JP4754578B2 - 位相比較器及び位相調整回路 - Google Patents

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Description

本発明は、データ通信において、受信したデータをクロック信号に同期する位相調整技術に関する。
機器間においてデータ通信を行う際には、受信側の機器のクロックと送信側の機器のクロックとが同期していない上、電源ノイズや温度などの動作環境の相違によってクロック周波数も同一でないため、受信側の機器では、受信したデータを基にクロックを再生する必要がある。この処理は、一般にタイミングリカバリや、データクロックリカバリなどと呼ばれている。
一般的なタイミングリカバリ技術では、受信側でクロックを発生し、そのクロックと受信データとの位相差を検出し、この検出した位相差に応じて、クロックの周波数又は位相を調整することを繰り返して行っている。
一般的な位相差検出回路を図23に示す。同図において、161はデータ検出回路、162はクロック検出回路、163は判定回路を示す。データ検出回路161及びクロック検出回路162はフリップフロップ回路であって、データピンがHレベルに固定され、クロックピンには各々受信データ、クロックが入力され、また、リセットピンには判定回路163が出力するリセット信号が入力されている。受信データがHになると、データ検出回路161の出力はHとなり、UP信号として出力される。同様に、クロック信号がHになると、クロック検出回路162の出力はHとなり、DOWN信号として出力される。判定回路163は、データ検出回路161の出力とクロック検出回路162の出力とを監視しており、その両方がHになったときにリセット信号を出力する。すなわち、データ検出回路161とクロック検出回路162との両出力がHになった時点でリセットされ、Lに戻る。このため、クロック信号に対してデータが早く来た場合はUP信号が、その逆の場合はDOWN信号が、位相差と同じ期間だけ出力されることになる。これによって、クロック信号の位相がデータに対してどれだけ進んでいるか又は遅れているかが検出される。
このような方法による位相差検出は、簡易な回路で実現可能であるが、フリップフロップ回路の出力遅延などが問題となり、高速なデータ通信に対応することが難しい。このような課題を解決するため、高速なデータ通信では、位相差検出処理を並列化する方法が特許文献1に開示されている。
特許文献1では、受信側の機器のクロックの周波数をデータレートf(f=1/T)の1/(2N+1)(ここでNは1以上の整数)とし、位相差がTとなる第0位相〜第2N位相までの2N+1相のクロック信号を備え、各々のクロック信号とデータとの位相差を検出するために、2N+1個の位相差検出回路を用いた並列処理を行う位相比較器を開示している。
以下の説明では、第K−1位相のクロック信号と記述した場合の位相番号を示すK−1は(Kは0以上で且つ2N以下の整数)、0以上の場合は2N+1で除算した剰余であり、負の場合はK+2Nで求められるとする。
特許文献1で開示されている位相比較器を図24に示す。同図において、140は位相差検出回路、141は比較期間検出回路、142はウィンドウ設定回路、143は遷移点検出回路、144は基準点検出回路、145は判定回路、146は遅延回路であり、このうち、位相差検出回路140、比較期間検出回路141及びウィンドウ設定回路142は、位相比較器に2N+1個ずつ備えられている。
2N+1個のうちK番目(Kは0〜2Nの整数)である第K比較期間検出回路141は、第K位相のクロック信号と第(K−1)位相のクロック信号とを調べ、第K位相のクロック信号がLで且つ第(K−1)位相のクロック信号がHの場合に、第K位相のクロック信号とデータとの位相比較を行う期間であることを示す信号を出力する。第Kウィンドウ設定回路142は、データの立上りエッジで第K比較期間検出回路141の出力信号を取り込み、第(K+1)位相のクロック信号がHになるまで保持し、第K比較イネーブル信号として出力する。
位相差検出回路140では、遷移点検出回路143がデータの立上りエッジに同期してUP信号を出力し、基準点検出回路144がクロック信号の立上りエッジに同期してDOWN信号を出力する。一方、判定回路145は、UP信号とDOWN信号との両方がHの場合か、比較イネーブル信号がLの場合に、遷移点検出回路143と基準点検出回路144との両出力をリセットするクリア信号を出力する。この結果、位相差検出回路140は、比較イネーブル信号がLの期間は何も出力せず、比較イネーブル信号がHになると、図23を用いて説明した位相差検出回路と同様の動作をする。
第K位相差検出回路140は、第K比較イネーブル信号が入力され、データとして遅延回路146で0.5Tだけ遅延されたデータ、クロック信号として第K位相のクロック信号が入力されているので、第Kイネーブル信号がHの間だけ、0.5T遅延したデータと第K位相のクロック信号との位相差を検出し、その結果に応じたUP信号及びDOWN信号を出力する。
図25は、特許文献1の位相比較器のタイミングチャートを示す。ここでは、説明の簡単化のために、クロックの周期をデータレートの1/5として、その場合の第1位相差検出回路の動作についてのみ説明する。
図中、1501〜1505が各々第0位相〜第4位相のクロック信号、1506が第1比較期間検出回路141の出力信号、1507が第1比較イネーブル信号、1508がデータ、1509が0.5T遅延されたデータ、1510、1511が各々UP信号、DOWN信号、1512がクリア信号を示す。
第1比較期間検出回路140は、第0位相のクロック信号1501と第1位相のクロック信号1502との立上りエッジ間の期間だけLとなる信号1506を出力する。第1ウィンドウ設定回路の出力である第1比較イネーブル信号1507は、データ1508の立上りエッジに同期して信号1506をラッチし、その反転信号を出力し、第2位相のクロック信号1503がHになると、リセットされる。よって、第1比較イネーブル信号は、第0位相のクロック信号1501がHで且つ第1位相のクロック信号1502がLである期間に、データの立上りエッジがある場合には、Hとなり、それ以外ではLを維持する。
第1比較イネーブル信号1507がLの期間は、第1位相差検出回路140のクリア信号1512はLとなっており、遷移点検出回路143と基準点検出回路144とはリセットされている。一方、第1比較イネーブル信号1507がHになると、クリア信号1512もHとなり、位相比較動作が開始される。基準点検出回路144は、第1位相のクロック信号1502の立上りエッジに同期してDOWN信号1511を出力し、遷移点検出回路143が、0.5T遅延されたデータ1509の立上りエッジに同期してUP信号1510を出力する。同図では、第1位相のクロック信号1502よりも0.5T遅延されたデータ1509の方が遅れた場合を示しているので、UP信号1510が出力されたタイミングで、判定回路145から出力されるクリア信号1512がLとなり、UP信号1510とDOWN信号1511とがLにリセットされる。次いで、UP信号1510とDOWN信号1511とがLになったことにより、クリア信号1512はHに戻る。
このようにして、第0位相のクロック信号1501と第1位相のクロック信号1502との立上りエッジ間の期間でのデータ遷移については、このように第1位相差検出回路140で処理される。同様に、そのほかの期間で発生したデータ遷移についても、各々、対応する位相差検出回路で処理され、位相比較処理が並列処理で行われる。
特開2004−15689号公報
しかしながら、前記のような構成の位相比較器では、データを0.5T遅延させる遅延回路の精度が、動作に与える影響が大きいという課題がある。遅延回路146の遅延値が正確に0.5Tである場合は、遅延していないデータの中心にクロックエッジが位置するようになるので、データをクロック信号でラッチする上で理想的な関係になる。しかし、遅延回路146の遅延値が0.5Tに対して誤差を含んでいる場合には、クロック信号の位相は、遅延していないデータの中心から誤差分だけずれた形で収束することになる。このような状態では、クロック信号がデータの中心ではなく、前後の遷移点に寄った部分、すなわち、データアイが十分開いていない部分でラッチすることになるため、クロック周波数が一層に高くなった場合などでは、データを正確にラッチできない可能性がある。一般的に、信号の遅延回路の実現には、インバータなどのゲート遅延の利用や、アナログ的に信号の駆動能力を可変させる方法が用いられるが、これらの方法は、電源電圧や温度等の変動に影響を受け易く、精度の高い遅延を実現することは困難である。
更に、別の課題として、不感帯の問題がある。位相差検出回路140は、比較イネーブル信号がHになると、動作を開始するが、実際には、判定回路145がクリア信号をLからHに遷移させ、遷移点検出回路143と基準点検出回路144とのリセットが解除されるまでの間は、不感帯となる。遷移点検出回路143については、入力されるデータは比較イネーブル信号の立上りに対して十分(約0.5T)遅延しているために、不感帯の影響を受けないが、基準点検出回路144は、タイミングによっては不感帯の影響を受ける。不感帯の影響としては、クリア信号の解除が基準点検出回路144のクロック入力に間に合わない場合が考えられるが、この場合、本来、位相差分だけDOWN信号が出るはずが、逆にUP信号が出てしまうという結果となり、位相比較結果自体が誤りとなる。
本発明の目的は、位相比較器において、精度の高い遅延手段を必要とせず、電源電圧や温度などのばらつきに対して安定した位相比較処理を行うことにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、位相比較と、データエッジがウィンドウ内にあるかの判断とを並列に行い、データエッジがウィンドウ内にあった場合にのみ位相比較結果を出力する構成を採用する。
即ち、請求項1記載の発明の位相比較器は、データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、周期が(2N+1)T(Nは1以上の整数)であり且つ位相差が1Tである2N+1相のクロック信号によって位相調整及びデータ受信を行うクロックデータリカバリ手段に用いられ、前記2N+1相のクロック信号のうち第(m−1)位相(m−1は、0以上の場合は2N+1で除算した剰余、負の場合はm+2N)のクロック信号を第1のクロック信号とし、第m位相(mは0以上2N以下の整数)のクロック信号を第2のクロック信号として、前記第1のクロック信号の立上りエッジから前記第2のクロック信号の立上りエッジまでの間の期間として規定される第m比較期間であるかを判定し、第m比較イネーブル信号として出力する2N+1個の比較期間検出手段と、第(N+m)位相(N+mは2N+1で除算した剰余)のクロック信号を基準クロックとし、前記第m比較イネーブル信号、前記データ及び前記基準クロックを入力とし、前記第m比較イネーブル信号が活性のときに前記基準クロックと前記データの位相差情報を出力する2N+1個の位相差検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明の位相比較器は、データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、周期がNT(Nは1以上の整数)であり且つ位相差が0.5Tである2N相のクロック信号によって位相調整及びデータ受信を行うクロックデータリカバリ手段に用いられ、前記2N相のクロック信号のうち第(2m−2)位相(2m−2は、0以上の場合は2Nで除算した剰余、負の場合は2m+2N−2)のクロック信号を第1のクロック信号とし、第2m位相(mは0以上N−1以下の整数)のクロック信号を第2のクロック信号として、前記第1のクロック信号の立上りエッジから前記第2のクロック信号の立上りエッジまでの間の期間として規定される第m比較期間であるかを判定し、第m比較イネーブル信号として出力するN個の比較期間検出手段と、第(2m−1)位相(2m−1は0以上の場合は2Nで除算した剰余、負の場合は2m+2N−1)のクロック信号を基準クロックとして、前記第m比較イネーブル信号、前記データ及び前記基準クロックを入力とし、前記第m比較イネーブル信号が活性のときに前記基準クロックと前記データとの位相差情報を出力するN個の位相差検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、データ信号の遷移点が前記比較期間に発生したかを判定して比較イネーブル信号を出力し、前記位相差検出手段は、前記基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、前記データ信号の遷移点を検出し、UP信号として出力する遷移点検出手段と、前記UP信号を入力とし、前記比較期間内にデータの遷移点の有無を判定する判定手段と、前記UP信号と前記DOWN信号とを各々遅延させる遅延手段と、前記判定手段の出力に応じて、データの遷移があった場合は前記遅延手段の出力を通過させる一方、データの遷移が無かった場合は前記遅延手段の出力をマスクするマスク手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項3記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号がHで且つ前記第2のクロック信号がLの間に、前記比較イネーブル信号を活性し、前記遷移点検出手段は、前記比較期間内に前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在するクロックエッジを検出して、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との両方が出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に、前記第m位相のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号と前記比較完了信号との何れかが出力された場合には、前記クリア信号を出力し、前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに、前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合にマスク処理を開始することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項3記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号がHで且つ前記第2のクロック信号がLの間に、前記比較イネーブル信号を活性し、前記遷移点検出手段は、前記比較期間内に前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在する前記基準クロックのクロックエッジを検出して、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合には出力を停止し、前記マスク手段は、前記遷移点検出手段が前記UP信号を出力していない場合には、前記遅延手段の出力をマスクすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項3記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記判定手段の出力が確定するのに必要な期間経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングでリセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記遷移点検出手段は、前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記UP信号、前記DOWN信号及び前記比較イネーブル信号の全てが出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号を受信した場合、前記比較完了信号を出力する場合、及び前記マスク手段がマスク停止信号を停止している場合の何れかの場合には、前記クリア信号を出力し、前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力して前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合には、前記マスク停止信号を停止してマスク処理を開始することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項6記載の位相比較器において、前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力し、前記リセット信号が出力された場合に前記マスク停止信号を停止し、前記比較イネーブル信号が出力されている期間はマスク処理を停止し、それ以外の期間はマスク処理を行うことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項3記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記遷移点検出手段は、前記データ信号の遷移点を検出した場合には前記UP信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在するクロックエッジを検出し、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合には出力を停止し、前記マスク手段は、前記遷移点検出手段が前記UP信号を出力し且つ前記比較イネーブル信号が出力されている場合には、前記遅延手段の出力を通過し、それ以外の場合はマスクすることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項1又は2記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、データ信号の遷移点における前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号の状態に応じて、前記比較イネーブル信号を活性し、前記位相差検出手段は、前記基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、前記比較イネーブル信号を入力とし、前記比較期間内のデータの遷移点の有無を判定する判定手段と、前記比較イネーブル信号及び前記DOWN信号を各々遅延させる遅延手段と、前記判定手段の出力に応じて、データの遷移があった場合には、前記遅延手段の出力を通過させ、データの遷移がなかった場合には、前記遅延手段の出力をマスクするマスク手段とを備えたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記請求項9記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合にはリセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記クリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記比較イネーブル信号と前記DOWN信号とが共に出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合、前記比較完了信号を出力する場合、及び前記マスク手段がマスク停止信号を停止している場合の何れかの場合には、前記クリア信号を出力し、前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力して前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合には、前記マスク停止信号を停止してマスク処理を開始することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、前記請求項9記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記比較イネーブル信号が出力されていない場合には、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合には、リセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記比較イネーブル信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合は出力を停止し、前記マスク手段は、前記比較イネーブル信号が出力されている場合には、前記遅延手段の出力を通過し、それ以外の場合はマスクすることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、前記請求項4、6、7及び10の何れか1項に記載の位相比較器において、前記マスク手段は、クロック入力ピンに入力された信号に応じて、データ入力ピンに入力された信号を保持且つ出力し、リセット入力ピンに入力された信号に応じて、前記保持した内容をリセットするデータ保持手段であり、前記リセット入力ピンに前記比較完了信号が入力され、前記データ入力ピンが電源電圧に固定され、前記クロック入力ピンに、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの任意のタイミングで解除されるリセット信号が入力されることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記請求項6〜12の何れか1項に記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記UP信号が出力されていると共に前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、前記請求項3〜13の何れか1項に記載の位相比較器において、前記遅延手段の遅延値は、0.5T以上で且つ前記クロック信号の周期−0.5T未満であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、前記請求項1又は2記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、データ信号の遷移点が前記比較期間に発生したかを判定して、比較イネーブル信号を出力し、前記位相差検出手段は、前記データ信号及び前記基準クロックを各々遅延させる遅延手段と、前記遅延された基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、前記遅延されたデータ信号の遷移点を検出し、UP信号として出力する遷移点検出手段と、前記UP信号及び前記DOWN信号を入力とし、位相差検出処理の状態を判定する判定手段と、前記比較イネーブル信号に応じて、前記UP信号と前記DOWN信号との出力を開始し、前記判定手段の出力に応じて、前記UP信号と前記DOWN信号との出力を停止させるマスク手段とを備えたことを特徴とする。
請求項16記載の発明は、前記請求項15記載の位相比較器において、前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記データ信号の遷移点から前記比較イネーブル信号が確定するのに必要な期間経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングでリセットされ、前記遅延手段は、前記データ信号と、前記基準クロックと、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号とを遅延させて、各々、遅延データ信号と、遅延基準クロックと、遅延リセット信号とを出力し、前記遷移点検出手段は、前記遅延データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記基準点検出手段は、前記遅延基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との両方が出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記遅延リセット信号を受信した場合、及び前記比較完了信号が出力された場合の何れかの場合は前記クリア信号を出力し、前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記UP信号と前記DOWN信号とのマスク処理を開始し、前記比較イネーブル信号が出力されたときにマスク処理を停止して前記UP信号及び前記DOWN信号を通過させることを特徴とする。
請求項17記載の発明の位相調整回路は、データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、位相差が発振周波数の1/N(Nは1以上の整数)のN相のクロック信号を出力するVCOと、前記N相のクロック信号と受信データを入力とする請求項3又は6記載の位相比較器と、前記位相比較器が出力するUP信号とDOWN信号とに応じて電流を制御するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力電流を電圧に変換するローパスフィルタとを有し、前記ローパスフィルタの出力電圧に応じて前記VCOの発振周波数を制御することを特徴とする。
請求項18記載の発明の位相調整回路は、データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、発振周波数がNT(Nは1以上の整数)のPLLと、前記PLLの出力クロックを遅延するDLLと、前記DLLの出力を入力としてTずつ位相がずれたN相のクロック信号を出力する遅延線と、前記N相のクロック信号と受信データを入力とする請求項3又は6記載の位相比較器と、前記位相比較器が出力するUP信号とDOWN信号とに応じて電流を制御するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力電流を電圧に変換するローパスフィルタとを有し、前記ローパスフィルタの出力電圧に応じて、前記DLLの遅延値を制御することを特徴とする。
以上により、請求項1〜18記載の発明では、位相比較と、データエッジがウィンドウ内にあるかの判断とが並列に行われる。これにより、クロックの周波数をデータレートf(=1/T)の例えば1/5とした場合に、位相差がTとなる第0位相〜第4位相までの5相のクロック信号が備えられて、遅延手段での遅延時間を、例えば3Tの範囲内で任意に設定できる。従って、従来のように、遅延手段が0.5Tだけ精度良く遅延する場合と比べると、精度の高い遅延手段を必要とせず、電源電圧や温度などのばらつきに対して安定した位相比較処理を行うことが可能である。
更に、UP信号を観測すれば比較期間に対して非同期となるデータの遷移点が正しくラッチされ正常に位相比較が行われたかを判定できるので、位相比較が正常に行われなかった場合には、位相差検出手段の出力を停止できて、誤りのない正確な位相比較が実現される。
以上説明したように、請求項1〜18記載の発明によれば、精度の高い遅延手段を必要とせず、電源電圧や温度などのばらつきに対して安定した位相比較処理を行うことが可能である。
更に、位相比較が正常に行われなかった場合には、位相差検出手段の出力を停止して、誤りのない正確な位相比較を実現できるという顕著な効果を奏する。
以下、本発明の実施形態の位相比較器を図面に基づいて説明する。
以下に説明する位相比較器は、データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、周期が(2N+1)T(Nは1以上の整数)であり且つ位相差が1Tである(2N+1)相のクロック信号によって位相調整及びデータ受信を行うクロックデータリカバリ手段に用いられるものであるが、説明の簡単化のために、N=2で、クロックの周波数がデータレートf(f=1/T)の1/5とした場合の構成について説明を行う。また、説明中に第m−1で示される番号は、m−1が0以上の場合は5で除算した剰余を示し、m−1が負の場合はm+4を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明による位相比較器の第1の実施形態を示す。本実施形態は請求項1、3及び4記載の発明に対応する。
同図において、1は位相比較器、10は比較期間検出回路、11は位相差検出回路、13は第1論理和回路、14は第2論理和回路を示す。
ここで、クロックの周波数はデータレートfの1/5である(5=2N+1、N=2)ので、クロックの信号位相は5相であり、位相比較器1が備える比較期間検出回路(比較期間検出手段)10及び位相差検出回路(位相差検出手段)11は各々第0〜第4までの5個ずつとなる。
第m比較期間検出回路10(mは0〜2N(=4)以下の整数)は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロック、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして入力され、第m比較イネーブル信号を出力する。
第m位相差検出回路11は、第m比較イネーブル信号と、データと、基準クロックとしての第(m+2)位相のクロック信号と、リセット信号としての第(m+3)比較イネーブル信号とを受信し、第mUP信号と第mDOWN信号とを出力する。
各々の位相差検出回路から出力されたUP信号は第1論理和回路13において、DOWN信号は第2論理和回路において、各々、論理和が求められ、位相比較器1の位相比較結果として出力される。
この構成から判るように、5個の位相差検出回路11が各々データレートfの5サイクルに1回だけ動作することにより、並列処理による位相比較処理を実現している。
比較期間検出回路10及び位相差検出回路11の構造を図2に示す。同図において、41は遷移点検出回路、42は基準点検出回路、43は判定回路、44は遅延回路、45はマスク回路を示す。
比較期間検出回路10は、第1のクロックがHで且つ第2のクロックがLの期間に比較イネーブル信号としてLを出力し、それ以外の期間はHを出力する。
遷移点検出回路(遷移点検出手段)41は、データ信号の立上りエッジに同期して比較イネーブル信号の反転信号を保持し、クリア信号が入力された場合には、保持内容をLにするフリップフロップ回路である。また、基準点検出回路(基準点検出手段)42は、基準クロックの立下りエッジに同期して比較イネーブル信号の反転信号を保持し、クリア信号が入力された場合には、保持内容をLにするフリップフロップ回路である。
判定回路(判定手段)43は、遷移点検出回路41と基準点検出回路42との両出力が共にHの間だけ比較完了信号をLにし、且つその期間とリセット信号がLの期間でクリア信号をLにする。
遅延回路(遅延手段)44は、遷移点検出回路41と基準点検出回路42との出力を各々同じだけ遅延させて、出力する。
マスク回路(マスク手段)45は、比較完了信号がLの期間にはHを、それ以外の期間には、リセット信号の立上りエッジに同期してLをマスク制御信号として出力するフリップフロップ回路(データ保持回路)を備えており、マスク制御信号がHの期間のみ遅延回路44の出力信号を通過させ、それ以外の期間ではLを出力する。
図3は、第1(m=1)比較期間検出回路及び第1位相差検出回路の動作のタイミングチャートを示す。以下、図2及び図3に基づいて、位相比較動作を示す。
図1に示した位相比較器の構成よって、図2における第1のクロック信号と第2のクロック信号は、各々、図3における第0(m−1=0の場合に、2N+1(=5)で除算した剰余の「0」)位相のクロックと第1(m=1)位相のクロックに対応する。また、図2における基準クロック信号は図3における第3(N+m=3の場合に、5で除算した剰余=3)位相のクロック、図3におけるリセット信号は第4比較期間検出回路が出力する第4比較イネーブル信号である。
最初に、比較期間内にデータの遷移点がある場合を、図3(a)を用いて説明する。
比較期間検出回路10は、第0位相のクロック500と第1位相のクロック501とを検査し、第0位相のクロック500がHであり且つ第1位相のクロック501がLの期間で、第1比較イネーブル信号505としてLを出力する。この期間を第1比較期間と呼ぶ。それ以外の期間では、比較イネーブル信号505はHを出力している。
位相差検出回路11では、遷移点検出回路41と基準点検出回路42とが、各々、データ507の遷移点と基準クロック503の遷移点とで第1比較イネーブル信号505の反転信号をラッチし、出力する。図3では、基準クロック503の立下りエッジがデータ507の立上りエッジより先であるので、先ず、基準点検出回路が基準クロック503の立下りエッジに同期して出力信号509をHにする。次いで、遷移点検出回路41がデータ507の立上りエッジに同期して出力信号508をHにする。遷移点検出回路41の出力信号508と基準点検出回路42の出力信号509とは、共に、判定回路43と遅延回路44とに入力される。
判定回路43では、遷移点検出回路41の出力信号508と基準点検出回路42の出力信号509とを常時観測しており、その両方の信号がHになったタイミングで比較完了信号510をLに遷移させる。この結果、クリア信号もLとなり、遷移点検出回路41と基準点検出回路42との各々の出力508、509がLにリセットされ、比較完了信号はHに戻る。
遅延回路44は、遷移点検出回路41と基準点検出回路42との両出力508、509を、各々、1Tずつ遅延して、出力する。但し、遅延回路44の遅延値は、1Tに限定されず、0.5T以上で且つマスク制御信号511がLにリセットされる0.5T前までの範囲に設定して良い。ここでは、図1に示す構成の位相比較器を前提としているので、0.5T以上3T以下の範囲で設定することが可能である。5T目は次回の位相調整のための準備期間である。
マスク回路45では、比較完了信号510がLになると、マスク制御信号511がHなり、遅延回路44の出力のマスク処理が解除される。このため、マスク制御信号511がリセット信号506の立上りエッジでLに戻るまでの間、遅延回路44の出力信号は、そのまま、第1位相差検出回路の処理結果である第1UP信号512、第1DOWN信号513として出力される。
次に比較期間内にデータの遷移点がない場合について、図3(b)を用いて説明する。
遷移点検出回路41では、比較イネーブル信号505がLの期間中にデータ507の立上りエッジが存在しないため、出力508はLのまま変化しない。一方、基準点検出回路42では、比較イネーブル信号505がLの期間のちょうど半分の時点に基準クロック503の立下りエッジがくるため、このタイミングで出力509がHになる。しかし、比較完了信号510はHのまま変化しないため、マスク制御信号511もLを維持することになり、マスク回路45は遅延回路44の出力をマスクする。このため、第1位相差検出回路の出力である第1UP信号512と第1DOWN信号513とはLのままとなる。また、基準点検出回路42の出力は、比較完了信号510がLにならないので、リセット信号506がLになるタイミングでLにリセットされる。
前記のように、位相差検出回路11は、所定の比較期間内のデータ遷移点に対して位相比較処理を行う。ここでは、第1位相差検出回路11の動作のみについて説明したが、その他の位相差検出回路でも同様の動作を行う。
第1論理和回路13は、このようにして得られた第0〜第4UP信号の論理和をとり、位相比較器1のUP信号として出力し、第2論理和回路14は第0〜第4DOWN信号の論理和をとり、位相比較器1のDOWN信号として出力する。このような処理によりデータの位相比較が行われる。
(第2の実施形態)
図4は、図1に示す位相比較器1に用いられる位相差検出回路11の第2の実施形態を示す。本実施形態は請求項5記載の発明に対応する。
同図において、61は遷移点検出回路、62は基準点検出回路、63は判定回路、64は遅延回路、65はマスク回路を示す。
比較期間検出回路10は、第1の実施形態と同様に、第1のクロックがHで且つ第2のクロックがLの期間に、比較イネーブル信号としてLを出力し、それ以外の期間はHを出力する。
遷移点検出回路61は、比較イネーブル信号がLの期間のみデータ信号の立上りエッジに同期してHを保持し、比較イネーブル信号がHの期間では値を保持し続け、クリア信号が入力された場合には保持内容をLにするフリップフロップ回路である。
遷移点検出回路62は、比較イネーブル信号がLの期間のみ基準クロックの立下りエッジに同期してHを保持し、比較イネーブル信号がHの期間では値を保持し続け、クリア信号が入力された場合には保持内容をLにするフリップフロップ回路である。
判定回路63は、遷移点検出回路61の出力がHの場合には基準点検出回路62の出力をマスクし、基準点検出回路62の出力がHの場合には遷移点検出回路61の出力をマスクする。
遅延回路64は、判定回路63の出力を各々同じだけ遅延させて出力する。マスク回路65は、遷移点検出回路61の出力がHの期間では遅延回路64の出力を通過させ、それ以外の期間はLにマスクする。
図5は、図4に示す第1比較期間検出回路及び第1位相差検出回路の動作のタイミングチャートを示す。以下、図4及び図5に基づいて位相比較動作を示す。
第1の実施形態と同様に、図4における第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、各々、図5における第0位相のクロックと第1位相のクロックとに対応する。また、図4における基準クロック信号は図5における第3位相のクロックであり、図5におけるリセット信号は第4比較期間検出回路が出力する第4比較イネーブル信号である。
比較期間検出回路10は、第0位相のクロック700と第1位相のクロック701とを検査し、第0位相のクロック700がHであり且つ第1位相のクロック701がLの期間で、第1比較イネーブル信号705としてLを出力する。それ以外の期間では比較イネーブル信号705はHを出力している。
遷移点検出回路61は、比較イネーブル信号705がLの期間にデータ707の遷移点がくると、出力708をHとする。基準点検出回路62も、同様に比較イネーブル信号705がLの期間に基準クロック703の遷移点がくると、Hを出力する。図5では、比較イネーブル信号705がLの期間中、基準クロック703の立下りエッジがデータ707より先にくるので、先ず基準点検出回路62が基準クロック703の立下りエッジに同期してHを出力する。次いで、遷移点検出回路61がデータ707の立上りエッジに同期してHを出力する。
判定回路63では、遷移点検出回路61の出力信号708と基準点検出回路62の出力信号709とを常時観測しており、そのうち一方の信号がHになると、他方がLにマスクされる構成となっている。このため、先に出力された基準点検出回路62の出力709がDOWN判定結果711として出力される。このとき、判定回路63の他方の出力であるUP判定結果710は、DOWN判定結果711によってLにマスクされる。次いで、遷移点検出回路61がHを出力し始めると、DOWN判定結果711もLにマスクされ、その結果として、データ707と基準クロック703との位相差と等しい幅のパルスが形成される。
遅延回路64は、UP判定結果710とDOWN判定結果711とを、各々、1Tずつ遅延して出力する。
マスク回路65では、遷移点検出回路61の出力信号708がHの期間では、遅延回路64の出力712、713を通過させ、それ以外の期間ではLにマスクする。マスク回路65の出力は、そのまま第1UP信号、第1DOWN信号となり、第1位相差検出回路の処理結果として出力される。
このような動作から判るように、図6の遅延回路64の遅延値は、1Tに限定されず、0.5T以上で且つ遷移点検出回路61の出力708がリセットされる0.5T前までの範囲に設定して良い。ここでは、図1に示す構成の位相比較器を前提としているので、0.5T以上2T以下の範囲で設定することが可能である。
これまでの説明では、比較期間内にデータの遷移点があった場合の動作について述べた。一方、比較期間内にデータの遷移点がない場合は、比較イネーブル信号がHのままであるため、遷移点検出回路61と基準点検出回路62とがLを保持し続けるため、状態に変化が発生せず、第1位相差検出回路の出力はLのままとなる。
(第3の実施形態)
図6は本発明による位相比較器の第3の実施形態を示す。本実施形態は請求項6及び7記載の発明に対応する。
同図において、1は位相比較器、10は比較期間検出回路、11は位相差検出回路、12はリセット生成回路、13は第1論理和回路、14は第2論理和回路を示す。
ここで、クロックの周波数はデータレートfの1/5であるので、クロックの位相は5相であり、位相比較器1が備える比較期間検出回路10、位相差検出回路11及びリセット生成回路12は、各々、第0〜第4までの5個ずつとなる。
第m比較期間検出回路10は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロックとして、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして、更に第m位相差検出回路が出力する第mクリア信号を各々入力され、第m比較イネーブル信号を出力する。
第mリセット生成回路12は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロックとして、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして各々入力され、第1のクロックがHで且つ第2のクロックがLの場合には、第mリセット信号としてLを出力し、それ以外の場合にはHを出力する。
第m位相差検出回路11は、第m比較イネーブル信号と、データと、基準クロックとしての第(m+2)位相のクロック信号と、リセット信号としての第(m+3)リセット信号とを受信し、第mクリア信号と、第mUP信号と、第mDOWN信号とを出力する。
各々の位相差検出回路から出力されたUP信号は第1論理和回路13において、DOWN信号は第2論理和回路14において、各々、論理和が求められ、位相比較器1の位相比較結果として出力される。
比較期間検出回路10及び位相差検出回路11の構造を図7に示す。同図において、81は遷移点検出回路、82は基準点検出回路、83は判定回路、84は遅延回路、85はマスク回路を示す。
比較期間検出回路10は、第1のクロックと第2のクロックとをデータ信号の立上りエッジに同期してラッチするフリップフロップ回路で構成されている。更に、これらのフリップフロップ回路は、クリア信号がLになると、保持した結果をリセットする。これらのフリップフロップ回路の出力に応じて、第1のクロックのラッチ結果がHで且つ第2のクロックのラッチ結果がLの場合には、比較期間検出回路10は、比較イネーブル信号としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。
遷移点検出回路81は、データ信号の立上りエッジに同期してHをラッチし、クリア信号が入力された場合には、保持内容をLにリセットするフリップフロップ回路である。また、基準点検出回路82は、基準クロックの立下りエッジに同期してHをラッチし、クリア信号が入力された場合には、保持内容をLにリセットするフリップフロップ回路である。
判定回路83は、遷移点検出回路81と基準点検出回路82との両出力と比較イネーブル信号とが全てHの間だけ比較完了信号をLにし、且つその期間と、リセット信号がLの期間と、マスク制御信号がHの期間の何れかの場合にクリア信号をLにする。
遅延回路84は、遷移点検出回路81と基準点検出回路82との両出力を、各々、同じだけ遅延させて出力する。
マスク回路85は、比較完了信号がLの期間にはHを、それ以外の期間にはリセット信号の立上りエッジに同期してLをマスク制御信号として出力するフリップフロップ回路を備えており、マスク制御信号がHの期間のみ遅延回路84の出力信号を通過させ、それ以外の期間ではLを出力する。
図8は、第1比較期間検出回路10及び第1位相差検出回路11の動作のタイミングチャートを示す。以下、図7及び図8に基づいて位相比較動作を示す。
図6に示した位相比較器の構成より、図7における第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、各々、図8における第0位相のクロックと第1位相のクロックとに対応する。また、図7における基準クロック信号は図8における第3位相のクロックであり、図8におけるリセット信号は第4比較期間検出回路が出力する第4比較イネーブル信号である。
比較期間検出回路10は、第0位相のクロック900と第1位相のクロック901とをデータ907の立上りエッジで保持し、第0位相のクロック900の保持結果がHであり且つ第1位相のクロック901の保持結果がLの場合には、第1比較イネーブル信号905としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。このため、第1比較期間内で発生したデータ907の立上りエッジに同期して、第1比較イネーブル信号905がHになる。
位相差検出回路11では、遷移点検出回路81と基準点検出回路82とが、各々、データ907の遷移点と基準クロック903の遷移点とでHをラッチし、出力する。図8では、基準クロック903の立下りエッジがデータ907より先であるので、先ず基準点検出回路82が基準クロック903の立下りエッジに同期して出力信号909をHにし、次いで、遷移点検出回路81がデータ907の立上りエッジに同期して出力信号908をHにする。遷移点検出回路81の出力信号908と基準点検出回路82の出力信号909とは、共に、判定回路83と遅延回路84とに入力される。
判定回路83では、遷移点検出回路81の出力信号908と、基準点検出回路82の出力信号909と、第1比較イネーブル信号905とを常時観測しており、それら全ての信号がHになったタイミングで比較完了信号910をLに遷移させる。この結果、第1クリア信号もLとなり、遷移点検出回路81と基準点検出回路82と両の出力908、909が各々Lにリセットされ、比較完了信号はHに戻る。また、これと同時に、第1比較期間検出回路10内部のフリップフロップ回路も第1クリア信号によってリセットされ、第1比較イネーブル信号905もLに戻る。
遅延回路84は、遷移点検出回路81と基準点検出回路82との両出力908、909を、各々、1Tずつ遅延して出力する。但し、遅延回路84の遅延値は、1Tに限定されず、0.5T以上で且つマスク制御信号911がLにリセットされる0.5T前までの範囲に設定して良い。ここでは、図6に示す構成の位相比較器を前提としているので、0.5T以上3T以下の範囲で設定することが可能である。
マスク回路85では、比較完了信号910がLになると、マスク制御信号911がHになり、遅延回路84の出力のマスク処理が解除される。このため、マスク制御信号911がリセット信号906の立上りエッジでLに戻るまでの間、遅延回路84の出力信号は、そのまま第1位相差検出回路11の処理結果である第1UP信号912、第1DOWN信号913として出力される。
マスク回路85で生成されるマスク制御信号911は判定回路83にも入力されており、マスク制御信号911がHの期間は第1クリア信号がLに固定される。この結果、第1比較期間検出回路10、遷移点検出回路81及び基準点検出回路82がリセットされ、仮に第1比較期間以外で且つマスク制御信号911がHの期間にデータ907の立上りエッジが発生したとしても、遷移点検出回路81と基準点検出回路82とはLを出力し続けるので、誤った第1UP信号912、第1DOWN信号913が出力されることがない。
これまでの説明では、第1比較期間内にデータ907の立上りエッジが存在する場合について述べた。これに対して、第1比較期間内にデータ907の立上りエッジが存在せず、その他の期間でデータ907の立上りエッジが発生した場合の第1比較期間検出回路10と第1位相差検出回路11の動作について、次に述べる。
データ907の立上りエッジが第1比較期間以外で発生した場合には、第1比較イネーブル信号905はLを維持する。このため、判定回路83から出力される比較完了信号910はHを維持することになり、マスク制御信号911もLのままとなる。その一方で、遷移点検出回路81はデータ907の立上りエッジに同期してHを出力するが、マスク制御信号911がLのままであるため、マスク回路85によってマスクされ、第1UP信号912、第1DOWN信号913は共にLのままとなる。
(第4の実施形態)
図9は、図6に示す位相比較器1に用いられる比較期間検出回路10と位相差検出回路11との第4の実施形態を示す。本実施形態は請求項8記載の発明に対応する。
比較期間検出回路10と位相差検出回路11とは、前記第3の実施形態とほとんど同じ構成である。違いは、比較期間検出回路10において、データ遷移が比較期間内であったとしても、遷移点検出回路81の出力がHとなっていなければ、比較イネーブル信号をHにしないようになっている点である。
また、位相差検出回路11内の判定回路83は、論理の冗長性をなくすために、遷移点検出回路81の出力を観測せず、比較イネーブル信号と基準点検出回路82との両出力が共にHのときにだけ比較完了信号をLにするようになっている。
この構成では、位相比較動作は図8に示す第3の実施形態と同じタイミングチャートとなる。また、この構成では、比較期間検出回路10内部で第1のクロックと第2のクロックとを保持するフリップフロップ回路のためのリセット信号が必要とならない。このため、位相比較器1としては、位相差検出回路11から比較期間検出回路10に渡されていたクリア信号が不要となり、代わりに遷移点検出回路81の出力結果が比較期間検出回路10に渡される構成となる。
尚、比較期間検出回路10及び位相差検出回路11がこの第4の実施形態に開示された構成をとる場合には、第m比較期間検出回路10内部のフリップフロップ回路は、各々、第(m−1)比較期間検出回路10及び第(m+1)比較期間検出回路10内部のフリップフロップ回路のうち、同じ位相のクロックをラッチしているものと共通化できる。このときの位相比較器1の構造を図10に示す。
(第5の実施形態)
図11は、図6に示す位相比較器1に用いられる比較期間検出回路10と位相差検出回路11との第5の実施形態を示す。本実施形態は請求項9記載の発明に対応する。
第3の実施形態との相違点は、位相差検出回路11において、遷移点検出回路81の出力の代わりに比較イネーブル信号を使う構成であるという点である。このため、この構成では、遷移点検出回路81を備える必要がない。この構成では、判定回路83は、比較イネーブル信号と基準点検出回路82との両出力が共にHになった場合に、比較完了信号がLとなる。また、遅延回路84は、比較イネーブル信号と基準点検出回路82の出力とを一定時間遅延させ、出力させる。この構成による位相比較動作は、図8に示す第3の実施形態と同じタイミングチャートとなる。
(第6の実施形態)
図12は、本発明による位相比較器の第6の実施形態を示す。本実施形態は請求項10記載の発明に対応する。
同図において1は位相比較器、10は比較期間検出回路、11は位相差検出回路、12はリセット生成回路、13は第1論理和回路、14は第2論理和回路を示す。
ここで、クロックの周波数はデータレートfの1/5であるので、クロックの位相は5相であり、位相比較器1が備える比較期間検出回路10、位相差検出回路11及びリセット生成回路12は、各々、第0〜第4までの5個ずつとなる。
第m比較期間検出回路10は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロックとして、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして、更に第m位相差検出回路が出力する第(m+3)リセット信号を各々入力され、第m比較イネーブル信号を出力する。
第mリセット生成回路12は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロックとして、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして各々入力され、第1のクロックがHで且つ第2のクロックがLの場合に、第mリセット信号としてLを出力し、それ以外の場合にはHを出力する。
第m位相差検出回路11は、第m比較イネーブル信号と、データと、基準クロックとしての第(m+2)位相のクロック信号と、リセット信号としての第(m+3)リセット信号を受信して、第mクリア信号と、第mUP信号と、第mDOWN信号とを出力する。
各々の位相差検出回路から出力されたUP信号は第1論理和回路13において、DOWN信号は第2論理和回路14において、各々、論理和が求められ、位相比較器1の位相比較結果として出力される。
図13は、図12に示す位相比較器1に用いられる比較期間検出回路10と位相差検出回路11との第6の実施形態を示す。下記、この構成における第1比較期間検出回路と第1位相差検出回路とについて説明する。
この構成では、比較期間検出回路10のフリップフロップ回路をリセットする信号として第4リセット信号を用い、マスク回路85において第1比較イネーブル信号を用いて遅延回路84の出力信号をマスクするという点が図7の構成との相違点である。また、判定回路83では、比較完了信号がLになるか第4リセット信号がLになった場合に、クリア信号がLとなり、遷移点検出回路81と基準点検出回路82とがリセットされる。
この構成による動作のタイミングチャートを図14に示す。図8との相違点は、比較イネーブル信号がLになるタイミングである。比較期間検出回路10は、データ信号の立上りエッジが来る毎に比較期間かどうか判定し、その結果に応じた比較イネーブル信号を出力する。このため、同図において、データ907の2番目の立上りエッジが来たタイミングで比較イネーブル信号はLに戻り、マスク回路85はマスク処理を開始することになる。データの立上りエッジの間隔は最短で2Tであり、この場合、遅延回路84の遅延値の範囲は0.5T以上1.5T以下となる。但し、この構成では、マスク処理の開始タイミングがデータの立上りエッジで決まるために、データ信号のジッタの影響を受ける。このため、遅延値は1.5Tからジッタ分を引いた期間以下に設定するのが望ましい。
一方、比較イネーブル信号がHの期間は、データの立上りエッジが来たとしても、比較期間検出回路10が比較期間かどうかの判定を行わず、直前の判定結果を保持する構成をとれば、比較イネーブル信号がリセットされるタイミングは、第4リセット信号がLになるタイミングとなるので、遅延回路84の遅延値の範囲は0.5T以上2T以下となる。
(第7の実施形態)
図15は、図12に示す位相比較器1に用いられる位相差検出回路11の第7の実施形態を示す。本実施形態は請求項11記載の発明に対応する。
同図において101は遷移点検出回路、102は基準点検出回路、103は判定回路、104は遅延回路、105はマスク回路を示す。
比較期間検出回路10は、第1のクロックと第2のクロックとをデータ信号の立上りエッジに同期してラッチするフリップフロップ回路で構成されている。更に、これらのフリップフロップ回路はリセット信号がLになると保持した結果をリセットする。これらのフリップフロップ回路の出力に応じて、第1のクロックのラッチ結果がHで、第2のクロックのラッチ結果がLで、遷移点検出回路101の出力がHの場合には、比較イネーブル信号としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。
遷移点検出回路101は、データ信号の立上りエッジに同期してHを保持し、リセット信号が入力された場合には、保持内容をLにするフリップフロップ回路である。遷移点検出回路102は、基準クロックの立下りエッジに同期してHを保持し、リセット信号が入力された場合には、保持内容をLにするフリップフロップ回路である。判定回路103は、遷移点検出回路101の出力がHの場合には基準点検出回路102の出力をマスクし、基準点検出回路102の出力がHの場合には遷移点検出回路101の出力をマスクする。
遅延回路104は、判定回路103の出力を各々同じだけ遅延させて出力する。
マスク回路105は、比較イネーブル信号がHの期間は遅延回路104の出力を通過させ、それ以外の期間はLにマスクする。
図16は、図15に示す第1比較期間検出回路及び第1位相差検出回路の動作のタイミングチャートを示す。以下、図15及び図16に基づいて位相比較動作を示す。
これまでの説明と同様に、図15における第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、各々、図16における第0位相のクロックと第1位相のクロックとに対応する。また、図15における基準クロック信号は図16における第3位相のクロックであり、図16におけるリセット信号は第4比較期間検出回路が出力する第4比較イネーブル信号である。
比較期間検出回路10は、第0位相のクロック1000と第1位相のクロック1001とをデータ1007の立上りエッジで保持し、第0位相のクロック1000の保持結果がHであり、第1位相のクロック1001の保持結果がLであり、遷移点検出回路101の出力信号1008がHの場合には、第1比較イネーブル信号1005としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。よって、第1比較期間で発生したデータ1007の立上りエッジで比較イネーブル信号1005がHとなる。
遷移点検出回路101は、データ1007の立上りエッジがくると、出力708をHとする。一方、基準点検出回路62は、基準クロック703の立下りエッジがくると、Hを出力する。図16では、基準クロック1003の立下りエッジがデータ1007より先にくるので、先ず基準点検出回路102が基準クロック1003の立下りエッジに同期してHを出力し、次いで、遷移点検出回路101がデータ1007の立上りエッジに同期してHを出力する。
判定回路103では、遷移点検出回路101の出力信号1008と基準点検出回路102の出力信号1009とを常時観測しており、一方の信号がHになると他方がLにマスクされる構成となっている。このため、先に出力された基準点検出回路102の出力1009がDOWN判定結果1011として出力される。このとき、判定回路103の他方の出力であるUP判定結果1010は、DOWN判定結果1011によってLにマスクされる。次いで、遷移点検出回路101がHを出力し始めると、DOWN判定結果1011もLにマスクされ、その結果として、データ1007と基準クロック1003との位相差と等しい幅のパルスが形成される。
遅延回路104は、UP判定結果1010とDOWN判定結果1011とを各々1Tずつ遅延して出力する。
マスク回路105では、遷移点検出回路101の出力信号1008がHの期間では、遅延回路104の出力1012、1013を通過させ、それ以外の期間ではLにマスクする。マスク回路105の出力はそのまま第1UP信号、第1DOWN信号となり、第1位相差検出回路の処理結果として出力される。
比較期間検出回路10は、次に発生するデータ1007の立上りエッジで比較イネーブル信号1005をLに遷移させる。この時点で、マスク回路105はマスク処理を開始する。
このような動作から判るように、遅延回路104の遅延値は、1Tに限定されず、0.5T以上で且つデータの立上りエッジの最短間隔の0.5T前に設定することができる。データの立上りエッジの最短間隔は2Tであるので、遅延回路104が設定できる遅延値は、0.5T以上1.5T以下となる。しかし、データの立上りエッジはジッタの影響を受けるので、実際には、1.5Tからジッタ分を引いた値にすることが望ましい。また、第6の実施形態で述べたように、比較期間検出回路10が、比較イネーブル信号1005がHの間では比較期間の検出処理を停止する構成とすれば、比較イネーブル信号1005がリセットされるタイミングは、リセット信号がLになるタイミングとなるので、遅延回路104が取り得る遅延値は、0.5T以上2T以下の範囲で設定可能となる。
これまでの説明では、比較期間内にデータの遷移点があった場合の動作について述べた。一方、比較期間内にデータの遷移点がない場合は、比較イネーブル信号がLのままであるため、遷移点検出回路61と基準点検出回路62とがHとなったとしても、マスク回路105の出力はLのまま変化せず、第1位相差検出回路の出力はLのままとなる。
(第8の実施形態)
図17は、図12に示す位相比較器1に用いられる比較期間検出回路10と位相差検出回路11との第8の実施形態を示す。本実施形態は請求項1、3及び4記載の発明に対応する。本実施形態は請求項13記載の発明に対応する。
第7の実施形態との相違点は、位相差検出回路11において、遷移点検出回路101の出力の代わりに、比較イネーブル信号を使う構成である点である。このため、この構成では、遷移点検出回路101を備える必要がない。すなわち、判定回路103が比較イネーブル信号と基準点検出回路102の出力とを受信し、比較イネーブル信号に応じて基準点検出回路102の出力をマスクした結果としてDOWN判定結果を出力し、基準点検出回路102の出力に応じて比較イネーブル信号をマスクした結果としてUP判定結果を出力する構成となる。
ところで、図17の構成は、前記第6の実施形態及び第7の実施形態で述べた、比較イネーブル信号がHの期間は比較期間の検出処理を停止する比較期間検出回路10を備えている。勿論、図13及び図15に示す構成の比較期間検出回路を用いても良いが、遅延回路104の遅延値は、データの立上りエッジの最短間隔で規定される。
図17に示した構成では、位相比較動作は図16に示す第7の実施形態と基本的には同じタイミングチャートとなるが、比較期間検出回路10の構造の違いから、比較イネーブル信号1005がLに戻るタイミングだけが異なる。本構成では、リセット信号1006がLになるタイミングで比較イネーブル信号1005がLになる。
(第9の実施形態)
図18は、本発明による位相比較器の第9の実施形態を示す。本実施形態は請求項15及び16記載の発明に対応する。
同図において、1は位相比較器、10は比較期間検出回路、11は位相差検出回路、12はリセット生成回路、13は第1論理和回路、14は第2論理和回路を示す。
ここで、クロックの周波数はデータレートfの1/5であるので、クロックの位相は5相であり、位相比較器1が備える比較期間検出回路10、位相差検出回路11及びリセット生成回路12は、各々、第0〜第4までの5個ずつとなる。
第m比較期間検出回路10は、第(m−1)位相のクロック信号を第1のクロックとして、第m位相のクロック信号を第2のクロックとして、更に第m位相差検出回路が出力する第mクリア信号を各々入力されて、第m比較イネーブル信号を出力する。
第mリセット生成回路12は、第(m+1)位相のクロック信号を反転して、第mリセット信号として出力する。尚、第mリセット信号として、第(m−2)比較期間や、第(m−1)比較期間にLとなる信号を用いても良いのは、勿論である。
第m位相差検出回路11は、第m比較イネーブル信号と、データと、基準クロックとしての第(m+2)位相のクロック信号と、リセット信号としての第mリセット信号を受信し、第mUP信号と第mDOWN信号を出力する。
各々の位相差検出回路から出力されたUP信号は第1論理和回路13において、DOWN信号は第2論理和回路14において、各々、論理和が求められ、位相比較器1の位相比較結果として出力される。
比較期間検出回路10及び位相差検出回路11の構造を図19に示す。同図において、B1は遷移点検出回路、B2は基準点検出回路、B3は判定回路、B4は遅延回路、B5はマスク回路を示す。
比較期間検出回路10は、第1のクロックと第2のクロックとをデータ信号の立上りエッジに同期してラッチするフリップフロップ回路で構成されている。これらのフリップフロップ回路の出力に応じて、第1のクロックのラッチ結果がHで且つ第2のクロックのラッチ結果がLの場合には、比較イネーブル信号としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。更に、これらのフリップフロップ回路は、比較イネーブル信号がHになると、保持した結果をリセットする。その結果、比較イネーブル信号も直ぐにLに戻るので、結果としてパルス状の信号となる。
マスク回路B5は、マスク制御信号として、比較完了信号がLの期間にはLを、それ以外の期間には比較イネーブル信号の立上りエッジに同期してHを出力するフリップフロップ回路を備えており、マスク制御信号がHの期間でのみ遷移点検出回路B1と基準点検出回路B2との出力信号を通過させ、それ以外の期間ではLを出力する。
遷移点検出回路B1は、遅延回路B4によって遅延されたデータ信号の立上りエッジに同期してHをラッチし、クリア信号が入力された場合には保持内容をLにリセットするフリップフロップ回路である。また、基準点検出回路B2は、遅延回路B4によって遅延された基準クロックの立下りエッジに同期してHをラッチし、クリア信号が入力された場合には、保持内容をLにリセットするフリップフロップ回路である。
判定回路B3は、遷移点検出回路B1と基準点検出回路B2との両出力が全てHの間だけ比較完了信号をLにし、且つその期間と遅延回路B4を介して入力されるリセット信号がLの期間、にクリア信号をLにする。
遅延回路B4は、データ信号、基準クロック信号及びリセット信号を、各々、同じだけ遅延させて出力する。
図20は、第1比較期間検出回路10及び第1位相差検出回路11の動作のタイミングチャートを示す。以下、図19及び図20に基づいて位相比較動作を示す。
図18に示した位相比較器の構成より、図19における第1のクロック信号と第2のクロック信号とは、各々、図20における第0位相のクロックと第1位相のクロックに対応する。また、図19における基準クロック信号は図20における第3位相のクロックが、図20におけるリセット信号は第2位相のクロックの反転信号が各々用いられている。
比較期間検出回路10は、第0位相のクロックC00と第1位相のクロックC01とをデータC07の立上りエッジで保持し、第0位相のクロックC00の保持結果がHであり且つ第1位相のクロックC01の保持結果がLの場合には、第1比較イネーブル信号C05としてHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。このため、図20の最初のデータの立上りエッジでは、第1比較期間内で発生したデータC07の立上りエッジに同期して第1比較イネーブル信号C05がHになる。しかし、この結果、第1比較期間検出回路10内部のフリップフロップ回路がリセットされるため、第1比較イネーブル信号C05は直ぐにLに戻る。
遅延回路B4は、データ信号C07、基準クロックC03及びリセット信号を各々1Tずつ遅延して出力する。但し、遅延回路B4の遅延値は、1Tに限定されず、0.5T以上4T未満の範囲に設定して良い。
位相差検出回路11では、遷移点検出回路B1と基準点検出回路B2とが、遅延回路B4によって各々遅延されたデータC07の遷移点と基準クロックC03の遷移点とでHをラッチし、出力する。図20では、基準クロックC03の立下りエッジがデータC07より先であるので、先ず、基準点検出回路B2が、遅延された基準クロックの立下りエッジに同期して出力信号C09をHに、次いで遷移点検出回路B1が、遅延されたデータの立上りエッジに同期して出力信号C08をHにする。遷移点検出回路B1の出力信号C08と基準点検出回路B2の出力信号C09とは共に判定回路B3に入力される。
判定回路B3では、遷移点検出回路B1の出力信号C08と基準点検出回路B2の出力信号C09とを常時観測しており、それらの信号がHになったタイミングで比較完了信号C10をLに遷移させる。この結果、第1クリア信号もLとなり、遷移点検出回路B1と基準点検出回路B2との出力C08、C09が各々Lにリセットされ、比較完了信号は再びHに戻る。
マスク回路B5では、比較イネーブル信号C05の立上りエッジでマスク制御信号C11がHとなり、遷移点検出回路B1及び基準点検出回路B2の両出力のマスク処理が解除される。一方、比較完了信号C10がLになると、マスク制御信号C11がLになり、遷移点検出回路B1及び基準点検出回路B2の両出力のマスク処理が開始される。マスク処理が解除されている間、遅延回路84の出力信号が、そのまま第1位相差検出回路11の処理結果である第1UP信号C12、第1DOWN信号C13として出力され、マスク処理が開始された後は、第1UP信号C12及び第1DOWN信号C13はLに固定される。
これまでの説明では、第1比較期間内にデータC07の立上りエッジが存在する場合について述べた。これに対して、第1比較期間内にデータC07の立上りエッジが存在せず、その他の期間でデータC07の立上りエッジが発生した場合の第1比較期間検出回路10と第1位相差検出回路11との動作について、次に述べる。
データC07の立上りエッジが第1比較期間以外で発生した場合には、第1比較イネーブル信号C05はLを維持する。この結果、マスク制御信号C11はHになることがない。その一方で、遷移点検出回路B1はデータC07の立上りエッジに同期してHを出力するが、マスク回路B5によってマスクされ、第1UP信号C12、第1DOWN信号C13は共にLのままとなる。
第1比較期間以外では、基準クロックの立下りエッジがないため、比較完了信号C10はLにならないが、遅延されたリセット信号C06が入力されることによってクリア信号がLとなり、Hになった遷移点検出回路をリセットする。
(リセット信号の別の生成例)
これまでの説明では、第m位相差検出回路のリセット信号として、第(m+2)位相のクロックの立上りエッジから第(m+3)位相のクロックの立上りエッジまでの間にLになる信号を用いたが、リセット信号の発生タイミング及びパルス幅も任意に変更することが可能であるのは勿論である。その際には、遅延回路の遅延値をdとすると、第m位相のクロックの立上りエッジから遅延値dだけ経過した時点以降にリセットがかかり、第(m−1)位相のクロックの次サイクルの立上りエッジまでの期間にリセットが解除されるようにしなければならない。
但し、第3〜第4及び第6〜第7の実施形態においては、第m位相差検出回路の遷移点検出回路は、第m比較期間に入る時点で値がリセットされていなければならない。データがジッタを含まず、データビットの幅が正確にTとなっている状態では、ここまでの説明のように、リセットが第(m−1)位相のクロックの立上りエッジで解除されても問題ない。ここまでの説明では、このような理想的な状態を前提として行ったが、データがジッタを含む場合は、第m比較期間開始のT−j(jはジッタ)前の時点にデータの立上りエッジが発生する可能性があるため、リセットは、次の第m比較期間の開始直前からそのT−j前までの間の任意の時点まで維持されなければならない。
また、これまでの説明では、第m位相差検出回路のマスク回路におけるマスク処理の開始タイミングをリセット信号の立上りエッジとしてきたが、第m比較期間が完了した時点から遅延回路の遅延値dとマスク回路を信号が通過するのに必要な時間pだけ経過した時点から次サイクルの第m比較期間の開始までの間に設定できることは勿論である。
尚、ここまでの説明では、遷移点検出回路は、データの立上りエッジに同期して動作する構成を備えていたが、データの立下りエッジに同期していても良い。更にデータの立上りエッジ及び立下りエッジの両方に同期していても良く、この場合には、位相比較動作の頻度が2倍になるので、感度が向上する。但し、先にも述べた通り、第3〜第4及び第6〜第7の実施形態においては、第m位相差検出回路の遷移点検出回路は、第m比較期間に入る時点で値がリセットされていなければならないので、第m位相のクロックの立上りエッジから遅延値dだけ経過した時点以降の任意の時点から次の第m比較期間の開始直前からその0.5T−j前までの間の任意の時点まで維持されなければならない。
(位相調整回路の構成例)
次に、これまで説明してきた位相比較器を利用した位相調整回路について説明する。本実施形態は請求項17及び18記載の発明に対応する。ここでは、位相比較器は、位相数がN(Nは1以上の整数)のクロックを用いて位相比較動作を行うこととする。
図21は、これまでに述べた位相比較器1を用いた位相調整回路の一構成例を示す。同図において、1は位相比較器、2はチャージポンプ、3はローパスフィルタ、4はVCOを示す。
位相比較器1は、第1〜第8の実施形態までに説明した位相比較器であり、データと、VCO4が出力するN相のクロック各々との位相比較を行い、位相比較結果として、UP信号とDOWN信号とをチャージポンプ2に出力する。チャージポンプ2は、受信したUP信号、DOWN信号に応じて電流のON/OFFを制御することによって、VCO4の制御電圧を変化させる。一方、ローパスフィルタ3は、VCO4の制御電圧の高周波成分を除去する。こうして制御される制御電圧に応じてVCO4はクロックの周波数を変化させることによりデータとクロックとの位相関係及びクロック周波数を調整する。
位相比較器1によってVCO4のクロックの調整が行われると、VCO4のクロックの立上りエッジは、データビットのほぼ中央に位置することになる。よって、VCO4から出力される第0位相のクロックから第N位相のクロックまでを使って順次データをラッチすることによって、容易に位相調整が実現できる。
図22は、これまでに述べた位相比較器1を用いた位相調整回路の更に別の構成例を示す。同図において、1は位相比較器、2はチャージポンプ、3はローパスフィルタ、5はPLL、6はDLL、7は遅延線を示す。
PLL5は、周波数がデータレートfの1/Nのクロックを出力する。DLL6は、PLL5が出力するクロックを、ローパスフィルタ3が出力する制御電圧に応じた分だけ遅延される。 更に、遅延線7は、遅延値がTである遅延素子をN−1段備えており、各々の位相差がTのN相のクロックを出力する。位相比較器1は、このN相のクロックとデータとの間で位相比較を行い、UP信号とDOWN信号とを出力する。チャージポンプ2は、受信したUP信号、DOWN信号に応じて電流のON/OFFを制御することにより、DLL6の制御電圧を変化させる。一方、ローパスフィルタ3は、DLL6の制御電圧の高周波成分を除去する。こうして制御される制御電圧に応じてDLL6が遅延値をさせることによって、データとクロックとの位相差が調整される。このように調整されたクロックの立上りエッジは、データビットのほぼ中央に位置することになる。よって、遅延線7から出力される第0位相のクロックから第N位相のクロックまでを使って順次データをラッチすることによって、容易に位相調整が実現できる。
尚、ここまでの説明では、全ての実施形態において、クロックが5相(奇数)の場合について述べたが、これらのクロックが差動信号であると考えれば、位相差が0.5Tで周波数がf/5の10相(偶数)のクロックがあるシステムとみることができるので、クロックの位相数が偶数であっても、これまでの説明と同様の動作をすることが判る。このとき、これまでの説明において基準点検出回路が基準クロックの立下りエッジを反転して用いていたが、その代わりに基準クロックの差動ペアであるクロックの立上りエッジを用いても良いことは容易に類推できる。
以上説明したように、本発明は、位相差の検出において高精度な遅延セルなどを必要としない簡易な構成であり、温度や電源電圧の変動に対しても安定した動作が可能であると共に、比較期間内で正常に位相比較が行われたかどうかを判定できるので、位相比較器や位相調整回路等の用途に適用でき、高速なデータ通信への適用技術として有用である。
本発明の第1及び第2の実施形態の位相比較器の全体構成を示す図である。 同位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路のデータ遷移ありの場合の動作チャートを示す図である。 同位相差検出回路のデータ遷移なしの場合の動作チャートを示す図である。 本発明の第2の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路の動作チャートを示す図である。 本発明の第3及び第4の実施形態の位相比較器の全体構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路の動作チャートを示す図である。 本発明の第4の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態の位相比較器の全体構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 本発明の第6〜第8の実施形態の位相比較器の全体構成を示す図である。 発明の第6の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路の動作チャートを示す図である。 第7の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路の動作チャートを示す図である。 本発明の第8の実施形態の位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 本発明の第9の実施形態の位相比較器の全体構成を示す図である。 同位相比較器に備える位相差検出回路の構成を示す図である。 同位相差検出回路の動作チャートを示す図である。 位図1は相調整回路の構成例を示す図である。 位相調整回路の別の構成例を示す図である。 従来の位相差検出回路の構成を示す図である。 従来の位相差検出回路の別の構成を示す図である。 同従来の位相差検出回路の動作チャートを示す図である。
符号の説明
1 位相比較器
2 チャージポンプ
3 ローパスフィルタ
4 VCO
5 PLL
6 DLL
7 遅延線
10 比較期間検出回路(比較期間検出手段)
11 位相差検出回路(位相差検出手段)
12 リセット生成回路
13 第1論理和回路
14 第2論理和回路
41、61、81、101 遷移点検出回路(遷移点検出手段)
42、62、82、102 基準点検出回路(基準点検出手段)
43、63、83、103 判定回路(判定手段)
44、64、84、104 遅延回路(遅延手段)
45、65、85、105 マスク回路(マスク手段)
141 比較期間検出回路
142 ウィンドウ設定回路
143 遷移点検出回路
144 基準点検出回路
145 判定回路
146 遅延回路

Claims (18)

  1. データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、周期が(2N+1)T(Nは1以上の整数)であり且つ位相差が1Tである2N+1相のクロック信号によって位相調整及びデータ受信を行うクロックデータリカバリ手段に用いられ、
    前記2N+1相のクロック信号のうち第(m−1)位相(m−1は、0以上の場合は2N+1で除算した剰余、負の場合はm+2N)のクロック信号を第1のクロック信号とし、第m位相(mは0以上2N以下の整数)のクロック信号を第2のクロック信号として、
    前記第1のクロック信号の立上りエッジから前記第2のクロック信号の立上りエッジまでの間の期間として規定される第m比較期間であるかを判定し、第m比較イネーブル信号として出力する2N+1個の比較期間検出手段と、
    第(N+m)位相(N+mは2N+1で除算した剰余)のクロック信号を基準クロックとし、
    前記第m比較イネーブル信号、前記データ及び前記基準クロックを入力とし、前記第m比較イネーブル信号が活性のときに前記基準クロックと前記データの位相差情報を出力する2N+1個の位相差検出手段と
    を備えたことを特徴とする位相比較器。
  2. データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、周期がNT(Nは1以上の整数)であり且つ位相差が0.5Tである2N相のクロック信号によって位相調整及びデータ受信を行うクロックデータリカバリ手段に用いられ、
    前記2N相のクロック信号のうち第(2m−2)位相(2m−2は、0以上の場合は2Nで除算した剰余、負の場合は2m+2N−2)のクロック信号を第1のクロック信号とし、第2m位相(mは0以上N−1以下の整数)のクロック信号を第2のクロック信号として、
    前記第1のクロック信号の立上りエッジから前記第2のクロック信号の立上りエッジまでの間の期間として規定される第m比較期間であるかを判定し、第m比較イネーブル信号として出力するN個の比較期間検出手段と、
    第(2m−1)位相(2m−1は0以上の場合は2Nで除算した剰余、負の場合は2m+2N−1)のクロック信号を基準クロックとして、
    前記第m比較イネーブル信号、前記データ及び前記基準クロックを入力とし、前記第m比較イネーブル信号が活性のときに前記基準クロックと前記データとの位相差情報を出力するN個の位相差検出手段と
    を備えたことを特徴とする位相比較器。
  3. 前記請求項1又は2記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、データ信号の遷移点が前記比較期間に発生したかを判定して比較イネーブル信号を出力し、
    前記位相差検出手段は、
    前記基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、
    前記データ信号の遷移点を検出し、UP信号として出力する遷移点検出手段と、
    前記UP信号を入力とし、前記比較期間内にデータの遷移点の有無を判定する判定手段と、
    前記UP信号と前記DOWN信号とを各々遅延させる遅延手段と、
    前記判定手段の出力に応じて、データの遷移があった場合は前記遅延手段の出力を通過させる一方、データの遷移が無かった場合は前記遅延手段の出力をマスクするマスク手段と
    を備えたことを特徴とする位相比較器。
  4. 前記請求項3記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号がHで且つ前記第2のクロック信号がLの間に、前記比較イネーブル信号を活性し、
    前記遷移点検出手段は、前記比較期間内に前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在するクロックエッジを検出して、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との両方が出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に、前記第m位相のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号と前記比較完了信号との何れかが出力された場合には、前記クリア信号を出力し、
    前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに、前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合にマスク処理を開始する
    ことを特徴とする位相比較器。
  5. 前記請求項3記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号がHで且つ前記第2のクロック信号がLの間に、前記比較イネーブル信号を活性し、
    前記遷移点検出手段は、前記比較期間内に前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在する前記基準クロックのクロックエッジを検出して、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合には出力を停止し、
    前記マスク手段は、前記遷移点検出手段が前記UP信号を出力していない場合には、前記遅延手段の出力をマスクする
    ことを特徴とする位相比較器。
  6. 前記請求項3記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記判定手段の出力が確定するのに必要な期間経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングでリセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、
    前記遷移点検出手段は、前記データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、
    前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記UP信号、前記DOWN信号及び前記比較イネーブル信号の全てが出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号を受信した場合、前記比較完了信号を出力する場合、及び前記マスク手段がマスク停止信号を停止している場合の何れかの場合には、前記クリア信号を出力し、
    前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力して前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合には、前記マスク停止信号を停止してマスク処理を開始する
    ことを特徴とする位相比較器。
  7. 請求項6記載の位相比較器において、
    前記マスク手段は、
    前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力し、前記リセット信号が出力された場合に前記マスク停止信号を停止し、前記比較イネーブル信号が出力されている期間はマスク処理を停止し、それ以外の期間はマスク処理を行う
    ことを特徴とする位相比較器。
  8. 請求項3記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、
    前記遷移点検出手段は、前記データ信号の遷移点を検出した場合には前記UP信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、
    前記基準点検出手段は、前記比較期間に存在するクロックエッジを検出し、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合には出力を停止し、
    前記マスク手段は、前記遷移点検出手段が前記UP信号を出力し且つ前記比較イネーブル信号が出力されている場合には、前記遅延手段の出力を通過し、それ以外の場合はマスクする
    ことを特徴とする位相比較器。
  9. 前記請求項1又は2記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、
    データ信号の遷移点における前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号の状態に応じて、前記比較イネーブル信号を活性し、
    前記位相差検出手段は、
    前記基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、
    前記比較イネーブル信号を入力とし、前記比較期間内のデータの遷移点の有無を判定する判定手段と、
    前記比較イネーブル信号及び前記DOWN信号を各々遅延させる遅延手段と、
    前記判定手段の出力に応じて、データの遷移があった場合には、前記遅延手段の出力を通過させ、データの遷移がなかった場合には、前記遅延手段の出力をマスクするマスク手段と
    を備えたことを特徴とする位相比較器。
  10. 前記請求項9記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合にはリセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、
    前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記クリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記比較イネーブル信号と前記DOWN信号とが共に出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合、前記比較完了信号を出力する場合、及び前記マスク手段がマスク停止信号を停止している場合の何れかの場合には、前記クリア信号を出力し、
    前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記マスク停止信号を出力して前記遅延手段の出力のマスク処理を停止し、前記リセット信号が出力された場合には、前記マスク停止信号を停止してマスク処理を開始する
    ことを特徴とする位相比較器。
  11. 前記請求項9記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記比較イネーブル信号が出力されていない場合には、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングで与えられるリセット信号を受信した場合には、リセットされ、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、
    前記基準点検出手段は、前記基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記リセット信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記比較イネーブル信号と前記DOWN信号との何れか一方が出力されている場合には、出力されている信号をそのまま出力し、それ以外の場合は出力を停止し、
    前記マスク手段は、前記比較イネーブル信号が出力されている場合には、前記遅延手段の出力を通過し、それ以外の場合はマスクする
    ことを特徴とする位相比較器。
  12. 前記請求項4、6、7及び10の何れか1項に記載の位相比較器において、
    前記マスク手段は、クロック入力ピンに入力された信号に応じて、データ入力ピンに入力された信号を保持且つ出力し、リセット入力ピンに入力された信号に応じて、前記保持した内容をリセットするデータ保持手段であり、
    前記リセット入力ピンに前記比較完了信号が入力され、前記データ入力ピンが電源電圧に固定され、前記クロック入力ピンに、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの任意のタイミングで解除されるリセット信号が入力される
    ことを特徴とする位相比較器。
  13. 前記請求項6〜12の何れか1項に記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記UP信号が出力されていると共に前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力する
    ことを特徴とする位相比較器。
  14. 前記請求項3〜13の何れか1項に記載の位相比較器において、
    前記遅延手段の遅延値は、0.5T以上で且つ前記クロック信号の周期−0.5T未満である
    ことを特徴とする位相比較器。
  15. 前記請求項1又は2記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、データ信号の遷移点が前記比較期間に発生したかを判定して、比較イネーブル信号を出力し、
    前記位相差検出手段は、
    前記データ信号及び前記基準クロックを各々遅延させる遅延手段と、
    前記遅延された基準クロックのエッジを検出し、DOWN信号として出力する基準点検出手段と、
    前記遅延されたデータ信号の遷移点を検出し、UP信号として出力する遷移点検出手段と、
    前記UP信号及び前記DOWN信号を入力とし、位相差検出処理の状態を判定する判定手段と、
    前記比較イネーブル信号に応じて、前記UP信号と前記DOWN信号との出力を開始し、前記判定手段の出力に応じて、前記UP信号と前記DOWN信号との出力を停止させるマスク手段と
    を備えたことを特徴とする位相比較器。
  16. 前記請求項15記載の位相比較器において、
    前記比較期間検出手段は、前記第1のクロック信号及び前記第2のクロック信号を前記データ信号の遷移点で保持し、前記第1のクロック信号の保持結果がHであり且つ前記第2のクロック信号の保持結果がLである場合には、比較イネーブル信号を出力し、前記データ信号の遷移点から前記比較イネーブル信号が確定するのに必要な期間経過した時点から前記第1のクロック信号の次の立上りエッジまでの間の任意のタイミングでリセットされ、
    前記遅延手段は、前記データ信号と、前記基準クロックと、前記第2のクロック信号の立上りエッジから前記遅延手段で規定される遅延値が経過した時点以降の任意のタイミングで出力され且つ前記第1のクロック信号の次の立上りエッジ直前の長さTの期間内の任意のタイミングで停止されるリセット信号とを遅延させて、各々、遅延データ信号と、遅延基準クロックと、遅延リセット信号とを出力し、
    前記遷移点検出手段は、前記遅延データ信号の遷移点を検出した場合には、前記UP信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記基準点検出手段は、前記遅延基準クロックのクロックエッジを検出した場合には、前記DOWN信号として保持すると共に出力し、前記判定手段が出力するクリア信号を受信した場合には、保持している内容をリセットし、
    前記判定手段は、前記UP信号と前記DOWN信号との両方が出力された場合には、比較完了信号を出力し、更に前記遅延リセット信号を受信した場合、及び前記比較完了信号が出力された場合の何れかの場合は前記クリア信号を出力し、
    前記マスク手段は、前記比較完了信号が出力されたときに前記UP信号と前記DOWN信号とのマスク処理を開始し、前記比較イネーブル信号が出力されたときにマスク処理を停止して前記UP信号及び前記DOWN信号を通過させる
    ことを特徴とする位相比較器。
  17. データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、
    位相差が発振周波数の1/N(Nは1以上の整数)のN相のクロック信号を出力するVCOと、
    前記N相のクロック信号と受信データを入力とする請求項3又は6記載の位相比較器と、
    前記位相比較器が出力するUP信号とDOWN信号とに応じて電流を制御するチャージポンプと、
    前記チャージポンプの出力電流を電圧に変換するローパスフィルタとを有し、
    前記ローパスフィルタの出力電圧に応じて前記VCOの発振周波数を制御する ことを特徴とする位相調整回路。
  18. データレートが1/Tbpsであるデータ通信において、
    発振周波数がNT(Nは1以上の整数)のPLLと、
    前記PLLの出力クロックを遅延するDLLと、
    前記DLLの出力を入力としてTずつ位相がずれたN相のクロック信号を出力する遅延線と、
    前記N相のクロック信号と受信データを入力とする請求項3又は6記載の位相比較器と、
    前記位相比較器が出力するUP信号とDOWN信号とに応じて電流を制御するチャージポンプと、
    前記チャージポンプの出力電流を電圧に変換するローパスフィルタとを有し、
    前記ローパスフィルタの出力電圧に応じて、前記DLLの遅延値を制御する
    ことを特徴とする位相調整回路。
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