JP2019137177A - 車両用ピラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部に作用する衝突荷重を低減することができる車両用ピラー構造を得ることを目的とする。【解決手段】第2柱28は、車両平面視にて乗員の頭部Hと、第1柱26を車室14側より覆う後方側ガーニッシュ56から所定の間隔にて車室14側に離間した仮想面Pとに接する前後方向仮想線Lに対して車両幅方向外側に配置されている。つまり、乗員の頭部Hは、車両衝突時に前後方向仮想線Lに沿って移動しても第2柱28に当接して反力を受けるのを抑制することができる。したがって、後方側ガーニッシュ56を含めた第2柱28の太さを細くしてフロントガラス18とフロントピラーアウタガラス44との間の視界が遮られる範囲を小さくすることができる。これにより、車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部Hに作用する衝突荷重を低減することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ピラー構造に関する。
下記特許文献1には、フロントピラー構造が開示されている。このフロントピラー構造では、フロントピラーは、アウタパネルとインナパネルとを車室側から覆うガーニッシュには、先端部がインナパネルに対向されたリブが形成されている。車両衝突時に、乗員の頭部が車両前方側へ移動してガーニッシュに当接した場合、リブが変形することで衝突荷重を吸収して頭部に作用する衝突荷重を低減することができる。
特開平10−217868号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたフロントピラー構造の場合、ガーニッシュとインナパネルとの間にリブを設けることで、フロントピラー全体の太さが増加する。フロントピラーが太くなると、フロントピラーが運転者の視界を一部遮る可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部に作用する衝突荷重を低減することができる車両用ピラー構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用ピラー構造は、フロントピラーの一部を構成すると共に、略車両上下方向に沿って延設されている第1柱と、前記フロントピラーの他の一部を構成し、前記第1柱に対して所定の間隔をあけて車両前方側に配置されかつ略車両上下方向に沿って延設されていると共に、フロントウインドシールドガラスを支持しており、車両平面視にて前記第1柱を車室側より覆うガーニッシュから所定の間隔にて車室側に離間した仮想面と車両用シートに着座した乗員の頭部とに接する前後方向仮想線に対して車両幅方向外側に配置されている第2柱と、前記第1柱と前記第2柱との間に架け渡され、運転席側から見て車両外部が視認可能な透明部材と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、フロントピラーの一部を構成すると共に略車両上下方向に沿って延設されている第1柱と、フロントピラーの他の一部を構成すると共に第1柱に対して所定の間隔をあけて車両前方側に配置されかつ略車両上下方向に沿って延設されている第2柱と、第1柱と第2柱とに架け渡された透明部材とを有している。したがって、運転者は第1柱と第2柱との間に架け渡された透明部材からフロントピラーの向こう側の対象物を視認することができる。
ここで、第2柱は、車両平面視にて車両用シートに着座した乗員の頭部と、第1柱を車室側より覆うガーニッシュから所定の間隔にて車室側に離間した仮想面とに接する前後方向仮想線に対して車両幅方向外側に配置されている。つまり、乗員の頭部は、車両衝突時に前後方向仮想線に沿って移動すると、第1柱に衝突せずに第2柱へと衝突する可能性があるが、第2柱が前後方向仮想線に対して車両幅方向外側に配置されていることから、乗員の頭部が第2柱に当接して反力を受けるのを抑制することができる。したがって、第2柱を車室側より覆うガーニッシュに衝撃吸収部を設ける必要がないため、ガーニッシュを含めた第2柱の太さを細くしてフロントウインドシールドガラスと透明部材との間の視界が遮られる範囲を小さくすることができる。
請求項1記載の本発明に係る車両用ピラー構造は、車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部に作用する衝突荷重を低減することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用ピラー構造を有する車両の車室内を示す概略斜視図である。 図1におけるA−A線に沿って切断した状態を示す拡大断面図である。 図2に対し乗員の頭部が移動した状態を示す拡大断面図である。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車両用ピラー構造の一実施形態について説明する。なお、各図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
(全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用ピラー構造10が適用された車両12における車室14内の車両前方側には、左右一対の車両用シート16が配設されており、この車両用シート16の一方には、図示しない運転者が着座可能とされている。なお、本実施形態の車両12は一例として左ハンドル車とされていると共に、本図では運転席側の車両用シート16の図示を省略している。
車両用シート16よりも車両前方側には、フロントウインドシールドガラス(以下、単に「フロントガラス」と称する。)18が設けられている。このフロントガラス18は、車室14の内側と車室14の外側とを隔てかつ板厚方向が略車両前後方向とされた透明の窓部材であり、図示はしないが側面視で車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へと傾けられている。フロントガラス18の上端部は、ルーフパネルを含んで構成されたルーフの前端部を構成するフロントヘッダ(いずれも不図示)に接続されている。また、フロントガラス18の下端部は、車両前方側に設けられたパワーユニットルームを車両上方側から覆うフードの後端部と車両前後方向に対向して配置されており、車両幅方向に延在されたカウルに接続されている(いずれも不図示)。
フロントガラス18は、一定の板厚で形成されており、フロントガラス18の車両幅方向中間部分が車両前方側へ凸となるように緩やかな湾曲形状とされている。そして、フロントガラス18の車両幅方向外側かつフロントサイドウィンドウ20を有するフロントドア22の車両前方側には、フロントピラー24が左右一対にそれぞれ設けられている。
左右一対のフロントピラー24は、それぞれフロントガラス18の車両幅方向端部に沿って略車両上下方向を長手方向として延在されている。つまり、左右一対のフロントピラー24は、それぞれ車両上方へ向かうに連れて車両後方側へ傾けられている。以下、助手席側のフロントピラー24について説明するが、助手席側と反対側(運転席側)のフロントピラー24も同様の構成とされている。
(第1柱)
図3に示されるように、フロントピラー24は、第1柱26と第2柱28とを有している。第1柱26は、鋼板製の第1ピラーインナパネル26Aと、鋼板製の第1ピラーアウタパネル26Bとを含んで構成されている。第1ピラーインナパネル26Aは、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略L字状とされている。第1ピラーアウタパネル26Bは、長手方向に直交する断面形状が略クランク形状とされかつ第1ピラーインナパネル26Aと閉断面を形成するように構成されている。つまり、第1ピラーアウタパネル26Bの略車両前方側に第1ピラーインナパネル26Aが対向して設けられており、この第1ピラーアウタパネル26Bと第1ピラーインナパネル26Aとは、複数の溶接部26Cを介して接合されている。
一方の溶接部26Cでは、第1ピラーインナパネル26Aの短手方向(長手方向と直交する方向)の端部26AAが第1ピラーアウタパネル26Bの短手方向(長手方向と直交する方向)の端部26BAの面内方向における平らな面である平坦面26BBに突き当てられて溶接されている。これにより、第1ピラーインナパネル26Aの端部26AAにおける外側面26ABと第1ピラーアウタパネル26Bの短手方向の端部26BAにおける端面26BCとは、略同一面上に配置されている。また、他方の溶接部26Cでは、第1ピラーアウタパネル26Bの短手方向の端部26BDが第1ピラーインナパネル26Aの平らな面である平坦壁26ADに重ね合わされて溶接されている。この平坦壁26ADは、略車両幅方向を板厚方向として延設されている。
第1ピラーインナパネル26Aの短手方向の端部26AEと第1ピラーアウタパネル26Bの短手方向の端部26BDとが当接した部位、すなわちフランジ30には、オープニングトリム34が取り付けられている。このオープニングトリム34は、第1ピラーアウタパネル26Bと当接する位置に位置決めされている。また、第1ピラーアウタパネル26Bには、フロントドア22のシール部材22Aが当接可能とされている。
(第2柱)
第2柱28は、第1柱26の略車両前方側に配置されている。具体的には、第2柱28は第1柱26に対して略車両前後方向にて所定の間隔をあけて配置されている。この所定の間隔は、車両用シート16に着座する運転者の瞳孔中心間距離以上に設定されている。なお、「瞳孔中心間距離」とは、運転者の右目(不図示)の瞳孔中心と左目(不図示)の瞳孔中心との間の距離のことであり、例えば、日本人の成人では、約60〜65mmとされている。本実施形態では、一例としてこの所定の間隔が65mmに設定されている。
また、第2柱28は、第1柱26と略平行に(略車両上下方向に沿って)延在されており、第2柱28にはフロントガラス18の車両幅方向の端部18Aがモール38を介してウレタン接着剤40により接合されている。第2柱28は、鋼板製の第2ピラーインナパネル28Aと、鋼板製の第2ピラーアウタパネル28Bとを含んで構成されている。第2ピラーインナパネル28Aは、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略車両幅方向外側に向かって開口する略U字状とされている。一方、第2ピラーアウタパネル28Bは、長手方向(略車両上下方向に沿った延在方向)に直交する断面形状が略直線状とされかつ第2ピラーインナパネル28Aとで閉断面を形成するように構成されている。つまり、第2ピラーインナパネル28Aの略車両前後方向前側に第2ピラーアウタパネル28Bが対向して設けられており、この第2ピラーアウタパネル28Bと第2ピラーインナパネル28Aとは、複数の溶接部28Cにより接合されている。
溶接部28Cでは、第2ピラーインナパネル28Aの短手方向(長手方向と直交する方向)の端部28AA、28ABが第2ピラーアウタパネル28Bの(短手方向の端部の)面内方向における平らな面である平坦面28BA、28BBにそれぞれ重ねられて溶接されている。なお、第1柱26及び第2柱28のそれぞれ略水平方向における運転者のアイポイント(不図示)から見た状態での幅寸法は、運転者の瞳孔中心間距離以下に設定されている。
(透明部材)
第1柱26と、第2柱28とには、透明部材としてのフロントピラーアウタガラス44が略車両幅方向外側から後述するモール46を介して架け渡されている。フロントピラーアウタガラス44は、略車両幅方向を板厚方向とするガラス製の透明の窓部材であり、側面視で車両上方側へ向かうに連れて車両後方側へと傾けられている(図1参照)。なお、フロントピラーアウタガラス44は、ガラスに限らず、透明の繊維強化樹脂等により構成されていてもよい。
(モール)
フロントピラーアウタガラス44には、モール46が取り付けられている。このモール46は、一例としてゴム製とされており、略車両上下方向に沿ってフロントピラーアウタガラス44の前端部及び後端部にそれぞれ取り付けられている。
第1ピラーアウタパネル26B及び第2ピラーアウタパネル28Bと、モール46との間には、それぞれウレタン接着剤48が設けられており、このウレタン接着剤48によってフロントピラーアウタガラス44が第1柱26及び第2柱28にそれぞれ固定されている。
(フロントピラーガーニッシュ)
第1柱26及び第1柱26の車両幅方向内側には、ガーニッシュとしてのフロントピラーガーニッシュ50が設けられている。このフロントピラーガーニッシュ50は、樹脂により構成されており、第2柱28の車室14側に設けられた前方側ガーニッシュ52と、第1柱26の車室14側に設けられた後方側ガーニッシュ56と、を含んで構成されている。
図1に示されるように、前方側ガーニッシュ52は、図3に示される第2柱28に沿って略車両上下方向に延設された本体部52Aと、本体部52Aの上端部に設けられると共に略車両後方側へ延設された延長部52Bとを有している。本体部52Aの車両幅方向外側面(裏面)には、複数のクリップ座及びこのクリップ座に取付けられたクリップ(いずれも不図示)が長手方向に沿ってかつ互いに離間して設けられている。このクリップ座は、第2ピラーインナパネル28Aの略車両前方側壁部28AC(図3参照)と対向して設けられている。そして、それぞれのクリップ座に取付けられたクリップが略車両前方側壁部28ACに板厚方向に貫通して形成された図示しない貫通孔に挿入されることで、前方側ガーニッシュ52は第2柱28に取り付けられている。なお、本体部52Aの車両下方側の端部は、図1に示されるインストゥルメンタルパネル60に形成された図示しない差込口に差し込まれている(図1参照)。
図3に示されるように、前方側ガーニッシュ52の本体部52Aは、第2ピラーインナパネル28Aを車両前方側から覆う第1側壁部52AAと、この第1側壁部52AAと対向する第2側壁部52ABと、第1側壁部52AAの車両幅方向内側の端部と第2側壁部52ABの車両幅方向内側の端部とを繋ぐ第3側壁部52ACとで長手方向に直交する断面形状が略車両幅方向外側に向かって開口する略U字状に形成されている。そして、第1側壁部52AA、第2側壁部52AB及び第3側壁部52ACは、第2ピラーインナパネル28Aの近傍にそれぞれ配置されている。
図1に示されるように、前方側ガーニッシュ52の延長部52Bは、本体部52Aと一体に形成されており、延長部52Bの車両上方側端部は、ルーフヘッドライナ64に当接されている。延長部52Bの後端部52BAには、後方側ガーニッシュ56の上端部が重なるように当接されている。
後方側ガーニッシュ56は、図3に示される第1柱26に沿って略車両上下方向に延設されている。図3に示されるように、後方側ガーニッシュ56は、略車両幅方向に延設された第1側壁部56Aと、この第1側壁部56Aと対向する第2側壁部56Bとで長手方向に直交する断面形状が略車両幅方向外側に向かって開口する略U字状に形成されている。第1側壁部56Aは、第1柱26の第1ピラーインナパネル26Aにおける車両前方側面26AFと離間されていると共に、この車両前方側面26AFと略同一面上に延設されている。また、第2側壁部56Bは、フランジ30の車両後方側かつフランジ30の車両幅方向外側にまで延設されていると共に、車両幅方向外側の端部56BBがオープニングトリム34のリップ部34Aと車両前後方向に重なるように配設されている。
後方側ガーニッシュ56の車両幅方向外側面(裏面)には、クリップ座及びこのクリップ座に取付けられたテザークリップ(いずれも不図示)が設けられている。具体的には、後方側ガーニッシュ56における前方側ガーニッシュ52の延長部52B(図1参照)と対応した部位にクリップ座及びテザークリップが設けられている。このテザークリップの基本構成は、例えば、特開2015−202783号公報等で公知の構成とほぼ同様であるため、詳細説明を省略する。
また、後方側ガーニッシュ56には、長手方向における略中間部に前方側ガーニッシュ52と同様の構成のクリップ座及びこのクリップ座に取付けられたクリップ(いずれも不図示)が設けられている。
後方側ガーニッシュ56に設けられたクリップ座に取付けられたテザークリップは、第1柱26に形成された図示しない貫通孔に挿入されている。また、後方側ガーニッシュ56におけるクリップ座に取付けられたクリップも同様に、第1柱26に形成された図示しない貫通孔に挿入されている。以上の構成により、後方側ガーニッシュ56は第1柱26に取り付けられている。なお、後方側ガーニッシュ56の車両下方側の端部は、前方側ガーニッシュ52と同様、図1に示されるインストゥルメンタルパネル60に形成された図示しない差込口に差し込まれている(図1参照)。
(カーテンエアバッグ)
カーテンエアバッグ装置68は、カーテンエアバッグ68Aと、図示しないインフレータとを備えている。カーテンエアバッグ68Aは、インフレータからガスが供給されることによって車室側部に沿って膨張展開し、フロントサイドウィンドウ20及びセンタピラー(不図示)を覆うように形成されている。
このカーテンエアバッグ68Aは、通常時には、折り畳まれて長尺状にされた上で、車室側部の上端部に設けられたルーフサイドレールにインフレータと共に収納される(不図示)。この収納状態では、長尺状にされたカーテンエアバッグ68Aが、フロントピラー24における第1柱26の長手方向略中間部からルーフサイドレールに沿って図示しないリヤピラーの上端側にまで延びるように構成されている。これらのカーテンエアバッグ68Aの基本構成は、例えば、特開2012−40963号公報等で公知の構成とほぼ同様であるため、詳細説明を省略する。
カーテンエアバッグ68Aは、第1柱26において、後方側ガーニッシュ56と第1ピラーインナパネル26Aとの間に形成される収容空間S内に設けられている。したがって、車両衝突時、後方側ガーニッシュ56に乗員の頭部Hが当接すると、カーテンエアバッグ68A及び収容空間Sが潰れることで衝突荷重を吸収して頭部に作用する衝突荷重を低減することができる。
(前後方向仮想線)
上述した第2柱28は、前後方向仮想線Lより車両幅方向外側に配置されている。この前後方向仮想線Lは、車両用シート16(図1参照)に着座した乗員の頭部Hの車両幅方向外側面と、後方側ガーニッシュ56から所定の間隔にて車室14側に離間した仮想面Pとにそれぞれ接する接線とされている。なお、仮想面Pと後方側ガーニッシュ56との所定の間隔は、一例として5mmとされている。また、図2に示されるように、乗員の頭部Hは、一例として車両用シート16(図1参照)を図示しないシートスライド機構によって車両後方側へスライドさせた際の最後端の位置(所謂リヤモースト時)におけるヒップポイントとして設定されるシーティングレファレンスポイントSから車両上方側へ660mmかつ車両後方側へ160mmの位置に設定される頭部中心Cを中心として配置されている。したがって、図3に示されるように、乗員の頭部Hが車両正面衝突時に前後方向仮想線Lに沿って移動すると、第1柱26の後方側ガーニッシュ56に当接せずに第2柱28の前方側ガーニッシュ52のみに当接される。換言すると、前後方向仮想線Lは、乗員の頭部Hが第1柱26に当接せずに第2柱28へ向かって移動する移動軌跡である。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、フロントピラー24の一部を構成すると共に略車両上下方向に沿って延設されている第1柱26と、フロントピラー24の他の一部を構成すると共に第1柱26に対して所定の間隔をあけて車両前方側に配置されかつ略車両上下方向に沿って延設されている第2柱28と、第1柱26と第2柱28とに架け渡されたフロントピラーアウタガラス44とを有している。したがって、運転者は第1柱26と第2柱28との間に架け渡されたフロントピラーアウタガラス44からフロントピラー24の向こう側の対象物を視認することができる。
ここで、第2柱28は、車両平面視にて車両用シート16に着座した乗員の頭部Hと、第1柱26を車室14側より覆う後方側ガーニッシュ56から所定の間隔にて車室14側に離間した仮想面Pとに接する前後方向仮想線Lに対して車両幅方向外側に配置されている。つまり、乗員の頭部Hは、車両衝突時に前後方向仮想線Lに沿って移動すると、第1柱26に衝突せずに第2柱28へと衝突する可能性があるが、第2柱28が前後方向仮想線Lに対して車両幅方向外側に配置されていることから、乗員の頭部Hが第2柱28に当接して反力を受けるのを抑制することができる。したがって、第2柱28を車室14側より覆う後方側ガーニッシュ56に衝撃吸収部を設ける必要がないため、後方側ガーニッシュ56を含めた第2柱28の太さを細くしてフロントガラス18とフロントピラーアウタガラス44との間の視界が遮られる範囲を小さくすることができる。これにより、車両運転時に広い視界を確保できると共に乗員の頭部Hに作用する衝突荷重を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用ピラー構造
16 車両用シート
18 フロントガラス(フロントウインドシールドガラス)
24 フロントピラー
26 第1柱
28 第2柱
44 フロントピラーアウタガラス(透明部材)
50 フロントピラーガーニッシュ(ガーニッシュ)
H 頭部
L 前後方向仮想線
P 仮想面

Claims (1)

  1. フロントピラーの一部を構成すると共に、略車両上下方向に沿って延設されている第1柱と、
    前記フロントピラーの他の一部を構成し、前記第1柱に対して所定の間隔をあけて車両前方側に配置されかつ略車両上下方向に沿って延設されていると共に、フロントウインドシールドガラスを支持しており、車両平面視にて前記第1柱を車室側より覆うガーニッシュから所定の間隔にて車室側に離間した仮想面と車両用シートに着座した乗員の頭部とに接する前後方向仮想線に対して車両幅方向外側に配置されている第2柱と、
    前記第1柱と前記第2柱との間に架け渡され、運転席側から見て車両外部が視認可能な透明部材と、
    を有する車両用ピラー構造。
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