JPH1116377A - 強誘電体メモリ装置 - Google Patents

強誘電体メモリ装置

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JPH1116377A
JPH1116377A JP9168939A JP16893997A JPH1116377A JP H1116377 A JPH1116377 A JP H1116377A JP 9168939 A JP9168939 A JP 9168939A JP 16893997 A JP16893997 A JP 16893997A JP H1116377 A JPH1116377 A JP H1116377A
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memory cell
ferroelectric
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memory device
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Hironori Koike
洋紀 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強誘電体キャパシタの特性ばらつきに強い強誘
電体メモリ装置を提供する。 【解決手段】2つのダミーメモリセルのキャパシタDF
C21,DFC41を用い、キャパシタDFC21は強
誘電体キャパシタで常に”0”に相当する電圧を出力
し、キャパシタDFC41でセンスアンプの感度分の電
圧を出力し、これをリファレンス電圧発生回路DC1の
リファレンス電圧とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体を用いた
メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ジルコンチタン酸鉛(PTZ)な
どのヒステリシス特性を有する強誘電体材料をメモリセ
ルに用い、電源を切断しても記憶を保持する機能を持つ
不揮発性メモリが実現されている。まず、一般的な強誘
電体を用いた不揮発性メモリ装置(以下、強誘電体メモ
リと呼ぶ)の動作について説明する。
【0003】図9に、1つのトランジスタと1つの強誘
電体キャパシタで構成されるメモリセル回路(以下、1
T/1C型メモリセルと呼ぶ)の例を示す。ここで、メ
モリセルMCのトランジスタTCのゲート端子にはワー
ド線WL、ソース端子には強誘電体キャパシタFCの一
方の端子、ドレイン端子にはビット線WLがそれぞれ接
続され、強誘電体キャパシタFCの他方の端子にはプレ
ート線PLが接続されている。ワード線WLの電圧によ
って、トランジスタTCの導通または非導通が制御され
ることにより、当該メモリセルの選択または非選択が決
定される。強誘電体キャパシタFCには、ビット線を経
由して、データの書き込み/読み出しが行われる。
【0004】図10に、強誘電体キャパシタFCの両電
極間の電圧Vに対する、自発分極電荷Qの関係を示す。
例えば、強誘電体キャパシタFCの分極が、それぞれ
A,Bの状態にある場合をデータ”1”、データ”0”
というように対応させる。このとき、強誘電体キャパシ
タFCの両電極間にVeの電圧をかけると、データ”
1”の場合は強誘電体キャパシタFCから図10に示す
1の電荷がビット線BL上に出力される。一方、デー
タ”0”の場合には、強誘電体キャパシタFCから図1
0に示すQ0の電荷がビット線BL上に出力される。こ
の出力された電荷Q1と電荷Q0の差を判別することによ
り、2値情報の記憶が実現できる。このように、強誘電
体キャパシタを用いたメモリ装置では、強誘電体キャパ
シタ間にかかる外部電圧が0になっても、強誘電体の内
部に生じている分極がデータを保持しているため、電源
が切断されても記憶を保つ、いわゆる不揮発性記憶動作
が可能であるという特徴がある。
【0005】上述の図9に示したような1T/1C型メ
モリセルを用いたメモリセルアレイの部分回路列を図1
1に示す。図11において、MC11〜MCn1,MC
12〜MCn2はメモリセル、TC11はメモリセルM
C11に含まれるトランジスタ、FC11はメモリセル
MC11に含まれる強誘電体キャパシタ、PC1,PC
2はビット線プリチャージ回路、DC11,DC21,
DC12,DC22はリファレンス電圧発生回路、SA
MP2は差動増幅回路であるところのセンスアンプ回路
である。また、WL1〜WLnはワード線、PL1〜P
Lnはプレート線、BL1,/BL1,BL2,/BL
2はビット線、PBLはビット線プリチャージ制御信号
線、VBPはビットプリチャージ電圧線、DWL1,D
WL2はリファレンス電圧発生回路制御信号線、SEは
センスアンプ回路制御信号線である。
【0006】メモリセルからの信号電圧は、例えばメモ
リセルMC11が選択された場合には、ビット線BL1
1上に現れる。このビット線BL11上に現れた信号電
圧が”0”に相当するか”1”に相当するかについて
は、リファレンス電圧となる電圧を、対となるビット線
/BL1上に発生させることで、センスアンプ回路のよ
うな差動増幅回路で判定することができる。リファレン
ス電圧は、通常、データ”0”に対応する読み出し信号
電圧とデータ”1”に対応する読み出し電圧の中間の電
圧値に設定する。
【0007】図12に、図11に示したメモリセルアレ
イの動作タイミングチャートを示す。この動作タイミン
グチャートは、1994年2月の固体素子回路国際会議
(International Solid-State Circuits Conference, I
SSCC)予稿集268頁〜269頁に述べられている方式に基づ
いている。以下、図11および図12を参照して、ワー
ド線WL1が選択され、メモリセルMC11に注目した
場合の、当該強誘電体メモリの読み出し動作および書き
込み動作について説明する。なお、後述する他の図にお
ける動作タイミングチャートにおいて、特にことわりの
ない限り、ハイレベル”H”に相当するレベルは、メモ
リ装置外部から供給される電源電圧、またはメモリ装置
内部に設けた電圧発生回路で発生される電圧のいずれか
とし、ロウレベル”L”に相当するレベルは接地電圧と
する。また、参考として、図12の〜の各期間終了
時点での、強誘電体キャパシタFC11の分極を同図中
の最下部に示す。
【0008】図12中、〜の期間はメモリセルから
データを読み出す動作である。まず、の間でビット線
プリチャージ制御信号PBLをロウレベルにすることに
より、ビット線プリチャージを解除する。ここでは、ビ
ット線プリチャージ電圧VBPは接地電位としている。
【0009】次に、の間において、ワード線WL1と
プレート線PL1をそれぞれハイレベルに上げ、メモリ
セルMC11からビット線BL1上にデータを出力す
る。同時に、メモリセルMC12からはビット線BL2
上にデータが出力されているが、それはメモリセルMC
11の動作と同様であるため、ここでは混乱をさけるた
めそちらの動作説明は省略する。このときメモリセルM
C11から出力されるデータ信号は、強誘電体キャパシ
タFC11の分極状態に応じてきまり、図12では一例
としてデータ”1”が読み出される様子が示されてい
る。一方、対となるビット線/BL1上には、制御信号
DWL2により、リファレンス電圧発生回路DC21か
ら適性なリファレンス電圧を発生させる。
【0010】リファレンス電圧を発生した後、の期間
において、センスアンプ回路制御信号SEを活性化し、
ビット線BL1とビット線/BL1との間の差電圧を、
センスアンプ回路SAMP1が差動増幅する。
【0011】続く〜の間においては、読み出したデ
ータをメモリセルMC11に再度書き戻す動作が行われ
る。の期間で、強誘電体キャパシタFC11のデータ
は破壊されているので、このようなデータ再書き込み動
作が必要となる。なお、当該強誘電体メモリ装置外部か
ら入力されるデータをメモリセルに書き込む場合には、
の期間に、ビット線BL1およびビット線/BL1上
に、所望のデータに対応する電圧を設定してから、次の
以降の動作を行う。
【0012】の期間において、プレート線PL1をロ
ウレベルにする。続くの期間において、センスアンプ
回路制御信号SEをロウレベルとすることにより、セン
スアンプ回路SAMP1を非活性とし、さらにビット線
プリチャージ制御信号PBLをハイレベルとしてビット
線レベルを接地電位とする。こうすることにより、強誘
電体キャパシタFC11の分極を、データ読み出し前の
の期間の状態に戻すことができる。最後に、ワード線
W1をロウレベルに下げ、トランジスタTC11を非導
通にしてメモリセルMC11へのアクセス動作を完了す
る。
【0013】ここで、上述の回路動作と、強誘電キャパ
シタの特性との関係について説明する。例えば、図12
中のの期間で、ワード線WL1をハイレベルとしてト
ランジスタTC11を導通させ、プレート線PL1をハ
イレベルに立ち上げた状態は、図10における強誘電体
キャパシタに−Veの電圧をかけた状態に相当する(プ
レート線からビット線への方向を電圧の正の向きとす
る)。このとき、電荷Q 1または電荷Q0がビット線BL
1上に出力される。ところで、このままの状態では、”
1”,”0”のいずれが記憶されていた場合でも、強誘
電体キャパシタの分極は、図10に示すh点にあっ
て、”1”または”0”の区別ができない。そこで、読
み出された”1”,”0”データに応じて、強誘電体キ
ャパシタにそれぞれ+Ve,0ので電圧をかけて、デー
タを書き戻す動作が必要となる。この動作が、図12の
の期間の動作に相当する。
【0014】また、図11および図12に示した例で
は、プレート線、ビット線とも、ロウレベルとハイレベ
ルの間で駆動することにより、強誘電体キャパシタの両
電極間に正負両方向の電圧をかけられるようにし、該強
誘電体キャパシタに対し、”0”,”1”いずれのデー
タを書き込むことも可能にしていた。一方、プレート線
をロウレベルとハイレベルの中間電位にし、ビット線を
ロウレベルとハイレベルの間で駆動することで、強誘電
体キャパシタの両電極間に正負両方向の電圧をかけるこ
とを可能にするといった動作方式もある。このような動
作方式の例は、1994年2月の固体素子回路国際会議
(International Solid-State Circuits Conference, I
SSCC)予稿集368頁〜369頁に述べられている。図13に
その動作方式をとる強誘電体メモリセルアレイの部分回
路例を示し、図14にその動作タイミングチャートを示
す。以降、図面に用いる符号について、同じ構成要素に
ついては特に説明を加える必要がある場合以外はその説
明を省略することとする。
【0015】図13において、EB1,EB2はビット
線バランス制御回路である。また、EBLはビット線バ
ランス制御信号線である。図14には、その最下部に、
参考として〜の各期間終了時点での強誘電体キャパ
シタFC11の分極を示す。以下、図13および図14
を参照して図11および図12の説明と同様、ワード線
WL1が選択され、メモリセルMC11に注目した場合
の、読み出し動作および書き込み動作について説明す
る。
【0016】まず、の期間で、ビット線プリチャージ
制御信号PBLをロウレベルにすることにより、ビット
線プリチャージを解除する。ここでも、ビット線プリチ
ャージ電圧VBPは接地電位としている。次に、の間
で、ワード線WL1をハイレベルに上げ、メモリセルM
C11からビット線BL1上にデータを出力する。ここ
で、図12の場合の動作と異なるところは、プレート線
PL1が中間電位(以下、Vmとする)に保たれたまま
である点である。ビット線プリチャージレベルが接地電
位、プレート線が中間電位であるため、の期間でトラ
ンジスタTC11が導通状態となったとき、強誘電体キ
ャパシタFC11の両電極間には、プレート線からビッ
ト線への方向を電圧の正の向きとして、ほぼ−Vmの電
圧がかかる。すると、強誘電体キャパシタFC11か
ら、分極の状態に応じた信号電荷が、ビット線BL1上
に読み出される。同時に、対となるビット線/BL1上
には、リファレンス電圧発生回路DC21によって適性
なリファレンス電圧を発生させる。続くの期間におい
て、センスアンプ回路制御信号SEを活性化し、ビット
線BL1とビット線/BL1との間の差電圧をセンスア
ンプ回路SAMP1で差動増幅する。
【0017】メモリ装置外部から入力したデータをメモ
リセルに書き込む場合には、の間において、所望のデ
ータに対応する電圧をビット線BL1およびビット線/
BL1に設定してから次の以降の動作に移る。
【0018】の間において、センスアンプ回路制御信
号SEをロウレベルとすることによりセンスアンプ回路
SAMP1を非活性とする。されに、ビット線バランス
制御信号EBLをハイレベルとして、ビット線BL1を
プレート線PL1と同じ中間電位とする。こうすること
により、強誘電体キャパシタFC11の分極を、データ
読み出し前のの間の状態に戻すことができる。
【0019】の期間でワード線WL1をロウレベルに
下げ、トランジスタFC11を非導通とした後、の期
間でビット線BL1,/BL1を接地電位にした状態に
してMC11へのアクセス動作を完了する。
【0020】強誘電体キャパシタから読み出される信号
電荷は、強誘電体キャパシタの両電極間にかけられる電
圧値に依存し、一般に、両電極間にかけられる電圧値が
大きいほど信号電荷も大きい。先に述べた例のような強
誘電体メモリ装置の動作では、強誘電体キャパシタの両
電極間にかけられる電圧は、プレート線設定電圧とビッ
ト線の電圧振幅とに関係する。プレート線設定電圧およ
びビット線の電圧振幅は、強誘電体から読み出される信
号電圧を、センスアンプが正常にデータをセンス増幅で
きる値であるならば、どのように設定してもよい。例え
ば、プレート線の設定電圧を電源電圧の1/2に、ビッ
ト線の振幅を接地電位と電源電圧の間とする方法があ
る。電源電圧は、メモリ装置外部から供給されるもので
もよいし、メモリ装置内部の電圧発生回路で発生された
電圧でもよい。
【0021】ここまで述べてきたように、強誘電体メモ
リ装置の動作において、メモリセルから読み出されたデ
ータをセンスアンプ回路で増幅する最には、リファレン
スとなる電圧を発生することが必要である。そのリファ
レンス電圧発生回路の具体例として、前出の文献(19
94年2月の固体素子回路国際会議予稿集368頁〜369
頁)に述べられているようなものがある。図15にその
回路を示し、図16にその回路の動作タイミングチャー
トを示す。
【0022】図15において、DC11とDC21はリ
ファレンス電圧発生回路で、特にこの場合、1T/1C
型メモリセルと同様に、1つのトランジスタと1つの強
誘電体キャパシタとからなる回路を基本に構成されるこ
とから、ダミーメモリセルとも呼ばれている。DTC1
1とDCT21、DFC11とDFC21は、それぞれ
ダミーメモリセル内のトランジスタと強誘電体キャパシ
タである。DTR11とDTR21は、ダミーメモリセ
ル内部のトランジスタと強誘電体キャパシタとが互いに
接続されている節点の電位を補償するためのトランジス
タである。SAMP1はCMOSインバータを交差接続
した形のセンスアンプ回路である。また、CDWLはト
ランジスタDTR11およびトランジスタDTR21を
制御する信号、SAP、SANはセンスアンプ回路の制
御信号線である。
【0023】図15に示すダミーメモリセルによるリフ
ァレンス電圧発生方法の要点は、メモリセルの強誘電体
キャパシタFC11とダミーメモリセルの強誘電体キャ
パシタDFC11とのそれぞれのQ−Vヒステリシス特
性の間に、図17に示すような関係を持たせるように設
定することにある。
【0024】図17において、小さいほうのヒステリシ
ス特性曲線が強誘電体キャパシタFC11のものであ
る。図10と同様に、図17中の−Qr(cell)点,+
Qr(cell)点をそれぞれデータ”0”,”1”に対応
させる。図15の回路において、プレート線PL1をロ
ウレベルからハイレベル駆動したとき(図16のの期
間)、ビット線BL1上にメモリセルMC11から出力
される電圧は、強誘電体キャパシタFC11に”0”が
記憶されていた場合には図17のV0の電圧となり、”
1”が記憶されていた場合には図17のV1の電圧とな
る。ここで、電圧V0は(−Vcc、−Qr(cell))
を通り、傾きがCB(ビット線BL1の寄生容量)の直
線と強誘電体キャパシタFC11のヒステリシス曲線と
が交わる点の、直線V=−Vccまでの距離であり、電
圧V1は、(−Vcc、+Qr(cell))を通り、傾き
がCBの直線と強誘電体キャパシタFC11のヒステリ
シス曲線とが交わる点の、直線V=−Vccまでの距離
である。一方、ダミーメモリセルのキャパシタDFC1
1の特性は図17に示す大きいほうのヒステリス曲線で
表せるものとし、かつキャパシタDFC11には常に”
0”が記憶されているとすると、図15に示すDPLを
ロウレベルからハイレベルに駆動したときにビット線/
BL1上に出てくる電圧は、上記強誘電体キャパシタF
C11の場合と同様にして、図17のVREFの電圧が出
力される。図17から分かるように、 V0<VREF<V1 ・・・(1) の関係が満たされている。これにより、センスアンプS
AMP1でメモリセルMC11からの読みだしデータ
の”0”/”1”を判別することができる。
【0025】上記のキャパシタDFC11のようなヒス
テリシス特性曲線のかたちの調節は、先に述べた199
4年ISSCC予稿集268頁には、強誘電体キャパシタの
サイズをかえることによって可能であると記載されてい
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の強誘電体メモリのリファレンス電圧発生方式で
は、ダミーメモリセルの強誘電体キャパシタのサイズの
調節によってリファレンス電圧に相当する信号電荷をつ
くるため、このダミーメモリセルの強誘電体キャパシタ
と、メモリセルの強誘電体キャパシタの形状が異なる。
したがって、発生されるリファレンス電圧が、強誘電体
キャパシタの特性ばらつきの影響を受け易いという欠点
がある。例えば、図17において、製造上のばらつきに
より、強誘電体キャパシタFC11とキャパシタDFC
11のヒステリシス特性の形状がかわり、VREFの値が
0とV1の中間の値にならなくなった場合、正常なリフ
ァレンス電圧が発生できず、誤動作することになる。
【0027】また、一般に強誘電体は疲労特性と呼ばれ
る特性がある。これは、図18に示すように、分極反転
を繰り返すうちに、分極反転電荷(図10のQ1に相当
する電荷)が減少するという特性である。この疲労特性
により、”1”読み出し/書き込み動作を繰り返すうち
に、V1の電圧値を下げ、最終的に”1”読み出しマー
ジンを下げるという欠点につながる。
【0028】本発明の目的は、上記各問題点を解決し、
強誘電体キャパシタの特性ばらつきに強い強誘電体メモ
リ装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の強誘電体メモリ装置は、電界効果型トラン
ジスタと、強誘電体材料を絶縁体膜として用いた強誘電
体キャパシタとからなり、前記強誘電体キャパシタの自
発分極の方向を記憶情報に対応させて記憶動作が行われ
るメモリセルと、前記メモリセルの強誘電体キャパシタ
の自発分極の方向を反転した状態と非反転状態の2つの
状態における電荷量の差を判別して、前記メモリセルか
らの信号電圧の読み出しを行うセンスアンプ回路と、前
記反転状態と非反転状態の2つの状態における電荷量の
差を判別するためのリファレンス電圧を発生するリファ
レンス電圧発生手段と、を有し、前記リファレンス電圧
発生手段は、前記メモリセルの強誘電体キャパシタの自
発分極の方向が非反転状態のときの該メモリセルに記憶
された信号電荷によって得られる信号電圧に、前記セン
スアンプ回路による該メモリセルからの信号電圧の読み
出しが可能な最小の電圧を上回る電圧を加えた電圧を、
前記リファレンス電圧として発生することを特徴とす
る。
【0030】上記の強誘電体メモリ装置において、前記
メモリセルは、電界効果型トランジスタのソース端子が
強誘電体キャパシタの一方の端子に接続され、ドレイン
端子がビット線に接続され、ゲート端子がワード線に接
続され、強誘電体キャパシタのもう一方の端子がプレー
ト線に接続されており、前記センスアンプ回路は、第1
および第2の端子を備え、前記第1の端子に前記メモリ
セルからの信号電荷が前記ビット線上に読み出されるこ
とによって得られる信号電圧が入力され、前記第2の端
子に前記リファレンス電圧が入力され、第1および第2
の端子間電圧を差動増幅することにより、前記メモリセ
ルから出力される信号電荷の論理値を判別するセンスア
ンプより構成され、前記リファレンス電圧発生手段が、
前記メモリセルの強誘電体キャパシタの自発分極の方向
が非反転状態のときに相当する信号電荷が前記ビット線
上に読み出されることによって得られる信号電圧に、前
記センスアンプが前記メモリセルからの信号電圧の読み
出し信号電圧を増幅することができる最小の電圧である
センスアンプ感度を上回る電圧を加えた電圧を、前記リ
ファレンス電圧として発生するようにしてもよい。
【0031】上記の場合、前記リファレンス電圧発生手
段は、第1および第2のダミーメモリセルを有し、前記
第1のダミーメモリセルは、1つのトランジスタと1つ
の強誘電体キャパシタとを備え、該トランジスタのゲー
ト端子が第1のダミーワード線に接続され、ソース端子
が前記センスアンプの第1の端子に直接接続され、もし
くはトランスファゲートを介して電気的に接続され、ド
レイン端子が該強誘電体キャパシタの一方の端子に接続
され、該強誘電体キャパシタのもう一方の端子が第1の
ダミープレート線に接続され、前記第2のダミーメモリ
セルは、1つのトランジスタと1つのキャパシタとを備
え、該トランジスタのゲート端子が第2のダミーワード
線に接続され、ソース端子が前記第1のダミーセルのソ
ース端子に接続され、ドレイン端子が該キャパシタの一
方の端子に接続され、該キャパシタのもう一方の端子が
第2のダミープレート線に接続された構成としてよい。
【0032】さらに、前記第1のダミーメモリセルを、
前記メモリセルと同一のデバイス構造としてもよい。
【0033】さらに、前記第2のダミーメモリセルのキ
ャパシタを、トランジスタのゲート容量、配線層間容
量、拡散層容量、またはこれらの組み合わせである常誘
電体容量としてもよい。
【0034】さらに、前記第2のダミーメモリセルのキ
ャパシタに、強誘電体キャパシタの常誘電体成分を用い
てもよい。
【0035】さらに、前記第1のダミーメモリセルのト
ランジスタと強誘電体キャパシタとを接続する端子に、
該トランジスタと異なる第2のトランジスタのドレイン
端子が接続され、該第2のトランジスタのソース端子に
所定の電圧を与える信号線が接続され、ゲート端子に第
3のダミーワード線が接続されているものとしてもよ
い。この場合、前記第2のトランジスタのソース端子に
接続された信号線に与えられる電圧値によって前記セン
スアンプ感度を上回る電圧が調節されるようにしてもよ
い。
【0036】さらに、前記第2のダミーメモリセルのト
ランジスタとキャパシタとを接続する端子に、該トラン
ジスタと異なる第3のトランジスタのドレイン端子が接
続され、該第2のトランジスタのソース端子に所定の電
圧を与える第2の信号線が接続され、ゲート端子に第4
のダミーワード線が接続された構成としてもよい。
【0037】さらに、前記第2のダミーメモリセルのソ
ース端子が前記センスアンプの第1の端子に直接接続さ
れ、もしくはトランスファゲートを介して電気的に接続
された構成としてもよい。
【0038】さらに、前記メモリセルがマトリクス状に
配設され、メモリセルアレイに対し、前記センスアンプ
が1つまたは複数設けられた回路系を有する構成として
もよい。
【0039】さらに、前記第2のダミーメモリセルのキ
ャパシタの常誘電体容量値に応じて前記センスアンプ感
度を上回る電圧が設定されるように構成してもよい。
【0040】さらに、前記第2のダミープレート線の電
圧を第1の電圧レベルから第2の電圧レベルに駆動する
駆動手段を有し、前記第2のダミープレート線が第1の
電圧レベルから第2の電圧レベルに駆動されることによ
って前記センスアンプ感度を上回る電圧を調節するよう
にしてもよい。
【0041】(作用)上記の通りの本発明においては、
図18に示した分極非反転電荷量の繰り返し分極反転回
数依存性が小さいことが利用され、リファレンス電圧の
発生に、メモリセルの強誘電体キャパシタの自発分極の
方向が非反転状態のときに相当する信号電荷のみを使用
し、センスアンプ感度、すなわち正常なセンス増幅動作
をするために必要な最小読み出し電圧に相当する電圧を
別途供給するようになっているので、従来のようにメモ
リセルとダミーメモリセルのアクセス頻度の違いによっ
てリファレンス電圧が不正確になる(疲労特性の影響を
受ける)といったことは生じない。
【0042】また、メモリセルの強誘電体キャパシタと
ダミーメモリセルの強誘電体キャパシタを同じ形状にす
ることができるので、従来のように、製造上のばらつき
により、メモリセルおよびダミーメモリセルの強誘電体
キャパシタのヒステリシス特性の形状がかわるといった
ことは生じない。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0044】図1は本発明の強誘電体メモリ装置の一実
施形態を示す回路図である。図1において、IOC1、
IOC2はデータ入出力回路、PC1、PC2はビット
線プリチャージ回路、DC1、DC2はリファレンス電
圧発生回路、DTC11〜42はダミーメモリセル選択
トランジスタ、DFC11〜42はダミーメモリセルキ
ャパシタである。また、ION、IOTはデータ入出力
信号線、YSW1、YSW2はカラム選択信号線、DW
L1〜4はダミーワード線、DPL1〜2はダミープレ
ート線である。図2に、図1に示した回路の動作タイミ
ングチャートを示す。以下、図1および図2を参照し
て、ワード線WL1が選択され、メモリセルMC11に
注目した場合の、読み出し動作および書き込み動作につ
いて説明する。
【0045】ダミーメモリセルDFC11,DFC2
1,DFC12,DF22には、データ”0”があらか
じめ書き込まれている。また、DFC31,DFC4
1,DFC32,DFC42の両端子間電圧はゼロとす
る。
【0046】まず、の期間でビット線プリチャージ制
御信号PBLをロウレベルにすることにより、ビット線
プリチャージを解除する。ここで、ビット線プリチャー
ジ電圧VBPは接地電位とされている。次に、の期間
で、ワード線およびプレート線PL1をハイレベルに上
げ、メモリセルMC11からビット線BL1上にデータ
出力する。続いて、の期間で、リファレンス電圧発生
回路DC1において、ダミーメモリセルのワード線DW
L2およびプレート線PL1をそれぞれハイレベルと
し、ダミーメモリセルからビット線/BL1にデータ”
0”に対応する信号電荷を出力する。上記の〜の期
間の動作後に、ビット線BL1に現れる電圧VBL1は、
図17に示される電圧の記号を用いて、 データ”1”の場合 VBL1=V1 ・・・(2a) データ”0”の場合 VBL1=V0 ・・・(2b) 一方、ビット線/BL1に現れる電圧V/BL1は、 V/BL1=V0 ・・・(3) となる。
【0047】続いて、の期間において、ワード線DW
L4をハイレベルとし、さらにプレート線DPL2もハ
イレベルとする。これにより、プレート線DPL2とビ
ット線/BL1とがキャパシタDFC41を介して容量
結合しているため、ビット線/BL1の電圧が少し上が
り、 V/BL1=V0 +ΔV ・・・(4) となる。ΔVの大きさは、(1)プレート線DPL2の
ハイレベルを調節する、あるいは(2)キャパシタDF
C41の容量値を調節する、のいずれかの方法により、
センスアンプの感度を上回るように設定しておく。ここ
では、便宜上、ワード線WL1,DWL2,DWL4を
シーケンシャルに活性化することとしたが、これらの活
性化タイミングは相前後してもよく、特にその順番に限
らなくてよい。
【0048】この状態で、ビット線BL1,/BL1間
に差電位が生じているので、の期間において、センス
アンプ回路制御信号SAP,SANをそれぞれハイレベ
ル、ロウレベルとすることにより、ビット線BL1,/
BL1間電圧を差動増幅して、メモリセルからの読み出
しデータの”0”/”1”ができる。
【0049】センスアンプ回路で増幅したデータをメモ
リ装置外部に出力するには、カラム選択信号線YSW
1,YSW2,...のうち1つまたは複数を選択して
ハイレベルとして、データ信号線ION,IOTを経由
して出す。
【0050】一方、メモリ装置外部から入力されるデー
タを、メモリセルに書き込む場合は、の期間におい
て、書き込みデータに対応する所望の電圧をデータ信号
線ION,IOTを介してビット線BL1,/BL1に
設定してから、以降の動作に移る。
【0051】以降は、リセット動作となる。まず、プ
レート線PL1ロウレベルに戻す。次いで、の期間に
おいて、センスアンプ回路制御信号SAP,SANをそ
れぞれロウレベル、ハイレベルにして、センスアンプS
AMP1,SAMP2を初期状態に戻し、ビット線プリ
チャージ制御信号PBLをハイレベルとして、ビット線
BL1,/BL1,BL2,/BL2をロウレベルにリ
セットする。続いて、の期間で、プレート線DPL,
1DPL2をロウレベルに戻す。ここで、の期間のは
じめの時点では、ビット線/BL1,/BL2がロウレ
ベル、プレート線DPL1がハイレベル、すなわちダミ
ーメモリセルの強誘電体キャパシタDFC21,DFC
22に”0”が書き込まれていることになる。最後に、
ワード線WL1,DWL2,DWL4をロウレベルとし
て、メモリセル、ダミーメモリセルともに非選択状態と
し、1サイクルの読み出しないしは書き込み動作を完了
する。
【0052】ここでは、ビット線BL1につながるメモ
リセルMC11が選択された場合について説明したが、
ビット線/BL1につながるメモリセルMC21が選択
された場合には、上述した動作と異なり、ダミーメモリ
セルは、キャパシタDFC11,DFC31のものが選
択される。
【0053】以上説明したように、本形態のメモリ装置
の特徴は、2つのダミーメモリセルのキャパシタDFC
21,DFC41を用い、キャパシタDFC21は強誘
電体キャパシタで常に”0”に相当する電圧を出力し、
キャパシタDFC41でセンスアンプの感度分の電圧を
出力し、これをリファレンス電圧とするところにある。
キャパシタDFC21にはメモリセルと同一構造のキャ
パシタを用いることができ、このことにより、製造上の
特性ばらつきが、メモリセルの強誘電体キャパシタとダ
ミーメモリセルの強誘電体キャパシタとの両方に同様に
生じる。また、分極非反転の場合の読み出し電荷量は、
繰り返し分極反転回数への依存性が小さいという条件下
でが、上述の(3)式で与えられるV0がメモリセル側
とリファレンス側のビット線で等しく発生できる。さら
に、キャパシタDFC41は、MOSトランジスタのゲ
ート容量など、現状の製造技術によれば、ばらつきが小
さく、上述の(4)式のΔVが精度良く発生できる。以
上のことから、本形態のメモリ装置には、製造ばらつき
が小さく、長時間使用後においてもリファレンス電圧が
正確に発生できるという利点がある。
【0054】(他の実施形態)本発明の他の実施形態と
して、図14の従来例で示される強誘電体メモリ装置の
動作に本発明を適用した場合の動作タイミングチャート
を図3に示す。本形態の回路構成には、図1に示した構
成をそのまま適用する。
【0055】図14の動作の要点は、プレート線を中間
電位に設定し、ビット線を接地電位と電源電位との間で
動作させることにより、強誘電体キャパシタの両電極間
に、正負両方向の電圧をかけ、強誘電体メモリの記憶動
作を可能にしたことにある。ダミーメモリセルについて
も、データ”0”/”1”読み出し動作および書き込み
動作は、メモリセルと同様の方法で行われる。
【0056】本形態では、ビット線プリチャージ電圧V
BPを電源電圧の半分の電位とし、ビット線BL1,/
BL1,BL2,/BL2を電源電圧の半分の電圧に設
定した状態から、の期間でビット線プリチャージ制御
信号PBLをロウレベルとしてメモリセルへのアクセス
動作を開始する。図1には、その手段(回路)は示され
ていないが、の期間でビット線BL1,/BL1,B
L2,/BL2を接地電圧にプリチャージする動作が入
る。次いで、の期間において、ワード線WL1をハイ
レベルに上げると、ビット線BL1が接地電圧にプリチ
ャージされ、かつプレート線PL1が中間電位Vmとさ
れていることから、メモリセルMC11の強誘電体キャ
パシタFC11には、プレート線からビット線への方向
を電圧の正の向きとして、−Vmの電圧がかかる。これ
により、強誘電体キャパシタFC11からビット線BL
1上に、記憶されていたデータに応じた信号電荷が出力
される。の期間で、リファレンス電圧発生回路DC1
において、ダミーメモリセルのワード線DWL2をハイ
レベルとすると、ダミーメモリセルからビット線/BL
1にデータ”0”に対応する信号電圧V0が出力され
る。続いて、の期間において、ワード線DWL4をハ
イレベル、プレート線DPL2をハイレベルとすること
により、図2の動作と同様、ビット線/BL1上にリフ
ァレンス電圧として”0”読み出し電圧とセンスアンプ
かんどに相当する電圧との和の電圧が得られることにな
る。続くからの動作は、図2における動作と同様で
ある。
【0057】以降のリセット動作では、ビット線プリ
チャージ制御信号PBLをハイレベルとし、センスアン
プ回路制御信号SAP,SAN、ビット線BL1,/B
L1,BL2,/BL2をそれぞれVmとする。そし
て、の期間で、PL1=BL1=電源電圧の半分の電
位、すなわち強誘電体キャパシタFC11の両電極間に
かかる電圧を0にした状態のまま、ワード線WL1をロ
ウレベルに戻して、メモリセルを非選択状態とする。そ
して、の期間で、ビット線/BL1,/BL2のレベ
ルを一旦接地電圧として、ダミーメモリセルの強誘電体
キャパシタDFC21,DFC22に”0”を書き込ん
でから、
【0058】
【外1】 の期間でワード線DWL2,DWL4をロウレベルに下
げ、1サイクルの読み出しないし書き込み動作を完了す
る。
【0059】以上説明した各実施形態では、待機期間
中、すなわちワード線、ダミーワード線ともにロウレベ
ルの期間に、強誘電体キャパシタとトランジスタとを接
続しているメモリセル内部節点電圧が異常な電圧になる
と、リファレンス電圧が異常となる。そのため、ダミー
メモリセルにおいて、図4に示すように、上記メモリセ
ル内部節点電圧補償トランジスタを設ける方法がある。
図5に、図4に示した回路を用いた場合の動作タイミン
グチャートをしめす。
【0060】この回路動作は、図3に示した動作とほぼ
同様であるが、メモリセル内部節点電圧補償トランジス
タの制御として、信号DCN1〜4の動作が加わってい
る。メモリセル内部節点電圧補償電源線VDCN1,V
DCN2の電圧値を変えることにより、対応するダミー
メモリセルから発生されるリファレンス電圧値を調節す
ることができると同時に、上記の待機時のメモリセル内
部節点がフローティングであるという問題も解決でき
る。
【0061】図1、図4のDFC31,DFC32,D
FC41,DFC42に相当するキャパシタは、常誘電
体キャパシタでよいが、図6に示すように強誘電体キャ
パシタでもよい。
【0062】また、上述した各実施形態では、リファレ
ンス電圧を与える側のビット線に、まずV0を出力し、
しかるのちにΔVを加えるという方式をとっていたが、
一方で、V0はリファレンス電圧を与える側のビット線
に、ΔVは選択されたメモリセル側のビット線から引く
ようにしてもよい。この場合の、動作を図7および図8
に示す。図7および図8の動作において、上述の図2等
のタイミングチャートと異なるところは、ΔVをビット
線BL1から引いている点である。具体的には、図7に
示すように、プレート線DPL2を待機時にハイレベ
ル、活性時にロウレベルというように、図2における動
作とは逆に動作することによって実現できる。または、
図4に示した回路を用いて、図8に示す動作のように、
メモリセル内部節点の電圧を、メモリセル側のビット線
電圧が下がるほうに設定することによっても実現でき
る。
【0063】以上、様々な形態について説明したが、各
々の実施形態同士を組み合わせてメモリ装置を構成する
ことも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上述べてきたように、分極非反転時に
強誘電体キャパシタから出力される電荷量が強誘電体が
疲労した後も変わらないという条件のもとでは、本発明
の強誘電体メモリ装置では、メモリセルの強誘電体キャ
パシタと、ダミーメモリセルの強誘電体キャパシタとを
同じ形状にすることができる。このことは、製造時の特
性ばらつき、長時間使用による特性ばらつき、いずれが
あった場合においても、所望のリファレンス電圧を安定
して発生することができる。このように、本発明によれ
ば、正常なリファレンス電圧を安定して発生できるの
で、誤動作することのない、信頼性に優れたメモリ装置
を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の強誘電体メモリ装置の、
リファレンス電圧発生回路を含むメモリセルアレイ部の
回路図である。
【図2】図1に示す強誘電体メモリ装置の動作の一例を
示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示す強誘電体メモリ装置の動作の一例を
示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態の強誘電体メモリ装置の
リファレンス電圧発生回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図5】図4に示すリファレンス電圧発生回路を含む強
誘電体メモリ装置の動作の一例を示すタイミングチャー
トである。
【図6】本発明の他の実施形態の強誘電体メモリ装置の
リファレンス電圧発生回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図7】図1に示す強誘電体メモリ装置の動作の一例を
示すタイミングチャートである。
【図8】図4に示すリファレンス電圧発生回路を含む強
誘電体メモリ装置の動作の一例を示すタイミングチャー
トである。
【図9】メモリセル回路の一例を示す回路図である。
【図10】強誘電体キャパシタの両電極間にかける電圧
Vと分極電荷Qの関係を示す図である。
【図11】従来の強誘電体メモリ装置のメモリセルアレ
イ部回路を示す回路図である。
【図12】図11に示す強誘電体メモリ装置の動作の一
例を示すタイミングチャートである。
【図13】従来の強誘電体メモリ装置のメモリセルアレ
イ部回路の他の例を示す回路図である。
【図14】図13に示す強誘電体メモリ装置の動作の一
例を示すタイミングチャートである。
【図15】従来の強誘電体メモリ装置の、リファレンス
電圧発生回路を含むメモリセルアレイ部の回路図であ
る。
【図16】図15に示す強誘電体メモリ装置の動作の一
例を示すタイミングチャートである。
【図17】メモリセルの強誘電体キャパシタとダミーメ
モリセルの強誘電体キャパシタのヒステリシス特性の関
係を示す図である。
【図18】強誘電体の疲労特性を示す図である。
【符号の説明】
WL,WL1,WL2 ワード線 BL,BL1,/BL1,BL2,/BL2 ビット線 PL,PL1,PL2 プレート線 PBL ビット線プリチャージ制御信号線 VBP ビット線プリチャージ電源線 SE,SAP,SAN センスアンプ制御信号線 DWL1,DWL2,DWL3,DWL4 ダミーメモ
リセル用ワード線 DPL1,DPL2 ダミーメモリセル用プレート線 YSW1,YSW2 カラム選択信号線 ION,IOT データ信号線 DCN1,DCN2,DCN3,DCN4 ダミーメモ
リセル内部節点電位補償制御信号線 VDCN1,VDCん2 ダミーメモリセル内部節点電
位線 GND 接地電位線 MC,MC11,MC12,MC21,MC22 強誘
電体メモリセル TC,TC11 メモリセルトランジスタ FC,FC11 強誘電体キャパシタ DC1,DC2 ダミーメモリセル DTC11,DTC12,DTC21,DTC22,D
TC31,DTC32 ,DTC41,DTC42 ダミーメモリセルトランジ
スタ DFC11,DFC12,DFC21,DFC22,D
FC31,DFC32 ,DFC41,DFC42 ダミーメモリセルキャパシ
タ PC1,PC2 ビット線プリチャージ回路 SAMP1,SAMP2 センスアンプ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果型トランジスタと、強誘電体材
    料を絶縁体膜として用いた強誘電体キャパシタとからな
    り、前記強誘電体キャパシタの自発分極の方向を記憶情
    報に対応させて記憶動作が行われるメモリセルと、 前記メモリセルの強誘電体キャパシタの自発分極の方向
    を反転した状態と非反転状態の2つの状態における電荷
    量の差を判別して、前記メモリセルからの信号電圧の読
    み出しを行うセンスアンプ回路と、 前記反転状態と非反転状態の2つの状態における電荷量
    の差を判別するためのリファレンス電圧を発生するリフ
    ァレンス電圧発生手段と、を有し、 前記リファレンス電圧発生手段は、前記メモリセルの強
    誘電体キャパシタの自発分極の方向が非反転状態のとき
    の該メモリセルに記憶された信号電荷によって得られる
    信号電圧に、前記センスアンプ回路による該メモリセル
    からの信号電圧の読み出しが可能な最小の電圧を上回る
    電圧を加えた電圧を、前記リファレンス電圧として発生
    することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記メモリセルは、電界効果型トランジスタのソース端
    子が強誘電体キャパシタの一方の端子に接続され、ドレ
    イン端子がビット線に接続され、ゲート端子がワード線
    に接続され、強誘電体キャパシタのもう一方の端子がプ
    レート線に接続されており、 前記センスアンプ回路は、第1および第2の端子を備
    え、前記第1の端子に前記メモリセルからの信号電荷が
    前記ビット線上に読み出されることによって得られる信
    号電圧が入力され、前記第2の端子に前記リファレンス
    電圧が入力され、第1および第2の端子間電圧を差動増
    幅することにより、前記メモリセルから出力される信号
    電荷の論理値を判別するセンスアンプより構成され、 前記リファレンス電圧発生手段が、前記メモリセルの強
    誘電体キャパシタの自発分極の方向が非反転状態のとき
    に相当する信号電荷が前記ビット線上に読み出されるこ
    とによって得られる信号電圧に、前記センスアンプが前
    記メモリセルからの信号電圧の読み出し信号電圧を増幅
    することができる最小の電圧であるセンスアンプ感度を
    上回る電圧を加えた電圧を、前記リファレンス電圧とし
    て発生することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記リファレンス電圧発生手段は、第1および第2のダ
    ミーメモリセルを有し、 前記第1のダミーメモリセルは、1つのトランジスタと
    1つの強誘電体キャパシタとを備え、該トランジスタの
    ゲート端子が第1のダミーワード線に接続され、ソース
    端子が前記センスアンプの第1の端子に直接接続され、
    もしくはトランスファゲートを介して電気的に接続さ
    れ、ドレイン端子が該強誘電体キャパシタの一方の端子
    に接続され、該強誘電体キャパシタのもう一方の端子が
    第1のダミープレート線に接続され、 前記第2のダミーメモリセルは、1つのトランジスタと
    1つのキャパシタとを備え、該トランジスタのゲート端
    子が第2のダミーワード線に接続され、ソース端子が前
    記第1のダミーセルのソース端子に接続され、ドレイン
    端子が該キャパシタの一方の端子に接続され、該キャパ
    シタのもう一方の端子が第2のダミープレート線に接続
    されていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記第1のダミーメモリセルが、前記メモリセルと同一
    のデバイス構造であることを特徴とする強誘電体メモリ
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記第2のダミーメモリセルのキャパシタが、トランジ
    スタのゲート容量、配線層間容量、拡散層容量、または
    これらの組み合わせである常誘電体容量であることを特
    徴とする強誘電体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記第2のダミーメモリセルのキャパシタに、強誘電体
    キャパシタの常誘電体成分を用いたことを特徴とする強
    誘電体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記第1のダミーメモリセルのトランジスタと強誘電体
    キャパシタとを接続する端子に、該トランジスタと異な
    る第2のトランジスタのドレイン端子が接続され、該第
    2のトランジスタのソース端子に所定の電圧を与える信
    号線が接続され、ゲート端子に第3のダミーワード線が
    接続されていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の強誘電体メモリ装置に
    おいて、 前記第2のトランジスタのソース端子に接続された信号
    線に与えられる電圧値によって前記センスアンプ感度を
    上回る電圧が調節されることを特徴とする強誘電体メモ
    リ装置。
  9. 【請求項9】 請求項3または請求項7に記載の強誘電
    体メモリ装置において、 前記第2のダミーメモリセルのトランジスタとキャパシ
    タとを接続する端子に、該トランジスタと異なる第3の
    トランジスタのドレイン端子が接続され、該第2のトラ
    ンジスタのソース端子に所定の電圧を与える第2の信号
    線が接続され、ゲート端子に第4のダミーワード線が接
    続されていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置
    において、 前記第2のダミーメモリセルのソース端子が前記センス
    アンプの第1の端子に直接接続され、もしくはトランス
    ファゲートを介して電気的に接続されていることを特徴
    とする強誘電体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置
    において、 前記メモリセルがマトリクス状に配設され、メモリセル
    アレイに対し、前記センスアンプが1つまたは複数設け
    られた回路系を有することを特徴とする強誘電体メモリ
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置
    において、 前記第2のダミーメモリセルのキャパシタの常誘電体容
    量値に応じて前記センスアンプ感度を上回る電圧が設定
    されることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  13. 【請求項13】 請求項3に記載の強誘電体メモリ装置
    において、 前記第2のダミープレート線の電圧を第1の電圧レベル
    から第2の電圧レベルに駆動する駆動手段を有し、前記
    第2のダミープレート線が第1の電圧レベルから第2の
    電圧レベルに駆動されることによって前記センスアンプ
    感度を上回る電圧を調節することを特徴とする強誘電体
    メモリ装置。
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