JPH08189437A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents
電磁式燃料噴射弁Info
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- JPH08189437A JPH08189437A JP7016384A JP1638495A JPH08189437A JP H08189437 A JPH08189437 A JP H08189437A JP 7016384 A JP7016384 A JP 7016384A JP 1638495 A JP1638495 A JP 1638495A JP H08189437 A JPH08189437 A JP H08189437A
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- valve
- throttle passage
- armature
- needle valve
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M2200/00—Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
- F02M2200/30—Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped
- F02M2200/304—Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using hydraulic means
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ニードルバルブ１１の着座直前にその下降
速度を急激に減少させることにより二次噴射を抑制する
ことが可能な電磁式燃料噴射弁２０を提供すること。 【構成】 閉弁時のニードルバルブの衝突力を弱める
ことによってニードルバルブのシート部におけるバウン
シングを防止することに着目したもので、ニードルバル
ブ１１がシート部に着座する直前にその下降速度を減少
させることができる燃料絞り通路（バウンシング防止用
燃料絞り通路２２）を、アーマチャー１０とバルブハウ
ジング（下方バルブハウジング４）との間に形成可能と
したことを特徴とする。
速度を急激に減少させることにより二次噴射を抑制する
ことが可能な電磁式燃料噴射弁２０を提供すること。 【構成】 閉弁時のニードルバルブの衝突力を弱める
ことによってニードルバルブのシート部におけるバウン
シングを防止することに着目したもので、ニードルバル
ブ１１がシート部に着座する直前にその下降速度を減少
させることができる燃料絞り通路（バウンシング防止用
燃料絞り通路２２）を、アーマチャー１０とバルブハウ
ジング（下方バルブハウジング４）との間に形成可能と
したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電磁式燃料噴射弁にかか
るもので、とくに筒内ガソリン噴射システムに使用され
る高圧噴射用インジェクターなどにおいて燃料の二次噴
射を防止可能とした電磁式燃料噴射弁に関するものであ
る。
るもので、とくに筒内ガソリン噴射システムに使用され
る高圧噴射用インジェクターなどにおいて燃料の二次噴
射を防止可能とした電磁式燃料噴射弁に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の筒内ガソリン噴射システムに用い
られる高圧噴射用インジェクターなどにおいては、微粒
化のために筒内（シリンダー内）に高圧燃料を噴射する
必要があるが、適正な燃料噴射終了後にわずかに開弁し
て燃料が二次的に噴射してしまう二次噴射の問題があ
る。
られる高圧噴射用インジェクターなどにおいては、微粒
化のために筒内（シリンダー内）に高圧燃料を噴射する
必要があるが、適正な燃料噴射終了後にわずかに開弁し
て燃料が二次的に噴射してしまう二次噴射の問題があ
る。
【０００３】図７ないし図９にもとづき説明する。図７
は、高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁
１の縦断面図であって、電磁式燃料噴射弁１は、コネク
ター２と、上方バルブハウジング３と、下方バルブハウ
ジング４と、磁性体からなる燃料供給用パイプ５と、ス
プリングシート６と、バルブシート７と、コネクター２
からの制御信号により励磁および消磁する電磁コイル８
と、電磁コイル８への燃料の侵入を防止する侵入防止用
カバー９と、を有する。
は、高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁
１の縦断面図であって、電磁式燃料噴射弁１は、コネク
ター２と、上方バルブハウジング３と、下方バルブハウ
ジング４と、磁性体からなる燃料供給用パイプ５と、ス
プリングシート６と、バルブシート７と、コネクター２
からの制御信号により励磁および消磁する電磁コイル８
と、電磁コイル８への燃料の侵入を防止する侵入防止用
カバー９と、を有する。
【０００４】燃料供給用パイプ５に対向して図中下方に
平板状のアーマチャー１０、およびこのアーマチャー１
０に一体的に可動なニードルバルブ１１を設け、バルブ
スプリング１２により、ニードルバルブ１１をバルブシ
ート７の先端の噴射孔１３方向に常時付勢してシート部
７Ａにシートさせている。
平板状のアーマチャー１０、およびこのアーマチャー１
０に一体的に可動なニードルバルブ１１を設け、バルブ
スプリング１２により、ニードルバルブ１１をバルブシ
ート７の先端の噴射孔１３方向に常時付勢してシート部
７Ａにシートさせている。
【０００５】燃料は燃料供給用パイプ５の図中上部から
第１の燃料通路１４に供給され、第１の燃料通路１４か
らニードルバルブ１１内部の第２の燃料通路１５、下方
バルブハウジング４とアーマチャー１０ないしニードル
バルブ１１との間の第３の燃料通路１６、さらにニード
ルバルブ１１のフラットカット１１Ａを通って、バルブ
シート７とニードルバルブ１１との間の第４の燃料通路
１７に至る。
第１の燃料通路１４に供給され、第１の燃料通路１４か
らニードルバルブ１１内部の第２の燃料通路１５、下方
バルブハウジング４とアーマチャー１０ないしニードル
バルブ１１との間の第３の燃料通路１６、さらにニード
ルバルブ１１のフラットカット１１Ａを通って、バルブ
シート７とニードルバルブ１１との間の第４の燃料通路
１７に至る。
【０００６】燃料供給用パイプ５とアーマチャー１０と
の間の間隔をニードルバルブ１１のリフト量Ｌとし、電
磁コイル８の励磁によってアーマチャー１０およびニー
ドルバルブ１１がバルブスプリング１２の付勢力に抗し
て一体的にリフトし、燃料が噴射孔１３からシリンダー
（図示せず）内に噴射される。
の間の間隔をニードルバルブ１１のリフト量Ｌとし、電
磁コイル８の励磁によってアーマチャー１０およびニー
ドルバルブ１１がバルブスプリング１２の付勢力に抗し
て一体的にリフトし、燃料が噴射孔１３からシリンダー
（図示せず）内に噴射される。
【０００７】なお高圧噴射を実現するために、電磁コイ
ル８およびバルブスプリング１２はともにこれを強力な
ものとすることが必要であり、電磁コイル８に吸引され
るアーマチャー１０もニードルバルブ１１のリフト方向
に垂直な方向に広がった平板状にこれを形成してある。
ル８およびバルブスプリング１２はともにこれを強力な
ものとすることが必要であり、電磁コイル８に吸引され
るアーマチャー１０もニードルバルブ１１のリフト方向
に垂直な方向に広がった平板状にこれを形成してある。
【０００８】さらに、アーマチャー１０には貫通孔１８
を形成して連通空間１９に連通可能とすることにより、
ニードルバルブ１１のリフト時に燃料が速やかに往来す
ることができるようにして、エンジンの高速回転状態に
応じてアーマチャー１０およびニードルバルブ１１の応
答性を良好としてある。
を形成して連通空間１９に連通可能とすることにより、
ニードルバルブ１１のリフト時に燃料が速やかに往来す
ることができるようにして、エンジンの高速回転状態に
応じてアーマチャー１０およびニードルバルブ１１の応
答性を良好としてある。
【０００９】図８は、ニードルバルブ１１のリフト量に
対するニードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラ
フであって、ニードルバルブ１１の下降速度が閉弁まで
大きいことを示している。したがってニードルバルブ１
１が噴射孔１３（シート部７Ａ）の部分でバウンシング
し、燃料噴射終了後であっても噴射孔１３を開放するこ
とにより二次噴射を起こすという問題がある。
対するニードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラ
フであって、ニードルバルブ１１の下降速度が閉弁まで
大きいことを示している。したがってニードルバルブ１
１が噴射孔１３（シート部７Ａ）の部分でバウンシング
し、燃料噴射終了後であっても噴射孔１３を開放するこ
とにより二次噴射を起こすという問題がある。
【００１０】図９は、リフト量の時間的変化を示すグラ
フであって、閉弁から開弁に至ったニードルバルブ１１
は開弁から閉弁に向かって急速に（線形的に）下降して
ゆくことがわかる。すなわち二次噴射の原因として、ニ
ードルバルブ１１着座時のシート部７Ａへの衝突による
バウンシングが支配的であると考えられる。
フであって、閉弁から開弁に至ったニードルバルブ１１
は開弁から閉弁に向かって急速に（線形的に）下降して
ゆくことがわかる。すなわち二次噴射の原因として、ニ
ードルバルブ１１着座時のシート部７Ａへの衝突による
バウンシングが支配的であると考えられる。
【００１１】こうした問題は、とくに筒内ガソリン噴射
システムにおいて使用される高圧噴射用インジェクター
など、バルブスプリング１２によるリターンスプリング
力の高い電磁式燃料噴射弁１に顕著である。
システムにおいて使用される高圧噴射用インジェクター
など、バルブスプリング１２によるリターンスプリング
力の高い電磁式燃料噴射弁１に顕著である。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、ニードルバルブの着
座直前にその下降速度を急激に減少させることにより二
次噴射を抑制することが可能な電磁式燃料噴射弁を提供
することを課題とする。
諸問題にかんがみなされたもので、ニードルバルブの着
座直前にその下降速度を急激に減少させることにより二
次噴射を抑制することが可能な電磁式燃料噴射弁を提供
することを課題とする。
【００１３】また、本発明は、アーマチャーの下部の圧
力をニードルバルブの着座直前に高めることによってニ
ードルバルブの下降速度を減少させるようにすることが
できる電磁式燃料噴射弁を提供することを課題とする。
力をニードルバルブの着座直前に高めることによってニ
ードルバルブの下降速度を減少させるようにすることが
できる電磁式燃料噴射弁を提供することを課題とする。
【００１４】さらに、本発明は、ニードルバルブの着座
直前にダンパー効果を発揮することができるようにした
電磁式燃料噴射弁を提供することを課題とする。
直前にダンパー効果を発揮することができるようにした
電磁式燃料噴射弁を提供することを課題とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、閉弁
時のニードルバルブの衝突力を弱めることによってニー
ドルバルブのシート部におけるバウンシングを防止する
ことに着目したもので、バルブハウジングと、このバル
ブハウジングの内方に取り付ける電磁コイルと、上記バ
ルブハウジング内に設けるとともに上記電磁コイルの励
磁に応答するアーマチャーと、上記バルブハウジングに
取り付けるとともに燃料の噴射孔を形成したバルブシー
トと、上記電磁コイルの励磁に応じて上記アーマチャー
とともにこのバルブシートのシート部からリフトするこ
とにより上記噴射孔から燃料を噴射可能とするニードル
バルブと、を有する電磁式燃料噴射弁であって、上記ニ
ードルバルブが上記シート部に着座する直前に、上記ア
ーマチャーと上記バルブハウジングとの間に燃料絞り通
路を形成可能としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁
である。
時のニードルバルブの衝突力を弱めることによってニー
ドルバルブのシート部におけるバウンシングを防止する
ことに着目したもので、バルブハウジングと、このバル
ブハウジングの内方に取り付ける電磁コイルと、上記バ
ルブハウジング内に設けるとともに上記電磁コイルの励
磁に応答するアーマチャーと、上記バルブハウジングに
取り付けるとともに燃料の噴射孔を形成したバルブシー
トと、上記電磁コイルの励磁に応じて上記アーマチャー
とともにこのバルブシートのシート部からリフトするこ
とにより上記噴射孔から燃料を噴射可能とするニードル
バルブと、を有する電磁式燃料噴射弁であって、上記ニ
ードルバルブが上記シート部に着座する直前に、上記ア
ーマチャーと上記バルブハウジングとの間に燃料絞り通
路を形成可能としたことを特徴とする電磁式燃料噴射弁
である。
【００１６】上記ニードルバルブの上記シート部への着
座直前に、上記燃料絞り通路を形成可能な燃料絞り通路
形成用円周溝を上記バルブハウジングの内周面に形成す
ることができる。
座直前に、上記燃料絞り通路を形成可能な燃料絞り通路
形成用円周溝を上記バルブハウジングの内周面に形成す
ることができる。
【００１７】上記バルブハウジングと上記アーマチャー
とが対向する位置において、上記アーマチャーに燃料逃
げ孔を形成するとともに、この燃料逃げ孔の近傍におい
て上記燃料絞り通路を形成可能な燃料絞り通路形成面を
上記バルブハウジングに形成することができる。
とが対向する位置において、上記アーマチャーに燃料逃
げ孔を形成するとともに、この燃料逃げ孔の近傍におい
て上記燃料絞り通路を形成可能な燃料絞り通路形成面を
上記バルブハウジングに形成することができる。
【００１８】
【作用】本発明による電磁式燃料噴射弁においては、ニ
ードルバルブの着座直前に、燃料絞り通路によりその下
降速度を急激に減少させるようにしたので、ニードルバ
ルブのシート部におけるバウンシングを抑制し、二次噴
射を防止することができる。
ードルバルブの着座直前に、燃料絞り通路によりその下
降速度を急激に減少させるようにしたので、ニードルバ
ルブのシート部におけるバウンシングを抑制し、二次噴
射を防止することができる。
【００１９】さらに、こうした作用を達成するための構
成として、バルブハウジングの内周面に燃料絞り通路形
成用円周溝を形成すること、あるいはアーマチャーとバ
ルブハウジングとの間に燃料絞り通路を形成可能な燃料
逃げ孔を形成することなど簡単な構成を採用することが
できる。
成として、バルブハウジングの内周面に燃料絞り通路形
成用円周溝を形成すること、あるいはアーマチャーとバ
ルブハウジングとの間に燃料絞り通路を形成可能な燃料
逃げ孔を形成することなど簡単な構成を採用することが
できる。
【００２０】
【実施例】つぎに本発明の第１の実施例による高圧噴射
用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁２０を図１な
いし図４にもとづき説明する。ただし、図７ないし図９
と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省
略する。図１は、この電磁式燃料噴射弁２０のアーマチ
ャー１０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面
図、図２は、同、下方バルブハウジング４部分の拡大斜
視図であって、下方バルブハウジング４の第３の燃料通
路１６に面する内周面４Ａに燃料絞り通路形成用円周溝
２１を形成してある。
用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁２０を図１な
いし図４にもとづき説明する。ただし、図７ないし図９
と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省
略する。図１は、この電磁式燃料噴射弁２０のアーマチ
ャー１０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面
図、図２は、同、下方バルブハウジング４部分の拡大斜
視図であって、下方バルブハウジング４の第３の燃料通
路１６に面する内周面４Ａに燃料絞り通路形成用円周溝
２１を形成してある。
【００２１】この燃料絞り通路形成用円周溝２１は、ア
ーマチャー１０がニードルバルブ１１とともにリフトす
るときには（図中点線）、その円周面１０Ａおよび円周
部下面部１０Ｂとの間に大きな連通空間を形成可能であ
るとともに、アーマチャー１０がニードルバルブ１１と
ともに下降してシートしようとするときには（図中実
線）、燃料絞り通路形成用円周溝２１の下方縁部２１Ａ
との間にバウンシング防止用燃料絞り通路２２を形成す
ることができるように構成する。なお、図中仮想線は、
ニードルバルブ１１の着座時のアーマチャー１０の位置
を示す。
ーマチャー１０がニードルバルブ１１とともにリフトす
るときには（図中点線）、その円周面１０Ａおよび円周
部下面部１０Ｂとの間に大きな連通空間を形成可能であ
るとともに、アーマチャー１０がニードルバルブ１１と
ともに下降してシートしようとするときには（図中実
線）、燃料絞り通路形成用円周溝２１の下方縁部２１Ａ
との間にバウンシング防止用燃料絞り通路２２を形成す
ることができるように構成する。なお、図中仮想線は、
ニードルバルブ１１の着座時のアーマチャー１０の位置
を示す。
【００２２】こうした構成の電磁式燃料噴射弁２０にお
いて、アーマチャー１０がニードルバルブ１１とともに
リフトするときは、燃料絞り通路形成用円周溝２１と円
周面１０Ａおよび円周部下面部１０Ｂとの間が大きく空
いているので、通常と同様に速やかにリフトする。
いて、アーマチャー１０がニードルバルブ１１とともに
リフトするときは、燃料絞り通路形成用円周溝２１と円
周面１０Ａおよび円周部下面部１０Ｂとの間が大きく空
いているので、通常と同様に速やかにリフトする。
【００２３】アーマチャー１０がニードルバルブ１１と
ともに下降するときには、円周面１０Ａおよび円周部下
面部１０Ｂと下方縁部２１Ａとの間にバウンシング防止
用燃料絞り通路２２が形成されつつアーマチャー１０が
下降するので、第３の燃料通路１６内の燃料圧力のダン
パー効果によりアーマチャー１０の下降速度が急激に低
下し、ニードルバルブ１１のバウンシングを抑制して、
二次噴射を防止することができる。
ともに下降するときには、円周面１０Ａおよび円周部下
面部１０Ｂと下方縁部２１Ａとの間にバウンシング防止
用燃料絞り通路２２が形成されつつアーマチャー１０が
下降するので、第３の燃料通路１６内の燃料圧力のダン
パー効果によりアーマチャー１０の下降速度が急激に低
下し、ニードルバルブ１１のバウンシングを抑制して、
二次噴射を防止することができる。
【００２４】図３は、図８と同様の、ニードルバルブ１
１のリフト量に対するニードルバルブ１１の下降速度の
関係を示すグラフであって、リフト量がある値より小さ
くなると（つまり着座状態に近づくにしたがって）、ニ
ードルバルブ１１の下降速度が急激に減少することを示
している。
１のリフト量に対するニードルバルブ１１の下降速度の
関係を示すグラフであって、リフト量がある値より小さ
くなると（つまり着座状態に近づくにしたがって）、ニ
ードルバルブ１１の下降速度が急激に減少することを示
している。
【００２５】図４は、図９と同様の、リフト量の時間的
変化を示すグラフであって、閉弁寸前においてグラフの
線が段付きとなり、従来の場合より下降速度が低下して
いることを示す。
変化を示すグラフであって、閉弁寸前においてグラフの
線が段付きとなり、従来の場合より下降速度が低下して
いることを示す。
【００２６】図５は、本発明の第２の実施例による高圧
噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁３０のア
ーマチャー１０およびニードルバルブ１１部分の要部拡
大断面図であって、円周面１０Ａに対向して下方バルブ
ハウジング４の内周面４Ａを位置させ、第３の燃料通路
１６に面した下方バルブハウジング４の内面にアーマチ
ャー１０の円周部下面部１０Ｂと平行に沿う燃料絞り通
路形成面３１を形成する。
噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁３０のア
ーマチャー１０およびニードルバルブ１１部分の要部拡
大断面図であって、円周面１０Ａに対向して下方バルブ
ハウジング４の内周面４Ａを位置させ、第３の燃料通路
１６に面した下方バルブハウジング４の内面にアーマチ
ャー１０の円周部下面部１０Ｂと平行に沿う燃料絞り通
路形成面３１を形成する。
【００２７】アーマチャー１０には、燃料絞り通路形成
面３１に面するように、燃料逃げ孔３２を貫通形成し、
図中点線で示すように、アーマチャー１０ないしニード
ルバルブ１１が着座する直前に、内周面４Ａと円周面１
０Ａとの間に第１の燃料絞り通路３３を、燃料逃げ孔３
２の上流側下面部３２Ａと燃料絞り通路形成面３１の上
流側縁部３１Ａとの間に第２の燃料絞り通路３４を、燃
料逃げ孔３２の下流側下面部３２Ｂと燃料絞り通路形成
面３１の下流側縁部３１Ｂとの間に第３の燃料絞り通路
３５をそれぞれ形成可能とする。なお、燃料絞り通路形
成面３１の上流側縁部３１Ａと下流側縁部３１Ｂとの間
の中間面３１Ｃは、燃料逃げ孔３２に対向している。
面３１に面するように、燃料逃げ孔３２を貫通形成し、
図中点線で示すように、アーマチャー１０ないしニード
ルバルブ１１が着座する直前に、内周面４Ａと円周面１
０Ａとの間に第１の燃料絞り通路３３を、燃料逃げ孔３
２の上流側下面部３２Ａと燃料絞り通路形成面３１の上
流側縁部３１Ａとの間に第２の燃料絞り通路３４を、燃
料逃げ孔３２の下流側下面部３２Ｂと燃料絞り通路形成
面３１の下流側縁部３１Ｂとの間に第３の燃料絞り通路
３５をそれぞれ形成可能とする。なお、燃料絞り通路形
成面３１の上流側縁部３１Ａと下流側縁部３１Ｂとの間
の中間面３１Ｃは、燃料逃げ孔３２に対向している。
【００２８】図６は、ニードルバルブ１１の下降初期段
階の下方バルブハウジング４部分の要部拡大断面図であ
り、こうした構成の電磁式燃料噴射弁３０において、ア
ーマチャー１０の下降にともない第３の燃料通路１６内
の燃料は燃料逃げ孔３２および第１の燃料絞り通路３
３、第２の燃料絞り通路３４、および第３の燃料絞り通
路３５を通って連通空間１９に逃げるので、通常の下降
速度でシート方向に下降する。
階の下方バルブハウジング４部分の要部拡大断面図であ
り、こうした構成の電磁式燃料噴射弁３０において、ア
ーマチャー１０の下降にともない第３の燃料通路１６内
の燃料は燃料逃げ孔３２および第１の燃料絞り通路３
３、第２の燃料絞り通路３４、および第３の燃料絞り通
路３５を通って連通空間１９に逃げるので、通常の下降
速度でシート方向に下降する。
【００２９】ニードルバルブ１１の着座直前において
は、図５に示すように、第１の燃料絞り通路３３、第２
の燃料絞り通路３４および第３の燃料絞り通路３５のそ
れぞれの部分において絞り作用が働いて第３の燃料通路
１６内の燃料によるダンパー効果によってニードルバル
ブ１１の下降速度が減少し（図４を参照）、ニードルバ
ルブ１１のシート部７Ａへのバウンシング作用が抑えら
れることにより、燃料の二次噴射を防止することができ
る。
は、図５に示すように、第１の燃料絞り通路３３、第２
の燃料絞り通路３４および第３の燃料絞り通路３５のそ
れぞれの部分において絞り作用が働いて第３の燃料通路
１６内の燃料によるダンパー効果によってニードルバル
ブ１１の下降速度が減少し（図４を参照）、ニードルバ
ルブ１１のシート部７Ａへのバウンシング作用が抑えら
れることにより、燃料の二次噴射を防止することができ
る。
【００３０】なお、本発明においては、燃料絞り通路形
成用円周溝および燃料絞り通路形成面などの形状および
位置については、アーマチャーのとくに下面の形状に合
わせてこれを形成すればよい。
成用円周溝および燃料絞り通路形成面などの形状および
位置については、アーマチャーのとくに下面の形状に合
わせてこれを形成すればよい。
【００３１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ニードル
バルブ着座直前の時点で、その下降速度を減少させるよ
うにしたので、とくに高圧噴射を行うインジェクターな
どにおいてもニードルバルブのバウンシングを的確に抑
えて二次噴射を防止することができるとともに、ニード
ルバルブの着座音を低減し、シート部の摩耗を防止する
ことができる。
バルブ着座直前の時点で、その下降速度を減少させるよ
うにしたので、とくに高圧噴射を行うインジェクターな
どにおいてもニードルバルブのバウンシングを的確に抑
えて二次噴射を防止することができるとともに、ニード
ルバルブの着座音を低減し、シート部の摩耗を防止する
ことができる。
【００３２】
【図１】本発明の第１の実施例による高圧噴射用インジ
ェクターなどの電磁式燃料噴射弁２０のアーマチャー１
０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面図であ
る。
ェクターなどの電磁式燃料噴射弁２０のアーマチャー１
０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面図であ
る。
【図２】同、下方バルブハウジング４部分の拡大斜視図
である。
である。
【図３】同、ニードルバルブ１１のリフト量に対するニ
ードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラフであ
る。
ードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラフであ
る。
【図４】同、リフト量の時間的変化を示すグラフであ
る。
る。
【図５】本発明の第２の実施例による高圧噴射用インジ
ェクターなどの電磁式燃料噴射弁３０のアーマチャー１
０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面図であ
る。
ェクターなどの電磁式燃料噴射弁３０のアーマチャー１
０およびニードルバルブ１１部分の要部拡大断面図であ
る。
【図６】同、ニードルバルブ１１の下降初期段階の下方
バルブハウジング４部分の要部拡大断面図である。
バルブハウジング４部分の要部拡大断面図である。
【図７】従来の高圧噴射用インジェクターなどの電磁式
燃料噴射弁１の縦断面図である。
燃料噴射弁１の縦断面図である。
【図８】同、ニードルバルブ１１のリフト量に対するニ
ードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラフであ
る。
ードルバルブ１１の下降速度の関係を示すグラフであ
る。
【図９】同、リフト量の時間的変化を示すグラフであ
る。
る。
１ 高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射弁 ２ コネクター ３ 上方バルブハウジング ４ 下方バルブハウジング ４Ａ 下方バルブハウジング４の内周面 ５ 燃料供給用パイプ ６ スプリングシート ７ バルブシート ７Ａ バルブシート７のシート部 ８ 電磁コイル ９ 侵入防止用カバー １０ アーマチャー １０Ａ アーマチャー１０の円周面 １０Ｂ アーマチャー１０の円周部下面部 １１ ニードルバルブ １１Ａ ニードルバルブ１１のフラットカット １２ バルブスプリング １３ 噴射孔 １４ 第１の燃料通路 １５ 第２の燃料通路 １６ 第３の燃料通路 １７ 第４の燃料通路 １８ アーマチャー１０の貫通孔 １９ 連通空間 ２０ 高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射
弁 ２１ 燃料絞り通路形成用円周溝 ２１Ａ 燃料絞り通路形成用円周溝２１の下方縁部 ２２ バウンシング防止用燃料絞り通路 ３０ 高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射
弁 ３１ 燃料絞り通路形成面 ３１Ａ 燃料絞り通路形成面３１の上流側縁部 ３１Ｂ 燃料絞り通路形成面３１の下流側縁部 ３１Ｃ 燃料絞り通路形成面３１の中間面 ３２ 燃料逃げ孔 ３２Ａ 燃料逃げ孔３２の上流側下面部 ３２Ｂ 燃料逃げ孔３２の下流側下面部 ３３ 第１の燃料絞り通路 ３４ 第２の燃料絞り通路 ３５ 第３の燃料絞り通路
弁 ２１ 燃料絞り通路形成用円周溝 ２１Ａ 燃料絞り通路形成用円周溝２１の下方縁部 ２２ バウンシング防止用燃料絞り通路 ３０ 高圧噴射用インジェクターなどの電磁式燃料噴射
弁 ３１ 燃料絞り通路形成面 ３１Ａ 燃料絞り通路形成面３１の上流側縁部 ３１Ｂ 燃料絞り通路形成面３１の下流側縁部 ３１Ｃ 燃料絞り通路形成面３１の中間面 ３２ 燃料逃げ孔 ３２Ａ 燃料逃げ孔３２の上流側下面部 ３２Ｂ 燃料逃げ孔３２の下流側下面部 ３３ 第１の燃料絞り通路 ３４ 第２の燃料絞り通路 ３５ 第３の燃料絞り通路
Claims (3)
- 【請求項１】 バルブハウジングと、 このバルブハウジングの内方に取り付ける電磁コイル
と、 前記バルブハウジング内に設けるとともに前記電磁コイ
ルの励磁に応答するアーマチャーと、 前記バルブハウジングに取り付けるとともに燃料の噴射
孔を形成したバルブシートと、 前記電磁コイルの励磁に応じて前記アーマチャーととも
にこのバルブシートのシート部からリフトすることによ
り前記噴射孔から燃料を噴射可能とするニードルバルブ
と、を有する電磁式燃料噴射弁であって、 前記ニードルバルブが前記シート部に着座する直前に、
前記アーマチャーと前記バルブハウジングとの間に燃料
絞り通路を形成可能としたことを特徴とする電磁式燃料
噴射弁。 - 【請求項２】 前記燃料絞り通路を形成可能な燃料絞
り通路形成用円周溝を前記バルブハウジングの内周面に
形成したことを特徴とする請求項１記載の電磁式燃料噴
射弁。 - 【請求項３】 前記バルブハウジングと前記アーマチ
ャーとが対向する位置において、前記アーマチャーに燃
料逃げ孔を形成するとともに、 この燃料逃げ孔の近傍において前記燃料絞り通路を形成
可能な燃料絞り通路形成面を前記バルブハウジングに形
成したことを特徴とする請求項１記載の電磁式燃料噴射
弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7016384A JPH08189437A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 電磁式燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7016384A JPH08189437A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 電磁式燃料噴射弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08189437A true JPH08189437A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11914784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7016384A Pending JPH08189437A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 電磁式燃料噴射弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08189437A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001065425A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-03-16 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
| JP2004506129A (ja) * | 2000-08-10 | 2004-02-26 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 燃料噴射弁 |
| FR2859766A1 (fr) * | 2003-09-11 | 2005-03-18 | Mitsubishi Electric Corp | Soupape d'injection de carburant |
| JP2006183470A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Denso Corp | 電磁駆動装置およびそれを用いた燃料噴射弁 |
| WO2011124045A1 (zh) * | 2010-04-08 | 2011-10-13 | 北京亚新科天纬油泵油嘴股份有限公司 | 高压共轨电控喷油器 |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP7016384A patent/JPH08189437A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN100356055C (zh) * | 2003-09-11 | 2007-12-19 | 三菱电机株式会社 | 燃料喷射阀 |
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