JP2005123911A - 割付領域への原画像の割り付け - Google Patents
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Abstract
【課題】 1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることのできる技術を提供する。
【解決手段】 画像処理装置は、原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定するための推奨サイズ決定部と、テンプレートに設けられた割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、合成済み画像を生成するための合成部と、を備える。
【選択図】 図7
【解決手段】 画像処理装置は、原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定するための推奨サイズ決定部と、テンプレートに設けられた割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、合成済み画像を生成するための合成部と、を備える。
【選択図】 図7
Description
本発明は、テンプレートに設けられた割付領域に原画像を割り付ける技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラによって取得された複数の原画像と、装飾画像が配置されたテンプレート(アルバムシート)と、を合成することによって、合成済み画像(アルバム)が生成される場合が多い。原画像は、通常、テンプレート内に予め設けられた割付領域内に割り付けられる。
しかしながら、従来の技術では、1つの割付領域には、1つの原画像のみが割り付けられており、割付領域のサイズに整合するように、原画像データに対して変倍処理が実行されていた。このため、原画像データの画素数が小さく、原画像データに対して過度の拡大処理が実行される場合には、合成済み画像(アルバム)内で再現される原画像の画質は低くなってしまう。すなわち、合成済み画像(アルバム)は、鑑賞に適さないものとなってしまう。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることのできる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装置は、テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けることによって合成済み画像を生成するための画像処理装置であって、
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定するための推奨サイズ決定部と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成するための合成部と、
を備えることを特徴とする。
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定するための推奨サイズ決定部と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成するための合成部と、
を備えることを特徴とする。
この装置では、原画像の推奨サイズは、原画像データの画素数に応じて決定されていると共に、割付領域には、複数の原画像を割り付けることができるため、1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることが可能となる。
上記の装置において、
前記推奨サイズ決定部は、前記画素数と、前記合成済み画像を印刷する印刷装置の出力解像度と、に応じて、前記原画像の推奨サイズを決定することが好ましい。
前記推奨サイズ決定部は、前記画素数と、前記合成済み画像を印刷する印刷装置の出力解像度と、に応じて、前記原画像の推奨サイズを決定することが好ましい。
こうすれば、割付領域に割り付けられる原画像のサイズを印刷に適したサイズに設定することができる。
上記の装置において、
前記テンプレート内には、複数の前記割付領域が設けられており、
前記合成部は、
第1の割付領域内に前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2の割付領域内に未割付の原画像を割り付けることが好ましい。
前記テンプレート内には、複数の前記割付領域が設けられており、
前記合成部は、
第1の割付領域内に前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2の割付領域内に未割付の原画像を割り付けることが好ましい。
上記の装置において、
前記合成部は、第1のテンプレートに設けられた前記割付領域内に、前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2のテンプレートを準備し、前記第2のテンプレートに設けられた前記割付領域内に未割付の原画像を割り付けることが好ましい。
前記合成部は、第1のテンプレートに設けられた前記割付領域内に、前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2のテンプレートを準備し、前記第2のテンプレートに設けられた前記割付領域内に未割付の原画像を割り付けることが好ましい。
上記の装置において、
前記合成部は、前記割付領域内に最初に割り付けられる原画像の前記推奨サイズが前記割付領域に包含されないサイズである場合には、前記割付領域に包含されるように、前記最初に割り付けられる原画像のサイズを縮小して前記割付領域内に割り付けることが好ましい。
前記合成部は、前記割付領域内に最初に割り付けられる原画像の前記推奨サイズが前記割付領域に包含されないサイズである場合には、前記割付領域に包含されるように、前記最初に割り付けられる原画像のサイズを縮小して前記割付領域内に割り付けることが好ましい。
こうすれば、割付領域内の残存スペースが最大であるときに原画像を縮小すれば済むため、残存スペースが比較的小さいときに原画像が縮小される場合と比較して、原画像をあまり縮小せずに済む。
上記の装置において、
前記推奨サイズ決定部は、さらに、
前記原画像の少なくとも一辺を構成する画素数に応じて、前記割付対象の複数の原画像の割付の優先順位を決定するための優先順位決定部を備え、
前記合成部は、前記優先順位に従って、前記割付対象の複数の原画像の割付を実行するようにしてもよい。
前記推奨サイズ決定部は、さらに、
前記原画像の少なくとも一辺を構成する画素数に応じて、前記割付対象の複数の原画像の割付の優先順位を決定するための優先順位決定部を備え、
前記合成部は、前記優先順位に従って、前記割付対象の複数の原画像の割付を実行するようにしてもよい。
こうすれば、少なくとも一辺がほぼ等しい原画像を、1つの割付領域内に配置することができる。
上記の装置において、
前記合成部は、前記割付領域内で複数の原画像の割付位置が決定された後に、所定のルールに従って、前記複数の原画像の割付位置を前記割付領域内で変更するようにしてもよい。
前記合成部は、前記割付領域内で複数の原画像の割付位置が決定された後に、所定のルールに従って、前記複数の原画像の割付位置を前記割付領域内で変更するようにしてもよい。
こうすれば、割付領域内で、複数の原画像の割付位置を整えることができる。
本発明の方法は、テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けることによって合成済み画像を生成するための画像処理方法であって、
(a)原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する工程と、
(b)前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する工程と、
を備えることを特徴とする。
(a)原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する工程と、
(b)前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する工程と、
を備えることを特徴とする。
この方法を用いる場合にも、上記の装置を用いる場合と同様の作用・効果を奏し、1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることができる。
本発明のプログラムは、コンピュータに、テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けさせることによって合成済み画像を生成させるためのコンピュータプログラムであって、
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する機能と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする。
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する機能と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する機能と、
をコンピュータに実現させることを特徴とする。
このプログラムを用いる場合にも、上記の装置を用いる場合と同様の作用・効果を奏し、1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることができる。
なお、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法および装置(システム)、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.第1実施例
A−1.画像処理システムの構成:
A−2.原画像ファイルの内容:
A−3.装飾画像ファイルの内容:
A−4.画像処理部の処理内容:
A−5.変形例
B.第2実施例
A.第1実施例
A−1.画像処理システムの構成:
A−2.原画像ファイルの内容:
A−3.装飾画像ファイルの内容:
A−4.画像処理部の処理内容:
A−5.変形例
B.第2実施例
A.第1実施例:
A−1.画像処理システムの構成:
図1は、画像処理システムの一例を示す説明図である。画像処理システム100は、パーソナルコンピュータ200とプリンタ300とを備えている。なお、本実施例では、プリンタ300としてインクジェット方式のプリンタが利用されている。
A−1.画像処理システムの構成:
図1は、画像処理システムの一例を示す説明図である。画像処理システム100は、パーソナルコンピュータ200とプリンタ300とを備えている。なお、本実施例では、プリンタ300としてインクジェット方式のプリンタが利用されている。
パーソナルコンピュータ200は、CPU210と、ROMやRAMなどの内部記憶装置220と、外部記憶装置250と、表示部260と、マウスやキーボードなどの操作部270と、を備えている。内部記憶装置220には、画像処理部230および印刷データ生成部240として機能するコンピュータプログラムが格納されている。なお、画像処理部230は、画像処理を実行するためのアプリケーションプログラムであり、印刷データ生成部240は、プリンタ300に供給される印刷データを生成するためのプリンタドライバである。
また、コンピュータ200には、メモリカード制御部280と、インタフェース部(I/F部)290と、が設けられている。メモリカード制御部280は、メモリカードMC内の画像データを読み込む機能を有している。I/F部290は、複数の入出力端子を備えており、外部に設けられた種々の機器との間でデータ通信を行う。例えば、I/F部290は、ケーブルを介してデジタルスチルカメラと接続され、デジタルスチルカメラから与えられた画像データを読み込む。また、I/F部290は、ケーブルを介してプリンタ300と接続され、プリンタ300に印刷データを供給する。
画像処理部230は、メモリカード制御部280やI/F部290によって読み出された画像データを取得して、画像データに対して種々の処理を施すことができる。この際、表示部260には、画像データによって表される画像が表示され、ユーザは、操作部270を操作することによって、表示部260に表示されたユーザインタフェースを介して、画像処理部230に種々の処理を実行させる。
特に、本実施例の画像処理部230は、原画像と、原画像を装飾するためのフレーム画像などの装飾画像と、を合成して、合成済み画像(アルバム)を生成する機能を有している。具体的には、画像処理部230は、推奨サイズ決定部234と、合成部238と、を備えている。推奨サイズ決定部234は、原画像を表す原画像データに関連付けられた付加情報を取得し、付加情報を利用して、原画像の推奨サイズを決定する。また、推奨サイズ決定部234は、装飾画像と合成される複数の原画像に関して優先順位を決定するための優先順位決定部235を備えている。すなわち、フレーム画像の内側に設けられた割付領域内には、割付処理によって、順次、複数の原画像が割り付けられる。優先順位決定部235は、複数の原画像に関し、各原画像を割り付けるための割付順序(優先順位)を決定する。合成部238は、決定された優先順位に従って、推奨サイズの原画像と装飾画像とを合成する。この構成により、例えば、フレーム画像の内側に設定された割付領域内に、複数の原画像を適切なサイズで容易に配置することができる。なお、外部記憶装置250内部の装飾画像ファイル格納領域252には、複数の装飾画像ファイルが予め格納されている。
印刷データ生成部240は、画像処理部230から与えられた合成済み画像データを用いて、印刷データを生成する。そして、プリンタ300は、印刷データに従って、印刷媒体(例えば印刷用紙)上に画像を印刷する。
A−2.原画像ファイルの内容:
図2は、原画像ファイルの内容を示す説明図である。この画像ファイルは、通常、デジタルスチルカメラで生成される。本実施例では、画像ファイルは、Exif形式で保存されている。Exifファイルは、デジタルスチルカメラ用の画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従った構造を有しており、その仕様は、日本電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。図示するように、画像ファイルは、画像データと付加情報とを含んでいる。
図2は、原画像ファイルの内容を示す説明図である。この画像ファイルは、通常、デジタルスチルカメラで生成される。本実施例では、画像ファイルは、Exif形式で保存されている。Exifファイルは、デジタルスチルカメラ用の画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従った構造を有しており、その仕様は、日本電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。図示するように、画像ファイルは、画像データと付加情報とを含んでいる。
付加情報には、画像データが取得される際の撮影情報や、出力装置(プリンタ)に対する画像処理条件を示すパラメータ、サムネイル画像などが含まれる。なお、画像処理条件を示すパラメータとしては、例えば、撮影シーンに対応したコントラストや明るさなどの画質調整パラメータが挙げられる。
撮影情報には、撮影条件情報、撮影時間情報、撮影場所情報(GPS情報)などが含まれている。なお、撮影条件情報には、原画像の画素数(サイズ)、原画像の天地情報、撮影シーン情報、撮影モード情報などが含まれている。撮影シーン情報には、ポートレートや、風景、夜景などのシーン情報が含まれており、撮影モード情報には、シャッタ速度や、焦点距離、絞り値などの情報が含まれている。
A−3.装飾画像ファイルの内容:
図3は、装飾画像ファイルの内容を示す説明図である。装飾画像ファイルは、装飾画像情報と、テンプレート情報と、を含んでいる。なお、テンプレートは、原画像を割り付けるための割付領域が設定されたアルバムシートである。
図3は、装飾画像ファイルの内容を示す説明図である。装飾画像ファイルは、装飾画像情報と、テンプレート情報と、を含んでいる。なお、テンプレートは、原画像を割り付けるための割付領域が設定されたアルバムシートである。
装飾画像情報には、フレーム画像などの装飾画像を表す装飾画像データと、上記のテンプレートにおける装飾画像の配置を示す情報と、が含まれる。
テンプレート情報には、テンプレートの形状を示す情報と、テンプレートのサイズを示す情報と、テンプレート内に設けられた割付領域に関する情報と、が含まれている。割付領域情報には、割付領域の形状を示す情報と、割付領域のサイズを示す情報と、テンプレートにおける割付領域の配置を示す情報と、が含まれている。テンプレート内に複数の割付領域が設けられている場合には、テンプレート情報は、各割付領域毎の割付領域情報を含む。
テンプレートの形状は、通常、矩形であるが、円形などの他の形状であってもよい。また、テンプレートは、特定サイズの印刷媒体に対応する基準サイズを有しており、テンプレートのサイズは、ユーザによって選択される印刷媒体のサイズに応じて変更される。割付領域のサイズおよび配置は、上記の基準サイズのテンプレートに適するように設定されており、テンプレートのサイズの変更に伴って相似的に変更される。なお、本実施例では、コンピュータ内部では、テンプレートおよび割付領域のサイズは、画素数で扱われており、コンピュータ内部で扱われるテンプレートの基準サイズ(画素数)は、印刷媒体上の特定サイズ(inch)に対応している。
また、装飾画像のデータサイズおよび装飾画像の配置は、上記の基準サイズのテンプレートに適するように設定されており、テンプレートのサイズの変更に伴って、相似的に変更される。ただし、テンプレートのサイズの変更に伴って装飾画像データが拡大処理(リサイズ)されると、合成済み画像(アルバム)内に再現される装飾画像の画質が劣化してしまう。このため、装飾画像情報内には、通常、同じ装飾画像を表し、データサイズの異なる複数の装飾画像データが準備されている。
A−4.画像処理部の処理内容:
図4は、画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図4では、画像処理部(以下、「画像処理プログラム」とも呼ぶ)230が一連の画像合成処理を実行するときの処理内容が示されている。
図4は、画像処理部230の処理内容を示すフローチャートである。図4では、画像処理部(以下、「画像処理プログラム」とも呼ぶ)230が一連の画像合成処理を実行するときの処理内容が示されている。
ステップS100では、合成対象の複数の原画像と装飾画像(アルバムシート)とが選択される。具体的には、ユーザが操作部270を操作することによって、画像合成処理(アルバム作成処理)の実行開始を指示すると、画像処理部230は、表示部260に、原画像選択フィールドと装飾画像選択フィールドとを順次表示させる。
図5は、原画像選択フィールドTPFを示す説明図である。図示するように、表示部260には、画像処理プログラムのウィンドウWDが表示されている。ウィンドウWD内には、原画像選択フィールドTPFが表示されており、該フィールドTPF内には、複数の原画像データによって表される複数の原画像TPが表示されている。ユーザは、原画像選択フィールドTPF内で、任意の複数の原画像を選択することができる。「OK」ボタンB1が選択されると、合成対象の複数の原画像が決定される。
図6は、装飾画像選択フィールドEPFを示す説明図である。図示するように、装飾画像選択フィールドEPF内には、複数の装飾画像データによって表される複数のフレーム画像FPが表示されている。ユーザは、装飾画像選択フィールドEPF内で、任意のフレーム画像を選択することができる。「OK」ボタンB2が選択されると、合成対象のフレーム画像が決定される。
なお、実際には、装飾画像選択フィールドEPFの表示に先行して、ユーザによって、印刷時に利用される印刷用紙のサイズ、すなわち、図3で説明したテンプレートのサイズが選択される。
ステップS100(図4)において合成対象の原画像と装飾画像(テンプレート)とが選択されると、ステップS120では、印刷時に合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズが決定される。具体的には、推奨サイズ決定部234は、原画像データを構成する画素数と、プリンタの出力解像度と、を取得し、該画素数と該出力解像度とを利用して原画像の推奨サイズを決定する。
より具体的には、推奨サイズ決定部234は、原画像データに関連付けられた付加情報内に含まれる原画像データの画素数を取得する。また、推奨サイズ決定部234は、プリンタの機種毎の出力解像度を示すリストを備えており、ユーザによって選択された使用予定の機種に対応する出力解像度を、該リストから取得する。なお、プリンタの出力解像度は、プリンタに対応するプリンタドライバ内部の処理解像度に関連する値であり、通常、該処理解像度と等しい値を有する。
そして、推奨サイズ決定部234は、合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを以下のように決定する。原画像データを構成する画素数がNx×Nyであり、プリンタの出力解像度がR(dpi)である場合には、原画像の推奨サイズは、(a・Nx/R)×(a・Ny/R)(inch2 )に決定される。ここで、aは、定数(通常、整数値)であり、プリンタドライバが許容する少なくとも1つの値の中から、自動的に、あるいは、ユーザによって選択される。本例では、最高解像度が2880dpiのプリンタが使用され、その出力解像度Rは、720dpiであると仮定する。また、本例では、定数aは、「3」に設定されると仮定する。このとき、印刷された合成済み画像内の原画像の推奨サイズは、(Nx/240)×(Ny/240)で表される。すなわち、原画像データの解像度は、240dpiであるため、印刷された合成済み画像内において、原画像を比較的高い品質で再現することができる。ここで、原画像データの解像度とは、印刷用紙上に印刷される画像の1インチ当たりに利用される画像データ(RGBデータ)の画素数(pixel/inch)を意味している。このように、合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを、原画像データを構成する画素数と、プリンタの出力解像度と、に応じて決定すれば、割付領域に割り付けられる原画像のサイズを印刷に適したサイズに設定することができる。
また、ステップS120では、複数の原画像の割付の優先順位が決定される。具体的には、推奨サイズ決定部234(より具体的には、優先順位決定部235)は、各原画像データに関連付けられた付加情報内に含まれる撮影時間情報を取得する。そして、優先順位決定部235は、撮影時間情報に応じて、時系列に優先順位を決定する。なお、これに代えて、優先順位は、図5の原画像選択フィールドTPFにおけるユーザによる原画像の選択順序に応じて、決定されていてもよい。
ステップS120において、合成対象の原画像の推奨サイズが決定されると、ステップS200では、画像の合成が実行される。具体的には、合成部238は、優先順位に従って、フレーム画像の内側の割付領域内に、複数の原画像の割付位置を順次決定し、原画像とフレーム画像とが合成された合成済み画像を生成する。
図7は、合成処理の内容を示す説明図である。図7(A)は、合成対象の複数の原画像TP1〜TP5を示しており、図7(B)は、合成対象のフレーム画像FP1を示している。そして、図7(C)は、合成済み画像CP1を示している。なお、図7では、各画像は、印刷されたときの寸法(inch)で表されている。
図7(A)に示すように、各原画像TP1〜TP5は、種々のサイズを有している。なお、各原画像TP1〜TP5の推奨サイズは、それぞれ、x1×y1,x2×y2,x3×y3,x4×y4,x5×y5である。また、図7(B)に示すように、フレーム画像FP1は、2つの割付領域LA1,LA2を有するテンプレートTM上に配置されている。2つの割付領域LA1,LA2のサイズは、それぞれ、D1x×D1y,D2x×D2yであり、各割付領域は、2以上の原画像の割付を許容している。そして、図7(C)に示すように、合成済み画像CP1では、3つの原画像TP1,TP2,TP4が第1の割付領域LA1に割り付けられており、他の2つの原画像TP3,TP5が第2の割付領域LA2に割り付けられている。
なお、5つの原画像TP1〜TP5の撮影時間は、この順に古い。このため、本実施例では、優先順位は、TP1,TP2,TP3,TP4,TP5の順に高く、割付処理は、この順序で実行されている。
また、本実施例では、各原画像TP1〜TP5は、原則として、合成済み画像の出力(印刷)に適した推奨サイズで、割付領域内に自動的に割り付けられる。ただし、第3の原画像TP3に関しては、例外的に推奨サイズよりも小さなサイズで割り付けられている。
図8は、図4のステップS200の具体的な処理内容を示す説明図である。ただし、図8は、ステップS200で実行される原画像の割付位置の決定手順に注目して描かれている。
なお、本実施例では、各原画像の割付位置が順次決定されるのに伴って、原画像とフレーム画像(テンプレート)とが順次合成されるが、これに代えて、すべての原画像の割付位置が決定された後に、すべての原画像とフレーム画像(テンプレート)とが一斉に合成されるようにしてもよい。
ステップS210では、未割付の原画像が存在するか否かが判断される。未割付の原画像が存在する場合には、ステップS220に進む。一方、未割付の原画像が存在しない場合、換言すれば、割付対象のすべての原画像が既に割付領域内に割り付けられた場合には、割付処理が完了する。
ステップS220では、テンプレート内に未使用の割付領域が存在するか否かが判断される。未使用の割付領域が存在する場合には、ステップS230に進む。一方、未使用の割付領域が存在しない場合には、ステップS240に進み、新規のテンプレートが準備される。この後、ステップS220を介して、ステップS230に進む。
ステップS230では、所定の割付ルールに従って、対象割付領域内に少なくとも1つの原画像が割り付けられる。1つのテンプレート内に複数の割付領域が存在する場合には、より上方に位置する割付領域が対象割付領域に設定される。なお、1つのテンプレート内に水平方向に並んだ複数の割付領域が存在する場合には、より左方に位置する割付領域が対象割付領域に設定される。
図9は、図8のステップS230の具体的な処理内容を示す説明図である。ステップS310では、未使用の対象割付領域内に最初の原画像が割り付けられる。
ステップS320では、次の未割付の原画像が存在するか否かが判断される。未割付の原画像が存在する場合には、ステップS330に進み、対象割付領域内に該未割付の原画像を割付可能であるか否かが判断される。ここで、割付可能とは、対象割付領域内に該未割付の原画像を推奨サイズで割り付けるだけのスペースが存在することを意味する。割付可能である場合には、ステップS340において、対象割付領域内に該未割付の原画像が推奨サイズで割り付けられる。一方、割付不能である場合には、ステップS320に戻り、さらに次の未割付の原画像が存在するか否かが判断される。
図10は、割付領域内における原画像の割付位置の決定手法を示す説明図である。図示するように、原画像の割付スペースは、割付領域内の左上点から右下点に向かって、順次探索される。そして、最初に発見された割付スペースに、原画像が推奨サイズで割り付けられる。このようにすれば、割付領域内に原画像を自動的に割り付けることが可能となる。
ただし、原画像の割付位置の決定は、以下の条件が満足されるように実行される。
i)割付対象の原画像の下端は、対象割付領域の下端を超えない。
ii)割付対象の原画像の右端は、対象割付領域の右端を超えない。
iii) 割付対象の原画像は、割付済みの原画像と干渉せず、割付済みの原画像と割付対象の原画像との間には、w以上の間隔を設けることができる。
i)割付対象の原画像の下端は、対象割付領域の下端を超えない。
ii)割付対象の原画像の右端は、対象割付領域の右端を超えない。
iii) 割付対象の原画像は、割付済みの原画像と干渉せず、割付済みの原画像と割付対象の原画像との間には、w以上の間隔を設けることができる。
図11,図12は、図8,図9のフローチャートに従った原画像の割付処理を示す説明図である。なお、図11,図12では、図7(A)の5つの原画像TP1〜TP5が図7(B)の2つの割付領域LA1,LA2内に割り付けられるときの様子が、示されている。
ステップS210(図8)では、未割付の5つの原画像TP1〜TP5が存在すると判断されるため、ステップS220に進む。ステップS220では、テンプレート内に未使用の2つの割付領域LA1,LA2が存在すると判断されるため、ステップS230(図9)に進む。
ステップS310(図9)では、図11(A)に示すように、未使用の第1の割付領域LA1内に、第1の原画像TP1が割り付けられる。具体的には、第1の原画像TP1の左上点が第1の割付領域LA1の左上の基準点(0,0)と一致するように、割付が実行される。なお、第1の原画像TP1は、x1×y1の推奨サイズで、割り付けられている。
ステップS320では、未割付の第2の原画像TP2が存在すると判断されるため、ステップS330に進む。ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第2の原画像TP2を割付可能と判断される。そして、ステップS340において、図11(B)に示すように、第2の原画像TP2は、第1の原画像TP1の右方に割り付けられる。具体的には、第2の原画像TP2の左上点が第1の原画像TP1の右方の点(x1+w,0)と一致するように、割付が実行されている。なお、第2の原画像TP2は、x2×y2の推奨サイズで、割り付けられている。
このように、第1の原画像TP1の割付スペースに所定幅wが加算された領域内への第2の原画像TP2の割付を禁止することにより、2つの原画像TP1,TP2が干渉するのを防止することができると共に、隣り合う2つの原画像TP1,TP2を適度な間隔で割り付けることができる。
第2の原画像TP2の割付位置が決定されると、ステップS320に戻る。そして、ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第3の原画像TP3を割付可能か否かが判断される。図11(C)に一点鎖線で示すように、第3の原画像TP3のy方向の推奨サイズy3は、第1の割付領域LA1のy方向のサイズD1yよりも大きい。すなわち、第3の原画像TP3の下端は、第1の割付領域LA1の下端を超える。このため、ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第3の原画像TP3を割付不能と判断される。
第3の原画像TP3の割付が不能と判断されると、ステップS320に戻る。そして、ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第4の原画像TP4を割付可能か否かが判断される。図11(D)に一点鎖線で示すように、第4の原画像TP4が第2の原画像TP2の右方に割り付けられる場合には、第4の原画像TP4の右端は、割付領域LA1の右端を超える。このため、図11(D)に実線で示すように、第4の原画像TP4は、第1の原画像TP1の下方に割り付けられる。具体的には、第4の原画像TP4の左上点が第1の原画像TP1の下方の点(0,y1+w)と一致するように、割付が実行されている。なお、第4の原画像TP4は、x4×y4の推奨サイズで、割り付けられている。
第4の原画像TP4の割付位置が決定されると、ステップS320に戻る。そして、ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第5の原画像TP5を割付可能か否かが判断される。図11(E)に一点鎖線で示すように、第5の原画像TP5が第2の原画像TP2の右方に割り付けられる場合には、第5の原画像TP5の右端は、割付領域LA1の右端を超える。また、第5の原画像TP5が第2の原画像TP2の下方に割り付けられる場合には、第5の原画像TP5の下端は、割付領域LA1の下端を超える。このため、ステップS330では、第1の割付領域LA1内に第5の原画像TP5を割付不能と判断される。
第5の原画像TP5の割付が不能と判断されると、ステップS320に戻るが、次の未割付の原画像は、存在しない。このため、ステップS230の処理は、一旦終了し、ステップS210(図8)に戻る。
ステップS210(図8)では、第1の割付領域LA1内に割付不能と判断された未割付の2つの原画像TP3,TP5が存在すると判断されるため、ステップS220に進む。ステップS220では、テンプレート内に未使用の第2の割付領域LA2が存在すると判断されるため、ステップS230(図9)に進む。
ステップS310(図9)では、未使用の第2の割付領域LA2内に、第3の原画像TP3が割り付けられる。ただし、図12(A)に一点鎖線で示すように、第3の原画像TP3のy方向の推奨サイズy3は、第2の割付領域LA2のy方向のサイズD2yよりも大きい。すなわち、第3の原画像TP3の下端は、第2の割付領域LA2の下端を超える。本実施例では、未使用の割付領域に最初に割り付けられる原画像の推奨サイズが、割付領域に包含されない場合には、例外処理が実行される。具体的には、最初に割り付けられる原画像に対して縮小処理が実行される。これにより、図12(A)に実線で示すように、縮小済みの第3の原画像TP3が、第2の割付領域LA2内に割り付けられる。具体的には、縮小済みの第3の原画像TP3の左上点が第2の割付領域LA2の左上の基準点(0,0)と一致するように、割付が実行される。なお、縮小済みの第3の原画像TP3は、(x3・D2y/y3)×D2yのサイズで、割り付けられている。すなわち、第3の原画像TP3は、第2の割付領域LA2に包含されるように、より具体的には、第3の原画像TP3の下端が第2の割付領域LA2の下端と一致する倍率で、縮小されている。
ステップS320では、未割付の第5の原画像TP5が存在すると判断されるため、ステップS330に進む。ステップS330では、第2の割付領域LA2内に第5の原画像TP5を割付可能と判断される。そして、ステップS340において、図12(B)に示すように、第5の原画像TP5は、第3の原画像TP3の右方に割り付けられる。具体的には、第5の原画像TP5の左上点が第3の原画像TP3の右方の点(x3・D2y/y3+w,0)と一致するように、割付が実行されている。なお、第5の原画像TP5は、x5×y5の推奨サイズで、割り付けられている。
第5の原画像TP5の割付位置が決定されると、ステップS320に戻るが、次の未割付の原画像は、存在しない。このため、ステップS230の処理は終了し、ステップS210(図8)に戻る。このとき、割付対象のすべての原画像TP1〜TP5は、既に割付領域LA1,LA2内に割り付けられており、未割付の原画像は、存在しない。このため、割付処理が完了する。
このようにして、割付対象のすべての原画像の割付処理が完了すると、図7(C)に示すように、合成済み画像CP1が生成される。
なお、本実施例にように、未使用の割付領域内に最初に割り付けられる原画像の推奨サイズが割付領域に包含されないサイズである場合のみに、該原画像を縮小すれば、原画像をあまり縮小せずに済むという利点がある。すなわち、割付領域内に既に1以上の原画像が割り付けられ、割付領域内の残存スペースが比較的小さい場合には、原画像をかなり縮小する必要が生じ得る。しかしながら、割付領域内に未だ原画像が割り付けられておらず、割付領域内の残存スペースが最大である場合には、原画像をあまり縮小せずに済む。
ところで、本実施例では、合成部238は、ユーザからの指示により、一旦決定された割付位置を変更することができる。なお、割付位置の変更は、所定の再割付ルールに従って、実行される。図13は、割付位置が変更された合成済み画像を示す説明図である。図13(A)は、割付位置が変更される前の合成済み画像CP1(図7(C)と同じ)を示しており、図13(B)は、割付位置が変更された後の合成済み画像CP1’を示している。
図13(A),(B)を比較して分かるように、図13(B)では、各割付領域内の複数の原画像は、それぞれ、均等に割り付けられている。より具体的には、1つの割付領域内の複数の原画像は、まず、y方向に関して均等に割り付けられ、次に、x方向に関して均等に割り付けられる。このように、所定の再割付ルールに従って各原画像の割付位置を変更すれば、各原画像の割付位置を容易に整えることができる。特に、本実施例では、各割付領域内の左上側の局所的な領域に、原画像が偏在するのを容易に防止することができる。
なお、上記の割付位置の変更は、ユーザがウィンドウWD内に準備された再割付ボタンBa1を操作することによって、実行される。また、ユーザは、合成済み画像CP1内で任意の原画像を選択して、ウィンドウWD内に準備された移動ボタンBa2を操作することによって、各原画像を割付領域内で移動可能である。このようにすれば、割付領域内の各原画像の割付位置をユーザが所望の位置に容易に変更することができる。
そして、ユーザがウィンドウWD内に設けられた「OK」ボタンB3を選択すると、生成された合成済み画像は、外部記憶装置250内部に保存される。
A−5.変形例:
図14は、変形例における合成処理の内容を示す説明図である。図14(A)〜(C)は、図7(A)〜(C)とほぼ同様であるが、図14(B),(C)が変更されている。具体的には、図14(B)では、テンプレートTMaのサイズは、図7(B)よりも小さく設定されている。なお、テンプレートTMaのサイズの変更に伴って、フレーム画像FP1aのサイズも変更されている。
図14は、変形例における合成処理の内容を示す説明図である。図14(A)〜(C)は、図7(A)〜(C)とほぼ同様であるが、図14(B),(C)が変更されている。具体的には、図14(B)では、テンプレートTMaのサイズは、図7(B)よりも小さく設定されている。なお、テンプレートTMaのサイズの変更に伴って、フレーム画像FP1aのサイズも変更されている。
図14(B)に示すように、比較的小さなサイズを有するテンプレートTMaが利用される場合には、2つの割付領域LA1a,LA2aのサイズも比較的小さい。このため、各割付領域内に割付可能な原画像の数は、減少する。この結果、図14(C)に示すように、第1のテンプレートTMa1に加えて第2のテンプレートTMa2が準備され(図8のステップS240)、2つの合成済み画像CP1a1,CP1a2が生成される。具体的には、第1のテンプレートTMa1の第1の割付領域LA1a1には、2つの原画像TP1,TP4が推奨サイズで割り付けられ、第2の割付領域LA2a1には、第2の原画像TP2のみが縮小して割り付けられる。また、第2のテンプレートTMa2の第1の割付領域LA1a2には、第3の原画像TP3のみが縮小して割り付けられ、第2の割付領域LA2a2には、第5の原画像TP5のみが縮小して割り付けられる。
以上説明したように、本実施例では、合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズは、原画像データの画素数に応じて決定されており、また、テンプレートに設けられた割付領域には、複数の原画像を自動的に割り付け可能であるため、1つの割付領域内に複数の原画像を適切なサイズで容易に割り付けることができる。
B.第2実施例:
図15は、第2実施例における合成処理の内容を示す説明図である。図15(A)〜(C)は、図7(A)〜(C)とほぼ同様であるが、優先順位の変更に伴って、図15(C)の合成済み画像CP2が変更されている。
図15は、第2実施例における合成処理の内容を示す説明図である。図15(A)〜(C)は、図7(A)〜(C)とほぼ同様であるが、優先順位の変更に伴って、図15(C)の合成済み画像CP2が変更されている。
具体的には、第1実施例では、撮影時間がより古い原画像の割付処理が先行して実行されているが、本実施例では、原画像データを構成する全画素数がより大きな原画像、換言すれば、推奨サイズに基づく面積がより大きな原画像の割付処理が先行して実行されている。図15(A)では、TP3,TP2,TP5,TP1,TP4の順に、全画素数が大きいため、この順に、割付処理が実行される。なお、2つの原画像TP1,TP4の全画素数は、同じである。本実施例では、このような場合には、撮影時間がより古い原画像(すなわち、TP1)がより高い優先順位を獲得する。
上記の優先順位に従って各画像の割付処理が実行されると、図15(C)に示すように、テンプレートTMの第1の割付領域LA1には、4つの原画像TP3,TP2,TP1,TP4が割り付けられ、第2の割付領域LA2には、第5の原画像TP5のみが割り付けられる。なお、第3の原画像TP3のみが縮小して割り付けられており、他の原画像TP1,TP2,TP4,TP5は推奨サイズで割り付けられている。
本実施例では、優先順位は、原画像データを構成する全画素数に応じて決定されているが、これに代えて、原画像データの縦辺または横辺を構成する画素数、換言すれば、推奨サイズの縦辺または横辺の長さに応じて決定されるようにしてもよい。一般には、原画像の少なくとも一辺を構成する画素数に応じて、優先順位が決定されればよい。こうすれば、少なくとも一辺がほぼ等しい原画像を、1つの割付領域内に配置することができる。特に、上記のように、原画像データを構成する全画素数がより大きな原画像の優先順位をより高く設定すれば、1つの割付領域内に比較的多くの原画像を割り付けることができるという利点がある。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、テンプレートに設けられた割付領域は予め設定されているが、これに代えて、ユーザがテンプレート内の割付領域の数や形状、サイズを変更できるようにしてもよい。
(2)上記実施例では、割付領域内に最初に割り付けられる原画像の推奨サイズが割付領域に包含されないサイズである場合には、原画像は、縮小して割付領域内に割り付けられているが、所定の場合には、これを禁止するようにしてもよい。すなわち、原画像データを構成する全画素数が大きく、割付領域のサイズが小さい場合には、原画像をかなり縮小する必要がある。しかしながら、この場合には、原画像データに対して過度の間引き処理が行われてしまい、原画像の高い解像度を活用することができない。したがって、原画像に対して所定の縮小率よりも縮小する必要が生じる場合には、該原画像の割り付けを禁止することが好ましい。そして、該原画像を比較的大きなサイズを有する他の割付領域に割り付けることが好ましい。こうすれば、該原画像の高い解像度を活用することが可能となる。なお、所定の縮小率は、予め設定されていてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
(3)上記実施例では、装飾画像として、テンプレートの縁部を囲むように配置されるフレーム画像が利用されているが、装飾画像としては種々の形状およびサイズの画像を利用することができる。例えば、装飾画像としては、テンプレート内に局所的に配置される文字画像やパターン画像が利用されてもよい。
(4)上記実施例では、画像データと付加情報とは、1つの画像ファイル内に包含されているが、これに代えて、個別に保存されるようにしてもよい。この場合にも、画像データと付加情報との対応関係を示す対応関係データを作成することによって、画像データと付加情報とを関連付けることができる。
(5)上記実施例では、パーソナルコンピュータ200が画像処理部230および印刷データ生成部240の機能を有しているが、画像処理部230および印刷データ生成部240の機能は、表示部を有するデジタルスチルカメラに設けられていてもよいし、表示部を有するプリンタに設けられていてもよい。
(6)上記実施例では、装飾画像ファイルは、コンピュータ200の外部記憶装置250から取得されているが、装飾画像ファイルは、I/F部を介して、コンピュータ外部のwebサーバから取得されるようにしてもよい。
100…画像処理システム
200…パーソナルコンピュータ
210…CPU
220…内部記憶装置
230…画像処理部
234…推奨サイズ決定部
235…優先順位決定部
238…合成部
240…印刷データ生成部
250…外部記憶装置
252…装飾画像ファイル格納領域
260…表示部
270…操作部
280…メモリカード制御部
290…I/F部
300…プリンタ
MC…メモリカード
200…パーソナルコンピュータ
210…CPU
220…内部記憶装置
230…画像処理部
234…推奨サイズ決定部
235…優先順位決定部
238…合成部
240…印刷データ生成部
250…外部記憶装置
252…装飾画像ファイル格納領域
260…表示部
270…操作部
280…メモリカード制御部
290…I/F部
300…プリンタ
MC…メモリカード
Claims (10)
- テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けることによって合成済み画像を生成するための画像処理装置であって、
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定するための推奨サイズ決定部と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成するための合成部と、
を備えることを特徴とする画像処置装置。 - 請求項1記載の画像処理装置であって、
前記推奨サイズ決定部は、前記画素数と、前記合成済み画像を印刷する印刷装置の出力解像度と、に応じて、前記原画像の推奨サイズを決定する、画像処理装置。 - 請求項1または2記載の画像処理装置であって、
前記テンプレート内には、複数の前記割付領域が設けられており、
前記合成部は、
第1の割付領域内に前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2の割付領域内に未割付の原画像を割り付ける、画像処理装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記合成部は、第1のテンプレートに設けられた前記割付領域内に、前記割付対象の複数の原画像のすべてを割り付けることができない場合には、第2のテンプレートを準備し、前記第2のテンプレートに設けられた前記割付領域内に未割付の原画像を割り付ける、画像処理装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記合成部は、前記割付領域内に最初に割り付けられる原画像の前記推奨サイズが前記割付領域に包含されないサイズである場合には、前記割付領域に包含されるように、前記最初に割り付けられる原画像のサイズを縮小して前記割付領域内に割り付ける、画像処理装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記推奨サイズ決定部は、さらに、
前記原画像の少なくとも一辺を構成する画素数に応じて、前記割付対象の複数の原画像の割付の優先順位を決定するための優先順位決定部を備え、
前記合成部は、前記優先順位に従って、前記割付対象の複数の原画像の割付を実行する、画像処理装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
前記合成部は、前記割付領域内で複数の原画像の割付位置が決定された後に、所定のルールに従って、前記複数の原画像の割付位置を前記割付領域内で変更する、画像処理装置。 - テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けることによって合成済み画像を生成するための画像処理方法であって、
(a)原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する工程と、
(b)前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する工程と、
を備えることを特徴とする画像処置方法。 - コンピュータに、テンプレートに設けられた割付領域内に原画像を割り付けさせることによって合成済み画像を生成させるためのコンピュータプログラムであって、
原画像を表す原画像データを構成する画素数に応じて、前記合成済み画像内で再現される原画像の推奨サイズを決定する機能と、
前記割付領域内に、それぞれの推奨サイズを有する割付対象の複数の原画像を、割付可能な数まで自動的に割り付け、前記合成済み画像を生成する機能と、
をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。 - 請求項9記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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