JP7073761B2 - 車両用ピラー構造 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明に係る車両用ピラー構造では、前記前後方向仮想線は、車両正面衝突時に、前記車両用シートに着座した乗員の頭部が前記第1柱に取り付けられた前記ガーニッシュに当接せず、かつ、前記第2柱に当接せずに、前記第2柱に取り付けられたガーニッシュに当接するように移動する移動軌跡である。
請求項2に記載の発明によれば、車両正面衝突時に、車両用シートに着座した乗員の頭部は、第1柱に取り付けられたガーニッシュに当接せず、かつ、第2柱に当接せずに、第2柱に取り付けられたガーニッシュに当接するように移動される。そのため、乗員の頭部が第2柱に当接して反力を受けることを抑制することができる。しかも、車両衝突時に乗員の頭部が移動する前後方向仮想線に、第2柱は近づけて配置される。そのため、車両前方の視界を確保しつつ、第1柱と第2柱との間の視界も確保することができる。その結果、車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部に作用する衝突荷重を低減することができる。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用ピラー構造10が適用された車両12における車室14内の車両前方側には、左右一対の車両用シート16が配設されており、この車両用シート16の一方には、図示しない運転者が着座可能とされている。なお、本実施形態の車両12は一例として左ハンドル車とされていると共に、本図では運転席側の車両用シート16の図示を省略している。
図3に示されるように、フロントピラー24は、第1柱26と第2柱28とを有している。第1柱26は、鋼板製の第1ピラーインナパネル26Aと、鋼板製の第1ピラーアウタパネル26Bとを含んで構成されている。第1ピラーインナパネル26Aは、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略L字状とされている。第1ピラーアウタパネル26Bは、長手方向に直交する断面形状が略クランク形状とされかつ第1ピラーインナパネル26Aと閉断面を形成するように構成されている。つまり、第1ピラーアウタパネル26Bの略車両前方側に第1ピラーインナパネル26Aが対向して設けられており、この第1ピラーアウタパネル26Bと第1ピラーインナパネル26Aとは、複数の溶接部26Cを介して接合されている。
第2柱28は、第1柱26の略車両前方側に配置されている。具体的には、第2柱28は第1柱26に対して略車両前後方向にて所定の間隔をあけて配置されている。この所定の間隔は、車両用シート16に着座する運転者の瞳孔中心間距離以上に設定されている。なお、「瞳孔中心間距離」とは、運転者の右目(不図示)の瞳孔中心と左目(不図示)の瞳孔中心との間の距離のことであり、例えば、日本人の成人では、約60~65mmとされている。本実施形態では、一例としてこの所定の間隔が65mmに設定されている。
第1柱26と、第2柱28とには、透明部材としてのフロントピラーアウタガラス44が略車両幅方向外側から後述するモール46を介して架け渡されている。フロントピラーアウタガラス44は、略車両幅方向を板厚方向とするガラス製の透明の窓部材であり、側面視で車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へと傾けられている(図1参照)。なお、フロントピラーアウタガラス44は、ガラスに限らず、透明の繊維強化樹脂等により構成されていてもよい。
フロントピラーアウタガラス44には、モール46が取り付けられている。このモール46は、一例としてゴム製とされており、略車両上下方向に沿ってフロントピラーアウタガラス44の前端部及び後端部にそれぞれ取り付けられている。
第1柱26及び第1柱26の車両幅方向内側には、ガーニッシュとしてのフロントピラーガーニッシュ50が設けられている。このフロントピラーガーニッシュ50は、樹脂により構成されており、第2柱28の車室14側に設けられた前方側ガーニッシュ52と、第1柱26の車室14側に設けられた後方側ガーニッシュ56と、を含んで構成されている。
カーテンエアバッグ装置68は、カーテンエアバッグ68Aと、図示しないインフレータとを備えている。カーテンエアバッグ68Aは、インフレータからガスが供給されることによって車室側部に沿って膨張展開し、フロントサイドウィンドウ20及びセンタピラー(不図示)を覆うように形成されている。
上述した第2柱28は、前後方向仮想線Lより車両幅方向外側に配置されている。この前後方向仮想線Lは、車両用シート16(図1参照)に着座した乗員の頭部Hの車両幅方向外側面と、後方側ガーニッシュ56から所定の間隔にて車室14側に離間した仮想面Pとにそれぞれ接する接線とされている。なお、仮想面Pと後方側ガーニッシュ56との所定の間隔は、一例として5mmとされている。また、図2に示されるように、乗員の頭部Hは、一例として車両用シート16(図1参照)を図示しないシートスライド機構によって車両後方側へスライドさせた際の最後端の位置(所謂リヤモースト時)におけるヒップポイントとして設定されるシーティングレファレンスポイントSから車両上方側へ660mmかつ車両後方側へ160mmの位置に設定される頭部中心Cを中心として配置されている。したがって、図3に示されるように、乗員の頭部Hが車両正面衝突時に前後方向仮想線Lに沿って移動すると、第1柱26の後方側ガーニッシュ56に当接せずに第2柱28の前方側ガーニッシュ52のみに当接される。換言すると、前後方向仮想線Lは、乗員の頭部Hが第1柱26に当接せずに第2柱28へ向かって移動する移動軌跡である。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
16 車両用シート
18 フロントガラス(フロントウインドシールドガラス)
24 フロントピラー
26 第1柱
28 第2柱
44 フロントピラーアウタガラス(透明部材)
50 フロントピラーガーニッシュ(ガーニッシュ)
H 頭部
L 前後方向仮想線
P 仮想面
Claims (2)
- フロントピラーの一部を構成すると共に、略車両上下方向に沿って延設されている第1柱と、
前記フロントピラーの他の一部を構成し、前記第1柱に対して所定の間隔をあけて車両前方側に配置されかつ略車両上下方向に沿って延設されていると共に、フロントウインドシールドガラスを支持しており、車両平面視にて前記第1柱を車室側より覆うガーニッシュから車室側に5mm離間した仮想面と、車両用シートに着座した車両衝突前の乗員のヒップポイントの車両後方にある頭部の車両幅方向外側面と、に接する前後方向仮想線に対して、車両幅方向外側に配置されている第2柱と、
前記第1柱と前記第2柱との間に架け渡され、運転席側から見て車両外部が視認可能な透明部材と、
を有する車両用ピラー構造。 - 前記前後方向仮想線は、車両正面衝突時に、前記車両用シートに着座した乗員の頭部が前記第1柱に取り付けられた前記ガーニッシュに当接せず、かつ、前記第2柱に当接せずに、前記第2柱に取り付けられたガーニッシュに当接するように移動する移動軌跡である
請求項1に記載の車両用ピラー構造。
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JP2018021173A JP7073761B2 (ja) | 2018-02-08 | 2018-02-08 | 車両用ピラー構造 |
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JP2018021173A JP7073761B2 (ja) | 2018-02-08 | 2018-02-08 | 車両用ピラー構造 |
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