JP4617225B2 - エアバッグドア部付き車両用内装品 - Google Patents

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この発明は、例えば車両衝突時にエアバッグ装置の作動で脆弱部が破断して開くエアバッグドア部を有するインストルメントパネル等のエアバッグドア部付き車両用内装品に関し、特に、脆弱部が外部から見えないシームレスタイプのエアバッグドア部を対象とするものである。
特許文献1には、インストルメントパネル本体を硬質樹脂材で成形して剛性を確保するとともに、エアバッグドア部を熱可塑性エラストマー材で成形してその靱性によりヒンジ部を撓み易くしてエアバッグドア部の開動作をスムーズに行わせるようにした技術が開示されている。
一方、特許文献2には、エアバッグドア部裏面に該エアバッグドア部の外周を取り囲むようにエアバッグガイド用枠部を一体に溶着するとともに、該枠部内部にフラップ部を車幅方向に延びる断面U字状の可撓性ヒンジ部を介して一体に連結して配置し、かつ、エアバッグドア部裏面に上記フラップ部を一体に溶着することにより、エアバッグドア部をフラップ部で補強するとともに、ヒンジ部はエアバッグドア部の開動作に伴って伸びるが千切れないようにしてエアバッグドア部が飛散しないようにした技術が開示されている。
特開平9−2188号公報(段落0038欄、図1) 特開2004−148909号公報(段落0016欄、図8)
しかし、特許文献1では、汎用樹脂材に比べて高価な熱可塑性エラストマー材を使用しており、また、特許文献2では、フラップ部が余分に必要であるとともに該フラップ部をエアバッグドア部裏面に溶着する手間が掛かり、いずれにしてもコストアップを招来する。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアバッグドア部がエアバッグ展開時の衝撃で飛散しないインストルメントパネル等の車両用内装品を廉価に提供することである。
上記の目的を達成するため、この発明は、エアバッグドア部を内装品本体の一部で構成するとともに、エアバッグドア部の回動支点となるヒンジ部及びエアバッグガイド用枠部の構造を工夫したことを特徴とし、具体的には、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、エアバッグドア部を形成する第1脆弱部と、少なくとも上記エアバッグドア部の端縁から外側に延び湾曲変形可能な複数の板状ヒンジ部をエアバッグドア部の端縁に沿って間隔をあけて形成する第2脆弱部とが内装品本体にその表面から識別できないようにそれぞれ形成され、上記内装品本体裏面には、固定側に支持されたエアバッグ装置の作動時に該エアバッグ装置と係合するエアバッグガイド用枠部がエアバッグドア部の端縁に沿って少なくとも第2脆弱部形成領域に対応して一体に形成され、上記枠部の上記第2脆弱部形成領域に対応する箇所の枠部は、エアバッグドア部から外側に向かって突出する凸部とエアバッグドア部に向かって凹陥する凹部とがエアバッグドア部の端縁に沿って交互に連続して凹凸形状に形成され、上記凸部のエアバッグドア部側に上記ヒンジ部が形成され、隣り合うヒンジ部の間に上記凹部が対応位置しており、上記第1脆弱部及び第2脆弱部は上記エアバッグ装置の作動により破断し、上記エアバッグドア部はヒンジ部の一端に一体に接続された状態で内装品本体と切り離されて開くとともに、上記ヒンジ部は他端が内装品本体に一体に接続された状態で上記ヒンジ部を除く非ヒンジ部と切り離されて湾曲変形しながら内装品本体から起き上がるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、枠部は、エアバッグドア部の外周を取り囲むように内装品本体裏面に一体に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、枠部には、エアバッグ装置を締結する締結部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、車両が衝突してエアバッグ装置が作動すると、エアバッグが展開してその展開圧力がエアバッグドア部に作用し、第1脆弱部及び第2脆弱部が破断する。これにより、エアバッグドア部がヒンジ部の一端に一体に接続された状態で内装品本体と切り離されて開くとともに、上記ヒンジ部の他端が内装品本体に一体に接続された状態でヒンジ部が非ヒンジ部と切り離されて湾曲変形しながら内装品本体から起き上がる。
この際、上記凸部で囲まれるエアバッグドア部側に上記ヒンジ部が形成され、隣り合うヒンジ部の間に上記凹部が対応位置しているので、ヒンジ部は枠部と非接触状態となっており、ヒンジ部の非ヒンジ部からの切り離し動作や起き上がり動作が妨げられず、第2脆弱部が速やかに破断してエアバッグドア部を確実に開くことができる。
さらに、上記凹部が対応位置する箇所(非ヒンジ部対応箇所)の内装品本体裏面には枠部が一体に形成されて、非ヒンジ部はエアバッグ装置の作動時に枠部及びエアバッグ装置を介して固定側に支持されるので、エアバッグドア部が開いたりヒンジ部が起き上がってもその動作に影響されずに動かず、第2脆弱部が速やかに破断し、しかも、ヒンジ部は連続せずにエアバッグドア部の端縁に沿って間隔をあけて複数形成されていて回動抵抗が少なく、このことによっても、エアバッグドア部を確実に開くことができる。
また、上記ヒンジ部は湾曲変形可能な板状に形成されているため、エアバッグドア部開時に起き上がりながら弧状に湾曲変形してエアバッグの展開圧力を効果的に吸収し、よってエアバッグドア部に対するエアバッグの過剰な展開圧力の作用をなくすとともにヒンジ部を千切れないようにすることができ、エアバッグドア部の飛散を防止することができる。
加えて、ヒンジ部が外側から枠部の凸部で囲まれて当該箇所の内装品本体が厚肉になっているので、エアバッグドア部開時に破断する第2脆弱部の亀裂が車体前方や側方に走っても上記枠部の凸部(厚肉部)で止まり、それ以上車体前方や側方に走るのを防止することができる。
さらに、エアバッグドア部を内装品本体の一部で構成しているので、特許文献1のような高価な熱可塑性エラストマー材でエアバッグドア部を成形する場合や、特許文献2のようなフラップ部をエアバッグドア部の裏面に溶着する場合に比べて廉価な内装品とすることができる。
請求項2に係る発明によれば、枠部でエアバッグドア部の外周を取り囲んでいるので、エアバッグは枠部内で展開しながらエアバッグドア部の裏面にそれることなく導かれ、その展開圧力がエアバッグドア部の裏面に的確に集中してエアバッグが精度よく展開するため、エアバッグの展開性能を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、エアバッグ装置は締結部で枠部に締結されて動かないため、運転時に車体が振動してもエアバッグ装置が枠部に衝突せず異音の発生を防止することができる。
また、エアバッグ装置作動時に、エアバッグの展開圧力でエアバッグドア部に開方向への押出力が作用するが、エアバッグ装置を上述の如く締結部で枠部に締結しているので、エアバッグ装置の内装品本体の押出方向への動きを規制することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1乃至図5は車両用インストルメントパネルにおけるアッパパネルの右側半分を構成するパネル構成部材1を示し、このパネル構成部材1が実施形態1に係るエアバッグドア部付き車両用内装品である。このパネル構成部材1は、左ハンドル車用のもので運転席右隣の助手席側に配置され、例えばポリプロピレン(PP)等の汎用樹脂材で射出成形された単一材からなるパネル構成部材本体3を備えているが、該パネル構成部材本体3は表皮材が基材に一体に被着された2層構造であってもよい。
上記パネル構成部材本体3裏面の助手席対応箇所には、断面略V字状の第1破断溝部5が表面に達しないように型成形により平面視略コの字状に形成され、該第1破断溝部5に対応する薄肉部で平面視略コの字状の第1脆弱部7がパネル構成部材本体3にその表面から識別できないように形成されて、該第1脆弱部7で囲まれる内側に片開きタイプのエアバッグドア部9がパネル構成部材本体3の一部で一体に形成されている。
上記エアバッグドア部9の車体前方端縁には、4本の断面略V字状の第2破断溝部11が、エアバッグドア部9の車体前方端縁から外側に延びるように、かつエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿って間隔をあけて表面に達しないように型成形によりそれぞれ形成されている。これら第2破断溝部11のうち両端の2本の第2破断溝部11は、車幅方向内方に向かって略弓状に湾曲して一端が上記第1破断溝部5に連続し、他の2本の第2破断溝部11は略コの字状で両側部分が車幅方向外方に向かって略弓状に湾曲しており、隣り合う第2破断溝部11が車体前後方向に延びる直線を中心に互いに中央を接近させて線対称に配置されている。このように第2破断溝部11を略弓状に湾曲させているのは、エアバッグドア部9開時に破断する勢いを弱め、第2脆弱部13の亀裂が前方に必要以上に走らないようにするためである。そして、上記第2破断溝部11に対応する薄肉部で4つの第2脆弱部13がエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿って間隔をあけてパネル構成部材本体3にその表面から識別できないように形成されて、隣り合う3箇所の第2脆弱部13間に湾曲変形可能な3つの板状ヒンジ部15がエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿ってそれぞれ間隔をあけてパネル構成部材本体3の一部で一体に形成されている。これにより、上記エアバッグドア部9及びヒンジ部15は、第1脆弱部7及び第2脆弱部13がパネル構成部材本体3表面から識別できない、いわゆるシームレスタイプに構成されている。なお、上記第2脆弱部13はエアバッグドア部9の車体前方端縁から内側に延びていてもよい。
上記第1脆弱部7を形成する領域A1外側近傍及び第2脆弱部13を形成する領域A2のパネル構成部材本体3裏面には、略矩形状のエアバッグガイド用枠部17がエアバッグドア部9の外周を取り囲むように一体に突設されている。具体的には、上記枠部17は、車幅方向に延びる前壁部18及び後壁部19と、これら前壁部18及び後壁部19の両端同士を連結する車体前後方向に延びる両側壁部20とからなり、上記後壁部19及び両側壁部20がエアバッグドア部9の車体後方端縁及び両側端縁に沿って第1脆弱部形成領域A1外側近傍に一体に形成されているとともに、前壁部18がエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿って第2脆弱部形成領域A2に一体に形成されている。
本実施形態の特徴である前壁部18は、平面視でエアバッグドア部9から外側に向かって突出する3個の凸部18aと、エアバッグドア部9に向かって凹陥する4個の凹部18bとがエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿って交互に連続して凹凸形状に形成され、上記凸部18aで囲まれるエアバッグドア部9側に上記ヒンジ部15が形成され、該ヒンジ部15は枠体17と非接触状態になっている。また、隣り合うヒンジ部15の間に上記凹部18bが対応位置し、該凹部18b対応位置で非ヒンジ部47を構成している。
上記枠部17の前壁部18の凹部18bには4個の略矩形の係合孔18cが1個ずつ形成されているとともに、後壁部19にも5個の略矩形の係合孔19c車幅方向に間隔をあけて形成されている。
さらに、上記両側壁部20には、図6に拡大して示すように、エアバッグ装置27を締結するためのボス状の締結部29がそれぞれ2個ずつ外側に突設されており、その内部には下方に開口するネジ穴29aが形成されている。
上記枠部17内にはエアバッグ装置27が略上半部分を臨ませて配置されている。該エアバッグ装置27はエアバッグ31を折り畳んだ状態で収容したエアバッグケース33を備え、エアバッグケース33側面の上記前壁部18に対応する箇所にはフック35が4個車幅方向に間隔をあけて固定されているとともに、後壁部19に対応する箇所にはフック35が5個車幅方向に間隔をあけて固定されているが、図5ではそれぞれ1個ずつしか現れていない。これらフック35を上記前壁部18及び後壁部19の各係合孔18c,19cに挿入してエアバッグ31の展開圧力がエアバッグドア部9に作用した際、エアバッグドア部9の車体前方端縁及び車体後方端縁側のパネル構成部材本体3が押出方向に撓むことで各係合孔18c,19cに係合させるようになっている。なお、図5では、エアバッグケース33内に収容されているインフレータ等は省略している。
また、上記両側壁部20側のエアバッグケース33側面には、L字状のフランジ34が突設され(図6参照)、該フランジ34には取付孔(図示せず)が形成され、該取付孔と上記締結部29に形成された挿入穴(図示せず)とを重ね合わせてフランジ34側からネジ37を挿入してエアバッグ装置27を枠部17の両側壁部20に動かないように締結するようになっている。
上記エアバッグケース33の底面には第1ブラケット37が溶着されている(図5参照)。一方、車幅方向に延びてインストルメントパネルを支持する固定側であるインパネレインフォースメント39には第2ブラケット41の一端が溶着され、第2ブラケット41の他端は、上記第1ブラケット37にボルト43とナット45とで締結されている。これにより、上記エアバッグ装置27がインパネレインフォースメント39に第1及び第2ブラケット37,41を介して連結支持されている。
上述の如く構成されたパネル構成部材1では、車両が衝突すると、エアバッグ装置27のエアバッグ31がインフレータの作動によって膨張して枠部17にガイドされながら展開し、その展開圧力でエアバッグドア部9が上方に押圧されて第1脆弱部7及び第2脆弱部13が破断することにより、図1に示すように、エアバッグドア部9はヒンジ部15の一端に一体に接続された状態でパネル構成部材本体3と切り離されて開くとともに、上記ヒンジ部15は他端がパネル構成部材本体3に一体に接続された状態で非ヒンジ部47と切り離されて湾曲変形しながらパネル構成部材本体3から起き上がる。これにより、エアバッグドア部9がヒンジ部15の他端を支点として回動して車体前方上向きに開き、展開したエアバッグ31で助手席の乗員を車体前後方向の衝撃から保護するようになっている。
この際、ヒンジ部15は、凸部18aで囲まれるエアバッグドア部9側に対応するパネル構成部材本体3にあるため、枠部17と非接触状態となっているので、ヒンジ部15の非ヒンジ部47からの切り離し動作や起き上がり動作が妨げられず、第2脆弱部13が速やかに破断してエアバッグドア部9を確実に開くことができる。
また、エアバッグ装置27の作動時に、エアバッグドア部9の車体前方端縁及び車体後方端縁側のパネル構成部材本体3が押出方向に撓むことでフック35を枠部17の前壁部18及び後壁部19の係合孔18c,19cに係合させ、前壁部18側では、非ヒンジ部47が前壁部18、フック35及びエアバッグ装置27を介してインパネレインフォースメント39に支持される。しかも、ヒンジ部15は連続せずにエアバッグドア部9の車体前方端縁に沿って間隔をあけて3つ形成されて回動抵抗が少なくなっているので、エアバッグドア部9を確実に開くことができる。また、後壁部19側では、エアバッグドア部9の車体後方端縁側のパネル構成部材本体3が後壁部19、フック35及びエアバッグ装置27を介してインパネレインフォースメント39に支持される。さらに、両側壁部20では、エアバッグドア部9の車幅方向両端縁側のパネル構成部材本体3がエアバッグ装置27作動前から枠部17の両側壁部20、締結部29及びエアバッグ装置27を介してインパネレインフォースメント39に支持されている。したがって、エアバッグドア部9の開動作及びヒンジ部15の起き上がり動作にエアバッグ装置27が影響されることなく定位置に固定できるためパネル構成部材本体3の押出方向への動きを規制することができ、第1脆弱部7及び第2脆弱部13を速やかに破断できる。
さらに、エアバッグ装置27を締結部29で枠部17の両側壁部20に締結して動かないようにしているため、運転時に車体が振動してもエアバッグ装置27が枠部17に衝突せず異音の発生を防止することができる。
また、上記ヒンジ部15を湾曲変形可能な板状に形成しているので、エアバッグドア部9開時にヒンジ部15を起き上がらせながら弧状に湾曲変形させてエアバッグ25の展開圧力を効果的に吸収することができる。これにより、エアバッグドア部9に対するエアバッグ31の展開圧力が過剰に作用しないようにすることができるとともに、ヒンジ部15を千切れないようにすることができ、エアバッグドア部9の飛散を防止することができる。
加えて、ヒンジ部15が外側から枠部17の凸部18aで囲まれて当該箇所のパネル構成部材本体3が厚肉になっているので、エアバッグドア部9開時に破断する第2脆弱部13の亀裂が車体前方や側方に走っても上記枠部17の凸部18a(厚肉部)で止まり、それ以上車体前方や側方に走るのを防止することができる。
さらに、エアバッグドア部9をパネル構成部材本体3の一部で構成しているので、特許文献1のような高価な熱可塑性エラストマー材でエアバッグドア部を成形する場合や、特許文献2のようなフラップ部をエアバッグドア部の裏面に溶着する場合に比べて廉価なパネル構成部材1とすることができる。
加えて、枠部17でエアバッグドア部9の外周を取り囲んでいるので、エアバッグ31は枠部17内で展開しながらエアバッグドア部9裏面にそれることなく導かれ、その展開圧力がエアバッグドア部9の裏面に的確に集中して精度よくエアバッグ31が展開するため、エアバッグ31の展開性能を向上させることができる。
(実施形態2)
図7は実施形態2に係るパネル構成部材1を示す。実施形態2では、実施形態1のエアバッグドア部9が片開きタイプであるのに対し、エアバッグドア部9が車体前後方向上向きに開く観音開きタイプである。これに関連にして第1脆弱部7(第1破断溝部5)が平面視略H字形でなっているとともに、第2脆弱部13(第2破断溝部11)がエアバッグドア部9の車体前方端縁及び車体後方端縁の両側に設けられており、前壁部18及び後壁部19には、平面視でエアバッグドア部9から外側に向かって突出する凸部18a,19aとエアバッグドア部9に向かって凹陥する凹部18b,19bとがエアバッグドア部9の端縁に沿って交互に連続して凹凸形状に形成されている。そのほかは実施形態1と同一に構成されているので、同一の構成箇所には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
したがって、実施形態2では、実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記の各実施形態では、枠部17の前壁部18及び後壁部19にフック35を車幅方向に間隔をあけて係合させ、両側壁部20に締結部29を突設したが、フック35を係合させる位置及び締結部29を突設する位置は枠部17の上記の位置に限らない。例えば、フック35を係合させる前壁部18や後壁部19に締結部29を突設することもできる。この場合には締結部29がエアバッグ装置27のパネル構成部材本体3の押出方向への動きを規制する役割をも担っている。そして、エアバッグ装置27の作動による衝撃が大きくて、万が一、締結部29が破損した場合には、フック35が前壁部18に係合してフック35本来の役割を果たすようになっている。
また、上記の各実施形態では、型成形により第1脆弱部7及び第2脆弱部13を構成したがレーザービームの照射により又は熱刃により構成してもよい。レーザービームの照射による場合には、第1脆弱部7及び第2脆弱部13は、パネル構成部材本体3裏面に線状に連続した多数の細孔からなる細孔群で形成された薄肉部でパネル構成部材本体3にその表面から識別できないように形成することになる。
さらに、上記の各実施形態では、エアバッグドア部9をパネル構成部材本体3と一体に形成したが、パネル構成部材本体3に開口部を形成し、この開口部に別途成形したエアバッグドア部9を有するパネル材を嵌め込んで、エアバッグドア部9をパネル構成部材本体3と別体に構成してもよく、エアバッグドア部9をインストルメントパネルに一体に形成してもよい。
また、上記の各実施形態では、内装品がインストルメントパネルのパネル構成部材1である場合を示したが、エアバッグドア部付ステアリングハンドルやエアバッグドア部付ドアトリム等であってもよい。
この発明は、車両のインストルメントパネルやステアリングハンドル等、車両衝突時に乗員を保護する必要がある内装品に適用可能である。
実施形態1に係るパネル構成部材においてエアバッグドア部が開いた状態の斜視図である。 実施形態1に係るパネル構成部材においてエアバッグドア部が閉じた状態の平面図である。 実施形態1に係るパネル構成部材においてエアバッグドア部が閉じた状態でかつ第1脆弱部及び第2脆弱部のみを示した斜視図である。 実施形態1に係るパネル構成部材において枠部及び締結部を実線でパネル構成部材を仮想線で示した斜視図である。 図4のV−V線に相当する断面図である。 図4のVI−VI線に相当する断面図である。 実施形態2の図2相当図である。
符号の説明
1 パネル構成部材(内装品)
3 パネル構成部材本体(内装品本体)
9 エアバッグドア部
7 第1脆弱部
13 第2脆弱部
15 ヒンジ部
17 枠部
18a 凸部
18b 凹部
27 エアバッグ装置
29 締結部
39 インパネレインフォースメント(固定側)
47 非ヒンジ部
A1 第1脆弱部形成領域
A2 第2脆弱部形成領域

Claims (3)

  1. エアバッグドア部を形成する第1脆弱部と、少なくとも上記エアバッグドア部の端縁から外側に延び湾曲変形可能な複数の板状ヒンジ部をエアバッグドア部の端縁に沿って間隔をあけて形成する第2脆弱部とが内装品本体にその表面から識別できないようにそれぞれ形成され、
    上記内装品本体裏面には、固定側に支持されたエアバッグ装置の作動時に該エアバッグ装置と係合するエアバッグガイド用枠部がエアバッグドア部の端縁に沿って少なくとも第2脆弱部形成領域に一体に形成され、
    上記枠部の上記第2脆弱部形成領域に対応する箇所は、平面視でエアバッグドア部から外側に向かって突出する凸部とエアバッグドア部に向かって凹陥する凹部とがエアバッグドア部の端縁に沿って交互に連続して凹凸形状に形成され、上記凸部で囲まれるエアバッグドア部側に上記ヒンジ部が形成され、隣り合うヒンジ部の間に上記凹部が対応位置しており、
    上記第1脆弱部及び第2脆弱部は上記エアバッグ装置の作動により破断し、上記エアバッグドア部はヒンジ部の一端に一体に接続された状態で内装品本体と切り離されて開くとともに、上記ヒンジ部は他端が内装品本体に一体に接続された状態で上記ヒンジ部を除く非ヒンジ部と切り離されて湾曲変形しながら内装品本体から起き上がるように構成されていることを特徴とするエアバッグドア部付き車両用内装品。
  2. 請求項1に記載のエアバッグドア部付き車両用内装品において、
    枠部は、エアバッグドア部の外周を取り囲むように内装品本体裏面に一体に形成されていることを特徴とするエアバッグドア部付き車両用内装品。
  3. 請求項1又は2に記載のエアバッグドア部付き車両用内装品において、
    枠部には、エアバッグ装置を締結する締結部が設けられていることを特徴とするエアバッグドア部付き車両用内装品。
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