JP4785004B2 - 読み出し方法および検出デバイス - Google Patents

読み出し方法および検出デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP4785004B2
JP4785004B2 JP2007533413A JP2007533413A JP4785004B2 JP 4785004 B2 JP4785004 B2 JP 4785004B2 JP 2007533413 A JP2007533413 A JP 2007533413A JP 2007533413 A JP2007533413 A JP 2007533413A JP 4785004 B2 JP4785004 B2 JP 4785004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
read
bit line
memory
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007533413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008513929A (ja
Inventor
カールソン、クリステル
リャヴグレン、ニクラス
ウーマック、リチャード
Original Assignee
シン フイルム エレクトロニクス エイエスエイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シン フイルム エレクトロニクス エイエスエイ filed Critical シン フイルム エレクトロニクス エイエスエイ
Publication of JP2008513929A publication Critical patent/JP2008513929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4785004B2 publication Critical patent/JP4785004B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/06Sense amplifiers; Associated circuits, e.g. timing or triggering circuits
    • G11C7/062Differential amplifiers of non-latching type, e.g. comparators, long-tailed pairs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、エレクトレットまたは強誘電コンデンサの形態をしたメモリセルを備えたパッシーブなマトリックスのアドレス指定可能な強誘電またはエレクトレットメモリアレイ内のメモリセルを読み出す方法であって、前記メモリセルが、それぞれの並列な電極の第1の組と第2の組の交点に位置しており、前記第1の組が、ワードライン(WL)を形成し、前記第2の組が、ビットライン(BL)を形成し、前記ワードラインと前記ビットラインが、駆動手段に接続されており、前記ビットラインが、前記ビットライン内を流れる電荷を測定するための検出手段に対する接続部を有し、読み出し動作時の前記検出手段が、前記データ、一般に二進の「1」または二進の「0」に対応する電流応答信号または電荷応答を検出するようになっている、メモリセルを読み出す方法に関する。
本発明は、エレクトレットまたは強誘電コンデンサの形態をしたメモリセルを含むパッシーブマトリックスメモリに記憶されたデータを読み出すために検出デバイスを使用し、前記メモリセルが、それぞれの並列な電極の第1の組と第2の組の交点に位置しており、前記第1の組が、ワードライン(WL)を形成し、前記第2の組が、ビットライン(BL)を形成し、前記ワードラインと前記ビットラインが、駆動手段に接続されており、前記ビットラインが、前記ビットライン内を流れる電荷を測定するための検出手段に対する接続部を有し、前記検出手段が、前記データ、一般に二進の「1」または二進の「0」に対応する電流応答を検出するようになっており、前記検出デバイスが、第1利得および第1バンド幅の第1増幅器から成る積分回路を有する第1増幅ステージ(A1)を備え、本発明に係る方法の一実施例を実行するための検出デバイスにも関する。
近年、情報の各ビットが電気的に分極可能な材料から構成された局部的なボリューム素子での分極状態として記憶される不揮発性データ記憶デバイスが実証されている。この種の材料はエレクトレットまたは強誘電材料と称される。これら強誘電材料は、正式にはサブクラスのエレクトレット材料であり、正の永久分極状態または負の永久分極状態のいずれかに分極できる。適当な極性の電界を加えることにより、更に分極状態の切り換えを誘導できる。外部から加えられる電界がなくても、この材料はその分極状態を維持できるので、不揮発性が得られる。分極状態の1つは、ロジック1および他のロジック「0」と見なされる。このような現象はメモリセルによって利用されており、これらメモリセルには通常、メモリ材料に電圧を加えることができる少なくとも2つの別個の電極に関連し、強誘電またはエレクトレット材料、少なくともメモリ材料が設けられている。
これらメモリ材料は、2つの別個の電極(一方の電極はビットラインと称され、他方の電極はワードラインと称される)の交点に位置するメモリ材料の一部にメモリセルが構成されたアレイとして一般に配置されている。多数のビットラインとワードラインとが互いに交差する結果、メモリアレイ、すなわち各ビットラインおよびワードラインに沿っていくつかのメモリセルが位置するメモリマトリックスが得られる。この種のメモリマトリックスはアクティーブタイプであるか、またはパッシーブタイプのいずれかである。アクティーブマトリックスでは、アクティーブ素子、例えば個々のメモリセルにリンクされたトランジスタが存在するが、他方、パッシーブマトリックスに配置されたメモリデバイスではかかる素子は存在しない。パッシーブマトリックスは製造が簡単であり、高集積密度が可能であるが、互いに電気的にアイソレートせず、共通する電極を共用するセルに関連し、異なるタイプの外乱が生じるという欠点がある。次の説明では、パッシーブマトリックスメモリを主題とする。
パッシーブマトリックスメモリデバイスでは、メモリセル全体にわたる電圧を設定し、制御できるよう、ビットラインおよびワードラインの双方に接続された電圧ドライバが一般に存在する。一般にビットラインに接続された検出増幅器の形態をした検出手段が、解放された電荷を検出し、記録するために、読み出し時に使用される。すなわちメモリセルの読み出し時に検出されるのは、ビットラインの電流である。電極電圧はパルスプロトコルとしても知られるタイミング図に定められ、表示されるが、このタイミング図は、電極上の電位を示すと共に、例えば書き込みおよび読み出し中に、時間に対してこれら電位がどのように変化するかを示す。
読み出し時にメモリセルから解放される比較的小さい信号の電流に起因する、過去の主な問題は、スニーク電流としても知られるマスキング電流の影響を少なくし、どのロジック状態が表示されているかを読み出し値から良好に決定できるよう、信号強度および信号の質を改善することであった。
スニーク電流に対するいくつかの対策が提案されているが、これら提案の多くは組み合わせて使用できる。読み出し中のスニーク電流を低減する1つの方法は、ワードラインに沿ったすべてのセルが同時にスイッチング電流を受信し、よってパラレルにすべてのセルを読み出すような、いわゆるフル行読み出しパルスプロトコルを使用することである。これによって、読み出されないセル全体にわたり、すなわちアドレス指定されないセル全体にわたり、ゼロまたは部分的電圧を達成することが可能となる。この場合のアドレス指定されないセルは、他のワードライン内のセルを基準とする。本願出願人による国際公開特許出願第WO03/046923号には、フル行読み出しのためのパルスプロトコルが開示されている。
スニーク電流の問題は、信頼できる読み出し信号を提供するために、タイミング図に関連し、検出デバイスを配置し、作動させる異なる方法によっても解決される。知られている1つの方法は「デュアル読み出し」方法であり、この方法は、例えば本願出願人のノルウェー特許第 号内の適当な検出デバイスと共に開示されている。本願出願人による国際特許出願第2004/086406号における疑似差分検出増幅器を使用することに関連して開示されているような、検出デバイス内で効率的な電荷基準および適応形検出増幅器を使用することにより、更に信号対ノイズ比を改善できる。
要約すれば、一部を上記のように参考とした、対応するタイプのパッシーブマトリックスメモリからの読み出し値におけるノイズを低減する種々の方法が存在する。スニーク電流の影響を低減し、スニーク電流が読み出し中の主要なノイズ発生源となっているシステムで使用するための、従来の提案例に主に焦点を合わせた。しかしながら、主なノイズ発生源としてのスニーク電流を除去すると、特にパッシーブメモリデバイスからの読み出し値での信号対ノイズ比を更に改善することがまだ重要である場合、他のノイズ発生源を検討し、処理しなければならない。
これら他のノイズ発生源は、特に、メモリのサイズが、増加し、アレイ内の何百万個かのメモリセルを含むようなパッシーブマトリックスのアドレス可能な強誘電メモリにおける寄生結合および前記セルのうちの数千個へパラレルにアクセスすることに主に起因する、浮遊容量およびスニーク電流の効果を減少させるために、電圧パルスプロトコルを印加することによって減少できない大きなノイズ発生源を含む。同じように解決すべきことは、検出サンプリング手段、例えばアドレス指定されたメモリセルと検出増幅器とを接続するビットライン内を流れる検出された電流または電荷を積分し、増幅するのに使用されるセンス増幅器で発生するノイズを低減または解消することである。かかるノイズとして、サンプリングノイズ、すなわち検出増幅器および関連する回路によって生じる熱ノイズ、およびオフセットノイズ、すなわちサンプリングステップで生じる電圧偏差を挙げることができる。検出サンプリング回路によって生じるノイズは、従来技術ではわずかにしか認識されていない。それにもかかわらず、かかるノイズは、強誘電、すなわちエレクトレットメモリからの読み出し時のビットエラーレートに大きな影響を与え得る。
従って、本発明の主な目的は、パッシーブマトリックスアドレス指定可能な強誘電またはエレクトレットメモリからの読み出し値における信号対ノイズ比を改善することである。より詳細には、主な目的は、検出デバイスのサンプリングノイズおよび電圧ノイズ(オフセットノイズ)を低減することであり、最後に、本発明の別の目的は、特に検出サンプリング動作中に生じるノイズを低減または解消できる検出デバイスを提供することにある。
上記目的だけでなくそれ以外の特徴および利点は、
a)第1の時間インターバルにおいて、読み出すメモリセルにゼロまたは非スイッチング電位差を印加するステップと、
b)前記第1タイムインターバルの終了時に前記ビットラインに接続された検出手段を附勢することにより、電荷の測定を開始し、積分を開始するステップと、
c)第2の時間インターバルにおいて、前記検出手段を附勢した結果、ノイズ信号を積分し、サンプリングするステップと、
d)第3時間インターバルの終了時に、前記メモリセルのワードラインおよびビットラインにそれぞれ所定の組の駆動電圧を印加することによりメモリセルにスイッチング電位差を印加するステップと、
e)第4時間インターバルにおいて、前記印加したスイッチング電位差に対する電荷応答信号を積分し、サンプリングするステップと、
f)前記サンプリングされた電荷応答信号から、サンプリングされたノイズ信号を減算すると共に、前記メモリセルの設定されたロジックステートを表示する読み出し電荷値を発生するステップとを備えることを特徴とする、本発明に係わる方法により実現される。
最後に同じ目的だけでなく上記以外の特徴および利点は、前記第1増幅ステージに続く第2増幅ステージ(A2)を備え、前記第2増幅ステージが、前記第1増幅器の第1利得および第1バンドと異なる第2利得および第2バンド幅の第2増幅器を備え、前記第2増幅器の第2利得が、前記第1増幅器の第1利得よりも大幅に小さく、前記第2増幅器の第2バンド幅が、前記第1増幅器の第1バンド幅よりも狭く、前記第2増幅ステージが、更に前記第1増幅ステージの出力と前記第2増幅器の入力との間に接続されたサンプリングコンデンサとを備えることを特徴とする、本発明に係わる検出デバイスによっても実現される。
上記以外の他の特徴および利点は、請求項2〜4記載の本発明に係わる方法および請求項6〜10記載の本発明に係わるデバイスによって実現できる。
以下、添付図面を参照し、本発明についてより詳細に説明する。
好ましい実施例を参照し、本発明について説明する前に、特に強誘電およびエレクトレット材料のヒステリシス並びに対応するパッシーブなマトリックスによりアドレス指定可能なデバイスの構造を参照しながら、全般的なバックグラウンドについて簡単に検討する。
図1を参照する。ヒステリシス曲線100を有する材料、一般に強誘電材料またはエレクトレット材料は、保持電界を越える電界を受けると、その分極方向を変える。便宜上、X軸線に沿った電界ではなく、電圧でヒステリシス曲線を示す。保持電界強度Eを材料層の厚みで乗算することにより、保持電圧Vを計算する。交点、すなわちメモリセルが公称スイッチング電圧Vを受けるときにはいつも、飽和分極Pが生じる。電界が一旦除かれると、分極は2つの残留分極状態P101および−P102のうちの1つに戻る。残留分極状態のうちの1つは、一般に記憶されたロジック「0」を示すが、他の分極状態は記憶されたロジック「1」を示すので、不揮発性メモリ機能が得られる。
図2aは、直角に交差する電極ラインのマトリックスを示す。標準的な用語と一致させるために、この後、水平(行)電極ラインをワードライン200(略語WL)と称し、垂直(列)電極ラインをビットライン210(略語BL)と称す。ワードラインとビットラインの交点に設けられる対応するタイプのメモリ材料は、一般にビットライン電極およびワードライン電極の2つの層の間の強誘電またはエレクトレット材料の薄膜層として設けられる。ドライブ検出動作中、選択されたワードライン201およびビットライン211が附勢され、電位差が公称スイッチング電圧Vに等しくなるよう、所定の組の電位にセットされる。アクティーブビットラインとアクティーブワードラインの交点には、作動によってアドレス指定されるメモリセルが位置する。セル内の所定の分極方向を定める(書き込み)か、またはプリセットされた分極方向をモニタ(読み出し)するかのいずれかを行うためには、アドレス指定されたセルをスイッチングするのに十分高い電圧が必要である。同時に、当座はアドレス指定されないセル220で交差する多数のワードライン200およびビットライン210は、これらセル220での外乱電圧を最小に維持するように電圧を制御しなければならない。これら電極の間に位置する強誘電材料の層は、図2bに示されるように強誘電コンデンサ221のように機能する。読み出し時に、公知の極性の公称スイッチング電圧がアドレス指定されたセルに印加される。この結果、以前、セル内に記憶(設定)されていたいずれかのロジック値、すなわち分極状態に応じ、当該メモリセルの分極スイッチング、すなわちフリップ動作が生じる。このような分極がスイッチングされる結果、スイッチングされない時よりも多くの電荷が解放されることになり、この電荷の解放は、アドレス指定されたセルと交差するビットライン内に流れる電荷がどこで検出され、測定されるかを検出するのに使用される。
上記メモリセルの構造は、一般にパッシーブマトリックスと称される。「パッシーブ」なる用語は、マトリックス内のメモリセルにアクティーブ素子が全くリンクされていないことを意味する。上記タイプのパッシーブな構造によって製造が簡単となり、クロスポイント、すなわちメモリセルの密度が高くなる。強誘電またはエレクトレット材料製のメモリセルにおける一般的な問題は、メモリセルをスイッチングすることから解放される電流が比較的少ないことである。これによって信号はノイズの影響を受け易くなる。例えば0.0625μmの面積を有するメモリセルから解放される電荷は、一般に20fCの大きさである。信号電流が比較的小さいことは、特にアドレス指定されないメモリセルからの影響に起因する、パッシーブマトリックスに配置されたメモリセルの問題となっている。アドレス指定されるメモリセルは、乱れとノイズを生じさせる例えば数千個の他のメモリセルと、ビットラインおよびワードラインとを共用できる。アドレス指定されないメモリセルは、作動中に部分的電圧およびいわゆる外乱電圧を受信し、これによっていわゆるスニーク電流、すなわち望ましくないリンガー電流を生じさせ、これら電流はビットラインで加算され、アドレス指定されたセルからの電流応答をマスクすることが有り得る。
代表的なパッシーブマトリックスのアドレス指定可能なメモリデバイスの全機能および構造を一般的な態様で検討することが有効である。
図3は、本発明に適した代表的なパッシーブマトリックスのアドレス指定可能なメモリデバイスの構造および機能素子を簡略にされたブロック図で示す。メモリマクロ310は、メモリアレイ300と、行(ワードライン)および列(ビットライン)デコーダ302;301と、検出手段303と、データラッチ304とから成る。メモリアレイ300は、ワードライン200とビットライン210のマトリックスを含む。行デコーダ302および列デコーダ301は、検出手段303により検出を実行している間、メモリセルのアドレスをデコードする。データの一部またはすべてがメモリ制御ロジック320に転送されるまで、データラッチ304はデータをホールドする。メモリ制御ロジックはいくつかのメモリマクロ310を制御できる。メモリ制御ロジック320のモジュールは、メモリマクロ310に対するデジタルインターフェースを構成すると共に、メモリアレイ300の読み出しおよび書き込みを制御するようになっている。
対応するタイプのパッシーブマトリックスのアドレス指定可能なメモリと共に使用するための、主要な読み出し方法のうちの1つは、これまで主に、いわゆるデュアル読み出し原理に基づいていた。マトリックスにおけるビットライン内のメモリセルでのデュアル読み出しは、次のように簡単に説明できる。ビットラインおよびワードラインはセルスイッチング能力を有することなく、いわゆるプリチャージ電圧レベルを受信する。電荷の検出がスタートすると、電圧レベルがプリチャージ状態から読み出し状態にシフトするので、読み出すべきメモリセルに対してスイッチング能力を有する読み出し電圧が印加される。第1の読み出し値が記録、一般にサンプリングされる。この後で電圧レベルは一般にプリチャージ状態に復帰し、検出手段がリセットされ、次にこの手順が繰り返される結果、第2の読み出し値が得られる。第1の読み出しは、所定の読み出し電圧の曲線によって与えられる方向にアドレス指定されたメモリセルが既にスイッチングされることを保証するので、第2の読み出し値は決して分極のスイッチングから解放される電荷を含まない。第1の値から第2の値を減算することによって、読み出し値が形成され、この読み出し値は、読み出しセルのロジック状態を決定するのに使用される。当然ながら、この意図は、信号内の望ましくない寄与分、すなわち2つの読み出しの間に同じとなるスニーク電流を減算時に相殺し、読み出しセルから解放された電荷だけを示す読み出し値を残すことである。しかしながら実際には、読み出し値に関連するある程度の不確実性が常に存在する。すなわち双方の読み出し値内にスニーク電流の寄与分が存在し、この寄与分は完全には相殺できないか、または前の動作からのリンガースニーク電流の非線形性が存在し得る。更に、解放された電荷量は一般にメモリのアドレス履歴に依存し、従って読み出し値によってどの論理値が表示されているかを判断するに当たり、ある種の可変基準スレッショルドレベルを使用しなければならないことが多い。
図4は、デュアル読み出しを実現するために使用できる検出手段の基本的な機能コンポーネントを示す。図4の読み出しデバイスは第1増幅ステージA1、すなわち積分回路を構成し、この積分回路は増幅器415、好ましくは反転入力411および出力416との間にフィードバックコンデンサ414を備えた検出増幅器から成る。このフィードバックコンデンサ414は、積分モードと電圧フォロワーモードとの間で増幅器をスイッチングするために並列に使用されるスイッチ413を有する。増幅器の反転入力411にはビットラインBLが接続されており、非反転入力412には所定の基準電圧REFが印加されている。積分器からの第1読み出し値および第2読み出し値は、それぞれ第1サンプルホールド回路421および第2サンプルホールド回路422に記憶される。サンプルホールド回路421に記憶された読み出し値は、比較回路425の非反転入力423へ送られ、一方、サンプルホールド回路422に記憶された読み出し値はコンパレータの反転入力424へ送られる。コンパレータはこれら2つの読み出し値を比較し、読み出し値を示すデータ出力信号Doutを発生する。次にこのDout値はロジック値を発生するのに使用され、このロジック値はラッチを介し、メモリデバイスの他の部分、すなわちメモリコントローラで利用できるようにされる。
図4におけるデバイスは、デュアル読み出しのために他の方法も実現でき、このデュアル読み出しは図に示されたデバイス以外の他のデバイスによっても実現できることに留意すべきである。しかしながら、対応するタイプの最も公知の読み出しデバイスは、積分回路、一般に積分モードの検出増幅器を活用する。積分器は一般に閉状態でフィードバックコンデンサをバイパスし、増幅器を電圧フォロワーにするスイッチを使用して附勢/除勢される。
次に図5は、対応するタイプのパッシーブマトリックスにおけるメモリセルの代表的な読み出しの第1部分の間の、積分/検出増幅器の出力における代表的な信号の挙動を示す。この出力は、図4におけるデバイスのノード416に対応する。デュアル読み出しの場合、図5における信号の挙動は、第1読み出し値を記録すべきときまでの状況しか示していない。この信号レベルは、出力が0電圧でスタートし、次に負のフィードバックに起因し、負の数で増加するように正規化されている。時間tの前、例えばtにおいて、電極に電圧レベルが加えられる結果、メモリセル全体にプリチャージ電圧が加えられ、スイッチング能力を有するセル電圧は存在しない。プリチャージの際に、読み出されないセルに対するセル電圧は、読み出しセル電圧をその後印加する間の電圧と同じとなる。時間tで、電荷測定がスタートする。図4に示されたデバイスを使用する場合、このことはスイッチ413が開とされ、積分がスタートすることを意味する。検出すべき信号の性質および小サイズに起因し、増幅器415は比較的大きい増幅率および広いバンド幅を有していなければならない。これによる副次的な作用は、増幅器415の入力上のノイズが同じように増幅され、その結果、図5内のポイントtにおける信号挙動の予測できない振幅の急な変化として示されるような信号対ノイズの劣化が生じる。一般に生じることは、増幅器415からのオフセットおよび熱ノイズと共に、スイッチ413からの熱ノイズがビットライン内の容量によりサンプリングされ、次に増幅されること(kT/Cノイズとしても知られる)である。予測できない振幅に起因し、このことから生じるノイズは、従来のデュアル読み出し方法によっては補償できない。しかしながら、デュアル読み出しを使用する従来の状況では、主な問題はスニーク電流から生じるノイズであり、これら状況では、オフセットおよび熱ノイズの上記寄与分はマイナーなことで、無視できると見なされてきた。tとtとの間(tより後との間)の信号の傾きは、実際の限界に起因する、生じ得る漏れを示す。時間tにおいて、読み出しレベル信号が印加される。すなわち読み出すべきセルは、スイッチング能力によって電圧を受信する。このことは、ワードラインを附勢することによって達成でき、ワードラインを附勢すると、ワードラインの電圧が上昇するので、特定のワードライン内のすべてのセルが同時にスイッチング電圧を受信すること、すなわちこの特定のワードライン内のすべてのセルが「フル行読み出し」に従ってアドレス指定され、パラレルに読み出されることを意味する。電荷測定デバイスに結合されているビットライン内のセルが、スイッチング能力を有するパルスを受信すると、2つのシナリオが起こり得る。スイッチング能力を有するパルスがセルを反対方向にスイッチングし、その状態に保持し、その結果、図5における時間t後の曲線の下方部分によって示される比較的大きい電荷の解放が生じるか、またはその結果、図5における時間tの後の曲線の上方部分によって示される電荷のわずかな解放により、セルはスイッチングされないかのいずれかである。どちらのケースが生じたか判断するために、ポイントtの後、例えばtにおいて信号を一般にサンプリングする。デュアル読み出しでは、この信号は第1読み出し値を示し、この読み出し値は、図4においてサンプルホールド回路421または422の一方に記憶される。ポイントtにおけるサンプリングされた値は、tにおいて寄与するノイズを含むことになることに留意すべきである。
本発明者たちは、一部のケースにおいて読み出された値の範囲を定めるファクタは、本願の冒頭に記載した予測できないサンプリングおよび検出増幅器のオフセットノイズであり、その結果、上記のように図5においてtで信号の変動が生じることを発見した。検出増幅器が図5におけるtにおいてプリチャージモードから積分モードに変わったときにサンプリングノイズが発生する。このサンプリングノイズは、検出増幅器自身およびリセットノイズによって発生される熱ノイズであり、ビットライン容量によってサンプリングされ、図5においてtで示されるノイズ出力を発生する。ここで、検出増幅器は、積分モードに変化し、tにおいてメモリセルにスイッチング電界が印加される。メモリセルと検出増幅器とを接合するビットライン内に流れる電荷が検出され、検出増幅器によって積分される。次に、この積分された出力信号は、図5におけるtにおいて、例えばデータラインへラッチされる。メモリセルにスイッチング電圧が印加されないときでも、検出増幅器内にいわゆるオフセットノイズが発生し、このノイズは出力における可変ノイズ電圧として生じる。kT/Cノイズとも称されるサンプリングノイズおよびオフセットの双方は、検出積分回路の信号対ノイズ比を劣化させ、これらノイズおよびオフセットは次にメモリデバイスのビットエラーレート(BER)を増加させ得る。従って、予測不能なノイズは信号対ノイズ比を制限し、よって読み出し値がどのロジック値を示しているかの判断を複雑にしてしまう。本発明者たちはこれらケースにおいて、公知のデュアル読み出し方法ではなく、「デュアルサンプリング」方法を利用することにより、信号対ノイズ比を改善できることを発見した。デュアルサンプリング方法では、電荷の測定を開始した後、すなわち積分をスタートした後であって、かつスイッチング能力を有する読み出しパルスを印加する前に、最初のサンプルを取り込み、スイッチング能力を有する読み出し電圧を印加した後に第2のサンプルを取り込む。再び図5を参照すると、このことは、ポイントtとtとの間のtにおいて、第1サンプルを取り込み、tにて(すなわちデュアル読み出しにおける第1サンプルのポイントにおいて)第2サンプルを取り込むことである。デュアルサンプル方法では、tにおいて予測不能なオフセットの寄与分がサンプリングされ、この寄与分はtにおいて取り込まれたサンプルから引かれるので、ノイズが低減された読み出し値が得られる。デュアルサンプル方法は、スニーク電流の寄与分が支配的でないときに使用することが好ましい。しかしながらこの方法は、デュアル読み出しにおける読み出しの各々に、デュアルサンプルを適用する、すなわちデュアルサンプルがオフセットおよび熱ノイズを低減しながら、デュアル読み出しが主にスニーク電流からのノイズの寄与分を主に低減する「デュアル読み出しデュアルサンプル」方法と組み合わせることができる。
図6は、本発明に係わる検出デバイスで使用するためのデュアルサンプル方法の好ましい実施例を示す。第1ステップ601では、メモリセルのパッシーブマトリックスにプリチャージ読み出しレベル電圧を印加し、スイッチ能力を有する受信するセルはない。この後で、603にて電荷測定をスタートし、次に電荷測定からの第1の値の記録を実行し、すなわち第1サンプルを取り込むステップ603を実行する。次のステップ604では、読み出すべきセルにスイッチング能力を有する読み出し電圧を印加するように電圧レベルをシフトする。次にステップ605にて、電荷測定から第2の値を記録する。すなわち第2のサンプルを取り込む。次に、第2の記録された値から第1の記録された値を引くことにより、ステップ606で読み出し値を形成する。当然ながらこの結果、信号対ノイズ比が改善された読み出し値が得られる。
図4に示された、増幅ステージA1である検出デバイスを使用して、デュアルサンプル方法を実行することもできることに留意すべきである。しかしながら単一ステージの、広バンド幅および広利得増幅器、例えば図4内の増幅器415からの出力を直接サンプリングすると、デュアルサンプル方法にもかかわらず、読み出し信号内に高レベルのノイズが生じ得る。本発明は、第1増幅ステージ(A1)の後に第2増幅ステージ(A2)を挿入することにより、デュアルサンプル方法を実施する、より良好な方法を教示するものである。第2ステージにおける増幅器は、第1ステージにおける増幅器と整合しているが、バンド幅が狭く、利得はより低くなっている。一般に第1ステージが1000のレジメ内の利得を有する場合、第2ステージは一般に10のレジメ内の利得を有する。
図7は、デュアルサンプルを実施するための読み出しデバイスの好ましい実施例を回路図として示す。第1増幅ステージA1は、反転入力711と出力716との間にフィードバックコンデンサ714を有する増幅器715、好ましくは検出増幅器から成る。フィードバックコンデンサ714は増幅器を積分モードと電圧フォロワーモードの間で切り換えるよう、パラレルに使用されるスイッチ713を有する。増幅器の反転入力714には、ビットラインBLが接続され、非反転入力713には所定の基準電圧REFが印加されている。第2増幅ステージA1には、第1ステージの出力716が結合されており、サンプリングコンデンサ721には第1増幅器の入力が接続されている。このコンデンサは増幅器725の非反転入力722に直列となっている。増幅器725は、第1ステージの増幅器715に対して、より低い利得および狭いバンド幅を有し、更に2つの増幅ステージA1およびA2は、ノイズを低レベルに維持するように、当技術分野で知られている設計に従って構造が一致していることが好ましい。第2ステージ増幅器725の反転入力723は、増幅器725の出力726に接続されており、第2ステージ増幅器の反転入力722は、スイッチ724を介して出力726に接続されている。スイッチ724が閉じられると、非反転入力722と出力725および読み出し値を示すデータ出力信号Doutとの接続が形成される。
以前考慮したような予測できないノイズオフセットは、第1増幅ステージのスイッチ713が開にされ、積分をスタートするまで、第2ステージのスイッチ724を閉じ続けることによって、サンプリングコンデンサ721によりサンプリングされる。この後で、第2ステージのスイッチ724を閉じることにより、予測不能なオフセットをキャンセルでき、これにより第2ステージの増幅器の出力726上の、すなわち第2ステージA2の出力上の予測不能なノイズ出力をゼロにする。スイッチ能力を有する読み出し電圧が読み出すべきセルに印加されるように、その後の電圧レベルがシフトされると、形成される出力値Doutはデュアルサンプル方法に従ってノイズから緩和される。
本発明は、従来技術から知られている、いわゆる疑似差分増幅器を使用することを適用することに特に関心がある。疑似差分方法では、ロジック0およびロジック1を示す基準セルからの平均値を形成し、この値は読み出し信号と直接比較される適用された基準スレッショルドレベルを構成する。この比較の結果、正または負の値が増幅され、一般に差分出力を有する増幅器を使って表示される。
図8は、従来技術から知られるような疑似差分演算増幅器と共に、特に使用するようになっている、本発明にかかわる読み出しデバイスの好ましい実施例の別の回路図を示す。第1増幅ステージA1は、差分入力および出力を有する増幅器815から成る。反転入力811と非反転出力817との間には、フィードバックコンデンサ814が接続されており、フィードバックコンデンサ814は、増幅器815を積分モードと電圧フォロワーモードとの間でスイッチングするためにパラレルに使用されるスイッチ813を有する。この差分方法に起因し、非反転入力812と反転出力818との間に同様なスイッチ816を接続する方法もある。スイッチ816は一般に、スイッチ813とパラレルに制御され、作動される。増幅器の反転入力811には、ビットラインBLが接続され、非反転入力812には電荷基準信号CHREFが印加される。この電荷基準信号はロジック0とロジック1を示す信号の平均値を表示することが好ましい。本タイプのメモリで使用するための疑似差分増幅器の従来の開示に従えば、CHREF信号は一般に基準ビットラインから生じ、これら基準ビットラインに接続された基準増幅器によって発生される。第1増幅ステージA1の非反転出力817および反転出力818は、それぞれサンプリングコンデンサ821および822に接続されている。更に、差分増幅器826の反転入力にはサンプリングコンデンサ821が接続されており、差分増幅器826の非反転入力824にはコンデンサ822が接続されている。第2ステージの増幅器826は、反転入力823と非反転出力828の間に接続されたスイッチ825および非反転入力824と反転出力829との間に接続された別のスイッチ827を有する。これら2つの第2ステージのスイッチ825、827は、一般に同時にパラレルに制御され、作動される。開状態にあるとき、これらスイッチは出力を入力から分離するが、閉状態では出力を入力に接続し、フィードバックカップリングを生じさせる。正の出力828および負の出力829にはそれぞれデータ出力信号+Doutおよび−Doutが形成される。これら値の差は読み出し値を示す。
第1ステージのスイッチ814;816および第2ステージのスイッチ825;827が設けられている理由は、当然ながら図7におけるそれらの対応する部分713および714が設けられている理由と同じであり、代表的な使用法となっている。すなわち第1増幅器のステージのスイッチ813;816が、積分をスタートするためにオープンとされるまで、第2ステージのスイッチ825;827を閉じ続けることにより、サンプリングコンデンサ821および822により、予想不能なノイズオフセットをサンプリングしている。この後で、第2ステージのスイッチを閉じることにより、予測不能なオフセットをキャンセルし、これによって第2ステージの増幅器の出力828;829上、すなわち第2ステージA2の出力上の予想不能なノイズオフセットをゼロにすることができる。その後、スイッチング能力を有する読み出し電圧が、読み出すべきセルに加えられるように、その後、電圧レベルをシフトすると、デュアルサンプル原理に従い、ノイズから出力値+Doutおよび−Doutが緩和される。
疑似差分方法および電荷基準の使用は、読み出し値におけるロジック0とロジック1の区別を容易にする。ロジック状態のうちの1つは、+Doutおよび−Doutの間の負の差によって示され、他のロジック状態は正の差によって示される。これによって、例えば安定した読み出しロジック値を提供するのに、読み出しデバイスに従うラッチの設計を簡単にできる。
第1ステージと同じような理由から、第2ステージA2からも、ある程度の予測不能なノイズ寄与分が生じるが、第2ステージの増幅器の低い利得および狭いバンド幅に起因し、かつ2つの増幅ステージの間の適当なマッチング/デザインにより、このノイズは第1ステージA1からのノイズよりもかなり低いレベルに維持できる。
図9は、デュアルサンプルを使用する状況における信号の挙動例を示し、この状況は、図5を再び参照することにより従来の状況と比較すべきである。図9における信号は、第2増幅ステージの出力に対応する。すなわち、図7におけるDoutか、または図8における+Doutと−Doutとの差に対応する。この信号レベルは、ゼロ電圧で出力がスタートし、次に負の番号と共に増加するように正規化されている。時間tより前、例えばtにおいて、電極に電圧レベルが加えられる結果、メモリセルにプリチャージ電圧が加えられ、スイッチング能力を有するセル電圧がなくなる。プリチャージに際し、読み出すべきでないセルに加えられるセル電圧は、一般に読み出されたセル電圧のその後の印加中の電圧と同じとなる。時間tにおいて検出がスタートする。図7に示されるようなデバイスを使用することは、スイッチ713を開にし、第2ステージのスイッチ724が開のままとなっている間に積分がスタートする。これによって増幅器715からの熱ノイズおよびオフセットと共に、スイッチ713からの熱ノイズが信号内に生じるのが防止され、代わりにサンプリングコンデンサ721により予測不能なノイズオフセットがサンプリングされる。コンデンサ721が所望する値のノイズをサンプリングすると、第2ステージのスイッチ724は時間tで閉じられる。tにおける小さい信号低下として示されているように、これから別の予測不能なオフセットが続くが、tにおける図内の前の状況と比較して、かなり小さい。時間t では、読み出すべきセルはスイッチング能力を有する電圧を受信し、応答は図の状況に類似する。すなわち読み出されるセル内に分極スイッチが存在するかどうかに応じ、2つの信号路が可能となる。しかしながら、信号出力内のノイズは少なくなるので、時間tで読み出される値はロジック状態の、より信頼性のある測定値を示す。
以上で、発明を詳細にし、当業者が使用できるようにするために、複数の実施例および例について説明した。特定の引用は特許請求の範囲に記載したものを除き、本発明の範囲を限定するものと見なすべきではない。
適当なメモリ材料のヒステリシス略曲線を示す。 マトリックスに配置されたワードライン電極とビットライン電極の原理図である。 ワードライン電極とビットライン電極の交点に位置する強誘電またはエレクトレットコンデンサの形態をしたメモリセルの基本図である。 代表的なパッシーブなマトリックスのアドレス指定可能なメモリデバイスにおける構造および機能要素の基本ブロック図である。 従来技術から知られているような、検出デバイスの回路図である。 公知の方法に従って従来技術の検出デバイスを作動させるときの、信号の挙動の一例を示すグラフである。 本発明にかかわる方法の好ましい一実施例のフローチャートである。 本発明にかかわる検出デバイスの好ましい一実施例の回路図である。 本発明にかかわる検出デバイスの好ましい別の実施例の回路図である。 本発明に従って検出デバイスが作動するときの、信号対ノイズ比が改善された、信号の挙動の一例を示すグラフである。

Claims (10)

  1. エレクトレットまたは強誘電コンデンサの形態をしたメモリセルを備えた、パッシーブなマトリックスのアドレス指定可能な強誘電またはエレクトレットメモリアレイにおけるメモリセルを読み出す方法であって、前記メモリセルが第1の組と第2の組のそれぞれのパラレルな電極の交点に位置しており、前記第1の組が、ワードライン(WL)を形成し、前記第2の組が、ビットライン(BL)を形成し、前記ワードラインと前記ビットラインとが駆動手段に接続されており、前記ビットラインがこれらビットラインを流れる電荷を測定するための検出手段への接続を有し、読み出し動作時の前記検出手段が、データ、一般には二進の「1」または二進の「0」に対応する電荷応答信号を検出し、隣接する連続的なタイムインターバルで実行されるメモリセルを読み出す方法において、
    a)第1の時間インターバルにおいて、読み出すメモリセルにゼロまたは非スイッチング電位差を印加するステップと、
    b)前記第1タイムインターバルの終了時に前記ビットラインに接続された検出手段を附勢することにより、電荷の測定を開始し、積分を開始するステップと、
    c)第2の時間インターバルにおいて、前記検出手段を附勢した結果、得られたノイズ信号を積分し、サンプリングするステップと、
    d)第3時間インターバルの終了時に、前記メモリセルのワードラインおよびビットラインにそれぞれ所定の組の駆動電圧を印加することによりメモリセルにスイッチング電位差を印加するステップと、
    e)第4時間インターバルにおいて、前記印加したスイッチング電位差に対する電荷応答信号を積分し、サンプリングするステップと、
    f)前記サンプリングされた電荷応答信号から、サンプリングされたノイズ信号を減算すると共に、前記メモリセルの設定されたロジックステートを表示する読み出し電荷値を発生するステップとを備えることを特徴とする、メモリセルを読み出す方法。
  2. ステップc)において、サンプリングコンデンサを用いてノイズ信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. すべてのメモリセルが非スイッチング電位差を受けるように、前記第1の時間インターバルにおいて、メモリアレイのワードラインおよびビットラインだけでなく、読み出すべきメモリセルのビットラインに接続された検出手段もプリチャージするステップ、および前記電荷測定の間中、読み出す選択をしないすべてのメモリセルを非スイッチング電位差に維持するステップとを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 読み出しメモリセルのロジック状態を決定するために、前記読み出された電荷の値と基準電荷の値とを比較することを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  5. エレクトレットまたは強誘電コンデンサの形態をしたメモリセルを含むパッシーブマトリックスメモリに記憶されたデータを読み出すために検出デバイスを使用し、前記メモリセルが、それぞれの並列な電極の第1の組と第2の組の交点に位置しており、前記第1の組が、ワードライン(WL)を形成し、前記第2の組が、ビットライン(BL)を形成し、前記ワードラインと前記ビットラインが、駆動手段に接続されており、前記ビットラインが、前記ビットライン内を流れる電荷を測定するための検出手段に対する接続部を有し、前記検出手段が、前記データ、一般に二進の「1」または二進の「0」に対応する電流応答を検出するようになっており、前記検出デバイスが、第1利得および第1バンド幅の第1増幅器から成る積分回路を有する第1増幅ステージ(A1)を備え、請求項記載の方法を実行するための検出デバイスにおいて、
    前記検出デバイスが、前記第1増幅ステージに続く第2増幅ステージ(A2)を備え、前記第2増幅ステージが、第2利得および第2バンド幅の第2増幅器を備え、
    前記第2増幅器の第2利得が、前記第1増幅器の第1利得よりも大幅に小さく、前記第2増幅器の第2バンド幅が、前記第1増幅器の第1バンド幅よりも狭く、前記第2増幅ステージが、更に前記第1増幅ステージの出力と前記第2増幅器の入力との間に接続されたサンプリングコンデンサとを備えることを特徴とする、請求項2記載の方法を実行するための検出デバイス。
  6. 前記第1増幅器のステージと前記第2増幅器のステージとは、構造がマッチングしていることを特徴とする、請求項5記載の検出デバイス。
  7. 前記第2増幅器の出力とサンプリングコンデンサに接続された第2増幅器の入力との間に接続されたスイッチを特徴とする、請求項5記載の検出デバイス。
  8. 前記第1増幅器の反転入力には前記パッシーブマトリックスのビットラインが接続されており、前記第1増幅器の非反転入力には、平均的なロジック「0」またはロジック「1」の応答を示す信号を有する基準ノードが接続されていることを特徴とする、請求項5記載の検出デバイス。
  9. 前記第1増幅器と前記第2増幅器が差分入力および出力を有することを特徴とする、請求項5記載の検出デバイス。
  10. 疑似差分増幅器を使用することを特徴とする、請求項5記載の検出デバイス。
JP2007533413A 2004-09-23 2005-09-21 読み出し方法および検出デバイス Expired - Fee Related JP4785004B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NO20043977 2004-09-23
NO20043977A NO324029B1 (no) 2004-09-23 2004-09-23 Lesemetode og deteksjonsanordning
PCT/NO2005/000347 WO2006033581A1 (en) 2004-09-23 2005-09-21 Read method and sensing device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008513929A JP2008513929A (ja) 2008-05-01
JP4785004B2 true JP4785004B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=35057633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007533413A Expired - Fee Related JP4785004B2 (ja) 2004-09-23 2005-09-21 読み出し方法および検出デバイス

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7345906B2 (ja)
EP (1) EP1797564B1 (ja)
JP (1) JP4785004B2 (ja)
CN (1) CN101061550A (ja)
NO (1) NO324029B1 (ja)
WO (1) WO2006033581A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7280405B2 (en) * 2004-12-14 2007-10-09 Tower Semiconductor Ltd. Integrator-based current sensing circuit for reading memory cells
ITMI20060350A1 (it) * 2006-02-28 2007-09-01 St Microelectronics Srl Amplificatore di lettura con ridotta occupazione d'area per memorie a semiconduttore
EP1944763A1 (en) 2007-01-12 2008-07-16 STMicroelectronics S.r.l. Reading circuit and method for data storage system
CN102013268B (zh) * 2009-09-07 2013-07-10 上海宏力半导体制造有限公司 位线调整方法和单元、灵敏放大器
KR101079201B1 (ko) * 2010-02-26 2011-11-03 주식회사 하이닉스반도체 반도체 메모리 장치
US8760907B2 (en) * 2010-11-30 2014-06-24 Radiant Technologies, Inc. Analog memories utilizing ferroelectric capacitors
US8605521B2 (en) * 2011-05-12 2013-12-10 Micron Technology, Inc. Sense amplifiers, memories, and apparatuses and methods for sensing a data state of a memory cell
KR102215359B1 (ko) * 2014-08-01 2021-02-15 삼성전자주식회사 비휘발성 메모리 장치와 그 센싱 방법
US10229726B2 (en) * 2015-06-23 2019-03-12 Palo Alto Research Center Incorporated Memory circuit for reading ferroeletric memory having gain element including feedback capacitor
US9886571B2 (en) 2016-02-16 2018-02-06 Xerox Corporation Security enhancement of customer replaceable unit monitor (CRUM)
US10978169B2 (en) 2017-03-17 2021-04-13 Xerox Corporation Pad detection through pattern analysis
JP2018160294A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 東芝メモリ株式会社 メモリデバイス
US10388335B2 (en) * 2017-08-14 2019-08-20 Micron Technology, Inc. Sense amplifier schemes for accessing memory cells
US10504576B2 (en) * 2017-12-19 2019-12-10 Micron Technology, Inc. Current separation for memory sensing
US10446232B2 (en) 2017-12-19 2019-10-15 Micron Technology, Inc. Charge separation for memory sensing
US10446220B1 (en) * 2018-04-19 2019-10-15 Micron Technology, Inc. Sense amplifier with lower offset and increased speed
US10726915B2 (en) * 2018-08-17 2020-07-28 SK Hynix Inc. Semiconductor memory apparatus, semiconductor system and electronic device including the semiconductor memory apparatus
CN110619108B (zh) * 2019-08-15 2021-04-30 北京大学 一种基于铁电存储器的神经网络电路及其控制方法
US20220335746A1 (en) * 2019-08-16 2022-10-20 Egis Technology Inc. Fingerprint sensing device
US10878899B1 (en) * 2019-09-27 2020-12-29 Intel Corporation Low voltage, low power sensing based on level shifting sensing circuit
CN111579891B (zh) * 2020-05-11 2021-02-26 北京理工大学 一种电量识别和刚度筛选的耦合式传感方法及其传感系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002017322A2 (en) * 2000-08-24 2002-02-28 Thin Film Electronics Asa Sensing device for a passive matrix memory and a read method for use therewith
JP2003257173A (ja) * 2002-03-04 2003-09-12 Nec Corp 半導体記憶装置の読み出し回路
JP2004147296A (ja) * 2002-08-27 2004-05-20 Sharp Corp 電荷検出回路、および、その回路定数設計方法
JP2004253108A (ja) * 2002-06-27 2004-09-09 Seiko Epson Corp 検知回路

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3610621B2 (ja) * 1994-11-11 2005-01-19 ソニー株式会社 不揮発性半導体メモリ装置
NO312698B1 (no) * 2000-07-07 2002-06-17 Thin Film Electronics Asa Fremgangsmåte til å utföre skrive- og leseoperasjoner i en passiv matriseminne og apparat for å utföre fremgangsmåten
NO20004236L (no) * 2000-08-24 2002-02-25 Thin Film Electronics Asa Ikke-flyktig passiv matriseinnretning og fremgangsmåte for utlesing av samme
NO312699B1 (no) * 2000-07-07 2002-06-17 Thin Film Electronics Asa Adressering av minnematrise
NO312928B1 (no) 2001-02-26 2002-07-15 Thin Film Electronics Asa Ikke-destruktiv utlesing
US6522568B1 (en) * 2001-07-24 2003-02-18 Intel Corporation Ferroelectric memory and method for reading the same
US6611448B2 (en) * 2001-07-30 2003-08-26 Intel Corporation Ferroelectric memory and method for reading the same
NO314524B1 (no) 2001-11-30 2003-03-31 Thin Film Electronics Asa Fremgangsmåte til lesing av celler i en passiv matriseadresserbar innretning, samt innretning for utförelse av fremgangsmåten
US6646904B2 (en) 2001-12-21 2003-11-11 Intel Corporation Ferroelectric memory and method of reading the same
US20030227809A1 (en) * 2002-06-05 2003-12-11 Schwartz Kurt S. Temperature-adjusted pre-charged reference for an integrated circuit 1T/1C ferroelectric memory
US6920060B2 (en) * 2002-08-14 2005-07-19 Intel Corporation Memory device, circuits and methods for operating a memory device
NO320017B1 (no) 2003-03-26 2005-10-10 Thin Film Electronics Asa Deteksjonsforsterkersystemer og matriseadresserbar minneinnretning med ±n av disse
US6970371B1 (en) * 2004-05-17 2005-11-29 Texas Instruments Incorporated Reference generator system and methods for reading ferroelectric memory cells using reduced bitline voltages

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002017322A2 (en) * 2000-08-24 2002-02-28 Thin Film Electronics Asa Sensing device for a passive matrix memory and a read method for use therewith
JP2004515020A (ja) * 2000-08-24 2004-05-20 シン フイルム エレクトロニクス エイエスエイ 受動マトリックス・メモリの検出装置及びそれに使用される読み出し方法
JP2003257173A (ja) * 2002-03-04 2003-09-12 Nec Corp 半導体記憶装置の読み出し回路
JP2004253108A (ja) * 2002-06-27 2004-09-09 Seiko Epson Corp 検知回路
JP2004147296A (ja) * 2002-08-27 2004-05-20 Sharp Corp 電荷検出回路、および、その回路定数設計方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7345906B2 (en) 2008-03-18
WO2006033581A9 (en) 2006-06-22
JP2008513929A (ja) 2008-05-01
EP1797564A4 (en) 2009-11-04
EP1797564B1 (en) 2013-12-25
NO20043977D0 (no) 2004-09-23
NO324029B1 (no) 2007-07-30
CN101061550A (zh) 2007-10-24
EP1797564A1 (en) 2007-06-20
WO2006033581A1 (en) 2006-03-30
NO20043977L (no) 2006-03-24
US20060062042A1 (en) 2006-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4785004B2 (ja) 読み出し方法および検出デバイス
JP2892887B2 (ja) 強誘電体コンデンサの非破壊的読取
US7057969B2 (en) Self-timed sneak current cancellation
KR100687998B1 (ko) 전하 감지 장치 및 전하 감지 장치가 제공되는 매트릭스-어드레싱가능 메모리 장치
JP3808828B2 (ja) 受動マトリックス・メモリの検出装置及びそれに使用される読み出し方法
JP2006521645A5 (ja)
JPH0982083A (ja) 強誘電体メモリ装置
JPH08124377A (ja) 強誘電体メモリ装置
JP4329919B2 (ja) 半導体メモリおよび半導体メモリの駆動方法
JPH11260066A (ja) 強誘電体メモリセルをもったメモリ及び強誘電体メモリセルの読出し方法
JP3848772B2 (ja) 強誘電体ランダムアクセスメモリ装置及びメモリセルのデータ書込/読出方法
JP2004515020A5 (ja)
JP2001338499A (ja) 強誘電体型記憶装置およびそのテスト方法
JPH1116377A (ja) 強誘電体メモリ装置
US6667655B2 (en) Direct-timed sneak current cancellation
JP2001297581A (ja) データ読み出し方法及び半導体記憶装置
JP3868660B2 (ja) 半導体記憶装置及びその駆動方法
JP5406101B2 (ja) 強誘電体メモリのスクリーニング方法
JP2015228271A (ja) 抵抗変化型不揮発性記憶装置およびその読み出し方法
JP2003007093A (ja) 半導体記憶装置の検査方法
JP2004199804A (ja) リファレンス電位発生回路
JP2001229679A (ja) 強誘電体記憶装置
JP2012003809A (ja) 半導体記憶装置およびその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4785004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees