JP4157796B2 - 車両用インストルメントパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグモジュールの作動により開くドア部を備えた車両用インストルメントパネルに関し、特に、車両衝突時にエアバッグモジュールが作動しなかった場合の乗員保護対策に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インストルメントパネル本体の裏側には、車両衝突時の衝撃から助手席乗員を保護するためのエアバッグモジュールが配設されていて、インストルメントパネル本体のエアバッグモジュール対向箇所に上記エアバッグモジュールの作動により開くドア部が形成された車両用インストルメントパネルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この特許文献1の車両用インストルメントパネルでは、インストルメントパネル本体の上壁の裏面に溝部が上記ドア部の外縁をなすように凹設され、この溝部によってインストルメントパネル本体に薄肉の破断予定部が構成されている。また、インストルメントパネル本体裏面には、ドア部の周縁と略同形状のシューティング口を有する樹脂製のバックアップ部材が配設され、該シューティング口の下方にエアバッグモジュールが配設されている。
【0004】
そして、車両衝突時に上記エアバッグモジュールが作動すると、エアバッグが膨張してインストルメントパネル本体のドア部を裏側から瞬間的に押圧し、そのときの衝撃により上記破断予定部が破断してドア部がインストルメントパネル本体の表側へ開き、エアバッグが車室内に膨出するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第6318752号明細書(コラム4、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1の車両用インストルメントパネルでは、車両衝突時にエアバッグモジュールが何らかの原因で万が一作動せず、衝突による反動により助手席に座っている乗員が前のめりになって頭部がインストルメントパネル本体のドア部の乗員側、即ち車体前後方向後側近傍に衝突すると、その衝撃によりインストルメントパネル本体のドア部後側近傍が大きく陥没するように変形して破断予定部が破断し、乗員の頭部がドア部の周縁やドア部開口周縁に当たり、非常に危険である。
【0007】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両衝突時にエアバッグモジュールが作動せずに乗員の頭部がインストルメントパネル本体のドア部後側近傍に衝突した場合に、該ドア部後側近傍が大きく変形するのを防止して破断予定部の破断を未然に防ぎ、乗員の保護性能を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、インストルメントパネル本体裏面に、板状のフランジ部と、該フランジ部に一体に形成されエアバッグモジュールを収納する枠部とを備えた枠体を配設し、上記枠部の後壁を補強するようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、車幅方向に延び互いに略平行な前後二辺の薄肉破断予定部と車体前後方向に延び互いに略平行な左右二辺の薄肉破断予定部とにより略矩形状のドア部がインストルメントパネル本体に形成され、上記ドア部の裏側においてインパネメンバに支持されたエアバッグモジュールの作動により上記破断予定部が破断して上記ドア部が開くように構成された車両用インストルメントパネルを前提とする。
【0010】
そして、上記ドア部の周縁に略対応するように内方にシューティング口が形成されるとともにドア部の外方のインストルメントパネル本体裏面に溶着される板状のフランジ部と、該フランジ部と一体的に形成され該フランジ部のシューティング口の周縁からインストルメントパネル本体裏側に突設され内部に上記エアバッグモジュールを収納する略矩形状の枠部とを備えた樹脂製の枠体と、上記枠部の一辺を構成する車体前後方向後壁の前面及び後面の少なくとも一方に重合した金属製の補強板と、上記補強板と上記枠体の後壁とを締結する締結部材とを備え、上記エアバッグモジュールには、係合片が設けられ、上記枠体の後壁には、上記エアバッグモジュールの係合片が係合する係合孔が形成され、上記補強板は、上記枠体の後壁の係合孔よりも上記ドア部に近い側まで延びるように形成され、上記締結部材は、上記係合孔よりも上記ドア部に近い側に位置付けられている構成とする。
【0011】
この構成によれば、インストルメントパネル本体のドア部後側近傍の剛性が、その裏側の枠部の後壁に取り付けられた補強板により十分に確保され、車両衝突時にエアバッグモジュールが万が一作動せずに乗員の頭部がインストルメントパネル本体のドア部後側近傍に衝突しても、インストルメントパネル本体が大きく陥没するように変形せず、破断予定部の破断が防止されてドア部がインストルメントパネル本体から分離しない。その結果、乗員の頭部がドア部の周縁やドア部開口周縁に当たらず、大きな衝撃が頭部へ作用するのが防止されて乗員の保護性能が高まる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、「前」とは車両の前側を、また「後」とは車両の後側を、さらに「左」とは車幅方向左側を、さらにまた「右」とは車幅方向右側をそれぞれ表すこととしている。
【0014】
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1に係る車両用インストルメントパネルPの助手席側(左側)を示し、該インストルメントパネルPは車両の室内前端に配設されている。このインストルメントパネルPは、前側から後側へ若干下降して延びる上壁3を有するインストルメントパネル本体1を備え、該インストルメントパネル本体1は、図1に示すように、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)を射出成形した樹脂製の基材5と、該基材5の表面側に一体に接合される樹脂製の表皮材7とからなる2層構造とされている。
【0015】
上記基材5の裏面には、表面側に向けて凹陥する溝部9がインストルメントパネルP表面側から見て矩形の各辺をなすように形成され、前側及び後側に位置する溝部9,9は互いに略平行に左右に延びており、また左側及び右側に位置する溝部(図示せず)は互いに略平行に前後に延びている。そして、図2にも示すように、上記前後の溝部9,9のインストルメントパネル本体1表面側に形成される薄肉部により前後二辺の破断予定部13,13が構成され、一方、左右の溝部のインストルメントパネル本体1表面側に形成される薄肉部により左右二辺の破断予定部14,14が構成される。そして、これら破断予定部13,14によって囲まれた部分に後述のエアバッグモジュール15の作動時にエアバッグの膨張によって開くドア部17が形成されており、このドア部17は、上記破断予定部13,14がインストルメントパネルP表面側から識別できない、いわゆるシームレスタイプに構成されている。
【0016】
上記インストルメントパネル本体1の裏側には、フランジ部23と枠部31とが一体的に形成された枠体21が配設されている。上記フランジ部23は、サーモプラスチックオレフィン(TPO)樹脂製でインストルメントパネル本体1のドア部17よりも大きく外周が矩形状に形成され、内方には、上記ドア部17周縁に略対応するようにシューティング口25が形成されている。上記フランジ部23の表面には溶着用のリブ23aが互いに間隔をあけて複数突設されており、このリブ23aをインストルメントパネル本体上壁3の裏面に振動溶着することにより、フランジ部23が上壁3に固定される。
【0017】
また、上記フランジ部23のシューティング口25前縁には、該シューティング口25を閉塞するように延びる補強用のプレート部27がヒンジ29を介して一体に形成されている。このプレート部27は、フランジ部23と略同じ厚さを有し、シューティング口25の後縁及び左右両縁との間に隙間24が形成されている。上記プレート部27の表面はフランジ部23の表面と略同一面に位置付けられており、このプレート部27の表面には上記フランジ部23のリブ23aと同様の溶着用のリブ27aが複数突設され、ドア部17裏面に振動溶着されている。
【0018】
また、上記プレート部27のヒンジ29は、下方へ凹陥して左右に延びており、図1に仮想線で示すように、ドア部17が開いたときにヒンジ29がインストルメントパネル本体1に干渉するのを防止している。
【0019】
上記フランジ部23には、上記シューティング口25周縁からインストルメントパネル本体1裏側へ向かうように矩形状の枠部31が突設され、この枠部31及びフランジ部23は一体的に形成されている。該枠部31は、サーモプラスチックオレフィン(TPO)樹脂製で前側に位置して左右に延びる前壁31aと、該前壁31aの後側に対向配置されて左右に延びる後壁31bとを備え、さらに、これら前壁31a及び後壁31bの左縁同士を連結するように延びる左壁(図示せず)と、右縁同士を連結するように延びる右壁31cとを備えている。
【0020】
上記枠部31の内部には、公知のエアバッグモジュール15が収納されている。このエアバッグモジュール15は、インストルメントパネルP裏側で車幅方向に延びるインパネメンバ41にブラケット43を介して支持されるエアバッグケース45を備え、図示しないが、このエアバッグケース45には、車両衝突時に高圧ガスを噴出させるインフレータと、このインフレータからの高圧ガスが充填されて折り畳み状態から膨張するエアバッグとが収納されている。また、上記エアバッグケース45の前面及び後面にはフック状の係合片49,49が突設されており、枠部31の前壁31a及び後壁31bの上下方向中間部には、上記係合片49,49を挿入する係合孔47,47がそれぞれ形成されている。そして、エアバッグモジュール15の作動時には、枠部31の係合孔47が各係合片49に係止して枠部31がエアバッグと共に乗員側へ飛び出すのが防止される。
【0021】
また、枠部31の後壁31bの係合孔47よりも上側には、貫通孔55が形成されており、この貫通孔55には、本発明の特徴である補強板51を締結するためのねじ53が挿通するようになっている。上記補強板51は金属製のものであり、後壁31bの後面の左右両側に亘りかつ後壁31b下端近傍から上端まで該後壁31bに沿って延びた後、この上端から後側へ屈曲してフランジ部23裏面に沿って延びている。上記補強板51には、上記後壁31bの貫通孔55に対応する貫通孔57が形成されており、補強板51の取り付けに際しては、補強板51を後壁31b後面に重合してからねじ53を後壁31bの前方から貫通孔55,57に挿通して補強板51の後面に配置したナット59に螺合させるようにしており、これにより、補強板51が後壁31bの後面に締結固定される。尚、この補強板51にも上記枠部31の後壁31bの係合孔47と同様な係合孔61が形成されている。
【0022】
以上のように構成された車両用インストルメントパネルPでは、車両衝突時にエアバッグモジュール15のインフレータが作動してエアバッグがエアバッグケース45から膨出すると、このエアバッグの膨出圧力をプレート部27と、これと一体のインストルメントパネル本体1のドア部17とが受けて、インストルメントパネル本体1の破断予定部13,14が破断し、プレート部27及びドア部17がヒンジ29を回動軸として上方へ回動して開く。そして、ドア部17が開くと、インストルメントパネル本体1のドア部17の跡に、フランジ部23のシューティング口25に連通する開口が生じ、エアバッグがシューティング口25及び上記インストルメントパネル本体1の開口を経て車室内に膨出する。
【0023】
また、上記枠部31の後壁31bに金属製の補強板51が取り付けられていて、上記枠体21のフランジ部23がインストルメントパネル本体1裏面のドア部17の外方に溶着されているので、インストルメントパネル本体1のドア部17後側近傍は十分な剛性を有している。これにより、車両衝突時にエアバッグモジュール15が万が一作動せずに助手席乗員の頭部がインストルメントパネル本体1のドア部17後側近傍に衝突しても、インストルメントパネル本体1が大きく陥没するように変形せず、よって、破断予定部13,14の破断が未然に防止されてドア部17がインストルメントパネル本体1から分離しない。その結果、乗員の頭部がドア部17周縁や上記インストルメントパネル本体1のドア部17の跡の開口周縁に当たることはなく、大きな衝撃が頭部へ作用するのを防止できて乗員の保護性能を高めることができる。
【0024】
この際、補強板51の上端側が屈曲してフランジ部23裏面に沿って延びているので、補強板51の板厚を厚くすることなく十分な強度が得られ、インストルメントパネル本体1のドア部17後側近傍の変形を効果的に防止できる。
【0025】
尚、この実施形態1では、補強板51を枠部21の後壁31b後面に重合させて取り付けているが、これに限らず、後壁31bの前面に重合させて取り付けるようにしてもよい。
【0026】
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2を示し、上記実施形態1のものと同一の部分には同一の符号を付し異なる部分だけを詳細に説明する。すなわち、この実施形態2では、ドア部17が前後に2分割されていてそれぞれが開く、いわゆる観音開きタイプとされ、また、補強板81は枠部31の後壁31b前面に取り付けられている。
【0027】
具体的には、インストルメントパネル本体1裏面には、前後の溝部9,9の中間位置で左右に延びる溝部71が表面側向けて凹陥形成されていて、この溝部71のインストルメントパネル本体1表面側に形成される薄肉部により破断予定部72が構成され、この破断予定部72よりも前側が前側ドア部17aとされ、後側が後側ドア部17bとされている。
【0028】
また、枠体21のフランジ部23のシューティング口25前縁には、上記前側ドア部17aと略同形状の前側プレート部73が前側ヒンジ75を介して一体に形成され、一方、シューティング口25後縁には、上記後側ドア部17bと略同形状の後側プレート部77が後側ヒンジ79を介して一体に形成されており、これら前側プレート部73及び後側プレート部77によりシューティング口25が閉塞されている。また、前側プレート部73及び後側プレート部77の表面には、溶着用のリブ73a,77aが複数突設され、前側ドア部17a及び後側ドア部17b裏面にそれぞれ振動溶着されている。
【0029】
上記補強板81は、ねじ53及びナット59を用いて枠体21の枠部31の後壁31b前面に重合して取り付けられており、後壁31bの左右両側に亘って後壁31b下端近傍から上端近傍まで該後壁31bに沿って延びていて、この補強板81上端側には、前方へ突出して左右に延びる突出部81aが形成されている。
【0030】
そして、この実施形態2の場合、車両衝突時にエアバッグモジュール15が作動すると、エアバッグの膨出圧力を枠体21の前側及び後側プレート部73,77と、インストルメントパネル本体1の前側及び後側ドア部17a,17bとが受けて、インストルメントパネル本体1の破断予定部13,14,72が破断し、前側プレート部73及び前側ドア部17aが前側ヒンジ75を回動軸として上方へ回動して開くとともに、後側プレート部77及び後側ドア部17bが後側ヒンジ79を回動軸として上方へ回動して開く。そして、前側及び後側ドア部17a,17bが開くとインストルメントパネル本体1に枠体21のシューティング口25に連通する開口が生じ、エアバッグがシューティング口25及び上記インストルメントパネル本体1の開口を経て車室内に膨出する。
【0031】
一方、車両衝突時にエアバッグモジュール15が万が一作動せずに助手席乗員の頭部がインストルメントパネル本体1のドア部17後側近傍に衝突すると、枠体21の後壁31bに金属製の補強板81が取り付けられてインストルメントパネル本体1の後側ドア部17b後側近傍の剛性が十分に確保されているので、上記実施形態1と同様に乗員の保護性能を高めることができる。
【0032】
尚、この実施形態2では、補強板81を後壁31b前面に重合させて取り付けているが、これに限らず、後壁31bの後面に重合させて取り付けるようにしてもよい。
【0033】
また、上記実施形態1、2では、補強板51,81を後壁31b前面及び後面の一方に取り付けているが、これに限らず、後壁31b前面及び後面の両方に取り付けるようにしてもよい。さらに、補強板51,81は、ねじ53及びナット59以外の例えばリベット等の締結部材により取り付けるようにしてもよい。
【0034】
また、上記各実施形態では、プレート部27はヒンジ29を介して、また前側及び後側プレート部73,77はヒンジ75,79を介してフランジ部23のシューティング口25縁部に一体的に形成したが、これに限らず、プレート部及びヒンジを一体に成形したものを枠部31に係合するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインストルメントパネルによると、インストルメントパネル本体裏面に溶着されるフランジ部と、該フランジ部からインストルメントパネル本体裏側に一体的に突設されエアバッグモジュールを収納する枠部とを備えた枠体と、該枠部の車体前後方向後壁の前面及び後面の少なくとも一方に重合して取り付けられた金属製の補強板とを備えているので、インストルメントパネル本体のドア部後側近傍の剛性が十分に得られ、これにより、車両衝突時にエアバッグモジュールが万が一作動せずに乗員の頭部がインストルメントパネル本体のドア部後側近傍に衝突しても、インストルメントパネル本体の変形による破断予定部の破断を防止できて、乗員の保護性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のI−I線における断面図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るインストルメントパネルの助手席側を後方から見た斜視図である。
【図3】 実施形態2に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル本体
13,14 破断予定部
15 エアバッグモジュール
17 ドア部
21 枠体
23 フランジ部
25 シューティング口
31 枠部
31b 後壁
51,81 補強板
P インストルメントパネル
Claims (1)
- 車幅方向に延び互いに略平行な前後二辺の薄肉破断予定部と車体前後方向に延び互いに略平行な左右二辺の薄肉破断予定部とにより略矩形状のドア部がインストルメントパネル本体に形成され、上記ドア部の裏側においてインパネメンバに支持されたエアバッグモジュールの作動により上記破断予定部が破断して上記ドア部が開くように構成された車両用インストルメントパネルであって、
上記ドア部の周縁に略対応するように内方にシューティング口が形成されるとともにドア部の外方のインストルメントパネル本体裏面に溶着される板状のフランジ部と、該フランジ部と一体的に形成され該フランジ部のシューティング口の周縁からインストルメントパネル本体裏側に突設され内部に上記エアバッグモジュールを収納する略矩形状の枠部とを備えた樹脂製の枠体と、
上記枠部の一辺を構成する車体前後方向後壁の前面及び後面の少なくとも一方に重合した金属製の補強板と、
上記補強板と上記枠体の後壁とを締結する締結部材とを備え、
上記エアバッグモジュールには、係合片が設けられ、
上記枠体の後壁には、上記エアバッグモジュールの係合片が係合する係合孔が形成され、
上記補強板は、上記枠体の後壁の係合孔よりも上記ドア部に近い側まで延びるように形成され、
上記締結部材は、上記係合孔よりも上記ドア部に近い側に位置付けられていることを特徴とする車両用インストルメントパネル。
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