JP2003205813A - エアバッグドア付車両用内装品 - Google Patents
エアバッグドア付車両用内装品Info
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可撓性基材5の破断予定部33とヒンジ部3
4とによりエアバッグドア35が形成され、その裏側に
配設されたエアバッグ19の膨張により破断予定部33
が破断してエアバッグドア35がヒンジ部34を支軸と
して回動しながら開くようにしたインストルメントパネ
ル1において、エアバッグドア35の開度を大きく確保
してエアバッグ19をスムーズに膨出するようにする。 【解決手段】 エアバッグドア35の基材5におけるヒ
ンジ部34として、基材5の裏面を所定幅Wに亘って断
面矩形状に凹陥してなる薄肉部により形成する。
4とによりエアバッグドア35が形成され、その裏側に
配設されたエアバッグ19の膨張により破断予定部33
が破断してエアバッグドア35がヒンジ部34を支軸と
して回動しながら開くようにしたインストルメントパネ
ル1において、エアバッグドア35の開度を大きく確保
してエアバッグ19をスムーズに膨出するようにする。 【解決手段】 エアバッグドア35の基材5におけるヒ
ンジ部34として、基材5の裏面を所定幅Wに亘って断
面矩形状に凹陥してなる薄肉部により形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグドア付
車両用内装品に関し、特に、そのエアバッグドアの展開
を容易にするための技術分野に属する。
車両用内装品に関し、特に、そのエアバッグドアの展開
を容易にするための技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエアバッグドア付車
両用内装品として、表面に表皮が積層された可撓性基材
に、破断予定部と、この破断予定部の少なくとも一部に
略平行に沿うように延びるヒンジ部とを形成して、この
破断予定部及びヒンジ部によりエアバッグドアを設け、
このエアバッグドア裏側のエアバッグの膨張により上記
破断予定部を破断させてエアバッグドアをヒンジ部を支
軸として回動させながら開き、このエアバッグドアの展
開により開口されたエアバッグ膨出口からエアバッグを
膨出させるようにしたものが知られている。そして、そ
の表皮にはソフト感のある触感をもたせるために、ポリ
ウレタン発泡層を有するものが多く用いられている。
両用内装品として、表面に表皮が積層された可撓性基材
に、破断予定部と、この破断予定部の少なくとも一部に
略平行に沿うように延びるヒンジ部とを形成して、この
破断予定部及びヒンジ部によりエアバッグドアを設け、
このエアバッグドア裏側のエアバッグの膨張により上記
破断予定部を破断させてエアバッグドアをヒンジ部を支
軸として回動させながら開き、このエアバッグドアの展
開により開口されたエアバッグ膨出口からエアバッグを
膨出させるようにしたものが知られている。そして、そ
の表皮にはソフト感のある触感をもたせるために、ポリ
ウレタン発泡層を有するものが多く用いられている。
【0003】このようなポリウレタン発泡層を表皮に有
するエアバッグドア付車両用内装品の一例として、従
来、例えば特開平10−35395号公報に示すよう
に、エアバッグドアをエアバッグ膨張時にスムーズに破
断するために、一側が表皮のポリウレタン発泡層に対し
て非接着性の部材からなる一方、反対側の面が発泡成形
時のポリウレタン発泡層に対して接着性の部材からなる
細長い部材を基材の表面側に、表皮の破断予定部に沿っ
て設けることが提案されている。
するエアバッグドア付車両用内装品の一例として、従
来、例えば特開平10−35395号公報に示すよう
に、エアバッグドアをエアバッグ膨張時にスムーズに破
断するために、一側が表皮のポリウレタン発泡層に対し
て非接着性の部材からなる一方、反対側の面が発泡成形
時のポリウレタン発泡層に対して接着性の部材からなる
細長い部材を基材の表面側に、表皮の破断予定部に沿っ
て設けることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案の
もののように、特に、表皮がポリウレタン発泡層を含ん
でいて、その表皮の肉厚が大きくなっていると、エアバ
ッグドアの破断予定部がスムーズに破断したとしても、
その後の展開時にヒンジ部が大きな角度で折れ曲がらな
いでヒンジの機能を十分に果たし難くなり、エアバッグ
ドアの開度が小さくなってエアバッグのスムーズな膨張
を妨げるという問題があった。
もののように、特に、表皮がポリウレタン発泡層を含ん
でいて、その表皮の肉厚が大きくなっていると、エアバ
ッグドアの破断予定部がスムーズに破断したとしても、
その後の展開時にヒンジ部が大きな角度で折れ曲がらな
いでヒンジの機能を十分に果たし難くなり、エアバッグ
ドアの開度が小さくなってエアバッグのスムーズな膨張
を妨げるという問題があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、エアバッグドアの構造
に工夫をすることにより、エアバッグドアが大きな開度
で開くようにしてエアバッグの膨出をスムーズにしよう
とすることにある。
あり、その目的とするところは、エアバッグドアの構造
に工夫をすることにより、エアバッグドアが大きな開度
で開くようにしてエアバッグの膨出をスムーズにしよう
とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、表面に表皮が積層された可
撓性基材に、破断予定部と、この破断予定部の少なくと
も一部に沿うように延びるヒンジ部とが形成されてい
て、この破断予定部及びヒンジ部によりエアバッグドア
が構成されており、このエアバッグドアの裏側に配設さ
れたエアバッグの膨張により上記破断予定部が破断して
エアバッグドアが上記ヒンジ部を支軸として回動しなが
ら開き、このエアバッグドアの展開により開口されたエ
アバッグ膨出口からエアバッグが膨出するように構成さ
れたエアバッグドア付車両用内装品が対象である。
めに、請求項1の発明では、表面に表皮が積層された可
撓性基材に、破断予定部と、この破断予定部の少なくと
も一部に沿うように延びるヒンジ部とが形成されてい
て、この破断予定部及びヒンジ部によりエアバッグドア
が構成されており、このエアバッグドアの裏側に配設さ
れたエアバッグの膨張により上記破断予定部が破断して
エアバッグドアが上記ヒンジ部を支軸として回動しなが
ら開き、このエアバッグドアの展開により開口されたエ
アバッグ膨出口からエアバッグが膨出するように構成さ
れたエアバッグドア付車両用内装品が対象である。
【0007】そして、その特徴として、上記ヒンジ部
は、エアバッグドアの基材裏面を所定幅に亘って凹陥し
てなる薄肉部により形成されていることを特定事項とす
る。
は、エアバッグドアの基材裏面を所定幅に亘って凹陥し
てなる薄肉部により形成されていることを特定事項とす
る。
【0008】上記の構成によると、エアバッグドアの基
材裏面が所定幅に亘って凹陥されていて、この凹陥部に
よりヒンジ部としての薄肉部が形成されているため、エ
アバッグの膨張によりエアバッグドアの破断予定部が破
断してエアバッグドアが開くときに、上記ヒンジ部たる
薄肉部が円弧状に折れ曲がることによって、エアバッグ
ドアがヒンジ部を支軸として回動しながら開き、この開
いたドアによりエアバッグ膨出口が開口してエアバッグ
が膨出する。このエアバッグドアの開き状態では、上記
ヒンジ部(薄肉部)が他の基材部分よりも薄肉になって
いるために、たとえエアバッグドアの厚さが大であって
も、従来のように、エアバッグドアの肉厚の影響により
そのヒンジ部に相当する部分が滑らかに折れ曲がらずに
突張ってエアバッグドアが大きく開くのを妨げるような
ことはない。このため、エアバッグドアがエアバッグ膨
出口に対し直角以上開いて、その開度が増大し、エアバ
ッグをエアバッグ膨出口からスムーズに膨出させること
ができる。
材裏面が所定幅に亘って凹陥されていて、この凹陥部に
よりヒンジ部としての薄肉部が形成されているため、エ
アバッグの膨張によりエアバッグドアの破断予定部が破
断してエアバッグドアが開くときに、上記ヒンジ部たる
薄肉部が円弧状に折れ曲がることによって、エアバッグ
ドアがヒンジ部を支軸として回動しながら開き、この開
いたドアによりエアバッグ膨出口が開口してエアバッグ
が膨出する。このエアバッグドアの開き状態では、上記
ヒンジ部(薄肉部)が他の基材部分よりも薄肉になって
いるために、たとえエアバッグドアの厚さが大であって
も、従来のように、エアバッグドアの肉厚の影響により
そのヒンジ部に相当する部分が滑らかに折れ曲がらずに
突張ってエアバッグドアが大きく開くのを妨げるような
ことはない。このため、エアバッグドアがエアバッグ膨
出口に対し直角以上開いて、その開度が増大し、エアバ
ッグをエアバッグ膨出口からスムーズに膨出させること
ができる。
【0009】請求項2の発明では、ヒンジ部の薄肉部の
幅Wと、基材の薄肉部の肉厚t1と、表皮の肉厚t2と
が、2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π(t1
+t2)×(1/2)という関係を有する構成とする。
幅Wと、基材の薄肉部の肉厚t1と、表皮の肉厚t2と
が、2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π(t1
+t2)×(1/2)という関係を有する構成とする。
【0010】上記構成によると、薄肉部の幅Wが小さす
ぎて、エアバッグ膨張時のエアバッグドアの開度を大き
くするための効果が希薄になることはなく、逆に幅Wが
大きすぎて、エアバッグドアの強度低下を招くこともな
い。従って、ヒンジ部としての薄肉部の幅Wの適正範囲
が得られ、より確実にエアバッグドアの開度を大きくで
き、エアバッグをスムーズに信頼性よく膨出させること
ができる。
ぎて、エアバッグ膨張時のエアバッグドアの開度を大き
くするための効果が希薄になることはなく、逆に幅Wが
大きすぎて、エアバッグドアの強度低下を招くこともな
い。従って、ヒンジ部としての薄肉部の幅Wの適正範囲
が得られ、より確実にエアバッグドアの開度を大きくで
き、エアバッグをスムーズに信頼性よく膨出させること
ができる。
【0011】請求項3の発明では、表皮は、表面層と、
この表面層の裏面に積層された発泡層とからなる構成と
する。この構成によると、表皮にソフト感のある触感を
もたせることができる。その反面、この表皮によりエア
バッグドアのヒンジ部の肉厚が大きくなり、従来の技術
ではスムーズに開き難くなるが、本発明では、上記請求
項1の発明と同様の作用効果によりエアバッグドアの開
度を大きくしてエアバッグをスムーズに膨出させること
ができる。よって本発明の効果を顕著に発揮するのに好
適な車両用内装品が得られる。
この表面層の裏面に積層された発泡層とからなる構成と
する。この構成によると、表皮にソフト感のある触感を
もたせることができる。その反面、この表皮によりエア
バッグドアのヒンジ部の肉厚が大きくなり、従来の技術
ではスムーズに開き難くなるが、本発明では、上記請求
項1の発明と同様の作用効果によりエアバッグドアの開
度を大きくしてエアバッグをスムーズに膨出させること
ができる。よって本発明の効果を顕著に発揮するのに好
適な車両用内装品が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図4において、1は自動
車の車室前部に設けられた車両用内装品としてのインス
トルメントパネルで、このインストルメントパネル1は
オレフィン系エラストマー(TPO)、ポリエステル系
エラストマー(TPEE)、ポリエチレン系エラストマ
ー(TPS)等からなる可撓性基材5と、表面層3と、
この表面層3及び基材5の間に発泡ウレタン樹脂原料等
を注入して発泡硬化させて一体成形したウレタンフォー
ム等からなる発泡層7とで構成され、表面層3と発泡層
7とは表皮9をなしている。この表面層3及び基材5間
に発泡層7を積層介在させることより、インストルメン
トパネル1にソフト感のある触感をもたせるようにして
いる。
車の車室前部に設けられた車両用内装品としてのインス
トルメントパネルで、このインストルメントパネル1は
オレフィン系エラストマー(TPO)、ポリエステル系
エラストマー(TPEE)、ポリエチレン系エラストマ
ー(TPS)等からなる可撓性基材5と、表面層3と、
この表面層3及び基材5の間に発泡ウレタン樹脂原料等
を注入して発泡硬化させて一体成形したウレタンフォー
ム等からなる発泡層7とで構成され、表面層3と発泡層
7とは表皮9をなしている。この表面層3及び基材5間
に発泡層7を積層介在させることより、インストルメン
トパネル1にソフト感のある触感をもたせるようにして
いる。
【0013】上記インストルメントパネル1において、
助手席側の裏側にはエアバッグ装置15が装着されてい
る。すなわち、このエアバッグ装置15の装着箇所に対
応する矩形状領域におけるインストルメントパネル1の
基材5裏面には、車幅方向に互いに平行に延びる脚状の
前後の支持部13,13が一体的に突設され、これら支
持部13,13間にエアバッグ装置15が取り付けられ
ている。
助手席側の裏側にはエアバッグ装置15が装着されてい
る。すなわち、このエアバッグ装置15の装着箇所に対
応する矩形状領域におけるインストルメントパネル1の
基材5裏面には、車幅方向に互いに平行に延びる脚状の
前後の支持部13,13が一体的に突設され、これら支
持部13,13間にエアバッグ装置15が取り付けられ
ている。
【0014】上記エアバッグ装置15は、折り畳んだ状
態のエアバッグ19と、このエアバッグ19にガスを充
満させてエアバッグ19を膨張させるインフレータ20
とが収納されたエアバッグケース21を備え、このエア
バッグケース21の前後には、係止爪23aを有する係
止プレート23,23が設けられており、この係止プレ
ート23,23の係止爪23a,23aを上記前後の支
持部13,13の係合孔13a,13aに係合させるこ
とで、エアバッグケース21が支持部13,13に取り
付けられている。この状態でエアバッグ装置15がイン
ストルメントパネル1の裏側に配置されている。
態のエアバッグ19と、このエアバッグ19にガスを充
満させてエアバッグ19を膨張させるインフレータ20
とが収納されたエアバッグケース21を備え、このエア
バッグケース21の前後には、係止爪23aを有する係
止プレート23,23が設けられており、この係止プレ
ート23,23の係止爪23a,23aを上記前後の支
持部13,13の係合孔13a,13aに係合させるこ
とで、エアバッグケース21が支持部13,13に取り
付けられている。この状態でエアバッグ装置15がイン
ストルメントパネル1の裏側に配置されている。
【0015】上記インストルメントパネル1の基材5裏
面において、上記エアバッグ装置15の装着箇所に対応
する部分には、図4で破線にて示すように、インストル
メントパネル1の表側つまり車室内側から見て略U字状
の破断予定部33がそのU字の上部を前側に向けるよう
に形成され、この破断予定部33の前端部間には、図4
で一点鎖線で示すように車幅方向(左右方向)に延びる
ヒンジ部34が形成されている。
面において、上記エアバッグ装置15の装着箇所に対応
する部分には、図4で破線にて示すように、インストル
メントパネル1の表側つまり車室内側から見て略U字状
の破断予定部33がそのU字の上部を前側に向けるよう
に形成され、この破断予定部33の前端部間には、図4
で一点鎖線で示すように車幅方向(左右方向)に延びる
ヒンジ部34が形成されている。
【0016】そして、インストルメントパネル1におい
て上記基材5の破断予定部33及びヒンジ部34により
囲まれる矩形領域の部分によってエアバッグドア35が
構成されており、図3に示すように、このエアバッグド
ア35裏側に配設された上記エアバッグ19の膨張によ
り破断予定部33が破断してエアバッグドア35が上記
ヒンジ部34を支軸として前回りにすなわちフロントウ
インド(図示せず)側に回動しながら開き、このエアバ
ッグドア35の展開により開口されたエアバッグ膨出口
36からエアバッグ19が膨出するようになっている。
て上記基材5の破断予定部33及びヒンジ部34により
囲まれる矩形領域の部分によってエアバッグドア35が
構成されており、図3に示すように、このエアバッグド
ア35裏側に配設された上記エアバッグ19の膨張によ
り破断予定部33が破断してエアバッグドア35が上記
ヒンジ部34を支軸として前回りにすなわちフロントウ
インド(図示せず)側に回動しながら開き、このエアバ
ッグドア35の展開により開口されたエアバッグ膨出口
36からエアバッグ19が膨出するようになっている。
【0017】具体的には、上記基材5には、略U字状を
描く断面V字形の破断用凹溝25が上記後側支持部13
の基部直前近傍位置を通るように設けられ、この破断用
凹溝25は、車幅方向に延びる横溝部25aと、この横
溝部25aの両端から車両前後方向に略平行に延びる2
つの縦溝部25b,25bとからなる。そして、この破
断用凹溝25によって薄肉となった部分(基材5)によ
り上記破断予定部33が構成されている。尚、表面層3
の裏面には上記基材5の破断用凹溝25と対応する位置
に断面V字形の破断用表面層凹溝30が設けられてい
る。
描く断面V字形の破断用凹溝25が上記後側支持部13
の基部直前近傍位置を通るように設けられ、この破断用
凹溝25は、車幅方向に延びる横溝部25aと、この横
溝部25aの両端から車両前後方向に略平行に延びる2
つの縦溝部25b,25bとからなる。そして、この破
断用凹溝25によって薄肉となった部分(基材5)によ
り上記破断予定部33が構成されている。尚、表面層3
の裏面には上記基材5の破断用凹溝25と対応する位置
に断面V字形の破断用表面層凹溝30が設けられてい
る。
【0018】そして、図1に示すように、本発明の特徴
として、上記基材5の裏面には、上記前側支持部13の
基部直後近傍位置を通り上記破断用凹溝25の縦溝部2
5b,25bの前端部間に亘り、上記横溝部25aに沿
って車幅方向に延びる矩形状のヒンジ用凹溝27が設け
られている。この凹溝27の深さは上記破断用凹溝25
よりも浅く設定されており、このヒンジ用凹溝27によ
り薄くなった基材5の薄肉部(肉厚t1)によって上記
ヒンジ部34が構成されている。
として、上記基材5の裏面には、上記前側支持部13の
基部直後近傍位置を通り上記破断用凹溝25の縦溝部2
5b,25bの前端部間に亘り、上記横溝部25aに沿
って車幅方向に延びる矩形状のヒンジ用凹溝27が設け
られている。この凹溝27の深さは上記破断用凹溝25
よりも浅く設定されており、このヒンジ用凹溝27によ
り薄くなった基材5の薄肉部(肉厚t1)によって上記
ヒンジ部34が構成されている。
【0019】このとき上記ヒンジ用凹溝27の車両前後
方向の溝幅Wは、表皮9の肉厚をt2とすると、 2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π(t1+t2)×(1/2) … (1) という関係を有している。
方向の溝幅Wは、表皮9の肉厚をt2とすると、 2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π(t1+t2)×(1/2) … (1) という関係を有している。
【0020】従って、上記実施形態においては、図3に
示すように、自動車が衝突すると、インストルメントパ
ネル1裏側のエアバッグ装置15のエアバッグ19がイ
ンフレータ20の作動によって膨張展開し、その展開圧
力でインストルメントパネル1におけるエアバッグドア
35の基材5の破断予定部33が破断し、その亀裂が発
泡層7を介して表面層3の表面層凹溝30に伝わり、表
面層3も破断する。このことにより、基材5のヒンジ部
34が円弧状に折れ曲がって、エアバッグドア35が前
回りに回動しながら開き、この開いたエアバッグドア3
5によりエアバッグ膨出口36が開口され、このエアバ
ッグ膨出口36からエアバッグ19が車室内後方に向か
って膨出して乗員が保護される。
示すように、自動車が衝突すると、インストルメントパ
ネル1裏側のエアバッグ装置15のエアバッグ19がイ
ンフレータ20の作動によって膨張展開し、その展開圧
力でインストルメントパネル1におけるエアバッグドア
35の基材5の破断予定部33が破断し、その亀裂が発
泡層7を介して表面層3の表面層凹溝30に伝わり、表
面層3も破断する。このことにより、基材5のヒンジ部
34が円弧状に折れ曲がって、エアバッグドア35が前
回りに回動しながら開き、この開いたエアバッグドア3
5によりエアバッグ膨出口36が開口され、このエアバ
ッグ膨出口36からエアバッグ19が車室内後方に向か
って膨出して乗員が保護される。
【0021】すなわち、上記ヒンジ部34はヒンジ用凹
溝27により基材5の他の部分よりも薄肉になっている
ために、たとえ表皮9が表面層3と発泡層7とからなる
厚さが大のものであっても、図2に拡大詳示するよう
に、上記エアバッグドア19の開き状態では、従来のよ
うに、エアバッグドア35の肉厚の影響によりそのヒン
ジ部34に相当する部分が滑らかに折れ曲がらずに突張
ってエアバッグドア35が大きく開くのを妨げるような
ことはない。このため、エアバッグドア35がエアバッ
グ膨出口36に対し直角以上開いて、その開度が増大
し、エアバッグ19をエアバッグ膨出口36からスムー
ズに膨出させることができる。
溝27により基材5の他の部分よりも薄肉になっている
ために、たとえ表皮9が表面層3と発泡層7とからなる
厚さが大のものであっても、図2に拡大詳示するよう
に、上記エアバッグドア19の開き状態では、従来のよ
うに、エアバッグドア35の肉厚の影響によりそのヒン
ジ部34に相当する部分が滑らかに折れ曲がらずに突張
ってエアバッグドア35が大きく開くのを妨げるような
ことはない。このため、エアバッグドア35がエアバッ
グ膨出口36に対し直角以上開いて、その開度が増大
し、エアバッグ19をエアバッグ膨出口36からスムー
ズに膨出させることができる。
【0022】そのとき、上記ヒンジ部34の薄肉部の幅
Wが上記(1)式の関係を有しているため、ヒンジ部3
4の薄肉部の幅Wが小さすぎて、エアバッグ19が膨張
する時にエアバッグドア35の開度を大きくするための
効果が希薄になることはなく、逆に幅Wが大きすぎて、
エアバッグドア35の強度低下を招くこともない。従っ
て、ヒンジ部34としての薄肉部の幅Wの適正範囲が得
られ、より確実にエアバッグドア35の開度を大きくで
き、エアバッグ19をスムーズに信頼性よく膨出させる
ことができる。
Wが上記(1)式の関係を有しているため、ヒンジ部3
4の薄肉部の幅Wが小さすぎて、エアバッグ19が膨張
する時にエアバッグドア35の開度を大きくするための
効果が希薄になることはなく、逆に幅Wが大きすぎて、
エアバッグドア35の強度低下を招くこともない。従っ
て、ヒンジ部34としての薄肉部の幅Wの適正範囲が得
られ、より確実にエアバッグドア35の開度を大きくで
き、エアバッグ19をスムーズに信頼性よく膨出させる
ことができる。
【0023】尚、上記実施形態では、表皮9は表面層3
及び発泡層7からなるものとしているが、発泡層7のな
い表面層3のみを表皮とする場合でも同様の作用効果が
得られる。
及び発泡層7からなるものとしているが、発泡層7のな
い表面層3のみを表皮とする場合でも同様の作用効果が
得られる。
【0024】また、上記実施形態では、エアバッグドア
35をU字状の破断予定部33によって形成される片開
きドアとしているが、本発明は、エアバッグドアが車両
前後方向に2分割されていわゆる観音開き状に開くH字
状の破断予定部によって形成されるエアバッグドアに対
しても適用でき、同様の作用効果が得られる。
35をU字状の破断予定部33によって形成される片開
きドアとしているが、本発明は、エアバッグドアが車両
前後方向に2分割されていわゆる観音開き状に開くH字
状の破断予定部によって形成されるエアバッグドアに対
しても適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0025】さらに、上記実施形態では、エアバッグド
ア35近傍の基材5及び支持部13,13をインストル
メントパネル1の基材5と一体的に形成しているが、こ
れらをインストルメントパネルの基材と別体に設けて、
インストルメントパネルの基材に開口した開口部に取り
付ける構造としてもよく、同様の作用効果が得られる。
ア35近傍の基材5及び支持部13,13をインストル
メントパネル1の基材5と一体的に形成しているが、こ
れらをインストルメントパネルの基材と別体に設けて、
インストルメントパネルの基材に開口した開口部に取り
付ける構造としてもよく、同様の作用効果が得られる。
【0026】また、上記実施形態では、車両用内装品を
インストルメントパネル1としているが、これ以外例え
ば、ステアリングハンドル等のエアバッグドア付車両用
内装品にも本発明を適用できるのは勿論のことである。
インストルメントパネル1としているが、これ以外例え
ば、ステアリングハンドル等のエアバッグドア付車両用
内装品にも本発明を適用できるのは勿論のことである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エアバッグドア付車両用内装品によると、エアバッグド
アのヒンジ部として、エアバッグドアの裏面を所定幅に
亘って凹陥してなる薄肉部により形成したことにより、
エアバッグの膨張時にエアバッグドアの開度を大に確保
してエアバッグのエアバッグ膨出口からのスムーズな膨
出化を図ることができる。
エアバッグドア付車両用内装品によると、エアバッグド
アのヒンジ部として、エアバッグドアの裏面を所定幅に
亘って凹陥してなる薄肉部により形成したことにより、
エアバッグの膨張時にエアバッグドアの開度を大に確保
してエアバッグのエアバッグ膨出口からのスムーズな膨
出化を図ることができる。
【0028】請求項2の発明によると、ヒンジ部の薄肉
部の幅Wと、基材の薄肉部の肉厚t1と、表皮の肉厚t
2とを、2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π
(t1+t2)×(1/2)という関係を満たすように
したことにより、エアバッグドアの開度を確実に大きく
でき、エアバッグをより一層スムーズに膨出させること
ができる。
部の幅Wと、基材の薄肉部の肉厚t1と、表皮の肉厚t
2とを、2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π
(t1+t2)×(1/2)という関係を満たすように
したことにより、エアバッグドアの開度を確実に大きく
でき、エアバッグをより一層スムーズに膨出させること
ができる。
【0029】請求項3の発明によると、基材表面の表皮
を、表面層と、この表面層の裏面に積層された発泡層と
からなるものとしたことにより、表皮にソフト感のある
触感をもたせることができるとともに、エアバッグをス
ムーズに膨出させることができる効果が有効に得られ
る。
を、表面層と、この表面層の裏面に積層された発泡層と
からなるものとしたことにより、表皮にソフト感のある
触感をもたせることができるとともに、エアバッグをス
ムーズに膨出させることができる効果が有効に得られ
る。
【図1】図4のI−I線断面拡大図である。
【図2】エアバッグドアの開時におけるヒンジ部近傍を
拡大して示す断面図である。
拡大して示す断面図である。
【図3】エアバッグが膨出している様子を示す図1相当
図である。
図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインストルメントパネ
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
1 インストルメントパネル
3 表面層
5 基材
7 発泡層
9 表皮
19 エアバッグ
33 破断予定部
34 ヒンジ部
35 エアバッグドア
36 エアバッグ膨出口
W 薄肉部の幅
t1 薄肉部の肉厚
t2 表皮の肉厚
Claims (3)
- 【請求項1】 表面に表皮が積層された可撓性基材に、
破断予定部と、該破断予定部の少なくとも一部に沿うよ
うに延びるヒンジ部とが形成されていて、上記破断予定
部及びヒンジ部によりエアバッグドアが構成されてお
り、 上記エアバッグドアの裏側に配設されたエアバッグの膨
張により上記破断予定部が破断してエアバッグドアが上
記ヒンジ部を支軸として回動しながら開き、該エアバッ
グドアの展開により開口されたエアバッグ膨出口からエ
アバッグが膨出するように構成されたエアバッグドア付
車両用内装品であって、 上記ヒンジ部は、エアバッグドアの基材裏面を所定幅に
亘って凹陥してなる薄肉部により形成されていることを
特徴とするエアバッグドア付車両用内装品。 - 【請求項2】 請求項1のエアバッグドア付車両用内装
品において、 ヒンジ部の薄肉部の幅Wと、基材の薄肉部の肉厚t1
と、表皮の肉厚t2とが、 2π(t1+t2)×(1/3)≦W≦2π(t1+t
2)×(1/2) という関係を有していることを特徴とするエアバッグド
ア付車両用内装品。 - 【請求項3】 請求項1又は2のエアバッグドア付車両
用内装品において、 表皮は、表面層と、該表面層の裏面に積層された発泡層
とからなることを特徴とするエアバッグドア付車両用内
装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002989A JP2003205813A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | エアバッグドア付車両用内装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002989A JP2003205813A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | エアバッグドア付車両用内装品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003205813A true JP2003205813A (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=27642701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002989A Pending JP2003205813A (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | エアバッグドア付車両用内装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003205813A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008068791A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Daikyo Nishikawa Kk | 自動車のエアバッグドア部構造 |
JP2012206665A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Takata Corp | エアバッグ装置 |
CN115520136A (zh) * | 2022-10-24 | 2022-12-27 | 上海鑫锦沃新材料有限公司 | 一种柔性铰链汽车安全气囊门 |
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002002989A patent/JP2003205813A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008068791A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Daikyo Nishikawa Kk | 自動車のエアバッグドア部構造 |
JP2012206665A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Takata Corp | エアバッグ装置 |
CN115520136A (zh) * | 2022-10-24 | 2022-12-27 | 上海鑫锦沃新材料有限公司 | 一种柔性铰链汽车安全气囊门 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |