JP2005088634A - エアバッグドア部付車両用内装品 - Google Patents

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Mutsuo Fujii
睦雄 藤井
Kunihiko Takeshige
國彦 竹重
Shinji Taniguchi
伸二 谷口
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Daikyo Nishikawa Corp
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Abstract

【課題】脆弱部5で区画されたエアバッグドア部6を有するインストルメントパネル1の裏側に、補強プレート部20と枠部11とヒンジ部30とが一体的に形成されたバックアップ部材10を配置したエアバッグドア部付車両用内装品において、エアバッグ装置50の非作動時のエアバッグドア部6の表側からの荷重によりエアバッグドア部6が損傷することなく、かつエアバッグ膨出時にエアバッグドア部6が展開したときに、その周縁部が飛散するのを防止する。
【解決手段】枠部11における脆弱部5の後側部5bと対応する部分に脆弱部5にまたがる非溶着縁部18を形成し、非溶着縁部18の先端縁に補強プレート部20側へ突出する突出部19を脆弱部5に沿って間隔を空けて複数一体形成する。補強プレート部20の先端部に突出部19と隙間を有する凹部28と突出部19間の非溶着縁部18と隙間を有する凸部29とをそれぞれ形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に設けられるエアバッグドア部付車両用内装品に関し、特に、エアバッグドア部を有するパネル本体にバックアップ部材が設けられたものに関する。
従来より、車両に、その衝突時の衝撃から乗員を保護するためのエアバッグ装置を装備することは一般に知られている。このエアバッグ装置をインストルメントパネル(パネル本体)の裏側に装着する場合、そのパネル本体にエアバッグの膨張圧力で展開するエアバッグドア部が設けられる。例えばパネル本体に、他の部分よりも脆弱でエアバッグの膨張圧力で破断する脆弱部(破断予定部)と、エアバッグドア部の開動作の回動中心となるヒンジ部とを枠状に形成して、これら脆弱部及びヒンジ部により区画される矩形領域でエアバッグドア部を構成するようにしている。
この種のエアバッグドア部付車両用内装品として、例えば特許文献1に示されているように、パネル本体のエアバッグドア部裏面にバックアップ部材を振動溶着したものが提案されている。この提案例のものにおいては、バックアップ部材は、エアバッグドア部の裏面に溶着される補強用のプレート部と、この補強プレート部の周りに配置され、エアバッグが膨出されるシューティング口を有する枠部と、この枠部及び補強プレート部を連結するヒンジ部とからなり、これらは樹脂により一体的に成形されている。そして、このヒンジ部に対応する部位のパネル本体に脆弱部を形成することにより、エアバッグ装置の作動時にバックアップ部材のヒンジ部を中心に補強プレート部をパネル本体のエアバッグドア部と共に回動させてエアバッグドア部を展開するようにしている。
特開2000−71924号公報
しかしながら、従来のエアバッグドア部付車両用内装品では、補強プレート部と枠部との隙間におけるバックアップ部材が裏面側にないパネル本体の領域に脆弱部が設けられているため、エアバッグ装置の非作動時に乗員が手で押圧したり、頭部が衝突したりしてエアバッグドア部にその表側から荷重が掛かると脆弱部が損傷し、そのことでパネル本体が変形したり破損したりするおそれがある。
一方、脆弱部は、エアバッグ膨出時に破断してエアバッグドア部が展開するように、枠部に溶着されていないので、仮に、脆弱部をさらに枠部側に大きく広げて、枠部の上側でエアバッグ装置の非作動時の荷重を支える面積を広くすると、エアバッグが膨出してエアバッグドア部が展開したときに、補強プレート部が裏面に溶着されていないエアバッグドア部の周縁部の領域が増える。このため、エアバッグドア部の周縁部の強度が不足し、エアバッグの膨出力により周縁部が破損して飛散するという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バックアップ部材の構成に工夫を加えることにより、エアバッグ装置の非作動時にエアバッグドア部の表側から荷重が掛かってもエアバッグドア部が損傷することなく、かつエアバッグ膨出時にエアバッグドア部が展開したときに、その周縁部が飛散するのを防止することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、バックアップ部材である補強プレート部及び枠部の構成に工夫を加えて両者間の隙間の調節をした。
具体的には、請求項1の発明では、パネル本体に、四辺の脆弱部によって区画されかつエアバッグ装置の作動によって展開する矩形状のエアバッグドア部が設けられ、該エアバッグドア部及びその周囲のパネル本体の裏面にバックアップ部材が溶着されたエアバッグドア部付車両用内装品を対象とする。
そして、上記バックアップ部材は、上記パネル本体のエアバッグドア部を区画する脆弱部よりもエアバッグドア部内側に配置されてエアバッグドア部裏面に溶着された補強プレート部と、該補強プレート部を隙間を空けて囲みエアバッグが膨出されるシューティング口を形成し、上記エアバッグドア部を区画する脆弱部よりもエアバッグドア部外側のパネル本体裏面に溶着された枠部と、上記パネル本体のエアバッグドア部を区画する脆弱部の一辺に対応する位置に配置され、上記補強プレート部を上記枠部に一体的に連結するヒンジ部とからなり、
上記枠部は、少なくとも上記ヒンジ部側と反対側の脆弱部と対応する部分に該脆弱部にまたがる非溶着縁部を有し、該非溶着縁部の先端縁には補強プレート部側へ突出する突出部が上記脆弱部に沿って間隔を空けて複数一体形成される一方、
上記非溶着縁部側の上記補強プレート部の先端部には、上記枠部の突出部と対向する部位に該突出部と隙間を有する凹部と、該突出部間に対向する部位に上記非溶着縁部と隙間を有する凸部とがそれぞれ形成されている。
請求項2の発明では、枠部の非溶着縁部の突出部には、表面側に開口する凹陥部が設けられて中空状に形成されている。
上記請求項1の発明によると、エアバッグ装置の非作動時にエアバッグドア部にその表側から荷重が掛かっても、バックアップ部材の枠部の突出部が脆弱部を越え十分エアバッグドア部側に突出してエアバッグドア部の脆弱部をその裏面側から支えるので、エアバッグドア部は大きな荷重を支えることができる。
また、バックアップ部材の補強プレート部の凸部がエアバッグドア部の周縁部近傍まで延びて該エアバッグドア部裏面に溶着されているので、該エアバッグドア部の周縁部の強度が向上される。
従って、エアバッグ装置の非作動時にエアバッグドア部が損傷することなく、かつエアバッグ膨出時のエアバッグドア部が展開したときに、その周縁部が飛散するのを防止することができる。
請求項2の発明によると、非溶着縁部の突出部に表面側に開口する凹陥部を設け、中空状に形成したことにより、成形時のひけによる変形を防止することができ、上記変形で突出部がエアバッグドア部に接触して溶着してしまうおそれがなくなり、突出部を厚くして該突出部によるエアバッグドア部の支持剛性を上げることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係る車両の助手席側車室内前部を示し、同図における左上側が車両の前側すなわちフロントガラス側で、右下側が後側すなわち助手席側となっている。車室内前部には、インストルメントパネル1が配置され、このインストルメントパネル1は本発明でいうパネル本体を構成している。
図2に示すように、上記インストルメントパネル1は、サーモプラスチックオレフィン(TPO)等を射出成形した樹脂製の基材2と、この基材2の表面に一体に接合された表皮材3とからなる。上記基材2の裏面には、表面側に向けて凹陥する例えば断面V字状の溝部4がインストルメントパネル1表面側から見て矩形の各辺をなすように形成され(図1参照)、この溝部4によって基材2の表面側に薄肉の脆弱部5(破断予定部)が形成されている。そして、この脆弱部5は、インストルメントパネル1表面側から見て矩形の各辺をなすように形成され、この四辺の脆弱部5によって区画された部分に、後述するエアバッグ装置50の作動による脆弱部5の破断により、車室内側に展開する矩形状のエアバッグドア部6が形成されている。このエアバッグドア部6は、エアバッグ装置50の作動時に破断する上記脆弱部5がインストルメントパネル1の表面側から識別できない、いわゆるシームレスタイプに構成されている。
上記インストルメントパネル1の裏面にはエアバッグドア部6及びその周囲部分に亘り、樹脂成形体からなるバックアップ部材10が一体的に溶着されている。図3にも示すように、このバックアップ部材10は枠部11、補強プレート部20及びヒンジ部30が射出成形により一体に形成されたものである。
図2及び図3に示すように、上記補強プレート部20は、上記脆弱部5よりもエアバッグドア部6の内側に配置され、その4つの隅角部が曲面形状とされている。この補強プレート部20は、略矩形状のプレート部本体21と、このプレート部本体21の前端部の左右両側に、後で詳述するヒンジ部30の長手方向両端と隙間を空けた状態で一体に突設され、そのヒンジ部30の長手方向両端の外側に向かうように前側に延びる左右の延設部22,22とからなる。
また、補強プレート部20の表面(インストルメントパネル1のエアバッグドア部6側の面)には溶着リブ24が突設されている。この溶着リブ24を上記インストルメントパネル1のエアバッグドア部6の基材2裏面に振動溶着させることにより、補強プレート部20がエアバッグドア部6の裏面に一体的に溶着されている。
上記枠部11は、矩形枠状の枠部本体12と、この枠部本体12の裏面に一体に突設された矩形筒状の筒状部13とからなる。枠部本体12は、上記インストルメントパネル1のエアバッグドア部6(脆弱部5)よりも外周が大きい矩形枠状のもので、上記補強プレート部20と略同じ厚さに形成され、該補強プレート部20と略面一となるように配置されている。
また、図3に示すように、枠部本体12の内部(筒状部13の上端)には、上記補強プレート部20を隙間Sを空けて囲むシューティング口17が形成されている。このシューティング口17の4つの隅角部もいずれも曲面状に形成され、このシューティング口17からエアバッグが膨出される。
上記枠部本体12の表面(インストルメントパネル1側の面)には、上記シューティング口17の近傍を除く、矩形枠状の領域に溶着リブ14が格子状に突設されている。一方、上記シューティング口17の近傍には、上記溶着リブ14が設けられていない平坦な非溶着縁部18が設けられている。
そして、上記枠部本体12の溶着リブ14を上記エアバッグドア部6の外側のインストルメントパネル1裏面に振動溶着させることにより、枠部11がエアバッグドア部6周囲のインストルメントパネル1裏面に一体的に溶着されている。
図2に示すように、上記筒状部13は、上記枠部11の枠部本体12裏面においてシューティング口17周縁近傍にインストルメントパネル1から離れる下方向に向かうように突設され、この筒状部13の内部に公知のエアバッグ装置50が配置収容されている。つまり、このエアバッグ装置50は、図外の車体部材に結合されるエアバッグケース51を備え、このエアバッグケース51内には、図示しないが、車両の衝突時(前突時)に高圧ガスを噴出させるインフレータと、このインフレータからの高圧ガスが充填されて折畳み状態から膨張するエアバッグとが収容されている。なお、筒状部13の中間部には係合孔15が形成され、この係合孔15にはエアバッグケース51側面に突設した係合部52が係止されており、この係合孔15と係合部52との係止により、エアバッグ装置50の作動時に筒状部13を含むバックアップ部材10がエアバッグと共に車室内に突出するのを防ぐようにしている。
上記枠部11において筒状部13の前側部13aの上端部は、枠部本体12の前側部12aの後端部に対し前側下方に向かって突出するように湾曲する接続部16により一体に接続されており、このことで筒状部13の前側部13aの上端部は枠部本体12の前側部12aの後端部よりも下側に位置し、この筒状部13の前側部13aの上端部に補強プレート部20の前端部がヒンジ部30を介して接続されている。
さらに、上記ヒンジ部30は、上記インストルメントパネル1の脆弱部5の四辺のうちの前側(図2で左側。図3で上側)の一辺である前側部5aに対応する位置に配置されており、このヒンジ部30により上記補強プレート部20をその一辺である前端部で上記枠部11における枠部本体12の前側部12aに一体的に連結している。ヒンジ部30は、上記枠部11内のシューティング口17の前側部に、左右の両隅角部を除く範囲に亘り車幅方向に延びるように配置されている。
そして、上記ヒンジ部30は、前端(一端)が枠部11において筒状部13の前側部13aの上端部に滑らかに連続するように一体的に接続されかつ中間部がインストルメントパネル1側である上側に突出するように湾曲する第1湾曲部31と、前端(一端)が該第1湾曲部31の後端(他端)に滑らかに連続するように接続されている一方、後端(他端)が上記補強プレート部20の前端部に略直交する角度をもって一体的に接続され、中間部がインストルメントパネル1と反対側である下側に突出するように湾曲する第2湾曲部32とからなる。
そして、上記非溶着縁部18と上記ヒンジ部30とに対応するインストルメントパネル1の基材2に、上記脆弱部5の四辺が設けられている。つまり、この脆弱部5は、バックアップ部材10とは非溶着状態にある。このため、エアバッグの膨出時には脆弱部5が容易に破断される。
図4及び図5に示すように、上記非溶着縁部18の上記ヒンジ部30側と反対側の脆弱部5の後側部5bと対応する部分における先端縁には、補強プレート部20側へ突出する突出部19,19,…が上記脆弱部5の後端部5bに沿って間隔を空けて複数(本実施形態では、5つ)一体に形成されている。各突出部19は、平面視で矩形状を有し、表面側が開口する凹陥部19aによって中空状に形成されている。なお、この突出部19は、凹陥部19aの底面がなく、突出部19の下側まで貫通した貫通孔を有するものでもよい。なお、突出部19にテーパ面19b(図4に示す)を設けると、突出部19の厚さが増して該突出部19の剛性が上がると共に、エアバッグの膨出がスムーズになって望ましい。
一方、上記突出部19,19,…が設けられた非溶着縁部18側に対応する上記補強プレート部20の先端部には、上記枠部11の突出部19,19,…と対向する部位に各突出部19と隙間を有する矩形状の凹部28,28,…が内側に切り欠かれるように一体に形成されている。この凹部28,28,…が設けられることで、凹部28,28,…間の上記突出部19,19間に対向する補強プレート部20の先端部には、上記非溶着縁部18と隙間を有する凸部29,29,…が形成されている。
上記隣り合う凹部28と凸部29とで形成される補強プレート部20の脆弱部5の後側部5b側の先端縁には、補強プレート部20の他の領域と同様に溶着リブ24が突設されており、この溶着リブ24が上記エアバッグドア部6に相当するインストルメントパネル1の基材2に溶着されている。
−作用−
従って、上記実施形態においては、図2に仮想線で示すように、車両の衝突(前突)によりエアバッグ装置50が作動してエアバッグがエアバッグケース51から膨出すると、このエアバッグの展開圧力をバックアップ部材10の補強プレート部20と、該補強プレート部20が溶着一体化されているインストルメントパネル1のエアバッグドア部6とが受けて、インストルメントパネル1の脆弱部5(破断予定部)が破断し、そのエアバッグドア部6がヒンジ部30が直線状に延びるようにバックアップ部材10の補強プレート部20と共に開いて、インストルメントパネル1のエアバッグドア部6の跡に、脆弱部5で区画されてバックアップ部材10における枠部11のシューティング口17に連通する開口が生じ、エアバッグがバックアップ部材10のシューティング口17ないし上記インストルメントパネル1の開口を経て車室内に展開する。
なお、このエアバッグドア部6の開放時に、インストルメントパネル1の脆弱部5上の表皮材3は基材2と共に破れるが、この脆弱部5においてバックアップ部材10のヒンジ部30に対応する前側部5a上の表皮材3については、破れることなく基材2から剥離して繋がった状態となっていてもよい。
−実施形態1の効果−
よって、本実施形態では、エアバッグ装置50の非作動時にエアバッグドア部6にその表側から荷重が掛かっても、バックアップ部材10の枠部11の突出部19,19,…が脆弱部5を越え十分エアバッグドア部6側に突出してエアバッグドア部6の脆弱部5をその裏面側から支えるので、エアバッグドア部6は大きな荷重を支えることができる。このため、例えば乗員がインストルメントパネル1をその表側から押圧しても変形したり破損したりすることはない。
また、バックアップ部材10の補強プレート部20の凸部29,29,…がエアバッグドア部6の周縁部近傍まで延びて該エアバッグドア部6裏面に溶着されているので、該エアバッグドア部6の周縁部の強度が向上される。
従って、エアバッグ装置50の非作動時にエアバッグドア部6が損傷することなく、かつエアバッグ膨出時のエアバッグドア部6が展開したときに、その周縁部が飛散するのを防止することができる。
また、非溶着縁部18の突出部19に表面側に開口する凹陥部19aを設け、中空状に形成したことにより、成形時のひけによる変形を防止することができ、上記変形で突出部19,19,…がエアバッグドア部6に接触して溶着してしまうおそれがなくなり、突出部19,19,…を厚くして該突出部19,19,…によるエアバッグドア部6の支持剛性を上げることができる。
−実施形態1の変形例−
図6は実施形態1の変形例を示し、ヒンジ部30の構造を変えものである。すなわち、本変形例においては、枠部11の接続部16が設けられず、筒状部13の前側部13aの上端部は枠部本体12の前側部12aの後端部と同じ高さに位置し、この筒状部13の前側部13aの上端部に補強プレート部20の前端部が1つの湾曲部のみを有するヒンジ部30を介して接続されている。
本変形例においては、図6に仮想線で示すように、エアバッグ膨出時にエアバッグドア部6がヒンジ部30を中心に車体前側へ回動して展開する点において上記実施形態1と異なるが、実施形態1と同様の作用効果が得られる。
(実施形態2)
図7は本発明の実施形態2を示し、バックアップ部材10の構造を変えたものである。なお、以下の各実施形態では、図1〜図5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、この実施形態では、バックアップ部材10は枠部11と、補強プレート部20及びヒンジ部30との2つの部材に分割され、これら両部材は互いに異なる樹脂材料からなっている(なお、同じ樹脂材料で形成してもよい)。
上記ヒンジ部30の第1湾曲部31の前端には板状の連結基部36が一体に形成され、この連結基部36は、枠部11における筒状部13の前側部13a後面(筒状部13内面)に重合されて一体に結合されている。連結基部36の上部には後側の内径(又は内法)が前側よりも大きい段付孔37が貫通形成されており、枠部11の成形時に、この段付孔37に対し前側から、枠部11における筒状部13の前側部13a後面に一体に突設したピン部13bを充填状態に挿通して段付孔37内の段部で抜け止めすることで、連結基部36を枠部11における筒状部13の前側部13aに一体的に結合している。
また、連結基部36の下端部は枠部11における筒状部13の前側部13a下側を前側に延びた後に上側に延びるように折り曲げられて、この折曲げ部内に筒状部13の前側部13a下端部が挟み込まれるように成形されている。これらの構造により、連結基部36は枠部11における筒状部13の前側部13aと一体的に結合されている。
さらに、枠部11において筒状部13の前側部13aの上端部と枠部本体12の前側部12aの後端部との間には実施形態1の如き接続部16が設けられておらず、連結基部36の上端部は筒状部13における前側部13aの上端部よりも下側にずれており、このことでヒンジ部30の第1湾曲部31前端が接続される連結基部36の上端部は枠部本体12の前側部12aの後端部よりも下側に位置している。また、エアバッグ装置50のエアバッグケース51を係止するための係合孔15は、枠部11における筒状部13の前側部13aのみならず連結基部36にも連通するように形成されている。
そして、この実施形態では、バックアップ部材10を形成する場合、例えば、まず、枠部11を樹脂材料により射出成形した後、引き続いて同じ金型で、補強プレート部20、ヒンジ部30及び連結基部36を樹脂材料により射出成形して、枠部11における筒状部13の前側部13aに対し連結基部36を一体的に結合するいわゆる二重インジェクション成形(2色成形)を行うことにより、バックアップ部材10を形成するようにしている。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
従って、この実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果が得られる。
また、この実施形態では、バックアップ部材10の枠部11と補強プレート部20、ヒンジ部30及び連結基部36とをそれぞれ別の樹脂材料とし、これらをそれぞれ用途に応じた樹脂材料を用いることにより、各部分の機能をより有効に発揮させることができる。例えば補強プレート部20、ヒンジ部30及び連結基部36にはエアバッグドア部6の開放時に材料が飛散し難い靱性樹脂材料を使用し、枠部11にはより強度の高い樹脂材料を使用すれば、本発明の作用効果がさらに顕著に発揮される。
なお、上記バックアップ部材10の枠部11と補強プレート部20、ヒンジ部30及び連結基部36とは、二重インジェクション成形するのではなく、両者を別個に成形しておいて、その後に互いに締結するようにしてもよい。
(実施形態3)
図8は実施形態3を示し、バックアップ部材10の構造をさらに変えたものである。この実施形態では、バックアップ部材10における枠部11の枠部本体12、補強プレート部20及びヒンジ部30は、上記実施形態1の構造から筒状部13を除いた構造のものであり、これらは射出成形により一体に成形されているが、枠部11の筒状部13は、実施形態1と異なり、枠部本体12とは別体に形成されている。
すなわち、上記枠部本体12には、上方に開放された複数のボルト座面40,40,…がシューティング口17の周縁全体に亘りその周縁に沿って所定間隔を空けて凹陥され、この各ボルト座面40の底部にはボルト挿通孔41が貫通形成されている。
上記枠部本体12の下面には略角筒状の金属製の筒状部13が一体的に取付固定されている。すなわち、この筒状部13の上端には外向きに張り出す取付フランジ部43が一体に形成され、この取付フランジ部43は上面で上記各ボルト座面40の下面に当接している。取付フランジ部43にはボルト挿通孔44が上記枠部本体12のボルト挿通孔41に対応して形成されている。そして、これら枠部本体12のボルト挿通孔41と取付フランジ部43のボルト挿通孔44とを一致させ、両ボルト挿通孔41,44にボルト座面40からボルト46をその頭部46aがボルト座面40内に没入状態で回り止めされて嵌合されるように挿通し、取付フランジ部43のボルト挿通孔44から下側に突出したボルト46のねじ部にナット47を螺合して締結することにより、筒状部13がボルト46及びナット47を介して枠部本体12に一体的に取付固定されている。
その他の構成は上記実施形態1と同様である。従って、この実施形態でも実施形態1と同様の作用及び効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、インストルメントパネル1にエアバッグドア部6を一体に設けたタイプに適用した例であるが、本発明は、これに代え、インストルメントパネル1に開口部を車室内に露出するように形成し、この開口部に対し、インストルメントパネル1とは別体のエアバッグドア部、又はエアバッグドア部を内有する、インストルメントパネル1とは別体のエアバッグドア部材を嵌め込んで係合させるようにした嵌込み式のエアバッグドア部付車両用内装品にも適用することができる。
また、上記実施形態では、非溶着縁部18における脆弱部5の後側部5bと対応する部分の先端縁に突出部19,19,…を形成したが、前後に延びる他の脆弱部5に沿う非溶着縁部18の先端縁にも突出部19,19,…を形成してもよい。
また、上記実施形態では、バックアップ部材10における枠部11の枠部本体12及び補強プレート部20のインストルメントパネル1裏面(エアバッグドア部6裏面)への溶着を振動溶着法により行っているが、この振動溶着法以外の溶着方法を採用することができる。例えば枠部11の枠部本体12及び補強プレート部20に貫通孔を形成する一方、インストルメントパネル1(そのエアバッグドア部6)に上記貫通孔に挿通される溶着用ピン部を一体的に形成し、この貫通孔を挿通した溶着用ピン部の先端部を貫通孔周縁部に溶着する溶着法等を採用すればよい。
また、上記実施形態において、補強プレート部20の延設部22を省略してもよい。しかし、補強プレート部20によりエアバッグドア部6の剛性の向上を図るには延設部22を設けることが望ましい。
また、上記実施形態では、バックアップ部材10のヒンジ部30を車両の前側に配置し、インストルメントパネル1のエアバッグドア部6がヒンジ部30を中心に前回りに回動して展開するようにしているが、このヒンジ部の位置やエアバッグドア部の回動方向は特に限定されない。
さらに、本発明は、表皮材3のない基材2のみで構成されたインストルメントパネルにも適用することができる。また、上記実施形態は、パネル本体をインストルメントパネル1とし、このインストルメントパネル1にエアバッグドア部6を形成したエアバッグドア部付車両用内装品に本発明を適用したものであるが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば車両のステアリングホイール(ハンドル)等に配設される車両用エアバッグドアに適用することができるのは勿論である。
以上説明したように、本発明は、エアバッグドア部を有するパネル本体にバックアップ部材が設けられたエアバッグドア部付車両用内装品について有用である。
本発明の実施形態1に係る車両において助手席前方の車室内前部を示す斜視図である。 図1のII−II線拡大断面図である。 バックアップ部材の平面図である。 図3のIV−IV線拡大断面図である。 図3のV−V線拡大断面図である。 本発明の実施形態1の変形例を示す図2相当図である。 本発明の実施形態2を示す図2相当図である。 本発明の実施形態3を示す図2相当図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル(パネル本体)
5 脆弱部
6 エアバッグドア部
10 バックアップ部材
11 枠部
17 シューティング口
18 非溶着縁部
19 突出部
19a 凹陥部
20 補強プレート部
21 プレート部本体
28 凹部
29 凸部
30 ヒンジ部
50 エアバッグ装置
S 隙間

Claims (2)

  1. パネル本体に、四辺の脆弱部によって区画されかつエアバッグ装置の作動によって展開する矩形状のエアバッグドア部が設けられ、該エアバッグドア部及びその周囲のパネル本体の裏面にバックアップ部材が溶着されたエアバッグドア部付車両用内装品であって、
    上記バックアップ部材は、上記パネル本体のエアバッグドア部を区画する脆弱部よりもエアバッグドア部内側に配置されてエアバッグドア部裏面に溶着された補強プレート部と、該補強プレート部を隙間を空けて囲みエアバッグが膨出されるシューティング口を形成し、上記エアバッグドア部を区画する脆弱部よりもエアバッグドア部外側のパネル本体裏面に溶着された枠部と、上記パネル本体のエアバッグドア部を区画する脆弱部の一辺に対応する位置に配置され、上記補強プレート部を上記枠部に一体的に連結するヒンジ部とからなり、
    上記枠部は、少なくとも上記ヒンジ部側と反対側の脆弱部と対応する部分に該脆弱部にまたがる非溶着縁部を有し、該非溶着縁部の先端縁には補強プレート部側へ突出する突出部が上記脆弱部に沿って間隔を空けて複数一体形成される一方、
    上記非溶着縁部側の上記補強プレート部の先端部には、上記枠部の突出部と対向する部位に該突出部と隙間を有する凹部と、該突出部間に対向する部位に上記非溶着縁部と隙間を有する凸部とがそれぞれ形成されていることを特徴とするエアバッグドア部付車両用内装品。
  2. 請求項1のエアバッグドア部付車両用内装品において、
    枠部の非溶着縁部の突出部には、表面側に開口する凹陥部が設けられて中空状に形成されていることを特徴とするエアバッグドア部付車両用内装品。
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