JP4819182B2 - 不快な麦汁フレーバーが低減された未発酵のビール風味麦芽飲料およびその製造方法 - Google Patents

不快な麦汁フレーバーが低減された未発酵のビール風味麦芽飲料およびその製造方法 Download PDF

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    • C12H3/00Methods for reducing the alcohol content of fermented solutions or alcoholic beverage to obtain low alcohol or non-alcoholic beverages

Description

本発明は、不快な麦汁フレーバーが低減された未発酵のビール風味麦芽飲料およびその製造方法に関する。
近年の健康志向の高まりの中でアルコール摂取量を自己管理する消費者が増加している。また、飲酒運転に対する罰則の強化など道路交通法の改正により、自動車等の運転に従事する者のアルコール摂取に対する関心が高まっている。このような中で低アルコールあるいは無アルコールのビール風味麦芽飲料への需要が一段と高まっている。
従来の低アルコールビール風味麦芽飲料は、通常のビール飲料同様、酵母による発酵を行うことでビールの風味を飲料に付与し、併せてアルコールの低減を図っている。これは、ビールと同様の味や香りを需要者が期待するため、アルコール発酵を完全に排除して低アルコール麦芽飲料を製造することは困難であると考えられてきたことによる。従って、従来の低アルコールビール風味麦芽飲料の製造は酵母による発酵が行われることを前提とし、酵母による代謝プロセスの改良や発酵生成物からアルコールを効果的に除去する方法が検討されてきた。
例えば、特開昭62−272964号公報(特許文献1)、特開2004−222572号公報(特許文献2)、および特開2005−13142号公報(特許文献3)には、発酵の際に通気処理あるいはガス通気処理を行うことにより低アルコール飲料を製造することが開示されている。
また、特開昭62−272965号公報(特許文献4)、特開平4−45777号公報(特許文献5)、およびWO2004/018612号公報(特許文献6)には、希釈したビールや低アルコールの麦芽飲料にビール風味を付与するために特定の物質を添加する方法が開示されている。
しかしながら、これら従来の技術ではいずれも酵母による発酵を前提としており、製品からアルコールを完全に除去することは現実的に不可能であった。従って、従来の低アルコールビール風味麦芽飲料はアルコールを摂取したくない者や自動車等を運転する者の飲用には適していない。
一方で、単に酵母による発酵を排除し、麦芽により生成された麦汁を最終製品とした場合、未発酵の麦汁には特有のフレーバー(麦汁フレーバー)が存在し、一般的には飲用に適さない。すなわち、この麦汁フレーバーは飲用した際も、戻り香となって味わいにまで悪影響を及ぼすことから、飴湯として飲まれている例を除いては飲料として直接には供されていない。
麦汁フレーバーは、麦汁の仕込工程、特に煮沸での熱分解により発生するアルデヒド類に由来しており、飴様臭・穀物様臭などの原因物質として知られている。これらアルデヒド類は、通常のビール類であれば発酵工程において酵母によって代謝され、激減する。しかし、前述のように酵母による発酵で生成するアルコールを完全にゼロとすることは困難である。
特開2003−250503号公報(特許文献7)には麦芽エキスと糖類を添加してなるビール風味の炭酸飲料が開示されているが、この公報では極めて少量の麦芽エキスが風味付けのために用いられているだけであり、未発酵の麦汁を主体としたビール風味麦芽飲料はこれまでに知られていない。
特開昭62−272964号公報 特開2004−222572号公報 特開2005−13142号公報 特開昭62−272965号公報 特開平4−45777号公報 WO2004/018612号公報 特開2003−250503号公報
本発明は、不快な麦汁フレーバーが低減され、ビール風味を備えた未発酵のビール風味麦芽飲料とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、麦汁を活性炭で処理することにより、不快な麦汁フレーバーが吸着・除去され、ビール風味を備えた未発酵の麦芽飲料が得られることを見いだした。ビールや発泡酒の原料となる麦汁は酵母の発酵により麦汁フレーバーが香味成分に変換され、ビール風味が付与されると考えられてきたことから、酵母の発酵プロセスを経ず、麦汁を活性炭処理することにより、不快な麦汁フレーバーが低減されるとともにビール風味が付与された未発酵の麦芽飲料を製造できることは本発明者らにとって驚くべきことであった。
すなわち、本発明によれば以下の発明が提供される。
(1)麦汁を吸着剤と接触させることによって麦汁フレーバーを低減させる工程を含んでなる、未発酵のビール風味麦芽飲料の製造方法。
(2)麦汁の糖度が3〜20%である、(1)に記載の製造方法。
(3)麦汁を麦芽粉砕物から調製する工程を更に含んでなる、(1)に記載の製造方法。
(4)吸着剤が活性炭である、(1)〜(3)のいずれか一項に記載の製造方法。
(5)麦芽粉砕物1kg当たり10〜30gの量の活性炭を使用する、(4)に記載の製造方法。
(6)細孔容積が0.4〜1.7ml/gの活性炭を使用する、(4)または(5)に記載の製造方法。
(7)ビール風味麦芽飲料の糖度が3〜8%である、(1)〜(6)のいずれか一項に記載の製造方法。
(8)ビール風味麦芽飲料中のフェニルアセトアルデヒドの濃度、2−メチルブタナールおよび3−メチルブタナールの濃度の合計、フルフラールの濃度、およびメチオナールの濃度の少なくとも一つあるいは全部が以下の濃度範囲である、(1)〜(7)のいずれか一項に記載の製造方法:
・フェニルアセトアルデヒドの濃度:7〜50μg/L、
・2−メチルブタナールと3−メチルブタナールの濃度の合計:22〜120μg/L、
・フルフラールの濃度:40〜300μg/L、
・メチオナールの濃度:5〜20μg/L。
(8’)ビール風味麦芽飲料中のフェニルアセトアルデヒドの濃度、2−メチルブタナールおよび3−メチルブタナールの濃度の合計、フルフラールの濃度、およびメチオナールの濃度の少なくとも一つあるいは全部が以下の濃度範囲である、(1)〜(7)のいずれか一項に記載の製造方法:
・フェニルアセトアルデヒドの濃度:15〜50μg/L、
・2−メチルブタナールと3−メチルブタナールの濃度の合計:22〜33μg/L、
・フルフラールの濃度:40〜100μg/L、
・メチオナールの濃度:7〜15μg/L。
(9)フェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、およびメチオナールの濃度の合計が120〜410μg/Lの範囲である、(1)〜(8)のいずれか一項に記載の製造方法。
(10)(1)〜(9)のいずれか一項に記載の製造方法により製造された、未発酵のビール風味麦芽飲料。
(11)麦汁から調製された未発酵のビール風味麦芽飲料であって、ビール風味麦芽飲料中のフェニルアセトアルデヒドの濃度、2−メチルブタナールおよび3−メチルブタナールの濃度の合計、フルフラールの濃度、およびメチオナールの濃度の少なくとも一つあるいは全部が以下の濃度範囲に調整されたビール風味麦芽飲料:
・フェニルアセトアルデヒドの濃度:7〜50μg/L、
・2−メチルブタナールと3−メチルブタナールの濃度の合計:22〜120μg/L、
・フルフラールの濃度:40〜300μg/L、
・メチオナールの濃度:5〜20μg/L。
(12)フェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、およびメチオナールの濃度の合計が120〜410μg/Lの範囲に調整された、(11)に記載のビール風味麦芽飲料。
本発明によれば、不快な麦汁フレーバーが低減され、ビール風味を備えた未発酵の麦芽飲料とその製造方法が提供される。本発明による麦芽飲料は、未発酵の麦汁を使用した麦芽飲料でありながら、不快な麦汁フレーバーが低減されるとともにビールの風味を備えていることから、これまで両立しえなかったアルコールゼロとビール風味飲料という需要者のニーズに同時に応えることができる点で有利であるといえる。
活性炭処理した麦汁のストレッカーアルデヒドの合計量(μg/L)と麦汁臭強度(5段階官能評価)との関係を示した図である。
発明の具体的説明
定義
本発明において「麦芽飲料」とは、麦汁を主体とする飲料を意味し、炭酸ガス等により清涼感が付与された麦芽清涼飲料も含まれるものとする。
本発明において「ビール風味」とは、通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りをいう。
本発明において「完全無アルコール」とは、アルコールが全く含まれないこと、すなわち、アルコール含量が0.00重量%であることを意味する。
本発明において「麦汁フレーバー」とは、未発酵の麦汁に特有のフレーバー(香り)を意味する。このような未発酵麦汁に特有のフレーバーとしては、麦汁の煮沸で熱分解により発生する飴様臭や穀物様臭のような不快なフレーバー(本明細書において「不快な麦汁フレーバー」ということがある)が挙げられ、これらの臭気は後述するアルデヒド類に由来していると考えられる。
麦芽飲料の製造方法
本発明によれば、麦汁を吸着剤と接触させることによって不快な麦汁フレーバーが低減され、ビール風味を備えた未発酵の麦芽飲料を製造することができる。具体的には、麦汁を調製し、麦汁を吸着剤により処理し、得られた麦汁を濾過することにより、本発明によるビール風味麦芽飲料を製造することができる。本発明による製造方法では未発酵の麦汁を使用していることから、製造された麦芽飲料は発酵に由来するアルコール成分を一切含まない。以下、麦汁の調製、吸着剤による処理、麦芽飲料の濾過の順に説明する。
[麦汁の調製]
麦汁の調製は、常法に従って行うことができ、例えば、(a)麦芽粉砕物と水の混合物を糖化し、濾過して、麦汁を得る工程、(b)得られた麦汁にホップを添加した後、煮沸する工程、(c)煮沸した麦汁を冷却する工程を行うことにより得ることができる。
工程(a)において、麦芽粉砕物は、大麦、例えば二条大麦を、常法により発芽させ、これを乾燥後、所定の粒度に粉砕したものであれば良い。
麦芽粉砕物と水の混合物には副原料を添加してもよい。副原料としては、例えば、米、コーンスターチ、コーングリッツ、糖類(例えば、果糖ブドウ糖液糖などの液糖)、食物繊維などが挙げられる。副原料が糖類の場合には麦汁を糖化ないし濾過した後に添加してもよい。また、水はその全量を麦芽粉砕物と混合しても、あるいはその一部を麦芽粉砕物と混合し、残りを全部または分割して糖化後の麦汁に添加してもよい。
麦汁を構成する麦芽粉砕物、副原料および水の割合は適宜決定することができるが、工程(c)の後に得られる麦汁の糖度が3〜20%、好ましくは、7〜14%となるように麦芽粉砕物、副原料および水の割合を決定してもよい。麦芽粉砕物、副原料および水の割合は、例えば、麦芽粉砕物100重量部に対して、副原料0〜100重量部、水400〜2000重量部、好ましくは、副原料0〜30重量部、水600〜1300重量部とすることができる。副原料が果糖ブドウ糖液糖および食物繊維の場合には、麦芽粉砕物、副原料および水の割合は、例えば、麦芽粉砕物100重量部に対して、副原料10〜40重量部、水800〜1500重量部、好ましくは、副原料20〜30重量部、水1000〜1200重量部とすることができる。この場合、果糖ブドウ糖液糖と食物繊維の重量比(固形分)は1:0.1〜10とすることができる。
上記混合物の糖化および濾過は常法に従って実施することができる。
工程(b)では、(a)で得られた麦汁にホップを添加した後、煮沸することによりホップの風味・香気を煮出することができる。煮沸後、沈殿により生じたタンパク質などの粕を除去してもよい。
工程(c)では、煮沸した麦汁を冷却する。この冷却は、麦汁が凍らない程度の極力低い温度、通常、1〜5℃まで冷却するのが望ましい。
麦汁には、香料、色素、起泡・泡持ち向上剤などの添加剤を添加してもよい。これらの添加剤は、麦汁の糖化前に添加しても、麦汁を糖化ないし濾過した後に添加してもよい。
[吸着剤による処理]
本発明において、不快な麦汁フレーバーを吸着・除去する吸着剤による処理は、仕込工程以降の製造工程において適宜行い得るが、特に最終工程の濾過に際して、他の被濾過成分とともに吸着剤を濾別するのが効率的である。
吸着剤による麦汁の処理は、カラム処理や一定時間接触後吸着剤を分離するなどの方法により麦汁と接触させることにより行うことができる。特に、麦芽飲料の製造における貯蔵タンクを用いて有利に実施することができ、例えば、仕込工程で製造した麦汁を貯蔵タンクに移したとき、あるいは貯蔵タンクより麦芽飲料を導出する直前に、活性炭等の吸着剤を添加して、吸着剤による処理を行うことができる。
吸着剤による麦汁の処理は、1〜5℃程度の温度範囲で、1時間から5日間の期間で実施することができる。
麦汁と接触させる吸着剤としては、活性炭、吸着樹脂が挙げられるが、好ましくは、活性炭である。不快な麦汁フレーバーを効率的に吸着・除去する観点から、細孔容積が0.4〜1.7ml/g、好ましくは、0.5〜1.5ml/gの活性炭を用いることができる。また、不快な麦汁フレーバーを吸着・除去し、ビール風味を備えた麦芽飲料を効果的に得る観点から、活性炭の使用量は、麦芽粉砕物1kg当たり10〜30g、好ましくは、15〜25gとすることができる。
使用できる活性炭としては粉末活性炭や粒状活性炭が挙げられる。粉末活性炭を使用する場合には、不快な麦汁フレーバーを効率的に吸着・除去し、適当なビール風味を付与する観点から、例えば、比表面積が1100m/g以上のもの、細孔容積が0.77ml/g以上のもの、平均細孔直径が1.8〜3.6nmのもの、あるいはこれらの特性を組み合わせて有するものやこれらの特性をすべて有するものを選択することができる。また、粒状活性炭を使用する場合には、不快な麦汁フレーバーを効率的に吸着・除去し、適当なビール風味を付与する観点から、例えば、比表面積が1100m/g以上のもの、細孔容積が1.0ml/g以下のもの、平均細孔直径が1.8〜3.6nmのもの、あるいはこれらの特性を組み合わせて有するものやこれらの特性をすべて有するものを選択することができる。
不快な麦汁フレーバーが低減・抑制されたか否かは、官能評価試験や成分分析試験によって確認することができる。例えば、成分分析試験を行う場合には、後述するようなストレッカーアルデヒド類の濃度を指標にして評価することができる。
[麦芽飲料の濾過]
吸着剤による処理に付されて得られた麦芽飲料を濾過して不要なタンパク質や吸着剤を除去することができる。濾過は常法に従って行うことができるが、好ましくは、珪藻土濾過機を用いて行うことができる。濾過に当たっては、麦汁飲料に脱気水を加えて希釈後に濾過し、最終製品の糖度を3〜8%に調整してもよい。
濾過の後、通常のビールまたは発泡酒の製造において行われる工程、例えば、脱気水などによる最終濃度の調節、炭酸ガスの封入、低温殺菌(パストリゼーション)、容器(例えば樽、壜、缶)への充填(パッケージング)、容器のラベリングなど、を適宜行うことができる。
本発明の好ましい態様によれば、麦芽粉砕物から調製された糖度7〜14%の麦汁を、麦芽粉砕物1kg当たり15〜25gの量の活性炭と接触させることによって不快な麦汁フレーバーを低減させる工程を含んでなる、未発酵のビール風味麦芽飲料の製造方法が提供される。この場合、麦汁と活性炭との接触は、1〜5℃程度の温度範囲で、1時間から5日間の期間で実施することができる。
ビール風味麦芽飲料
本発明によるビール風味麦芽飲料は、未発酵の麦汁を使用する麦芽飲料であるにも関わらず、不快な麦汁フレーバーが抑制されるとともに、ビールの風味が備わっている。以下の理論に拘束される訳ではないが、麦汁を吸着剤処理に付すことによって飲料中のアルデヒド類の濃度が適正な濃度範囲に制御され、それにより不快な麦汁フレーバーが抑制されるとともに、ビールの風味が実現されたと考えられる。
本発明によるビール風味麦芽飲料に含まれるアルデヒド類としては、フェニルアセトアルデヒド(phenylacetaldehyde)、メチオナール(methional)、2−メチルブタナール(2-methylbutanal)、3−メチルブタナール(3-methylbutanal)、フルフラール(furfural)などのストレッカーアルデヒド類が挙げられる。
上記アルデヒド類のうち、フェニルアセトアルデヒドのビール風味麦芽飲料中の濃度は7〜50μg/Lの範囲とすることができる。また、上記アルデヒド類のうち、メチオナールのビール風味麦芽飲料中の濃度は5〜20μg/Lの範囲とすることができる。フェニルアセトアルデヒドおよびメチオナールは麦汁の不快臭であることが知られているが(J. Agric. Food Chem. 2004, 52, 7911-7917)、後記実施例に示すように、飲料中のこれらの成分の濃度を上記範囲内に調整することで、不快な麦汁フレーバーが低減されるとともに、ビール風味が付与された。
上記アルデヒド類のうち、ビール風味麦芽飲料中の2−メチルブタナールと3−メチルブタナールの濃度の合計は22〜120μg/Lの範囲とすることができる。また、上記アルデヒド類のうち、フルフラールのビール風味麦芽飲料中の濃度は40〜300μg/Lの範囲とすることができる。
後記実施例に示されるように、フェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、およびメチオナールの濃度の合計と麦汁臭強度との間には高い相関性が認められた。すなわち、本発明によれば、麦汁臭をビール飲料として適正な範囲にするために、ビール風味麦芽飲料中のフェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、およびメチオナールの濃度の合計を120〜410μg/Lの範囲とすることができる。
本発明の別の面によれば、上記のようなアルデヒド類濃度を有することを特徴とする、未発酵のビール風味麦芽飲料が提供される。
以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例1:完全無アルコールのビール風味飲料の製造(1)
(1)麦汁の調製
仕込槽に麦芽粉砕物200kgと温水700Lを加えて混合し、50〜76℃で糖化を行った。糖化工程終了後、これを麦汁濾過槽において濾過して、その濾液として透明な麦汁を得た。
得られた麦汁を煮沸釜に移し、これに液糖を主体とする副原料80kg(固形分換算)を加え、更にホップを1kg加えて、100℃で煮沸した。煮沸した麦汁をワールプール槽に入れて、沈殿により生じたタンパク質などの粕を除去した。この際、煮沸後の麦汁に温水を加え、糖度を7%に調整した。得られた麦汁(1,800L)をプレートクーラーで4℃まで冷却し、後述の吸着剤による処理に供した。なお、振動式密度計により測定した20℃における密度を糖度(%)とした。
(2)吸着剤による処理
(1)のようにして得られた麦汁1,800Lを貯蔵タンクに移した。貯蔵タンクには、少量の水で溶解した活性炭(白鷺(商標名)、日本エンバイロケミカルズ社)(細孔容積:0.779ml/g)2,000g(試験1、活性炭処理中、麦芽1kg当たり18.4g)あるいは8,000g(試験2、活性炭処理強、麦芽1kg当たり73.6g)を添加した。活性炭添加後、4℃で5日間接触させた。
(3)麦芽飲料の濾過
(2)のようにして吸着剤処理された麦汁に脱気水を加えて珪藻土濾過機により濾過し、糖度を4%に調整した完全無アルコール(アルコール含量が0.00重量%)の麦芽飲料を得た。
(4)品質の確認
活性炭処理しない麦汁(対照)と活性炭処理した後の麦汁(試験1、試験2)のアルデヒド類の濃度をヘッドスペースSPME(Solid-Phase Micro-Extraction)分析法(J.Agric.Food Chem. 2003, 52, 6941-6944)に従って測定した。具体的には、ガスクロマトグラフ質量分析計としてAgilent社製5973型を、多機能オートサンプラーとしてGERSTEL社製MPS2を、多機能オートサンプラーラック冷却装置としてGERSTEL社製PELTIER THERMOSTATを、SPME FiberとしてSUPELCO社製57328-Uをそれぞれ用いて測定を行った。
活性炭処理しない麦汁(対照)は、試験に用いた麦汁と同じ麦汁に対し活性炭を加えずに、上記と同等の温度条件にて保管したものを、ビール系飲料で一般的な濾過を行い、製品詰めしたものを評価した。活性炭処理した後の麦汁は、活性炭を2,000g使用した麦汁(試験1、活性炭処理中)、活性炭を8,000g使用した麦汁(試験2、活性炭処理強)を評価した。
対照区および試験区の麦汁並びに市販のビールおよび発泡酒のアルデヒド類の分析値は以下のとおりであった。
Figure 0004819182
試験区の活性炭処理した麦汁ではアルデヒド類の低減が見られた。アルデヒド類はビールのオフフレーバー(特に劣化を想起させる香り)の原因物質として一般的に知られた成分である。
また、対照区と試験区の麦汁について官能評価試験を実施した。具体的には、麦汁特有のフレーバーを、訓練され官能に優れたパネル10名により以下の基準で5段階評価した。
1:ビール飲料として不足
2:1と3の中間の強度
3:ビール飲料として適正
4:3と5の中間の強度
5:ビール飲料として強すぎて不快
(スコア2〜4をビールテイスト飲料として適正と判断する。スコア2〜3.5をビールテイスト飲料としてより適正と判断する。)
官能評価試験の結果は以下のとおりであった。
Figure 0004819182
試験区のうち、試験2(活性炭処理強)は、麦汁特有のフレーバーが抑制されているが、ビール特有の香りも除去されているため、逆にビールらしさを失っている印象であった。一方で、試験1(活性炭処理中)は、完全無アルコールの麦芽飲料でありながら、麦汁特有のフレーバーが抑制されるとともに、ビールらしい風味が実現された。すなわち、麦汁飲料においてアルデヒド類を適正な濃度に制御することにより風味に優れたビール風味麦芽飲料を製造できることが判明した。すなわち、不快な臭気をもつアルデヒド類の濃度は除去・低減すればするほどよいという訳ではなく、ビール風味を損なわないという観点から下限濃度も存在しうることが判明した。
実施例2:完全無アルコールのビール風味飲料の製造(2)
(1)麦汁の調製
仕込槽に麦芽粉砕物8900kgと温水26.7kLを加えて混合し、50〜76℃で糖化を行った。糖化工程終了後、これを麦汁濾過槽において濾過して、その濾液として透明な麦汁を得た。
得られた麦汁を煮沸釜に移し、これに液糖を主体とする副原料2470kg(固形分換算)を加え、更にホップを40kg加えて、100℃で煮沸した。煮沸した麦汁をワールプール槽に入れて、沈殿により生じたタンパク質などの粕を除去した。この際、煮沸後の麦汁に温水を加え、糖度を7%に調整した。得られた麦汁(127kL)をプレートクーラーで4℃まで冷却し、後述の吸着剤による処理に供した。なお、振動式密度計により測定した20℃における密度を糖度(%)とした。
(2)吸着剤による処理
(1)のようにして得られた麦汁400mLを試験用ガラス瓶に移した。その麦汁に対し、10種類の活性炭を添加した。使用した活性炭の名称、分類、および特性(比表面積、細孔容積、および平均細孔)は表3において示した。活性炭は、556mg添加し(麦芽1kgあたり20g)、4℃で1時間撹拌しながら接触させた。
(3)麦芽飲料の濾過
(2)のようにして吸着剤処理された麦汁の糖度を4%に調整し、完全無アルコール(アルコール含量が0.00重量%)の麦芽飲料を得た。
(4)品質の確認
活性炭処理しない麦汁(対照)と活性炭処理した後の麦汁のアルデヒド類の濃度をヘッドスペースSPME(Solid-Phase Micro-Extraction)分析法(J.Agric.Food Chem. 2003, 52, 6941-6944)に従って測定した。具体的には、ガスクロマトグラフ質量分析計としてAgilent社製5973型を、多機能オートサンプラーとしてGERSTEL社製MPS2を、多機能オートサンプラーラック冷却装置としてGERSTEL社製PELTIER THERMOSTATを、SPME FiberとしてSUPELCO社製57328-Uをそれぞれ用いて測定を行った。
活性炭処理しない麦汁(対照)は、試験に用いた麦汁と同じ麦汁に対し活性炭を加えずに、上記と同等の温度条件にて保管したものを評価した。活性炭処理した後の麦汁は、活性炭を556mg使用した麦汁を評価した。
対照区(No.10)および試験区(No.1〜9)のアルデヒド類の分析値は以下のとおりであった。
Figure 0004819182
試験区の活性炭処理した麦汁ではアルデヒド類の低減が見られた。アルデヒド類はビールのオフフレーバー(特に劣化を想起させる香り)の原因物質として一般的に知られた成分である。
また、対照区と試験区の麦汁について官能評価試験を実施した。具体的には、麦汁特有のフレーバーを、訓練され官能に優れたパネル4名により以下の基準で5段階評価した。
1:ビール飲料として不足
2:1と3の中間の強度
3:ビール飲料として適正
4:3と5の中間の強度
5:ビール飲料として強すぎて不快
(スコア2〜4をビールテイスト飲料として適正と判断する。スコア2〜3.5をビールテイスト飲料としてより適正と判断する。)
官能評価試験の結果は以下のとおりであった。
Figure 0004819182
また、ストレッカーアルデヒドの合計量と麦汁臭強度との関係を図に示すと図1の通りであった。
図1に示される通り、ストレッカーアルデヒドの総和(フェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、メチオナールの濃度の合計)と麦汁臭強度の高い相関性(y=1.4705Ln(x)−5.2384、R=0.9861)が認められた。

Claims (8)

  1. 1〜5℃の温度範囲で麦汁を活性炭と接触させることによって不快な麦汁フレーバーを低減させる工程を含んでなる、未発酵のビール風味麦芽飲料の製造方法。
  2. 麦汁の糖度が3〜20%である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 麦汁を麦芽粉砕物から調製する工程を更に含んでなる、請求項1に記載の製造方法。
  4. 麦芽粉砕物1kg当たり10〜30gの量の活性炭を使用する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 細孔容積が0.4〜1.7ml/gの活性炭を使用する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. ビール風味麦芽飲料の糖度が3〜8%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. ビール風味麦芽飲料中のフェニルアセトアルデヒドの濃度、2−メチルブタナールおよび3−メチルブタナールの濃度の合計、フルフラールの濃度、およびメチオナールの濃度の少なくとも一つが以下の濃度範囲である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法:
    ・フェニルアセトアルデヒドの濃度:7〜50μg/L、
    ・2−メチルブタナールと3−メチルブタナールの濃度の合計:22〜120μg/L、・フルフラールの濃度:40〜300μg/L、
    ・メチオナールの濃度:5〜20μg/L。
  8. フェニルアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、3−メチルブタナール、フルフラール、およびメチオナールの濃度の合計が120〜410μg/Lの範囲である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。
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