JP3185768B2 - 周波数比較器及びこれを用いたクロック抽出回路 - Google Patents

周波数比較器及びこれを用いたクロック抽出回路

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JP3185768B2 JP26412998A JP26412998A JP3185768B2 JP 3185768 B2 JP3185768 B2 JP 3185768B2 JP 26412998 A JP26412998 A JP 26412998A JP 26412998 A JP26412998 A JP 26412998A JP 3185768 B2 JP3185768 B2 JP 3185768B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数比較器及びこ
れを用いたクロック抽出回路に係り、特に入力信号とク
ロック信号の周波数を比較する周波数比較器及びこれを
用いたクロック抽出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の周波数比較器の一例の回路
系統図を示す。また、図4は従来の周波数比較器の動作
説明用タイムチャートを示す。図4(A)に示すクロッ
ク信号の周期を3分割し、その分割された期間だけ論
理”1”となるような3つの信号(すなわち、パルス幅
はクロック信号の周期の1/3で、周期はクロック信号
の周期と同一であるが、位相がクロック信号に対して相
対的に異なる3種類のパルス信号)の中から2つの信号
を選択し、それぞれを第一位相信号、第二位相信号とす
る。ここでは、図4(B)、(C)に示す信号をそれぞ
れ第一位相信号、第二位相信号とする。
【0003】図3において、第一位相信号入力端子1は
第一のD型フリップフロップ(以下、DFFと記す)2
のデータ入力端子に接続されている。DFF2は第二の
DFF3、第三のDFF4と3段縦続接続されている。
すなわち、DFF2のQ出力端子はDFF3のデータ入
力端子に、またDFF3のQ出力端子はDFF4のデー
タ入力端子にそれぞれ接続されている。一方、第二位相
信号入力端子5は第四のDFF6のデータ入力端子に接
続され、そのQ出力端子は第五のDFF7のデータ入力
端子に、またDFF7のQ出力端子は第六のDFF8の
データ入力端子にそれぞれ接続されている。
【0004】第一のAND回路9はDFF3とDFF8
の各Q出力端子からの出力信号の論理積をとり、第二の
AND回路12はDFF6とDFF4の各Q出力端子か
らの出力信号の論理積をとる。AND回路9、11の各
出力端子は周波数大端子10、周波数小端子12にそれ
ぞれ接続されている。また、反転クロック入力端子13
は、DFF3、4、7及び8の各クロック入力端子に接
続されている。更に、比較クロック入力端子14は、比
較クロックのレベルが変化した時点で、論理”1”を一
定期間出力し、それ以外の期間は”0”を出力する変化
点検出回路15に接続され、変化点検出回路15の出力
端子は、DFF2及び6の各クロック入力端子に接続さ
れている。
【0005】次に、上記の構成の従来の周波数比較器の
動作について図4と共に説明する。図4(B)に示す第
一位相信号は、図3の入力端子1を介してDFF2のデ
ータ入力端子に入力され、また、図4(C)に示す第二
位相信号は、図3の入力端子5を介してDFF6のデー
タ入力端子に入力される。一方、比較クロック入力端子
14には、図4(D)に示す比較クロックが入力され、
これにより変化点検出回路15からは比較クロックのレ
ベル変化時点から一定期間のみ論理”1”とされた、図
4(E)に示す検出信号が取り出される。
【0006】この検出信号は、DFF2及び6のクロッ
ク入力端子に入力され、例えばその立ち上がり時点でD
FF2及び6のデータ入力端子に入力されている第一位
相信号、第二位相信号をラッチさせるので、これにより
DFF2、6の各Q出力端子からは図4(F)、(I)
に示す信号が取り出され、次段のDFF3、7にそれぞ
れ入力される。このDFF3、7の各クロック入力端子
には、図4(A)に示したクロック信号と極性が反転し
ている反転クロックが入力されるので、例えばその立ち
上がり時点でDFF3及び7のデータ入力端子に入力さ
れている信号をラッチさせる。
【0007】これにより、DFF3、7の各Q出力端子
からは図4(G)、(J)に示すようにDFF2、6の
各出力信号をクロック信号のほぼ半周期分程度シフトし
た信号が取り出され、次段のDFF4、8にそれぞれ入
力される。このDFF4、8の各クロック入力端子に
も、入力端子13を介して反転クロックが入力されるの
で、その立ち上がり時点でDFF4及び8のデータ入力
端子に入力されている信号がラッチされ、その各Q出力
端子からは図4(H)、(K)に示すようにDFF2、
6の各出力信号をクロック信号の半周期分シフトした信
号が取り出される。
【0008】第一のAND回路9はDFF3と8の各Q
出力信号の論理積をとり、図4(L)に示す信号を周波
数大端子10へ出力する。また、第二のAND回路11
はDFF4と7の各Q出力信号の論理積をとるが、DF
F4と7の各Q出力信号は図4(H)、(I)に示すよ
うに、同時に論理”1”となることはないので、常時論
理”0”の信号を周波数小端子12へ出力する。
【0009】このように、図4の例では、図4(D)に
示す比較クロックの周期が、図4(A)に示すクロック
信号の周期に比べて大きい場合であり、つまり、クロッ
ク信号の周波数が比較クロックの周波数の1/(2N)
倍(ただし、Nは自然数)に対して大きい場合であり、
周波数大端子10と周波数小端子12のうち、周波数大
端子10のみに図4(L)に示すように、論理”1”の
信号が出力される。これとは逆に、クロック信号の周波
数が比較クロックの周波数の1/(2N)倍(ただし、
Nは自然数)に対して小さい場合には、周波数大端子1
0と周波数小端子12のうち、周波数小端子12のみに
論理”1”の信号が出力される。
【0010】この周波数比較器は、従来より図5に示す
ブロック図のクロック抽出回路に用いられる。同図中、
周波数比較器37が図3に示す構成の周波数比較器であ
る。図5において、データ入力端子31より入力された
データ信号は、位相比較器32に供給され、ここで後述
する電圧制御発振器34の出力信号との間で、それぞれ
の立ち上がりの位相差に応じた位相誤差信号に変換され
た後、ループフィルタ33の第一の入力端子に供給さ
れ、ここでループフィルタ33の第二の入力端子に入力
される周波数比較器37の出力信号と平均化される。
【0011】ループフィルタ33の出力信号は、電圧制
御発振器34に制御電圧として印加され、その出力発振
周波数を制御する。電圧制御発振器34より取り出され
た信号は、位相比較器32に供給されると共に出力端子
39へ抽出クロックとして出力される一方、クロックデ
コーダ回路38にクロック信号として供給され、またイ
ンバータ36により極性反転された後、周波数比較器3
7に反転クロックとして供給される。
【0012】クロックデコーダ回路38は電圧制御発振
器34の出力信号の周期を3分割し、その分割された期
間だけ論理”1”となるような3つの信号の中から2つ
の信号を選択し、それぞれを第一位相信号、第二位相信
号として周波数比較器37内の図3の入力端子1及び5
に入力する。また、インバータ36の出力信号は反転ク
ロックとして周波数比較器37内の図3の反転クロック
入力端子14に入力される。更に、入力端子35を介し
て周波数比較器37内の図3の比較クロック入力端子1
4に比較クロックが入力される。
【0013】これにより、周波数比較器37はデータ入
力端子31の入力データの基本周波数が、比較クロック
の周波数の1/(2N)倍となっているときは動作せ
ず、周波数比較器37がクロック抽出回路に与える影響
はない。
【0014】しかし、例えばコンピュータネットワーク
でデータを送受信する場合には、送信側のコンピュータ
のマスタクロック発生用の発振器のクロック信号周波数
と受信側のコンピュータのマスタクロック発生用の発振
器の周波数が、経年変化や製造ばらつき、温度差などの
周囲環境条件の相違などに起因して僅かに異なっている
場合があり、この場合には図5の例では入力データの基
本周波数の1/(2N)倍の周波数に対し、比較クロッ
ク周波数が僅かに異なっていることになり、データの変
化点が第一位相から第二位相へ、第二位相から第一位相
へ変化してしまい、周波数比較器が動作してしまうこと
になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の周波数比較器で
は、入力データの周波数とクロック信号の周波数がぴっ
たり一致するまで、周波数大端子10又は周波数小端子
12に信号が出力される。しかし、このような周波数比
較器を入力データの基本周波数が比較クロック信号の周
波数の整数倍に対し、僅かに変動するクロック抽出回路
などに使用した場合、その僅かな変動でも周波数大端子
又は周波数小端子に信号を出力してしまい、クロック抽
出回路に抽出されたクロック信号のジッタ量を大きくす
るなど特性に影響を与えてしまうという問題がある。
【0016】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
入力データの基本周波数が比較クロック信号の周波数の
整数倍に対し僅かに変動するクロック抽出回路に使用し
ても、抽出されたクロック信号のジッタ量を抑圧し得る
周波数比較器及びこれを用いたクロック抽出回路を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の周波数比較器は、クロック信号の周期の1
/M倍(Mは3以上の自然数)の期間のパルス幅を有
し、かつ、互いに異なる位相のM個の、クロック信号と
同一周期のパルスのうち、隣接する位相の2つの信号を
選択してそれぞれ第一位相信号、第二位相信号として入
力する入力手段と、クロック信号の周期に対して2N倍
(Nは自然数)の周期を本来有すべき比較クロックのレ
ベル変化点を検出する変化点検出回路と、入力手段によ
り入力された第一位相信号、第二位相信号を、変化点検
出回路の出力信号に基づいて別々に保持する第1、第2
の保持回路と、入力手段により入力された第一位相信
号、第二位相信号を別々に、一定時間遅延する第1、第
2の遅延回路と、第1、第2の遅延回路により遅延され
た第一位相信号、第二位相信号を、変化点検出回路の出
力信号に基づいて別々に保持する第3、第4の保持回路
と、第1、第2の保持回路の出力信号を、クロック信号
又はその反転信号に基づいて別々に2段シフトする第
1、第2のシフト回路と、第3、第4の保持回路の出力
信号を、クロック信号又はその反転信号に基づいて別々
に保持する第5、第6の保持回路と、第1のシフト回路
の出力信号と第6の保持回路の論理演算をして周波数小
端子へ信号を出力する第1の論理回路と、第2のシフト
回路の出力信号と第5の保持回路の論理演算をして周波
数大端子へ信号を出力する第2の論理回路とを有する構
成としたものである。
【0018】この発明では、比較クロックの周期とクロ
ック信号の周期の2N倍に対する周期差が、第1及び第
2の遅延回路の遅延時間以内の期間で変動した場合は、
第3又は第4の保持回路により第一位相信号又は第二位
相信号が保持されないため、周波数比較器が動作しない
ようにできる。
【0019】また、上記の目的を達成するため、本発明
のクロック抽出回路は、データ入力端子からの入力デー
タと比較信号との位相誤差を検出する位相比較器と、ル
ープフィルタと、ループフィルタの出力電圧に基づいて
出力信号周波数が制御され、少なくともその出力信号を
比較信号として位相比較器に入力すると共に抽出クロッ
クを出力する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の出力
信号をクロック信号として受け、その周期の1/M倍
(Mは3以上の自然数)の期間のパルス幅を有し、か
つ、互いに異なる位相のM個の、クロック信号と同一周
期のパルスのうち、隣接する位相の2つの信号を選択し
てそれぞれ第一位相信号、第二位相信号として出力する
クロックデコーダ回路と、クロック信号の周期に対して
2N倍(Nは自然数)の周期を本来有すべき比較クロッ
クとクロックデコーダ回路よりの第一位相信号、第二位
相信号と電圧制御発振器の出力信号をクロック信号とし
て受け、それらの信号に基づいて周波数比較を行い、そ
の比較結果を位相比較器の出力位相誤差信号と共にルー
プフィルタに供給する周波数比較器とよりなるクロック
抽出回路において、周波数比較器として上記の本発明の
周波数比較器を用いるようにしたものである。
【0020】この発明では、比較クロックの周期とクロ
ック信号の周期の2N倍に対する周期差が、第1及び第
2の遅延回路の遅延時間以内の期間で変動した場合に動
作しない周波数比較器を使用してクロック抽出ができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる周波数比較
器の一実施の形態の回路系統図を示す。同図中、図3と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略
する。図1において、第一位相入力端子1は第一のDF
F2のデータ入力端子に接続される一方、第一の遅延回
路17を介して第七のDFF19のデータ入力端子に接
続されている。DFF19のQ出力端子は第八のDFF
20のデータ入力端子に接続されている。一方、第二位
相入力端子5は第四のDFF6のデータ入力端子に接続
される一方、第二の遅延回路18を介して第九のDFF
21のデータ入力端子に接続されている。DFF21の
Q出力端子は第十のDFF22のデータ入力端子に接続
されている。
【0022】反転クロック入力端子13はDFF3、
4、7、8、20及び22のクロック入力端子に接続さ
れている。更に、比較クロック入力端子14は、変化点
検出回路15を介してDFF2、6、19及び21のク
ロック入力端子に接続されている。また、DFF6及び
7と3段縦続接続されている最終段のDFF8のQ出力
端子と、DFF20のQ出力端子は2入力の第一のAN
D回路23の入力端子に接続されている。また、DFF
2及び3と3段縦続接続されている最終段のDFF4の
Q出力端子と、DFF22のQ出力端子は2入力の第二
のAND回路24の入力端子に接続されている。更に、
AND回路23、24の出力端子は周波数大端子10、
周波数小端子12にそれぞれ接続されている。
【0023】この実施の形態の周波数比較器は、クロッ
ク信号の周期に対して比較クロックの周期が2N倍のと
き(換言すると、クロック信号の周波数に対して比較ク
ロックの周波数が1/(2N)倍のとき)に動作する
(ただし、Nは自然数)。
【0024】次に、この実施の形態の動作について、図
2のタイムチャートを併せ参照して説明する。図2は同
図(F)に示す比較クロック信号の周期が、同図(A)
に示すクロック信号の周期の2N倍にくらべて僅かに大
きい場合であるが、その周期の差が第一の遅延回路17
及び第二の遅延回路18の伝搬遅延時間分の期間より小
さい場合である。なお、遅延回路17及び18の遅延時
間は、完全同一でなくてもよく、通常は略同一の値であ
るが、若干異なっていてもよい。
【0025】図2(A)に示すクロック信号の周期を三
等分し、その分割された期間だけ”1”で、周期はクロ
ック信号と同一周期である3つの信号の中から隣り合う
2つの信号を選択し、それぞれ図2(B)に示す第一位
相信号、同図(C)に示す第二位相信号として入力端子
1、5に入力する。ここで、第一位相位置の開始から第
一の遅延回路17及び第二の遅延回路18の遅延時間分
の期間をデッドゾーンと呼ぶ。また、第一位相位置を第
一の遅延回路17の遅延時間分だけずらした期間を第四
位相位置と呼び、第二位相位置を第二の遅延回路18の
遅延時間分だけずらした期間を第三位相位置と呼ぶもの
とする。
【0026】従って、第一位相入力端子1より入力され
た図2(B)に示す第一位相信号は、直接にDFF2の
データ入力端子に入力されると共に、第一の遅延回路1
7により遅延されて同図(C)に示す遅延信号とされた
後、DFF19のデータ入力端子に印加される。図2
(D)はこのときのデッドゾーン波形を示す。同様に、
第二位相入力端子5より入力された図2(E)に示す第
二位相信号は、直接にDFF6のデータ入力端子に入力
されると共に、第二の遅延回路18により遅延されてD
FF20のデータ入力端子に印加される。
【0027】一方、比較クロック入力端子14を介して
入力された図2(F)に示す比較クロックは変化点検出
回路15に供給され、ここで比較クロックのレベルが変
化する毎に論理”0”から論理”1”に変化し、一定時
間後に論理”1”から論理”0”に変化する図2(G)
に示す検出信号とされた後、DFF2、6、19及び2
1のクロック入力端子に入力され、その立ち上がり時点
でDFF2、6、19及び21のデータ入力端子に入力
される信号をラッチさせる。これにより、DFF19の
Q出力端子からは図2(H)に示すように論理”0”の
信号が出力される。
【0028】また、図2(A)に示すクロック信号の論
理”1”と”0”をそれぞれ論理”0”と”1”に反転
した反転クロック信号が反転クロック入力端子13に入
力される。この反転クロック信号は、DFF3、7、2
0及び22のクロック入力端子に入力され、その立ち上
がり時点でDFF3、7、20及び22のデータ入力端
子に入力される信号をラッチさせる。これにより、DF
F20のデータ入力端子には論理”0”の信号がDFF
19から入力されているので、DFF20のQ出力端子
からは図2(I)に示すように論理”0”の信号が出力
される。
【0029】一方、DFF6はそのクロック入力端子に
入力される変化点検出回路15からの検出信号が論理”
0”から論理”1”になった時刻t1で、そのデータ入
力端子に入力される遅延回路18からの論理”1”の第
二位相信号の遅延信号が入力されるので、図2(J)に
示すように時刻t1で論理”1”となる信号がDFF6
より取り出される。このDFF6のQ出力信号は、DF
F7のデータ入力端子に入力され、そのクロック入力端
子に入力される図2(A)に示したクロック信号と極性
が反転している反転クロックの立ち上がり時点でラッチ
される。
【0030】これにより、反転クロックの立ち上がり時
点t2でDFF7のQ出力信号は、図2(K)に示すよ
うに、論理”1”となる。このDFF7のQ出力信号
は、DFF8のデータ入力端子に入力され、DFF8の
クロック入力端子に入力される図2(A)に示したクロ
ック信号と極性が反転している反転クロックの立ち上が
り時点でラッチされる。
【0031】従って、時刻t2の次の反転クロックの立
ち上がり時点t3でDFF8のQ出力信号は、図2
(L)に示すように、論理”1”に変化する。すなわ
ち、DFF8のQ出力端子からはDFF7のQ出力信号
をクロック信号の半周期分シフトした信号が取り出され
る。同様に、DFF4のQ出力端子からもDFF3のQ
出力信号をクロック信号の半周期分シフトした信号が取
り出されるが、DFF3のQ出力信号は時刻t3の時点
では論理”0”である。
【0032】AND回路23は図2(I)に示すDFF
20のQ出力信号と、同図(L)に示すDFF8のQ出
力信号とがそれぞれ入力されるが、DFF20のQ出力
信号は常時論理”0”であるので、AND回路23から
はDFF8のQ出力信号のレベル変化に無関係に同図
(M)に示すように、論理”0”の信号が取り出され
る。従って、図2の例のように、比較クロック信号の周
期がクロック信号の周期の1/(2N)倍にくらべて僅
かに大きい場合は、周波数大端子10には信号が出力さ
れない。
【0033】すなわち、図2の場合は、比較クロック信
号の変化点が第三位相位置からデッドゾーンを通り第四
位相位置へ変化することになる。図1の周波数大端子1
0は、第三位相位置から第四位相位置への変化を検出す
ることにより、比較クロックの周期がクロック信号の周
期の2N倍より大きいことを検出しているが、その周期
差、つまり周波数差が小さいときは、第三位相位置から
第四位相位置への変化の間に、デッドゾーンを通ること
になり、周波数大端子10には信号を出力しない。
【0034】また、比較クロックの周期がクロック信号
の周期の2N倍よりも僅かに小さいときも、同様に第二
の遅延回路18を用いてデッドゾーンを設ける構成にな
っており、その周期差、つまり周波数差が小さいとき
は、周波数小端子12には信号を出力しない。このよう
に、この実施の形態では、比較クロックの位相位置の遷
移を検出して周波数比較を行う周波数比較器において、
デッドゾーンを設け、クロック周波数の比較クロックの
周波数の1/(2N)倍に対する周波数差が小さいとき
は、そのデッドゾーンを必ず通ることを利用し、その場
合は周波数差検出を行わないように構成している。
【0035】次に、本発明のクロック抽出回路について
説明する。本発明のクロック抽出回路の実施の形態は、
図5に示した位相比較器32、周波数比較器37、ルー
プフィルタ33及び電圧制御発振器34からなるクロッ
ク抽出回路の周波数比較器37として上記の実施の形態
の周波数比較器を使用した構成である。このクロック抽
出回路によれば、比較クロックの周期が抽出されたクロ
ック信号の周期の2N倍に対し、第一の遅延回路17及
び第二の遅延回路18の遅延時間分のずれ以内であれ
ば、周波数比較器は動作せず、クロック抽出回路に抽出
されたクロック信号のジッタ量などを大きくするなどの
特性変動を無くすことができる。
【0036】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えばクロック信号の周期を四分
割、五分割等、三分割よりも多分割してその分割された
期間だけ論理”1”となるような信号を用いる場合も、
同様にして隣り合う位相の2つの位相信号を用いて本発
明を適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の周波数比
較器によれば、比較クロックの周期とクロック信号の周
期の2N倍に対する周期差が、第1及び第2の遅延回路
の遅延時間以内の期間で変動した場合は、第3又は第4
の保持回路により第一位相信号又は第二位相信号が保持
されず、周波数比較器が動作しないようにしたため、入
力クロック信号が比較クロックに対し僅かに変動した場
合は、応答することなく周波数比較信号を出力しない周
波数比較器を実現することができる。
【0038】また、本発明のクロック抽出回路によれ
ば、入力クロック信号が比較クロックに対し僅かに変動
した場合は、応答することなく周波数比較信号を出力し
ない周波数比較器を使用しているため、入力データの基
本周波数が比較クロックの周波数の1/(2N)倍に対
して僅かに変動するときは、周波数比較器が動作してし
まうことに起因する抽出クロックのジッタ量を大きくさ
せる現象を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる周波数比較器の一実施の形態のブ
ロック図である。
【図2】図1の動作説明用タイムチャートである。
【図3】従来の周波数比較器の一例のブロック図であ
る。
【図4】図3の動作説明用タイムチャートである。
【図5】本発明を適用し得るクロック抽出回路の一例の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 第一位相入力端子 2〜4、6〜8、19〜22 D型フリップフロップ 5 第二位相入力端子 10 周波数大端子 12 周波数小端子 13 反転クロック入力端子 14、35 比較クロック入力端子 15 変化点検出回路 17 第一の遅延回路 18 第二の遅延回路 23、24 AND回路 31 データ入力端子 32 位相比較器 33 ループフィルタ 34 電圧制御発振器 37 周波数比較器 38 クロックデコーダ回路 39 抽出クロック出力端子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号の周期の1/M倍(Mは3
    以上の自然数)の期間のパルス幅を有し、かつ、互いに
    異なる位相のM個の、前記クロック信号と同一周期のパ
    ルスのうち、隣接する位相の2つの信号を選択してそれ
    ぞれ第一位相信号、第二位相信号として入力する入力手
    段と、 前記クロック信号の周期に対して2N倍(Nは自然数)
    の周期を本来有すべき比較クロックのレベル変化点を検
    出する変化点検出回路と、 前記入力手段により入力された前記第一位相信号、第二
    位相信号を、前記変化点検出回路の出力信号に基づいて
    別々に保持する第1、第2の保持回路と、 前記入力手段により入力された前記第一位相信号、第二
    位相信号を別々に、一定時間遅延する第1、第2の遅延
    回路と、 前記第1、第2の遅延回路により遅延された前記第一位
    相信号、第二位相信号を、前記変化点検出回路の出力信
    号に基づいて別々に保持する第3、第4の保持回路と、 前記第1、第2の保持回路の出力信号を、前記クロック
    信号又はその反転信号に基づいて別々に2段シフトする
    第1、第2のシフト回路と、 前記第3、第4の保持回路の出力信号を、前記クロック
    信号又はその反転信号に基づいて別々に保持する第5、
    第6の保持回路と、 前記第1のシフト回路の出力信号と前記第6の保持回路
    の論理演算をして周波数小端子へ信号を出力する第1の
    論理回路と、 前記第2のシフト回路の出力信号と前記第5の保持回路
    の論理演算をして周波数大端子へ信号を出力する第2の
    論理回路とを有することを特徴とする周波数比較器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のシフト回路は、それ
    ぞれ2段縦続接続されたフリップフロップからなること
    を特徴とする請求項1記載の周波数比較器。
  3. 【請求項3】 前記Mの値は3であり、前記第1乃至第
    6の保持回路は、それぞれD型フリップフロップである
    ことを特徴とする請求項1記載の周波数比較器。
  4. 【請求項4】 データ入力端子からの入力データと比較
    信号との位相誤差を検出する位相比較器と、ループフィ
    ルタと、前記ループフィルタの出力電圧に基づいて出力
    信号周波数が制御され、少なくともその出力信号を前記
    比較信号として前記位相比較器に入力すると共に抽出ク
    ロックを出力する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振
    器の出力信号をクロック信号として受け、その周期の1
    /M倍(Mは3以上の自然数)の期間のパルス幅を有
    し、かつ、互いに異なる位相のM個の、前記クロック信
    号と同一周期のパルスのうち、隣接する位相の2つの信
    号を選択してそれぞれ第一位相信号、第二位相信号とし
    て出力するクロックデコーダ回路と、前記クロック信号
    の周期に対して2N倍(Nは自然数)の周期を本来有す
    べき比較クロックと前記クロックデコーダ回路よりの第
    一位相信号、第二位相信号と前記電圧制御発振器の出力
    信号をクロック信号として受け、それらの信号に基づい
    て周波数比較を行い、その比較結果を前記位相比較器の
    出力位相誤差信号と共に前記ループフィルタに供給する
    周波数比較器とよりなるクロック抽出回路において、前
    記周波数比較器として請求項1記載の周波数比較器を用
    いることを特徴とするクロック抽出回路。
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