以下、本発明の一実施形態に係る指示入力装置、画像形成装置、及び指示入力プログラムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、およびファクシミリ機能等の複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着装置13、給紙部14、用紙排出部15、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。画像形成装置1は、本発明の一実施形態に係る指示入力装置(後述)を備えている。
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に設けられた連結部113とを備えている。
原稿読取部5は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス(原稿台)161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサーを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データ
を生成する。
原稿給送部6は、原稿が載置される原稿載置台61と、画像読み取り済みの原稿が排出される原稿排出部66と、原稿搬送機構65とを備える。原稿搬送機構65は、図略の給紙ローラー、搬送ローラー、及び用紙反転機構を備えている。原稿搬送機構65は、給紙ローラー及び搬送ローラーの駆動により、原稿載置台61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿読取スリット53を介して読取機構163による読取を可能とした後、原稿排出部66へと排出する。また、原稿搬送機構65は、用紙反転機構が原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送することで、当該原稿の両面の画像を、原稿読取スリット53を介して読取機構163により読取可能にしている。
さらに原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように上部本体112に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台としてのコンタクトガラス161上面を開放することにより、コンタクトガラス161の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザーが載置できるようになっている。
下部本体111には、画像形成部12、定着装置13および給紙部14が内装されている。上部本体112には原稿読取部5が設けられている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能とされた例えば3つの給紙カセット142,143,144を有している。給紙カセット142,143,144には記録紙(記録媒体の一例)が積層されてなる用紙束がそれぞれ収容されている。例えば、給紙カセット142にはA4サイズの記録紙が収納され、給紙カセット143にはA3サイズの記録紙が収容され、給紙カセット144にはB5サイズの記録紙が収容されている。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙にトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、各画像形成ユニットを区別することなく述べる場合には、それぞれを「画像形成ユニット120」と言う)と、駆動ローラー125a(二次転写対向ローラー)等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
各画像形成ユニット120は、現像ユニット128と、当該現像ユニット128に中間転写ベルト125を挟んで対向する位置に配置された一次転写ローラー126とを備える。現像ユニット128は、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、ドラムクリーニング装置127とを備えている。
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム121の周面に当接した状態で駆動ローラー125aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121と同期しながら、駆動ローラー125aと従動ローラー125bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
画像形成装置1の制御部100(図2)は、各色のユニットについて一次転写ローラー126及び画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写とを、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの上記トナー像を、中間転写ベルト125を挟んで従動ローラー125bとの間のニップ部Nにおいて、給紙部14から用紙搬送路190を搬送されてきた記録紙に転写させる。
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラー対192が設けられている。搬送ローラー対192は、給紙部14から繰り出された記録紙を、ニップ部N及び定着装置13に向けて搬送する。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、給紙カセット142,143,144とを備えている。給紙カセット142,143,144の上方に設けられたピックアップローラー145は、給紙カセット142,143,144に収容された用紙束の最上位の記録紙を用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
定着装置13は、画像形成部12で転写された記録紙上のトナー像に対し、記録紙が加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの記録紙は、定着装置13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、排出トレイ151又は後処理装置60に向けて排出される。
用紙排出部15は、排出トレイ151を備える。排出トレイ151には、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙が、定着装置13で定着処理が施された後に排出される。
画像形成装置1は、更に、後処理装置60を備える。後処理装置60は、上記本体部2の排出ローラー対110から搬入されてきた用紙に対して、後処理としてパンチ処理を行うパンチ部601、搬入されてきた用紙を搬送する搬送ローラー602、搬送されてきた用紙を用紙束として一時的にストックする用紙受台603、搬送ローラー602によって搬送されてきた画像形成された用紙及び原稿の用紙を搬送する搬送ローラー620、用紙受台603から搬送されてきた用紙をメイン排出トレイ623に排出する排出ローラー対607、用紙に対する後処理が間に合わない場合に搬送されてきた用紙を退避させる退避ドラム621、図示しない昇降機構によって昇降可能にされると共に用紙受台603から搬送されてきた用紙と搬送ローラー602から直接搬送されてきた用紙を排出可能とされた複数のビンからなるメールボックス622及びメイン排出トレイ623、搬送ローラー620からの用紙の搬送方向を用紙受台603側とメールボックス622及びメイン排出トレイ623に用紙を排出する排出ローラー対607側とに切り換える搬送分岐ガイド624を備える。
さらに、後処理装置60は、用紙受台603に搬入された用紙に後処理としてのステイプル処理を施すステイプル装置625、用紙受台603に搬入された用紙の下部端を受け止めて保持する受止部材626、用紙受台603から下部方向に向かって用紙を搬送する搬送ローラー627、搬送ローラー627から搬送されてきた用紙を中央で折りたたんでブック綴じするブック綴じ部628、及びブック綴じ部628でブック綴じされた用紙が排出される排出トレイ629を備える。
用紙受台603は、受止部材626を用紙の搬出方向に移動させる駆動部(図略)を備える。そして、制御部100からの制御信号に応じて駆動部が駆動することにより、受止部材626で保持された用紙は、排出ローラー対607まで搬送され、排出ローラー対607によってメイン排出トレイ623に排出される。
昇降機構605は、制御部100からの制御信号に応じてメイン排出トレイ623上に排出された用紙束の上面が、排出ローラー対607からの用紙束の排出に適した基準位置に位置するように、メイン排出トレイ623の位置を昇降するものである。
次に、画像形成装置1の電気的構成を説明する。図2は画像形成装置1の主要内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
画像形成装置1は、制御ユニット10を備える。制御ユニット10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。
制御ユニット10は、原稿読取部5、画像処理部31、画像メモリー32、用紙搬送部411、画像形成部12、操作部47、ファクシミリ通信部71、ネットワークインターフェイス部91、HDD(ハードディスクドライブ)81等と接続されている。制御ユニット10は、接続されている上記各機構の動作制御や、各機構との間での信号又はデータの送受信を行う。
制御ユニット10は、上述した画像形成装置1の全体的な動作制御を司る制御部100を備える。制御部100は、ユーザーから操作部47又はネッワーク接続されたパーソナルコンピューター等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナー機能、プリンター機能、コピー機能及びファクシミリ機能の各機能についての動作制御を実行するために必要な各機構部の駆動及び処理を制御する。
原稿読取部5は、画像照射ランプ511及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサー512を有する上記の読取機構163からなるスキャナー部51を備える。原稿読取部5は、画像照射ランプ511により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー512で受光することにより、原稿から画像を読み取る。
画像処理部31は、原稿読取部5で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部31は、原稿読取部5により読み取られた画像が画像形成部12により画像形成された後の品質を向上させるために、予め定められた画像処理を行う。
画像メモリー32は、上記原稿読取部5で読み取られた画像データ等を記憶する。
用紙搬送部411は、図1に示したピックアップローラー145及び搬送ローラー対192等から構成され、手差しトレイ141,給紙カセット142〜144に収納されている記録紙を画像形成部12及び排出トレイ151まで搬送する。
画像形成部12は、上述したように、画像形成ユニット12M、12C、12Y、12Bkと、駆動ローラー125aに張架された中間転写ベルト125と、二次転写ローラー210と、定着装置13とを備えている。画像形成部12により出力対象とされる画像データは、原稿読取部5で読み取られた画像データ、ネットワークインターフェイス部91を介してローカルエリア内のクライアントコンピューター等から送信されてきた画像データ等から送信されてきた画像データ等である。
操作部47は、図2に加えて図1にも示すように、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部及び操作キー部を備える。表示部473は、タッチパネル部4731が設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等を備えてなる。タッチパネル部4731は、表示部473の表示画面に対して操作者により接触操作(タッチ操作)が行われたときに、当該接触操作が行われた座標位置を検出する。
ファクシミリ通信部71は、図略の符号化/復号化部、変復調部及びNCU(Network Control Unit)を備え、公衆電話回線網を用いてのファクシミリの送受信を行うものである。
HDD81は、原稿読取部5によって読み取られた画像データ等を記憶する。HDD81に記憶されている画像データは、画像形成部12による画像形成に用いられ、また、画像形成装置1にネットワーク接続されたクライアントコンピューターへの送信が可能である。
ネットワークインターフェイス部91は、LANボード等の通信モジュールから構成され、当該ネットワークインターフェイス部91に接続されたLAN等を介して、ローカルエリア内の装置(パーソナルコンピューター等)と種々のデータの送受信を行う。
また、制御ユニット10は、更に、表示制御部101及び指示受付部102を備えている。制御ユニット10内のメモリー又はROM、或いはHDD81等に記憶された本発明の一実施形態に係る指示入力プログラムに従ってCPUが動作することで、これら各部として機能する。或いは、制御ユニット10が上記各部に対応する専用のハードウェア回路等を備えることにより当該表示制御部101及び指示受付部102として機能するものであってもよい。
表示制御部101は、表示部473に指示受付用画像を表示させる。この指示受付用画像は、例えば、アイコンである。指示受付用画像は、操作者による表示部473の表示画面への接触操作に基づいて、表示部473のタッチパネル部4731を介して、操作者が接触した位置に表示されている指示受付用画像に対応付けられた指示を入力するために用いられる。
本実施形態では、表示制御部101は、開始受付画像と、終了受付画像と、ジョブ内容受付画像とを表示部473に表示させる。開始受付画像は、指示の入力を開始する入力開始指示を操作者からタッチパネル部4731を介して受け付けるために、表示制御部101が表示部473に表示させる画像である。本実施形態では、開始受付画像として、画像形成装置1の給紙部14の各給紙カセット142,143,144を示すそれぞれの画像が、表示制御部101により表示される。
また、終了受付画像は、指示の入力を終了する入力終了指示を操作者からタッチパネル部4731を介して受け付けるために、表示制御部101が表示部473に表示させる画像である。本実施形態では、終了受付画像として、画像形成装置1の後処理装置60に備えられる各メールボックス622と、メイン排出トレイ623とを示すそれぞれの画像が、表示制御部101により表示される。
また、ジョブ内容受付画像は、予め対応付けられた設定項目を指定するジョブ内容指定指示の入力を、タッチパネル部4731を介して受け付けるために、表示制御部101が表示部473に表示させる画像である。本実施形態では、表示制御部101が、コピー動作時(画像形成動作時)におけるジョブ内容を特定するための各設定項目(以下、ジョブ項目という)を示す画像を表示部473に表示させる例として示す。例えば、ジョブ内容受付画像として、印刷に用いるカラー又はモノクロの印刷色の指定を受け付けるための印刷色受付用画像、印刷レイアウトの指定を受け付けるためのレイアウト受付用画像、印刷部数の指定を受け付けるための印刷部数受付画像、後処理の指定を受け付けるための後処理受付画像が、表示制御部101により表示部473に表示される。
指示受付部102は、タッチパネル部4731により検出される操作者の接触操作に基づいて、表示部473に表示されている指示受付用画像のそれぞれに対応付けられた指示を受け付ける。タッチパネル部4731は、操作者により接触操作が行われた表示部473の表示画面における座標位置の情報を指示受付部102に出力し、指示受付部102は、タッチパネル部4731から得られる当該座標位置情報と、表示制御部101が指示受付用画像を表示させている表示位置を示す情報とに基づいて、当該座標位置に表示されている指示受付用画像を検出し、当該検出した指示受付用画像に対応付けられている指示の入力を受け付ける。
指示受付部102による入力開始指示、ジョブ内容指定指示、及び入力終了指示の受付は、次のようにして行われる。指示受付部102は、タッチパネル部4731から得られる上記座標位置情報に基づいて、表示部473の表示画面における開始受付画像の表示位置への操作者による接触操作を検出して、当該接触操作に基づいて入力開始指示を受け付ける。続いて、指示受付部102は、当該開始受付画像の接触位置からジョブ内容受付画像の表示位置までの操作者による接触状態を保ったスライド動作を検出した場合に、ジョブ内容指定指示の入力を受け付ける。さらに指示受付部102は、当該ジョブ内容受付画像の接触位置から終了受付画像の表示位置までに至る連続して接触状態が保たれた操作者
によるスライド動作を検出した場合に、入力終了指示を受け付ける。指示受付部102は、当該接触状態を保ったスライド動作が操作者により行われたことを、タッチパネル部4731から得られる上記座標位置情報に基づいて検出する。
なお、本発明の一実施形態に係る指示入力装置200は、少なくとも、表示部473、表示制御部101及び指示受付部102を備えた画像形成装置1の部分をいう。
また、上記では、制御部100と表示制御部101を別個のものとしているが、例えば、制御部100が表示制御部101を兼ねるものとしてもよい。
次に、画像形成装置1によるジョブ入力時における設定項目の受付処理の第1実施形態を説明する。図3は、画像形成装置1によるジョブ入力時における設定項目の受付処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図4は表示部473の表示画面の一例を示す図である。図5は、表示部473の表示画面上における操作者による接触操作手順の例を示す図である。
画像形成装置1の主電源がオンとされると、表示制御部101は、図4に例を示す初期画面D1を表示部473に表示させる(S1)。本実施形態では、初期画面D1は、コピー動作のジョブについて各ジョブ項目を指定する指示の入力を受け付ける画面である。この初期画面D1において、表示制御部101は、画像形成装置1の全体を示す装置画像im1を表示させる。そして、この装置画像im1に含まれる各給紙カセットを表示する部分が、開始受付画像である給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3として、表示制御部101によ
り表示される。
また、表示制御部101は、装置画像im1において各排出トレイを示す表示部分、すなわち、メールボックス622であるビン6221,6222,6223と、メイン排出トレイ623と、排出トレイ629とを表示する部分を、終了受付画像である排出トレイ画像op11,op12,op13, op2,op3として、表示部473に表示させる。
さらに、本実施形態では、表示制御部101は、初期画面D1に、ジョブ内容受付画像として、印刷色を受け付けるためのジョブ内容受付画像であるカラー印刷受付画像co1及びモノクロ印刷受付画像co2、レイアウト指定を受け付けるためのジョブ内容受付画像である2in1受付画像p1及び4in1受付画像p2、印刷部数を受け付けるためのジョブ内容受付画像である1部受付画像s1及び2部受付画像s2、後処理の内容を受け付けるためのジョブ内容受付画像であるパンチ画受付像ph1及びステイプル受付画像sp1を、表示部473に表示させる。また、表示制御部101は、給紙カセットの指定により定まる用紙サイズを示す用紙サイズ表示画像ps1を表示部473に表示させる。表示制御部101は、操作者により指定された給紙カセットに応じて、指定された給紙カセットに対応付けられている用紙サイズを用紙サイズ表示画像ps1内に表示させる。
このような初期画面D1の表示後、指示受付部102は、操作者による表示部473の表示画面への接触操作、例えば、指等で表示画面に触れる操作が、タッチパネル部4731により検出されるのを待機する(S2,S2でNO)。
ここで、指示受付部102は、操作者による上記接触操作がタッチパネル部4731により検出され、タッチパネル部4731から接触位置の座標位置情報を取得した場合(S2でYES)、表示制御部101が給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3を表示させている表示部473の表示画面上における位置情報に基づいて、当該操作者による接触操作での接触位置が、給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のいずれかの表示位置となっているかを判断する(S3)。
ここで、指示受付部102が、操作者による接触位置が給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3の表示位置のいずれでもないと判断した場合は(S3でNO)、処理はS1に戻り、指示受付部102は、操作者により給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のいずれかの表示位置に接触されるまで待機する。
一方、指示受付部102が、操作者による接触部分が給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のいずれかであると判断した場合は(S3でYES)、指示受付部102は、給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のうち、当該接触部分に表示されている給紙カセット受付画像に対応付けられている給紙カセット(本実施形態では、図1における給紙カセット142〜144のいずれか)を指定する指示、すなわち、今回のコピー動作での給紙に用いる給紙カセットを指定する指示を受け付ける(S4)。指示受付部102は、このとき、操作者による給紙カセット受付画像への接触操作に基づいて、入力開始指示も同時に受け付ける。指示受付部102は、当該入力開始指示の受付により、この後に入力されるジョブ内容を指定する各指示を受け付ける。すなわち、本実施形態では、給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3は、開始受付画像及びジョブ内容受付画像の両方として用いられている。なお、表示制御部101は、当該給紙カセットの指定が行われた時、用紙サイズ表示画像ps1内に、当該指定された給紙カセットに対応付けられている用紙サイズを表示させる。
指示受付部102は、操作者による表示部473の表示画面への上記接触操作がそのまま継続しているかを、タッチパネル部4731から取得する座標位置情報に基づいて判断する(S5)。指示受付部102は、例えばタッチパネル部4731から座標位置情報が取得されない状態となったことをもって、操作者による上記接触操作が中止されて(操作者が表示画面から指を離した)、表示画面への接触状態が解除されたと判断した場合には(S5でNO)、この時点で既に受け付けている指示、この実施形態では、上記入力開始指示と、ジョブ内容指定指示である給紙カセットを指定する指示とを取り消して(S21)、処理を終了する。
また、指示受付部102は、操作者による上記給紙カセット受付画像への接触操作から続く表示画面への接触状態が継続している状態となっている場合(S5でYES)、表示制御部101によるカラー印刷受付画像co1及びモノクロ印刷受付画像co2の表示位置情報に基づいて、操作者による接触位置が、カラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2のいずれかの表示位置に移動したかを判断する(S6)。なお、指示受付部102は、給紙カセットを指定する指示の受付後、操作者による表示画面への接触状態が続いている間は、当該判断を続ける(S5でYES、S6でNO)。
指示受付部102は、操作者による接触位置がカラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2のいずれかの表示位置に移動したと判断した場合(S6でYES)、カラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2のうち、当該接触位置に表示されている画像に対応付けられている印刷色を、今回のコピー動作での画像形成に用いる色(カラー又はモノクロ)として指定する指示を受け付ける(S7)。
例えば、操作者が、給紙カセット受付画像ct1等に対する接触操作を行って、この接触状態を維持したまま指を表示部473の表示画面上でスライド移動させて、カラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2のいずれかの表示位置に移動させたとき、指示受付部102は、当該移動後の接触位置に表示されているカラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2に対応付けられている印刷色を指定する指示を受け付ける。
指示受付部102は、操作者による上記カラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2への接触に続いて、表示部473の表示画面への接触状態がそのまま継続しているかを、タッチパネル部4731から取得する座標位置情報に基づいて判断する(S8)。指示受付部102は、当該接触状態が解除されたと判断した場合には(S8でNO)、既に受け付けた指示、この実施形態では、上記入力開始指示と、ジョブ内容指定指示である給紙カセットを指定する指示及び印刷色を指定する指示とを取り消して(S21)、処理を終了する。
指示受付部102は、操作者による上記印刷色受付画像への接触操作から続く表示画面への接触状態が継続している場合、上記座標位置情報と、表示制御部101による2in1受付画像p1及び4in1受付画像p2の表示位置情報とに基づいて、操作者による接触位置が、2in1受付画像p1又は4in1受付画像p2のいずれかの表示位置に移動したかを判断する(S9)。なお、指示受付部102は、印刷色を指定する指示の受付後、操作者による表示画面への接触状態が続いている間は、当該判断を続ける(S8でYES、S9でNO)。
指示受付部102は、操作者による接触位置が2in1受付画像p1又は4in1受付画像p2のいずれかの表示位置に移動したと判断した場合(S9でYES)、2in1受付画像p1又は4in1受付画像p2のうち、当該接触位置に表示されている画像に対応付けられているレイアウトを、今回のコピー動作での画像形成に用いるレイアウト(4in1=記録紙1枚に4頁印刷、2in1=記録紙1枚に2頁印刷)として指定する指示を受け付ける(S10)。
さらに、指示受付部102は、操作者による上記レイアウト受付画像である2in1受付画像p1又は4in1受付画像p2への接触に続いて、表示部473の表示画面への接触状態がそのまま継続しているかを、タッチパネル部4731から取得する座標位置情報に基づいて判断する(S11)。指示受付部102は、当該接触状態が解除されたと判断した場合には(S11でNO)、既に受け付けた指示、この実施形態では、上記入力開始指示と、ジョブ内容指定指示である給紙カセット指定指示、印刷色指定指示及びレイアウト指定指示とを取り消して(S21)、処理を終了する。
指示受付部102は、操作者による上記レイアウト受付画像への接触操作から続く表示画面への接触状態が継続している場合、上記タッチパネル部4731から取得される座標位置情報と、表示制御部101による1部受付画像s1及び2部受付画像s2の表示位置情報とに基づいて、操作者による接触位置が、1部受付画像s1又は2部受付画像s2のいずれかの表示位置に移動したかを判断する(S12)。なお、指示受付部102は、レイアウトを指定する指示の受付後、操作者による表示画面への接触状態が続いている間は、当該判断を続ける(S11でYES、S12でNO)。
指示受付部102は、操作者による接触位置が1部受付画像s1又は2部受付画像s2のいずれかの表示位置に移動したと判断した場合(S12でYES)、1部受付画像s1又は2部受付画像s2のうち、当該接触位置に表示されている画像に対応付けられている部数を、今回のコピー動作での画像形成に用いる部数(本実施形態では1部又は2部)として指定する指示を受け付ける(S13)。
この後、さらに、指示受付部102は、1部受付画像s1又は2部受付画像s2への接触に続いて、表示部473の表示画面への接触状態がそのまま継続しているかを、タッチパネル部4731から取得する座標位置情報に基づいて判断する(S14)。指示受付部102は、当該接触状態が解除されたと判断した場合には(S14でNO)、既に受け付けた指示、この実施形態では、上記入力開始指示と、ジョブ内容指定指示である給紙カセット指定指示、印刷色指定指示、レイアウト指定指示及び印刷部数指定指示とを取り消して(S21)、処理を終了する。
指示受付部102は、操作者による上記部数受付画像への接触操作から続く表示画面への接触状態が継続している場合、上記タッチパネル部4731から取得される座標位置情報と、表示制御部101によるパンチ画受付像ph1及びステイプル受付画像sp1の表示位置情報とに基づいて、操作者による接触位置が、パンチ画受付像ph1又はステイプル受付画
像sp1のいずれかの表示位置に移動したかを判断する(S15)。なお、指示受付部10
2は、レイアウトを指定する指示の受付後、操作者による表示画面への接触状態が続いている間は、当該判断を続ける(S14でYES、S15でNO)。
指示受付部102は、操作者による接触位置がパンチ画受付像ph1又はステイプル受付画像sp1のいずれかの表示位置に移動したと判断した場合(S15でYES)、パンチ画受付像ph1又はステイプル受付画像sp1のうち、当該接触位置に表示されている画像に対応付けられている後処理を、今回のコピー動作での画像形成に用いる後処理(本実施形態ではパンチ又はステイプル)として指定する指示を受け付ける(S16)。
この後、指示受付部102は、さらに、操作者による上記後処理画像への接触操作から表示画面への接触状態が継続している状態のままで(S17でYES)、操作者による接触位置が、排出トレイ画像op11,op12,op13,op14,op2,op3に対して行われたか否かを判断し(S18)、指示受付部102は、操作者による接触位置が排出トレイ画像op11,op12,op13,op2,op3のいずれかの表示位置に移動したと判断した場合(S18でYES)、排出トレイ画像op11,op12,op13,op2,op3のうち、当該接触位置に表示されている画像に対応付けられている排出トレイを、今回のコピー動作での画像形成に用いる排出トレイとして指定する指示を受け付ける(S19)。指示受付部102は、このとき、入力終了指示も同時に受け付ける。指示受付部102は、当該入力終了指示の受付後、ジョブ内容を指定する各指示の受け付けを終了する。すなわち、本実施形態では、排出トレイ画像op11,op12,op13, op2,op3は、終了受付画像及びジョブ内容受付画像の両方として機能する。
なお、指示受付部102は、後処理を指定する指示の受付後、操作者による表示画面への接触状態が続いている間は、当該S18の判断を続ける(S17でYES、S18でNO)。指示受付部102は、当該接触状態が解除されたと判断した場合には(S17でNO)、既に受け付けた指示、この実施形態では、上記入力開始指示と、ジョブ内容指定指示である給紙カセット指定指示、印刷色指定指示、レイアウト指定指示、部数指定指示、及び後処理指定指示とを取り消して(S21)、処理を終了する。
このようにして受け付けられた各ジョブ内容指定指示が示す設定項目の内容で、制御部100は、上記指定された給紙カセットから給紙される記録紙を用紙搬送部411により画像形成部12に搬送させ、この記録紙に対して画像形成部12により上記指定された印刷色、レイアウト及び部数で画像形成を行わせ、更に、後処理装置60に上記指定された後処理を行わせた後、用紙搬送部411により上記指定された排出トレイに画像形成後の記録紙を排出させる、という一連の画像形成動作を行わせる(S20)。この後、処理が終了する。
なお、上述した各ジョブ内容指定指示の受付は(S6,S7,S9,S10,S12,S13,S15,S16)、受付順が上記に示した順番に限定されるものではなく、いずれの受付が先に行われてもよい。
この第1実施形態によれば、例えば図5に示すように、操作者が、表示部473に表示されている開始受付画像としての給紙カセット受付画像ct1の表示位置に対して接触操作を行って(図5の(1))、給紙カセット受付画像ct1に対応する給紙カセット142を指定し、図5に実線lnで示すように当該接触動作から連続したスライド動作でジョブ内容受付画像としての印刷色受付画像のモノクロ印刷受付画像co2に対して接触操作を行い(図5の(2))、さらに続けて、レイアウト受付画像の4in1受付画像p2、部数受付画像の1部受付画像s1、そして、後処理受付画像のパンチ画受付像ph1の各表示位置に対して接触操作を行い(図5の(3)〜(5))、さらに当該接触操作に続けたスライド動作で終了受付画像としての排出トレイ画像op2の表示位置に接触操作を行ってメイン排出トレイ623を指定することにより(図5の(6))、入力開始指示、所望の各ジョブ内容指定指示、及び入力終了指示を入力できる。これにより、図5に実線lnで示すように、操作者が、給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のいずれかの表示位置に指で接触し、この指を表示部473の表示画面から離すことなく、カラー印刷受付画像co1又はモノクロ印刷受付画像co2等のジョブ内容受付画像の表示位置を経て、排出トレイ画像op11,op12,op13,op2,op3のいずれかの表示位置まで指を滑らせていけば、操作者が所望の給紙トレイ、印刷色、レイアウト、部数、後処理、及び排出トレイを指定する指示を入力できる。
このため、操作者は、表示画面に対する接触状態を何度も解除する(何度も指を離す)操作を行うことなく、表示画面をなぞる一度の操作で複数の指示を入力可能になるため、複数指示入力時の操作回数を低減できる。また、操作者にとって面倒にならない快適な操作となるため、操作者が体感する操作の快適性が向上する。
これにより、本実施形態によれば、操作者が複数項目についての指示を入力する際の操作性を、操作回数及び操作内容の両面において従来よりも向上させることができる。
次に、画像形成装置1によるジョブ入力時における設定項目の受付処理の第2実施形態を説明する。図6は、画像形成装置1によるジョブ入力時における設定項目の受付処理の第2実施形態を示すフローチャートである。図7は、表示部473の表示画面上における操作者による接触操作手順の例を示す図である。なお、第1実施形態と同様の処理は説明を省略する。
上記第1実施形態では、表示制御部101が初期画面D1に表示させている全ての項目のジョブ内容受付画像について、対応するジョブ内容を指定する指示を指示受付部102が受け付け、制御部100が、画像形成部12等の各機構に、当該指示の示す内容で画像形成動作を行わせるものとしているが、第2実施形態では、表示されている全項目のジョブ内容受付画像についてジョブ内容を指定する指示の入力を必須とするものではない。第2実施形態では、上記入力終了指示が受け付けられた時点で、予め入力が必須として定められている必須ジョブ項目に係るジョブ内容の入力が、指示受付部102に受け付けられていれば足りる。なお、ジョブ内容を示す各ジョブ項目のうち、必須ジョブ項目を示す必須項目情報は、指示受付部102が保有している。
図6を参照して説明すると、第2実施形態では、S36,S37,S39,S40,S42,S43,S45,S46に示す各ジョブ項目の指定受付処理においては、第1実施形態と同様に、各ジョブ内容受付画像への操作者による接触を待機し、接触があった場合に、接触されたジョブ内容受付画像に対応付けられた指定内容の指定を受け付ける。このとき、第2実施形態においては、図6では記載の複雑化を避けるために図示を省略するが、この各ジョブ内容受付画像への操作者による接触待機時に、操作者により終了受付画像及びジョブ内容受付画像としての排出トレイ画像op11,op12,op13, op2,op3に対する接触操作が行われた場合、処理はS49に移る。
そして、操作者による上記接触操作に基づいて上記入力終了指示が受け付けられると(S49)、指示受付部102は、この受付時点で、未入力となっている必須ジョブ項目が存在するか否かを、上記必須項目情報に従って判断する(S50)。
ここで、指示受付部102は、未入力となっている必須ジョブ項目が存在しないと判断した場合(S50でNO)、すなわち、必須ジョブ項目の指定指示の入力が全て受け付けられている場合は、既に受け付けているジョブ内容指定指示を用いて、画像形成部12等に上記画像形成動作を行わせる(S52)。
一方、指示受付部102は、未入力となっている必須ジョブ項目が存在すると判断した場合は(S50でYES)、当該未入力の必須ジョブ項目については、指示受付部102が予め保有しているデフォルトの設定を、当該未入力のジョブ項目を指定する指示として受け付ける(S51)。このようにして受け付けられたジョブ内容で、制御部100は、上記画像形成動作を行わせる(S52)。
例えば、表示制御部101により、第1実施形態と同様に、上記図4に示した初期画面D1が表示部473に表示される場合、指示受付部102は、給紙カセット、印刷色、レイアウト、印刷部数、後処理、排出トレイの各ジョブ項目のうち、例えば、給紙カセット、印刷色、レイアウト、印刷部数、及び排出トレイを必須ジョブ項目とすることを示す必須項目情報を保有している。また、これら各必須ジョブ項目については、それぞれに予め定められたデフォルト設定を有している。例えば、必須ジョブ項目である給紙カセットについては給紙カセット142をデフォルト設定とする旨、印刷色についてモノクロ印刷をデフォルト設定とする旨、レイアウトについては拡縮なしで記録紙1枚に1頁の印刷をデフォルト設定とする旨、印刷部数については1部印刷をデフォルト設定とする旨、排出トレ
イについてはメイン排出トレイ623をデフォルト設定とする旨を示す情報を保有している。
指示受付部102は、必須ジョブ項目である給紙カセット、印刷色、レイアウト、印刷部数、及び排出トレイのうちのいずれかが、入力終了指示を受け付けた時点で未入力となっていると判断した場合には、未入力となっているジョブ項目に対するデフォルト設定を、今回のコピー動作に用いるものとして設定する。
一方、指示受付部102は、入力終了指示を受け付けた時点で、必須ジョブ項目ではないジョブ項目が未入力となっている場合は、例えば、当該ジョブ項目については設定なし、すなわち、当該ジョブ項目を実行しないものとする。例えば、上記例では、後処理は必須ジョブ項目ではないが、この後処理についてジョブ内容を指定する指示が未入力となっている場合には、後処理を行わない設定とする。
例えば、図7に示すように、操作者が、表示部473に表示されている開始受付画像としての給紙カセット受付画像ct1の表示位置に対して接触操作を行って(図7の(1))、給紙カセット受付画像ct1に対応する給紙カセット142を指定し、実線lnで示すように当該接触動作から連続したスライド動作でジョブ内容受付画像としての印刷色受付画像のモノクロ印刷受付画像co2に対して接触操作を行い(図7の(2))、この後、レイアウト受付画像、部数受付画像、後処理受付画像の各表示位置には接触操作を行わずに、上記スライド動作で終了受付画像としての排出トレイ画像op2の表示位置に接触操作を行ってメイン排出トレイ623を指定すると(図7の(3))、指示受付部102は、給紙カセット142、モノクロ印刷、排出トレイ623を指定する各指示と共に、接触操作がされていない必須ジョブ項目であるレイアウト及び印刷部数については、デフォルト設定である、拡縮なしで記録紙1枚に1頁の印刷、1部印刷を指定する各指示を受け付ける。一方、指示受付部102は、接触操作がされておらず必須ジョブ項目でもない後処理については、後処理を行わない設定とする。
この第2実施形態によれば、入力が必須とされる必須ジョブ項目についてジョブ内容を指定する指示が、操作者による上記の接触操作及びスライド動作では入力されなかった場合、すなわち、操作者が必須ジョブ項目についての入力操作をせずに終了受付画像の表示位置に対する接触動作までを行った場合であっても、全てのジョブ項目を設定して、コピー動作(画像形成)のジョブを実行可能な状態とすることができる。また、操作者が特に内容に拘泥しないジョブ項目については、操作者は、指示入力に必要な上記接触操作を省略しても、ジョブ実行が可能な状態とすることができる。これにより、操作者にとっての操作快適性が更に向上する。
また、上記第1及び第2実施形態によれば、操作者は、表示部473に表示される初期画面D1における装置画像im1の給紙カセット受付画像ct1,ct2,ct3のいずれかの表示位置に対して接触操作を行い、このまま接触状態を保って続けるスライド動作で、印刷色画像等のジョブ内容受付画像の表示位置を経て、排出トレイ画像op11,op12,op13, op2,op3のいずれかの表示位置まで接触操作を行うことにより、コピー動作時(画像形成時)における記録紙の流れに合わせた手順で各指示を入力できるので、操作者は、開始受付画像、各ジョブ内容受付画像、及び終了受付画像に対して接触操作を行う手順を直感的に把握可能となり、操作者が体感する操作に対する快適性を更に向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、本発明に係る画像形成装置として、複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、複合機以外のコピー機、スキャナー装置、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置でもよい。
また、図1乃至図7を用いて上記各実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。