JP4735338B2 - エアバッグカバー - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されてエアバッグの突出用開口を形成可能に、周囲の薄肉の破断予定部を破断させて開く扉部を有して、型成形によって形成される合成樹脂製のエアバッグカバーに関する。
従来、合成樹脂製のエアバッグカバーでは、エアバッグに押された際、扉部を開かせて、突出用開口を形成できるように、扉部の周囲に薄肉の破断予定部を形成していた(例えば、特許文献1参照)。この破断予定部は、射出成形されたエアバッグカバーの裏面側に凹溝を設けて構成されており、さらに、寸法精度を高めた深さに加工できるように、超音波カッタ等の加工具の切刃を利用して切れ目を入れる切り込み加工により、形成されていた。さらに、破断予定部における扉部の開き時のヒンジ部から離れた扉部の先端側の部位であって、直線状に配設される部位(先側直線状部位)では、その付近での通常の押圧時におけるエアバッグカバーの凹みを少なくできるように(接触時にぺこぺこ凹まないように)、凹み防止の厚肉部位を設けるために、先側直線状部位に沿って断面形状をジグザク状に加工して、薄肉部位を設けながら断続的に厚肉部位を設ける場合もあった。
勿論、破断予定部の先側直線状部位に厚肉部位と薄肉部位とを設けるエアバッグカバーとしては、切り込み加工を採用せずに、エアバッグカバーの射出成形時に、一体的に厚肉部位と薄肉部位とを断続的に設ける場合もあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−289254号公報 特開平5−105016号公報
しかし、射出成形等の型成形により、エアバッグカバーを成形し、その後、切り込み加工により、破断予定部において、断面をジクザグ状とする先側直線状部位を形成しても、通常使用時の押圧時に不必要に凹むことを防止できる断面形状では、破断予定部における先側直線状部位の破断荷重を低減させ難く、特に、一種類の例えばポリオレフィン系等の合成樹脂材料で形成する一層タイプのエアバッグカバーでは、低温時での破断荷重に関して、低く抑え難かった。
同様に、射出成形等の型成形だけで製造する一層タイプのエアバッグカバーでは、破断予定部の先側直線状部位に厚肉部位と薄肉部位とを設ける場合、射出圧による材料密度の上昇等の関係で、厚肉部位と薄肉部位との肉厚を切り込み加工による肉厚と同程度としても、破断荷重を上昇させ易かった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、破断予定部の先側直線状部位を切り込み加工によって形成しても、押圧時の不必要な凹み状態を回避できるとともに、低温時の破断荷重を低減できる一層タイプのエアバッグカバーを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されてエアバッグの突出用開口を形成可能に、周囲の薄肉の破断予定部を破断させて開く扉部を有して、一種類の合成樹脂材料を使用して型成形によって形成される一層タイプとし、
扉部の開き時のヒンジ部から離れた扉部の先端側の破断予定部の部位が、直線状に配設される先側直線状部位とするとともに、
先側直線状部位が、成形後の裏面側に加工具を移動させて加工具の切刃により切れ目を入れる切り込み加工によって、形成されているエアバッグカバーであって、
先側直線状部位が、肉厚を2.0〜3.0mmとした加工エリアの中に、肉厚を1.0〜1.6mmの範囲内とした厚肉部と肉厚を0.6〜1.0mmの範囲内として厚肉部より薄肉とした薄肉部とを、先側直線状部位に沿って断続的に設けて形成されるとともに、
先側直線状部位に沿った50mmの区間の断面積の値を先側直線状部位に沿ってプロットした断面積変化曲線において、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域を、設けることなく、最大値を基準とした最小値との差の割合である最大変化率を15%以上とするように、厚肉部と薄肉部とが形成されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグカバーでは、エアバッグに押されて扉部が開く際には、先側直線状部位が、その配設方向の直交方向に引張力を受け、肉厚の変化のある薄肉部における厚肉部側の端部付近が、応力集中が生じ易く、その部位から破断を開始させることとなる。
その際、本発明に係るエアバッグカバーでは、先側直線状部位に沿った50mmの区間の断面積の値を先側直線状部位に沿ってプロットした断面積変化曲線において、最大値を基準とした最小値との差の割合である最大変化率を15%以上とするように、厚肉部と薄肉部とが配設されている。すなわち、このような断面積変化曲線における最大減少率(最大値と最小値との差の割合)が15%以上であれば、肉厚の変化のある薄肉部における厚肉部側の端部に応力集中が生じ易く、その薄肉部における厚肉部側の端部が、伸びを抑えて、破断し易くなり、低温時でも、破断荷重を低減させて、先側直線状部位を破断させることができる。
一方、断面積変化曲線における最大減少率が15%未満であれば、50mmの区間全体での厚肉部と薄肉部との肉厚の差が少ない。すなわち、局所的に厚肉部と薄肉部との肉厚の差が大きくとも(例えば、厚肉部の肉厚を1.4mm、薄肉部の肉厚を0.6mmとするような場合)、50mmの区間全体での厚肉部と薄肉部との肉厚の差が少なく、その場合には、膨張するエアバッグに押されて先側直線状部位に引張力が作用して薄肉部が破断しようとする際、その部位の周囲の厚肉部が、薄肉部の破断を防止するように、引張力に対抗できてしまう。そのため、断面積変化曲線の最大減少率が15%未満であれば、先側直線状部位に沿う50mmの区間全体での厚肉部と薄肉部との肉厚差が少なくなって、薄肉部における厚肉部側の端部の伸びが周囲の厚肉部によって規制され易くなり、低温時での破断荷重を低減させ難くなってしまう。
さらに、本発明に係るエアバッグカバーでは、先側直線状部位に沿った50mmの区間の断面積の値を先側直線状部位に沿ってプロットした断面積変化曲線において、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域を、設けることなく、厚肉部と薄肉部とが配設されている。すなわち、断面積変化曲線における両端に、最小値ではないものの、中央側から断面積の値を減少させている領域を配設させている先側直線状部位では、逆に、両端から離れた中央付近に、断面積の値を最小とする領域が配置されて、その領域の両側に断面積の値を増加させる部位が配置されることとなり、換言すれば、このような構造は、先側直線状部位の中央に薄肉部があり、その両側に厚肉部があり、さらに、その外側に薄肉部がある構造となる。このような構造では、先側直線状部位の中央の薄肉部とその両側の厚肉部との肉厚差により、断面積変化曲線の最大値と最小値との差が、15%以上となっていても、膨張するエアバッグに押された際、中央の薄肉部も含めて、先側直線状部位の全ての薄肉部にある程度の伸びが発生する事態を招く場合がある。そして、その場合には、先側直線状部位の全体としての破断荷重を上昇させてしまい、破断荷重を低減させる効果を阻害してしまうことから、断面積変化曲線において、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域を、設けることなく、厚肉部と薄肉部とを設ける必要がある。
また、先側直線状部位には、肉厚を0.6〜1.0mmの範囲内とした薄肉部だけでなく、肉厚を1.0〜1.6mmの範囲内として薄肉部より肉厚を厚くする厚肉部が形成されており、不必要な押圧時にも、ぺこぺこするような凹みを抑えることが可能となる。ちなみに、薄肉部の肉厚の下限における0.6mmは、切り込み加工における安定した加工精度での限界値であり、厚肉部の肉厚の下限における1.0mmは、接触押圧時のぺこぺこ感を生じさせない限界値である。また、薄肉部の肉厚における上限値の1.0mmは、厚肉部との肉厚差を設けるために、上限値としており、厚肉部の肉厚における上限値の1.6mmは、それ以上厚くしても、材料の無駄となるからである。
なお、このような一層タイプのエアバッグカバーの成形材料では、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーやポリエチレン系熱可塑性エラストマーが例示でき、物性として、JIS−K6251の伸びを550〜750%、ASTM試験法のD256における−40℃での衝撃強さを80〜120J/m、JIS−K7203の曲げ弾性率を250〜550Mpaとするものが好適となる。
したがって、本発明に係るエアバッグカバーでは、一層タイプとして、破断予定部の先側直線状部位を切り込み加工によって形成しても、押圧時の不必要な凹み状態を回避できるとともに、低温時の破断荷重を低減できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグカバー10は、図1〜3に示すように、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマー等から射出成形によって製造される合成樹脂製として、助手席前方のインストルメントパネル(以下、インパネとする)2の上面2a側の開口2bに配設されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、エアバッグカバー10の車両搭載状態を基準として、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
また、助手席用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ4と、エアバッグ4に膨張用ガスを供給するインフレーター7と、エアバッグ4及びインフレーター7を収納保持するケース8と、エアバッグ4をケース8に取り付けるためのリテーナ5と、折り畳まれたエアバッグ4を覆うエアバッグカバー10とを備えて構成されている。
エアバッグ4は、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とし、底面の後面側を乗員拘束部とする略四角錐形状とされている。このエアバッグ4は、車両への搭載時、助手席前方におけるインパネ2の上面2a側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、インパネ2の上面2aとインパネ2上方の図示しないウインドシールドとの間を塞ぐように、上方へ突出するとともに後方側へ突出して、後面側の乗員拘束部によって、乗員を保護することとなる。
また、インフレーター7は、複数のガス吐出口7bを有した略円柱状の本体部7aと、インフレーター7をケース8に取り付けるためのフランジ部7cとを備えて構成されている。
さらに、ケース8は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター7を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部8aと、底壁部8aの外周縁から上方に延びる周壁部8bとを備えて構成され、周壁部8bの上端には、エアバッグカバー10の側壁部33を係止する複数の係止爪8cが形成されている。ケース8には、底壁部8aの部位に、車両のボディ1側に連結されるブラケット8dが配設されている。
なお、エアバッグ4とインフレーター7とは、エアバッグ4内に配設される円環状のリテーナ5の複数のボルト5aが、エアバッグ4の開口4aの周縁4b、インフレーター7のフランジ部7c、及び、ケース8の底壁部8aを貫通して、ナット6止めされることにより、ケース8に取り付けられている。
エアバッグカバー10は、図1〜5に示すように、インパネ2の開口2bを塞ぐような長方形板状の天井壁部11と、天井壁部11の下面(裏面)側から下方に延びる略四角筒形状の側壁部33と、を備えて構成されている。側壁部33の前後の壁部となる前壁部33aと後壁部33bとには、ケース8の周壁部8bの係止爪8cに周縁を係止させるための複数の係止孔33eが形成されている。側壁部33は、折り畳んだエアバッグ4の周囲をケース8の周壁部8bとともに覆う部位となる。
なお、実施形態のエアバッグカバー10は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる一層タイプとしており、実施形態の成形材料では、JIS−K6251の伸びを550〜750%となる700%程度、ASTM試験法のD256における−40℃での衝撃強さを80〜120J/mとなる90J/m程度、JIS−7203の曲げ弾性率を250〜550Mpaとなる400Mpa程度としている。
天井壁部11は、側壁部33で囲まれた部位に配置される突出用開口部12と、その周囲の周縁部31と、を備えて構成されている。周縁部31には、エアバッグカバー10がインパネ2の開口2bを塞ぐように配設された際に、ガタツキを無くすように、開口周縁2cに形成される複数の係止脚31aが下方へ突設されている。
突出用開口部12は、長方形板状として、線状に延びる薄肉の破断予定部16が配設されている。この破断予定部16は、エアバッグカバー10の裏面側から表面側に凹む凹溝16aと凹溝16bとを設けて形成されるとともに、実施形態の場合、平面視の形状をH字形状としている。すなわち、破断予定部16は、H字の両側の縦棒部位となる縁側直線状部位17,18と、H字の横棒部位となる先側直線状部位19とから構成されている。そのため、破断予定部16の破断時には、先側直線状部位19を間にする前後二枚の長方形板状の扉部13,14が前後両側に開いて、エアバッグ4の突出用の長方形状の突出用開口12aを形成することとなる。開き時の扉部13は、前縁側に配置されたヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ前方側に開き、開き時の扉部14は、後縁側のヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ後方側に開くこととなる。各ヒンジ部15は、H字の両側の縦棒部位(縁側直線状部位17,18)の左右方向で対向する両端相互を結ぶ部位として、側壁部33の前壁部33aと後壁部33bとの内側面の位置に、配置されている。すなわち、実施形態の場合、先側直線状部位19は、二枚の扉部13,14におけるヒンジ部15から離れた先端側で直線状に配置されるとともに、共用されている。
そして、実施形態の場合、破断予定部16は、二種類の凹溝16a,16bから形成され、2本の縁側直線状部位17,18は、エアバッグカバー10の射出成形時に型成形により形成される凹溝16bを設けて構成され、先側直線状部位19が、エアバッグカバー10の成形後に、切削屑や切粉を排出せずに切れ目を入れるように、カッタ35を使用して形成した凹溝16aを設けて構成されている。
カッタ35は、実施形態の場合、図6に示すように、本体部36の厚さを0.5〜1.0mmとした超音波カッタとして、片刃の切刃37を備える構成とし、切刃37は、先端37aから元部37b側にかけて、切り込み加工時の移動方向に向かって張り出すように、傾斜して形成されている。そして、実施形態の場合、カッタ35は、移動方向前方側に切刃37を配置させて移動させることにより、凹溝16aを形成する切れ目を形成することとなる。
また、エアバッグカバー10の破断予定部16における先側直線状部位19における両端の縁側直線状部位17,18との交差部位には、エアバッグカバー10の表面側に凹む切刃収納部28が形成されている。切刃収納部28は、成形時に予め形成されているものであり、先側直線状部位19を切り込み加工する際にカッタ35の切刃37が凹溝16a以外の不要な部位に切れ目を入れないように、配設されている。
そして、切り込み加工による凹溝16aを備えてなる先側直線状部位19は、図3,4に示すように、肉厚T1を2.0〜3.0mmとした加工エリア29の中に、肉厚TLを1.0〜1.6mmの範囲内とした厚肉部20と、肉厚TSを0.6〜1.0mmの範囲内として厚肉部20より薄肉とした薄肉部23とを、先側直線状部位19に沿って断続的に設けて形成されている。さらに、先側直線状部位19は、図17に示すように、先側直線状部位19に沿った50mmの区間の断面積の値を先側直線状部位19に沿ってプロットした断面積変化曲線CL1において、図11に示すように、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域を、設けることなく、最大値を基準とした最小値との差の割合である最大変化率[{(最大値−最小値)/最大値}×100%]を15%以上とするように、厚肉部20と薄肉部23とが形成されている。また、断面積変化曲線の作成は、図17に示すように、算出する50mm区間の中心を始端から25mmの位置に配置させた状態で、算出開始とし、そして、50mm区間の中心を始端から165mmの位置まで到達させるようにして(この到達位置では、50mmの区間の後端側が、先側直線状部位19の全長の190mmの終端に到達している)、作成している。
実施形態の場合には、エアバッグカバー10の肉厚は、天井壁部11における側壁部33から離れた周縁部31や扉部13,14の中央付近の一般部11aの肉厚T0を4mm程度として、加工エリア29の肉厚T1を2mm、厚肉部20の肉厚TLを1.2mm、薄肉部23の肉厚TSを0.8mmとしている。
また、実施形態では、破断予定部16の先側直線状部位(テアライン)19における厚肉部20と薄肉部23との状態(テアパターン)は、図7のパターン1に示すものである。先側直線状部位19の左右方向の全長L1(図3,4参照)は、既述したように190mmとして、厚肉部20は、先側直線状部位19の中央部位19aに配置されて、長さL2を30mmとし、薄肉部23は、長さL3を32mmとして、厚肉部20の外側の2箇所に設けられている。厚肉部20と薄肉部23との境界部26は、長さL4を8mmとして、肉厚を緩やかに厚肉部20と薄肉部23とに連結させている。
そのため、実施形態の断面積変化曲線としては、図11に示すCL1のものであり、最大値が56.16mm2/50mmとし、最小値が45.24mm2/50mmとなって、それらの差における最大値を基準とした最大減少率は19%としている。また、実施形態の断面積変化曲線CL1は、左右方向の中央から左右両側に向かって増加し、そして、両側に向かって減少することなく、一定としている。
また、他の部位の寸法は、凹溝16bの部位の肉厚TMは0.8〜1.0mm(実施形態では1.0mm)としている。凹溝16bの幅W1は0.3〜1.5mm(実施形態では0.5mm)としている。さらに、側壁部33の肉厚Bは2〜3mm(実施形態では2mm)としている。なお、天井壁部11の側壁部33の近傍では、扉部13,14側における縁側直線状部位17,18近傍部位と、側壁部33の外周側に位置して側壁部33側に肉厚を漸減させる部位とが、側壁部33の部位の天井壁部11の表面側にヒケやツヤムラ等が生じないように、側壁部33の肉厚Bに近似させるように、配設されている。
このエアバッグカバー10の製造について述べれば、先ず、所定の射出形成型を使用して、縁側直線状部位17,18の凹溝16bが形成されて凹溝16aが形成されていないカバー素材9を成形する。そして、このカバー素材9を成形型から取り出して、図6のAに示すように、カッタ35を配設させたカッタ装置Cのセット台Jに配置させる。なお、このセット台Jには、加工時のカバー素材9をずらさないように、セット台J側に吸着させる図示しない吸引装置が配設されている。また、カッタ装置Cは、カッタ35のセット台Jに沿った平行移動やセット台Jと直交する上下移動のXYZ軸方向の3軸移動を可能に、カッタ(超音波カッタ)35を保持する保持機構と、保持機構の作業を制御する制御回路と、を備えるとともに、さらに、加工部位を計測するレーザ変位計等を備えた測定機器と、を備えて構成されている。
すなわち、カッタ35の切り込み加工を行う前に、予め、一方の縁側直線状部位17の切刃収納部28(これを始端側の切刃収納部28Aとする)の位置から他方の縁側直線状部位18の切刃収納部28(これを終端側の切刃収納部28Bとする)までの凹溝16aの切れ目を入れるためのカッタ35の切刃37の移動距離L0(図3参照)、凹溝16aの切れ目を入れるために切刃収納部28A内に挿入させるカッタ35の切刃37の挿入深さ、さらに、切刃収納部28A,28B間での凹溝16aを形成するための切刃37の挿入深さ、を確認するため、レーザ変位計等を通過させて、セット台Jにセットしたカバー素材9の凹溝16aの形成部位9a(図6のA参照)の外表面形状を読み取っておく。そして、切り込み加工時、カッタ装置Cは、まず、カッタ35の切刃37を、先側直線状部位19側に向けた状態として、始端側となる縁側直線状部位17の切刃収納部28A内に挿入させて停止させ、ついで、図6のA〜Cに示すように、カッタ35の切刃37を終端側の縁側直線状部位18の切刃収納部28Bに向けて移動させて先側直線状部位19を形成する。
そして、凹溝16aからなる先側直線状部位19を形成すれば、エアバッグカバー10の製造が完了し、その後、助手席用エアバッグ装置Sを組み立てるようにエアバッグカバー10をセット台Jから取り外す。助手席用エアバッグ装置Sの組み立ては、予め、リテーナ5を収納して折り畳んでおいたエアバッグ4やインフレーター7を、ボルト5aやナット6を利用してケース8に収納保持させて、エアバッグ組立体を形成しておく。そして、このエアバッグ組立体に対し、エアバッグカバー10を被せて、各係止爪8cに係止孔28eの周縁を係止させ、その後、エアバッグカバー10を組付済みのエアバッグ組立体を、予め車両に搭載されているインパネ2の開口2bから挿入し、各係止脚31aを開口周縁2cに係止させるとともに、ケース8のブラケット8dをボディ1側に締結する。そして、エアバッグ作動回路から延びる所定の作動信号入力用のリード線をインフレーター7に接続させれば、助手席用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Sの作動時には、インフレーター7からの膨張用ガスがエアバッグ4に流入して、エアバッグ4が膨張すれば、エアバッグ4は、突出用開口部12を急激に押すことから、破断予定部16を破断させて、エアバッグカバー10の扉部13,14を前後両側に開かせ、開いて形成された突出用開口12aから、助手席に着座している乗員を保護可能に、大きく突出することとなる。
そして、実施形態のエアバッグカバー10では、断面積変化曲線CL1における最大値と最小値との差の割合である最大減少率が、15%以上の19%となるように、厚肉部20と薄肉部23とが配設されている。また、断面積変化曲線CL1は、左右方向の中央から左右両側に向かって増加し、そして、両側に向かって減少することなく、一定としている。そのため、低温時でも、破断荷重を低減させて、先側直線状部位19を破断させることができる。
勿論、先側直線状部位19には、肉厚を0.8mmとした薄肉部23だけでなく、肉厚を1.2mmとして薄肉部23より肉厚を厚くする厚肉部20が3箇所に形成されて、不必要な押圧時にも、ぺこぺこするような凹みを抑えることが可能となる。
したがって、実施形態のエアバッグカバー10では、一層タイプとして、破断予定部16の先側直線状部位19を切り込み加工によって形成しても、押圧時の不必要な凹み状態を回避できるとともに、低温時の破断荷重を低減できる。
なお、低温時での破断荷重の測定では、−35℃の恒温槽に収納しておいた状態からエアバッグカバーを取り出して、エアバッグカバーの表面温度が−25℃となった時点での破断時のエアバッグの内圧を測定することにより行っており、実施形態のエアバッグカバー10(テアパターンをパターン1として、断面積変化曲線をCL1とするもの)では、破断時のエアバッグ4の内圧は、400kPa以下の331kPaとしており、低温時の破断荷重を低減させている。
ちなみに、比較例1,2,3,及び4として、図7に示すように、肉厚を0.8mmと一定とした先側直線状部位19を成形時に一体的に形成するエアバッグカバーAC1、射出成形後に切り込み加工して肉厚を0.8mm、1.0mm、及び、1.2mmとそれぞれと一定として先側直線状部位19を形成したエアバッグカバーAC2〜AC4に関して、実施形態と同様に、低温度での破断時のエアバッグ4の内圧値を測定したところ、それぞれ、400〜450kPa、296kPa、448kPa、及び、597kPaとなった。なお、これらのエアバッグカバーAC1〜AC4は、先側直線状部位19の肉厚が異なっているだけであり、成形材料や他の部位の寸法形状は実施形態のエアバッグカバー10と同一である。
比較例のエアバッグカバーAC1,AC3,及び、AC4では、破断時のエアバッグの内圧値が400kPa以上であって、低温時の破断荷重が大きい。また、比較例のエアバッグカバーAC2では、破断時のエアバッグの内圧値が296kPaとして低いものの、接触時のぺこぺこ感が大きく、実用的でない。したがって、肉厚を一定として先側直線状部位19を形成する場合には、低温時の破断荷重を増大させてしまう、あるいは、押圧時に不必要に凹む事態を招いてしまうことから、エアバッグカバーとしては好ましくはない。
また、厚肉部と薄肉部とを切り込み加工して形成するテアパターンを他に18パターン(パターン2〜19)設定して、図7〜10に示すように、実施形態と同様な低温時での破断荷重を測定し、また、図11〜16に示すように、断面積変化曲線を作成した。なお、実施形態も含めて、これらのパターン2〜19は、先側直線状部位19の厚肉部20と薄肉部23とを断続的に設ける場合の数、肉厚、及び、長さだけを適宜変えたものであり、他の部位は実施形態と同一である。
これらのパターン1〜19の内、パターン1〜3,7,8,10〜13,15,19が、破断時のエアバッグの内圧値を400kPa以下と低くしている。そして、図11〜13に示すこれらのパターンの断面積変化曲線CL1〜3,7,8,10〜13,15,19と図7〜10から解かるように、それぞれ、最大値と最小値との差の割合である最大減少率が、最大値を基準として15%以上となるように、厚肉部20と薄肉部23とが配設されていれば、パターン18を除いて、低温時での破断荷重を低減させている。その理由としては、それぞれの先側直線状部位19において、肉厚の変化のある薄肉部23における厚肉部20側の端部23aに応力集中が生じ易くなって、その薄肉部23における厚肉部20側の端部23aが、伸びを抑えて、破断し易くなるからと推定される。
一方、パターン4〜6,9,14,16,17が、破断時のエアバッグの内圧値を400kPa以上と高くしている。図14,15に示すこれらのパターン4〜6,9,14,16,17の断面積変化曲線CL4〜6,9,14,16,17と図8〜10から解かるように、最大減少率が15%未満としていれば、50mmの区間全体での厚肉部20と薄肉部23との肉厚の差が少ない。すなわち、局所的に厚肉部20と薄肉部23との肉厚の差が大きくとも、その場合には、膨張するエアバッグに押されて先側直線状部位19に引張力が作用して薄肉部23が破断しようとする際、その部位の周囲の厚肉部20が、薄肉部23の破断を防止するように、引張力に対抗できてしまう。そのため、最大減少率が15%未満であれば、先側直線状部位19に沿う50mmの区間全体での厚肉部20と薄肉部23との肉厚差が少なくなって、薄肉部23における厚肉部20側の端部23aの伸びが周囲の厚肉部20によって規制され易くなり、低温時での破断荷重を低減させ難くなってしまうと推定される。なお、パターン17は、先側直線状部位19の全域が破断しなかったものである。
さらに、パターン18の場合には、図10,16に示すように、最大減少率が15%以上となっているにも拘らず、破断時のエアバッグの内圧値を400kPa以上の549kPaと高くしている。すなわち、このパターン18の断面積変化曲線CL18では、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域Baが、配設されている。すなわち、断面積変化曲線CL18における両端に、最小値ではないものの、中央側から断面積の値を減少させている領域Baを配設させている先側直線状部位19では、逆に、両端から離れた中央付近に、断面積の値を最小とする領域SAが配置されて、その領域の両側に断面積の値を増加させる部位MAが配置されることとなる。換言すれば、このような構造は、先側直線状部位19の中央部位19aに薄肉部23があり、その両側に厚肉部20があり、さらに、その外側に薄肉部23,23がある構造となる。このような構造では、先側直線状部位19の中央部位19aの薄肉部23とその両側の厚肉部20との肉厚差により、最大減少率が15%以上となっていても、膨張するエアバッグに押された際、中央部位19aの薄肉部23も含めて、先側直線状部位19の全ての薄肉部23にある程度の伸びが発生する事態を招いていると推定される。すなわち、この場合には、先側直線状部位19の全体としての破断荷重を上昇させてしまい、破断荷重を低減させる効果を阻害してしまう。
そのため、図9,13に示すような薄肉部23が3箇所に設けられているパターン13のように、断面積変化曲線CL13の値が、先側直線状部位19の中央部位19aから離れて両端部19b,19c側に向かうにつれて増加しても、減少することなく、増加させ続ければよい。この場合には、厚肉部20の外側の薄肉部23に伸びが生じ難く、中央の薄肉部23の厚肉部20側の両端部23a付近に応力集中が作用し易くなって、低温時でも、円滑に破断荷重を低減させて先側直線状部位19を破断させることができると推定される。あるいは、薄肉部23の配設数が少ないものの、図7,9,11,12に示すようなパターン1,2,10の断面積変化曲線CL1,2,10のように、それぞれ、先側直線状部位19の中央部位19aから離れて両端部19b,19c側に向かうにつれて増加しても、減少することなく、増加後に一定値となるようにすればよい。これらの場合も、厚肉部20の外側の薄肉部23における厚肉部20側の両端部23a付近に応力集中が作用し易くなって、低温時でも、円滑に破断荷重を低減させて先側直線状部位19を破断させることができると推定される。
そして勿論、パターン1〜3,7,8,10〜13,15,19では、先側直線状部位19に、肉厚を0.6〜1.0mmの範囲とした薄肉部23だけでなく、肉厚を1.0〜1.4mmの範囲として薄肉部23より肉厚を厚くする厚肉部20が形成されている。さらに、これらのパターン1〜3,7,8,10〜13,15,19のものは、断面積の総和も、肉厚を1.0mmと一定にした比較例3の断面積の総和190mm2より多い。そのため、不必要な押圧時にも、ぺこぺこするような凹みを抑えている。
なお、実施形態のエアバッグカバー10では、破断予定部16の先側直線状部位19として、前後2枚の扉部13,14を開くように、H字形状に設けた破断予定部16のH字の横棒部位とした場合を示したが、しかし、図17に示すエアバッグカバー40のように、一枚の長方形板状の扉部41の周囲に設ける破断予定部16や、図18に示すエアバッグカバー44のように、三枚のホームベース形(長方形状)の扉部45の周囲に設ける破断予定部16に、扉部41,45の開き時のヒンジ部42・46から離れた先端の直線状の部位の位置で、実施形態の先側直線状部位19を設けてもよい。
また、実施形態では、切粉や切屑を発生させずに切り込み加工する切刃を有した加工具(カッタ35)として、超音波カッタを例示したが、通常のコールドカッタを使用してもよい。
さらに、実施形態では、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるインパネ2と別体としたエアバッグカバー10について説明したが、インパネと一体成形するエアバッグカバーに本発明を適用してもよく、さらに、他の運転席用やシートの側面に設けるエアバッグ装置等のエアバッグカバーに、本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態のエアバッグカバーの使用状態を示す斜視図である。 実施形態のエアバッグカバーが使用されているエアバッグ装置の断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの部分底面図であり、破断予定部付近を示す。 実施形態のエアバッグカバーの部分省略縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの部分省略縦断面図であり、図3のV−V部位に対応する。 実施形態のエアバッグカバーの切り込み加工を説明する図である。 比較例、実施形態、及び、実施形態の変形例の先側直線状部位のテアパターン等を示す図である。 比較例と実施形態の変形例との先側直線状部位のテアパターン等を示す図である。 比較例と実施形態の他の変形例との先側直線状部位のテアパターン等を示す図である。 比較例と実施形態の他の変形例との先側直線状部位のテアパターン等を示す図である。 実施形態、及び、実施形態の変形例の断面積変化曲線を示す図である。 実施形態の他の変形例の断面積変化曲線を示す図である。 実施形態のさらに他の変形例の断面積変化曲線を示す図である。 比較例の断面積変化曲線を示す図である。 他の比較例の断面積変化曲線を示す図である。 さらに他の比較例の断面積変化曲線を示す図である。 断面積変化曲線の作成方法を説明する図である。 実施形態の変形例のエアバッグカバーを示す図である。 実施形態の他の変形例のエアバッグカバーを示す図である。
符号の説明
4…エアバッグ、
10,40,44…エアバッグカバー、
12a…突出用開口、
13,14,41,45…扉部、
15,42,46…ヒンジ部、
16…破断予定部、
19…先側直線状部位、
20…厚肉部、
23…薄肉部。

Claims (1)

  1. 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張する前記エアバッグに押されて前記エアバッグの突出用開口を形成可能に、周囲の薄肉の破断予定部を破断させて開く扉部を有して、一種類の合成樹脂材料を使用して型成形によって形成される一層タイプとし、
    前記扉部の開き時のヒンジ部から離れた前記扉部の先端側の前記破断予定部の部位が、直線状に配設される先側直線状部位とするとともに、
    該先側直線状部位が、成形後の裏面側に加工具を移動させて前記加工具の切刃により切れ目を入れる切り込み加工によって、形成されているエアバッグカバーであって、
    前記先側直線状部位が、肉厚を2.0〜3.0mmとした加工エリアの中に、肉厚を1.0〜1.6mmの範囲内とした厚肉部と肉厚を0.6〜1.0mmの範囲内として前記厚肉部より薄肉とした薄肉部とを、前記先側直線状部位に沿って断続的に設けて形成されるとともに、
    前記先側直線状部位に沿った50mmの区間の断面積の値を前記先側直線状部位に沿ってプロットした断面積変化曲線において、両端に、最小値の値より大きな断面積の値の範囲として、断面積の値を中央側から両端に向かって減少させる領域を、設けることなく、最大値を基準とした最小値との差の割合である最大変化率を15%以上とするように、前記厚肉部と前記薄肉部とが形成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
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