以下、本発明に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。複写機1は、画像形成部100、画像形成部100を備える本体部Bの上方に設置された原稿給送部200、本体部Bの上部に設置された原稿読取部300、本体部Bの下部に設置された給紙部400、本体部Bのフロント部に設置された操作表示部500を備えている。
原稿読取部300は、原稿の読み取りを行って当該原稿に対応する画像データを生成するものである。原稿読取部300は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を備えたスキャナ301などからなり、その上面に、装置原稿読み取り用の第1プラテンガラス302と、ADF原稿読み取り用の第2プラテンガラス303とを備えている。原稿読取部300は、第1プラテンガラス302上に載置された原稿、あるいは原稿給送部200によって第2プラテンガラス303に接するようにして搬送(移動)される原稿を走査しつつ取得した画像データを後述する制御部2へ出力する。
原稿給送部200(ADF)は、原稿載置台201に載置された原稿を、原稿読取部300(第2プラテンガラス303の原稿読み取り位置)へ給送するとともに、当該原稿読取部300によって読み取られた原稿を原稿給送部200の原稿排出部202へ排出する一連の原稿給送動作を行うものである。この原稿給送部200は、装置の背面側を回動支点(回転中心軸)として本体部B(原稿読取部300)の上面に対して可倒式に構成されており、第1プラテンガラス302(第2プラテンガラス303)の上面を開放するように上方かつ後方側に開くように持ち上げることにより、第1プラテンガラス302の上面に、例えば見開き状態にされた書籍等の読み取り用原稿を載置することが可能に構成されている。
給紙部400は、画像形成部100に対して用紙の給紙を行うものである。給紙部400は、B5、A4、B4、A3サイズなど複数種類のサイズの用紙(記録紙)が収納される複数の給紙カセット例えば給紙カセット401、402、及び本体部Bの一側方部に開閉自在に構成された手差しトレイ4031等からなる手差し給紙部403を備えている。また、給紙部400は、給紙カセット401、402から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路404、手差し給紙部403から画像形成部100へ用紙を搬送する搬送経路405を備えている。各給紙カセット401、402及び手差し給紙部403は、収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ406、407、408、用紙を1枚ずつ各搬送経路に送り出す給紙ローラ409、410、411を備えている。搬送経路404には、用紙を搬送する搬送ローラ412、413、及び搬送されてくる用紙を画像形成部100の手前で待機させるためのレジストローラ414が設けられている。なお、搬送経路405は、レジストローラ414の上流側で搬送経路404と合流している。
画像形成部100は、給紙部400によって搬送されてきた用紙に対して所定の画像を形成する(印刷する)ものである。画像形成部100は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム101、この感光体ドラム101の周囲に配設された帯電部102、現像部103、クリーニング部104、レーザ走査ユニット105及び転写ローラ106、転写ローラ106の下流側に配設された定着ローラ107を備えている。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット105は、後述する画像記憶部30等から送信されてきた画像データに基づき、レーザービームを感光体ドラム101の表面に照射し、感光体ドラム101表面に静電潜像を形成するものである。現像部103は、静電潜像にトナーを付着させて画像(原稿画像)を顕在化させるものである。転写ローラ106は、搬送されてきた用紙を感光体ドラム101に押し付けた状態で、感光体ドラム101上に顕在化したトナー像を当該用紙に転写するものである。定着ローラ107は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着ローラ107は、ヒートローラ及び圧ローラ(いずれも図示省略)からなり、このヒートローラの熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラによって圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。クリーニング部104は、用紙への画像の転写が終了した後、感光体ドラム101の表面に残留しているトナーを清掃するものである。
本体部Bの上部及び側面部には、用紙排出トレイ108、109が設けられており、定着ローラ107から搬送されてきた用紙は、それぞれ排出ローラ110、111によって用紙排出トレイ108、109へ排出される。なお、用紙の搬送方向は、排出分岐ガイド112によって、排出ローラ110側と排出ローラ111側とに切り換え可能に構成されている。
操作表示部500は、ユーザの操作に応じて所定の指示入力を行うものである。操作表示部500は、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー501と、印刷部数等を入力するためのテンキー502と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器(LCD)等からなる表示器503とを備えている。表示器503は、この表示面をユーザが指等で押圧或いは接触することによって指示入力(コマンド入力)が可能な所謂タッチパネル(操作パネル)で構成されている。本実施形態では、このタッチパネルに表示される集約設定画面において、ユーザが所望の集約パターンを設定する、換言すれば所望の集約パターンにカスタマイズすることが可能とされることが主な特徴点であるが、この構成及び動作の詳細については後述する。
図2は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1は、装置全体の動作制御を司る制御部2を備えている。制御部2は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作表示部500等において入力された所定の指示情報や、本装置の各所に設けられた各種センサからの検出信号に応じて装置全体の制御を行うものである。この制御部2は、上記画像形成部100、原稿給送部200、原稿読取部300、給紙部400及び操作表示部500、並びに画像記憶部600及びネットワークI/F部700などが接続されている。
画像記憶部600は、原稿読取部300によって読み取られた原稿の画像データやネットワークI/F部700等を介して所定の外部装置(例えばPC:パーソナルコンピュータ等の情報処理装置)から送信されてきた画像データを一時的に記憶するメモリである。ネットワークI/F部700は、LAN(Local Aera Network)等のネットワークを介して接続された上記外部装置との間における種々のデータの送受信を制御するものである。
ここで、本実施形態の主な特徴点の一つである集約パターンの設定について以下に説明する。図3、4は、それぞれ表示器503に表示される集約設定画面の一例である集約設定画面G1、G2を示す。先ずこの集約設定画面G1、G2の構成及びこれによる集約設定に関する動作について説明する。
図3、4に示すように、表示器503の集約設定画面G1は、例えばその略中央部Cの領域に、用紙を表す画像(用紙画像という)3と、この用紙画像3に集約される原稿を表す画像(集約原稿画像という)4とを併せてなる謂わば現在の集約パターンの設定状況が反映された集約パターン画像5が表示される。この集約パターン画像5の表示領域(集約パターン画像表示領域Pという)の周辺の表示領域、ここでは図中、表示器503の右側及び左側の表示領域R、L並びに下側の表示領域Uに、集約設定に関する各種指示入力を行うための各種ボタン群及び設定情報が表示される。
<右側の表示領域R>
右側の表示領域Rには、回転ボタン21、拡大・縮小ボタン22、順番ボタン23、カラーボタン24、配置調整ボタン25、全指定ボタン26、解除ボタン27、確定ボタン28及び設定保存ボタン29等からなる、各集約原稿画像4に対する集約設定を行うための集約設定ボタン群20が表示される。回転ボタン21は、集約パターン画像5において表示された集約原稿画像4をその向きを変えるべく回転させるための指示入力を行うボタンである。拡大・縮小ボタン22は、集約原稿画像4を拡大又は縮小表示するための指示入力を行うボタンである。順番ボタン23は、集約パターン画像5における各集約原稿画像4の配列の順番、すなわち集約における配置位置を設定するための指示入力を行うボタンである。カラーボタン24は、集約原稿画像4をカラーで印刷する否か(モノクロで印刷するか)を指定するための指示入力を行うボタンである。
配置調整ボタン25は、集約パターン画像5において、ユーザがマニュアル操作で、すなわち後述するように指でタッチしたりドラッグしたりして行った集約原稿画像4の配置(配列)を自動的に調整するための指示入力を行うボタンである。全指定ボタン26は、上記回転、拡大・縮小、順番、カラー等の設定を行うに際して、集約パターン画像5に表示されている全ての集約原稿画像4を指定するための指示入力を行うボタンである。解除ボタン27は、上記回転、拡大・縮小、順番、カラー等の設定を行うに際しての、集約原稿画像4の指定を解除するための指示入力を行うボタンである。確定ボタン28は、上記回転、拡大・縮小、順番、カラー等の設定を確定するための指示入力を行うボタンである。設定保存ボタン29は、上記各集約設定により得られた集約パターンの情報を保存するための指示入力を行うボタンである。ただし、当該保存される集約パターンの情報は、集約原稿画像4のみ(集約原稿画像4a〜4cのみ)の集約情報でもよいし、これに用紙画像3のサイズや向きの情報も併せてなる集約情報(集約パターン画像5に示す用紙画像3及び各集約原稿画像4からなる全体の集約情報)でもよい。
<左側の表示領域L>
左側の表示領域Lには、原稿サイズボタン31、原稿向きボタン32、33、解除ボタン34及び確定ボタン35等からなる、原稿に対する設定を行うための原稿設定ボタン群30と、ユーザの操作における所謂ガイド(案内)情報であって、原稿載置台201に原稿を載置する順番(載置する原稿束のページ並び)を知らせる(報知する)ためのガイド画像36と、現在の原稿の設定情報を表示するための原稿設定情報画像37と、集約パターン画像5に表示する集約原稿画像4を生成するための生成ボタン38となどが表示される。ただし、上記原稿サイズボタン31は原稿サイズを指定するボタンであり、原稿向きボタン32、33はそれぞれ原稿の向きすなわち縦方向又は横方向を指定するボタンであり、解除ボタン34は原稿に対する当該設定を解除するボタンであり、確定ボタン35は原稿に対する当該設定を確定するボタンである。
このガイド画像36は、複数枚の原稿が少しずれた状態で且つ重なった状態での絵柄で表示したものであり、各原稿の所定位置には手前から1、2、3・・・などと上記順番を示す情報が表示されている。ここでは、ガイド画像36はあくまでもユーザが“順番”に注意するよう喚起する画像(固定画像)であって原稿の向きについては反映されていないが、後述の生成ボタン38のように、原稿設定情報に応じて原稿の向きを反映した画像(変化する画像)を表示するようにしてもよい。複写機1は、この順番で原稿が載置されることを前提として集約コピーを行う。
原稿設定情報画像37には、例えば図3に示すように、原稿設定ボタン群30によって設定された原稿サイズ(ここではA4サイズ)及び原稿向き(ここでは縦;タテ)が例えば文字情報として表示される。生成ボタン38は、この生成ボタン38が表示されている箇所をユーザが指などでタッチし、そのタッチした状態で指を画面上を滑らす(摺接移動する)ようにして上記集約パターン画像表示領域P内へ移動させる、すなわち生成ボタン38を集約パターン画像表示領域P内へドラッグするような動作を行うことで、現在、生成ボタン38として表示されている原稿画像(原稿の内容ではなく原稿を模式的に表示した画像;例えばアイコン;これを「ボタン原稿画像」という)と同様の原稿画像、謂わば生成ボタン38のコピー画像(ボタン原稿画像)が、集約原稿画像4として集約パターン画像表示領域P内に生成されて表示される。ユーザはこの動作を繰り返すことで、集約させたい任意の個数の集約原稿画像4を生成することができる。なお、集約パターン画像表示領域P内に生成されたボタン原稿画像(集約原稿画像4)のことを、後述する集約設定における基準(ベース)となる原稿画像という意味で「基準原稿画像」とも表現する。
生成ボタン38のボタン原稿画像は、原稿設定ボタン群30(原稿向きボタン32、33)によって設定された原稿の向き(ここではタテ向き)が反映されたものが表示される、すなわち設定された向きにボタン原稿画像が表示される。原稿サイズは反映されていない。また、生成ボタン38におけるボタン原稿画像には、載置する原稿の向きすなわち原稿の例えば天地の判別が可能な情報(天地情報という)が併せて表示されている(左右の判別が可能な情報でもよい)。本実施形態では、例えば天側の端部を所定の色で網掛け表示するようにしている。これに限らず、所定の文字やマークなど、天地の向きが判別可能であればどのような表示方法でもよい。なお、このボタン原稿画像の天、地の位置は、ボタン原稿画像の向きが変更されて例えば横向きになる場合も、図3中の上側が天、下側が地となるように、すなわち現在のタテ向きのボタン原稿画像の天地位置と同じ位置となるように表示される(実際の原稿内容に則した天地向きと一致せずともよい)。
上記生成ボタン38から集約パターン画像表示領域P内に集約原稿画像4を生成した時点では、この集約原稿画像4の天地位置(向き)は、生成ボタン38におけるボタン原稿画像の天地位置(向き)と同じとなっている。当該生成したボタン原稿画像の状態(向き、集約サイズ、配置)をデフォルトとして、随時、これに対する集約設定を行っていく。
なお、生成ボタン38は、原稿載置台201或いは載置原稿の搬入口(の向き)を示す原稿搬入口画像381と、原稿の搬入方向を示す矢印382とともに表示されている。この表示により、ユーザは実際に原稿をセットするときに原稿載置台201にどのような向きで載置したらよいかが容易に判断(視認)できる。また、生成ボタン38に対して、符号383で示すように、指の移動方向或いはドラッグ方向を示す矢印画像とともに、「ドラッグして下さい」などといったメッセージ文を表示してもよい。これによりユーザは当該集約設定における操作を迷うことなく行える、すなわち操作性が向上する。
また、生成ボタン38は、上記ドラッグするなどして集約パターン画像表示領域Pに生成し易いように、すなわちドラッグする距離が短くて済むように集約パターン画像表示領域Pに対してより近い位置に表示される。ただし、ユーザの利き手すなわち右利き、左利きの違いによるドラッグのし易さを考慮して集約パターン画像表示領域Pに対する生成ボタン38の表示位置を設定することが好ましい。本実施形態では、右利きのユーザは左側から右側へドラッグするのが容易であると仮定して生成ボタン38を図3に示す位置に配置している。
<下側の表示領域U>
下側の表示領域Uには、用紙サイズボタン41、用紙向きボタン42、43、解除ボタン44及び確定ボタン45等からなる、用紙に対する設定を行うための用紙設定ボタン群40と、現在の用紙の設定情報を表示するための用紙設定情報画像46となどが表示される。ただし、上記用紙サイズボタン41は用紙サイズを指定するボタンであり、用紙向きボタン42、43はそれぞれ用紙の向きすなわち縦方向又は横方向を指定するボタンであり、解除ボタン44は用紙に対する当該設定を解除するボタンであり、確定ボタン45は用紙に対する当該設定を確定するボタンである。用紙設定情報画像46には、例えば図3に示すように、用紙設定ボタン群40によって設定された用紙サイズ(ここではA4サイズ)及び用紙向き(ここでは横;ヨコ)が例えば文字情報として表示される。
なお、上記各種ボタン群及び設定情報の表示位置は、図3、4に示すものに限らず、例えば下側の表示領域Uでなく上側の表示領域に表示されてもいし、左右側の表示内容が入れ替わっていてもよいし、左右両側に表示されずに何れか一方側の領域に纏まって表示されてもよい。各領域のボタン構成や設定情報表示構成も任意でよい。
ここで、集約設定の一例として、3枚の原稿(集約原稿画像4)を1枚の用紙(用紙画像3)に集約する場合の動作について、集約設定ボタン群20等のより詳細な設定動作や構成と併せて説明する。ただし、N個の集約原稿画像を1枚の用紙に集約することを、Nin1と表すこととする。ここでの集約は3in1と表すことができる。
先ず原稿のサイズや向きの設定、及び用紙のサイズや向きの設定を行う(どちらを先に設定してもよい)。ユーザは、用紙サイズボタン41のうちの例えばA4サイズのボタンをタッチ(押下)し、また、用紙向きボタン43をタッチした後、確定ボタン45をタッチすることで、用紙サイズがA4サイズに、また用紙向きが横向きに設定される。これにより用紙設定情報画像46に「A4」、「ヨコ」などと表示されるとともに、集約パターン画像表示領域Pに、横向きの用紙画像(用紙を模式的に示す画像)が表示される。なお、タッチされたボタン、すなわち用紙サイズボタン41(A4サイズのボタン部)や用紙向きボタン43は、現在選択されていることが判別できるようにその表示色が変化する構成でもよい。また、当該用紙設定後、解除ボタン44をタッチした場合には、この用紙設定の全てが解除されてすなわち何れも選択されていない状態(変化された表示色が元の色に戻された状態)、或いはデフォルトの設定状態、例えばA4サイズ、ヨコ向きが設定された状態にされてもよい。このことは以下の解除ボタン34についても同様である。
続いて、原稿サイズボタン31のうちの例えばA4サイズのボタンをタッチ(押下)するとともに原稿向きボタン32をタッチした後、確定ボタン35をタッチすることで、原稿サイズがA4サイズに、また用紙向きが縦向きに設定される。これにより原稿設定情報画像37に「A4」、「タテ」などと表示されるとともに、生成ボタン38のボタン原稿画像が縦向きに表示される。
次に、ユーザは生成ボタン38からボタン原稿画像をドラッグしてくる動作を3回繰り返すことで、集約パターン画像表示領域P、或いは集約パターン画像表示領域Pに既に表示されている用紙画像3の所望の位置(大凡の位置で構わない)に、例えば順に集約原稿画像4a、4b、4cと3つの集約原稿画像4が生成される。そして、ユーザは、この3つの集約原稿画像4のうちの向きを変更したい集約原稿画像4をタッチすることにより選択する。ただし、全ての集約原稿画像4を一度に纏めて選択したい場合には、全指定ボタン26をタッチすればよい。なお、始めに全指定ボタン26により全ての集約原稿画像4を選択した状態にしておき、除外したい集約原稿画像4をタッチすることで、結果として残りの集約原稿画像4を選択するようにしてもよい(以下についても同様)。
ここでは例えば集約原稿画像4a、4bの2つをそれぞれタッチして選択する。当該タッチされることで選択された集約原稿画像4は、選択されたことが識別できるような情報が表示される、すなわち例えば選択された集約原稿画像4の表示色が切り替わる。そして、回転ボタン21をタッチすると、何れの向きにどれ位だけ回転させるのかを設定(指示)する情報、例えば右向きに90°、左向きに90°、或いは180°回転させるといった選択肢(選択項目)情報が所定の指示入力画像211(ポップアップ画像、小窓)として表示される。ユーザはこれらから例えば左90°の個所をタッチして選択する。すると、集約原稿画像4a、4bは左向きに90°回転する。
次に、各集約原稿画像4を所望のサイズに拡大又は縮小する。ユーザは、当該3つの集約原稿画像4うちの拡大又は縮小させたい集約原稿画像4をタッチすることにより選択する。先ずユーザは集約原稿画像4cをタッチして選択し、拡大・縮小ボタン22をタッチする。すると拡大・縮小ボタン22に対して(例えばこの隣位置に)、上記指示入力画像211と同様、どれ位だけ拡大又は縮小するのかを設定する情報、例えば、拡大又は縮小の相対値(パーセンテージ;%)や絶対値として、任意の値を、又は複数の固定値から選択するようにして指定する、或いは2in1、3in1、4in1などの各集約率(固定値)から選択して指定することが可能な指示入力画像(図示省略)が表示される。ここでは集約原稿画像4cに対して2in1の集約率を指定する。ただし、この集約率(2in1)の選択によって、用紙画像3に対して集約原稿画像4cが集約率2in1のサイズとなるように自動的に拡大又は縮小される。同様にして、上記で左90°回転された状態の集約原稿画像4a、4bをタッチして選択し、例えば集約率4in1を指定する。これにより、集約原稿画像4a〜4cは、図4の集約設定画面G2に示す状態となる。なお、集約原稿画像4の拡大、縮小は、集約原稿画像4が現在居る同じ場所で行われるものとする。したがって、拡大、縮小した後、集約原稿画像4が互いに重なる場合には、重ならないように、集約原稿画像4をドラッグして所望の位置に移動させる(ドラッグ移動させる)ようにしてもよい(位置を手動で調整してもよい)。
次に、上記で設定した集約原稿画像4a〜4cに対する原稿(原稿画像)の配列順(順番、割り当て)を設定する。この場合、先ず順番ボタン23にタッチした後、集約原稿画像4a〜4cに対して、所望の順に集約原稿画像4をタッチしていくと、そのタッチしていった順に順番すなわち上記配列順が設定される。このとき、符号4Nで示すように、各集約原稿画像4の所定の場所にタッチした順番を示す番号等の情報(順番情報4N)が表示されてもよい。この順番情報4Nの表示に併せて、タッチされたものの表示色が切り替わるようにしてもよい。順番を間違った場合には、順番ボタン23をタッチして最初から設定し直してもよいし、例えば今、タッチしたばかりの集約原稿画像4の順番が違うことに気付いたときなど、もう一度続けてその集約原稿画像4をタッチすることで、この集約原稿画像4の順番設定だけが解除されるようにしてもよい。当該配列順を設定する方法はこれに限らず、例えば、先ず1つの集約原稿画像4をタッチして選択しておき、この選択に対して順番ボタン23をタッチし、上記と同様に、例えば選択肢として1〜N番の番号が表示された指示入力画像211から、設定したい順番(番号)を選択するようにしてもよい。
次に、集約原稿画像4a〜4cに対して、カラー印刷を行うか否かの設定を行う。この場合、上記と同様に、カラーで印刷したい集約原稿画像4をタッチして選択する。全てをカラーで印刷したい場合には全指定ボタン26をタッチして一度に纏めて指定してもよい。ただし、当該カラー印刷が行えるためには、カラー原稿画像が用意されてなくてはならず、このカラー原稿画像は、カラーの原稿を原稿読取部300(ADF)で読み取って取得したものでもよいし、ネットワークI/F部700を介してPC等から送信されてきたものでもよい。なお、カラー原稿を扱わない場合には、当該カラー設定は行わないものとする。これに関し、カラーボタン24をタッチしない場合には、自ずと全ての集約原稿画像4がモノクロ印刷されるようデフォルト設定されていてもよい。
ところで、集約原稿画像4a〜4cの配置の調整は、調整したい集約原稿画像4を手動ですなわちこれをタッチしてその状態でドラッグ移動するなどして、当該集約設定中(確定ボタン28により確定されるまでは)に適宜行うことができる。このとき、現在タッチして位置調整を行っている集約原稿画像4の位置の情報例えば用紙画像3に対する座標位置(図示省略)を表示してもよい。このように集約原稿画像4の配置の調整は手動で可能ではあるが、配置調整ボタン25によって自動的に行ってもよい。具体的には、配置調整ボタン25がタッチされると、用紙画像3に対して各集約原稿画像4の配置(配置位置)が調整される、すなわち例えば図6(a)に示すように各集約原稿画像4の一端側(の例えば基準線B1、B2(何れか一方の基準線だけでもよい)を基準として各集約原稿画像4間の間隔や端辺の位置が自動的に調整される、或いは図6(b)に示すように例えば中央(中心)線B3を基準として同様に位置が自動的に調整されるようにしてもよい。なお、当該自動配置調整の基準は任意に設定することができる。
これまでの集約設定内容でよい場合には、確定ボタン28をタッチして集約設定を確定させる。この後、実際の集約コピー動作に移る。これまでの集約設定(全ての設定)を一度に纏めて解除する場合に解除ボタン27を押すようにしてもよい。或いは解除ボタン27を一度に纏めて解除するためのものとして用いずに、例えば解除ボタン27をタッチした後、解除したい設定のボタン、例えば回転ボタン21をタッチすることで、この回転の設定のみが解除されるようにしてもよい。なお、集約設定の順序は、上述のように回転、拡大・縮小、順番、カラー・・・などの順序でなくともよく、任意の順序で構わない。いずれにしても、集約の設定及びその解除が柔軟に行えるようなボタン構成、指示方法であることが好ましい。
以上のようにして集約設定が行われて集約パターンが決定される。この集約パターンの情報は、設定保存ボタン29をタッチすることで所定のメモリに保存されて、以降、適宜読み出されて使用される構成であってもよい。当該保存するときに、集約パターンに任意の名前(例えばファイル名)情報を付与することが可能なタッチパネル構成を備えてもよい。
図5は、図2に示す制御部2の主に集約設定に関するブロック図である。同図に示すように、制御部2は、表示制御部81、タッチ動作検出部82、集約情報設定部83、給紙カセット設定部84及び集約画像生成部85を備えている。表示制御部81は、表示器503の画面表示、すなわち集約設定画面G1、G2等の表示を制御するものである。タッチ動作検出部82は、表示器503に表示される各集約設定画面における各種ボタンや集約パターン画像5(用紙画像3及び集約原稿画像4)に対するタッチ動作を検出、すなわちこれらの箇所が指等で押圧されたか(触れられたか)否かを検出するものである。集約情報設定部83は、集約原稿画像4や用紙画像3による集約情報すなわち集約パターンを設定するものである。
集約情報設定部83は、原稿・用紙サイズ向き設定部831、基準原稿画像生成部832、移動設定部833、回転設定部834、拡大・縮小設定部835、順番設定部836、カラー設定部837、配置調整部838及び設定記憶部839を備えている。
原稿・用紙サイズ向き設定部831は、原稿設定ボタン群30による指示入力に基づいて原稿のサイズ及び向きを設定するとともに、用紙設定ボタン群40による指示入力に基づいて用紙(用紙画像3)のサイズ及び向きを設定するものである。基準原稿画像生成部832は、生成ボタン38から基準原稿画像(集約原稿画像4)を生成するものである。この生成動作は、生成ボタン38が例えば指でタッチされた時点で、或いはドラッグするような動作でこの指が集約パターン画像表示領域P内に到達した時点で行われる。移動設定部833は、集約設定画面(G1やG2)において集約原稿画像4の位置を移動させる、すなわち集約原稿画像4をドラッグするのに応じてそのドラッグ方向に移動させるとともに、その移動した先の位置を設定するものである。回転設定部834は、回転ボタン21による指示入力に基づいて、集約設定画面において集約原稿画像4を回転移動させるとともに、その回転後の位置を設定するものである。
拡大・縮小設定部835は、拡大・縮小ボタン22による指示入力に基づいて、集約設定画面において集約原稿画像4を拡大又は縮小させるとともに、その拡大又は縮小後のサイズ(位置)を設定するものである。順番設定部836は、順番ボタン23による指示入力に基づいて、各集約原稿画像4(例えば上記集約原稿画像4a〜4c)に対する原稿の配置順(順番)を設定するものである。カラー設定部837は、カラーボタン24による指示入力に基づいて、各集約原稿画像4のうちのどの集約原稿画像4をカラー印刷するものとするかの設定を行うものである。設定記憶部839は、設定保存ボタン29による指示入力に基づいて、集約設定情報すなわち決定された集約パターンの情報を記憶するものである。なお、回転設定部834、拡大・縮小設定部835、順番設定部836、カラー設定部837及び配置調整部838などは、集約設定に際して上記指示入力画像211を表示するとともに、この指示入力画像211から入力された指示に基づいて当該設定動作を行う構成となっている。
給紙カセット設定部84は、原稿・用紙サイズ向き設定部831に設定された用紙サイズ及び用紙向きの情報(用紙設定情報)に基づき、当該設定した用紙に対して実際の印刷時に何れの給紙カセットの用紙を使用するのかについて設定するものである。給紙カセット設定部84は、現在の各給紙カセットにおける用紙のセット状態(各給紙カセットの用紙サイズ及び向き)を検知して、或いは既定値としてそのセット情報を記憶しており、この用紙セット情報及び用紙設定情報に基づいて、何れの給紙カセットから給紙させるかを選択する。実際には、設定した用紙サイズと同じ用紙サイズ(向きは異なっていてもよい)がセットされている給紙カセットを選択する。用紙の向きについては、集約コピー時に、集約画像(各集約原稿画像4)をこの給紙カセットの用紙の向きに合うように回転させればよい。
集約画像生成部85は、集約情報設定部83において設定された集約パターン情報(集約情報)と、給紙カセット設定部84に設定された用紙のセット情報とに基づいて、原稿読取部300による原稿の読み取り等によって得られた原稿画像から、当該集約パターンに対応する集約画像(例えば図4に示す集約原稿画像4a〜4c)を実際に生成するものである。集約画像生成部85は、拡大・縮小処理部851、回転処理部852、配置処理部853及びカラー処理部854を備えている。拡大・縮小処理部851は、上記集約パターン情報と用紙セット情報とに基づいて、該集約パターンにおける各集約原稿画像4のサイズとなるように、各原稿画像に対する拡大又は縮小処理を行うものである。
回転処理部852は、上記集約パターン情報と用紙セット情報とに基づいて、該集約パターンにおける用紙画像3に対する各集約原稿画像の向きとなるように、各原稿画像に対する回転処理を行うものである。配置処理部853は、上記集約パターン情報と用紙セット情報とに基づいて、該集約パターンにおける用紙画像3に対する各集約原稿画像の配置位置(レイアウト)となるように、各原稿画像に対する配置処理(レイアウト処理)を行うものである。
カラー処理部854は、上記集約パターン情報に基づいて、該集約パターンにおける各集約原稿画像のカラー印刷を行うか否かの設定に応じて、当該集約原稿画像をカラー画像又はモノクロ画像にする処理(これをカラー処理という)を行うものである。具体的には、カラー処理部854は、上記集約原稿画像について、原稿画像がカラー画像である場合に、このカラー画像をそのままカラー画像として出力する、或いはカラー画像をモノクロ画像に変換する処理を行う。一方、原稿画像がモノクロ画像である場合には、そのままモノクロ画像として出力する処理を行う。
このように、制御部2によって、集約設定画面における操作により集約情報設定部83に集約パターンが設定され、この集約パターン(集約パターン画像5の状態)となるよう、原稿画像のサイズ及び向き(原稿載置台201に向きを考慮して載置された設定サイズの原稿の読み取りにより得られた原稿画像情報)と、実際の給紙カセットにおける用紙のサイズ及び向き(給紙カセット設定部84に設定されている用紙セット情報)との対応関係が調整(決定)されて、画像形成部100により当該集約パターンでの画像形成(集約コピー)が行われる。
ところで、上述では、主に、集約原稿画像4(図3、4に示す例えば集約原稿画像4a〜4c)を1枚の用紙画像3に対して集約する場合について説明したが、複数枚の用紙画像3に亘って集約できる、すなわち、例えば10枚の原稿があったとして、図11に示すように、これらの原稿画像つまり10個の集約原稿画像4d〜4m(番号1番〜10番とする)を、複数枚例えば3枚の用紙画像3a〜3cにそれぞれ所定個数に分けて集約できるように構成してもよい。
この場合、例えば図9、10に示すように、上記図3、4、5に示す構成に加えて、当該複数枚の用紙画像3に亘っての集約設定動作を行うための入力ボタン群や各機能部を備えていてもよい。先ず図9においては、集約設定画面G2に、枚数入力ボタン61、次ページボタン62、前ページボタン63が、全体表示ボタン64、オート付番ボタン65、同パターンボタン66及び最終確定ボタン67を備えている。
枚数入力ボタン61は、読み込んで集約させたい原稿の枚数を入力するための指示入力を行うボタンである。ユーザは枚数入力ボタン61を押下した後、テンキー502から該当する枚数例えば“10”を入力する。この枚数情報はユーザが視認できるように画面に表示されてもよい(図9では「10枚」と表示されている)。次ページボタン62は、例えば集約設定画面G2(G1)に或る1つ目の用紙画像3aが表示されていたとすると、この用紙画像3aの次の用紙画像3b(ページ)を表示させるための、つまり複数の用紙画像3を順次表示していくための指示入力を行うボタンである。例えば図11において、現在、用紙画像3aが表示されているとすると、次ページボタン62が押下される度に次の用紙画像3b、用紙画像3c・・・と順に表示が切り替えられていく。
前ページボタン63(戻りボタン)は、現在表示されている用紙画像3の前の用紙画像3(ページ)が表示される、すなわち、現在、用紙画像3bが表示されていたとすると、この前ページボタン63が押下されることによって用紙画像3aに切り替えて表示される
。現在表示されている用紙画像3が何ページ目のものであるかがユーザにより視認できるように、このページ情報が集約設定画面に表示されてもよい。なお、次ページボタン62や前ページボタン63(或いは全体表示ボタン64)は、集約設定画面G2(G1)における例えば上記中央部C(集約パターン画像5の上方又は下方近傍位置)など、ユーザが集約パターン画像5を見ながら直感的に操作し易い位置に表示されることが望ましい。
全体表示ボタン64は、複数の用紙画像3全てに対する集約設定の完了後に(複数の用紙画像3に亘る集約設定の途中でもよい)、例えば図11のように全体の設定状況つまり全ての用紙画像3a〜3bを同じ集約設定画面に同時に表示するための指示入力を行うボタンである。ただし、この場合、用紙画像3a〜3cは全体が画面内に収まるよう縮小化されている。なお、これら全ての用紙画像3a〜3cに対する全ての集約原稿画像4による集約パターンのことを「全体集約パターン」と表現する。これにより、各用紙画像3に対して各集約原稿画像4が集約されたもの(各用紙画像3a〜3cに対応する3つの集約パターン画像5を纏めて考えた場合の全体の集約パターン画像;全体集約パターン画像)が纏めて所謂プレビュー表示されるので、集約設定の全体像が把握し易くなるすなわちこの集約設定内容で良いのか否かを(実際の印刷動作が開始される前に)ユーザが確認することが容易となる。
オート付番ボタン65は、後述の図12で説明するように、各用紙画像3に対する各集約原稿画像4の配列の順番を所定の付番基準に従って自動的に設定する(オート付番する)ための指示入力を行うボタンである。同パターンボタン66は、各用紙画像3を同じ集約パターンにする(或いは同じ集約パターンの用紙画像3及び集約原稿画像4を生成する)ための指示入力を行うボタンである。最終確定ボタン67は、全ての集約原稿画像4における全用紙画像3に亘っての集約設定が完了した後、(実際の印刷動作への移行前に)最終的にこの設定を確定させるための指示入力を行うボタンである。ただし、例えば解除ボタン27を押下すればこの最終確定が解除される(集約設定が行える)ようにしてもよい。
本変形態様では、図10に示すように、図5に示す各機能部81〜85に加えて、例えば枚数設定部86及びエラー判定部87を備えた構成としてもよい。枚数設定部86は、上記枚数入力ボタン61による指示入力及びテンキー502からの入力情報を受けて、原稿の枚数情報を設定するものである。
エラー判定部87は、後述するように、複数の用紙画像3に亘っての集約設定に際してのエラーつまり誤操作や誤設定を判定するとともに、これに対するエラー情報の報知動作を行うものである。エラー判定部87は当該エラー判定がなされると、集約設定画面G2(G1)の後述する符号Hで示す領域等の視認性の高い場所にエラー情報を表示する。なお、次ページボタン62及び前ページボタン63による用紙画像3(集約原稿画像4を含む各用紙画像3;各集約パターン画像5)の切り替え表示や、上記全体表示ボタン64による全体集約パターン画像の表示(報知情報、原稿枚数或いは何ページ目かの表示)等は例えば表示制御部81によって制御される。また、上記オート付番ボタン65によるオート付番するための処理(オート付番処理)は例えば順番設定部836によって行われる。
ここで、例えば10枚の原稿画像を3枚の用紙画像に集約させる場合の実際の手順(動作)の一例について説明する。先ず、枚数入力ボタン61(テンキー502)により原稿枚数を例えば10枚と入力した後、上記実施形態と同様にして用紙画像3aに対してドラッグ等により所定数の集約原稿画像、例えば集約原稿画像4d〜4fの3つを生成し、これら集約原稿画像4d〜4fに対する各種集約設定(回転、拡大・縮小、順番、カラー、配置調整等の設定)を行う。当該各種集約設定に際して、上記と同様(例えば図7参照)にドラッグ操作を行うことによって各集約原稿画像4に対する移動、回転、拡大又は縮小を行ってもよい。この用紙画像3aでの集約設定終了時に確定ボタン28を押下してもよい。ただしこのとき、枚数設定部86では10枚から3枚が減算されて残り7枚分の原稿(集約原稿画像)に対する集約設定が必要であること、或いは現在、10枚のうちの3枚分の集約原稿画像4に対する集約設定が行われた(完了した)ということが検出される。
また、各集約原稿画像に対する順番を設定する際、例えば、先ず集約原稿画像4dに対して順番ボタン23をタッチすると、指示入力画像211に選択肢として全枚数(10枚)に対応する1〜10番の番号情報が表示されてユーザはこれら番号から所望の1つの番号を選択し、次の例えば集約原稿画像4eに対しては最初に選択した番号(ここでは1番)以外の全番号(2〜10)が表示されてこれから1つの番号を選択し、さらに次の集約原稿画像4fに対しては、集約原稿画像4d、4eで選択された番号(1番及び3番)以外の全番号が表示されてこれから1つの番号を選択するというようにして順番が設定される。
次に、次ページボタン62を押下して集約設定画面に用紙画像3bを表示させる(用紙画像3aから用紙画像3bに切り替える)。このとき、用紙画像3bは、デフォルトとして前ページの用紙画像3aと同じ用紙サイズ及び向きで表示されてもよい。この用紙画像3bに対して、同様に所定数の集約原稿画像、例えば集約原稿画像4g〜4iの3つを生成し、これら集約原稿画像4g〜4iに対する各種集約設定を行う。この場合も同様に、集約原稿画像4gに対して番号1、3、5(集約原稿画像3aで選択された番号)以外の番号が表示されてこれから選択するというようにして順番設定が行われる。また、枚数設定部86では残り4枚分の集約原稿画像に対する集約設定が必要であることが検出される。上記と同様、ここでの用紙画像3bに対する集約設定完了後に確定ボタン28を押下してもよい(次の用紙画像3cの場合も同様に確定ボタン28を押下してもよい)。当該確定ボタン28が押下されると、この集約設定情報(集約パターン画像情報)が一時的に設定記憶部839に記憶される(集約設定内容が変更されて確定ボタン28が押下されるとこの情報が更新記憶される)。
さらに、同様に次ページボタン62を押下して集約設定画面に用紙画像3cを表示させて、この用紙画像3cに対して所定数の集約原稿画像、例えば集約原稿画像4j〜4mの4つを生成し、これら集約原稿画像4j〜4mに対する各種集約設定を行う。そして、最終確定ボタン67を押下することで、全体の設定すなわち10枚の原稿画像(集約原稿画像4)全てにおける用紙画像3a〜3cに対する集約設定が確定される。
なお、上述では、用紙画像3aの集約設定完了後に次ページボタン62を押下して表示させた時点の用紙画像3bは集約原稿画像4が生成されていない所謂白紙状態であるが、これに限らず、用紙画像3aにおける集約原稿画像4d〜4fと同じ集約設定状態の集約原稿画像4を用紙画像3bと併せて表示する、つまり前ページと同じ用紙画像3及び集約原稿画像4の設定状態(集約パターン画像5)を謂わばコピーして表示するようにしてもよい。この場合の前ページの集約設定情報(集約パターン画像情報)は例えば設定記憶部839に記憶されている。
また、上述では用紙画像3a(3b)の集約設定完了後に次ページボタン62を押下して表示させた用紙画像3bは、用紙画像3a(3c)と同じサイズ及び向きであるが、勿論当該表示後に用紙設定ボタン群40によってこの用紙サイズや向きが変更されてもよい。すなわち用紙画像3aがA4サイズ、用紙画像3bがB5サイズ、用紙画像3cがA3サイズなどと互いに異なるように設定することも可能である。各設定途中の解除方法等は上記実施形態と同様である。また、この複数の用紙画像3に亘る各集約原稿画像4の集約設定情報(集約パターン情報)を設定保存ボタン29により設定保存することも勿論可能である。
ところで、複数の集約原稿画像4を複数の用紙画像3に亘って集約設定する方法は、上述のように、各用紙画像3毎に順々に集約設定するつまり1つの用紙画像3に対する集約設定を完了させてから次の用紙画像3に移っていく方法に限らず、謂わば全ての用紙画像3に亘って同時に(一度に纏めて)設定する方法でもよい。この場合、先ず、例えば上記図3における集約パターン画像5に示すもの(用紙画像3上に所定数の基準原稿画像を有するもの)を集約原稿画像数つまり原稿枚数に応じて所定数分だけ用意する。すなわち、原稿枚数が10枚であるのならば、例えば図11のように基準原稿画像をそれぞれ3つ、3つ、4つの配分で割り当てた3つの用紙画像3a、3b、3cを用意(作成)しておく。このとき各用紙画像3に対して確定ボタン45を押下して各用紙画像3での集約設定を仮に完了させておく。換言すれば、用紙画像3aに対してボタン原稿画像を3つドラッグ生成した後、確定ボタン45を押下し、次ページボタン62を押下して次の用紙画像3bを表示させてボタン原稿画像を3つドラッグ生成して確定ボタン45を押下し、さらに次ページボタン62を押下して次の用紙画像3cを表示させてボタン原稿画像を4つドラッグ生成して確定ボタン45を押下する。これに限らず、ボタン原稿画像がドラッグ生成されていない用紙画像3だけを先に所要数分だけ(ここでは3つ)用意しておき、後からボタン原稿画像を生成(分配配置)してもよい。また、このように複数の用紙画像3(基準原稿画像も生成されている)を用意する際に、同パターンボタン66を押下して、或る用紙画像3に対する同じもの(同じ集約パターン)を謂わばコピーして作成(複製)してもよい。
そして、ボタン原稿画像(基準原稿画像)が生成された各用紙画像3において、次ページボタン62及び前ページボタン63を用いてこれら用紙画像3同士の間を行き来しながら、各基準原稿画像(集約原稿画像4)に対する各種集約設定を行う。
この場合、特に順番の設定については、例えば、先ず1つの集約原稿画像4をタッチして選択しておき、この選択に対して順番ボタン23をタッチして、上記と同様に例えば選択肢として1〜10番の番号が表示された指示入力画像211から所望の順番(番号)を選択する、という設定動作を繰り返しながら、全ての集約原稿画像4に対する順番(ここでは1番から10番)を決定すればよい。すなわち3つの用紙画像3a〜3cに亘って任意に切り替え表示しながら、例えば図11に示すように用紙画像3aにおいて集約原稿画像4dに対する1番、集約原稿画像4eに対する3番を設定し、次ページボタン62を2回押下して用紙画像3cを表示させて、ここにおいて同様に例えば2、8、9、10番を設定し、前ページに戻って用紙画像3bで4番を設定し、用紙画像3aで5番を設定したのち、再度、用紙画像3bを表示して7番を設定するというように任意な用紙画像3に対して任意な集約原稿画像4の順番を設定してもよい。順番の設定方法はこれに限らず、上述のように順番ボタン23を押下した後、全集約原稿画像4d〜4mに対して、所望の順にタッチしていくことで、そのタッチした順に順番を設定する方法であってもよい。
なお、順番の設定は上述のように1つ1つ謂わば手動で行ってもよいし、オート付番ボタン65を押下して自動的に行ってもよい。この場合、例えばオート付番ボタン65が押下されると、図12に示すように例えば用紙画像3a〜3cに亘って各集約原稿画像4d〜4mに対して先頭の集約原稿画像4から所定の付番ルール(付番情報)に従って1番〜10番まで自動的に付番される構成としてもよい。この付番ルールは、図12の場合、用紙画像3の先ず左側位置の集約原稿画像4が優先され、次に上段(上側)位置の集約原稿画像4が優先されるというような優先順位決定に関するルールである。なお、この付番ルールはこれに限らず、例えば先ず上段を優先して次に右側を優先する、或いは付番の順を10番〜1番と逆に行う、或いは用紙画像3内の或る位置を基点として時計回りに付番する、といったように任意なものが採用可能である。
上記オート付番処理は、順番設定部836によって、予め内部に記憶された付番ルールに基づいて実行される。付番設定の都度、この付番ルールをユーザが任意に設定する(例えば指示入力画像211で選択肢を表示してこれから選択する)構成としてもよい。なお、オート付番は全ての用紙画像3に対してでなく各用紙画像3毎に行ってもよい、すなわち或る用紙画像3の各集約原稿画像4に対して第1の付番ルールでオート付番し、次の用紙画像3の各集約原稿画像4に対して第2の付番ルールでオート付番するというように用紙画像3毎に異なる付番ルールで行うことが可能な構成としてもよい。
全ての用紙画像3に亘って同時に設定する場合において、ここでは順番について説明したが、他の集約設定(回転、拡大・縮小、カラー、配置調整等)についても同様である。当該他の集約設定において、各集約原稿画像4に対する集約設定を1つづつ行うのでなく、全部同時に行うようにしてもよい。すなわち、例えば3つの用紙画像3に亘る全ての集約原稿画像4を例えば全指定ボタン26を押下して一度に指定し、これら集約原稿画像4を同時に回転、拡大・縮小したり、カラー指定してもよい。以上のようにして各用紙画像3に対する各集約原稿画像4の集約設定を各ページ間を自由に行き来して行い、これが完了すると最終確定ボタン67を押下する。この後、全体表示ボタン64を押下すると、全ての用紙画像3における集約設定状況が確認できる。
なお、用紙画像3及び集約原稿画像4の作成(集約設定)に際して、同パターンボタン66を用いて、現在、集約設定画面に表示されている集約パターン画像5と同じものを作成してもよい、すなわち図13に示すように、先ず用紙画像3aに対する各集約原稿画像4の集約設定を完了しておき(このとき付番は行っていない)、同パターンボタン66を押下することで、用紙画像3aと同じ集約パターンを有する用紙画像3b、3c・・・を複製してもよい。ただし、この複製に際しては原稿枚数が反映される、つまり当該複製される毎に使用された枚数が枚数設定部86により計数され、最後の用紙画像3dには残りの集約原稿画像4(ここでは10枚目である1つの集約原稿画像4)が表示される。付番については、これら用紙画像3a〜3dに対して上記と同様に行えばよい。また、当該複製に際して、複製の元(コピー源)となる集約パターン(集約パターン画像5)の情報は例えば設定記憶部839に記憶されており、複製処理(集約設定処理)は集約情報設定部83及び集約画像生成部85で実行される。なお、同パターンボタン66の押下に続いてオート付番65を押下することで、当該複製処理と付番処理とが同時に行える(この結果、図13に示すようになる)構成としてもよい。
また、集約設定において誤操作や誤設定がなされた場合に所定のエラー情報を報知する構成としてもよい。すなわち、例えば原稿枚数が10枚であり、例えば6つの集約原稿画像4だけしか集約設定が完了していないのに(例えば図11に示す用紙画像3a、3bにおける集約設定だけが完了しており、残りの4つの集約原稿画像4に対する集約設定を行う必要があるのに)に最終確定ボタン67が押下されたとき、或いは、用紙画像3a〜3cまで既に10個分の集約原稿画像4の集約設定が完了しているのに、さらに次ページボタン62を押下して新たに用紙画像3を作成しようとしたときなどに、集約設定画面(G2)における例えば符号Hで示す領域に所定のエラー情報、例えば「全ての原稿に対する集約設定が完了していません(或いは“しています”)」などのエラーメッセージ(文字や記号、絵)を表示してもよい。勿論、エラー情報を所定の音声により報知してもよい。要は、エラーであることがユーザに報知できるのであれば何れの方法でも構わない。
さらに、当該複数の集約原稿画像4の複数の用紙画像3に亘って集約する構成は、以下のように換言できる。すなわち、集約情報設定部83は、複数の集約原稿画像4における集約パターンとして、或る第1の集約パターンと、第1の集約パターンと異なる第2の集約パターンとを決定することが可能に構成されていると言える。ただし、この第1の集約パターンで所定枚数の用紙(第1の用紙又は用紙群;1枚又は複数枚の第1の用紙)に対して該第1の集約パターンにおける各集約原稿画像4が印刷され、第2の集約パターンで所定枚数の用紙(第2の用紙又は用紙群;1枚又は複数枚の第2の用紙)に対して該第2の集約パターンにおける各集約原稿画像4が印刷される、というように集約印刷動作が行われる構成であってもよい。
以上のように、本実施形態における画像形成装置(複写機1)によれば、原稿読取部300(原稿画像取得手段)によって原稿画像が取得される。そして、集約情報設定部83(集約パターン決定手段)によって、集約原稿画像4(例えば集約原稿画像4a〜4c)毎に集約に関する設定(集約設定)を行うことにより、用紙に対する該集約原稿画像4の集約パターンが決定される。また、集約画像生成部85(集約原稿画像生成手段)によって、上記集約情報設定部83により決定された集約パターンに基づいて、上記原稿読取部300により取得された原稿画像から該集約パターンに対応する集約原稿画像4が生成される。そして、画像形成部100(印刷手段)によって、集約画像生成部85により生成された集約原稿画像4(複数の集約原稿画像4からなる集約画像)が用紙にこの集約パターンで印刷(画像形成)される。
このように、集約原稿画像4毎に集約設定を行うことにより、用紙に対する該集約原稿画像4の集約パターンが決定される、すなわち集約原稿画像4それぞれに対して集約設定がなされるため、これら集約原稿画像4による集約パターンをユーザ所望の集約パターンにすることができるようになる。そして、この設定した集約パターンに基づいて、原稿画像から該集約パターンに対応する集約原稿画像4が生成され、この集約原稿画像4が当該集約パターンで用紙に印刷されるので、当該ユーザ所望の集約パターンで集約コピーすることができる。
また、表示器503(表示手段)によって、集約原稿画像4と用紙を表す用紙画像3とが、集約設定を行うための集約設定画面G1(G2)に表示される。そして、集約情報設定部83によって、集約設定画面におけるユーザによる操作指示入力に応じて、用紙画像3に対する各集約原稿画像4の移動、回転、拡大又は縮小の設定が行われるとともに、該各集約原稿画像4に対する原稿画像の配列順が設定されることにより集約パターンが決定される。
このように、表示器503に表示された集約設定画面におけるユーザによる操作指示入力に応じて、用紙画像3に対する各集約原稿画像4の移動、回転、拡大又は縮小の設定が行われるとともに、該各集約原稿画像4に対する原稿画像の配列順が設定されることにより集約パターンが決定されるので、ユーザ所望の集約パターンに設定することが容易に行えるようになる。
また、集約情報設定部83が備える用紙設定機能(記録紙設定機能)によって、用紙のサイズ及び向きが設定され、表示器503によって、用紙設定機能により設定された用紙のサイズ及び向きのうち少なくとも向きが反映された用紙画像3が、集約原稿画像4と共に表示される。このように、用紙の向きが反映された用紙画像3が集約原稿画像4と共に表示されるので、用紙画像3に対する集約原稿画像4の集約設定を用紙の向きも考慮して直感的により容易に行うことが可能となる。
また、集約情報設定部83が備えるドラッグ処理機能によって、集約設定画面におけるユーザのドラッグ操作による指示入力に応じて、各集約原稿画像4の移動、回転、拡大又は縮小の少なくとも1つの処理が行われる。このように、各集約原稿画像4の移動、回転、拡大又は縮小の少なくとも1つの処理がドラッグ操作により行えるため、ユーザ所望の集約パターンに設定することがより容易に行えるようになる。
また、集約情報設定部83が備えるカラー設定機能によって、集約設定画面におけるユーザによる操作指示入力に応じて、各集約原稿画像4に対してカラー印刷を行うか否かの設定が行われる。このように、集約原稿画像4に対してカラー印刷を行うか否かの設定が行われるので、カラー印刷(又はモノクロ印刷)の実行、不実行の設定も含んで集約パターンの設定を行うことができ、ひいては高い自由度で集約パターンの設定が行えるようになる。
また、集約情報設定部83が備える配置調整機能によって、集約設定画面におけるユーザによる操作指示入力に応じて、用紙画像3に対する各集約原稿画像4の配置が自動的に調整されるので、ユーザ所望の集約パターンに設定することがより容易且つ確実に行えるようになる。
また、集約情報設定部83によって、上記集約パターンとして、第1の記録紙又は記録紙群のための第1の集約パターンと、第2の記録紙又は記録紙群のための、第1の集約パターンとは異なる第2の集約パターンとが決定されるので、複数の集約原稿画像を、第1の集約パターン或いは第2の集約パターンというように異なる集約パターンで集約設定することが可能となるとともに、各集約原稿画像を当該集約設定された第1の集約パターン或いは第2の集約パターンで、それぞれ所定枚数の記録紙(1枚の記録紙或いは複数の記録紙;記録紙群)に対して印刷することが可能となる。
また、枚数設定部86(枚数設定手段)によって複数の原稿画像の枚数が設定され、集約情報設定部83によって、この設定された枚数の情報及び集約設定画面(設定画面)におけるユーザによる操作指示入力に基づいて、複数の用紙画像3(例えば上記用紙画像3a〜3c)に対する複数の集約原稿画像4(例えば上記集約原稿画像4d〜4m)の集約パターンである全体集約パターン(全体集約パターン画像)が決定される。そして、集約画像生成部85によって、この全体集約パターンに基づいて、原稿読取部300により取得された原稿画像から全体集約パターンに対応する集約原稿画像4(複数の集約原稿画像4からなる集約画像)が生成される。
このように、設定された枚数の情報及び設定画面におけるユーザによる操作指示入力に基づいて、複数の用紙画像3に対する複数の集約原稿画像4の集約パターンである全体集約パターンが決定されるので、複数の集約原稿画像4による複数の用紙画像3に亘っての集約設定を行うことが可能となる。すなわち複数の集約原稿画像4をユーザ所望の全体集約パターンで集約させることができる。そして、この設定した全体集約パターンに基づいて、原稿画像から全体集約パターンに対応する集約原稿画像4が生成されるので、生成されたこの全体集約パターンに対応する集約原稿画像4を用紙に印刷する、すなわちユーザ所望の全体集約パターンで集約コピーすることが可能となる。
また、それぞれ所定数の集約原稿画像4を含む複数の用紙画像3が集約設定画面に切り替え表示する切替え手段(次ページボタン62及び前ページボタン63、表示制御部81)を備えているので、ユーザは、この切替え手段を用いて各用紙画像3(所定数の集約原稿画像4を含む)を切り替え表示して各用紙画像3間(例えば用紙画像3a〜3c)を自由に行き来しながら、ユーザ所望の全体集約パターンをより容易に設定することが可能となる。また、複数の集約原稿画像4の複数の用紙画像3に亘る集約設定を謂わば一度に纏めて行えるようになる、すなわち、1つの用紙画像3に対する集約原稿画像4の集約設定を完了してから次の用紙画像3に対する集約原稿画像4の集約設定を行うといったように、必ず先頭の用紙画像3から順番に設定を行っていく必要がなくなる(集約設定の自由度が高くなる)。
また、設定記憶部839(記憶手段)によって、複数の用紙画像3における或る1つの用紙画像3に対する集約原稿画像4の集約パターン(例えば用紙画像3aにおける集約原稿画像4d〜4fの集約パターン)が記憶され、表示器503(表示制御部81、同パターンボタン66)(表示手段)によって、設定記憶部839に記憶された集約パターンと同じ集約パターンを有する集約原稿画像4及び用紙画像3(例えば用紙画像3b及びこれに対する集約原稿画像4d〜4f;図13参照)が集約設定画面に表示されるので、すなわち、同じ集約パターンを有する集約原稿画像4及び用紙画像3を集約設定画面に複製(コピー)して表示することができるので、既に作成されたものと同じ集約パターンを有する集約原稿画像4及び用紙画像3を、同じ作業を繰り返して謂わば一から作成する(表示させる)手間を省くことができ、複数の集約原稿画像4の複数の用紙画像3に亘る集約設定をより容易に行えるようになる。
また、集約情報設定部83が備える付番機能(順番設定部836、オート付番ボタン65)によって、集約設定画面におけるユーザによる操作指示入力に応じて、複数の用紙画像3における各集約原稿画像4に対する付番が自動的に行われるので、ユーザ所望の全集約パターンの設定をより容易に行えるようになる。なお、本発明は以下の態様をとることができる。
(A)上記実施形態では、集約設定画面に対する指示入力を、ユーザの指(タッチ動作)により行う構成としているが、例えばペン(指示棒)などを用いて行うようにしてもよい。要は画面にタッチすることが可能であれば何れのものであってもよい。
(B)上記実施形態では、拡大・縮小設定部835による集約原稿画像4の拡大又は縮小を、拡大・縮小ボタン22すなわちボタン入力によって行う構成としているが、集約原稿画像4の所定の箇所をドラッグすることにより行うようにしてもよい。この場合、例えば図7(a)に示すように、集約原稿画像4の端辺部を指或いは上記ペン等によりタッチしてそのままドラッグすることにより、縦方向又は横方向にすなわち部分的に拡大、縮小するようにしてもよい。或いは図7(b)に示すように、集約原稿画像4の角部を指或いは上記ペン等によりタッチしてそのままドラッグすることにより、斜め方向にすなわち全体的に拡大、縮小するようにしてもよい。
(C)集約パターンは、上記図8に示すようなものに限らず、例えば図8に示すように各集約原稿画像4が重なった状態となるものであってもよい。この重なりの順序も同図とは逆に左側の集約原稿画像4が最上(最前)位置となるようにしてもよい。また、全ての集約原稿画像4が重ならずともよく、部分的に重なるような集約パターンであってもよい。このように集約パターン(レイアウト)は任意なものとすることができる。
(D)上記実施形態では、基準原稿画像生成部832により、基準原稿画像を、生成ボタン38を集約パターン画像表示領域P内へドラッグするようにして生成しているが、これに限らず、例えば生成ボタン38を単に押下(1度だけタッチ)することにより、集約パターン画像表示領域P内の所定位置に基準原稿画像を生成(表示)するようにしてもよい。なお、当該生成ボタン38を押下した回数だけ基準原稿画像が生成される。この場合、集約パターン画像表示領域P内において基準原稿画像が何個生成されたか分かるように互いの位置をずらして表示することが好ましい。
(E)上記実施形態では、回転設定部834による集約原稿画像4の回転移動を、回転ボタン21(指示入力画像211)による入力指示により行っているが、この回転移動をドラッグ操作によって行うようにしてもよい。この場合、集約原稿画像4の一端側部(中央部でも構わない)をタッチした状態でそのまま所定方向に所定回転角だけ回転させるようにドラッグ(画面上を指等で摺接移動)する。このドラッグによる回転において大凡90°、180°回転したときに、自動的に正確な90°又は180°の位置に調整される(謂わば吸着される)ようになっていてもよい。
(F)上記各確定ボタン28、35及び45が無い構成、すなわち確定ボタンによる最終的な確定動作を行わない構成であってもよい。この場合、当該確定動作を行わずとも、そのまま、つまり集約設定が保持された状態で次の動作に移ることが可能である。
(G)上記実施形態では、原稿画像の枚数は枚数入力ボタン61等により謂わば手動で入力したが、当該手入力ではなく自動的に行う、すなわち原稿給送部200での原稿読み込み時に該読み込み枚数を枚数設定部86により自動的に計数する構成でもよい。
(H)複数の用紙画像3に亘っての各集約原稿画像4の配置調整が配置調整部838により自動的に行われる構成でもよい。この場合、例えば各用紙画像3に対して一様に上記図6に示す配置調整が行われてもよいし、用紙画像3毎に異なる配置調整が行われてもよい。