JP3962951B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料などの流体を噴射する流体噴射装置として、ノズルボディの弁座にニードルの当接部が着座または離座することにより、流体の噴射が断続されるものが公知である(特許文献1参照)。このような流体噴射装置では、ニードルの反当接部側の端部に磁性材料から形成されている可動コアが設置され、この可動コアの反当接部側の端部で対向する位置に固定コアが設置されている。そして、固定コアの外周側に設置されているコイルに通電することにより、固定コアと可動コアとの間には磁気吸引力が発生し、可動コアは固定コアに吸引される。コイルへの通電を断続することにより、可動コアと一体のニードルは軸方向へ往復駆動される。
【0003】
ニードルと可動コアとは、例えば特許文献1に開示されているようにレーザ溶接により接続されたり、焼結あるいは圧入などにより接続されている。また、燃料噴射装置を組み付ける場合、例えば次のような組み付け方法が考えられる(特許文献2参照。)。すなわち、図6に示すように可動コア100の穴部101にニードル110を圧入した後、可動コア40とニードル110とはレーザ溶接される。可動コア100は、外周側に設置されるホルダの内壁と摺動する大径部102と、大径部102と一体に形成されている小径部103とを有している。穴部101は、可動コア100の加工量を低減するため、小径部103の反大径部側の端部から小径部103の軸方向の途中まで形成されている。これにより、ニードル110の外周側に位置する可動コア100の小径部103は薄肉となる。
【0004】
一方、可動コア100とニードル110との間の同軸度を確保するため、レーザ溶接がされた後、可動コア100の外周部には例えば研削あるいは研磨などの整形加工が実施される。例えば、可動コア100と一体になったニードル110の当接部111側を固定部材120に固定し、可動コア100の大径部102を例えば砥石などの加工部材121で加工することにより、可動コア100の大径部102は所定の寸法に調整される。
【0005】
【特許文献1】
特許第3183156号
【特許文献2】
特開2001−317429
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ニードル110の当接部111側を固定部材120に固定し、可動コア100の大径部102を加工する場合、可動コア100と加工部材121とが当接することによって、一体となった可動コア100およびニードル110には曲げ荷重が作用する。特に小径部103に曲げ荷重にともなう力が作用すると、薄肉である小径部103では変形や損傷が生じやすい。可動コア100の小径部103に変形や損傷が生じた場合、使用時に変形や損傷が進行し、可動コア100の寿命の短縮を招くという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、強度が高く、寿命が長い燃料噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の燃料噴射装置によると、弁部材が収容される穴部は接続部の反噴孔側まで形成されている。そのため、弁部材が穴部に収容されたとき、弁部材の反当接部側の端部は小径部よりも肉厚が大きな大径部に位置する。これにより、一体となった可動コアおよび弁部材に曲げ荷重が作用しても、肉厚の小さな小径部に力が集中することはない。また、曲げ荷重に対する強度は、接続部と弁部材のラップ量が大きくなるほど向上するものの、0.15mm以上ではほぼ一定となる。そのため、接続部と弁部材とのラップ量は0.15mm以上に設定している。したがって、可動コアおよび弁部材の強度が向上し、加工時に変形や損傷を生じないので、寿命を延長することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載の燃料噴射装置によると、弁部材の反当接部側の端部は厚肉部に到達する位置まで穴部に収容されている。すなわち、弁部材の反当接部側の端部は薄肉部よりも肉厚が大きな厚肉部に位置する。これにより、一体となった可動コアおよび弁部材に曲げ荷重が作用しても、肉厚の小さな薄肉部に力が集中することはない。また、曲げ荷重に対する強度は、厚肉部と弁部材とのラップ量が大きくなるほど向上するものの、0.15mm以上ではほぼ一定となる。そのため、厚肉部と弁部材とのラップ量を0.15mm以上に設定している。したがって、可動コアおよび弁部材の強度が向上し、加工時に変形や損傷を生じないので、寿命を延長することができる。
【0010】
本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によると、弁部材は内部に燃料通路を有する筒状に形成されている。そのため、弁部材は中空状となり軽量化が図られる。その結果、駆動時における弁部材の応答性は向上する。したがって、駆動時における弁部材の応答性の向上と寿命の延長とを両立することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す一実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施例による燃料噴射装置としてのインジェクタを図2に示す。インジェクタ1のホルダ10は、磁性部材と非磁性部材とからなる円筒状に形成されている。ホルダ10には燃料通路11が形成されており、この燃料通路11に弁ボディ20、弁部材としてのニードル30、可動コア40、スプリング21、固定コア22およびアジャスティングパイプ23が収容されている。
【0012】
ホルダ10は、図2において下方の弁ボディ20側から第一磁性部材12、非磁性部材13、第二磁性部材14をこの順で有している。第一磁性部材12と非磁性部材13、ならびに非磁性部材13と第二磁性部材14とは溶接により結合している。溶接は例えばレーザ溶接などにより行われる。非磁性部材13は第一磁性部材12と第二磁性部材14との間で磁束が短絡することを防止する。第一磁性部材12の反非磁性部材側には、弁ボディ20が溶接により固定されている。
【0013】
図1に示すように、カップ状の噴孔プレート24は弁ボディ20の外周壁に溶接により固定されている。噴孔プレート24は薄板状に形成されており、中央部に複数の噴孔25が形成されている。噴孔プレート24の外側には、噴孔プレート24を覆うプレートホルダ26が装着されている。
ニードル30は、内部に燃料通路31を有する中空の有底円筒状であり、底側に当接部32が形成されている。当接部32は弁ボディ20の内周壁に形成されている弁座部27に着座可能である。当接部32が弁座部27に着座すると、噴孔25が閉塞され燃料の噴射が遮断される。
【0014】
ニードル30の反当接部側に可動コア40が設置されている。当接部32の燃料入口側すなわち燃料上流側にニードル30の側壁を貫く燃料孔33、34が形成されている。ニードル30の燃料通路31に流入した燃料は、燃料孔33、34を通過し、当接部32と弁座部27とが形成する弁部に流れる。ニードル30の当接部32の近傍における外径は、弁ボディ20のガイド部28の内径と概ね同一である。そのため、ニードル30は、弁ボディ20のガイド部28と摺動し、ガイド部28により軸方向への移動が案内される。
【0015】
図2に示すように、固定コア22は円筒状に形成されている。固定コア22は、ホルダ10の非磁性部材13および第二磁性部材14の内部に圧入されることによりホルダ10に取り付けられ固定されている。固定コア22は可動コア40に対し反当接部側に設置され可動コア40と対向している。
【0016】
アジャスティングパイプ23は固定コア22の内部に圧入されている。スプリング21は一方の端部がアジャスティングパイプ23に当接し、他方の端部が可動コア40に当接している。アジャスティングパイプ23の圧入量を調整することにより、スプリング21の荷重は変更される。スプリング21はニードル30を弁座部27方向へ付勢している。
【0017】
磁性部材15、16、17、18は、互いに磁気的に接続されてコイル51の外周側に設置されている。磁性部材15は、第一磁性部材12の外周側に設置され、第一磁性部材12と磁気的に接続されている。磁性部材16は磁性部材15および磁性部材17と磁気的に接続されている。磁性部材18は磁性部材17および第二磁性部材14と磁気的に接続されている。固定コア22、可動コア40、第一磁性部材12、磁性部材15、16、17、18および第二磁性部材14は磁気回路を構成している。
【0018】
コイル51が巻回されているスプール52はホルダ10の外周に取り付けられている。ターミナル53は、コイル51と電気的に接続されており、コイル51に駆動電流を供給する。樹脂ハウジング60はホルダ10およびコイル51の外周を覆っている。
【0019】
ホルダ10の図2において上方から燃料通路11に流入する燃料は、フィルタ部材19により異物が除去される。異物が除去された燃料は、燃料通路11、アジャスティングパイプ23の内周側、固定コア22の内周側、可動コア40の内周側、ニードル30の燃料通路31および燃料孔33または燃料孔34を経由して弁部へ供給される。弁部へ供給された燃料は、当接部32が弁座部27から離座したときに当接部32と弁座部27との間に形成される開口を通り噴孔25へ流れ、噴孔25から噴射される。
【0020】
次に、可動コア40について詳細に説明する。
図3に示すように、可動コア40は磁性材料から形成され大径部41および小径部42を有している。大径部41と小径部42とは例えば鍛造などにより一体に形成されており、大径部41と小径部42との境界が接続部43である。大径部41の固定コア22側の外径は、ホルダ10の非磁性部材13の内径と概ね同一に形成されている。これにより、大径部41の外壁と非磁性部材13の内壁とは摺動し、非磁性部材13は可動コア40を軸方向へ往復移動可能に案内する。大径部41には、内周側に燃料が流れるとともにスプリング21の端部が収容される燃料通路44を有している。
【0021】
小径部42は、大径部41よりも外径が小さく形成されている。そのため、小径部42の外壁と第一磁性部材12の内壁との間には隙間が形成される。小径部42は、大径部41の反固定コア側の端部から当接部32方向へ伸びて形成されている。
【0022】
可動コア40は穴部45を有している。穴部45は、小径部42の噴孔25側の端部42aから大径部41側へ形成されている。穴部45の固定コア22側の端部45aは、接続部43よりも固定コア22側すなわち大径部41に位置している。燃料通路44と穴部45とは、連通路46により連通している。穴部45の内径はニードル30の外径と概ね同一に形成され、ニードル30の反当接部側は穴部45に収容される。小径部42は穴部45により肉厚が薄い薄肉部となり、大径部41は小径部42よりも肉厚が厚い厚肉部となる。
【0023】
ニードル30の外径は穴部45の内径と概ね同一に形成されているため、ニードル30は端部42a側から可動コア40の穴部45に圧入される。穴部45は上述のように接続部43の固定コア22側まで形成されており、図1に示すようにニードル30の反当接部側の端部30aは穴部45の端部45aまで圧入される。これにより、ニードル30の反当接部側の端部30aは可動コア40の大径部41に位置する。なお、図3に示すように、ニードル30の反当接部側の端部30aの外周面には内径側に向かってテーパ状に傾斜する面取り部30bが形成されている。また、穴部45の端部42aの内周面には面取り部30bに対応してニードル30の軸方向に対してテーパ状に傾斜する面取り部42bが形成されている。これらの面取り部30bおよび面取り部42bにより、可動コア40の穴部45へのニードル30の圧入は円滑に実施される。ニードル30は、可動コア40の穴部45に圧入された後、図4の矢印Wに示す位置でレーザ溶接される。すなわち、ニードル30と可動コア40とは、小径部42において溶接される。小径部42でニードル30と可動コア40とを溶接することにより、溶接部分においてニードル30の外周側に位置する可動コア40の肉厚は小さくなるため、溶接を容易に実施することができる。
【0024】
上述のように、ニードル30の当接部32側の外壁と弁ボディ20のガイド部28、ならびに大径部41の外壁と非磁性部材13の内壁とはいずれも摺動する。そのため、ニードル30と可動コア40とは同軸度を確保するとともに、大径部41の外径の寸法は精密に管理する必要がある。そのため、溶接により一体となったニードル30および可動コア40は、図4に示すようにニードル30の燃料孔34の近傍において固定部材70に固定され、可動コア40の大径部41の外壁に切削および研磨などの整形加工が実施される。一体のニードル30および可動コア40は、一方の端部が固定部材70に固定されている状態で他方の端部に例えば砥石などの加工部材71が当接する。そのため、ニードル30および可動コア40には、固定部材70に固定された当接部32側の端部を支点として曲げ荷重が作用する。曲げ荷重が作用すると、ニードル30と可動コア40とが接続されている部分には大きな力が作用する。可動コア40はニードル30に比較して軟らかい材料から形成されているため、曲げ荷重が大きくなると、可動コア40は変形あるいは損傷するおそれがある。特に可動コア40の小径部42は、大径部41と比較してニードル30の外周側における肉厚が小さいため、変形あるいは損傷が生じやすい。
【0025】
そこで、本実施例では、ニードル30の圧入量を増大し、接続部43からニードル30の反当接部側の端部30aまでのラップ量Hを0.15mm以上に設定している。すなわち、ニードル30の反当接部側の端部30aは、接続部43よりも0.15mm以上固定コア22側に位置している。
【0026】
図5に示すように、Hが大きくなるにしたがってニードル30および可動コア40の曲げ強度は増大する。これは、ニードル30の反当接部側の端部30aが接続部43よりも固定コア22側に位置することにより、ニードル30の反当接部側においてニードル30の外周側に位置する可動コア40の肉厚が大きくなるためである。肉厚が大きくなることによりニードル30と可動コア40との接続部分における可動コア40の強度は増大し、ニードル30および可動コア40に曲げ荷重が作用する場合でも、可動コア40には変形や損傷が生じない。
【0027】
H<0mmのとき、ニードル30の反当接部側の端部30aは接続部43よりも当接部32側に位置している。そのため、曲げ荷重に対するニードル30および可動コア40の曲げ強度は低い。一方、H≧0.15mmとなると、曲げ荷重に対するニードル30および可動コア40の曲げ強度は十分に確保される。そのため、Hの下限を0.15mmに設定している。
【0028】
次に、本発明の一実施例によるインジェクタ1の作動について説明する。
コイル51への通電がオフされているとき、可動コア40と固定コア22との間には磁気吸引力が発生しない。このとき、ニードル30はスプリング21の付勢力により弁座部27方向へ付勢されているため、ニードル30は弁ボディ20方向へ移動し、当接部32は弁座部27に着座している。そのため、噴孔25からの燃料の噴射は停止されている。
【0029】
コイル51への通電をオンすると、固定コア22、可動コア40、第一磁性部材12、磁性部材15、16、17、18および第二磁性部材14からなる磁気回路を磁束が流れ、固定コア22と可動コア40との間に磁気吸引力が発生する。これにより、可動コア40は固定コア22に吸引されるとともに、可動コア40と一体のニードル30も固定コア22側へ移動する。ニードル30の移動にともなって当接部32が弁座部27から離座すると、噴孔25から燃料が噴射される。可動コア40と固定コア22とが当接することにより、ニードル30の移動は制限される。
【0030】
再びコイル51への通電をオフすると、磁気回路を流れる磁束が消失し、固定コア22と可動コア40との間の磁気吸引力も消失する。そのため、ニードル30はスプリング21の付勢力により弁ボディ20方向へ移動し、当接部32は弁座部27に着座する。これにより、噴孔25からの燃料の噴射は停止される。
【0031】
以上、説明した本発明の一実施例によると、可動コア40の穴部45に圧入されるニードル30の反当接部側の端部30aは、可動コア40の大径部41と小径部42との接続部43よりも固定コア22側に位置している。そのため、ニードル30の反当接部側においてニードル30の外周側に位置する可動コア40の肉厚は大きくなり、曲げ荷重に対するニードル30および可動コア40の強度は増大する。したがって、可動コア40の整形加工時におけるニードル30および可動コア40の変形および損傷を防止することができる。また、ニードル30および可動コア40の変形および損傷を防止することにより、変形や損傷がインジェクタ1の作動にともなって進行することが防止される。したがって、ニードル30および可動コア40の寿命を延長することができる。
【0032】
また、本実施例では、上述のようにニードル30の端部30aを接続部43よりも固定コア22側に位置させることにより、ニードル30の曲げ強度が向上する。そのため、筒状のニードル30を薄肉化することができる。ニードル30を薄肉化することにより、ニードル30は軽量化され、コイル51への通電のオンオフに対するニードル30の応答性は向上する。したがって、ニードル30の曲げ強度の向上とニードル30の応答性の向上とを両立することができる。
【0033】
以上、説明した本発明の一実施例では、中空の筒状のニードルを備えるインジェクタに本発明を適用する例について説明した。しかし、筒状のニードルに限らず中実円柱状のニードルに本発明を適用しても上記の実施例と同様に曲げ強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の要部を拡大した断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるインジェクタを示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるインジェクタのニードルおよび可動コアを示す模式的な断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるインジェクタのニードルおよび可動コアを整形加工する状態を示す模式図である。
【図5】可動コアの大径部と小径部との接続部からニードルの反当接部側の端部までのラップ量Hと曲げ強度との関係を示す模式図である。
【図6】従来のインジェクタのニードルおよび可動コアを整形加工する状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ(燃料噴射装置)
10 ホルダ
20 弁ボディ
22 固定コア
25 噴孔
27 弁座部
30 ニードル
31 燃料通路
32 当接部
40 可動コア
41 大径部
42 小径部
43 接続部
45 穴部
51 コイル

Claims (3)

  1. 噴孔、ならびに前記噴孔の燃料入口側に弁座部を有する弁ボディと、
    前記弁座部に着座することにより前記噴孔を閉塞し、前記弁座部から離座することにより前記噴孔を開放する当接部を有する弁部材と、
    前記弁部材の反当接部側に設置され、前記弁部材とともに往復移動する可動コアと、
    前記可動コアの反当接部側に設置されコイルに通電されることにより前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生する固定コアと、
    筒状に形成され前記可動コアを軸方向へ往復移動可能に支持するホルダとを備え、
    前記可動コアは、外壁が前記ホルダの内壁と摺動可能な大径部と、前記大径部から前記噴孔側に伸びて形成され前記大径部よりも外径が小さく肉厚の薄い小径部と、前記小径部の前記噴孔側の端部から前記大径部と前記小径部との接続部の反噴孔側まで形成され前記弁部材の反当接部側の端部が収容される穴部と、前記穴部の前記固定コア側に設けられ内壁から径方向内側に突出して内周側に前記穴部に連通する連通路を形成する突出部を有し、前記弁部材の反当接部側の端部は前記接続部と前記弁部材の軸方向でラップする位置に収容され、前記弁部材の前記固定コア側の端部は前記突出部の前記当接部側の端面に当接し、前記接続部と前記弁部材とのラップ量は0.15mm以上であることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 噴孔、ならびに前記噴孔の燃料入口側に弁座部を有する弁ボディと、
    前記弁座部に着座することにより前記噴孔を閉塞し、前記弁座部から離座することにより前記噴孔を開放する当接部を有する弁部材と、
    前記弁部材の反当接部側に設置され、前記弁部材とともに往復移動する可動コアと、
    前記可動コアの反当接部側に設置されコイルに通電されることにより前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生する固定コアと、
    筒状に形成され前記可動コアを軸方向へ往復移動可能に支持するホルダとを備え、
    前記可動コアは、前記弁部材の反当接部側の端部が収容される穴部と、前記穴部によって形成される薄肉部と、前記薄肉部よりも肉厚の厚い厚肉部と、前記厚肉部の内周壁から径方向内側に突出して設けられ内周側に前記穴部に連通する連通路を形成する突出部を有し、前記弁部材の反当接部側の端部は前記厚肉部に到達する位置まで前記穴部に収容され、前記弁部材の前記固定コア側の端部は前記突出部の前記当接部側の端面に当接し、前記厚肉部と前記弁部材とのラップ量は0.15mm以上であることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 前記弁部材は、内部に燃料通路を有する筒状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射装置。
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