴孔側端部に溶接により固定されている。弁閉鎖体92が弁座23に着座すると、燃料通路14および中空部25と、噴孔24との連通が閉塞され噴孔24からは燃料が噴射されなくなる。
図1に示すように、固定子40は、略円筒状に形成されている。固定子40は、磁性パイプ10の非磁性部材12および第2磁性部材13の内壁に挿入後、溶接されることにより、磁性パイプ10に固定されている。さらに、固定子40の噴孔側端部の磁性パイプ10の内壁には、隆起部80が設けられている。隆起部80の形状などについては、後ほど詳細に説明する。
アジャスティングパイプ110は、固定子40の内壁に圧入されている。スプリング100は、一方の端部がアジャスティングパイプ110に当接し、他方の端部が可動子50に当接している。アジャスティングパイプ110の圧入量を調整することにより、スプリング100の荷重は変更される。スプリング100は、弁部材90の弁閉鎖体92が弁座体22の弁座23に着座する方向へ付勢している。
磁性部材120は、弁ボディ20と磁気的に接続され、電磁コイル31の外周側に設けられている。これにより、固定子40、可動子50、第1磁性部材11、ボディ21、磁性部材120、および第2磁性部材13は、磁気回路を構成することとなる。
電磁コイル31が巻回されているスプール30は、磁性パイプ10の外周に取り付けられている。端子130は、電磁コイル31と電気的に接続されており、ECUの指示に基づき、電磁コイル31に駆動電流が供給される。樹脂ハウジング140は、磁性パイプ10および電磁コイル31の外側を覆っている。
通電することにより励磁される電磁コイル31、電磁コイル31が励磁されることによって磁気回路を構成する固定子40、可動子50、第1磁性部材11、ボディ21、磁性部材120、および第2磁性部材13、ならびに可動子50を噴孔側方向へ付勢するスプリング100は、電磁駆動装置を構成している。
電磁コイル31に駆動電流が供給されていない時、固定子40と可動子50との間には磁気吸引力が生じていない。そのため、可動子50は、スプリング100の付勢力により固定子40から離間する方向、すなわち噴孔側方向へ移動している。これにより、可動子50と一体の弁部材90の弁閉鎖体92は、弁座体22の弁座23に着座しており、噴孔24からの燃料の噴射は停止される。
電磁コイル31に駆動電流が供給されると、電磁コイル31が励磁され、固定子40、可動子50、第1磁性部材11、ボディ21、磁性部材120、および第2磁性部材13には、磁気回路が形成される。これにより、固定子40と可動子との間には磁気吸引力が発生する。固定子40と可動子50との間に発生した磁気吸引力がスプリング100の付勢力よりも大きくなると、可動子50は、固定子40に向って移動する。可動子50は、固定子40と衝突するまで移動する。そのため、可動子50と一体の弁部材90は、図1の上方へ移動する。その結果、弁部材90の弁閉鎖体92は、弁座体22の弁座23から離座する。
図1において磁性パイプ10の上方から燃料通路14に流入する燃料は、フィルタ150により異物が除去される。異物が除去された燃料は、燃料通路14、アジャスティングパイプ110の内周側、固定子40の内周側、および可動子50の内周側を経由してボディ21の中空部25に供給される。中空部25に供給された燃料は、弁閉鎖体92が弁座23から離座すると、弁閉鎖体92と弁座23との間に形成される通路を通り噴孔24へ流れ、噴孔24から噴射される。
電磁コイル31への駆動電流の供給が停止されると、固定子40と可動子50との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、可動子50は、スプリング100の付勢力によって再び固定子40から離間する方向へ移動する。これにより、可動子50と一体の弁部材90の弁閉鎖体92は、弁座体22の弁座23に着座し、噴孔24からの燃料の噴射が停止される。
次に、電磁駆動装置の固定子40、可動子50、および隆起部80を図2に基づいて詳細に説明する。
固定子40および可動子50は、磁性材料から形成され、互いに対向して配置されている。可動子50が固定子40側に吸引されることにより、固定子40と可動子50とは互いに相対する側の端面同士が当接する。図2に示すように、固定子40の可動子50側の端面には、固定子端面41が形成されている。一方、可動子50の固定子40側の端面には、可動子端面51が形成されている。図2では、固定子端面41と可動子端面51とが当接している状態を示している。
そして、図2に示すように磁性パイプ10の内壁には、隆起部80が形成されている。本実施形態での隆起部80は、磁性パイプ10の内壁に対して傾斜した傾斜面としての内壁面81を有しており、この内壁面81は、固定子端面41に近づくほど内径が小さくなるように傾斜している。なお、この隆起部80は、磁性パイプ10に対して一体的に形成してもよいし、磁性パイプ10と隆起部80とを別々に製造し、その後、磁性パイプ10に隆起部80を取り付けて一体としてもよい。磁性パイプ10に取り付けられた隆起部80の内壁面81は、請求項に記載のハウジングの内壁面としての機能を果たす。
可動子50は、可動子端面51、上記内壁面81に対向する外壁面52、および段部53が形成されている。外壁面52は、固定子端面41から遠ざかるほど可動子50の外径が大きくなるように傾斜している。段部53は、スプリング100を支持するためのものである。この段部53を介してスプリング100の付勢力が可動子50および弁部材90に伝達されるようになっている。
図2に示すように、固定子端面41と可動子端面51とが当接している状態では、隆起部80の内壁面81、可動子50の外壁面52、および固定子端面41の一部で囲まれる容積部60が形成される。この容積部60は、固定子端面41から遠ざかるほど互いの距離が近づくような傾斜角度を有する内壁面81と外壁面52とを対向させることにより形成されている。さらに、この容積部60の噴孔側には、可動子50の全周にわたって所定の距離を有した隙間70が形成されている。この隙間70も、隆起部80の内壁面81と可動子50の外壁面52とを対向させることにより形成されている。隙間70の距離については、後ほど詳細に説明する。
次に、可動子50の固定子40に対するバウンシング抑制の効果を図3に基づいて詳細に説明する。図3(a)は、第1の実施形態による燃料噴射弁の閉弁時の動作を示す部分断面図であり、図3(b)は、第1の実施形態による燃料噴射弁の開弁時の動作を示す部分断面図である。
図3(a)に示すように、可動子50が固定子40から離間している状態、すなわち燃料噴射弁1が閉弁している状態から電磁コイル31に駆動電流が供給されると、固定子40と可動子50との間に発生する磁気吸引力により、可動子50は、固定子40に吸引され、移動する。
すると、隆起部80の内壁面81と可動子50の外壁面52との間に存在している燃料は、これらの面に沿って(図中の矢印)、噴孔側に流出する。特に、内壁面81の傾斜角度と外壁面52の傾斜角度は、固定子端面41から遠ざかるほど、内壁面81と外壁面52との距離が小さくなるように定められているため、燃料が噴孔側に流出しやすくなっている。燃料が流出しやすくなると、可動子50が固定子40に向かって移動する際、燃料が可動子50の移動の妨げになることがなくなるので、可動子50を素早く固定子40まで移動させることが可能となる。
図3(b)に示すように、可動子50が固定子40に当接すると、図2にも示したように、可動子50と隆起部80との間には、容積部60および隙間70が形成される。可動子50が固定子40に当接した直後、可動子50は、反発力により固定子40から離れようとする。すると、可動子50が固定子40から離間しようとするので、それに伴い容積部60の容積が拡大する。容積が拡大すると、拡大する容積分の燃料が、隙間70を介して、容積部60に流入しようとする。
しかし、隙間70の距離は、容積部60の容積の変化量よりも、隙間70を介して流入しようとする燃料の体積が小さくなるように定められているので、容積部60内部の圧力は、その外部の圧力よりも一時的に低くなる。このため、可動子50には、固定子40に吸い寄せられる力、いわゆるスクイズ効果が働き、可動子50のバウンシングが抑制される。
これにより、可動子50のバウンシングが抑制されるので、可動子50と一体にもうけられている弁部材90のバウンシングも抑制される。弁部材90のバウンシングが抑制されると噴孔24からの燃料噴射量が安定する。
なお、この隙間70の距離は、可動子50が固定子40に当接した時、最も接近するようになっている。これにより、この隙間70を介して容積部60内部に流入しようとする燃料を効果的に妨げることが可能となるので、スクイズ効果が得られやすくなる。
このとき、固定子端面41と可動子端面51との間も上記隙間70よりも微小の隙間が形成され、燃料がそこからも流入しようとするが、上記隙間70の現象と同様に、燃料が容積部60に流入することが妨げられる。
所定時間経過後、電磁コイル31への駆動電流の供給が停止されると、固定子40と可動子50との間に発生していた磁気吸引力が消滅する。すると、可動子50は、スプリング100の付勢力によって再び固定子40から離間する方向へ移動する。可動子50のバウンシングが抑制されてから電磁コイル31への駆動電流の供給が停止されるまでの間、容積部60には、隙間70を介して燃料が徐々に流入している。このため、容積部60内部の圧力は、徐々に上昇し、可動子50へのスクイズ効果がなくなるほどの圧力となっている。したがって、可動子50は、妨げられることなく固定子40から離間することが可能となる。
また、隆起部80の内壁面81と可動子50の外壁面52とで形成される隙間70は、可動子50が固定子40から離間すると、その距離が広がる。すると、可動子50から固定子40の距離が大きくなればなるほど隙間70から大量の燃料が流入することとなり、可動子50へのスクイズ効果がなくなり、可動子50の移動速度が速くなる。
(変形例)
次に、本発明の変形例による燃料噴射弁1について図4に基づいて説明する。図4は、本発明の変形例による燃料噴射弁1の要部を拡大した部分断面図である。なお、第1の実施形態と同一機能物は、同一符号を付して説明を省略する。
変形例の特徴は、図4に示すように隆起部80が段付き形状となっており、可動子50の移動方向に対して略平行、および略垂直な内壁面81を有している点と、その内壁面81に対向する可動子50の外壁面52が形成されているところである。
このように、隆起部80を段付き形状としても、第1の実施形態の燃料噴射弁1と同様、容積部60と隙間70を形成することが可能である。したがって、これによっても可動子50のバウンシングを抑制するスクイズ効果が望める。
本発明の第1の実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 図1の範囲Iの部分を拡大した部分断面図である。 (a)は、第1の実施形態による燃料噴射弁の閉弁時の動作を示す部分断面図であり、(b)は、第1の実施形態による燃料噴射弁の開弁時の動作を示す部分断面図である。 本発明の変形例による燃料噴射弁の要部を拡大した部分断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
10 磁性パイプ(ハウジング)
20 弁ボディ
24 噴孔
31 電磁コイル
40 固定子
41 固定子端面(固定子の可動子側端面)
50 可動子
51 可動子端面
52 外壁面(可動子の外壁面)
60 容積部
70 隙間
80 隆起部
81 内壁面(ハウジングの内壁面)
90 弁部材

Claims (6)

  1. (a)略円筒状に形成されているハウジングと、
    (b)前記ハウジングの外壁に設けられている電磁コイルと、
    (c)前記ハウジングの内壁に設けられ、前記電磁コイルへの通電によって磁気吸引力を発生する固定子と、
    (d)その磁気吸引力により前記固定子に吸引される可動子と、
    (e)前記可動子と前記固定子とが、当接した時、前記可動子の外壁面、前記固定子の可動子側端面、および前記可動子の前記外壁面に対向する前記ハウジングの内壁面とで囲まれている容積部とを設け、
    (f)前記容積部の一部に、前記可動子の前記外壁面と、それに対向する前記ハウジングの前記内壁面とで形成され、前記可動子の移動に伴い、当該外壁面と当該内壁面との距離が変化する隙間が形成されていることを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記可動子の前記外壁面に対向する前記ハウジングの前記内壁面には、前記可動子の前記外壁面に向かって隆起している隆起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 前記隆起部は、前記固定子の前記可動子側端面に近いほど前記ハウジングの内径が小さくなるような傾斜面となっていることを特徴とする請求項2に記載の電磁駆動装置。
  4. 前記隆起部は、前記可動子の移動方向に対して略垂直な面を有する段付部となっていることを特徴とする請求項2に記載の電磁駆動装置。
  5. 前記隙間の距離は、前記隙間よりも前記固定子の前記可動子側端面に近い方に形成される前記可動子の外壁面と、それに対向する前記ハウジングの前記内壁面との間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁駆動装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁駆動装置と、
    噴孔が形成されている弁ボディと、
    前記可動子により駆動され、前記噴孔からの燃料の噴射を断続する弁部材とを備えていることを特徴とする燃料噴射弁。
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