JP2012124639A - 画像処理装置、画像処理システムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製本印刷における印刷物の可読性の低下を防止すること。
【解決手段】 本画像処理装置10は、印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段(142,148)と、原稿画像データに対する集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段(146,148)と、原稿画像データの各原稿画像を集約設定に従って配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定する判定手段144と、判定結果に応じて集約設定および製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段144とを含む。
【選択図】図2
【解決手段】 本画像処理装置10は、印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段(142,148)と、原稿画像データに対する集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段(146,148)と、原稿画像データの各原稿画像を集約設定に従って配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定する判定手段144と、判定結果に応じて集約設定および製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段144とを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、製本印刷における画像処理に関し、より詳細には、製本印刷における印刷物の可読性の低下を防止するための画像処理装置、画像処理システムおよび記録媒体に関する。
近年、環境保護やコスト低減の観点から、転写材の1面に複数頁の原稿を集約して印刷する、いわゆる集約印刷が広く行われている。集約印刷では、転写材の1面に対する集約数と、各面において原稿を配置する集約方向とを指定して行われる(図12(A)〜(C))。上記印刷方向は、4以上の集約数では、一般的には、図12に例示する「左上から右上への方向」の他、「左上から左下への方向」、「右上から左上への方向」、「右上から右下への方向」の合計4方向の中から所望のものがユーザにより選択指定される。
また、印刷した複数の転写材を折り曲げて重ねることによって本のような仕上がりを得る、いわゆる製本印刷機能も知られている。例えば、特開平6−316363号公報(特許文献1)は、複数の画像情報を読み込み、その画像情報を出力する時に転写材1枚につき片面の画像情報を予め決めてある順序にて面付けして出力することにより、複写された転写材を束ねて二つ折りにし、折り目の部分をステープラ等で止めて製本する二つ折り製本方法を可能とする複写機を開示する。製本印刷機能では、「週刊誌印刷」や「ミニ本印刷」などの製本方式と、「右開き」や「左開き」などの製本開き方向とを指定して行われる。図12(D)は、製本方式が「週刊誌印刷」で製本開き方向が「右開き」である場合の印刷物を例示するが、製本印刷機能によれば、原稿のサイズ、向き、製本方式および製本開き方向に対応して、各原稿が適切な順序で転写材上の各出力ページに割り付けられる。
さらに、上記集約機能と製本印刷機能とを組み合わせて、製本した場合における各出力ページ毎に複数頁の原稿を集約する、集約製本印刷機能も知られている。例えば特許第3765206号公報(特許文献2)は、中綴じ処理の用紙限度枚数を変更せずに、一度に製本可能な原稿の頁数を増加させる目的で、コピー機において製本処理を行う場合に、右開きか、左開きかおよび縦長原稿か、横長原稿かによって、画像回転部により記録体に対する画像形成の向きを決定し、次いで、画像レイアウト部により、記録体に形成する画像のレイアウトを決定し、そして、このレイアウトに基づいて1枚の記録体に8頁分の原稿画像を形成する画像形成装置を開示している。特許文献2に記載の技術によれば、中綴じ処理の限度枚数を変更することなく、製本処理できる原稿の限度枚数を増やすことが可能となる。
しかしながら、従来技術による集約製本印刷機能では、集約設定および製本設定の内容によっては、集約方向と製本開き方向とが逆になってしまい、可読性を著しく低下させてしまうおそれがあった。図13は、集約数が「4in1」、集約方向が「右上から左上への方向」、製本方式が「ミニ本印刷」、製本開き方向が「左開き」の印刷設定で集約製本印刷された、合計30頁の原稿からなる印刷物を例示する。図14は、上記「4in1」、「ミニ本印刷」および「左開き」の印刷設定による印刷物の2頁目と3頁目における視線の流れを模式的に表す図である。図14(A)は、印刷設定のうち集約方向が「右上から左上への方向」である場合を示し、(B)は、集約方向が「左上から左下への方向」である場合を示す。
図13に示すミニ本印刷では、製本開き方向が「左開き」であるため、製本物の出力ページ間における視線の移動は、左ページから右ページへと流れるが、集約方向が「右上から左上への方向」であるため、出力ページ内における視線の移動は、右から左へと流れる。したがって、図14(A)に示すように、視線の移動が頻繁に発生し、可読性が低下した仕上がりとなってしまう。一方、製本開き方向が「左開き」であても、集約方向が「左上から左下への方向」である場合では、図14(B)に示すように、視線が自然な動きとなり、可読性の低下がみられない。したがって、集約方向と製本開き方向とに対応させて、不自然な仕上がりを回避する処理を施すことが望まれる。一方、このような不自然な仕上がりとなるか否かは、必ずしも集約方向と製本開き方向とから一義的に決まるものではなく、転写材の出力ページに配置される原稿画像の向きによっては、発生しない。より具体的には、製本時における1頁目の原稿の向きによって、製本印刷の結果、下から上へ開く「下開き」の製本となる場合がある。
図15は、「下開き」となった印刷物を例示する図である。図15に示すように、第1頁目の原稿が横長原稿であるため、出力ページの向きが横方向となり、集約方向は、この出力ページの向きを基準に解釈される。この場合、指定した製本開き方向の設定が無効となり、いずれの場合であっても、「下開き」の製本開き方向が設定される。一方、集約方向の設定は、左上または右上から対角線にあたる下方向に集約する設定しか選択できないため、製本開き方向と集約方向に矛盾は発生しない。そして、「下開き」方向となるか否かは、原稿の1頁目のサイズと向きが決まると同時に決定されるため、製本開き方向と集約方向との組み合わせのみで不自然な仕上がりとなるかどうかを判定することができない。
本発明は、上記従来技術における課題を鑑みてなされたものであり、本発明は、集約製本印刷における、集約方向と製本方向との不整合に起因した可読性の低下を防止するレイアウト処理を可能とし、自然な仕上がりの印刷物を提供することができる画像処理装置、画像処理システムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、下記特徴を有する画像処理装置、および該画像処理装置と製本装置を含む画像処理システムを提供する。本発明の画像処理装置は、印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データと、該原稿画像データに対する集約設定および製本設定とを受け付けると、原稿画像データの各原稿画像の転写材の各面に対するレイアウトを確定する前に、不自然な仕上がりとなるか否かを検査する。上記検査は、受け付けた集約設定に従って原稿画像データの各原稿画像を配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた前記集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定することにより行う。画像処理装置は、判定結果により必要に応じて、上記受け付けた集約設定および製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する。上記補正では、例えば、判定結果が不自然な仕上がりとなると判定された場合、集約設定に含まれる集約方向または製本設定に含まれる製本開き方向が補正される。
上記構成によれば、集約製本のレイアウトを実際に実行する前に、不自然な仕上がりとなる組み合わせに該当するか否かが検証され、不自然な仕上がりと判定された場合に、自然な仕上がりとなるようにレイアウトの補正が可能となる。このため、集約印刷および製本印刷の設定における不整合に起因した可読性の低下を防止することができ、ひいては高品質な印刷を行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。以下説明する実施形態では、画像処理装置、および画像処理装置と製本装置とを備える画像処理システムの一例として、プリント、スキャンおよびコピーなどの複数機能を備える画像形成装置、および該画像形成装置と後処理装置とを備える印刷システムを例に説明する。
図1は、第1の実施形態による印刷システム100の外観を示した図である。本実施形態の印刷システム100は、画像形成装置10を含み構成される。画像形成装置10は、自動原稿送り装置(Auto Document Feeder;以下、ADFと参照する。)14を含み、ADF14には、製本印刷の対象となる原稿をセットすることができる。また、画像形成装置10は、タッチパネル16などの操作パネルを備え、タッチパネル16は、オペレータからの種々の指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースを提供する。画像形成装置10は、またネットワーク・インタフェース・カード(Network Interface Card;以下、NICと参照する。)により、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network;以下、LANと参照する。)やイーサネット(登録商標)などのネットワーク18に接続されており、外部のホスト装置から、所定のプリンタ言語またはページ技術言語で記述されたプリントジョブを受信することができる。
本実施形態の画像形成装置10は、ADF14またはコンタクトガラス(図示せず。)上にセットされて読み取られた複数枚の読取原稿画像を、タッチパネル16などを介して設定されたコピー設定中の集約設定および製本設定に従って、転写材の各面上に適切にレイアウトし、製本用の印刷物を出力することができる。また、画像形成装置10は、ネットワーク18を介して受信したプリントジョブの処理として、プリントジョブ中の複数頁の原稿画像を、プリントジョブのプリント設定中の集約設定および製本設定に従って、転写材の各面上に適切にレイアウトし、出力することができる。また画像形成装置10は、事前にスキャン等がなされてHDD116などに蓄積された複数の原稿画像を、タッチパネル16などを介して設定されたプリント設定中の集約設定および製本設定に従って、転写材の各面上に適切にレイアウトし、出力することができる。
画像形成装置10は、給紙トレイ20a〜20cを備え、それぞれに定型の転写材がセットされている。画像形成装置10は、複数備える給紙トレイ20の中から、製本仕上がりサイズに応じた適切な用紙サイズの転写材がセットされた給紙トレイを選択して印刷出力する。
本実施形態の印刷システム100は、さらに、画像形成装置10に連結して後処理装置12が設けられる。後処理装置12は、画像形成装置10から搬送された転写材を整えて集積し、中綴じステープル等の製本処理を行うことができる。画像形成装置10は、シリアル接続などにより後処理装置12と接続され、ユーザからの製本処理の指示をタッチパネル16などを介して受領し、画像形成装置10の制御の下、画像形成装置10と後処理装置12とが連動することによって、製本動作が実行される。
なお、図1では、画像形成装置10と後処理装置12とが個別の装置として組み合わされて印刷システムが構成された場合の実施形態を示しているが、他の実施形態では、画像形成動作および製本動作を行う単一の装置として構成することもできる。さらに他の実施形態では、出力された転写材を束ねて二つ折りにし、折り目の部分をステープラ等で止めて製本した時に本のような仕上がりとなるよう各原稿の画像をレイアウトし、製本用の印刷物を出力するための画像形成装置単独で用いることもできる。
図2は、第1の実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。図2に示した画像形成装置10は、MFP(Multi-Functional Peripheral:複合機)などの複数の機能を有する画像形成装置として構成され、各種ハードウェア・リソースを含むハードウェア・リソース層110と、オペレーティング・システム(以下、OSと参照する。)130と、サービス・モジュール層140と、アプリケーション・モジュール層150とを含み構成される。
画像形成装置10のハードウェア・リソース層110は、各種演算を行うCPU112と、各種制御プログラムを記憶するROM(図示しせず。)と、CPU112の作業メモリ領域を提供するメモリ114と、フォントデータや蓄積原稿を記憶するHDD116と、操作パネル118と、スキャナ・エンジンおよびプロッタ・エンジンを含むエンジン120と、NIC122とを含む。後述する各ソフトウェア・モジュールおよび後述する各処理は、ROMやHDD116などの記憶装置に格納されたプログラム(図示せず)をメモリ114のメモリ領域にロードすることにより、CPU112の制御のもと実現される。
アプリケーション・モジュール層150は、プリンタ、コピー、スキャンなどの各種画像処理のためのユーザ・サービスに固有の処理を行うソフトウェア群を含む。図2に示した実施形態では、プリンタ機能を提供するプリンタ・アプリケーション152と、コピー機能を提供するコピー・アプリケーション154と、ファックス・アプリケーション156と、スキャナ・アプリケーション158とを含む。なお、アプリケーション・モジュール層150に含まれるアプリケーションとしては、特定の用途に応じて、種々の組み合わせにより構成することができ、特に限定されるものではない。
サービス・モジュール層140は、CPU112などを含むハードウェア・リソース層110と、アプリケーション・モジュール層150との間に介在し、OS130とともに、各種アプリケーションからの処理要求を解釈して、各種リソースの獲得要求を発行するソフトウェア群を含む。上記OS130としては、例えばUNIX(登録商標)を採用することができるが、Windows(登録商標)、LINUX(登録商標)、MacOS(商標)またはそれ以外の適切なOSを挙げることができる。サービス・モジュール層140のモジュールとしては、図2に示した実施形態では、エンジン管理モジュール142と、出力画像生成モジュール144と、パネル管理モジュール146と、通信モジュール148とを含む。
エンジン管理モジュール142は、HDD116やエンジン120などのハードウェア・リソースを制御し、画像読取動作や画像形成動作などを実行する。エンジン管理モジュール142は、後処理装置12が画像形成装置10に接続される場合には、後処理装置12の動作も制御しており、画像形成動作に連動させて、転写材に後処理を施す。エンジン管理モジュール142は、本実施形態において、画像読取原稿データとして、または蓄積画像データとして、印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段を提供することができる。
出力画像生成モジュール144は、HDD116に蓄積されている原稿画像、エンジン120のスキャンエンジンが読取った原稿画像、またはネットワーク18を介して外部のホスト装置やクライアント装置から受信した印刷原稿画像を、上位のアプリケーションなどの指示に従い加工(合成、縮小、拡大、回転など)を行う。出力画像生成モジュール144は、集約印刷機能を実現し、設定された各集約数分の原稿画像を、設定された集約方向に従って出力ページ(通常の集約印刷では、転写材の各面に対応する。)にレイアウトする。出力画像生成モジュール144は、さらに、製本印刷機能を実現し、出力された転写材が後処理により1枚または複数枚組み合わされた時に、設定された製本方式および製本開き方向による仕上がりになるように、出力ページを適切な順序で転写材の面上にレイアウトする。
出力画像生成モジュール144は、さらに、上記集約印刷機能および製本印刷機能を組み合わせ、集約製本印刷機能を実現し、設定された各集約数分の原稿画像を、設定された集約方向に従って各出力ページ上にレイアウトし、出力された転写材が後処理により1枚または複数枚組み合わされた時に設定された製本方式および製本開き方向による仕上がりになるように、各出力ページを適切な順序で転写材の面上にレイアウトする。また、本実施形態の出力画像生成モジュール144は、上記集約製本印刷機能により製本用の印刷物を出力する際に、集約設定および製本設定の組み合わせによって可読性を低下させてしまう不自然な仕上がりとなることを防止するために、詳細は後述する集約設定または製本設定の補正機能を実現する。出力画像生成モジュール144は、本実施形態において、上記組み合わせが不自然な仕上がりとなる条件に合致するかを判定する判定手段、および判定結果に応じて集約設定または製本設定を補正して各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段を提供する。
パネル管理モジュール146は、オペレータと本体制御との間のユーザ・インタフェースとなる操作パネル118の制御を行い、ユーザ・インタフェースからの各種処理の要求を受け付けている。本実施形態のパネル管理モジュール146は、オペレータから操作パネル118を介して入力される、コピー設定またはプリント設定中の集約設定および製本設定を受け付ける。パネル管理モジュール146は、本実施形態において、設定受付手段を提供することができる。
通信モジュール148は、LANやイーサネット(登録商標)などのNIC122を制御し、各アプリケーションに対して共通に利用可能なサービスを提供する。通信モジュール148は、ネットワーク側から所定の通信プロトコルによって受信したデータを、各アプリケーションに振り分け、各アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行い、ネットワーク18を介して、プリントジョブや各種設定・管理要求を処理している。通信モジュール148は、本実施形態において、プリントジョブの印刷原稿画像として原稿画像データを受け付ける原稿受付手段、およびプリントジョブの設定として集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段を提供することができる。なお、上述のサービス・モジュール層140に含まれる各モジュールの構成も、特に限定されるものではなく、例えば、アプリケーション・モジュール層150の仕様に応じた構成とすることができる。
アプリケーション・モジュール層150とサービス・モジュール層140との間には、図示しないアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)が設けられており、サービス・モジュール層140の各モジュールは、APIに含まれる予め定義された関数によりアプリケーション・モジュール層150の各アプリケーションからの処理要求を受信している。画像形成装置10では、上述のアプリケーションを使用して、印刷対象の原稿画像データが取得され、各モジュール142〜148の制御のもと、エンジン120により印刷出力が行われる。
以下、図3〜図9を参照しながら、集約製本印刷における補正機能について詳細を説明する。図3は、第1の実施形態による画像形成装置10が実行する、集約製本印刷処理を示すフローチャートを示す。図3に示す処理は、例えば、外部装置からネットワーク18を介してプリントジョブを受信して、オペレータから操作パネル118上を介してコピー指示を受け付けて、またはオペレータから操作パネル118上を介して蓄積画像のプリント指示を受け付けて、ステップS100から開始される。
ステップS101では、画像形成装置10は、1頁以上の原稿画像を含む原稿画像データを受け付け、メモリ114に記憶される。ここでは、プリントジョブを受信した場合には、外部装置から受信したプリントジョブに従って描画された1頁以上の印刷原稿画像からなるデータとして、コピー指示を受け付けた場合には画像読取動作で読み取った1頁以上の読取原稿画像からなるデータとして、蓄積原稿のプリント指示を受け付けた場合にはHDD116から読み出した1頁以上の蓄積原稿画像からなるデータとして、原稿画像データが受け付けられる。
ステップS102では、画像形成装置10は、集約数および集約方向を含む集約設定を取得する。ここでは、プリントジョブを受信した場合には外部装置から受信したプリントジョブのプリント設定の設定項目として、コピー指示またはプリント指示を受け付けた場合には操作パネル118を介して設定されたコピー設定またはプリント設定中の設定項目として、集約数および集約方向を含む集約設定が取得される。
集約設定における集約数は、2(2in1),4(4in1),8(8in1),16(16in1)などの数値群の中から選択して指定される。上記数値群は、例示したものに限られず、上述したものの他、6(6in1),9(9in1)などを含んでいてもよい。集約設定における集約方向は、集約数が2である場合には、2面しかないため「左から右への方向」および「右から左への方向」の2通りとなるが、集約数が4以上である場合には、図4(A)〜(D)にそれぞれ示すように「左上から右上への方向」、「左上から左下への方向」、「右上から左上への方向」、「右上から右下への方向」の合計4通りの中から選択して指定される。その集約設定に応じて実行される集約処理により、指定された集約方向に従って、原稿画像データの各集約数分の原稿画像が各出力ページにレイアウトされる。
ステップS103では、画像形成装置10は、製本方式および製本開き方向を含む製本設定を取得する。ここでは、プリントジョブを受信した場合には外部装置から受信したプリントジョブのプリント設定の設定項目として、コピー指示またはプリント指示を受け付けた場合には操作パネル118を介して設定されたコピー設定またはプリント設定中の設定項目として、製本方式および製本開き方向を含む製本設定が取得される。
製本設定における製本方式としては、特に限定されるものではないが、図5(A)に示す週刊誌方式および図5(B)に示すミニ本方式などを挙げることができる。週刊誌製本方式では、出力された転写材を重ねて中折りしたときに適切な順序となるように出力ページがレイアウトされる。ミニ本製本方式では、出力された転写材を一枚ずつ中折りして重ねたときに適切な順序となるように出力ページがレイアウトされる。なお、後処理装置12と連携して印刷物に対し製本処理を施す場合には、製本方式は、後処理装置12が対応している製本方式とすることが望ましいが、後処理装置12を用いずに単に製本用の印刷物を得る目的であれば、任意の製本方式を選択することができる。また製本開き方向としては、右開きおよび左開きを指定することができる。図5(A)は、「左開き」が設定された週刊誌方式の印刷物を例示し、図5(B)は、「右開き」が設定されたミニ本方式の印刷物を例示する。
ステップS104では、画像形成装置10は、受け付けた原稿画像データの原稿のサイズおよび原稿向き、並びに集約数および集約方向等の情報に従って、上記集約設定のままで集約された場合の集約後の画像向き(以下、集約画像の向きという。)を決定する。集約画像の向きは、集約数分の原稿画像が集約される出力ページの全体としての画像向きをいい、この集約画像の向きを基準として集約方向が解釈される。集約画像の向きは、集約される1頁目の原稿が出力ページ中にどの向きに貼り付けられるかによって決定され、一般的には、1頁目の原稿の向きがそのまま集約画像の向きとなる。
図6は、集約画像の向きが決定される規則を説明する図である。図6(A)〜(C)に示す例では、すべて集約画像の向きは「上向き」となる。図6(A)および(B)は、集約される原稿すべての向きが「上向き」であるため特段の説明を要しないが、図6(C)では、2頁目および3頁目の原稿が「左向き」である。しかしながら、図6(C)の場合でも、1頁目の原稿が「上向き」であるため、結果として、集約画像の向きは「上向き」に決定される。同様に、図6(D)〜(F)に示すように、1頁目の原稿が「左向き」である場合には、他の原稿画像の向きにかかわらず、集約画像の向きは「左向き」に決定される。
ステップS105では、画像形成装置10は、決定された集約画像の向きに応じて製本開き方向を決定する。製本開き方向は、プリント設定またはコピー設定中の製本設定の設定項目として、「左開き」および「右開き」のいずれかが選択指定されるが、ここでは、図7(A)または(B)に示すように、1頁目の原稿が縦方向の画像(Portrait画像)であり集約画像の向きが「上向き」または「下向き」に決定された場合には、製本開き方向は、指定された「右開き」(図8(A))または「左開き」(図8(B))のまま決定される。一方、図7(C)または(D)に示すように、1頁目の原稿が横方向の画像(Landscape画像)であり、集約画像の向きが「左向き」または「右向き」に決定された場合には、製本開き方向は、「左開き」または「右開き」の設定が無効となり、「下開き」(図8(C))に上書きされる。なお、本実施形態では、「下開き」は、オペレータが直接指定することができず、出力ページの画像向きに応じて決定されることになる。
ステップS106では、画像形成装置10は、設定された集約方向と、決定された製本開き方向とが不自然な仕上がりとなる組み合わせであるか否かを判定する。図9は、設定された集約方向と、決定された製本開き方向との組み合わせに対する、不自然な仕上がりとなる条件を定義するデータのデータ構造を例示する。図9に示すデータ中、各行が各製本開き方向を表し、各列が各集約方向を表し、製本開き方向および集約方向で指定されるセル中の「○」および「×」は、それぞれ、自然な仕上がりとなる場合および不自然な仕上がりとなる場合を表す。設定された集約方向と、決定された製本開き方向とで指定されるセルの値が「×」の場合には、不自然な仕上がりとなる組み合わせの条件に合致すると判定される。
図9中、集約方向が「右上から左上への方向」および「右上から右下への方向」である場合は、出力ページ内で右から左への視線の流れを生じさせるため、出力ページ間で左から右への視線の流れを生じさせる「左開き」と不整合し、不自然な仕上がりとなる。同様に、集約方向が「左上から右上への方向」および「左上から左下への方向」である場合は、出力ページ内で左から右への視線の流れを生じさせるため、出力ページ間で右から左への視線の流れを生じさせる「右開き」と不整合し、不自然な仕上がりとなる。これに対して、「下開き」については、集約方向の選択肢が、左上ないし右上から対角線にあたる下方向への流れを生じる方向に限られるため、集約方向と製本開き方向との間に矛盾は発生しない。
ステップS106で、不自然な仕上がりとなる組み合わせであると判定された場合(YES)には、ステップS107へ処理が進められる。ステップS107では、画像形成装置10は、集約方向を優先させて、不自然な仕上がりにならないように製本開き方向を補正し、補正後の製本開き方向で確定する。より具体的には、集約方向が「右上から左上への方向」または「右上から右下への方向」であり、製本開き方向が「左開き」である場合は、製本開き方向を「右開き」へ変更する。集約方向が「左上から右上への方向」または「左上から左下への方向」であり、製本開き方向が「右開き」であれば、製本開き方向を「左開き」へ変更する。
ステップS107で補正が完了すると、ステップS108へ処理が進められ、指定された集約方向および確定された製本開き方向にて、集約処理および製本印刷処理を実行し、エンジン120に印刷指令して出力を実行させ、ステップS109で本処理を終了する。一方、ステップS106で、不自然な仕上がりとならない組み合わせであると判定された場合(NO)には、ステップS108へ直接処理が進められ、指定された収集方向および製本開き方向にて集約処理および製本印刷処理を実行し、エンジン120により出力し、ステップS109で本処理を終了する。
上述した実施形態によれば、集約製本印刷処理を実際に実行する前に、不自然な仕上がりとなる組み合わせに該当するか否かを検証し、不自然な仕上がりの条件に合致する場合には、ユーザ問い合わせを発生させずにそのまま自然な仕上がりとなるようにレイアウトを修正し、印刷出力を行うことができる。したがって、集約印刷の設定および製本印刷の設定における不整合に起因した可読性の低下を防止することができ、高品質な製本印刷を行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、ステップS107では、集約方向を優先させて製本開き方向を補正する態様として説明したが、他の実施形態では、製本開き方向を優先させて集約方向を補正する態様とするもとができる。この実施形態では、製本開き方向が「左開き」であり、集約方向が「右上から左上への方向」または「右上から右下への方向」である場合には、集約方向を「右上から左上への方向」から「左上から右上への方向」へ変更し、または「右上から右下への方向」から「左上から左下」へ変更する。製本開き方向が「右開き」であり、集約方向が「左上から右上への方向」または「左上から左下への方向」である場合には、集約方向を「左上から右上への方向」から「右上から左上への方向」へ変更し、または「左上から左下への方向」から「右上から右下への方向」へ変更する。
また、上述した実施形態では、不自然な仕上がりとなる組み合わせであると判定された場合に、ユーザ問い合わせを発生させずに、そのまま予め定められた補正の方式で製本開き方向または集約方向を補正して、集約製本印刷を継続して処理する態様として説明した。しかしながら、不自然な仕上がりとなる組み合わせであると判定された場合に、ユーザ問い合わせを発生させ、製本開き方向または集約方向を補正して集約製本印刷を継続するか、キャンセルするかのユーザからの明示的な指示を待って処理を進める態様としてもよい。
以下、不自然な仕上がりとなる組み合わせであると判定された場合にユーザ問い合わせを発生させる第2の実施形態について、図10および図11を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態による印刷システムは、第1の実施形態と同様のハードウェア構成およびソフトウェア構成を有するため、以下、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同様な機能を奏する機能手段については、同一符番を付して参照する。
図10は、第2の実施形態による画像形成装置10が実行する、集約製本印刷処理を示すフローチャートを示す。図10に示す処理は、第1の実施形態と同様に、プリントジョブを受信して、コピー指示を受け付けて、または蓄積画像のプリント指示を受け付けて、ステップS200から開始される。
ステップS201では、画像形成装置10は、プリントジョブに従って描画された1頁以上の印刷原稿画像からなるデータとして、画像読取動作で読み取った1頁以上の読取原稿画像からなるデータとして、HDD116から読み出した1頁以上の蓄積原稿画像からなるデータとして、原稿画像データを受け付ける。ステップS202では、画像形成装置10は、プリント設定、コピー設定またはプリント設定中の設定項目として、集約数および集約方向を含む集約設定を取得する。ステップS203では、画像形成装置10は、プリント設定、コピー設定またはプリント設定中の設定項目として、製本方式および製本開き方向を含む製本設定を取得する。
ステップS204では、画像形成装置10は、受け付けた原稿画像データの原稿のサイズおよび原稿向き、並びに集約数および集約方向等の情報に従って、上記集約設定のままで集約された場合の集約画像の向きを決定する。ステップS205では、画像形成装置10は、決定された集約画像の向きに応じて製本開き方向を決定する。ステップS206では、画像形成装置10は、第1の実施形態と同様に、図9に示すようなデータを参照して、設定された集約方向と、決定された製本開き方向とが不自然な仕上がりとなる組み合わせであるか否かを判定する。
ステップS206で、不自然な仕上がりとなる組み合わせであると判定された場合(YES)には、ステップS207へ処理が進められる。ステップS207では、画像形成装置10は、不自然な組み合わせとなる旨のユーザに対するメッセージを出力し、集約方向を優先させて出力するか否かのユーザによるアクションの選択を待ち受ける。ここでは、外部装置からネットワーク18を介したプリントジョブである場合には、画像形成装置10は、通信モジュール148により、外部装置上のプリンタドライバに、メッセージを表示して指示を待ち受けるダイアログ表示等を指令し、該ダイアログを介したアクションの選択の通知を待ち受ける。またコピーまたは蓄積原稿のプリントなどのオペレータによる操作パネル118を介したジョブである場合には、画像形成装置10は、パネル管理モジュール146により、操作パネル118のディスプレイ画面上にメッセージを表示し、操作パネル118を介したアクションの選択を待ち受ける。通信モジュール148およびパネル管理モジュール146は、本実施形態において、集約方向を優先させた製本開き方向の補正の選択を受け付ける選択手段を提供することができる。
図11は、操作パネル118のディスプレイ画面上に表示される操作画面を例示する。図11(A)は、第2の実施形態による画像形成装置10の操作パネル118のディスプレイ画面に表示される操作画面を示す。図11(A)に示す操作画面200は、不自然な組み合わせとなる旨のユーザに対するメッセージ202と、集約方向を優先させて製本開き方向を補正し出力する指示を待ち受ける出力ボタン204と、出力のキャンセルする指示を待ち受けるキャンセルボタン206とを含む。ステップS208では、画像形成装置10は、例えば図11(A)に示す操作画面200の出力ボタン204がタッチされるなど、出力指示があったか否かを判定する。ステップS208で、出力指示があったと判定された場合(YES)には、ステップS209へ処理が進められる。
ステップS209では、画像形成装置10は、集約方向を優先させて、不自然な仕上がりにならないように製本開き方向を補正し、補正後の製本開き方向で確定する。ステップS209で補正が完了すると、ステップS210へ処理が進められ、指定された集約方向および確定された製本開き方向にて集約処理および製本印刷処理を実行し、エンジン120に印刷を指令して出力を実行させ、ステップS211で本処理を終了する。一方、ステップS206で、不自然な仕上がりとならない組み合わせであると判定された場合(NO)には、ステップS210へ直接処理が進められ、指定された収集方向および製本開き方向にて、エンジン120により印刷出力し、ステップS211で本処理を終了する。
一方、ステップS208で、キャンセル指示がなされ出力指示がなかったと判定された場合(NO)には、ステップS212へ処理が進められる。ステップS212では、画像形成装置10は、要求されているジョブの実行をキャンセルし、ステップS211で本処理を終了する。
なお、上述した第2の実施形態においては、ステップS207で、集約方向を優先させて出力するか否かの選択を待ち受け、ステップS209で、集約方向を優先させて製本開き方向を補正する態様として説明したが、第1の実施形態と同様に、製本開き方向を優先させて出力するか否かの選択を待ち受け、製本開き方向を優先させて集約方向を補正する態様とするもとができる。図11(B)は、他の実施形態による画像形成装置10の操作パネル118のディスプレイ画面に表示される操作画面を示す。図11(B)に示す操作画面210は、不自然な組み合わせとなる旨のユーザに対するメッセージ212と、製本開き方向を優先させて集約方向を補正し出力する指示を待ち受ける出力ボタン214と、キャンセルボタン216とを含む。
上述した実施形態では、集約処理および製本印刷処理を実際に実行する前に、不自然な仕上がりとなる組み合わせに該当するか否かを検証し、不自然な仕上がりの条件に合致する場合には、ユーザ問い合わせを発生させユーザの明示的な指示を受けて自然な仕上がりとなるようにレイアウトを修正することができるため、可読性の低下を防止することができる。また、強制的に補正するのではなく、ユーザにアクション選択させることで、ユーザが望む仕上がりを選ぶことができるようになる。
また、上述した実施形態においては、ステップS207およびS208では、ユーザが選択可能なアクションとして、固定的に集約方向を優先させて製本開き方向を補正するか否かを問い合わせる態様として説明したが、特にこれに限定されるものではない。他の実施形態では、集約方向を優先させて製本開き方向を補正するアクションか、製本開き方向を優先させて集約方向を補正するアクションか、または補正をしないというアクションかを選択できるように構成することもできる。
上述した実施形態においては、集約製本印刷処理中にユーザ問い合わせを発生させて、その都度ユーザからの選択を受け付ける態様として説明したが、特にこれに限定されるものではない。他の実施形態では、集約方向を優先させて製本開き方向を補正するか、製本開き方向を優先させて集約方向を補正するか、または補正をしないかを、システム設定として事前設定可能とし、集約製本印刷処理の補正処理の際にシステム設定として保存されている設定値を参照して、ユーザ問い合わせを発生させずに補正方式を選択することもできる。
図11(C)は、他の実施形態による画像形成装置10の操作パネル118のディスプレイ画面に表示される操作画面を示す。図11(C)に示す操作画面220は、不自然な組み合わせとなった場合のアクションを事前に設定するための設定画面であり、メッセージ222と、集約方向を優先させて製本開き方向を補正し出力する指定を待ち受けるボタン224と、製本開き方向を優先させて集約方向を補正し出力する指定を待ち受けるボタン226と、設定せずしない旨の指定を待ち受けるボタン228とを含む。
このように、集約方向と製本開き方向とのいずれを優先させるかを選択可能とすることで、ユーザの利用環境に適したモードを選択することが可能となる。また、優先するモードを設定しないことを選択できる構成により、通常通りの仕上がりを得ることも可能となる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、集約製本印刷における、集約方向と製本方向との不整合に起因した可読性の低下を防止するレイアウト処理を可能とし、自然な仕上がりの印刷物を提供することができる画像処理装置、画像処理システムおよび記録媒体を提供することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、画像処理装置として、複数機能を備える複合機を例に説明してきたが、複写機、印刷機、プリンタなどの他の画像形成装置として構成することもできる。
上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…画像形成装置、12…後処理装置、14…ADF、16…タッチパネル、18…ネットワーク、20…給紙トレイ、100…印刷システム、110…ハードウェア・リソース層、112…CPU、114…メモリ、116…HDD、118…操作パネル、120…エンジン、122…NIC、130…OS、140…サービス・モジュール層、142…エンジン管理モジュール、144…出力画像生成モジュール、146…パネル管理モジュール、148…通信モジュール、150…アプリケーション・モジュール層、152…プリンタ・アプリケーション、154…コピー・アプリケーション、156…ファックス・アプリケーション、158…スキャナ・アプリケーション、200,210,220…操作画面、202,212,222…メッセージ、204,206,214,216,224,226,228…ボタン
Claims (9)
- 印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段と、
前記原稿画像データに対する集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段と、
前記原稿画像データの各原稿画像を前記集約設定に従って配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた前記集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて前記集約設定および前記製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する前記原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段と
を含む、画像処理装置。 - 前記画像配置制御手段は、前記判定結果に応じて、前記集約設定に含まれる集約方向または前記製本設定に含まれる製本開き方向を補正する、請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記集約方向を優先させた前記製本開き方向の補正および前記製本開き方向を優先させた前記集約方向の補正のいずれかの選択を受け付ける選択手段をさらに備える、請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記選択手段は、前記集約方向を優先させた前記製本開き方向の補正および前記製本開き方向を優先させた前記集約方向の補正のいずれかの選択を事前設定可能とされている、請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記選択手段は、さらに、前記集約方向を優先させた前記製本開き方向の補正または前記製本開き方向を優先させた前記集約方向の補正の有無を選択可能とされている、請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記原稿受付手段は、外部装置から受信した印刷ジョブとして、前記原稿画像データを受け付け、また前記設定受付手段は、前記印刷ジョブのジョブ設定として、前記集約設定および前記製本設定を受け付けるか、または
前記原稿受付手段は、当該画像処理装置に備えられる画像読取装置が読み取った読取原稿画像データとして、前記原稿画像データを受け付け、前記設定受付手段は、複写設定として、前記集約設定および前記製本設定を受け付ける、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理装置は複合機または複写機である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置および製本装置を備える画像処理システムであって、前記画像処理装置は、
印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段と、
前記原稿画像データに対する集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段と、
前記原稿画像データの各原稿画像を前記集約設定に従って配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた前記集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて前記集約設定および前記製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する前記原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段と、
前記画像配置制御手段の制御に従って画像形成エンジンに対し印刷指令を発行するエンジン管理手段と
を含み、前記製本装置は、
前記画像形成エンジンが出力した転写材が搬送され、前記転写材に対して製本処理を施す、画像処理システム。 - 画像処理装置が実行可能なプログラムを装置可読に格納する記録媒体であって、前記プログラムは、前記画像処理装置を、
印刷対象である複数頁の原稿画像を含む原稿画像データを受け付ける原稿受付手段と、
前記原稿画像データに対する集約設定および製本設定を受け付ける設定受付手段、
前記原稿画像データの各原稿画像を前記集約設定に従って配置した場合の集約画像の向きに応じて決定される製本設定と、受け付けた前記集約設定との組み合わせが、不自然な仕上がりとなる条件に合致するか否かを判定する判定手段、および
前記判定手段による判定結果に応じて前記集約設定および前記製本設定のいずれかを補正して、転写材の各面に対する前記原稿画像データの各原稿画像のレイアウトを制御する画像配置制御手段
として機能させるためのプログラムである、記録媒体。
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