JP4582007B2 - エアバッグカバー - Google Patents

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本発明は、折り畳まれて収納されたエアバッグを覆うとともに、膨張時のエアバッグに押されて開き可能に構成されてエアバッグの突出用開口を形成する2枚の扉部を備えた合成樹脂製のエアバッグカバーに関する。
従来、エアバッグカバーは、扉部の周囲に配置される破断予定部を、射出成形後に、扉部の裏面側からカッタ等の切刃を備えた加工具により切り込みを入れて、構成しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−538035公報
しかし、従来のごとく、扉部裏面側に向かって突出する取付壁部によって周囲を囲まれる2枚の扉部を備える構成のエアバッグカバーの場合、破断予定部が、側壁近傍となる扉部と取付壁部との間に配置されることとなる。そのため、特に、破断予定部における扉部間に配置される部位は、端末を、交差するように配置される取付壁部の近傍に位置させるように配置されることから、端末成形時に、側壁との干渉を避けるためにカッタの向きや角度等を変更する必要が生じて、カッタによる切り込みを形成する際の作業性が良好ではなく、この切り込み作業性を向上させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、取付壁部の近傍に切刃を備えた加工具により形成する線状の破断予定部の端末を配設させていても、破断予定部の形成作業性が良好なエアバッグカバーを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグカバーは、合成樹脂製として、
折り畳まれて収納されたエアバッグを覆うとともに、周囲に、相互に交差する複数の線状部位からなる薄肉の破断予定部を配置させて、膨張時のエアバッグに押された際に破断予定部を破断させて開き可能に構成されて、エアバッグの突出用開口を形成する複数の扉部と、
扉部の周囲において扉部を囲むように配置されるとともに、扉部裏面側に向かって突出するように配置されて、エアバッグを収納させるケースに取り付けるための略筒形状の取付壁部と、
を備える構成とされて、
破断予定部において、少なくとも取付壁部と交差する方向に沿って配置される線状部位が、エアバッグカバーの成形後に、扉部の裏面側に配設させた切刃を備えた加工具を、線状部位に沿い、かつ、取付壁部と交差する方向に移動させて形成される切り込みから、構成されるエアバッグカバーであって、
取付壁部における線状部位と交差するように配置される壁部において、線状部位の端末近傍に位置する部位に、線状部位に沿って移動する加工具との干渉を防止して加工具を収納可能な収納凹部を備えるように、取付壁部の外周側に向かって突出する突出部が、形成されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグカバーでは、取付壁部に、破断予定部において取付壁部と交差するように配置される線状部位を成形する加工具との干渉を防止する収納凹部を備えるように、外周側に向かって突出する突出部が、形成されていることから、加工具の切刃を、所定位置に配置させた後、扉部裏面に沿って移動させるように切り込みを形成するだけで、この線状部位を成形することができる。すなわち、本発明のエアバッグカバーでは、加工機に連結された加工具の切刃を、予め形成されたエアバッグカバーにおける線状部位の形成時における始端の位置まで移動させるように扉部に対して垂直に移動させ、扉部裏面に沿って移動させて線状部位を成形し、成形後に、成形した線状部位の形成時における終端の位置から離すように扉部に対して垂直に移動させればよく、加工具の移動方向を2方向だけに設定できることから、加工具の切刃による線状部位の端末成形時に、取付壁部との干渉を避けるために切刃の向きや角度等を変更する必要も生じず、従来と比較して、加工機の構造も簡略化することができる。
したがって、本発明のエアバッグカバーでは、取付壁部の近傍に切刃を備えた加工具により形成する線状の破断予定部の端末を配設させていても、破断予定部の形成(加工)作業性が良好である。
また、本発明のエアバッグカバーでは、取付壁部に突出部が形成されていることから、この突出部が取付壁部の強度を高めるような補強用リブを構成することとなって、エアバッグの膨張初期において、扉部が膨張するエアバッグにより押されて開く際に、取付壁部が、扉部の影響を受けて拡開するように変形することを抑えることができ、破断予定部を円滑に破断させて、扉部を迅速に開かせることができる。
なお、エアバッグカバーとして、具体的には、扉部を、開き時に両開き可能とされる2枚の扉部から、構成し、
破断予定部を、扉部の開き方向と交差するように扉部間に配置される横棒部位と、扉部の開き方向に沿って横棒部位の両端側に配置される2本の縦棒部位と、から、構成して、扉部表面側から見てH字形状とし、
取付壁部を、H字形状の破断予定部の周囲で、横棒部位と縦棒部位とに沿う四辺を有するような四角筒形状に形成し、横棒部位の両端近傍の取付壁部の部位に、突出部を配置させている構成のものに、適用可能である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグカバー10は、図1・2に示すように、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂から射出成形によって製造される合成樹脂製として、助手席前方のインストルメントパネル(以下「インパネ」とする)2の上面2a側の開口2bに配設されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、エアバッグカバー10の車両搭載状態を基準として、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
また、助手席用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ4と、エアバッグ4に膨張用ガスを供給するインフレーター7と、エアバッグ4及びインフレーター7を収納保持するケース8と、エアバッグ4をケース8に取り付けるためのリテーナ5と、折り畳まれたエアバッグ4を覆うエアバッグカバー10と、を備えて構成されている。
エアバッグ4は、膨張完了時の形状を、前端側を頂部とし、底面の後面側を乗員拘束部とする略四角錐形状とされている。このエアバッグ4は、車両への搭載時、助手席前方におけるインパネ2の上面2a側に折り畳まれて収納されて、膨張用ガスの流入時に、インパネ上面2aとインパネ2上方の図示しないウィンドシールドとの間を塞ぐように、上方へ突出するとともに後方側へ突出して、後面側の乗員拘束部によって、乗員を保護することとなる。
また、インフレーター7は、複数のガス吐出口7bを有した略円柱状の本体部7aと、インフレーター7をケース8に取り付けるためのフランジ部7cと、を備えて構成されている。
さらに、ケース8は、上端側に長方形状の開口を有した略直方体形状に形成され、インフレーター7を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部8aと、底壁部8aの外周縁から上方に延びる周壁部8bと、を備えて構成され、周壁部8bの上端には、エアバッグカバー10の取付壁部20を係止する複数の係止爪8cが、形成されている。ケース8には、底壁部8aの部位に、車両のボディ1側に連結されるブラケット8dが、配設されている。
なお、エアバッグ4とインフレーター7とは、エアバッグ4内に配設される円環状のリテーナ5の複数のボルト5aが、エアバッグ4の開口4aの周縁4b、インフレーター7のフランジ部7c、及び、ケース底壁部8a、を貫通して、ナット6止めされることにより、ケース8に取り付けられている。
エアバッグカバー10は、インパネ2の開口2aを塞ぐように配置される長方形板状の天井壁部11と、天井壁部11の下面(裏面)側から下方に延びる略四角筒形状の取付壁部20と、を備えて構成されている。取付壁部20の前後の壁部20a・20bには、ケース周壁部8bの係止爪8cに周縁を係止させるための複数の係止孔20eが、形成されており、エアバッグカバー10は、この取付壁部20を利用して、ケース8に取り付けられることとなる。
天井壁部11は、取付壁部20で囲まれた部位に配置される突出用開口部12と、その周囲の周縁部18と、を備えて構成されている。周縁部18には、エアバッグカバー10がインパネ2の開口2bを塞ぐように配設された際に、ガタツキをなくすように、開口周縁2cに係止される複数の係止脚18aが、下方へ突設されている。
突出用開口部12は、長方形板状として、前後2枚の扉部13・14を前後両側に開かせて、エアバッグ4の突出用の長方形状の開口12aを形成する部位としている。開き時の扉部13は、前縁側に配置されたヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ前方側に開き、開き時の扉部14は、後縁側のヒンジ部15を回転中心として、上方へ向かいつつ後方側に開くこととなる、ヒンジ部15は、取付壁部20における前後の壁部20a・20bの内周側の位置に、配置されている。
そして、扉部13・14の周囲には、図3〜7に示すように、膨張するエアバッグにより押されて破断する破断予定部16が、形成されている。この破断予定部16は、相互に交差する複数の線状部位から構成されて、突出用開口部12の裏面側に連続的に設けられており、実施形態の場合、突出用開口部12の前後方向の中間部位で左右方向に直線状に延びる横棒部位16aと、横棒部位16aの左右両端から前後両側に直線状に延びるように配置される2本の縦棒部位16b・16bと、を設けて、上方から見て略H字形状に、構成されている。縦棒部位16b・16bは、取付壁部20における左右の壁部20c・20dの内側面近傍となる位置に、配設されている。横棒部位16aは、エアバッグカバー10の成形後に、扉部13・14の境界部位に、後述する加工具としての超音波カッタ23による切れ目を入れて形成されており、左右両端側を、それぞれ、各縦棒部位16bと連結させるように、構成されている。各縦棒部位16bは、エアバッグカバー10の射出成形時に、一体的に形成されるもので、左右方向の開口幅寸法を略一定とした細溝状とされている。
また、横棒部位16aにおける形成時の終端16ab近傍となる部位には、図3・4に示すように、超音波カッタ23の後述する刃本体(切刃)24の刃先を収納させる刃先収納部16cが、右壁部20d側に突出するように、縦棒部位16bと連続的に、形成されている。この刃先収納部16cは、図9に示すように、横棒部位16aにおける終端16abを形成する際の刃本体24の刃先を収納可能に、構成されている。
取付壁部20において、破断予定部16の横棒部位16aと交差するように配置される左右の壁部20c・20dには、図3・4・7に示すように、外周側に向かって略半割円筒状に突出する突出部21が、配設されている。この突出部21は、横棒部位16aの形成時における始端16aa及び終端16ab近傍となる各左・右壁部20c・20dの前後方向の中央付近において、上下方向に沿って配設されている。そして、この突出部21には、横棒部位16aを形成する超音波カッタ23との干渉を防止して、この超音波カッタ23を収納可能な収納凹部21aが、略半円弧状に切り欠かれるようにして、形成されている。
次に、実施形態のエアバッグカバー10の製造について説明をすると、所定形状の成形型を使用して、エアバッグカバー10を射出成形する。この射出成形時に、破断予定部16における横棒部位16aを除いて、各部位が、一体的に成形されることとなる。その後、成形されたエアバッグカバー10を、加工具としての超音波カッタ23を備えた加工機Mの受け冶具26上に載せ、受け冶具26に配置される吸引機構を作動させて、受け冶具26に吸引保持させる。そして、図8に示すごとく、受け冶具26に保持された状態のエアバッグカバー10における扉部13・14間であって、横棒部位16aの形成時の始端16aaとなる位置に、超音波カッタ23の先端側に配置される切刃としての刃本体24を当接させる。その後、図9に示すごとく、刃本体24によりこの扉部13・14間の部位を部分的に切断して切り込みを形成するように、超音波カッタ23を、横棒部位16aの形成予定部位に沿って、横棒部位16の形成時の終端16abまで移動させれば、横棒部位16aを形成することができ、エアバッグカバー10を製造することができる。
実施形態の場合、加工具としての超音波カッタ23は、先端側に配置される片刃状に傾斜した切刃としての刃本体24と、刃本体24を装着させる元部側の装着部材25と、から構成されており、図示しない発振機から発振された所定の周波数の超音波を刃本体24に伝達させて、刃本体24を振動させることにより、切断可能に、構成されている。そして、エアバッグカバー10の取付壁部20に形成される突出部21(収納凹部21a)は、刃本体24が横棒部位16aにおける形成時の始端16aa及び終端16abに位置する際に、装着部材25を収納凹部21a内に収納させて、取付壁部20と干渉しないように、構成されている(図8・9参照)。なお、実施形態の場合、超音波カッタ23の装着部材25は、外径寸法を20φに設定された円柱状とされている。
また、横棒部位16aにおける形成時の終端16ab近傍となる部位には、縦棒部位16bと連続的に形成される刃先収納部16cが形成されており、超音波カッタ23は、終端16ab形成時において、刃本体24を、刃先収納部16c内に収納されることとなる。すなわち、実施形態では、横棒部位16aの終端16ab形成時に、刃本体24が縦棒部位16bを超えて、不要な切り込みが形成されることを防止することができる。そのため、実施形態のエアバッグカバー10では、エアバッグ4の展開膨張時に、横棒部位16aの破断が縦棒部位16bを超えないことから、形成された破断予定部16を円滑に破断させることができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、刃先収納部16cを設けない構成としてもよい。
なお、実施形態では、横棒部位16aを形成する切刃を備えた加工具として、超音波カッタ23が使用されているが、レーザカッタや通常のコールドカッタを使用してもよく、さらには、細い棒状のエンドミル等を使用してもよい。但し、切粉や切り屑を発生させずに、切れ目を入れて横棒部位16aを形成できるカッタを使用すれば、破断時に応力集中が生じ易い横棒部位16aを形成できるとともに、切粉等の処理も不要となって、好ましい。また、実施形態では刃本体24として、片刃状のものを使用しているが、勿論、両刃状のものを使用してもよい。
そして、エアバッグ装置Sとして車両に搭載する際には、リテーナ5を収納して折り畳んでおいたエアバッグ4やインフレーター7がボルト5aやナット6を利用してケース8に収納保持されている状態のエアバッグ組立体に対し、エアバッグカバー10を被せて、各係止爪8cに係止孔20eの周縁を係止させ、その後、エアバッグカバー10を組付済みのエアバッグ組立体を、予め車両に搭載されているインパネ2の開口2bから挿入し、各係止脚18aを開口周縁2cに係止させるとともに、ケース8のブラケット8dをボディ1側に締結する。そして、エアバッグ作動回路から延びる所定の作動信号入力用のリード線をインフレーター7に接続させれば、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの作動時には、インフレーター7からの膨張用ガスがエアバッグ4内に流入して、エアバッグ4が膨張すれば、エアバッグ4は、突出用開口部12を急激に押すことから、破断予定部16を破断させて、エアバッグカバー10の扉部13・14を前後両側に開かせ、開いて形成された突出用開口12aから、助手席に着座している乗員を保護可能に、大きく突出して膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグカバー10では、破断予定部16の横棒部位16aと交差するように配置される取付壁部20の左・右壁部20c・20dに、加工具としての超音波カッタ23との干渉を防止する収納凹部21aを備えるように、外周側に向かって突出する突出部21が、形成されていることから、超音波カッタ23の刃本体(切刃)24を、横棒部位16aの形成時の始端16aaとなる位置に配置させた後、扉部13・14裏面に沿うように、横棒部位16aの形成予定部位に沿って移動させつつ、終端16abにかけて切り込みを設けるだけで、この横棒部位16aを成形することができる。すなわち、実施形態のエアバッグカバー10では、加工機Mに連結された超音波カッタ23の刃本体(切刃)24を、予め形成されたエアバッグカバー10における横棒部位16aの形成時における始端16aaの位置まで移動させるように扉部13・14に対して垂直に移動させ、その後、超音波カッタ23の刃本体24を、扉部13・14裏面に沿って移動させて横棒部位16aを成形し、成形後に、超音波カッタ23を、成形した横棒部位16aの形成時における終端16abの位置から離すように扉部13・14に対して垂直に移動させればよく、超音波カッタ23の移動方向を2方向だけに設定できることから、カッタ23による線状部位の端末成形時に、取付壁部との干渉を避けるためにカッタの向きや角度等を変更する必要も生じず、従来と比較して、加工機Mの構造も簡略化することができる。
したがって、実施形態のエアバッグカバー10では、取付壁部20の近傍に、刃本体(切刃)24を備えた超音波カッタ(加工具)23により形成する線状の破断予定部16(横棒部位16a)の端末16aa・16abを配設させていても、破断予定部16(横棒部位16a)の形成作業性が良好である。
すなわち、実施形態のエアバッグカバー10では、横棒部位16aの形成時における始端16aa及び終端16abを、取付壁部20の左・右壁部20c・20d近傍に位置させることができることから、横棒部位16aと交差するように取付壁部20の左・右壁部20c・20dに沿って配置される破断予定部の縦棒部位16b・16bを、左・右壁部20c・20dに極力接近させるように配置させることができる。そのため、エアバッグ4の展開膨張時において、縦棒部位16b・16bの部位に応力集中が生じやすく、縦棒部位16b・16bの円滑な破断を確保することができる。
また、実施形態のエアバッグカバー10では、取付壁部20の左・右壁部20c・20dに突出部21が形成されていることから、この突出部21が取付壁部20の強度を高めるような補強用リブを構成することとなって、エアバッグ4の膨張初期において、扉部13・14が膨張するエアバッグ4により押されて開く際に、取付壁部20が、扉部13・14の影響を受けて拡開するように変形することを抑えることができ、破断予定部16を円滑に破断させて、扉部13・14を迅速に開かせることができる。
なお、実施形態では、前後に並設される2枚の扉部13・14を備え、扉部13・14の周囲に略H字形状の破断予定部16を配置させた構成とされて、助手席用エアバッグ装置に使用されるエアバッグカバー10を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグカバーはこれに限られるものではなく、例えば、運転席用のエアバッグ装置に使用されるエアバッグカバーであって、周囲の破断予定部を略T字形状とした3枚開きの扉部を備える構成のものにも、適用可能である。また、実施形態では、インパネ2を別体としたエアバッグカバー10について説明したが、インパネと一体成形するエアバッグカバーに本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態であるエアバッグカバーの使用状態を示す斜視図である。 同実施形態のエアバッグカバーが使用されているエアバッグ装置の断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 同実施形態のエアバッグカバーの部分底面図である。 同実施形態のエアバッグカバーの部分拡大底面図である。 同実施形態のエアバッグカバーの断面図であり、図3のV−V部位に対応する。 同実施形態のエアバッグカバーの断面図であり、図3のVI−VI部位に対応する。 同実施形態のエアバッグカバーの断面図であり、図3のVII−VII部位に対応する。 同実施形態のエアバッグカバーの製造時において、破断予定部の成形工程を示す概略図である。 同実施形態のエアバッグカバーの製造時において、破断予定部の成形工程を示す概略図であり、図8の後の工程を示す図である。
符号の説明
2…インストルメントパネル(インパネ)、
4…エアバッグ、
7…インフレーター、
10…エアバッグカバー、
12…突出用開口部、
12a…開口、
13・14…扉部、
15…ヒンジ部、
16…破断予定部、
16a…横棒部位、
16aa…始端、
16ab…終端、
16b…縦棒部位、
20…取付壁部、
21…突出部、
21a…収納凹部、
23…超音波カッタ(加工具)、
24…刃本体(切刃)、
M…加工機、
S…助手席用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 合成樹脂製として、
    折り畳まれて収納されたエアバッグを覆うとともに、周囲に、相互に交差する複数の線状部位からなる薄肉の破断予定部を配置させて、膨張時の前記エアバッグに押された際に前記破断予定部を破断させて開き可能に構成されて、前記エアバッグの突出用開口を形成する複数の扉部と、
    該扉部の周囲において前記扉部を囲むように配置されるとともに、前記扉部裏面側に向かって突出するように配置されて、前記エアバッグを収納させるケースに取り付けるための略筒形状の取付壁部と、
    を備える構成とされて、
    前記破断予定部において、少なくとも前記取付壁部と交差する方向に沿って配置される線状部位が、エアバッグカバーの成形後に、前記扉部の裏面側に配設させた切刃を備えた加工具を、前記線状部位に沿い、かつ、前記取付壁部と交差する方向に移動させて形成される切り込みから、構成されるエアバッグカバーであって、
    前記取付壁部における前記線状部位と交差するように配置される壁部において、前記線状部位の端末近傍に位置する部位に、前記線状部位に沿って移動する前記加工具との干渉を防止して前記加工具を収納可能な収納凹部を備えるように、前記取付壁部の外周側に向かって突出する突出部が、形成されていることを特徴とするエアバッグカバー。
  2. 前記扉部が、開き時に両開き可能とされる2枚の扉部から、構成され、
    前記破断予定部が、前記扉部の開き方向と交差するように前記扉部間に配置される横棒部位と、前記扉部の開き方向に沿って前記横棒部位の両端側に配置される2本の縦棒部位と、から、構成されて、扉部表面側から見てH字形状とされ、
    前記取付壁部が、H字形状の前記破断予定部の周囲で、前記横棒部位と前記縦棒部位とに沿う四辺を有するような四角筒形状に形成され、前記横棒部位の両端近傍の前記取付壁部の部位に、前記突出部を配置させていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
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