JP4732166B2 - 液体洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は液体洗浄剤及びこれを用いた衣類の洗浄方法、並びに該液体洗浄剤の製造方法に関する。
過酸化水素を含有する液体酸素系漂白剤は、色柄物にも使用でき、汚れに直接塗布できるなどの点から消費者から高い支持を得ている商品である。しかし、液体酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べると酸化力が低いことから、漂白力が弱いという課題があった。近年、酸素系漂白剤の漂白力を高める目的で、過酸化水素よりも酸化力の高い有機過酸前駆体タイプの漂白活性化剤を更に含む酸素系漂白剤が、衣料用分野などで利用されている。この有機過酸前駆体タイプの漂白活性化剤は、弱アルカリ性下の洗濯浴中で過酸化水素と反応することにより有機過酸を生成する。この生成した有機過酸の酸化力により漂白効果が得られる。一般的に、漂白活性化剤は活性なエステル基などを有するため、製品形態での貯蔵安定性に留意する必要がある。粉末の酸素系漂白剤は、過酸化水素源となる過炭酸ナトリウムと漂白活性化剤の造粒物を別の粒として隔離することにより安定化している。これに対して、液体の酸素系漂白剤は、液体中で過酸化水素と漂白活性化剤を隔離することができないので、過酸化水素による漂白活性化剤の加水分解を抑制することが難しく、漂白活性化剤を、安定配合することは非常に困難であった。
さらに、過酸化水素及び漂白活性化剤は、酸性よりも中性からアルカリ性においてより高い漂白効果を発揮するが、逆に中性からアルカリ性では過酸化水素及び漂白活性化剤の貯蔵安定性が低い。よって、過酸化水素及び漂白活性化剤を含む液体酸素系漂白剤を、より高いpHで安定化させ、優れた漂白性能を得る技術が望まれていた。これら課題を満足させる1つの方法として、漂白基剤を含む低pHの組成物とアルカリ剤を含む高pHの組成物との2剤から別個に構成される2剤型の形態としておき、使用時に2剤を混合して漂白剤組成物を形成する態様が考えられるが、容器の簡素化、使い易さ等の点からは1剤型(1液型)の形態がより望ましい。
特許文献1には、漂白活性化剤と相互作用性の高い界面活性剤を併用し混合ミセルを形成させることで、安定配合した液体漂白剤組成物が開示されている。
特許文献2には、ホウ素化合物とポリオール化合物を併用したpHジャンプ技術(希釈した場合にpHが中性(pH7)を超えて上昇する系を用いた技術)を応用し、長期間においても保存安定性に優れ、単独使用でも漂白性能を発揮する液体漂白剤組成物が開示されている。
特許2669590号公報 特開平10−72595号公報
しかしながら、これら公報には、漂白活性化剤が酸性領域よりも弱酸性から中性領域において安定性が著しく低下するというような、漂白活性化剤安定性に対するpHの影響については言及されておらず、現行技術では困難であったpH3以上での漂白活性化剤の安定化方法について何ら示唆するものではない。
従って本発明の課題は、弱酸性領域においても過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性に関して問題がなく、水による希釈後に満足できる領域までpHを上昇させ得、漂白活性化剤から有機過酸を十分に生成し得る、液体洗浄剤を提供することにある。
本発明は、(a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)漂白活性化剤〔以下、(b)成分という〕0.1〜10質量%、(c)非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分という〕45〜80質量%、(d)水〔以下、(d)成分という〕、(e)ホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物〔以下、(e)成分という〕、及び(f)ポリオール化合物〔以下、(f)成分という〕を含有し、20℃におけるpHが4〜7である、液体洗浄剤に関する。
また、本発明は、上記本発明の液体洗浄剤を50〜1500容積倍の水で希釈し、20℃〜60℃に加温して漂白、洗浄、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために用いる衣類の洗浄方法に関する。
また、本発明は、(c)成分、(d)成分、(e)成分及び(f)成分を混合してなる、pHが3〜7の母液を調製する工程、並びに該母液に(a)成分及び(b)成分を同時又は別個に添加する工程を包含する、上記本発明の液体洗浄剤の製造方法に関する。
本発明においては、かかる構成を有することで、弱酸性領域においても過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性に問題ないという優れた効果が発現される。すなわち、本発明の液体洗浄剤は、驚くべきことに、非イオン界面活性剤を特異的な含有量で配合することにより、弱酸性領域(pH約4〜約7)においても過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性を維持することが可能となる。更に、本発明の液体洗浄剤は、水希釈前のpHを弱酸性領域に設定し得ることから、水希釈後のpHを高い領域(pH約8以上)まで上昇させ得る結果、漂白活性化剤から有機過酸を十分に生成させることが可能となる。
本発明の液体洗浄剤は、弱酸性領域においても過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性に関して問題がなく、水による希釈後に満足できる領域までpHを上昇させ得る結果、漂白活性化剤から有機過酸を十分に生成し得るので、優れた漂白性能を有する液体洗浄剤を得ることができるという効果が奏される。
[(a)成分]
本発明の液体洗浄剤は、(a)成分として過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物を含有する。水中で過酸化水素を生成する化合物としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられる。(a)成分の過酸化水素としての含有量は、液体洗浄剤中に好ましくは0.1〜6質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、更に好ましくは1〜4.5質量%、より更に好ましくは1〜3質量%である。このような範囲において優れた漂白効果を得ることができる。
[(b)成分]
本発明の液体洗浄剤は、(b)成分として漂白活性化剤を含有する。
本明細書中において、漂白活性化剤とは、無機過酸化物と反応することで有機過酸を生成する化合物を意味する。本発明の漂白活性化剤としては、以下の一般式で表されるエステル結合を有する化合物が挙げられる。
R−C(=O)−LG (1)
式中、Rは、炭素数約6〜約13の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、アリール基又はアルキル基置換アリール基であり、好ましくは炭素数約6〜約13の分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基であり、具体的には以下の基が挙げられる。
Figure 0004732166
−O−R1−(O)p−SO3 -及び−O−R1−(O)p−SO3M(ここでR1はアルキレン基、pは0又は1、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表す。)が挙げられる。なお、R1のアルキレン基は、炭素数1〜5が好ましい。
本発明の好ましい(b)成分として、カルボニル炭素に対してα位又はβ位に側鎖を有する総炭素数6〜13のアルカノイル基を有する漂白活性化剤を使用し得る。このような漂白活性化剤は、アルカノイル基が直鎖である漂白活性化剤と比較して、弱酸性領域における貯蔵安定性の向上を確保できることから、より高い漂白効果及び高い洗浄効果を液体洗浄剤に付与することが可能となる。
具体的に好ましい化合物としては下記一般式(2)の化合物を挙げることができる。
Figure 0004732166
〔式中、R2a−COは、カルボニル炭素に対してα位及びβ位の少なくとも一方に側鎖を有する総炭素数6〜13、好ましくは7〜13のアルカノイル基であり、R2a−は下記のα位分岐型又はβ位分岐型が好適である。
Figure 0004732166
ここで、R2bは炭素数4〜10のアルキル基であり、R2cはメチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基から選ばれる基である。Xは-COOM、及び-SO3Mから選ばれる基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属である。〕
一つの実施形態として、一般式(2)においてα位分岐型の化合物は、炭素数3〜6の脂肪アルデヒド化合物をアルドール縮合させた後、アルデヒド基を酸化させ、次いで得られたα分岐型脂肪酸(又はこれらの酸ハロゲン化物)と、p-ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、又はp-ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩とをエステル化反応させることで得ることができる。α位分岐型脂肪酸の具体的例としては、2-メチルペンタン酸、2-エチルヘキサン酸、2-プロピルヘプタン酸、2-メチルヘキサン酸、2-エチルペンタン酸、2-エチルヘプタン酸、3-プロピルヘキサン酸、2-ブチルオクタン酸などを挙げることができる。
一つの実施形態において、一般式(2)においてβ位分岐型の化合物は、1-アルケンをヒドロホルミル化することにより得られたアルデヒドを酸化して、次いで得られたβ分岐型脂肪酸(又はこれらの酸ハロゲン化物)と、p-ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、又はp-ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩とをエステル化反応させることで得ることができる。
直鎖1-アルケンを原料とした場合、ヒドロホルミル化工程を経て得られる脂肪酸はβ位にメチル基が分岐したβ分岐型脂肪酸及び直鎖状の脂肪酸の混合物が得られるが、本発明ではβ分岐型脂肪酸/直鎖脂肪酸が20/80〜80/20の質量比の脂肪酸を用いることが好適である。また、分岐鎖1-アルケンとしてイソブテンの2量体及び3量体を用いることが安定性の点から好ましく、イソブテンの2量体、3量体それぞれをヒドロホルミル化して得られるβ分岐型脂肪酸である、3,5,5-トリメチルヘキサン酸、3,6,8,8-テトラメチルノナン酸などが好適である。
本発明の(b)成分は、上記α分岐型脂肪酸、β分岐型脂肪酸又はこれら脂肪酸の酸無水物もしくは酸ハロゲン化物と、p-ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、又はp-ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩とのエステル化反応で得ることができる。脂肪酸の酸無水物又は酸ハロゲン化物を用いてp-ヒドロキシ安息香酸又はサリチル酸とのエステル化反応を行う場合には、p-ヒドロキシ安息香酸又はサリチル酸がさらに縮合した一般式(3)で示される多付加体が生成し得る。
Figure 0004732166
〔式中、R3aは前述R2aと同一の意味であり、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属であり、nは2〜5の数を示す〕
一般式(3)の化合物は、漂白浴中又は洗浄浴中で過酸化水素と反応してR3a−COOOHで示される有機過酸を生成するばかりか、
Figure 0004732166
で示されるヒドロキシベンゼン過カルボン酸も生成し、非常に高い漂白効果を得ることができるため液体洗浄剤中に含有することが好適である。さらに、一般式(3)の化合物の量は、一般式(2)の化合物に対して0.1〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜15質量%であることが好適である。
本発明の(b)成分としては一般式(2)においてR2a−COが2-エチルヘキサノイル基、3,5,5-トリメチルヘキサノイル基、2-エチルペンタンノイル基、又は3,6,8,8-テトラメチルノナノイル基が好ましく、特に3,5,5-トリメチルヘキサノイル基が最も好適である。また、Xが-COOHである化合物が好適であり、p位に-COOHを有する化合物が最も好ましい。
本発明の液体洗浄剤中における(b)成分の含有量は、0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは0.2〜2質量%である。
[(c)成分]
本発明の液体洗浄剤は、(c)成分として非イオン界面活性剤を含有する。非イオン界面活性剤としては下記一般式(4)の化合物が好ましい。
4a−O[(EO)a/(PO)b]−H (4)
〔式中、R4aは炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。aは数平均付加モル数0〜20の数、bは数平均付加モル数0〜20の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。好ましくはaの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの数平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。〕
なお、一般式(4)においては、EOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
また、本発明の非イオン界面活性剤は、特にオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤が好ましい。このポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤は、ランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよく、その中でもブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体の形態としては、下記一般式(5)で表される化合物が特に好ましい。
5a−O(EO)a(PO)b(EO)c−H (5)
〔式中、R5aは炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。aは数平均付加モル数1〜20の数、bは数平均付加モル数1〜20の数、cは数平均付加モル数1〜20の数を示す。好ましくは、aの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの数平均付加モル数は1〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数が良好であり、cの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12である。〕
(c)成分の液体洗浄剤中の含有量は、漂白活性化剤の安定性向上の観点から、好ましくは45〜80質量%、より好ましくは50〜75質量%、特に好ましくは55〜70質量%が望ましい。
[(e)成分]
本発明の液体洗浄剤は、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。
[(f)成分]
本発明の液体洗浄剤は、(f)成分としてポリオール化合物を含有する。本発明において、ポリオール化合物とは、液体洗浄剤中で(e)成分とモノ体又はジ体を形成し得る化合物であり(下記一般式を参照)、隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在する化合物、及び/又は3個以上のヒドロキシ基を有する化合物が好適である。更に、3個以上のヒドロキシ基を有し、且つ隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在するような構造を有する化合物も好ましい。(f)成分の具体的例としては下記(1)〜(4)の化合物が好適であり、これらの化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を用いることができる。
(1)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、アルキル(炭素数1〜10)ポリグリセリルエーテル(例えば、アルキル(炭素数1〜10)ジグリセリルエーテル、アルキル(炭素数1〜10)トリグリセリルエーテル)
(2)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコール類;
(3)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース、及びフルクトースから選ばれる還元糖類、及びこれらの誘導体(アルキル(ポリ)グリコシド等);並びに
(4)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース、及びセルロースから選ばれる多糖類。
本発明では、特に上記(2)の糖アルコール類が好適であり、単独又は複数で用いることができる。特にソルビトールが安定性及び漂白/洗浄効果の点から好適である。
一つの実施形態として、本発明の液体洗浄剤は、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる化合物、並びに(f)成分としてポリオール化合物から構成されるpHジャンプ系を、特定の組成及び比率で使用し得る。本発明の液体洗浄剤は、このような特定の組成及び比率を更に有することで、優れたpHジャンプ効果及び優れた過酸化水素の安定性を発現し得る。
本発明では液体洗浄剤に対して1000容積倍の水により希釈した場合の希釈液の20℃におけるpHが8.5以上10.5未満、好ましくは9以上9.5未満になることが漂白/洗浄効果を得る目的から好ましい。
ここで、(e)成分と(f)成分(α,β−ジヒドロキシ化合物)との間には下記の式(6)のような平衡反応が存在する。
Figure 0004732166
本発明においてはジ体がpHジャンプ系の主要成分であることが希釈溶液のpHを8.5以上10.5未満にするために好適であり、液体洗浄剤中に存在する全ホウ素化合物に対して、ジ体の含有量が70〜100モル%であり、モノ体の含有量が0〜5モル%未満であり、そして単独で存在するホウ酸、ホウ砂及び/又はホウ酸塩の含有量が0〜25モル%未満になるようにすることが好適である。本発明においては(f)成分/(e)成分のモル比(ただし、ホウ砂及び4ホウ酸ナトリウムの場合はホウ素原子を4個含むため、4等量と考える)を、好ましくは1.5〜4、より好ましくは1.5〜2.7、更に好ましくは2〜2.7、特に好ましく、2.2〜2.7に調整することで、優れたpHジャンプ効果、並びに過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性が得られ得る。
なお、本発明では(e)成分及び(f)成分を液体洗浄剤に配合する場合には、一般に、液体洗浄剤中では上記モノ体、及びジ体の化合物に変換されている。本発明でいう(e)成分の含有量とは、単独、モノ体及びジ体として存在する(e)成分の全含有量を意味する。(f)成分の含有量とは、単独、モノ体及びジ体として存在する(f)成分の全含有量を意味する。本発明の(e)成分の含有量は、優れたpHジャンプ効果を達成させるための観点から、液体洗浄剤中においてホウ素原子として0.05〜1質量%、好ましくは0.15〜0.5質量%、より好ましくは0.2〜0.4質量%である。(f)成分の含有量は、優れたpHジャンプ効果を達成させるための観点から、液体洗浄剤中において3〜35質量%、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜20質量%である。
なお、変換されたモノ体及びジ体の含有量は、ホウ素(11B)のNMR分光法とICP発光分析法との組合せを用いることで算出することができる。
[その他の成分]
また、本発明では洗浄力向上及び溶液安定性向上の観点から溶剤〔以下(g)成分という〕を含有することが好ましい。(g)成分としては、(g1)炭素数1〜5の1価アルコール、(g2)2〜12の多価アルコール、(g3)下記の一般式(7)で表される化合物、(g4)下記の一般式(8)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0004732166
〔式中、R7a及びR7bは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R7a及びR7bの双方が水素原子となる場合を除く。jは0〜10の数を、kは0〜10の数を示すが、j及びkの双方が0である場合を除く。R8a及びR8bは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を示す。〕
(g1)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、一般的にエタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。これらの低級アルコールを配合することにより低温における系の安定性を更に向上させることができる。
(g2)の炭素数2〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、2価のアルコールがより好ましい。
(g3)の化合物は、一般式(7)において、R7a及びR7bが、それぞれアルキル基である場合の炭素数は1〜4が特に好ましい。また、一般式(7)中、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの平均付加モル数のj及びkは、それぞれ0〜10の数である(j及びkの双方が0である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(g3)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコールフェニルエーテル(フェニルトリグリコール)、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルジグリコール)、又はポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールモノフェニルエーテルが好ましい。
また、(g4)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示される。
これらのなかでも本発明の性質を満たすために(g1)、(g2)、及び(g3)の溶剤が好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜3)グリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜4)グリコールモノフェニルエーテルから選ばれる溶剤が好ましく、さらに好ましくは、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜3)グリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜4)グリコールモノフェニルエーテル、又はプロピレングリコールが好適である。
本発明の液体洗浄剤は、(g)成分を好ましくは0.01〜40質量%、好ましくは0.1〜30質量%、さらに好ましく1〜20質量%含有し得る。
また、本発明では過酸化水素の安定性の点から金属封鎖剤を含有することが好ましく、ホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する化合物〔以下(h)成分という〕がより好ましい。具体的なホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する金属封鎖剤としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、及びメタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸及びα−メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩などを挙げることができ、好ましくはホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が好適であり、特にエタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が最も好ましい。
本発明では(h)成分の含有量としては、より好ましいpHジャンプ効果を得る観点及び過酸化水素の安定性を得る観点から、0.05質量%以上0.3質量%未満が好ましく、より好ましくは0.1質量%〜0.25質量%、更に好ましくは0.15質量%〜0.2質量%の範囲が好適である。
本発明ではホスホン酸系金属封鎖剤以外に、カルボン酸基を有する脂肪酸もしくはその塩、ポリカルボン酸もしくはその塩、アミノポリカルボン酸もしくはその塩、及び/又は高分子系キレート剤〔以下(h’)成分という〕を併用しても良い。ここで本発明でいう脂肪酸又はその塩とは、炭素数1〜18の飽和又は不飽和脂肪酸又はその塩を意味し、ポリカルボン酸とはクエン酸、コハク酸等の分子中に2つ以上カルボン酸基を有する分子量1000未満の化合物を意味する。アミノポリカルボン酸又はその塩とはエチレンジアミン四酢酸又はその塩、ニトリロトリ酢酸又はその塩、ジエチレントリアミン五酢酸又はその塩等の、アミノ基に酢酸基又はコハク酸基が結合した化合物である。また、高分子キレート剤としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸等の重合性不飽和結合を有するカルボン酸化合物を重合させた分子量が1000以上100000以下の化合物である。これらの分子量は、重量平均分子量であり、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法や光散乱法等の一般的な方法で測定できる。
本発明では上記カルボン酸化合物類のうち、脂肪酸もしくはその塩、ポリカルボン酸もしくはその塩、及び/又はアミノポリカルボン酸もしくはその塩を用いる場合、液体洗浄剤中におけるそれらの合計量としては、0.2質量%未満が好ましく、0.1質量%未満がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、(i)成分として、(c)成分の非イオン界面活性剤以外の界面活性剤を含有することができる。用いることができる界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、及び/又は両性界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン界面活性剤としては、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル(炭素数8〜18)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル(炭素数8〜18)硫酸エステル塩又はアルケニル(炭素数8〜18)硫酸エステル塩、α−オレフィン(炭素数8〜18)スルホン酸塩、アルキレンオキシド数平均付加モル数1〜6の、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩(アルキル基又はアルケニル基の炭素数8〜18)、アルカン(炭素数8〜18)スルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩(炭素数8〜18)、α−スルホ脂肪酸エステル塩(好ましくは炭素数8〜18のα−スルホ脂肪酸と炭素数1〜2のアルコールとのエステル塩)、アルキル(炭素数8〜18)グリセリルエーテルスルホン酸塩等が挙げられる。これらの陰イオン界面活性剤は単独で使用しても、2種類以上を併用することも可能である。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩などが好適であり、洗浄効果の点からナトリウム塩、カリウム塩、又はマグネシウム塩が好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、窒素原子に結合する基のうち、1つ又は2つがエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜18の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である4級アンモニウム塩が挙げられる。この4級アンモニウム塩は、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステル塩が好適である。
両性界面活性剤としては下記一般式(9)及び一般式(10)から選ばれる化合物を含有することが洗浄効果の点から好ましい。
Figure 0004732166
〔式中、R9aは炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R9c及びR9dは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。R9bは炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、cは0又は1の数である。〕
Figure 0004732166
〔式中、R10aは炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R10bは炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、dは0又は1の数である。R10c及びR10dは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R10eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは−COO-、−SO3 -、−OSO3 -、から選ばれる基である。〕
本発明では(i)成分の含有量は、液体洗浄剤中に、好ましくは0〜10質量%、貯蔵時の溶液安定性及び漂白活性化剤安定性の観点から、より好ましくは0〜5質量%、特に好ましくは0〜3質量%である。
本発明では上記(a)、(b)、(c)、(e)及び(f)成分、必要であれば(g)、(h)、(i)成分等を(d)成分の水と混合して得ることができ、用いる水は、微量に水に溶解している金属を除去したイオン交換水又は蒸留水が貯蔵安定性の点から好適である。
さらに、本発明では、(c)成分、(d)成分、(e)成分及び(f)成分を混合し、該混合物のpHが3〜7、好ましくは3.5〜6.5、特に好ましくは4〜6の母液を調製する工程、該母液に(a)成分及び(b)成分を同時又は別個に添加する工程により、液体洗浄剤を調製し得る。上記母液に別個に添加するには、(a)成分を先に添加しても良く、(b)成分を先に添加してもよい。更に、同時に添加するには(a)成分と(b)成分とを予め混合して、次いで母液に添加してもよいが、漂白活性化剤の安定性の点から(a)成分及び(b)成分を別個に同時添加することが、好ましい。また、母液に(b)成分を添加する際に、(c)成分の一部と(b)成分とを予め混合して、この混合物を母液に添加してもよい。更に(g)成分を用いる場合には母液の調製時に他の成分と共に添加してもよい。
本発明の液体洗浄剤は、その使用方法として、該液体洗浄剤を50〜1500容積倍の水で希釈し、20℃〜60℃、好ましくは25℃〜40℃に加温して漂白、洗浄、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために用いることができる。より高い漂白、洗浄、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために、100〜1000容積倍の水で希釈することが、より好ましい。
本発明の液体洗浄剤の20℃におけるpHは、4〜7、好ましくは4.3〜6.5、さらに好ましくは、4.6〜6.5、特に好ましくは5〜6である。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸、硫酸などの無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニア及びその誘導体、アミン塩(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることができる。この中でも特に、塩酸及び硫酸から選ばれる無機酸、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれる無機塩基を用いることが好ましい。
本明細書中において、液体洗浄剤とは、透明状態もしくは半透明状態、又は乳濁状態の液体洗浄剤を意味し、透明もしくは半透明状態である場合は、1相系でも2相以上の多相系(好ましくは2相又は3相、より好ましくは2相)であってもよい。
本発明の液体洗浄剤が多相系から構成される場合、使用前に振とう又は攪拌して均一に混合することにより使用し得る。
本発明の液体洗浄剤は、衣料等の繊維製品の洗濯、中でも洗濯機用の液体洗浄剤として好適に使用することができる。
下記の配合成分を用いて表1に示す液体洗浄剤(本発明品1〜5及び比較品1〜4)を調製し、以下の評価を行った。結果を表1に示す。なお、原液のpH(20℃)、及び20℃の水で1000容積倍希釈した後の液体洗浄剤のpHも表1に示す。
(1)貯蔵後の漂白力
液体洗浄剤を、30℃で1週間貯蔵した後、3°DH硬水を用いて0.1容量%濃度になる様に希釈し、下記で調製したブドウジュース汚染布4枚をターゴトメーターにて洗浄した(80rpm×10分)。その後、ブドウジュース汚染布を水道水ですすぎ乾燥させて、下式により漂白率を求めた。
漂白率(%)=(漂白後の反射率−漂白前の反射率)/(白布の反射率−漂白前の反射率)×100
反射率は、日本電色工業(株)製NDR−10DPで460nmフィルターを使用して測定した。
(ブドウジュース汚染布の調製)
カルピス(株)製ブドウジュース(ウェルチグレープ100(賞味期限060915)/内容量800gの瓶)の液に木綿金布#2003を半日浸した後、布を取りだし、自然乾燥させた。その後6cm×6cmの試験布として裁断し実験に供した。
(2)貯蔵安定性
(2−1)過酸化水素安定性
貯蔵前及び40℃1ヶ月後の液体洗浄剤を1/10N過マンガン酸カリ溶液により滴定し、有効酸素濃度を測定した。過酸化水素の安定性は次式で求めた。
過酸化水素安定性(%)=(貯蔵後の有効酸素濃度)/(貯蔵前の有効酸素濃度)×100
(2−2)漂白活性化剤残存率
貯蔵前及び30℃1週間後の液体洗浄剤中の漂白活性化剤含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式により漂白活性化剤残存率を求めた。
漂白活性化剤残存率(%)=(貯蔵後の漂白活性化剤含有量)/(貯蔵前の漂白活性化剤含有量)×100
<配合成分>
表中の各成分としては、以下のものを用いた。
a−1;過酸化水素
b−1;デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸
b−2;イソノナノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム(3,5,5-トリメチルヘキサノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム)
b−3;ノナノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム
c−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均付加モル数12)
c−2;C1225O−(C24O)7−(C36O)2−(C24O)5−H
c’−1;ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
c’−2;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エチレンオキシド平均付加モル数3)
c’−3;N-ドデシル-N,N,N-トリメチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩
d−1:イオン交換水
e−1;ホウ酸
e−2;4ホウ酸ナトリウム
f−1;ソルビトール
f−2;グルコース
f−3;グリセリン
f−4;ポリアルキルグルコシド、アルキル基の炭素数12、平均糖縮合度1.5)
g−1;ブチルジグリコール
g―2;フェニルトリグリコール
g−3:プロピレングリコール
h−1:ホスホン酸系金属封鎖剤、デイクエスト2010(ソルーシア社製)
Figure 0004732166
表中、pHは、48質量%の水酸化ナトリウム水溶液と20質量%の硫酸水溶液により調整した。
表1の結果より、本発明品1〜5は、いずれも比較品1〜4に比べて、希釈後のpHが8を超え、極めて優れた漂白活性化剤安定性を有し、且つ顕著に高い貯蔵後の漂白率を有するものであることがわかる。また、本発明品は、比較品と同等以上の過酸化水素安定性を有することもわかる。

Claims (7)

  1. (a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物、(b)漂白活性化剤0.1〜10質量%、(c)非イオン界面活性剤50〜80質量%、(d)水、(e)ホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物、(f)ポリオール化合物、並びに(g)プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及びポリオキシエチレン(平均付加モル数1〜4)グリコールモノフェニルエーテルから選ばれる溶剤0.01〜40質量%を含有し、20℃におけるpHが4〜7である、液体洗浄剤。
  2. (f)成分/(e)成分のモル比が1.5〜4である請求項1記載の液体洗浄剤。
  3. 前記非イオン界面活性剤がオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を含む請求項1又は2に記載の液体洗浄剤。
  4. 1000容積倍の水により希釈した希釈液の20℃におけるpHが8.5以上10.5未満である、請求項1〜のいずれか1項に記載の液体洗浄剤。
  5. 請求項1〜記載の液体洗浄剤を50〜1500容積倍の水で希釈し、20℃〜60℃に加温して漂白、洗浄、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために用いる衣類の洗浄方法。
  6. (c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分及び(g)成分を混合してなる、pHが3〜7の母液を調製する工程、並びに該母液に(a)成分及び(b)成分を同時又は別個に添加する工程を包含する、請求項1〜いずれか1項に記載の液体洗浄剤の製造方法。
  7. (b)成分を母液に添加する際に、(c)成分の一部を(b)成分と予め混合して添加する、請求項記載の液体洗浄剤の製造方法。
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