JP4783169B2 - ドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールド及びその製造方法 - Google Patents

ドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールド及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、タングステン(W)及び炭素(C)を含む物質を微細加工する技術並びにタングステン(W)及び炭素(C)を含む物質を構成要素とするモールド及びその形成方法に関する。
近年、インターネットの普及に伴い、高速通信インフラとして光通信システムの必要性が高まってきている。この高速通信システムを一般家庭に導入し、さらに普及させるためには、光通信システムを構成する光回路部品の低価格を実現する技術が必要である。
光回路部品の主構成要素である光導波路は、一般に、半導体プロセスに代表されるリソグラフィ技術とドライエッチング技術とを用いてガラス基板上に所望の溝パターンを形成することによって作ることができる。ところが、この方法では高価な製造装置が必要となるため、光導波路部品の低コスト化が困難であるという問題があった。そのため、特許文献1に記載されているように、所望の凹凸構造が形成されたモールド(所謂、金型)をガラスからなる軟化材料表面に圧着させることによって、ガラス表面上に所望の光導波路等を形成する方法が注目されている。この方法によれば、モールドさえあれば所望の光導波路を大量生産することが可能となり、光回路部品を安価に提供することができる。しかしながら、このガラス形成方法は高温高圧状態で行うことが必要であるため、モールドには耐熱性、剛性及び耐久性が要求される。この条件を満たす材料として、超硬金属であるタングステン(W)と炭素(C)とを主成分とするWC合金がある。
WC合金表面に微細なパターンを形成する方法としては、特許文献1に記載されているようなダイヤモンドバイトによる切削加工法があるが、当該加工法によってモールド上に刻み込める凹凸の寸法は数ミクロン以上であり、また、当該加工法は加工均一性についても限界がある。ダイヤモンドバイトによる切削加工により実現可能な凹凸寸法の範囲のみならず1μm以下の凹凸寸法での加工を実現する方法として、リソグラフィ技術とドライエッチング技術とを用いる微細加工技術が有効である。この方法では、微小凹凸の形成が可能なだけではなく、加工バラツキが少なく、ダイヤモンドバイトによる切削加工法よりも低コストでモールドを製造できると言う利点がある。
WC合金のドライエッチング技術として、特許文献2には、CF4 又はSF6 によりWC合金をドライエッチングできることが開示されている。
以下、図6(a)及び(b)を参照しながら、従来のドライエッチング方法について説明する。図6(a)に示すように、減圧状態で圧力を保持することが可能な反応室101にはガス供給口102が設けられていると共にガス排気口103が設けられている。また、反応室101の上部には、ガス供給口102から供給されたガスをプラズマ状態にするプラズマ発生装置104が設けられている。また、反応室101の下部には、被処理物、具体的にはWC合金基板又はWC合金を表面に備えた基板(以下、合わせてWC基板と称する)107の載置台となる電極106が絶縁体105を介して設けられている。反応室101の外部には、電極106にバイアスを印加するためのRF(ラジオ波)電源108が設けられている。
次に、エッチングガスとしてCF4 を用いた場合を例として、図6(a)に示すエッチング装置の動作について説明する。図6(a)に示すように、CF4 をガス供給口102から反応室101内に導入し、プラズマ発生装置104によりCF4 からなるプラズマ150を生成すると同時に、RF電源108によりWC基板107にRFバイアスを印加する。その結果、プラズマ150中に、C、F又はCFn (n=1〜4)のラジカル109及びそれらのイオン110が生成される。ここで、通常、ドライエッチングに用いるプラズマ150中では、プラズマ150により生成される原子数・分子数比率は、[F]>[CFn ]≫[C]となる。ラジカル109は等方的に拡散してWC基板107に到達するが、イオン110はプラズマ150とWC基板107との間で加速されるので、WC基板107に対してほぼ垂直に入射する。特に、F原子を含むF+ イオン及びCFn+イオンがWC基板107に入射する場合には、WCの結合を切断し、WはWFx (x=1〜6)として放出される。一方、CはCFy (y=1〜4)として再放出される。
図6(b)を参照しながら、WC基板表面におけるエッチング反応をさらに詳細に説明する。図6(b)に示すように、WC基板111上にレジストパターン112が形成されている。レジストパターン112をマスクとして、F+ 又はCF+ であるイオン113a及び113bを用いてWC基板111に対してエッチングを行うと、WC基板111を構成するWはWFx (x=1〜6)114として放出される。このとき、エッチングにより形成されたWC基板111のパターン側壁が、以下に述べる理由によって、弓なりになった形状つまりボウイング(Bowing)形状になる。
WC基板111のエッチングにおいて、ほとんどのイオンは、イオン113aのように、WC基板111に対してほぼ垂直に入射するが、基本的にイオンはエネルギー広がり(イオンエネルギー角度分布)を持っているために、イオン113bのように、WC基板111に対して斜めに入射するイオンが存在する。従って、WC基板111に対して垂直に入射するイオン113aにより、レジストパターン112をエッチングマスクとしてWC基板111の異方性(垂直)エッチングが実現される。しかしながら、WC基板111に対して斜めに入射するイオン113bの衝撃により、WC基板111のパターン側壁がエッチングされ、結果的に当該パターン側壁が図6(b)に示すようなボウイング形状になってしまう。
次に、従来のWC合金への微細構造形成方法及びそれを用いたモールドの製造方法について、図7(a)〜(d)を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、WC合金基板121を用意した後、図7(b)に示すように、WC合金基板121上にレジストパターン122を形成する。レジストパターン122は、通常、リソグラフィ技術により形成される。次に、図7(c)に示すように、レジストパターン122をマスクとしてWC合金基板121に対してパターン転写を行う。その際、パターン転写はドライエッチング技術により行われる。
前記の従来のドライエッチング技術を用いると、プラズマ中からWC合金基板121に入射するイオン123はエネルギー広がりを持っているため、WC合金基板121表面に垂直に入射する成分A以外に、当該表面に対して角度を持って斜めに入射する成分、つまり斜入射成分B及びCが存在する。そのため、これらの斜入射イオンにより、WC合金基板121のパターン側壁がエッチングされる結果、図7(c)に示すように、エッチング断面形状は、所謂、ボウイング形状になる。
次に、レジストパターン122をアッシング除去した後、洗浄を実施する。これにより、図7(d)に示すように、表面及び内部に微細な凹凸構造を備えたWC合金基板121からなるモールドが形成される。
尚、モールドを用いた加工を行う従来技術としては、S.Y.Chou等により提案されているナノインプリントリソグラフィ(例えば特許文献3及び非特許文献1参照)等のナノインプリント法という技術がある。ナノインプリント法は、半導体ウェハ上に形成されたレジスト薄膜にモールドを押圧することにより、微細なレジストパターンを形成する技術であって、最小寸法としてナノオーダの微細パターンを形成することを目的として現在も開発中の技術である。ナノインプリント法に用いられる従来のモールドの微細構造形成部には、加工が容易なSiO2 膜又はSi3 4 膜などが用いられている。
特許第3152831号公報 特開平1−98229号公報 米国特許5772905号公報 Stephen Y. Chou 他、Appl. Phys. Lett., Vol. 67、1995年、p.3114-3116
しかしながら、従来のCF4 又はSF6 によるドライエッチング方法では、前述のように、パターン底部だけではなくパターン側壁もエッチングされて当該側壁がボウイング形状となるため、垂直エッチング形状が得られず高性能な加工ができないという問題があった。また、従来のドライエッチング方法による加工は、WC合金表面及びその内部に高精度な微細構造を形成できないという問題を有していた。その結果、高精細微細構造を備えたWC合金モールドを製造できないという大きな問題があった。
前記に鑑み、本発明は、パターン側壁のエッチングを防止して垂直エッチング形状を実現できるWC合金のドライエッチング方法を提供することを目的とする。また、本発明は、WC合金表面及びその内部に垂直形状の高精度な微細構造を形成できる微細構造形成方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、高精細微細構造を備えたWC合金モールド及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明に係るドライエッチング方法は、タングステンと炭素とを含む物体に対して、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いてエッチングを行う。
本発明に係るドライエッチング方法によると、弗素原子を含むイオンと窒素原子を含むイオンと炭化水素分子とがプラズマによって生成されるので、タングステンと炭素とを含む物体の表面及び内部にボウイング形状の無い高精度垂直形状又は高精度順テーパ形状を実現できるエッチング加工を行うことが可能となる。尚、タングステンと炭素とを含む物体としては、WC合金又はWCを主成分とする(WとCとの合計組成が50at%以上である)物体等がある。
本発明のドライエッチング方法において、前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガス(NF 3 を用いてもよい。また、前記弗素原子を含むガス及び炭化水素分子を含むガスに代えて、弗素原子と炭化水素分子とを含むガスを用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
本発明のドライエッチング方法において、前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることが好ましい。このようにすると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素原子を含むイオン(例えば弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン、フルオロハイドロカーボンイオン等)をプラズマ放電により効率よく生成することができる。
本発明のドライエッチング方法において、前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることが好ましい。このようにすると、プラズマ放電により窒素原子を含むイオン(例えば窒素原子イオン、窒素分子イオン、水素化窒素分子イオン等)を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できる。
本発明のドライエッチング方法において、前記炭化水素分子は飽和炭化水素分子であることが好ましい。このようにすると、炭化水素分子内に二重結合が存在しないため、プラズマ放電により炭化水素分子を分解し易くなり、その結果、分解物としてCHr (r=1〜3)を効率よく生成することができるので、エッチング中にCHr によりパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できる。
本発明のドライエッチング方法において、前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマ放電により水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)の生成量が増大するため、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができる。
本発明のドライエッチング方法において、前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマ放電により励起された酸素(具体的には酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン及び酸素分子イオン)を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。
本発明のドライエッチング方法において、前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウ(適用可能なプロセス条件幅)を容易に拡大することができる。
本発明のドライエッチング方法において、前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された塩素イオン、臭素イオン又はヨウ素イオンによりWとCとを含む物質がエッチングされることによって生じた塩化タングステン、臭化タングステン又はヨウ化タングステンが加工部の側壁に再付着する結果、側壁保護効果が増大するので、順テーパ形状エッチングを容易に実現することができる。
本発明に係る微細構造形成方法は、タングステンと炭素とを含む物体上にマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンを用いて、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマにより前記物体に対してドライエッチングを行う工程とを備えている。
本発明に係る微細構造形成方法によると、弗素原子を含むイオンと窒素原子を含むイオンと炭化水素分子とがプラズマによって生成されるので、タングステンと炭素とを含む物体の表面及び内部にボウイング形状の無い高精度垂直形状又は高精度順テーパ形状を実現できるエッチング加工を行うことが可能となる。
本発明の微細構造形成方法において、前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガス(NF 3 を用いてもよい。また、前記弗素原子を含むガス及び炭化水素分子を含むガスに代えて、弗素原子と炭化水素分子とを含むガスを用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
本発明の微細構造形成方法において、前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることが好ましい。このようにすると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素原子を含むイオン(例えば弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン、フルオロハイドロカーボンイオン等)をプラズマ放電により効率よく生成することができるので、ドライエッチングによる微細加工が可能になる。
本発明の微細構造形成方法において、前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された窒素原子を含むイオン(例えば窒素原子イオン、窒素分子イオン、水素化窒素分子イオン等)により、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できるので、高速微細加工を実現できる。
本発明の微細構造形成方法において、前記炭化水素分子は飽和炭化水素分子であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成されたCHr (r=1〜3)によりエッチング中にパターン側壁部の保護膜が効率よく形成されるため、垂直形状微細加工及び順テーパ形状微細加工を確実に実現できる。
本発明の微細構造形成方法において、前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマ放電により水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)の生成量が増大するため、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率が増大するので、より一層高速の微細加工を実現できる。
本発明の微細構造形成方法において、前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマ放電により励起された酸素(具体的には酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン及び酸素分子イオン)を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。従って、より一層高速の微細加工を実現できる。
本発明の微細構造形成方法において、前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、微細加工において所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができる。
本発明の微細構造形成方法において、前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、塩素、臭素又はヨウ素の効果である加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、順テーパ形状微細加工を容易に実現できる。
本発明に係るモールドの製造方法は、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いて、タングステンと炭素とを含む物体をモールドに加工する。
本発明に係るモールドの製造方法によると、本発明のドライエッチング方法を用いたモールドの製造方法であるため、タングステンと炭素とを含む物体からなり且つ垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガス(NF 3 を用いてもよい。また、前記弗素原子を含むガス及び炭化水素分子を含むガスに代えて、弗素原子と炭化水素分子とを含むガスを用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
本発明のモールドの製造方法において、前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることが好ましい。このようにすると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素原子を含むイオン(例えば弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン、フルオロハイドロカーボンイオン等)をプラズマ放電により効率よく生成することができるので、微小凹凸を備えたモールドを高精度で且つより安価に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された窒素原子を含むイオン(例えば窒素原子イオン、窒素分子イオン、水素化窒素分子イオン等)により、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できるので、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを高速に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記炭化水素分子は飽和炭化水素分子であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成されたCHr (r=1〜3)によりエッチング中にパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを確実に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された酸素(具体的には酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン及び酸素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。従って、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができると共に垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを安定に製造できる。
本発明のモールドの製造方法において、前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、塩素、臭素又はヨウ素の効果である加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドを容易に製造できる。
本発明に係るモールドは、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いて、タングステンと炭素とを含む物体を成形加工することにより製造されている。
本発明に係るモールドによると、本発明のドライエッチング方法を用いて製造されたモールドであるため、タングステンと炭素とを含む物体からなり且つ垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを高速に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガス(NF 3 を用いてもよい。また、前記弗素原子を含むガス及び炭化水素分子を含むガスに代えて、弗素原子と炭化水素分子とを含むガスを用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
本発明のモールドにおいて、前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることが好ましい。このようにすると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素原子を含むイオン(例えば弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン、フルオロハイドロカーボンイオン等)をプラズマ放電により効率よく生成することができるので、微小凹凸を備えたモールドを高精度で且つより安価に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された窒素原子を含むイオン(例えば窒素原子イオン、窒素分子イオン、水素化窒素分子イオン等)により、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できるので、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを高速に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記炭化水素分子は飽和炭化水素分子であることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成されたCHr (r=1〜3)によりエッチング中にパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された酸素(具体的には酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン及び酸素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。従って、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができると共に垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを安定に提供できる。
本発明のモールドにおいて、前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることが好ましい。このようにすると、塩素、臭素又はヨウ素の効果である加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドを容易に提供できる。
尚、本発明のモールドは、本発明のドライエッチング方法を用いて製造されたモールドであるため、タングステンと炭素とを含む物体における成形加工面に近い領域ほど窒素含有量が高い。
本発明に係るドライエッチング方法によると、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いてエッチングを行うため、以下のような効果が得られる。すなわち、当該プラズマから供給される弗素原子を含むイオンによりタングステンがWFx (x=1〜6)の形でエッチング除去される。同時に、当該プラズマ中の炭化水素分子から生成されるCHr (r=1〜3)ラジカルによりエッチング途中のパターン側壁に保護膜が形成されため、パターン側壁に入射するイオンの衝撃によるエッチング反応を阻止することができ、その結果、垂直なエッチング断面形状を実現することができる。一方、当該プラズマから供給される窒素原子を含むイオンにより、炭素がCN、C2 2 又はHCNという形で効率よく除去されるため、弗素原子を含むイオンによるタングステンのエッチング効率をさらに向上させることができる。その結果、WとCとを含む物質の垂直形状エッチング及び順テーパ形状エッチングを高速に行うことができる。
また、本発明に係るドライエッチング方法によると、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスに、水素原子を含むガスをさらに添加することにより、以下のような効果が得られる。すなわち、混合ガスからなるプラズマ中に水素原子、水素分子、水素原子イオン又は水素分子イオンがさらに生成されるため、水素の供給量を増大させることができるので、タングステンと炭素とを含む物質中における炭素を、揮発性の高いHCNという形で除去することができる。その結果、より高速な垂直形状エッチングが可能となる。
さらに、本発明に係るドライエッチングによると、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスに、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つをさらに添加することにより、以下のような効果が得られる。すなわち、混合ガスからなるプラズマ中に塩素原子イオン、臭素原子イオン又はヨウ素原子イオンがさらに生成されるため、WClx (x=1〜6)又はそれよりもさらに揮発性の低いWBrx (x=1〜6)若しくはWIx (x=1〜6)がエッチング表面から生成される。このため、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスを添加しない場合と比べてさらに厚い側壁保護膜を容易に形成することができるので、垂直形状エッチングだけではなく順テーパ形状エッチングも容易に実現可能となる。
本発明に係る微細構造形成方法によると、タングステンと炭素とを含む物質の表面及び内部に、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を形成することができる。
本発明に係るモールドの製造方法によると、タングステンと炭素とを含む物質からなり且つ垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを製造することができる。
本発明に係るモールドによると、タングステンと炭素とを含む物質からなり且つ垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを実現することができる。
尚、本発明に係るドライエッチング方法、微細構造形成方法、モールドの製造方法及びモールドのそれぞれにおいて、タングステンと炭素とを含む物体にさらに窒素(N)が含まれていても、全く同様の効果が得られる。すなわち、本発明をWCN合金又はWNC合金等に適用しても、全く同様の効果が得られる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るドライエッチング方法について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図である。図1(a)に示すように、減圧状態で圧力を保持することが可能な反応室1にはガス供給口2が設けられていると共にガス排気口3が設けられている。また、反応室1の上部には、ガス供給口2から供給されたガスをプラズマ状態にするプラズマ発生装置4が設けられている。また、反応室1の下部には、タングステンと炭素とを含む被処理物、具体的にはWC合金基板又はWC合金を表面に備えた基板(以下、合わせてWC基板と称する)7の載置台となる電極6が絶縁体5を介して設けられている。反応室1の外部には、電極6にバイアスを印加するためのRF(ラジオ波)電源8が設けられている。
次に、エッチングガスとして、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスを用いた場合を例として、図1(a)に示すエッチング装置の動作つまり本実施形態のドライエッチング方法について説明する。図1(a)に示すように、弗素原子を含むガス(例えばCF4 ガス)と窒素原子を含むガス(例えばN2 ガス)と炭化水素分子を含むガス(例えばCH4 ガス)とからなる混合ガスをガス供給口2から反応室1に導入し、プラズマ発生装置4により当該混合ガスからなるプラズマ50を生成すると同時に、RF電源8によりWC基板7にRFバイアスを印加する。その結果、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとを含む混合ガスからなるプラズマ50中に、CFp*(p=1、2、3)、Nq*(q=1、2)、CHr*(r=1、2、3)、F* 及びH* であるラジカル9と、CFp +(p=1、2、3)、Nq +(q=1、2)、CHr +(r=1、2、3)、F+ 及びH+ であるイオン10とが生成される。尚、本願において、「*」は、励起状態にある原子も含めてラジカルを表すものとする。
ラジカル9は等方的に拡散してWC基板7に到達するが、イオン10はプラズマ50とWC基板7との間で加速されるので、WC基板7に対してほぼ垂直に入射する。このとき、イオン10のうちCFp +及びF+ がその運動エネルギーによりWCの結合を切断してWと反応し、WFx (x=1〜6)が放出される。一方、Cは窒素イオン(Nq +)及び水素イオン(H+ )により主にCN又はC2 2 としてエッチング除去されるが、CFx (x=1〜4)として再放出されるものもある。
図1(b)を参照しながら、WC基板表面におけるエッチング反応をさらに詳細に説明する。特に図1(b)は、弗素原子を含むイオンと窒素原子を含むイオンと炭化水素分子とを生成するプラズマにより、WとCとを含む物質をエッチングする場合のエッチング機構を示している。図1(b)に示すように、WC基板11上にレジストパターン12を形成した後、レジストパターン12をマスクとして、CFp +(p=1、2、3)及びF+ であるイオン13a、13b及び13cを用いてWC基板11に対してエッチングを行うと、WC基板11を構成するWは、側壁保護膜14aとなるWFx (x=1〜6)として放出される。尚、側壁保護膜14aはWFx 化合物とCHFNポリマーとの混合物からなり、パターン側壁を被覆保護している。
次に、上記各イオン及び各ラジカルの役割について説明する。
まず、CFp +(p=1、2、3)及びF+ のうち、WC基板11にほぼ垂直に入射したイオン13aは、イオン衝撃エネルギーによってWとCとの結合を切断すると共にFがWと化学結合することによって反応生成物としてのWFx を生成する。ここで、WFx は複数の入射イオン13aと何回も反応し、最終的にはWF5 又はWF6 等の分子として気相中に放出される。これが、WC基板11中のWの主エッチング機構である。
また、Nq +(q=1、2)イオン及びH+ イオンがWC基板11に入射すると、イオン衝撃エネルギーによりWとCとの結合を切断すると共にN及びHがCと化学結合し、その結果、WC基板11中のCは反応生成物(主にHCN)としてエッチング除去される。本実施形態の場合、炭化水素分子(例えばCH4 )の分解物としてH+ イオンが生成されること、及びCHr*(n=1、2、3)ラジカル又はCHr +(n=1、2、3)としてエッチング反応表面に水素が供給されることによって、HCNとしての炭素の除去確率が増大している。これが、WC基板11中のCの主エッチング機構である。
尚、Hの存在しないガス系を使用した場合にも、WC基板11中の炭素はCN及びC2 2 として十分にエッチング除去され、それによりエッチングの進行が加速される。逆に言うと、本実施形態のように、エッチング反応表面に窒素イオンに加えて水素が同時に存在することにより、Cの除去能力が増大する。また、CFp +(p=1、2、3)イオン及びF+ イオンの衝撃により、WC基板11中からCFx (x=1〜4)として再放出されるものもある。
以上のように、本実施形態においては、Wのエッチング機構だけではなく、Cを積極的にエッチング除去する機構が存在することにより、高速なエッチング加工を実現できる。
また、WC基板11に入射したCHr +(n=1、2、3)イオンの多くは、基板表面及びパターン内部(側壁及び底部)に堆積する。これは、本実施形態のエッチングにおける側壁保護膜形成の主機構である。但し、WC基板11に入射したCHr +の一部分はそのままCHr +(n=1、2、3)イオンとして再放出される。
一方、図1(b)には示していないが、図1(a)のラジカル9、つまりCFp*(p=1、2、3)、Nq*(q=1、2)、CHr*(n=1、2、3)、F* 及びH* は、プラズマ気相中から等方的に拡散してWC基板11の表面に輸送されてくる。これらのラジカルは、基本的に基板表面及びパターン内表面に物理吸着又は化学吸着した後、基板表面に入射してきた他のイオンの衝撃エネルギーを受けて所謂イオンアシストエッチング反応により化学反応を生じ、その後、基板表面から脱離する。従って、エッチングが進行する条件下では、パターン底部の吸着物のほとんどはイオンアシストエッチング反応により、WC基板11の一部分と共にエッチング除去される。しかしながら、パターン側壁では入射イオンの量がパターン底部に比べて少ないため、エッチングを進行させるイオンの量よりも吸着するラジカル量の方が多くなり、結果としてパターン側壁に堆積物が生成されて側壁保護膜14aが形成される。すなわち、側壁保護膜14aの膜組成の主成分は、供給されるラジカルの組成の組合せであるC、H、F及びNである。このようなCHFNポリマー形成には、各種ラジカルの中でもCHr*(n=1、2、3)ラジカルが非常に大きな役割を担っている。特にCHr*(n=1、2、3)ラジカルは、分子量が小さいために吸着係数が比較的小さくなるので、高アスペクト比を有する凹部の底(高アスペクト比パターン底部)にまで輸送されてくる。その結果、高アスペクト比パターン底部の近傍の側壁における保護膜形成が可能となる。逆に、CHr*(n=1、2、3)ラジカル以外の未解離の炭化水素分子及び高次の炭化水素Cy z (y、zは整数でyは2以上)は、吸着係数(スティッキング係数)が大きいため、微細パターンの内部には進入できず、そのほとんどが基板表面に堆積する。これにより、表面保護膜14bが形成され、その結果、レジストパターン12を保護することができるので、レジストの耐エッチング性が飛躍的に向上する。
また、CFp +(p=1、2、3)及びF+ であるイオン13bのように、エッチング反応表面でWと化学反応し、その結果、生成された反応生成物WFx が気相中に放出されてエッチング途中のWC基板11のパターン側壁又はレジストパターン12の側面に吸着する場合も生じる。吸着したWFx はパターン側壁に堆積し、側壁保護膜14aの一部分を形成する。その結果、実際に形成される側壁保護膜14aはCHFNポリマーとWFx 化合物との混合物となる。
従来技術であれば、CFp +(p=1、2、3)及びF+ であるイオン13cのように、基板に対して斜めに入射してくるイオン成分があるため、パターン側壁がエッチングされてボウイング形状になる。それに対して、本実施形態によれば、上述の側壁保護膜14aの存在により、イオン13cによるパターン側壁のエッチングは防止されるので、従来技術に見られたボウイング形状が発生しない。その結果、垂直形状又は順テーパ形状の側壁を持った微小凹凸パターンを形成することができる。尚、図1(b)には示していないが、エッチングガス中の炭化水素の供給量を増大させることにより、側壁保護膜14aの厚さを大きくすることができ、それによって順テーパ形状のパターン側壁を実現することができる。
このように本実施形態のドライエッチング方法によると、タングステンと炭素とを主成分とする物質であるWC合金の表面及び内部に、ボウイング形状の無い高精度垂直形状を実現できる高速エッチングを行うことができる。
以上のように、本発明の本質は、弗素原子を含むイオンによるWエッチングと、窒素原子を含むイオンによるCエッチングと、炭化水素分子(それが解離されて生成された分子を含む)によるエッチング加工パターンの側壁保護効果とが同時に達成されるところにある。
尚、本実施形態において、プラズマ50中に生成される「弗素原子を含むイオン」は、弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン又はフルオロハイドロカーボンイオン等であってもよい。このような「弗素原子を含むイオン」をプラズマ50中に生成するためには、「弗素原子を含むガス」として、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いれば良い。例えば、F2 、CF4 、C2 6 、C3 8 、C4 6 、C4 8 (環状又は直鎖)、C5 8 (環状又は直鎖)、CHF3 、CH2 2 、CH3 F等のガス又はさらに高分子からなる環境対策用のCFガスを用いれば良い。これらのガスを用いると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素をプラズマ放電により効率よく生成することができる。
また、本実施形態において、プラズマ50中に生成される「窒素原子を含むイオン」は、窒素原子イオン、窒素分子イオン又は水素化窒素分子イオン等であってもよい。このような「窒素原子を含むイオン」をプラズマ50中に生成するためには、「窒素原子を含むガス」として、窒素分子(N2 )若しくはアンモニア分子(NH3 )のいずれか又はそれらの混合物を用いればよい。これらのガスを用いると、プラズマ放電により「窒素原子を含むイオン」を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できる。
また、本実施形態において、エッチングガスとして用いる炭化水素分子としては、C2i(2i+2)、C2i(2i+1)、C2i2i等の分子(i:自然数)を用いればよい。また、炭化水素分子は直鎖状であっても環状であってもよい。さらに、炭化水素分子は前記表記で表される分子に限られるものではない。具体的には、例えばCH4 、C2 4 、C2 6 、・・・、C4 8 、・・・等を用いればよい。しかしながら、実用的には飽和炭化水素分子C2i(2i+2)を用いることが好ましい。飽和炭化水素分子は、内部に二重結合が存在しないため、プラズマ放電により分解し易くなり、分解物としてCHr (r=1〜3)を効率よく生成することができる。従って、エッチング中にCHr によりパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できる。また、特に、CHr (r=1〜3)等の小さな分解(解離)分子は、吸着係数が小さいため、高アスペクト比(縦/横比)を持った微細構造パターン内部に入ることができる。特に飽和炭化水素分子の中で最も小さな分子であるCH4 は最もH/C比が大きいため、炭化水素分子の中で最も堆積性が小さい分子である。この特性は、特に未解離状態の分子同士を比較した場合に顕著である。そのため、微細パターン内壁に作用するCHr (r=1〜3)ラジカルを効率よく生成する上で、CH4 は最も取り扱いが容易で且つ実用上最も有効なガスと言える。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」及び「窒素原子を含むガス」に代えて、「弗素原子と窒素原子とを含むガス」(NF を用いてもよい。また、「弗素原子を含むガス」及び「炭化水素分子を含むガス」に代えて、「弗素原子と炭化水素分子とを含むガス」を用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマ50中に酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン又は酸素分子イオンがさらに生成されてもよい。これを実現するためには、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに「酸素原子を含むガス」を混合すればよい。「酸素原子を含むガス」として、酸素分子、酸化窒素分子、酸化硫黄分子若しくは酸化炭素分子のいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いると、効率良く酸素を供給することができる。このように「酸素原子を含むガス」を添加することによって、プラズマ放電により酸素ラジカル等を効率良く生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。これは、前述の炭素除去反応に加えて、酸素ラジカル及び酸素イオンにより炭素がCO2 又はCOとして除去される効果が生まれるためである。この効果は、「酸素原子を含むガス」の流量が全体ガス流量の10%未満であっても十分に生じる。また、実用的には、全体ガス流量のおよそ50%以下の範囲内で、「酸素原子を含むガス」の流量を所望の流量に設定すればよい。尚、「酸素原子を含むガス」として、O2 、CO2 、CO、SO、SO2 、SO3 、N2 O、NO、NO2 を用いてもよい。
また、本実施形態において、「水素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマ50中にさらに希ガスを混合してもよい。これを実現するためには、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに希ガスを混合すればよい。希ガスを混合すると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができる。具体的には、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」との合計流量の数倍以上の流量で希ガスを混合することにより、プラズマ中の電子温度が希ガスの電子温度によって規定される結果、プラズマ放電が安定化する。希ガスとしては例えばArを使用してもよい。また、希ガスとしてHe、Ne、Ar、Kr、Xe又はRnを選択することにより、プラズマ中の電子温度を高くすることもできるし又は低くすることもできる。すなわち、希ガスからなるプラズマの電子温度は希ガスの第1イオン化エネルギーに大きく依存しているため、高い電子温度のプラズマを生成したいときには、より小さな原子番号の希ガスを、低い電子温度のプラズマを生成したいときには、より大きな原子番号の希ガスを用いればよい。ここで、2つ以上の希ガスを混合して用いても良い。
また、本実施形態において用いるエッチング装置としては、平行平板型等の反応性イオンエッチング(RIE)装置、2周波平行平板型RIE装置、マグネトロンエンハンストRIE(MERIE)装置、誘導結合プラズマ(ICP:inductively coupled plasma)エッチング装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)エッチング装置、UHFプラズマエッチング装置又は磁気中性線放電(NLD:neutral loop discharge)エッチング装置等のいずれのエッチング装置を用いてもよい。また、装置方式により、最適なエッチング条件は異なるが、本実施形態のエッチング条件の範囲については、例えばガス流量が数10〜数100cc/min(室温)であり、圧力が0.1〜20Paであり、プラズマ生成用高周波パワーが100〜数kWであり、RFバイアスが100〜1kWである。
また、本実施形態において、タングステン及び炭素を主成分とするWC基板をエッチング対象としたが、これに代えて、タングステン及び炭素を含む物質を表面に有する金属、絶縁物質又は半導体物質のいずれかをエッチング対象としてもよい。また、タングステン及び炭素を含む物質にさらに窒素が含まれていても、本実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、WCN合金又はWNC合金をエッチング対象としても、本実施形態と同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るドライエッチング方法について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のドライエッチング方法が第1の実施形態と異なる点は、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「水素原子を含むガス」(例えば水素分子又はアンモニア分子)をさらに加えてプラズマを生成することによって、タングステン及び炭素を主成分とする物質をドライエッチングすることである。
図2(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図である。尚、図2(a)及び(b)において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号又は記号を付すことにより、説明を省略する。また、図2(a)及び(b)は、エッチングガスとして、CF4 、N2 、CH4 及びH2 からなる混合ガスを用いた場合の様子を示している。
図2(a)に示すように、本実施形態が図1に示す第1の実施形態と異なる点は、プラズマ50中に、CFp*(p=1、2、3)、Nq*(q=1、2)、CHr*(n=1、2、3)、F* 及びHs*(s=1、2)であるラジカル9’と、CFp +(p=1、2、3)、Nq +(q=1、2)、CHr +(n=1、2、3)、F+ 及びHs +(s=1、2)であるイオン10’とが生成されることである。すなわち、第1の実施形態では、炭化水素分子から水素原子及び水素原子イオンが生成されるだけであったが、それらに加えて本実施形態では水素分子ラジカル及び水素分子イオンが生成される。
次に、図2(b)を参照しながら、WC基板表面におけるエッチング反応をさらに詳細に説明する。
本実施形態においては、第1の実施形態の場合と比べて、プラズマ放電により水素分子ラジカル及び水素分子イオンを効率良く生成することができるため、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができる。このエッチング効率の増大は、窒素ラジカル(Nq*(q=1、2))がWC表面に吸着しているところにHs +イオン15が入射して生じるイオンアシスト反応によりHCNが生成される確率と、水素ラジカル(Hs*(s=1、2))がWC表面に吸着しているところにNq +イオン16が入射して生じるイオンアシスト反応によりHCNが生成される確率とがそれぞれ増大することによるものである。ここで、窒素ラジカルがWC表面に吸着しているところに水素イオンが入射して生じるイオンアシスト反応よりも、水素ラジカルがWC表面に吸着しているところに窒素イオンが入射して生じるイオンアシスト反応の方が反応確率は高い。これは、水素と比べて窒素は質量が14倍大きいため、エッチング反応表面に与えるイオン衝撃が14倍大きくなる(同じ加速エネルギーで入射した場合)からである。但し、この14倍の効率が十分に得られるためには、エッチング反応表面に水素が十分に存在しなければならない。そのため、本実施形態のように水素生成量を増大させることにより、Cエッチング効率を増大させることができる。その結果、「弗素原子を含むイオン」によるWエッチングと前記Cエッチングとの相乗効果が増大し、WとCとを含む物質を第1の実施形態よりもさらに高効率且つ高速にエッチングすることが可能となる。
以上のように、第2の実施形態によると、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに「水素の供給量を増大できるガス」、例えば水素分子又はアンモニア分子等を加えてプラズマを生成するため、第1の実施形態と同様の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。すなわち、プラズマ放電により水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)の生成量が増大するため、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができるので、当該物質の垂直形状エッチング又は順テーパ形状エッチングを高効率で行うことができる。
尚、第2の実施形態において、図2(a)及び(b)に示すように、CF4 、N2 、CH4 及びH2 を含む混合ガスからなるプラズマ50の場合を例にとって説明したが、混合ガス中のH2 に代えてNH3 を用いてもよい。その場合、H2 ラジカルやH2 イオンは生成されないが、水素原子や水素原子イオンが高効率で生成されるため、本実施形態と同様の効果が得られる。また、NH3 を用いた場合にはNの供給効果もあるため、N供給量の増大によってもCエッチング効率が増大する。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るドライエッチング方法について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のドライエッチング方法が第1の実施形態と異なる点は、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「塩素原子を含むガス」、「臭素原子を含むガス」又は「ヨウ素原子を含むガス」の少なくとも1つをさらに加えてプラズマを生成することによって、タングステン及び炭素を主成分とする物質をドライエッチングすることである。すなわち、本実施形態においては、プラズマ中には「弗素原子を含むイオン」、「窒素原子を含むイオン」及び「炭化水素分子」に加えて、「塩素原子を含むイオン」、「臭素原子を含むイオン」又は「ヨウ素原子を含むイオン」が生成される。
図3(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図であり、ドライエッチング方法によるWC基板のエッチング途中の様子を示している。具体的には、図3(a)は側壁保護膜が薄く形成される場合を示しており、図3(b)は側壁保護膜が厚く形成される場合を示している。また、図3(a)及び(b)において、第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号又は記号を付すことにより、説明を省略する。以下、第1の実施形態と同様のエッチングガスに加えて、塩素原子を含むガスとしてCl2 、臭素原子を含むガスとしてBr2 、ヨウ素原子を含むガスとしてI2 を用いた場合を例として、本実施形態のドライエッチング方法について説明する。
尚、エッチングの基本的機構は第1の実施形態と同様であるので、以下の説明においては、第1の実施形態と異なる点であるCl+ イオン、Br+ イオン及びI+ イオンによる効果に焦点を絞って説明する。
図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態においては、WC基板11上にレジストパターン12を形成した後、レジストパターン12をマスクとしてWC基板11に対してエッチングを行う。具体的には、第1の実施形態と同様の「弗素原子を含むイオン」13a、13b及び13cによるタングステンエッチング反応に加えて、Cl2 から生成されたClm +(m=1、2)イオン、Br2 から生成されたBrm +(m=1、2)イオン又はI2 から生成されたIm +(m=1、2)イオンであるイオン17a、17b及び17cによってWC基板11中のタングステンがエッチングされる。このとき、反応生成物はWClx 、WBrx 又はWIx (x=1〜6)という形で気相中に脱離して除去される。また、Cln +イオン、Brn +イオン又はIn +イオンであるイオン17bにより生じたエッチング反応生成物の一部はWC基板11の加工側面及びレジストパターン12の側面に再付着して側壁保護膜14aを形成する。その際の付着確率は、WIx >WBrx >WClx >WFx の順である。従って、本実施形態では、側壁保護膜14aとして、第1の実施形態のようにCHr (r=1、2、3)にWFx が混入したものではなく、CHr とWClx 、WBrx 又はWIx との混合物からなる側壁保護膜が形成される。その結果、イオン13c及び17cのように、基板表面に斜めに入射したイオンによるWC基板11のパターン側壁でのエッチング反応は側壁保護膜14aにより防止される。従って、側壁保護膜14aが比較的薄い場合には、図3(a)に示すように、WC基板11の表面及び内部に垂直エッチング形状を実現でき、側壁保護膜14aが比較的厚い場合には、図3(b)に示すように、WC基板11の表面及び内部に順テーパ形状のエッチング形状を実現できる。
以上のように、Clm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンを生成するガスを添加して使用する場合、これらのガスの存在によって、タングステンがエッチングされる効果と比べて側壁保護膜が形成される効果の方が顕著となる。
尚、本実施形態において、塩素を含むガス、臭素を含むガス又はヨウ素を含むガスの混合比は総ガス流量に対して約50%以下の範囲内であれば十分である。また、臭素を含むガス又はヨウ素を含むガスを用いる場合には、総ガス流量に対する混合比が5%未満であっても側壁保護膜形成効果が十分に得られる。また、第1の実施形態で述べたように、「弗素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマを用いてエッチングを行なうことにより、垂直エッチング形状を実現できるため、Clm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンを生成するガスを添加しながら垂直エッチング形状を得たい場合には、塩素を含むガス、臭素を含むガス又はヨウ素を含むガスの総ガス流量に対する混合比が数%未満であってもよい。
本実施形態において、Clm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンを生成するガスを添加する第1の効用は、特にWとCとを含む物質に対して高アスペクト比エッチング、つまり深いエッチングを行う際に現れてくる。具体的には、CHr*ラジカルは、加工パターン(凹部)の上部から内部に拡散しながら供給されるため、加工パターン底部での側壁保護膜厚は加工パターン上部での側壁保護膜厚よりも薄くなる。これに対して、Clm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンによるエッチング反応で生成されたWClx 、WBrx 又はWIx はエッチング反応面である加工パターン底部から放出されて加工パターン側壁に再付着するため、加工パターン側壁上部よりも加工パターン側壁下部に付着しやすい。このように、「弗素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマがClm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンをさらに生成することによって、高アスペクト比の垂直エッチング形状加工を実現できる。
また、本実施形態において、Clm +イオン、Brm +イオン又はIm +イオンを生成するガスを添加する第2の効用は、図3(b)に示すように、順テーパ形状加工を容易に実現できることである。具体的には、プラズマ生成用の総ガス流量に対して、「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」を5%以上混合することにより、前記の側壁保護膜形成機構によって比較的厚い側壁保護膜14aを容易に形成することができる。その結果、数%から30%までの範囲で「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」の混合比率を調整することにより、エッチング加工により得られるテーパ形状を自由に変化させることができる。尚、当該混合比率はテーパ形状と完全に1対1対応するものではなく、混合するガス種又はプラズマ生成条件等の影響を受ける。従って、当該混合比率を30%にとどまらず50%程度まで高くした場合にもテーパ形状加工制御性が保たれる場合もある。
尚、反応生成物であるハロゲン化タングステンによる側壁保護膜の形成能力の強さは、WIx >>WBrx >>WClx >WFx の順であるため、「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」を添加する場合には、それぞれのガス毎に混合比率を最適化する必要がある。また、「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」は混合して用いても良い。
以上のように、第3の実施形態によると、「弗素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とに加えて「塩素原子を含むイオン」、「臭素原子を含むイオン」又は「ヨウ素原子を含むイオン」がさらに生成されるプラズマを用いて、WとCとを含む物質をエッチングすることにより、第1の実施形態と同様の効果に加えて次のような効果が得られる。すなわち、加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、高アスペクト比の加工エッチングにおいても垂直形状だけではなく任意の順テーパ形状を容易に実現することができる。
尚、本実施形態において、塩素原子を含むガスとしては、例えばCl2 、HCl又はClF3 等を用いればよい。また、臭素原子を含むガスとしては、例えばBr2 又はHBr等を用いればよい。また、ヨウ素原子を含むガスとしては、I2 又はHI等を用いればよい。或いは、塩素原子と臭素原子又はヨウ素原子の少なくとも一方とを含むガス、例えばICl、ClF2 Br、ClF2 I又はBrCl等を用いてもよい。さらに、CFx Cl4-x 、CFx Br4-x 又はCFx 4-x (x=1〜3)等の炭素、弗素及びハロゲンからなる分子ガスを用いてもよい。この場合、第2の実施形態と同様のFによるエッチレート増大効果も同時に期待できる。すなわち、Wはハロゲン(F、Cl、Br、I)と反応し、WF6 、WCl6 、WBr6 、WI6 等の反応生成物として揮発することによりエッチング反応が進むが、WF6 の揮発性が高い(蒸気圧が低い)のに対して、WCl6 、WBr6 、WI6 等のハロゲンタングステンの揮発性は低いため、エッチング反応自体はFの場合が最も起こりやすい。従って、Wエッチングのエッチングレートを大きくするためにはFが最適である。
また、本実施形態において、塩素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNCl3 )、臭素原子若しくはヨウ素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNBr3 、NI3 )、又は塩素原子と酸素原子とを含むガス(さらに臭素原子、ヨウ素原子又は窒素原子を含んでいてもよい:例えばCOCl2 、ClFO3 、NOCl、NO2 Cl、SOCl2 、SO2 Cl2 、SO3 HCl)を用いてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る微細構造形成方法及びそれを用いたモールドの製造方法について、図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態は、第1〜第3の実施形態で説明したドライエッチング方法を応用するものである。
図4(a)〜(f)は、本発明の第4の実施形態に係るモールドの製造方法の各工程を示す断面図である。
まず、図4(a)に示すように、WC合金基板21を用意した後、図4(b)に示すように、WC合金基板21上にレジストパターン22を形成する。ここで、レジストパターン22は、通常、リソグラフィ技術により形成される。
次に、側壁保護膜が薄く形成されるエッチング条件(第3の実施形態(特に図3(a))参照)を用いて、図4(c)に示すように、レジストパターン22をマスクとして、少なくとも弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマによりWC合金基板21に対してドライエッチングを行うことによって、WC合金基板21にパターンを転写する。一般に、如何なるドライエッチング装置を用いてドライエッチングを行った場合にも、プラズマ中からWC合金基板21に入射するイオン23はエネルギー広がりを持っているため、基板表面に垂直に入射する成分A以外に、基板表面に角度を持って入射する成分つまり斜入射成分B及びCが存在する。しかしながら、少なくとも弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマによりドライエッチングを行うことにより、エッチング反応生成物であるWFx (x=1〜6)等が加工側面に側壁保護膜24aを形成するため、イオン23の斜入射成分B及びCによる側壁エッチングを防止できる。そのため、図4(c)に示すように、エッチング断面形状として基板表面に垂直な断面形状を有する微細構造が形成される。
次に、レジストパターン22及び側壁保護膜24aをアッシング及び洗浄により除去する。これにより、図4(d)に示すように、垂直側壁を持つ微小凹凸構造を備えたWC合金基板21からなるWC合金モールドが形成される。
一方、図4(c)及び(d)に示す工程に代えて、側壁保護膜が厚く形成されるエッチング条件(第3の実施形態(特に図3(b))参照)を用いて、図4(e)に示すように、レジストパターン22をマスクとして、少なくとも弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマによりWC合金基板21に対してドライエッチングを行うことによって、WC合金基板21にパターンを転写してもよい。この場合、WC合金基板21には、エッチング断面形状として順テーパ形状を有する微細構造が形成される。その理由は、イオンによる側壁エッチングを防止するために必要な厚さ以上に側壁保護膜24bが堆積されるため、エッチングの進行に伴い、加工部の開口領域が狭くなるためである。
次に、レジストパターン22及び側壁保護膜24bをアッシング及び洗浄により除去する。これにより、図4(f)に示すように、順テーパ形状側壁を持つ微小凹凸構造を備えたWC合金基板21からなるWC合金モールドが形成される。
以上に説明したように、本実施形態に係る微細構造形成方法及びモールドの製造方法は、タングステンと炭素とを含む物体上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして、少なくとも弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子とを含む混合ガスから生成されたプラズマにより前記物体をエッチングする工程とを備えている。すなわち、本実施形態は本発明のドライエッチング方法(第1〜第3の実施形態)を用いるものであるため、タングステンと炭素とを含む物体の表面及び内部を、ボウイング形状の無い高精度垂直形状又は高精度順テーパ形状に加工することが可能となる。従って、WとCとを含む物質からなり且つ垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを確実に製造することができる。
尚、本実施形態において、エッチングマスクとしてレジストパターンを用いたが、これに代えて、絶縁膜からなるハードマスク等を用いても良いことは言うまでもない。
また、本実施形態において、プラズマ中に生成される「弗素原子を含むイオン」は、弗素原子イオン、弗素分子イオン、フルオロカーボンイオン又はフルオロハイドロカーボンイオン等であってもよい。このような「弗素原子を含むイオン」をプラズマ中に生成するためには、「弗素原子を含むガス」として、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いれば良い。例えば、F2 、CF4 、C2 6 、C3 8 、C4 6 、C4 8 (環状又は直鎖)、C5 8 (環状又は直鎖)、CHF3 、CH2 2 、CH3 F等のガス又はさらに高分子からなる環境対策用のCFガスを用いれば良い。これらのガスを用いると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素をプラズマ放電により効率よく生成することができる。このため、WとCとを含む物質に対して、より安価に高精度垂直形状加工又は高精度順テーパ形状加工を行うことができる。その結果、高精度垂直形状又は高精度順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドをより安価に製造できる。
また、本実施形態において、プラズマ中に生成される「窒素原子を含むイオン」は、窒素原子イオン、窒素分子イオン又は水素化窒素分子イオン等であってもよい。このような「窒素原子を含むイオン」をプラズマ中に生成するためには、「窒素原子を含むガス」として、窒素分子(N2 )若しくはアンモニア分子(NH3 )のいずれか又はそれらの混合物を用いればよい。これらのガスを用いると、プラズマ放電により「窒素原子を含むイオン」を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できる。このため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを高速に製造できる。
また、本実施形態において、エッチングガスとして用いる炭化水素分子としては、C2i(2i+2)、C2i(2i+1)、C2i2i等の分子(i:自然数)を用いればよい。また、炭化水素分子は直鎖状であっても環状であってもよい。さらに、炭化水素分子は前記表記で表される分子に限られるものではない。具体的には、例えばCH4 、C2 4 、C2 6 、・・・、C4 8 、・・・等を用いればよい。しかしながら、実用的には飽和炭化水素分子C2i(2i+2)を用いることが好ましい。飽和炭化水素分子は、内部に二重結合が存在しないため、プラズマ放電により分解し易くなり、分解物としてCHr (r=1〜3)を効率よく生成することができる。従って、エッチング中にCHr によりパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できるので、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを確実に製造できる。また、CHr (r=1〜3)等の小さな分解(解離)分子は、吸着係数が小さいため、高アスペクト比(縦/横比)を持った微細構造パターン内部に入ることができる。特に飽和炭化水素分子の中で最も小さな分子であるCH4 は最もH/C比が大きいため、炭化水素分子の中で最も堆積性が小さい分子である。この特性は、特に未解離状態の分子同士を比較した場合に顕著である。そのため、微細パターン内壁に作用するCHr (r=1〜3)ラジカルを効率よく生成する上で、CH4 は最も取り扱いが容易で且つ実用上最も有効なガスと言える。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」及び「窒素原子を含むガス」に代えて、「弗素原子と窒素原子とを含むガス」(NF 3 を用いてもよい。また、「弗素原子を含むガス」及び「炭化水素分子を含むガス」に代えて、「弗素原子と炭化水素分子とを含むガス」を用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマ中に酸素原子、酸素分子、酸素原子イオン又は酸素分子イオンがさらに生成されてもよい。これを実現するためには、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに「酸素原子を含むガス」を混合すればよい。「酸素原子を含むガス」として、酸素分子、酸化窒素分子、酸化硫黄分子若しくは酸化炭素分子のいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いると、効率良く酸素を供給することができる。このように「酸素原子を含むガス」を添加することによって、プラズマ放電により酸素ラジカル等を効率良く生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。従って、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に製造できる。これは、前述の炭素除去反応に加えて、酸素ラジカル及び酸素イオンにより炭素がCO2 又はCOとして除去される効果が生まれるためである。この効果は、「酸素原子を含むガス」の流量が全体ガス流量の10%未満であっても十分に生じる。また、実用的には、全体ガス流量のおよそ50%以下の範囲内で、「酸素原子を含むガス」の流量を所望の流量に設定すればよい。尚、「酸素原子を含むガス」として、O2 、CO2 、CO、SO、SO2 、SO3 、N2 O、NO、NO2 を用いてもよい。
また、本実施形態において、「水素原子を含むイオン」と「窒素原子を含むイオン」と「炭化水素分子」とを生成するプラズマ中にさらに希ガスを混合してもよい。これを実現するためには、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに希ガスを混合すればよい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができると共に垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを安定に製造できる。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「水素原子を含むガス」(例えば水素分子又はアンモニア分子)をさらに加えてプラズマを生成することが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に製造できる。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「塩素原子を含むガス」、「臭素原子を含むガス」又は「ヨウ素原子を含むガス」の少なくとも1つをさらに加えてプラズマを生成することが好ましい。このようにすると、塩素、臭素又はヨウ素の効果である加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドを容易に製造できる。塩素原子を含むガスとしては、例えばCl2 、HCl又はClF3 等を用いればよい。また、臭素原子を含むガスとしては、例えばBr2 又はHBr等を用いればよい。また、ヨウ素原子を含むガスとしては、I2 又はHI等を用いればよい。或いは、塩素原子と臭素原子又はヨウ素原子の少なくとも一方とを含むガス、例えばICl、ClF2 Br、ClF2 I又はBrCl等を用いてもよい。さらに、CFx Cl4-x 、CFx Br4-x 又はCFx 4-x (x=1〜3)等の炭素、弗素及びハロゲンからなる分子ガスを用いてもよい。また、塩素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNCl3 )、臭素原子若しくはヨウ素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNBr3 、NI3 )、又は塩素原子と酸素原子とを含むガス(さらに臭素原子、ヨウ素原子又は窒素原子を含んでいてもよい:例えばCOCl2 、ClFO3 、NOCl、NO2 Cl、SOCl2 、SO2 Cl2 、SO3 HCl)を用いてもよい。
また、本実施形態において、「塩素原子を含むガス」、「臭素原子を含むガス」又は「ヨウ素原子を含むガス」を用いる場合、これらのガスの混合比は総ガス流量に対して約50%以下の範囲内であれば十分である。具体的には、プラズマ生成用の総ガス流量に対して、「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」を5%以上混合することにより、側壁保護膜形成機構によって比較的厚い側壁保護膜を容易に形成することができる。その結果、数%から50%までの範囲で「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」の混合比率を調整することにより、エッチング加工により得られるテーパ形状を自由に変化させることができる。
また、本実施形態に係るモールド製造における微小凹凸の加工寸法限界はレジストパターンを形成するリソグラフィ技術に大きく依存しており、現在最小寸法50nm程度までの加工が可能である。
また、本実施形態において用いるエッチング装置としては、平行平板型等の反応性イオンエッチング(RIE)装置、2周波平行平板型RIE装置、マグネトロンエンハンストRIE(MERIE)装置、誘導結合プラズマ(ICP)エッチング装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)エッチング装置、UHFプラズマエッチング装置又は磁気中性線放電(NLD)エッチング装置等のいずれのエッチング装置を用いてもよい。
また、本実施形態において、タングステン及び炭素を主成分とするWC基板をエッチング対象としたが、これに代えて、タングステン及び炭素を含む物質を表面に有する金属、絶縁物質又は半導体物質のいずれかをエッチング対象としてもよい。また、タングステン及び炭素を含む物質にさらに窒素が含まれていても、本実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、WCN合金又はWNC合金をエッチング対象としても、本実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係るモールドについて、図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態に係るモールドは、第4の実施形態で説明したモールドの製造方法によって得られたものである。
図5(a)は、本実施形態に係るモールドの全体の断面図である。図5(a)に示すように、下地基板31上に、例えばWC合金等の、タングステンと炭素とを含む物体32が成膜されている。物体32の表面には、第1〜第3の実施形態のドライエッチング方法によって垂直形状(基板表面に対して垂直な壁を持つ形状)又は順テーパ形状を持つ微小凹凸が形成されている。また、図5(b)〜(d)及び図5(e)〜(g)はそれぞれ、図5(a)に示すモールドの表面(一点鎖線で囲んだ領域)における微小凹凸を拡大した様子を示している。
本実施形態に係るモールドは、タングステンと炭素とを含む物質に対して、少なくとも弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと炭化水素分子を含むガスとを含む混合ガスから生成されたプラズマによるドライエッチングを行うことにより形成されたものであるため、図5(b)〜(d)に示すような、ボウイング形状のない垂直断面形状を持つ微小凹凸を有するモールド、及び図5(e)〜(g)に示すような、順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を有するモールドを実現できる。
また、本実施形態に係るモールドは、タングステンと炭素とを含む物質(物体32)における成形加工面に近い領域ほど窒素含有量及び炭化水素含有量が高いという特徴を有している。
ここで、モールドの下地基板31としては、金属若しくは導電性物質からなる基板31a(図5(b)又は図5(e))、縁物物質からなる基板31b(図5(c)又は図5(f))、又は半導体物質からなる基板31c(図5(d)又は図5(g))のいずれであってもよく、用途に応じて選べばよい。例えば、モールド表面に電気を流しながら使用する際には下地基板31として基板31aを使用すればよい。また、モールドを電気的に絶縁した状態で用いる場合には下地基板31として基板31bを使用すればよい。
尚、本実施形態において、モールド製造に用いる「弗素原子を含むガス」としては、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いれば良い。例えば、F2 、CF4 、C2 6 、C3 8 、C4 6 、C4 8 (環状又は直鎖)、C5 8 (環状又は直鎖)、CHF3 、CH2 2 、CH3 F等のガス又はさらに高分子からなる環境対策用のCFガスを用いれば良い。これらのガスを用いると、WとCとを含む物質中のタングステン(W)のエッチングに必要な弗素をプラズマ放電により効率よく生成することができる。このため、WとCとを含む物質に対して、より安価に高精度垂直形状加工又は高精度順テーパ形状加工を行うことができる。その結果、高精度垂直形状又は高精度順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドをより安価に提供できる。
また、本実施形態において、モールド製造に用いる「窒素原子を含むガス」としては、窒素分子(N2 )若しくはアンモニア分子(NH3 )のいずれか又はそれらの混合物を用いればよい。これらのガスを用いると、プラズマ放電により「窒素原子を含むイオン」を効率よく生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)を効率よくエッチング除去できる。このため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを高速に提供できる。
また、本実施形態において、モールド製造に用いる炭化水素分子としては、C2i(2i+2)、C2i(2i+1)、C2i2i等の分子(i:自然数)を用いればよい。また、炭化水素分子は直鎖状であっても環状であってもよい。さらに、炭化水素分子は前記表記で表される分子に限られるものではない。具体的には、例えばCH4 、C2 4 、C2 6 、・・・、C4 8 、・・・等を用いればよい。しかしながら、実用的には飽和炭化水素分子C2i(2i+2)を用いることが好ましい。飽和炭化水素分子は、内部に二重結合が存在しないため、プラズマ放電により分解し易くなり、分解物としてCHr (r=1〜3)を効率よく生成することができる。従って、エッチング中にCHr によりパターン側壁部の保護膜を効率よく形成できるので、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを確実に製造できる。また、CHr (r=1〜3)等の小さな分解(解離)分子は、吸着係数が小さいため、高アスペクト比(縦/横比)を持った微細構造パターン内部に入ることができる。特に飽和炭化水素分子の中で最も小さな分子であるCH4 は最もH/C比が大きいため、炭化水素分子の中で最も堆積性が小さい分子である。この特性は、特に未解離状態の分子同士を比較した場合に顕著である。そのため、微細パターン内壁に作用するCHr (r=1〜3)ラジカルを効率よく生成する上で、CH4 は最も取り扱いが容易で且つ実用上最も有効なガスと言える。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」及び「窒素原子を含むガス」に代えて、「弗素原子と窒素原子とを含むガス」(NF 3 を用いてもよい。また、「弗素原子を含むガス」及び「炭化水素分子を含むガス」に代えて、「弗素原子と炭化水素分子とを含むガス」を用いてもよい。具体的には、例えばHFE−227me(CF3 OCHFCF3 )、テトラフルオロオキセタン(Tetrofuluorooxtane:CF2 CF2 OCH2 )、ヘキサフルオロイソプロパノール(Hexafluoroisopropanol :(CF3 2 CHOH)、HFE−245mf(CF2 CH2 OCHF2 )、HFE−347mcf(CHF2 OCH2 CF2 CF3 )、HFE−245mc(CHF3 OCF2 CF3 )、HFE−347mf−c(CF3 CH2 OCF2 CF2 H)、HFE−236me(CHF2 OCH2 CHFCF3 )等のガスを用いてもよい。尚、これらのガスは、温暖化係数の小さい地球温暖化対策ガスであり、環境に優しいガスである。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに「酸素原子を含むガス」を混合してもよい。「酸素原子を含むガス」として、酸素分子、酸化窒素分子、酸化硫黄分子若しくは酸化炭素分子のいずれか又はそれらの2つ以上の混合物を用いると、効率良く酸素を供給することができる。このように「酸素原子を含むガス」を添加することによって、プラズマ放電により酸素ラジカル等を効率良く生成することができるため、WとCとを含む物質中の炭素(C)及び過剰に形成された側壁保護膜等の堆積物をそれぞれ適度に除去することができると共に当該物質のエッチングレートを高くすることができる。従って、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に提供できる。これは、前述の炭素除去反応に加えて、酸素ラジカル及び酸素イオンにより炭素がCO2 又はCOとして除去される効果が生まれるためである。この効果は、「酸素原子を含むガス」の流量が全体ガス流量の10%未満であっても十分に生じる。また、実用的には、全体ガス流量のおよそ50%以下の範囲内で、「酸素原子を含むガス」の流量を所望の流量に設定すればよい。尚、「酸素原子を含むガス」として、O2 、CO2 、CO、SO、SO2 、SO3 、N2 O、NO、NO2 を用いてもよい。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスにさらに希ガスを混合してもよい。このようにすると、希ガス添加効果により、プラズマ放電をさらに安定化させることができるので、所謂プロセスウインドウを容易に拡大することができると共に垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドを安定に提供できる。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「水素原子を含むガス」(例えば水素分子又はアンモニア分子)をさらに加えてプラズマを生成することが好ましい。このようにすると、プラズマから生成された水素(具体的には水素原子、水素分子、水素原子イオン及び水素分子イオン)によって、WとCとを含む物質中における炭素(C)のエッチング効率を増大させることができるため、垂直断面形状又は順テーパ断面形状を持つ微小凹凸を備えたモールドをさらに高速に提供できる。
また、本実施形態において、「弗素原子を含むガス」と「窒素原子を含むガス」と「炭化水素分子を含むガス」とからなる混合ガスに「塩素原子を含むガス」、「臭素原子を含むガス」又は「ヨウ素原子を含むガス」の少なくとも1つをさらに加えてプラズマを生成することが好ましい。このようにすると、塩素、臭素又はヨウ素の効果である加工部の側壁保護効果を増大させることができるため、順テーパ形状の側壁を有する微小凹凸を備えたモールドを容易に製造できる。塩素原子を含むガスとしては、例えばCl2 、HCl又はClF3 等を用いればよい。また、臭素原子を含むガスとしては、例えばBr2 又はHBr等を用いればよい。また、ヨウ素原子を含むガスとしては、I2 又はHI等を用いればよい。或いは、塩素原子と臭素原子又はヨウ素原子の少なくとも一方とを含むガス、例えばICl、ClF2 Br、ClF2 I又はBrCl等を用いてもよい。さらに、CCFx Cl4-x 、CFx Br4-x 又はCFx 4-x (x=1〜3)等の炭素、弗素及びハロゲンからなる分子ガスを用いてもよい。また、塩素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNCl3 )、臭素原子若しくはヨウ素原子及び窒素原子を含むガス(例えばNBr3 、NI3 )、又は塩素原子と酸素原子とを含むガス(さらに臭素原子、ヨウ素原子又は窒素原子を含んでいてもよい:例えばCOCl2 、ClFO3 、NOCl、NO2 Cl、SOCl2 、SO2 Cl2 、SO3 HCl)を用いてもよい。
また、本実施形態において、「塩素原子を含むガス」、「臭素原子を含むガス」又は「ヨウ素原子を含むガス」を用いる場合、これらのガスの混合比は総ガス流量に対して約50%以下の範囲内であれば十分である。具体的には、プラズマ生成用の総ガス流量に対して、「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」を5%以上混合することにより、側壁保護膜形成機構によって比較的厚い側壁保護膜を容易に形成することができる。その結果、数%から50%の範囲で「塩素を含むガス」、「臭素を含むガス」又は「ヨウ素を含むガス」の混合比率を調整することにより、エッチング加工により得られるテーパ形状を自由に変化させることができる。
以上のように、本実施形態によると、高精度に加工された微小凹凸を有するモールドを安価に且つ容易に安定して供給することができる。また、微小凹凸の断面形状として、基板表面に対して垂直から順テーパ(凸部の断面形状において底辺よりも上辺が短い状態)までの側壁を有する微小凹凸をWC合金等に自由に作り込むことが可能となる。
尚、本実施形態に係るモールドにおける微小凹凸の加工寸法限界はレジストパターンを形成するリソグラフィ技術に大きく依存しており、現在最小寸法50nm程度までの加工が可能である。また、本実施形態に係るモールドは、加工寸法の大きな光回路部品の製造から最小寸法を追求するナノインプリントまでの幅広い分野に活用することができる。また、本実施形態のモールドは、ボウイング形状のない垂直又は順テーパの加工断面を持っているため、当該モールドの凹部に、凹凸が転写される側の物質が詰まることがなく、押圧転写後にモールドを容易に剥がすことができる。さらに、本実施形態のモールドの目詰まり防止をより確実なものにして使用耐久回数を大きくするためには、本実施形態のモールドの微小凹凸表面に金属、テフロンコート又はシリコンカップリング材等による処理等を行えばよい。また、当該表面処理材料は、モールドの作用により凹凸が転写される側の物質に応じて、任意に選べばよい。
また、本実施形態において、モールドの表面材料として、タングステン及び炭素を含む物質を用いたが、当該物質にさらに窒素が含まれていても、本実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、WCN合金又はWNC合金を用いても、本実施形態と同様の効果が得られる。
以上に説明したように、本発明のドライエッチング方法は、WC合金のようなタングステンと炭素とを含む物質を高精度に微細加工する方法として有用である。また、本発明の微細構造形成方法は、WC合金のようなタングステンと炭素とを含む物質に高精度に微細パターンを形成する方法として非常に有用である。すなわち、超硬材としてのWC合金等の加工を飛躍的に高精度化し且つ容易にする技術として本発明のドライエッチング方法及び微細構造形成方法は、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)分野でのWC合金等の利用に大きな道を開くことができる。
また、本発明のモールド製造方法は、WC合金のようなタングステンと炭素とを含む物質をモールド母材として使用して、高精度な微小凹凸を備えたモールドを製造するのに必要不可欠である。また、本発明のモールドは、超硬合金であるWC合金等に超高精度な微小凹凸を設けた構成であるため、光回路部品の製造用モールド又はナノインプリント用のモールドのみならず、あらゆる分野における耐久性の高い高精度微小凹凸モールドとして用いることができる。
図1(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図である。 図2(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図である。 図3(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るドライエッチング方法の説明図である。 図4(a)〜(f)は本発明の第4の実施形態に係る微細構造形成方法及びそれを用いたモールドの製造方法の各工程を示す断面図である。 図5(a)は本発明の第5の実施形態に係るモールドの全体の断面図であり、図5(b)〜(g)はそれぞれ図5(a)に示すモールドの表面における微小凹凸を拡大した様子を示す図である。 図6(a)及び(b)は従来のドライエッチング方法の説明図である。 図7(a)〜(d)は従来の微細構造形成方法及びそれを用いたモールドの製造方法の各工程を示す断面図である。
符号の説明
1 反応室
2 ガス供給口
3 ガス排気口
4 プラズマ発生装置
5 絶縁体
6 電極
7 WC基板
8 RF電源
9、9’ ラジカル
10、10’ イオン
11 WC基板
12 レジストパターン
13a、13b、13c イオン
14a 側壁保護膜
14b 表面保護膜
15 Hs +イオン
16 Nq +イオン
17a、17b、17c イオン
21 WC合金基板
22 レジストパターン
23 イオン
24a、24b 側壁保護膜
31 下地基板
31a 金属又は導電性物質からなる基板
31b 縁物物質からな基板
31c 半導体物質からなる基板
32 タングステンと炭素とを含む物体
50 プラズマ

Claims (37)

  1. タングステンと炭素とを含む物体に対して、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと飽和炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いてエッチングを行い、前記物体に垂直側壁又は順テーパー側壁を有する凹凸パターンを形成することを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガスを用いることを特徴とするドライエッチング方法。
  3. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることを特徴とするドライエッチング方法。
  4. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることを特徴とするドライエッチング方法。
  5. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記飽和炭化水素分子はCH 4 又はC 2 6 であることを特徴とするドライエッチング方法。
  6. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることを特徴とするドライエッチング方法。
  7. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることを特徴とするドライエッチング方法。
  8. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることを特徴とするドライエッチング方法。
  9. 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
    前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることを特徴とするドライエッチング方法。
  10. タングステンと炭素とを含む物体上にマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを用いて、弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと飽和炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマにより前記物体に対してドライエッチングを行い、前記物体に垂直側壁又は順テーパー側壁を有する凹凸パターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする微細構造形成方法。
  11. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガスを用いることを特徴とする微細構造形成方法。
  12. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることを特徴とする微細構造形成方法。
  13. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることを特徴とする微細構造形成方法。
  14. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記飽和炭化水素分子はCH 4 又はC 2 6 であることを特徴とする微細構造形成方法。
  15. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることを特徴とする微細構造形成方法。
  16. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることを特徴とする微細構造形成方法。
  17. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることを特徴とする微細構造形成方法。
  18. 請求項10に記載の微細構造形成方法において、
    前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることを特徴とする微細構造形成方法。
  19. 弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと飽和炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いて、タングステンと炭素とを含む物体を、垂直側壁又は順テーパー側壁を有する凹凸パターンを備えたモールドに加工することを特徴とするモールドの製造方法。
  20. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガスを用いることを特徴とするモールドの製造方法。
  21. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることを特徴とするモールドの製造方法。
  22. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることを特徴とするモールドの製造方法。
  23. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記飽和炭化水素分子はCH 4 又はC 2 6 であることを特徴とするモールドの製造方法。
  24. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることを特徴とするモールドの製造方法。
  25. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることを特徴とするモールドの製造方法。
  26. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることを特徴とするモールドの製造方法。
  27. 請求項19に記載のモールドの製造方法において、
    前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることを特徴とするモールドの製造方法。
  28. 弗素原子を含むガスと窒素原子を含むガスと飽和炭化水素分子を含むガスとからなる混合ガスから生成されたプラズマを用いて、タングステンと炭素とを含む物体に、垂直側壁又は順テーパー側壁を有する凹凸パターンを成形加工することにより製造されたことを特徴とするモールド。
  29. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記弗素原子を含むガス及び前記窒素原子を含むガスに代えて、弗素原子と窒素原子とを含むガスを用いることを特徴とするモールド。
  30. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記弗素原子を含むガスは、弗素分子、フルオロカーボン若しくはフルオロハイドロカーボンのいずれか又はそれらの2つ以上の混合物からなることを特徴とするモールド。
  31. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記窒素原子を含むガスは、窒素分子若しくはアンモニア分子のいずれか又はそれらの混合物であることを特徴とするモールド。
  32. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記飽和炭化水素分子はCH 4 又はC 2 6 であることを特徴とするモールド。
  33. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記混合ガスには水素分子又はアンモニア分子がさらに混合されていることを特徴とするモールド。
  34. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記混合ガスには酸素原子を含むガスがさらに混合されていることを特徴とするモールド。
  35. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記混合ガスには希ガスがさらに混合されていることを特徴とするモールド。
  36. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記混合ガスには、塩素原子を含むガス、臭素原子を含むガス又はヨウ素原子を含むガスの少なくとも1つがさらに混合されていることを特徴とするモールド。
  37. 請求項28に記載のモールドにおいて、
    前記物体における成形加工面に近い領域ほど窒素含有量が高いことを特徴とするモールド。
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