JP2008068791A - 自動車のエアバッグドア部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグドア部の強度及び剛性確保とヒンジ機能の確保との両立を図る。
【解決手段】剛性樹脂材からなる基材3の表面側に可撓性樹脂材からなる表皮5が一体に成形されたパネル構成部材1に第1破断予定部により略矩形状のドア部本体9を形成する。第1破断予定部から延出する一対の第2破断予定部により帯状のヒンジ部11をドア部本体9の一辺側に一体に連続するように形成する。自動車の衝突時にエアバッグ装置の作動で第1及び第2破断予定部が破断することにより、ドア部本体9をヒンジ部11を支点にパネル構成部材1の表側に回動させるとともに、ヒンジ部11では基材3(基材薄肉部11b)をドア部本体9のヒンジ部11側の辺に沿って破断させて表皮5(表皮厚肉部11a)をパネル構成部材1の表側に湾曲変形させる。
【選択図】図7

Description

この発明は、自動車の衝突時にエアバッグ装置の作動で破断予定部が破断して開くエアバッグドア部の構造に関するものである。
特許文献1には、基材と表皮との2層構造のエアバッグドア部の構造が開示されている。このエアバッグドア部では、開作動時の支点となるヒンジ部が基材の所定幅に亘る薄肉部で帯状に形成されている。この特許文献1では、ヒンジ機能を担保するために、エアバッグドア部の基材全体を靱性に優れた可撓性樹脂材である熱可塑性エラストマー材で成形している。
特開2001−233165号公報(段落0033欄、図3)
ところで、エアバッグドア部には、エアバッグの大きな展開圧力が瞬間に作用することから、上記の特許文献1のように基材が可撓性樹脂材である場合には、強度及び剛性を十分に確保することができない。さりとて、基材を剛性樹脂材で形成すると、ヒンジ機能が低下することになる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアバッグドア部の強度及び剛性確保とヒンジ機能の確保との両立を図ることである。
上記の目的を達成するため、この発明は、基材及び表皮の素材を選定するとともにヒンジ部の構造を工夫したことを特徴とする。
具体的には、この発明は、剛性樹脂材からなる基材の表面側に可撓性樹脂材からなる表皮が一体に成形された内装パネルに形成され、エアバッグ装置の作動で開く自動車のエアバッグドア部の構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、略矩形状に形成されたドア部本体と、該ドア部本体の少なくとも一辺側に該一辺に沿って一体に連続するヒンジ部とからなり、上記基材及び表皮には、上記ドア部本体のヒンジ部側の辺を除く辺に対応するドア部本体側の第1破断予定部と、上記ドア部本体のヒンジ部側の辺と直交する両側の第1破断予定部からそれぞれ延出するヒンジ部側の一対の第2破断予定部とが形成され、一方、上記ヒンジ部は、上記一対の第2破断予定部で挟まれて該第2破断予定部の延出量に相当する幅を有するように帯状に形成され、自動車の衝突時にエアバッグ装置の作動で上記第1及び第2破断予定部が破断することにより、上記ドア部本体がヒンジ部を支点に内装パネルの表側に回動するとともに、上記ヒンジ部では基材が上記ドア部本体のヒンジ部側の辺に沿って破断して表皮が内装パネルの表側に湾曲変形するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ヒンジ部の表皮は、他の部位の表皮よりも厚肉に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ヒンジ部の基材は、他の部位の基材よりも薄肉に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ヒンジ部の基材裏面には、複数個の突条部がドア部本体のヒンジ部側の辺に沿うように平行に形成され、エアバッグ装置の作動で隣り合う突条部間で基材が破断するようになっていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、エアバッグ装置が作動していない通常時には、剛性樹脂材からなる基材でエアバッグドア部全体(ドア部本体及びヒンジ部)の強度及び剛性を確保することができる。一方、エアバッグ装置の作動時には、ヒンジ部の基材が破断することで当該箇所の可撓性樹脂材からなる表皮が容易に湾曲変形してそのヒンジ機能が十分に発揮し、エアバッグドア部をスムーズに開けることができる。これにより、エアバッグドア部の強度及び剛性確保とヒンジ機能の確保との両立を図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、厚肉の表皮によりヒンジ部の破断を防止することができるとともに、ヒンジ部以外のドア部本体及びその外周りの内装パネルの表皮を薄肉にできる。
請求項3に係る発明によれば、エアバッグ装置の作動時に基材が破断し易く、表皮によるヒンジ機能を阻害しないようにすることができる。
請求項4に係る発明によれば、隣り合う突条部間の基材は突条部に比べて薄肉であり、しかも突条部が壁となってエアバッグ装置の作動時に上記突条部間で基材にヒンジ部の長手方向に亀裂が走るため、ヒンジ部(表皮)をスムーズに湾曲変形させることができるとともに、上記突条部によりエアバッグ装置の非作動時におけるヒンジ部の強度を確保することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1乃至図3は自動車の内装パネルとしてのインストルメントパネルにおけるアッパパネルの右側半分を構成するパネル構成部材1を示す。このパネル構成部材1は、左ハンドル車用のもので運転席右隣の助手席側に配置され、剛性樹脂材からなる基材3の表面側に可撓性樹脂材からなる表皮5が一体に成形された2層構造である。上記基材3を構成する剛性樹脂材としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やガラス繊維が入ったポリプロピレン(GFPP)等の汎用樹脂材である。上記表皮5を構成する可撓性樹脂材としては、例えば、サーモプラスチックオレフィン(TPO)やサーモプラスチックウレタン(TPU)等の靱性を有しかつ低温特性の良い熱可塑性エラストマー材、あるいはポリウレタン(PUR)等である。一般に、これら可撓性樹脂材は上記汎用性樹脂材に比べて高価である。
上記パネル構成部材1の助手席対応箇所には、この実施形態に係るエアバッグドア部構造が適用されたエアバッグドア部7が一体に形成されている。該エアバッグドア部7は、略矩形状に形成されたドア部本体9と、該ドア部本体9の車体前方側の一辺側に該一辺に沿って一体に連続するヒンジ部11とからなる片開きタイプである。以下、ドア部本体9の車体前方側の一辺、つまりヒンジ部11側の辺に符号9aを付し、ドア部本体9の車体後方側の辺に符号9bを付し、ドア部本体9の車体側方側の辺に符号9cを付すこととする。
上記基材3及び表皮5には、上記ドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aを除く三辺(車体後方側の一辺9b、車体側方側の二辺9c)に対応するドア部本体9側の略コ字状の第1破断予定部3a,5aと、上記ドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aと直交する両側の第1破断予定部3a,5aからそれぞれ車体前方側に延出するヒンジ部11側の一対の第2破断予定部3b,5bとが形成され、上記ドア部本体9は上記略コ字状の第1破断予定部3a,5aとヒンジ部11とで囲まれた領域で形成されている。一方、上記ヒンジ部11は、上記一対の第2破断予定部3b,5bで挟まれて該第2破断予定部3b,5bの延出量に相当する幅を有するように帯状に形成されている。これら第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bは、図5(a)及び図6(a)に拡大して示すように、基材3及び表皮5の裏面に表面に達しないように型成形により形成された破断溝部3c,5cに対応して薄肉に形成され、エアバッグドア部7がパネル構成部材1の表面から識別できない,いわゆるシームレスタイプの平面視略矩形状のエアバッグドア部7がパネル構成部材1に一体に形成されている。なお、上記基材3の破断溝部3cは断面略V字形状に、上記表皮5の破断溝部5cは断面略台形状にそれぞれ形成されているが、これに限らない。また、エアバッグドア部7は、第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bがパネル構成部材1の表面から識別できるタイプであってもよい。
上記第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bは、平面視で完全に重合しているのではなく、表皮5の第1及び第2破断予定部5a,5bが基材3の第1及び第2破断予定部3a,3bよりも若干車幅方向外側に位置ずれしている。このような位置関係は、上記破断溝部3c,5cの大きさ及び形成位置によるものであり、基材3の破断溝部3cの線状底部3dが表皮5の破断溝部5cの一側壁5eに接近している。このようなエアバッグドア部7(パネル構成部材1)を成形するには、予め射出成形しておいた基材3を成形型にセットしてキャビティ内に溶融樹脂を射出して表皮5を基材3に一体に成形すればよい。これによると、図5(b)及び図6(b)に拡大して示すように、基材3の破断溝部3cの線状底部3dに対応する第1及び第2破断予定部3a,3bが後述するエアバッグ19の膨張圧力で破断すると、この破断力が表皮5の破断溝部5cの一側壁5eに波及し、当該一側壁5eが剥離しながら表皮5の第1及び第2破断予定部5a,5bが破断することになる。
上記ヒンジ部11の表皮5は、図4(a)に拡大して示すように、他の部位の表皮5よりも厚肉に形成されている。このヒンジ部11の表皮厚肉部に符号11aを付して示す。一方、上記ヒンジ部11の基材3は、他の部位の基材3よりも薄肉に形成されている。このヒンジ部11の基材薄肉部に符号11bを付す。また、上記ヒンジ部11の基材3(基材薄肉部11b)裏面には、突出量の短い3本の断面矩形の突条部13aと、その車体前方側の突出量の長い1本の板状の突条部13bとが上記ドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aに沿うように平行に形成され、図4(b)に拡大して示すように、後述するエアバッグ装置21の作動で隣り合う突条部13a,13b間で亀裂13cがヒンジ部11の長手方向に走り、基材3(基材薄肉部11b)が破断するようになっている。これにより、ヒンジ部11の表皮5(表皮厚肉部11a)が容易に湾曲変形してヒンジ機能を十分に発揮するようになっている。
上記ドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aを除く三辺(車体後方側の一辺9b、車体側方側の二辺9c)に対応するパネル構成部材1裏面には、図3にも示すように、ネジ穴(図示せず)を有する複数個の取付ボス部15が複数個の補強リブ部17で補強された状態で間隔をあけて一体に突設されている。なお、補強リブ部17の個数は、車体側方側の二辺9cにおける車体前端側の取付ボス部15では2個であるが、他の取付ボス部15では3個である。
上記エアバッグドア部7裏面には、折り畳まれたエアバッグ19(図7に展開状態を示す)やインフレータ(図示せず)等を収容してなるエアバッグ装置21が配置され、該エアバッグ装置21の底面には第1ブラケット23が溶接されている。一方、車幅方向に延びてインストルメントパネルを支持するインパネレインフォースメント25には第2ブラケット27の一端が溶接され、該第2ブラケット27の他端は、上記第1ブラケット23にボルト29とナット31とで締結されている。これにより、上記エアバッグ装置21が上記第1及び第2破断予定部3a,5a,3b.5bに対応するようにインパネレインフォースメント25に第1及び第2ブラケット23,27を介して連結支持されている。
上記エアバッグ装置21の略上半部分には、平面視略矩形状の金属製枠体33が外嵌合されて固定されている。該枠体33は、車幅方向に延びる前壁部35及び後壁部37と、これら前壁部35及び後壁部37の両端同士を連結する車体前後方向に延びる両側壁部39とで構成されている。上記枠体33の後壁部37及び両側壁部39の上端は、上記ドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aを除く三辺(車体後方側の一辺9b、車体側方側の二辺9c)に接近するか、又はその周縁に当接しており、パネル構成部材1の表側より作用する押圧力に対して上記第1破断予定部3a,5aを構成する破断溝部3c周縁を支持し、該破断溝部3cが不用意に破断しないようにしている。また、上記後壁部37及び両側壁部39の上端には、ネジ挿通孔(図示せず)を有する取付片部41が上記各取付ボス部15に対応するようにそれぞれ下方に折曲形成され、これら取付片部41は、上記各取付ボス部15にあてがわれてネジ43をネジ挿通孔を経て各取付ボス部15のネジ穴にねじ込むことにより締結されている。
上記前壁部35は、後壁部37及び両側壁部39よりも上下寸法が若干短く形成され、該前壁部35の上端には複数個(図1では1個のみ現れる)のフック45が折曲形成されている。一方、上記車体前方側に位置する突条部13bは、図2に示すように、他の3本の突条部13aよりも車幅方向両側に延出した後、車体後方に90°向きを変えて車体前端側の取付ボス部15に一体に連結されている。この突条部13bには、複数個(図1では1個のみ現れる)の係合孔13dが形成され、該各係合孔13dに上記各フック45が係合している。そして、エアバッグ19の展開圧力がエアバッグドア部7に作用した際、エアバッグドア部7の車体前方端縁側のパネル構成部材1が押出方向に撓むことで上記各フック45が各係合孔13d下縁に押し付けられるようになっている。
上述の如く構成されたエアバッグドア部7を備えたパネル構成部材1では、自動車が衝突すると、エアバッグ装置21のエアバッグ19がインフレータの作動によって膨張して枠体33に案内されながら展開し、その展開圧力でエアバッグドア部7(ドア部本体9)が上方に押圧されて第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bが破断することにより、図7に示すように、上記ドア部本体9がヒンジ部11を支点にパネル構成部材1の表側に回動するとともに、上記ヒンジ部11では基材3(基材薄肉部11b)の隣り合う突条部13a,13b間で亀裂13cが上記ドア部本体9のヒンジ部11の長手方向に走って基材3(基材薄肉部11b)が破断し、表皮5(表皮厚肉部11a)がパネル構成部材1の表側に湾曲変形してエアバッグドア部7が車体前方上向きに開く。これにより、展開したエアバッグ19で助手席の乗員を車体前後方向の衝撃から保護するようになっている。
このように、この実施形態では、エアバッグ装置21が作動していない通常時には、エアバッグドア部7全体(ドア部本体9及びヒンジ部11)の強度及び剛性確保を剛性樹脂材からなる基材3で図ることができる。一方、エアバッグ装置21の作動時には、ヒンジ部11の可撓性樹脂材からなる表皮5(表皮厚肉部11a)を当該箇所の基材3(基材薄肉部11b)が破断することで容易に湾曲変形させてそのヒンジ機能を十分に発揮させ、エアバッグドア部7のスムーズな開作動を行うことができる。これにより、エアバッグドア部7の強度及び剛性確保及びヒンジ機能の確保を共に図ることができる。
また、この実施形態では、エアバッグドア部7の主体をなす基材3を高価な熱可塑性エラストマー材を用いることなく安価な汎用樹脂材で成形する一方、エアバッグドア部7に占める割合が基材3に比べて極めて少ない表皮5を汎用樹脂材よりも高価な熱可塑性エラストマー材で成形しているので、全体としてエアバッグドア部7はそれほどコストアップを招来せず、廉価なものにすることができる。また、ヒンジ機能を担う表皮5は靱性を有しかつ低温特性の良い熱可塑性エラストマー材で成形されているため、冬季や寒冷地帯等のように気温が非常に低い環境の下であっても劣化せず、破断することなくヒンジ機能を十分に発揮させかつエアバッグドア部7の飛散を防止することができる。
さらにまた、この実施形態では、ヒンジ部11の表皮5が表皮厚肉部11aであるため、ヒンジ部11の破断を防止することができるとともに、ヒンジ部11以外のドア部本体9及びその外周りのパネル構成部材1の表皮5を薄肉に形成することができ、高価な熱可塑性エラストマー材の使用を必要最少限にすることができる。
加えて、この実施形態では、ヒンジ部11の基材3が基材薄肉部11bであるため、エアバッグ装置21の作動時に基材薄肉部11bが破断し易く、表皮5(表皮厚肉部11a)によるヒンジ機能を阻害しないようにすることができる。
さらに、この実施形態では、隣り合う突条部13a,13b間の基材3(基材薄肉部11b)が突条部13aに比べて薄肉であり、しかも突条部13a,13bが壁となってエアバッグ装置21の作動時に上記突条部13a,13b間で基材3(基材薄肉部11b)にヒンジ部11の長手方向に亀裂が走るため、ヒンジ部11(表皮厚肉部11a)をスムーズに湾曲変形させることができるとともに、上記突条部13a,13bによりエアバッグ装置21の非作動時におけるヒンジ部11の強度及び剛性を確保することができる。
さらにまた、この実施形態では、エアバッグ19の展開圧力でエアバッグドア部7に開方向への押出力が作用した際、枠体33の各フック45が突条部13bの各係合孔13dに係合していることで、パネル構成部材1が押出方向に動くのを規制することができる。したがって、その後、エアバッグドア部7が開いてもパネル構成部材1をその動作に影響されることなく動かないようにでき、第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bを速やかに破断してエアバッグドア部7の開作動性能を向上させることができる。また、上記枠体33の各フック45を突条部13bの各係合孔13dに係合させてエアバッグ装置21を仮止めした状態で、該エアバッグ装置21を枠体33を介してパネル構成部材1裏面の各取付ボス部15に取り付けるので、エアバッグ装置21の取付作業を容易に行うことができる。さらに、第2破断予定部3b,5bの破断時に亀裂が必要以上に車体前方に走らないように上記突条部13bがストッパの役目をなす。
図8はヒンジ部11の変形例を示す。上記の実施形態では、ヒンジ部11の表皮5を厚肉にするとともに基材3を薄肉にし、かつ該基材3に4本の突条部13a,13bを形成したが、この変形例では、表皮5及び基材3は共に全体に亘って同じ厚みにし、かつ4本の突条部13a,13bのうちフック45が係合する係合孔13dを有する突条部13b以外の3本の断面矩形の突条部13aをなくし、その代わりに4本の断面三角形状の突条部13aをドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aに沿うように並設し、隣り合う突条部13a,13b間の基材3を薄肉にしている。これによっても、上記の実施形態と同様に、エアバッグ19の展開圧力で基材3の突条部13a,13b間で亀裂13cがヒンジ部11の長手方向に走り、基材3がドア部本体9のヒンジ部11側の辺9aに沿って破断して表皮5にヒンジ機能を発揮させることができる。
なお、上記の実施形態では、第1及び第2破断予定部3a,5a,3b,5bをパネル構成部材1裏面に型成形により破断溝部3c,5cを形成することで薄肉化して破断し易くしたが、レーザー加工や熱刃により破断し易くしてもよい。
また、上記の実施形態では、エアバッグドア部7をパネル構成部材1と一体に形成したが、パネル構成部材1に開口部を形成し、この開口部に別途成形したエアバッグドア部7を有するパネル材を嵌め込んで、エアバッグドア部7をパネル構成部材1と別体に構成してもよい。
さらに、上記の実施形態では、エアバッグドア部7が片開きタイプである場合を例示したが、エアバッグドア部7が、前側ドア部と後側ドア部とで構成されて車体前後方向上向きに開く観音開きタイプにも適用することができる。
加えて、上記の実施形態では、内装パネルがインストルメントパネルのパネル構成部材1である場合を示したが、ステアリングハンドルのエアバッグドア部組付箇所のパネル、エアバッグドア部付きセンタピラーガーニッシュ及びエアバッグドア部付きドアトリム等であってもよい。
この発明は、自動車のインストルメントパネル等、衝突時に乗員を保護する必要がある内装パネルに設けられたエアバッグドア部の構造として有用である。
エアバッグドア部が閉じた状態でかつエアバッグドア部の形成領域を示すパネル構成部材の斜視図である。 エアバッグドア部が閉じた状態でかつ第1及び第2破断予定部を一点鎖線で、裏側のヒンジ部及び取付ボス部を破線でそれぞれ示すパネル構成部材の平面図である。 図2のIII −III 線における断面図である。 (a)は図2のIV−IV線における断面図であり、(b)は同図においてエアバッグドア部が開いた状態を示す。 (a)は図2のV−V線における断面図であり、(b)は同図において第1破断予定部が破断した状態を示す。 (a)は図2のVI−VI線における断面図であり、(b)は同図において第2破断予定部が破断した状態を示す。 エアバッグドア部が開いた状態の図3相当図である。 変形例の図4(a)相当図である。
符号の説明
1 パネル構成部材(内装パネル)
3 基材
3a,5a 第1破断予定部
3b,5b 第2破断予定部
5 表皮
7 エアバッグドア部
9 ドア部本体
9a ドア部本体の車体前方側の一辺(ヒンジ部側の辺)
9b ドア部本体の車体後方側の辺
9c ドア部本体の車体側方側の辺
11 ヒンジ部
13a,13b 突条部
21 エアバッグ装置

Claims (4)

  1. 剛性樹脂材からなる基材の表面側に可撓性樹脂材からなる表皮が一体に成形された内装パネルに形成され、エアバッグ装置の作動で開く自動車のエアバッグドア部の構造であって、
    略矩形状に形成されたドア部本体と、該ドア部本体の少なくとも一辺側に該一辺に沿って一体に連続するヒンジ部とからなり、
    上記基材及び表皮には、上記ドア部本体のヒンジ部側の辺を除く辺に対応するドア部本体側の第1破断予定部と、上記ドア部本体のヒンジ部側の辺と直交する両側の第1破断予定部からそれぞれ延出するヒンジ部側の一対の第2破断予定部とが形成され、
    一方、上記ヒンジ部は、上記一対の第2破断予定部で挟まれて該第2破断予定部の延出量に相当する幅を有するように帯状に形成され、
    自動車の衝突時にエアバッグ装置の作動で上記第1及び第2破断予定部が破断することにより、上記ドア部本体がヒンジ部を支点に内装パネルの表側に回動するとともに、上記ヒンジ部では基材が上記ドア部本体のヒンジ部側の辺に沿って破断して表皮が内装パネルの表側に湾曲変形するように構成されていることを特徴とする自動車のエアバッグドア部構造。
  2. 請求項1に記載の自動車のエアバッグドア部構造において、
    ヒンジ部の表皮は、他の部位の表皮よりも厚肉に形成されていることを特徴とする自動車のエアバッグドア部構造。
  3. 請求項1に記載の自動車のエアバッグドア部構造において、
    ヒンジ部の基材は、他の部位の基材よりも薄肉に形成されていることを特徴とする自動車のエアバッグドア部構造。
  4. 請求項1に記載の自動車のエアバッグドア部構造において、
    ヒンジ部の基材裏面には、複数個の突条部がドア部本体のヒンジ部側の辺に沿うように平行に形成され、エアバッグ装置の作動で隣り合う突条部間で基材が破断するようになっていることを特徴とする自動車のエアバッグドア部構造。
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