JP2892887B2 - 強誘電体コンデンサの非破壊的読取 - Google Patents

強誘電体コンデンサの非破壊的読取

Info

Publication number
JP2892887B2
JP2892887B2 JP4190652A JP19065292A JP2892887B2 JP 2892887 B2 JP2892887 B2 JP 2892887B2 JP 4190652 A JP4190652 A JP 4190652A JP 19065292 A JP19065292 A JP 19065292A JP 2892887 B2 JP2892887 B2 JP 2892887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
positive
bit line
ferroelectric
ferroelectric capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4190652A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05198194A (ja
Inventor
ピイ. ブラッシントン マイケル
モアッザミ レザ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Semiconductor Corp
Original Assignee
National Semiconductor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Semiconductor Corp filed Critical National Semiconductor Corp
Publication of JPH05198194A publication Critical patent/JPH05198194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2892887B2 publication Critical patent/JP2892887B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大略、強誘電体コンデ
ンサに関するものであって、更に詳細には、分極状態を
破壊することなしに強誘電体コンデンサに格納されてい
る分極状態を決定する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体物質がヒステリシス特性を示し
且つ該物質からパワーを取除いた場合であっても分極状
態を維持することが可能であることは前から認識されて
いる。薄膜及び集積回路コンデンサは、この様な物質の
利点を利用するために強誘電体物質で製造されている。
強誘電体コンデンサは、二つの導電性プレート間に強誘
電体物質からなる層を配置することにより製造される。
分極状態は強誘電体物質自身の中に格納されるか又は維
持されるので、この様な状態は、コンデンサプレートが
互いに短絡された場合であっても維持される。
【0003】強誘電体コンデンサの長期的な維持特性の
結果、この様なコンデンサは、半導体メモリ内の格納要
素として組込まれこの様なメモリ装置を非揮発性なもの
としている。非揮発性半導体強誘電体メモリは、分極状
態の一方又は他方で書込むことが可能であり、且つこの
様な分極状態は、DC電圧又はパワーがメモリから取除
かれた場合であっても破壊されたり散逸されたりするこ
とはない。従って、強誘電体タイプのメモリは、この様
なタイプのセル内に格納したデータの一体性を維持する
ために供給電圧が存在することを必要とする従来のダイ
ナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及びスタ
ティックランダムアクセスメモリ(SRAM)と比較し
て決定的な利点を提供している。DRAM及びSRAM
タイプのメモリは別個の供給電圧源としてバッテリによ
りバックアップすることが可能であるが、この様な構成
は付加的な空間を必要とし且つ特定の適用場面において
のみ経済的に価値のあるものであるに過ぎない。
【0004】従来の強誘電体メモリ回路は、プレート乃
至は駆動線、ビット線、及び該駆動線とビット線との間
に接続したトランジスタとコンデンサとを有する多数の
メモリセルを有している。特定のメモリセルは、該トラ
ンジスタのうちの一つを選択したワード線信号で駆動
し、次いで駆動線を通常供給電圧の大きさであるパルス
で駆動することによりアクセスされる。一方の分極状態
が該コンデンサ内に格納されている場合には、公称の大
きさの電荷が該コンデンサからビット線へ転送される。
一方、強誘電体コンデンサが初期的に他方の分極状態を
格納している場合には、実質的により大きな電荷がビッ
ト線へ転送される。センスアンプ回路は、ビットライン
電圧を検知するために使用され、従って読取り動作期間
中にそれへ転送される電荷の量を検知し、その際に強誘
電体コンデンサに初期的に格納されている分極状態を決
定する。読取り動作期間中に強誘電体コンデンサからビ
ット線へ転送されるより小さな量の電荷は、コンデンサ
自身の分極状態に変化を発生するものではない。従っ
て、この状態における強誘電体コンデンサの読取りは非
破壊的である。しかしながら、強誘電体コンデンサの読
取り動作がビット線への実質的により大きな電荷の転送
を伴なうものである場合には、強誘電体コンデンサは一
方の分極状態から他方の分極状態へ状態を変化する。こ
の分極状態変化に対処するために、従来のメモリ回路で
は、通常、破壊的読取りに起因する元の分極状態を回復
するための回復サイクルを有している。
【0005】強誘電体メモリ装置は非揮発性のものとし
て特性付けることが可能であり、且つ破壊的読取り動作
は簡単で且つ複雑でない回復回路により補正することが
可能であるが、この様な装置はいまだに補正することの
できない問題に影響を受ける場合がある。例えば、パワ
ーが切れたり又は分極状態が変化する進行中の読取り動
作期間中に従来の強誘電体メモリ装置からパワーが取除
かれると、そのメモリに再度パワーが印加された場合に
強誘電体コンデンサが誤った状態にある場合があり、そ
の場合には間違ったデータが格納されることになる。
【0006】上述した如く、従来の強誘電体メモリセル
の読取り動作は、しばしば、格納コンデンサからビット
線への実質的な電荷の転送が関与する場合がある。その
結果、全体的なメモリのタイミング拘束条件は、メモリ
アレイの種々の回路の間で最大電荷が転送される最悪の
場合に対処できるように選択されねばならない。読取り
及び書込み動作から発生するメモリ回路の充電及び放電
のために必要とされる時間は、明らかに、そうでない場
合により小さな電荷の転送の場合のものよりも大きいも
のである。
【0007】従来の強誘電体メモリセルの書込みにおい
ては、書込まれるべき分極状態とは無関係に、通常供給
電圧の大きさを有する正極性パルスで駆動線をパルス動
作させる。しかしながら、ビットラインへ接続されてい
るセンスアンプは論理1の値又は論理0の値の書込みに
応答し、その際にビット線を適宜のデジタル状態へ駆動
する。その結果、適切な電界が駆動線とビット線との間
に印加され、従って強誘電体コンデンサに印加されその
中に適宜の分極状態を格納する。この場合、センスアン
プ構成は、ビットライン検知及び駆動機能の両方に対処
するためにより複雑なものとなる。
【0008】強誘電体コンデンサ分極状態の変化乃至は
逆転を発生するメモリ読取り動作においては、コンデン
サ自身が「疲労」と呼ばれる現象を受け、そのためにコ
ンデンサの寿命が減少する。疲労の結果、強誘電体コン
デンサの信頼性及び寿命は、それが読取られ及び/又は
書込まれる回数に比例する。強誘電体物質の最近の開発
に基づき、この様な物質は約1012の合成回数読取り及
び書込みを行なうことが可能である。従って、分極状態
の逆転なしで強誘電体コンデンサを読取ることが可能で
あることが極めて望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したことから明ら
かな如く、分極状態が破壊されたり他の状態へスイッチ
されたりすることがないように強誘電体コンデンサの読
取りを行なうべく適合された方法及び回路に対する必要
性が存在している。爾後の回復動作を必要とすることな
しに読取りを行なうことが可能である強誘電体メモリセ
ル構成体に対する必要性が存在している。疲労に起因し
てコンデンサの寿命に実質的な影響を与えることなしに
読取りを行なうことが可能な強誘電体メモリセルを提供
することが所望されている。センスアンプがビット線を
一方又は他方のデジタル状態へ駆動することを必要とす
ることなしに強誘電体メモリセル内の分極状態を書込む
ための簡単化した技術を提供することが所望されてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、従来の
回路及び技術に関連する欠点を実質的に除去するか又は
減少させる強誘電体メモリ及び動作方法が提供される。
本発明の1側面によれば、一方の極性の駆動パルスを一
方の端子へ印加し、次いでこの様な端子を反対極性の駆
動パルスで駆動することにより強誘電体コンデンサの読
取りを行なう。好適には、双極性駆動パルスが、強誘電
体コンデンサ内に完全な分極逆転を発生させることのな
い正及び負の大きさを有している。強誘電体コンデンサ
の読取り動作は、該コンデンサ内に格納されている分極
状態に拘らず非破壊的である。双極性駆動パルスに応答
して該強誘電体コンデンサの他方の端子において、対応
する正及び負の読取り信号が発生される。この正及び負
の読取り信号を検知して、何れの大きさの読取り信号が
より大きいかを決定し、且つそのより大きな大きさの信
号の極性を決定する。好適には、これら正及び負の読取
り信号を加算回路において結合させ、その結果、正味正
の出力信号か又は正味負の出力信号が得られる。より大
きな大きさの正又は負の出力信号は、それぞれ、強誘電
体コンデンサに格納されている分極状態に対応する。
【0011】メモリ回路において実現される場合、双極
性駆動パルスが駆動線へ印加され、且つ結合回路は、好
適には、センスアンプ内に組込まれる。メモリセル自身
は、駆動線とビット線との間に直列接続される強誘電体
コンデンサとトランジスタとを有している。双極性パル
ス振幅は、供給電圧の半分以下であり、好適には、約1
−2Vであり、この様な大きさはコンデンサを一方の分
極状態から他方の分極状態へ完全にスイッチさせるのに
は不適切である。しかしながら、正極性駆動パルスは、
ある量のコンデンサ電荷をビット線へ転送し、且つ負極
性駆動パルスは異なった量のコンデンサ電荷をビット線
へ転送し、それら全てはコンデンサの分極状態に依存す
る。
【0012】強誘電体コンデンサは負分極状態を格納す
る場合には、双極性駆動パルスが強誘電体コンデンサを
してある量の正電荷をビット線へ転送させ、次いでより
少ない量の負の電荷をビット線へ転送させる。強誘電体
コンデンサ内に正分極状態が格納されている場合には、
双極性駆動パルスは、ある量の正の電荷をビット線へ転
送させ、次いで比較的大きな量の負の電荷を転送させ
る。本発明の好適実施例においては、転送される正電荷
が一つのセンスアンプ容量内に格納され、その後に負の
電荷が異なったセンスアンプ容量内に格納される。これ
らセンスアンプ容量は、並列接続されて、正及び負の電
荷の加算を与える。正味が正又は負の極性の何れかを有
するこの加算信号は例えば回路共通電圧である基準電圧
と比較され、強誘電体コンデンサの分極状態に対応する
デジタル状態を持った出力信号を発生する。正味の正の
加算信号は一方の分極状態に対応し、一方正味負の加算
信号は他方の分極状態に対応する。本発明に基づいて何
れかの分極状態を読取る場合、強誘電体コンデンサにお
いてその完全な破壊は存在せず、その際にこの様なコン
デンサの疲労を減少させ且つ各読取り動作の後に回復動
作を行なう必要性を取除いている。
【0013】
【実施例】図1は強誘電体コンデンサの特性であるヒス
テリシスループ10、及びその分極状態を決定する場合
に従来使用されている横断を示している。図2は、強誘
電体コンデンサへ印加される従来の駆動信号を示してお
り、且つ該コンデンサにより格納されている一方又は他
方の分極状態に対応する読取り電圧を示している。ヒス
テリシスループ10の水平軸は、強誘電体コンデンサへ
印加される電界の大きさを画定する。該グラフの垂直軸
は、強誘電体コンデンサの分極を画定し、−Pr は負の
分極状態を表わし、且つ+Pr は正の分極状態を表わ
す。+Pr 及び−Pr 分極状態は実質的に安定であり、
この様な分極の大きさは、電圧が該コンデンサから取除
かれた後においても維持される。実際に、+Pr 及び−
r 状態は、時間がたつと共にその値がドリフトする場
合がある。+Ps 及び−Ps 分極大きさは安定ではな
く、電界が取除かれた後に、それらの大きさはPs の大
きさから対応するPr の大きさへ復帰する。垂直の破線
12は、+5Vを強誘電体コンデンサの一方の端子へ印
加することにより得られる電界を示している。
【0014】一例として、強誘電体コンデンサが初期的
に、参照番号14で示した如く、+Pr 分極状態を格納
すべく設定されており、且つ5Vの正のバイアスが該コ
ンデンサの一方の端子へ印加されるものと仮定する。図
2の波形16は、この様な電界を該コンデンサへ印加す
るのに効果的な駆動信号を示している。理解すべきこと
であるが、該コンデンサの他方の端子は外部駆動回路へ
接続されていないが、該コンデンサの分極状態に依存す
る電圧へ該コンデンサにより充電することが自由であ
る。一般的に、強誘電体コンデンサの他方の端子は、強
誘電体コンデンサからの電荷の転送により充電される寄
生容量を持った何らかのタイプの回路へ接続されてい
る。5V駆動パルス16を印加すると、強誘電体コンデ
ンサは+Pr分極状態14から矢印18の方向に分極の
大きさ20(+Ps )へヒステリシス曲線に沿って遷移
を行なう。+5Vパルス16により発生された電界が0
値へ復帰すると(該曲線の垂直軸により示してある)、
ヒステリシスループ10は矢印22の方向に移動して大
きさ+Pr で示した安定な分極状態へ到達する。+Pr
分極状態14が初期的に格納されている場合にヒステリ
シスループ10の横断により経験される分極の大きさに
おける差異を寸法矢印24で示してある。その結果、小
さな電荷が図2に示した如く対応する読取り信号26に
より強誘電体コンデンサから転送される。
【0015】強誘電体コンデンサが初期的に−Pr 安定
分極状態を格納している場合には(参照番号28で示し
てある)、より大きな読取り信号が発生される。+5V
電気的バイアスが強誘電体コンデンサの一方の端子へ印
加されると(参照番号16で示してある)、ヒステリシ
スループ10は安定な負の分極大きさ28(−Pr )か
ら、矢印30に沿って正の分極大きさ20(+Ps )へ
トラバース即ち移動する。電界が0値へ復帰すると、ヒ
ステリシスループ10はライン22に沿って安定な正の
分極大きさ+Pr へトラバース即ち横断する。従って、
強誘電体コンデンサの元の−Pr 分極状態がこの電界の
印加の結果として破壊される。注意すべきことである
が、−Pr 状態を格納する強誘電体コンデンサへ印加さ
れる31によって示したものよりも大きな電界は分極状
態の反転を発生させる。破線30により示した大きさの
電界は、通常、強誘電体コンデンサの保磁フィールドと
して知られている。破壊的読取りは、強誘電体コンデン
サ内の多数の物質ドメインの極性の完全な反転を発生さ
せ、それは疲労及び寿命の短縮化を発生させる。負及び
正の分極状態28及び14の間の大きさの差異は、参照
番号32で図2に示した如く且つ寸法矢印33で図1に
示した如く、一層大きな読取り信号を発生させる。読取
り信号26及び32の相対的な大きさは、強誘電体コン
デンサの容量及びそれに接続されている外部回路の関数
である。強誘電体メモリ適用においては、読取り信号2
6及び32の間の差異は、約60乃至250mVの範囲
の場合がある。
【0016】例示的な強誘電体コンデンサの分極状態
は、従来、読取り信号26及び32を非0基準電圧と比
較することにより決定されている。この様な方法の一つ
の欠点は、強誘電体コンデンサの容量、又はヒステリシ
スループ特性、温度など、又はビット線の寄生容量が変
化する場合に、読取り信号26及び32の大きさが基準
電圧に関して変化する場合があるということである。理
解される如く、信頼性のある動作に対するマージン即ち
余裕はその場合に妥協せざるを得ない。
【0017】分極状態を格納するため及びその状態を確
かめるための両方のために強誘電体コンデンサへ同一の
正極性電界16を印加することは従来行なわれている。
図示していないが、駆動線とビット線との間にスイッチ
可能な強誘電体コンデンサを有するメモリセル構成にお
いては、強誘電体コンデンサの一方の端子へ正の駆動線
電圧を印加し且つ他方のコンデンサ端子へ接続されてい
るビット線を接地するか又はその逆とすることにより強
誘電体コンデンサ内に所望の分極状態を発生させ、該コ
ンデンサ内に所望の分極状態を格納させることが可能で
ある。例えば、強誘電体コンデンサ内に+Pr 分極状態
14を格納させるためには、一方の端子は正駆動電圧パ
ルス16で駆動線により駆動され、且つ他方のコンデン
サ端子はビット線により接地されてこの様な分極状態を
格納する。一方、強誘電体コンデンサの一方の端子へ接
続されている駆動線を接地し且つビット線へ+5Vパル
スを印加することにより該コンデンサの他方の端子を駆
動することによって−Pr分極状態28を強誘電体コン
デンサ内に格納させることが可能である。この様に、完
全な5V電界を所定の方向において強誘電体コンデンサ
を横断して印加させることにより、その中に−Pr 分極
状態が格納される。
【0018】図3は、図1に示したものと同様なヒステ
リシスループ40を示しているが、それに沿ってのトラ
バース即ち横断移動は本発明に基づくものである。この
場合においても、+Pr 安定分極状態が例示的な強誘電
体コンデンサ内に格納されており、双極性パルス44の
正の部分42が該コンデンサの一方の端子へ印加される
ものと仮定する。双極性パルス44の正の部分42を図
4aに示してある。重要なことであるが、この印加電界
の大きさは小さくしており、本発明の好適実施例におい
ては約+1Vである。説明の便宜上、図4aに示した読
取り波形のスケールは図2に示したものとは異なるもの
である。強誘電体コンデンサへ小さな正電界を印加する
ことに応答して、ヒステリシスループ40は矢印46に
沿って点48へトラバース即ち移動し、次いでその電界
が0へ復帰すると、+Pr 分極状態へ復帰する。分極に
おける小さな変化は、図3に示したP1に対して大きさ
が比例する正の電荷転送を発生する。この小さな正の電
界の印加の結果として強誘電体コンデンサから転送され
る正の電荷は、読取り信号52(図4a)により表わさ
れており、次いで参照番号54で示した残留電圧へ降下
し、該残留電圧は電界を除去した後も残存する。この具
体例を更に説明するために、正の読取り電圧52の大き
さが格納され、従ってそれが後にリコールし且つ使用す
ることが可能であるものと仮定する。
【0019】強誘電体コンデンサへ正の1V電界を印加
した後に、双極性パルス44の第二の負の部分56が強
誘電体コンデンサの端子へ印加される。図4aは同時的
に発生する双極性パルスの正及び負の両方の部分42及
び56を示しており、この様な描き方は残留読取り電圧
の大きさを示す目的のためのみである。実際上、正及び
負の電界42及び56が時間的に逐次的に印加され、従
って強誘電体コンデンサは一方の極性の電界を受け、次
いで反対極性の同一の電界の大きさを受ける。双極性パ
ルス44の負極性部分56が強誘電体コンデンサの同一
の端子へ印加されると、ヒステリシスループ40が矢印
58に沿って点60へトラバース即ち移動し、次いで矢
印62を介して+Pr 分極大きさへ復帰する。小さな負
の分極変化により、図3に示した如く、大きさがP2に
比例する負の電荷転送を発生する。この負の大きさP2
はP1の正の大きさよりも一層大きい。負極性電界56
の印加期間中、読取り電圧は、負極性信号64を有して
おり、それは、その後に、電界が存在しない場合に残留
大きさ66へ復帰する。点48と60との間のヒステリ
シスループの非線形部分から理解される如く、正の読取
り大きさ52は負の読取り大きさ64よりも小さい。従
って、この様な大きさを加算することにより読取り大き
さ52及び64を結合させると、正味負の極性が得られ
る。従って、負極性の加算結果は、強誘電体コンデンサ
における正極性状態+Pr の初期的格納状態に対応して
いる。ヒステリシスループ点48と60との間のトラバ
ース(横断)移動の後の強誘電体コンデンサ内に残存す
る分極の大きさは、元の分極の大きさ+Pr よりも幾分
小さい。勿論、多数のこの様なトラバーサル(横断)移
動の後に、強誘電体コンデンサは、元の+Pr の大きさ
へ復帰するためにはリフレッシュ動作を必要とする場合
がある。多分、10,000回の強誘電体コンデンサの
読取り動作の後、以下に説明するような態様でリフレッ
シュサイクルを実施することが可能である。
【0020】負の安定分極状態−Pr が強誘電体コンデ
ンサ内に格納される場合で、図4bに示した如く1Vの
大きさの双極性パルスで駆動される場合、反対極性の加
算信号が実現され反対の分極状態の格納を表わす。より
詳細に説明すると、双極性駆動パルス44の正極性部分
42が強誘電体コンデンサの一方の端子へ印加される
と、ヒステリシスループ40が矢印70に沿って点72
へトラバースし、次いで矢印74に沿って−Pr 安定状
態へ戻る。その結果、双極性部分42期間中に発生され
る正の読取り信号は正のレベル76へ上昇し、次いで波
形78で示した如く残留正大きさへ復帰する。分極にお
ける小さな正の変化は図3に示したP3に大きさが比例
する正の電荷転送を発生させる。双極性駆動パルス44
の負の部分56が強誘電体コンデンサへ印加されると、
ヒステリシスループ40が矢印80に沿って点82へト
ラバース即ち移動し、次いで矢印84に沿って−Pr
定状態へ復帰する。分極における小さな負の変化は、図
3に示したP4へ大きさが比例する負の電荷転送を発生
する。注意すべきことであるが、P3の正の大きさはP
4の負の大きさよりも一層大きい。その結果、駆動パル
スの負の部分56期間中の読取り信号は参照番号86で
示した負のレベルへ上昇し、次いで参照番号88で示し
た如く負の残留大きさへ復帰する。図4bの波形を視覚
的に比較すると、正の読取り大きさ76は負の読取り大
きさ86よりも一層大きい。正及び負の読取り大きさ7
6及び86が加算回路内において結合されると、正味正
極性の信号が発生し、その際に強誘電体コンデンサ内に
負の分極状態−Pr が格納されていることを表わす。+
r 分極状態の場合と同じく、元の−Pr 分極大きさ
は、ヒステリシスループ40上の二つの点72及び82
の間での多数回のトラバース即ち横断移動の後に次第に
減少される。強誘電回復技術について以下に更に詳細に
説明する。
【0021】前述したことから理解される如く、選択し
た大きさの双極性パルスを強誘電体コンデンサへ印加す
ることにより、その分極状態を、その分極状態を完全に
破壊することなしに決定することが可能である。参照番
号90で示したもの(即ち、保磁フィールド)よりも小
さな正及び負の大きさを有する双極性パルスは、完全な
分極反転を発生するものではない。強誘電体コンデンサ
へ印加された双極性読取りパルスは1−2Vの大きさの
ものとして説明したが、双極性パルスの大きさは約0.
1V乃至0.5V程度の小さいものを強誘電体膜のタイ
プ、回路ノイズ及びセンスアンプ構成などに依存して使
用することが可能である。本発明の好適実施例において
は、必要な電圧よりも小さいものを強誘電体コンデンサ
へ印加させて、スイッチ動作される物質ドメインの数を
減少させ、その際に疲労を減少させ、しかしながらメモ
リアレイノイズから明確に区別するために十分な大きさ
の読取り信号を獲得している。点48と60との間でヒ
ステリシスループ40をトラバース即ち横断移動するこ
とにより、何ら分極状態の反転が発生することはなく、
しかし分極状態は、正及び負の読取り信号を加算し且つ
結果的に得られる正味の極性を確認することにより決定
される。同一の技術を使用して負極性分極状態を決定す
るが、この様な状態は反対極性の加算結果により画定さ
れる。更に、ヒステリシスループ40が点48と60と
の間で且つ点72と82との間でヒステリシスループ4
0をトラバース即ち横断移動するように電気信号を印加
することにより、従来技術と比較して、比較的少ない数
のドメインが強誘電体物質内においてスイッチ動作され
る。従って、強誘電体コンデンサが経験する疲労は著し
く少なく、その際に強誘電体コンデンサの寿命が減少す
る程度をより少ない程度のものとしている。本発明技術
の更に別の利点は、強誘電体コンデンサへより小さな大
きさの電界を印加することにより、対応するパルスはよ
り小さな幅のものとすることが可能であり、その際にア
クセス時間を減少させている。
【0022】上述した説明においては、駆動パルス及び
読取り信号を正及び負の極性で説明したが、この様な用
語は互いに相対的なものとして理解すべきである。換言
すると、強誘電体メモリ装置は、正の供給電圧のみを供
給することが可能である。この様な場合には、種々の回
路は、正及び負の駆動パルスが例えば+3V及び+1V
の大きさをそれぞれ有するものとして構成することが可
能である。電圧変換回路が、メモリチップのデジタル状
態を他のチップと互換性のあるものとすることが必要と
される場合がある。更に、オンチップの電荷ポンプ回路
及び技術を使用して、正の供給電圧から負の電圧を発生
させることが可能である。更に、例示的な強誘電体コン
デンサの読取り動作を正の駆動パルスとそれに続く負の
駆動パルスとにより説明したが、この様な駆動シーケン
スを逆転することも可能である。図5は、本発明の好適
実施例に基づいて構成した強誘電体メモリアレイの一部
を示している。このメモリアレイは、好適には、各々が
駆動線例えばDL1−DLNと関連している多数の列を
有している。該列は垂直に配向されているものとして任
意的に示してある。該アレイは、更に多数の行を有して
おり、各行はWL1−WLNなどのワード線と関連して
いる。各列と各行との交差点において、該アレイ内には
メモリセル100が形成されており、該セルは強誘電体
コンデンサ100と直列接続したトランジスタスイッチ
102により画定されている。メモリセル100はワー
ド線WL1へ接続したゲート端子を有するNチャンネル
MOSトランジスタ102と共に示してある。直列配置
させたトランジスタ102及び強誘電体コンデンサ10
4は、駆動線DL1とビット線BL1との間に接続され
ており、それらは両方ともアレイ内において互いに平行
に延在している。例えばセル100などのような特定の
メモリセルは、メモリ駆動線の1本の駆動線(DL1)
と多数のワード線のうちの1本のワード線(WL1)を
デコードすることによりアクセスされ、その場合に、特
定のメモリセル100が分極状態の読取り又は書込みの
ために選択される。
【0023】書込み動作を実施する場合の強誘電体メモ
リの基本的な動作は、ワード線WL1を選択し、その場
合に、トランジスタ102が導通状態に駆動される。従
って、強誘電体コンデンサ104が駆動線DL1とビッ
ト線BL1との間に接続される。選択された強誘電体コ
ンデンサ104内に正の+Pr 分極状態を書込むために
は、ビット線BL1上の電圧が論理低状態の値に確立さ
れ、次いで駆動線DL1を正の駆動パルスでパルス動作
させ、その際に強誘電体コンデンサ104内に+Pr
極状態を確立する。タイミング及び制御回路130によ
り発生されるT4タイミングパルスでトランジスタ12
8を駆動することにより論理低電圧を該ビット線へ印加
させることが可能である。他方の分極状態(−Pr
は、DL1駆動線上の電圧を論理低状態の値に維持し、
且つビット線BL1を正電圧で駆動することにより強誘
電体コンデンサ104内にセットさせることが可能であ
る。ビット線BL1は、タイミング及び制御回路130
により発生されるT5パルスでトランジスタ129を駆
動することにより正電圧へ駆動させることが可能であ
る。
【0024】強誘電体コンデンサ104内に以前にセッ
トされた分極状態も、ワード線WL1を論理高状態へ駆
動させ且つ駆動線DL1を双極性パルスでパルス動作さ
せることにより決定即ち読取ることが可能である。駆動
線DL1を正及び負の方向にパルス動作させる結果とし
て、且つ強誘電体コンデンサ104内に以前にセットし
た分極状態に依存して、ある量の電荷が強誘電体コンデ
ンサ104からビット線BL1へ転送される。そのアレ
イ列と関連するセンスアンプ106は、それぞれの正及
び負の駆動パルスにより発生される正及び負の電荷を一
時的に格納し且つその後にこの様な電荷を加算すること
が可能である。従って、センスアンプ106は、加算さ
れた電荷の正味の極性を決定し、その際に強誘電体コン
デンサ104の分極状態を決定する。重要なことである
が、強誘電体メモリセル100の読取り動作は非破壊的
であり、格納することの可能な分極状態が完全に破壊さ
れることはない。その結果、各読取り動作の後にリフレ
ッシュ動作が必要とされることはなく、且つ該コンデン
サの疲労は、ドメインスイッチングが少ないということ
により実質的に減少されている。
【0025】本発明に基づくセンスアンプ106は、セ
ル100を持ったメモリアレイ列と関連しており、且つ
ビット線BL1へ接続して示してある。センスアンプ1
06は、更に、正極性の駆動線パルス42(図4a)に
応答してメモリセル100から読取られる電荷を一時的
に格納するための第一格納コンデンサ110を有してい
る。第二格納コンデンサ112は、負極性駆動線パルス
56に応答してメモリセル100から読取られる電荷を
格納することが可能である。コンデンサ110及び11
2は、センスアンプ106のその他のコンポーネントと
共に製造されるディスクリートなコンデンサとするか、
又は寄生容量とすることが可能である。コンデンサ11
0及び112の容量値は理想的には等しいものである
が、ほぼ強誘電体セルコンデンサの容量の公称値のもの
とすることが可能である。
【0026】第一格納コンデンサ110は、回路共通部
即ち接地へ接続されている一方の端子を有しており、且
つ別の端子はNチャンネルMOSトランジスタ114に
よりビット線BL1へ接続することが可能である。格納
コンデンサ110も、Nチャンネルトランジスタ116
によりオペアンプ120の非反転入力端118へ接続す
ることが可能である。増幅器120の反転入力端122
は、例えば回路共通部などの0基準電圧へ接続されてい
る。前述した構成によれば、トランジスタ114が導通
状態に駆動される場合に第一コンデンサ110をビット
線BL1へ接続させることが可能であり、又それらから
分離することが可能である。同様に、コンデンサ110
を、トランジスタ116により、増幅器120の入力ノ
ード118へ接続させるか又はそれらから分離させるこ
とが可能である。第二格納コンデンサ112は、同様
に、それぞれのトランジスタ124及び126により、
ビット線BL1及び増幅器入力ノード118へ同様に接
続させることが可能である。従って、第二格納コンデン
サ112は、ビット線BL1に関して又は増幅器120
の非反転入力ノード118に関して接続させるか又は分
離させることが可能である。両方の格納コンデンサ11
0及び112が増幅器入力端118へ接続される場合に
は、それらは互いに並列接続される。
【0027】以下により詳細に説明する如く、トランジ
スタ114はタイミング及び制御回路130、特にT1
として示した信号により駆動されるゲート端子を有して
いる。第二格納コンデンサ112をビット線BL1へ接
続するトランジスタ124は、タイミング及び制御回路
130により発生されるT2タイミングパルスにより駆
動される。それぞれのコンデンサ110及び112を増
幅器入力ノード118へ接続するトランジスタ116及
び126がT3タイミングパルスにより共に駆動され
る。センスアンプ106は、更に、ビット線BL1と回
路共通部との間に接続されているNチャンネルトランジ
スタ128を有している。T4タイミングパルスにより
導通状態に駆動されると、トランジスタ128は実効的
にビット線BL1を接地させ、それと関連する寄生容量
内に格納されている場合のある全ての電荷を散逸させ
る。上述した如く、Nチャンネルトランジスタ129
は、T5タイミングパルスにより駆動されて、ビット線
BL1を論理高電圧へプリチャージする。ラッチ132
がラッチしたデータ出力DOUT−1を与えるために増
幅器120の出力端へ接続している。一方、各センスア
ンプ内のラッチ132は除去することが可能であり、且
つ全てのセンスアンプの各データ出力DOUT端子は、
該アレイの単一データ出力を与えるために共通のラッチ
へ接続することが可能である。
【0028】メモリアレイの詳細な動作について図6の
波形と図5の回路を参照して説明する。当業者はこの様
なタイミング及び制御回路130を容易に構成すること
が可能であり、それは図6に示した波形の多くのものを
発生することが可能である。更に、当業者は図6に示し
てある駆動線信号を発生するための駆動線タイミング回
路を容易に構成することが可能である。説明の便宜上、
以下の例は、メモリセル100が最初に強誘電体コンデ
ンサ104の−Pr 分極状態を読取り、次いで+Pr
態を読取るために選択されるものと仮定する。該アレイ
内のその他のメモリセルは同様の態様で選択し且つ読取
ることが可能である。
【0029】メモリセル100を選択する場合に、ワー
ド線デコーダ(不図示)がメモリアドレスをデコードし
且つ選択したワード線WL1を、波形140に示した如
く、論理高レベルへ駆動する。その論理高レベルは、メ
モリ回路への供給電圧により供給されるもの、例えば5
Vレベルとすることが可能である。論理高ワード線信号
140は、セルトランジスタ102を導通状態へ駆動
し、その際に強誘電体コンデンサ104を駆動線DL1
とビット線BL1との間に接続させる。次いで、タイミ
ング及び制御回路130が、例えば波形142で示した
如く、T1タイミングパルスを発生させる。T1パルス
142の論理高レベルがセンスアンプトランジスタ11
4を導通状態へ駆動し、その際に第一格納コンデンサ1
10をビット線BL1へ接続させる。T2タイミング信
号は論理低レベルに残存し、その際に第二格納コンデン
サ112をビット線BL1から分離させる。タイミング
シーケンスにおいて、駆動線デコーダ(不図示)がメモ
リアドレスをデコードし且つDL1駆動線を双極性パル
ス44の小さな振幅の正極性部分42で駆動する。本発
明の好適実施例においては、正のパルス42の大きさ
は、強誘電体コンデンサ104の分極状態の完全なスイ
ッチングを発生させるのには不十分なものであり、且
つ、好適には、約1Vである。強誘電体コンデンサ10
4の特性及び特にヒステリシスループ40の形状に依存
して、その他の小さな大きさの電圧を使用して駆動線D
L1を分極状態の反転を発生させることなしに正のパル
ス42で駆動することが可能である。上述した如く、双
極性パルス44の正部分42の上昇端は、ヒステリシス
ループ40に沿ってのトラバース70を発生させ、更に
電荷を強誘電体コンデンサ104からビット線BL1へ
転送させる。この電荷転送を、図6においてビット線波
形146により示してある。実線は、−Pr 分極状態の
読取りに応答してビット線BL1へ転送された電荷のあ
る量の転送状態を表わしており、一方破線は強誘電体コ
ンデンサ104内に以前に格納された+Pr 分極状態の
読取りに応答して転送されるより少ない量の電荷を示し
ている。
【0030】センスアンプトランジスタ114はこの時
間期間中導通状態であるので、強誘電体コンデンサ10
4からビット線BL1へ転送される電荷は、その容量及
びビット線BL1の寄生容量に依存した量に第一格納コ
ンデンサ110を充電する。重要なことであるが、駆動
線DL1は正パルス42により駆動されるので、第一格
納コンデンサ110は、ビット線BL1から転送される
電荷量に対応する正電圧へ充電される。T1タイミング
パルスの負向遷移148上で、センスアンプトランジス
タ114がカットオフされ、その際に充電された格納コ
ンデンサ110をビット線BL1から分離させる。T1
タイミングパルスの負向遷移148は、好適には、正極
性パルス42の中間から後の部分の期間中に発生する。
【0031】タイミングシーケンスにおいて次に発生す
るものは狭いT4タイミングパルス150であり、それ
はセンスアンプトランジスタ128を導通状態に駆動す
る。ビット線BL1は、その際に接地されて、正駆動線
パルス42から発生したその上の残留電荷を除去すべく
接地される。ビット線波形部分152は回路共通電圧へ
放電された状態を示してある。タイミングシーケンスに
おいて次に発生するものは、タイミング及び制御回路1
30によるT2タイミングパルス154の発生である。
T2タイミングパルス154の論理高レベルへの上昇端
は、センスアンプトランジスタ124を導通状態へ駆動
させることが可能であり、その際に第二格納コンデンサ
112をビット線BL1へ接続させる。このT2タイミ
ングパルス154の上昇端の次に、駆動線DL1は小さ
な振幅の負極性パルス56で駆動される。負極性パルス
56の大きさは、好適には、正極性パルス42のものと
同一であるが、これは必ずしも絶対的に必要なものでは
ない。負極性駆動線パルス56の初期的な負向遷移は、
ヒステリシスループ40のトラバース即ち移動80を発
生させ且つある量の電荷を強誘電体コンデンサ104か
らビット線BL1へ転送させる。その結果、負の電荷が
強誘電体コンデンサ104から波形158で示した如く
にビット線BL1へ転送される。注意すべきことである
が、実線の波形は、−Pr 分極状態が強誘電体コンデン
サ104内に初期的に格納されている場合の電荷の転送
を示しており、一方破線は+Pr 分極状態が初期的に格
納されている場合の電荷転送を示している。上述した如
く、ヒステリシスループ40が非線形的な性質であるの
で、双極性パルス42及び56に応答して強誘電体コン
デンサ104からビット線BL1へ転送される電荷は、
大きさが等しいものではなく、その際に初期的分極状態
を決定するためのメカニズムを与えている。この場合
も、負の駆動パルス56に応答してビット線BL1へ転
送される電荷は、第二格納コンデンサ112を、ビット
線BL1へ転送される電荷量及びビット線BL1の寄生
容量と比較したコンデンサ112の寸法の関数である電
圧へ充電させる。
【0032】双極性パルス44の負極性部分56が駆動
線DL1へ印加される時間期間中、T2タイミングパル
ス154が、信号遷移160により示した如く、論理低
レベルへ復帰する。その結果、センスアンプトランジス
タ124がカットオフされ、且つ充電された第二格納コ
ンデンサ112をビット線BL1から分離する。T2タ
イミングパルスが論理低レベルへ復帰した後に、第一格
納コンデンサ110がその中に強誘電体コンデンサ10
4内に格納されている特定の分極状態に依存する大きさ
を持った正電圧を格納する。同様に、第二格納コンデン
サ112は、強誘電体コンデンサ104内に格納されて
いる特定の分極状態に対応する量により特性付けられる
負電圧をその中に格納している。
【0033】タイミングシーケンスに関して継続して説
明すると、タイミング及び制御回路130が第二T4タ
イミングパルス162を発生し、それはトランジスタ1
28を導通状態に駆動しビット線BL1を放電させる。
この放電は、該アレイ列の爾後の読取り又は書込み動作
のための準備である。T4タイミングパルスが読取りサ
イクルの終了前に発生するものとして示してあるが、そ
れは、アクセスしたセルからの読取ったデータを獲得す
る上での遅延を回避するためにこの様なサイクルの終了
間近に発生させることが可能である。
【0034】第二T4タイミングパルス162の発生の
後に、タイミング及び制御回路130がT3パルス16
4を発生する。T3タイミングパルス164が論理高レ
ベルへ遷移すると、センスアンプトランジスタ116及
び126は両方とも導通状態へ駆動され、その際に第一
格納コンデンサ110及び第二格納コンデンサ112を
増幅器120の非反転入力ノード118へ接続させる。
増幅器120の入力ノード118は、高インピーダンス
により特性付けられ、従って該増幅器入力は格納コンデ
ンサ110又は112の何れかからも実質的に電流を放
電させることはない。その代わりに、トランジスタ11
6及び126は両方とも導通状態にあるので、格納コン
デンサ110及び112は並列接続される。格納コンデ
ンサ110及び112の並列接続は、それぞれに格納さ
れた正電圧及び負電圧をこれらのコンデンサの間で分布
させ、その際に実効的にこれらの電圧の加算動作を行な
う。換言すると、両方の格納コンデンサ110及び11
2の間に分布される正味の電圧乃至は電荷は、究極的に
は等しいものであるが、それぞれのコンデンサ110及
び112上に格納されている最も高い振幅の正又は負の
電圧と同一の極性を有する。別の言い方をすれば、−P
r 分極状態が初期的に強誘電体コンデンサ104内に格
納されている場合には、読取り動作の結果として、格納
コンデンサ110をして、第二格納コンデンサ112上
に格納されている負の電圧よりも一層大きな振幅の正の
電圧を格納させる。並列に接続されている場合には、結
果的に発生し且つ増幅器入力ノード118へ結合される
正味の電圧は正であり、その際に負の分極状態が初期的
に格納されていたことを表わす。一方、+Pr 分極状態
が強誘電体コンデンサ104内に初期的に格納されてい
た場合には、第一格納コンデンサ110上に格納されて
いる正極性の電圧と比較して、一層大きな負の極性の電
圧が第二格納コンデンサ112上に格納される。正味負
の電圧が発生し、且つ増幅器入力ノード118へ結合さ
れ、その際に強誘電体コンデンサ104内には初期的に
正の分極状態が格納されていたことを表わす。
【0035】オペアンプ120は非反転態様で動作する
状態で示してあり、従って出力デジタル状態は、強誘電
体コンデンサ104の反対の分極状態を示している。オ
ペアンプ120は、勿論、反転モードで動作すべく接続
することも可能であり、その場合には出力デジタル状態
は強誘電体コンデンサの分極状態に対応している。理解
すべきことであるが、強誘電体コンデンサ分極段とデジ
タル論理レベルとの間の対応は全く任意的なものであ
る。
【0036】再度図6を参照すると、T3タイミングパ
ルス164の上昇遷移は、格納コンデンサ110及び1
12を並列接続させ且つ格納コンデンサ電圧の加算を発
生させることが可能である。結果的に得られる極性は、
分極状態に対応する論理レベルを画定し、且つ増幅器1
20はラッチ132をラッチ状態に駆動する。データ出
力信号DOUT−1は、論理高レベル166へ駆動され
た状態で示されており、そのレベルは、強誘電体コンデ
ンサ104内に格納されている分極状態に対応してい
る。図示していないが、ラッチ132は、爾後のメモリ
動作の準備としてタイミング及び制御回路130により
リセットさせることが可能である。DOUT−1信号に
関連する破線は、論理低レベルに対応しており、それ
は、他方の分極状態が強誘電体コンデンサ104内に格
納されていた場合に発生する。この様な他の分極状態の
読取りは、ビット線電圧となり、それも破線で示してあ
る。
【0037】センスアンプ106は、駆動線DL1ドラ
イバへ接続されている出力データ端子DOUT−1を有
するものとして示してある。DL1ドライバへのフィー
ドバック接続は、ラッチ132の出力において示してあ
るが、この様な接続はその他のセンスアンプ回路点に設
けることも可能である。この様なDL1ドライバへのフ
ィードバックの使用は、この様なドライバが駆動線DL
1をセンスアンプ106の出力において供給されるデー
タ状態に依存する極性を持ったリフレッシュパルスで駆
動することを可能としている。換言すると、センスアン
プラッチ132の出力が論理高レベルである場合には、
駆動線DL1は正極性リフレッシュパルスで駆動され、
且つその逆も又真である。本発明の別の特徴によれば、
各メモリのセル読取り動作の後に、この様なセルがリフ
レッシュ動作される。メモリセルのリフレッシュ動作
は、適宜の極性の大きな振幅の駆動線電圧を印加してメ
モリセル内の元の分極状態の再書込みを行ない且つ実質
的に全てのドメインが同一の方向に整合していることを
確保することにより実施される。強誘電体メモリセルの
リフレッシュ動作についての詳細は、1991年1月1
6日付で出願され本願出願人に譲渡されている米国特許
出願第642,022号により詳細に記載してある。
【0038】駆動線及びビット線リフレッシュパルスを
図6において参照番号170及び171により示してあ
る。実線で示したリフレッシュパルスは、+Pr 分極状
態をリフレッシュさせるのに有効であり、一方破線で示
したリフレッシュパルス170及び171は−Pr 分極
状態をリフレッシュさせるのに有効である。ワード線W
L1がいまだに論理高レベルにある場合で且つビット線
BL1がセンスアンプトランジスタ128により回路共
通電圧レベルへ放電された状態で、正の+5Vリフレッ
シュパルス170を駆動線DL1へ印加すると、アクセ
スされた強誘電体コンデンサ内のそれぞれの+Pr 分極
状態を再確立させる。リフレッシュパルス170は、好
適には、約+5Vの振幅を有しており、ヒステリシスル
ープ40が最も右側へ遷移し、その際に強誘電体物質の
実質的に全てのドメインが同一の方向に極性されている
ことを確保するようなものである。同様に、−Pr 分極
状態は、駆動線DL1を0V近傍に維持し、且つセンス
アンプトランジスタ129を導通状態へ駆動しビット線
を供給電圧パルス171で駆動させることによりリフレ
ッシュさせることが可能である。この様な態様でリフレ
ッシュされると、ヒステリシスループの最も左側の部分
がトラバースされて、−Pr 分極状態を回復する。
【0039】図7は、本発明に基づいてメモリアレイを
駆動する駆動線信号を発生するための回路を示したブロ
ック図である。ドライバタイミング及び制御回路180
がアレイ列の各駆動線ドライバ回路の何れかと関連して
いるか、又は全ての列ドライバを制御する。ドライバタ
イミング及び制御回路180は、センスアンプタイミン
グを駆動線タイミングと連係させるためにセンスアンプ
タイミング回路130からの入力182を有している。
理解すべきことであるが、メモリアレイの全てのタイミ
ング回路は同期されており、従って全てのメモリ動作は
連係した態様で実施させることが可能である。更に、ド
ライバタイミング及び制御回路180は、読取り/書込
み入力184を有しており、従ってタイミング信号をメ
モリへ供給される読取り及び書込み信号に従って発生さ
せることが可能である。フィードバック入力186は、
センスアンプ106からドライバタイミング及び制御回
路180へ供給され、従って適宜のリフレッシュパルス
振幅を、特定のメモリセルから読取ったデジタル状態に
依存して発生させることが可能である。最後に、入力1
87におけるデータ(Din)が制御回路180へ供給
され、従って適宜の振幅の駆動信号が、書込みコマンド
期間中にメモリへ入力されるデジタル状態に対応して適
宜の分極状態を格納させるために発生させることが可能
である。
【0040】ドライバタイミング及び制御回路180
は、正ドライバ回路188へ供給される信号を発生す
る。正ドライバ回路188は、正低ドライバ192及び
正高ドライバ194を有している。正低ドライバ192
は、上述した双極性読取りパルスの一部を有する低振幅
正極性信号を発生することが可能である。正高ドライバ
194は、書込み及びリフレッシュのために供給電圧と
実質的に等しい大きさの正極性パルスを発生することが
可能である。負極性ドライバ190は、読取り動作期間
中に駆動線を駆動する低振幅負極性パルスを発生するた
めの負低ドライバ196を有している。
【0041】特定のメモリセルの読取りコマンドに応答
して、ドライバタイミング及び制御回路180は、図6
に示した低振幅正パルス42を発生させるために正低ド
ライバ192へ供給されるタイミング信号を発生する。
所定の遅延の後に、ドライバタイミング及び制御回路1
80は、負低ドライバ196をイネーブルさせるための
別の信号を発生し、低振幅負極性パルス56を発生す
る。
【0042】任意の強誘電体メモリセルの特定の分極状
態を書込むことが可能な駆動線パルスは、適宜のタイミ
ング信号で正高ドライバ194をトリガする駆動タイミ
ング及び制御回路180により達成される。例えば、+
r 分極状態が強誘電体メモリセル内に確立される場合
には、正高ドライバ194がメモリ書込みシーケンスに
おける適宜の時間においてイネーブルされる。上述した
如く、−Pr 分極状態がメモリセル内に書込まれる場合
には、駆動線DL1がほぼ0V近くに維持され、一方ビ
ット線BL2が正電圧へパルス動作される。
【0043】最後に、実質的に供給電圧の大きさである
正リフレッシュパルス170を正高ドライバ190によ
り発生させることが可能である。しかしながら、上述し
た如く、この様なリフレッシュパルス170の有無は、
アクセスされたメモリセルから前に読取られた信号の状
態に依存する。従って、関連するセンスアンプのラッチ
された出力は、ドライバタイミング及び制御回路180
の入力端186へ供給され、その際にドライバ回路にア
クセスされたメモリセルから最後に読取られた状態を供
給する。入力端186におけるデジタル状態に基づい
て、ドライバタイミング及び制御回路180は、正極性
リフレッシュパルス170で駆動線DL1を駆動するた
めに正高ドライバ194を選択するか、又は該駆動線を
0Vに維持することが可能である。
【0044】別々の正及び負ドライバを示してあるが、
この様なドライバは単一のドライバ回路内に集積化させ
ることが可能である。例えば、正高ドライバは、抵抗を
介して正供給電圧へ結合されている単一のMOSトラン
ジスタを有することが可能である。その直列抵抗は、こ
の様な抵抗を短絡回路とさせるために別のトランジスタ
と並列とさせることが可能である。駆動線を大きな電圧
で駆動することが所望される場合には、その抵抗は他の
トランジスタと短絡させることが可能であり、その際に
基本的に完全な供給電圧を駆動線へ供給する。一方、例
えば読取り動作期間中などの低い電圧が所望される場合
には、抵抗を短絡するトランジスタをオフ状態に維持
し、その際に完全な供給電圧が駆動線へ供給されること
が防止される。直列抵抗の値は、駆動線が駆動される駆
動電圧の大きさを決定する。負低ドライバ190は同様
に構成することが可能である。当業者が、双極性及び単
極性のパルスで駆動線を駆動するためのその他の多数の
構成を考案することが可能であることは勿論である。
【0045】次に、図8を参照すると、選択した強誘電
体メモリセルの書込み動作を実施することが可能な多数
の波形が示されている。メモリセルの書込みを行なう場
合、例えばWL1などの関連するワード線を論理高レベ
ル200へ駆動する。ワード線が選択され駆動された後
に、センスアンプタイミング及び制御回路130がT4
タイミングパルス202を発生し、ビット線BL1を接
地又は回路共通レベルへ放電させる。その後に、ドライ
バタイミング及び制御回路180はタイミング信号20
4を発生して正高ドライバ194を駆動し、従って適宜
の振幅の信号が駆動線DL1上に発生される。ビット線
は逆の態様で制御され、従って適宜の極性の電圧が強誘
電体コンデンサを横断して印加されると、所望の分極状
態が格納される。例えば、デジタル0値がアクセスした
メモリセル内へ書込むべき場合には、供給電圧の大きさ
の正極性パルスを発生して駆動線DL1を駆動し、且つ
ビット線を接地電圧に維持する。上述した如く、書込む
べきデータ状態が、入力端187上でドライバタイミン
グ及び制御回路180(図7)へ供給される。一方、デ
ジタル1値がメモリセル内に書込まれるべき場合には、
0の大きさの電圧が駆動線DL1へ印加され、一方ビッ
ト線は参照番号206で示した如く供給電圧でパルス動
作される。上述した如く、センスアンプ106のデータ
出力端子上に表われるデジタル0値は正分極状態(+P
r )に対応し、一方デジタル1値は負分極状態(−P
r )に対応している。理解される如く、本発明の強誘電
体メモリ内のデジタル状態の書込みは簡単化されてお
り、且つ駆動線及びビット線へ適宜のパルスを印加する
ことを必要とするに過ぎない。
【0046】図9は、双極性駆動パルス期間中に発生さ
れるビット線読取り信号を検知し且つ該読取り信号を結
合して強誘電体コンデンサ104内に格納されている分
極状態を表わす結果的に得られる極性を確認するように
適合されたセンスアンプ210の別の実施例を示してい
る。この実施例は図5に示したものと類似しているが、
トランジスタ124及び126が除去されている点が異
なっており、その際に、第二格納コンデンサ112をビ
ットライン及び増幅器120の非反転入力ノード118
へ直接的に導通させることを可能としている。この様な
トランジスタを除去しているので、T2タイミングパル
スも必要とされることはない。非反転増幅器入力端12
2を回路共通部へ接続する代わりに、この様な入力端
は、好適には、ゼロでない基準電圧VREFへ接続して
ある。基準電圧VREFは、好適には、強誘電体コンデ
ンサ104の反対の分極状態の読取りから得られる非反
転増幅器入力端118上に表われる結合した読取り電圧
の間の約中間に選択されている。センスアンプ210で
強誘電体メモリセルの読取りを可能とする信号波形は、
実質的に、図6に示したものと同一であるが、T2波形
及び第二T4パルスを除去している点が異なっている。
センスアンプ210の動作は以下の如き態様で実施され
る。
【0047】双極性パルスの正極性部分が、対応する読
取り信号がビット線上に表われるように強誘電体コンデ
ンサ104へ印加された後に、T1タイミングパルスが
印加されて第一格納コンデンサ111を充電することを
可能とする。T1タイミングパルスは、駆動トランジス
タ114を導通状態とさせ且つ第一格納コンデンサ11
0をビット線へ接続させることが可能である。センスア
ンプ210のこの実施例においては、T1タイミングパ
ルスの発生により、第一及び第二格納コンデンサ110
及び112が第一充電シーケンス期間中に並列接続され
る。その結果、有限の量の電荷が強誘電体コンデンサ1
04からビット線へ転送されるので、第一格納コンデン
サ110は図5に示したセンスアンプ形態106と比較
して、そうである場合の約半分へ充電される。T1タイ
ミングパルスが論理低レベルへ復帰した後に、トランジ
スタ114は第一格納コンデンサ110をビット線から
分離させる。次いで、T4タイミングパルスは、トラン
ジスタ128を導通状態とさせ且つビット線を0電圧レ
ベルへ放電させることが可能である。
【0048】ドライバタイミング及び制御回路180に
より発生された負極性駆動パルスがアクセスされた強誘
電体コンデンサ104へ印加され、且つビット線上に負
極性読取り信号を発生させることが可能である。ビット
線読取り信号は第二格納コンデンサ112を負電圧へ充
電し、その電圧の大きさは強誘電体コンデンサ104内
に格納されている分極状態に依存する。次いで、T3タ
イミングパルスの発生により、第一格納コンデンサ11
0及び第二格納コンデンサ112をして並列接続させ、
且つ実効的にこれらのコンデンサ内に格納されている信
号を加算する。しかしながら、この場合に、これらの格
納信号は対称的なものではなく、従ってオペアンプ12
0による比較のためにはゼロでない基準電圧が必要とさ
れる。しかしながら、一方の分極状態の読取りから得ら
れる加算信号と反対の分極状態の読取りから得られる加
算状態とを区別するために適宜の基準電圧を使用するこ
とが可能である。従って、増幅器120の出力は、強誘
電体コンデンサ内に格納されている分極状態の表示を発
生する。T3タイミングパルスの後に、別のT4タイミ
ングパルスをオプションとして発生させ、次のメモリ動
作の準備としてビット線を放電させることが可能であ
る。
【0049】要約すると、上述した如き、本発明に基づ
いて実施される読取り動作は、双極性駆動パルス、即ち
正極性パルスとそれに続く負極性パルス又はその逆も真
を有するパルスを使用することにより容易化されてい
る。双極性パルスを使用することはメモリを読取る場合
に付加的な時間を必要とするように見えるかもしれない
が、この様なパルスの振幅は小さく、従ってアクセスさ
れた強誘電体コンデンサから転送される電荷は小さいも
のであることを理解すべきである。ビットラインへ転送
される電荷が小さいので、関与するRC時定数は小さ
く、従って駆動パルスのパルス幅は、実質的に大きな電
荷を転送する従来の駆動線パルスよりも小さくさせるこ
とが可能である。従って、本発明の原理及び概念を使用
するメモリの読取りアクセス時間は、従来の強誘電体メ
モリのアクセス時間よりも大きなものとなることはな
い。本発明により実現されている別の技術的な利点は、
強誘電体コンデンサ特性及びアレイのその他の電気的特
性における変動が、分極状態の間の区別を行なうために
センスアンプの能力に著しく影響を与えることはないと
いうことである。換言すると、本発明のセンスアンプ
は、好適には、二つの正電圧の間の判別を行なうために
ゼロでない基準電圧を使用するものではなく、正及び負
の極性の電圧の間の判別を行なうために接地又は0電圧
基準を使用している。そのために、本発明の検知技術は
自己基準型であり且つ正極性と負極性との間の区別を行
なうことが必要であるに過ぎない。本発明の別の重要な
技術的特徴は、読取り動作が分極状態を破壊するもので
はないので、読取り動作期間中に発生する電力損失がデ
ータの崩壊を発生することはない。このことは、従来の
強誘電体メモリにおいては発生する場合があった。本発
明により提供される別の技術的利点は、読取り動作の後
にデータをリフレッシュすることにより、強誘電体物質
の信頼性及び寿命を実質的に拡張させている。
【0050】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 強誘電体コンデンサを読取る公知の技術に基
づいて発生するヒステリシスループの特性を示した概略
図。
【図2】 従来技術に基づいて強誘電体コンデンサを読
取る場合の動作を示した一組の波形を示した概略図。
【図3】 ヒステリシスループ及び本発明に基づいて強
誘電体コンデンサを読取る場合にトラバースされる種々
の小さな部分を示した概略図。
【図4a】 本発明に基づく強誘電体コンデンサの双極
性駆動パルス及び対応する読取り電圧を示した電気的波
形を示した概略図。
【図4b】 本発明に基づく強誘電体コンデンサの双極
性駆動パルス及び対応する読取り電圧を示した電気的波
形を示した概略図。
【図5】 本発明に基づく強誘電体メモリアレイ及びそ
れと関連するセンスアンプを示した概略図。
【図6】 本発明方法に従って図5のメモリアレイを制
御する多数の電気的波形を示した概略図。
【図7】 本発明に基づいて駆動線を駆動するように適
合された回路を示した概略図。
【図8】 所望の分極状態で強誘電体メモリセルを書込
むために本発明に基づいて使用される多数の波形を示し
た概略図。
【図9】 本発明の別の実施例に基づくセンスアンプを
示した概略図。
【符号の説明】
100 メモリセル 102 NチャンネルMOSトランジスタ 104 強誘電体コンデンサ 106 センスアンプ 110 第一格納コンデンサ 112 第二格納コンデンサ 120 オペアンプ 130 タイミング及び制御回路 132 ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レザ モアッザミ アメリカ合衆国, カリフォルニア 94610, オークランド, ジェイン アベニュー 385, ナンバー 315 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 11/40 - 11/409

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非揮発性強誘電体メモリにおいて、駆動
    線が設けられており、ビット線が設けられており、トラ
    ンジスタスイッチと直列な強誘電体コンデンサを持った
    少なくとも1個のメモリセルが設けられており、前記セ
    ルは前記駆動線と前記ビット線との間に接続されてお
    り、前記メモリセルへ接続されており前記トランジスタ
    スイッチを制御するためのワード線が設けられており、
    前記ビット線へ接続されてセンスアンプ回路が設けられ
    ており、前記センスアンプ回路は、前記強誘電体コンデ
    ンサからの第一読取り信号を格納する第一格納コンデン
    サと、前記強誘電体コンデンサからの第二読取り信号を
    格納する第二格納コンデンサと、前記第一及び第二格納
    コンデンサを互いに分離する分離手段と、前記第一及び
    第二格納コンデンサ内に格納されている電荷を結合する
    結合手段と、前記強誘電体コンデンサの分極状態を表わ
    すデジタル出力信号を供給するために前記結合した電荷
    を表わす信号を増幅する増幅手段とを有することを特徴
    とする非揮発性メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記分離手段が、前
    記第一格納コンデンサを前記ビット線から分離する第一
    トランジスタと、前記第二格納コンデンサを第一格納コ
    ンデンサから分離する第二トランジスタを有することを
    特徴とする非揮発性メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、更に、前記第二格納
    コンデンサを前記ビット線から分離する第三トランジス
    タが設けられており、且つ前記第二格納コンデンサを前
    記増幅器手段から分離する第四トランジスタが設けられ
    ていることを特徴とする非揮発性メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記第二及び第四ト
    ランジスタのゲート端子が共通接続されていることを特
    徴とする非揮発性メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項2において、電荷が前記第一格納
    コンデンサに格納され次いで前記第二格納コンデンサに
    逐次的に格納されるように前記第一及び第三トランジス
    タが異なった時間に導通状態に駆動されることを特徴と
    する非揮発性メモリ。
JP4190652A 1991-07-18 1992-07-17 強誘電体コンデンサの非破壊的読取 Expired - Lifetime JP2892887B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US732115 1985-05-09
US07/732,115 US5262982A (en) 1991-07-18 1991-07-18 Nondestructive reading of a ferroelectric capacitor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05198194A JPH05198194A (ja) 1993-08-06
JP2892887B2 true JP2892887B2 (ja) 1999-05-17

Family

ID=24942257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4190652A Expired - Lifetime JP2892887B2 (ja) 1991-07-18 1992-07-17 強誘電体コンデンサの非破壊的読取

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5262982A (ja)
JP (1) JP2892887B2 (ja)
KR (1) KR100277598B1 (ja)

Families Citing this family (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5373463A (en) * 1993-07-06 1994-12-13 Motorola Inc. Ferroelectric nonvolatile random access memory having drive line segments
JP3186485B2 (ja) * 1995-01-04 2001-07-11 日本電気株式会社 強誘電体メモリ装置およびその動作制御方法
DE69630758T2 (de) * 1995-09-08 2004-05-27 Fujitsu Ltd., Kawasaki Ferroelektrischer Speicher und Datenleseverfahren von diesem Speicher
US5721699A (en) * 1996-03-18 1998-02-24 Symetrix Corporation Ferroelectric memory with feedback circuit
KR100206713B1 (ko) * 1996-10-09 1999-07-01 윤종용 강유전체 메모리 장치에서의 비파괴적 억세싱 방법 및 그 억세싱 회로
US6097624A (en) * 1997-09-17 2000-08-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of operating ferroelectric memory devices having reconfigurable bit lines
KR100224673B1 (ko) * 1996-12-13 1999-10-15 윤종용 불휘발성 강유전체 메모리장치 및 그의 구동방법
US6114861A (en) * 1997-03-14 2000-09-05 Matsushita Electronics Corporation Apparatus for and method of evaluating the polarization characteristic of a ferroelectric capacitor
JP3731130B2 (ja) * 1997-06-05 2006-01-05 松下電器産業株式会社 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法
JP3877336B2 (ja) * 1997-06-27 2007-02-07 松下電器産業株式会社 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法
KR100297874B1 (ko) 1997-09-08 2001-10-24 윤종용 강유전체랜덤액세스메모리장치
US5969980A (en) * 1997-11-14 1999-10-19 Ramtron International Corporation Sense amplifier configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5880989A (en) * 1997-11-14 1999-03-09 Ramtron International Corporation Sensing methodology for a 1T/1C ferroelectric memory
US6002634A (en) * 1997-11-14 1999-12-14 Ramtron International Corporation Sense amplifier latch driver circuit for a 1T/1C ferroelectric memory
US20050122765A1 (en) * 1997-11-14 2005-06-09 Allen Judith E. Reference cell configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5978251A (en) * 1997-11-14 1999-11-02 Ramtron International Corporation Plate line driver circuit for a 1T/1C ferroelectric memory
US5986919A (en) * 1997-11-14 1999-11-16 Ramtron International Corporation Reference cell configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5995406A (en) * 1997-11-14 1999-11-30 Ramtron International Corporation Plate line segmentation in a 1T/1C ferroelectric memory
US6028783A (en) 1997-11-14 2000-02-22 Ramtron International Corporation Memory cell configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5956266A (en) * 1997-11-14 1999-09-21 Ramtron International Corporation Reference cell for a 1T/1C ferroelectric memory
US5892728A (en) * 1997-11-14 1999-04-06 Ramtron International Corporation Column decoder configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
JP3196829B2 (ja) 1997-12-26 2001-08-06 日本電気株式会社 強誘電体メモリ装置
JPH11273362A (ja) * 1998-03-18 1999-10-08 Sharp Corp 不揮発性半導体記憶装置
DE59902768D1 (de) 1998-06-16 2002-10-24 Infineon Technologies Ag Schreib- und leseverfahren für einen ferroelektrischen speicher
KR100316241B1 (ko) * 1998-11-26 2002-04-24 오길록 비휘발성 강유전체 메모리
US6061266A (en) * 1999-06-17 2000-05-09 Hewlett-Packard Company Ferroelectric random access memory device including active read/write circuit
DE19950581A1 (de) * 1999-10-20 2001-04-26 Infineon Technologies Ag Anordnung zur Selbstreferenzierung von ferroelektrischen Speicherzellen
NO20004237L (no) * 2000-08-24 2002-02-25 Thin Film Electronics Asa Integrert deteksjonsforsterker
NO316580B1 (no) * 2000-11-27 2004-02-23 Thin Film Electronics Asa Fremgangsmåte til ikke-destruktiv utlesing og apparat til bruk ved fremgangsmåten
FR2826772B1 (fr) * 2001-06-27 2005-03-04 St Microelectronics Sa Procede et circuit de rafaichissement de cellules de memoire dynamique
KR100434317B1 (ko) 2001-06-30 2004-06-04 주식회사 하이닉스반도체 강유전체 메모리 및 그의 구동 방법
ITMI20011812A1 (it) * 2001-08-24 2003-02-24 St Microelectronics Srl Metodo di lettura e di ripristino di dati contenuti in una cella di memoria ferroelettrica
JP3560949B2 (ja) * 2001-11-19 2004-09-02 ローム株式会社 データ保持装置およびデータ保持装置を有する電子回路
US6459609B1 (en) 2001-12-13 2002-10-01 Ramtron International Corporation Self referencing 1T/1C ferroelectric random access memory
US6522570B1 (en) * 2001-12-13 2003-02-18 Micron Technology, Inc. System and method for inhibiting imprinting of capacitor structures of a memory
US6809949B2 (en) * 2002-05-06 2004-10-26 Symetrix Corporation Ferroelectric memory
NO322040B1 (no) 2004-04-15 2006-08-07 Thin Film Electronics Asa Bimodal drift av ferroelektriske og elektrete minneceller og innretninger
JP4195427B2 (ja) * 2004-08-31 2008-12-10 株式会社東芝 半導体記憶装置
US7116572B2 (en) * 2004-11-09 2006-10-03 Ramtron International Corporation Circuit for generating a centered reference voltage for a 1T/1C ferroelectric memory
KR20060060596A (ko) * 2004-11-30 2006-06-05 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 반도체 기억 장치
KR100623618B1 (ko) * 2005-03-31 2006-09-14 주식회사 하이닉스반도체 저전압용 반도체 메모리 장치
JP4374549B2 (ja) * 2005-12-20 2009-12-02 セイコーエプソン株式会社 強誘電体メモリ装置、電子機器および強誘電体メモリ装置の駆動方法
JP4171923B2 (ja) * 2006-04-18 2008-10-29 セイコーエプソン株式会社 強誘電体メモリ
WO2011133139A1 (en) * 2010-04-19 2011-10-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Refreshing memristive systems
FR2988932B1 (fr) * 2012-04-03 2020-03-27 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Dispositif de polarisation de preamplificateurs
KR20170075741A (ko) * 2014-10-29 2017-07-03 휴렛 팩커드 엔터프라이즈 디벨롭먼트 엘피 벡터 프로세싱을 위한 멤리스티브 내적 엔진
US9792973B2 (en) 2016-03-18 2017-10-17 Micron Technology, Inc. Ferroelectric memory cell sensing
US10049713B2 (en) * 2016-08-24 2018-08-14 Micron Technology, Inc. Full bias sensing in a memory array
US10446232B2 (en) * 2017-12-19 2019-10-15 Micron Technology, Inc. Charge separation for memory sensing
US11222668B1 (en) * 2020-08-27 2022-01-11 Micron Technology, Inc. Memory cell sensing stress mitigation

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2884618A (en) * 1954-05-14 1959-04-28 Burroughs Corp Ferroelectric logical circuit
US2926336A (en) * 1955-04-14 1960-02-23 Bell Telephone Labor Inc Ferroelectric device
NL207526A (ja) * 1955-06-07
NL213219A (ja) * 1955-12-27
NL219588A (ja) * 1956-08-07
US3002182A (en) * 1956-12-10 1961-09-26 Bell Telephone Labor Inc Ferroelectric storage circuits and methods
US2957164A (en) * 1958-05-22 1960-10-18 Bell Telephone Labor Inc Ferroelectric storage device
US3462746A (en) * 1966-02-14 1969-08-19 Bliss Co Ceramic ferroelectric memory device
US3599185A (en) * 1968-07-10 1971-08-10 Gulf & Western Industries Ferroelectric capacitor output amplifier detector
FR2146903B1 (ja) * 1971-07-23 1978-06-02 Anvar
US3798619A (en) * 1972-10-24 1974-03-19 K Samofalov Piezoelectric transducer memory with non-destructive read out
US4262339A (en) * 1979-04-05 1981-04-14 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Ferroelectric digital device
US4873664A (en) * 1987-02-12 1989-10-10 Ramtron Corporation Self restoring ferroelectric memory
US4888733A (en) * 1988-09-12 1989-12-19 Ramtron Corporation Non-volatile memory cell and sensing method
US5031143A (en) * 1990-11-21 1991-07-09 National Semiconductor Corporation Preamplifier for ferroelectric memory device sense amplifier
US5086412A (en) * 1990-11-21 1992-02-04 National Semiconductor Corporation Sense amplifier and method for ferroelectric memory

Also Published As

Publication number Publication date
US5262982A (en) 1993-11-16
JPH05198194A (ja) 1993-08-06
KR100277598B1 (ko) 2001-01-15
KR930003133A (ko) 1993-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2892887B2 (ja) 強誘電体コンデンサの非破壊的読取
JP2693967B2 (ja) メモリセル
US6028783A (en) Memory cell configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5373463A (en) Ferroelectric nonvolatile random access memory having drive line segments
US5218566A (en) Dynamic adjusting reference voltage for ferroelectric circuits
US5880989A (en) Sensing methodology for a 1T/1C ferroelectric memory
JP2576425B2 (ja) 強誘電体メモリ装置
EP1098324A2 (en) Ferroelectric non-volatile latch circuits
JP2007087579A (ja) メモリマトリックスのアドレス指定
JPH11260066A (ja) 強誘電体メモリセルをもったメモリ及び強誘電体メモリセルの読出し方法
US5892728A (en) Column decoder configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US6859380B2 (en) Ferroelectric memory and method of operating same
JP2010123218A (ja) 半導体記憶装置
US6341081B2 (en) Circuit for driving nonvolatile ferroelectric memory
JP3775716B2 (ja) 強誘電体型記憶装置およびそのテスト方法
JP4253734B2 (ja) 強誘電体メモリ装置およびその装置からのデータ読み出し方法
US6522568B1 (en) Ferroelectric memory and method for reading the same
JP2010080054A (ja) 不揮発性強誘電体メモリ装置のセンシングアンプ
US5995406A (en) Plate line segmentation in a 1T/1C ferroelectric memory
US6809954B1 (en) Circuit and method for reducing access transistor gate oxide stress
US5956266A (en) Reference cell for a 1T/1C ferroelectric memory
US6002634A (en) Sense amplifier latch driver circuit for a 1T/1C ferroelectric memory
US5986919A (en) Reference cell configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
US5969980A (en) Sense amplifier configuration for a 1T/1C ferroelectric memory
KR100237267B1 (ko) 강유전체 메모리 장치 및 그 동작 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100226

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100226

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110226

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120226

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 14