JP2008038079A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣料の材質や汚れの範囲に使用が制限されることなく、漂白、除菌、消臭性能に優れた液体漂白剤組成物、並びにその使用方法を提供する。
【解決手段】(a)過酸化水素、及び(b)一般式(1)で表される特定の漂白活性化剤を含むA剤と、(c)緩衝作用を有する化合物を含むB剤とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなり、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合して用いられる2剤型液体漂白剤であって、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合した組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が特定の(I)〜(IV)を満たす2剤型液体漂白剤。
【選択図】なし

Description

本発明は液体漂白剤組成物、及びこれを用いた洗浄方法に関する。
過酸化水素を主基剤とする液体酸素系漂白剤は、染料・基材損傷性が低く、また汚れに直接塗布できる等使い勝手が良いことから、最近普及してきている。しかし、その漂白力は塩素系漂白剤に比べると劣るため、この点が課題であった。近年、酸素系漂白剤の漂白力を高める目的で、過酸化水素よりも酸化力の高い有機過酸前駆体タイプの漂白活性化剤を含有した酸素系漂白剤が、衣料用分野などで利用されている。この漂白活性化剤は、弱アルカリ性下の洗濯浴中で過酸化水素と反応して有機過酸を生成することで高い漂白効果を発現する。
漂白活性化剤を含有した液体漂白剤を使用する場合、汚れに直接塗布して洗浄する方法、粉末タイプの漂白剤と同様に洗濯機に直接投入する方法、もしくは適量をキャップに計量し洗面器などで漬けおきする方法等が挙げられるが、いずれも有機過酸による漂白効果を発揮させるためには、上記理由により、アルカリ洗剤との併用が必要であり、単独使用では効果を発現しにくいという問題がある。
特許文献1には、衣料に付着した汚れに直接塗布することで、優れた漂白効果を発現する2剤型液体漂白剤組成物が開示されている。
特開2003−20498号公報
特許文献1は、高濃度の有機過酸を含む原液を汚れに直接塗布し高い漂白効果を発現するものであるが、2液混合時の原液pHが10以上と高いことから、ウールやシルクなどのデリケート衣料を対象とする場合や、綿製品であっても汚れの範囲が広範囲となるものに対しては、使用上困難であった。
従って、本発明の課題は、衣料の材質や汚れの範囲に使用が制限されることなく、漂白、除菌、消臭性能に優れた液体漂白剤組成物、並びにその使用方法を提供することである。
本発明は、(a)過酸化水素〔以下、(a)成分という〕、(b)下記の一般式(1)で表される漂白活性化剤〔以下、(b)成分という〕を含むA剤と、(c)緩衝作用を有する化合物〔以下、(c)成分という〕を含むB剤とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなり、A剤とB剤とを混合して(c)成分を0.5〜40重量%含有する液体漂白剤組成物として用いられ、且つ該漂白洗浄剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が次の(I)〜(IV)を満たすようにA剤とB剤とを混合して用いられる2剤型液体漂白剤に関する。
R−C(=O)−LG (1)
(式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基である。)
(I)20℃のpHが7〜9.5である。
(II)20℃のpHを6.5にするための1/10N−H2SO4水溶液の量が1〜500mLである。
(III)20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mLである。
(IV)溶解10分後における有機過酸生成量が1〜500μmol/Lである。
また、本発明は、上記本発明の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈し、漂白、除菌及び消臭の少なくともいずれかの効果を得るために用いる洗浄方法に関する。
また、本発明は、上記本発明の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を、衣料に付着した汚れに直接接触させる工程、及び該衣料を、前記液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈した媒体に浸漬する工程を包含する、衣料の洗浄方法に関する。
以下、液体漂白剤組成物という場合、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合した組成物のことを言う。
本発明の2剤型液体漂白剤は、衣料の材質や汚れの範囲に使用が制限されることなく、漂白、除菌、消臭性能に関して優れた効果を発揮する。
[(a)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(a)成分として、過酸化水素を含有する。過酸化水素の形状は、(b)成分の漂白活性化剤と反応して速やかに有機過酸を生成させる目的から、過炭酸ナトリウムなどの粉末タイプよりも液状である過酸化水素が好適である。
(a)成分の過酸化水素としての含有量は、液体漂白剤組成物中に好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、更に好ましくは1〜6質量%であり、このような範囲において優れた漂白効果を得ることができる。
[(b)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(b)成分として、(1)に示す特定の漂白活性化剤を含有する。
R−C(=O)−LG (1)
式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは炭素数7〜11である。炭素数5以上では、繊維や汚れなどへの吸着性が良好で、優れた漂白効果が得られる。また、炭素数11以下では、漂白活性化剤からの過酸生成が迅速で、十分な漂白効果が得られる。LGは脱離基であり、具体的には以下の基が挙げられる。
Figure 2008038079
−O−R1−(O)p−SO3 -及び−O−R1−(O)p−SO3M(ここでR1はアルキレン基、pは0又は1、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表す。)が挙げられる。なお、R1のアルキレン基は、炭素数1〜5が好ましい。
本発明の(b)成分は、上記アルキル鎖を有する脂肪酸の酸無水物もしくは酸ハロゲン化物と、p-ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、又はp-ヒドロキシベンゼンスルホン酸塩とのエステル化反応で得ることができる。脂肪酸の酸無水物又は酸ハロゲン化物を用いてp-ヒドロキシ安息香酸又はサリチル酸とのエステル化反応を行う場合には、p-ヒドロキシ安息香酸又はサリチル酸がさらに縮合した一般式(3)で示される多付加体が生成し得る。
Figure 2008038079
(式中、R3aは前述Rと同一の意味であり、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属であり、nは2〜5の数を示す。)
一般式(3)の化合物は、漂白浴中又は洗浄浴中で過酸化水素と反応してR3a−COOOHで示される有機過酸を生成するばかりか、
Figure 2008038079
で示されるヒドロキシベンゼン過カルボン酸も生成し、非常に高い漂白効果を得ることができるため液体漂白剤組成物中に含有することが好適である。さらに、一般式(3)の化合物の量は、一般式(1)の化合物に対して0.1〜50質量%、好ましくは0.1〜30質量%、より好ましくは0.1〜15質量%であることが好適である。
本発明に係る液体漂白剤組成物中における(b)成分の含有量は、0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは0.2〜3質量%である。
[(c)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(I)その10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した時の溶液のpHが7〜9.5、好ましくは7〜9になる様にA剤、B剤の組成及び混合比率を調整して得られる。そのためには、緩衝作用を有する化合物〔(c)成分〕を配合することが必要であり、例えば、乳酸、グルコン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クエン酸、フタル酸、酢酸、安息香酸、サリチル酸、ジエチルバルビツル酸の他、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、グリタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸等の有機酸又はそれらの塩、ホウ酸、炭酸、燐酸等の無機酸又はそれらの塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなどのアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を使用することが出来る。これらの中でも、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸と、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムの無機塩基との組み合わせが好ましく、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸又はその塩が特に好ましい。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、その10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した時の溶液が下記(II)及び(III)の条件を満たす。これは、本発明の組成物の希釈溶液の緩衝能の指標となる。
(II)本発明に係る液体漂白剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液の20℃のpHを6.5にするための1/10N−H2SO4水溶液の量が1〜500mL、好ましくは5〜100mLである。
(III)本発明に係る液体漂白剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液の20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mL、好ましくは5〜100mLである。
本発明では、特に条件(II)及び(III)との関係で、上述の緩衝作用を有する化合物〔(c)成分〕を0.5〜40質量%、好ましくは1〜20質量%の範囲で配合することが好ましい。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、(IV)該組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液中の、溶解10分後における有機過酸生成量が1〜500μmol/L、好ましくは、1〜300mol/Lである。本発明では、特定の(b)成分を用いることで、(IV)を満たす特定アルキル鎖を有する有機過酸が生成する。この有機過酸を含む液体漂白剤組成物の溶液が、前記(I)のような特定pHをも満たすことで、シミ汚れや繊維への有機過酸の吸着性が著しく向上し、漂白、除菌、消臭性能に関して優れた効果が得られる。また、ウールやシルクなどのデリケート衣料を対象とした場合においても、衣料本来の風合いを損ねることなく、従来技術では為し得ない、優れた効果が発揮される。
なお、本発明に係る液体漂白剤組成物(原液)の20℃におけるpHは、漂白性能の観点から、7〜10、更に7.5〜9.5、特に7.5〜9が好ましい。
なお、このようなpHに調整するために、A剤やB剤にpH調整剤を添加することができる。pH調整剤としては塩酸や硫酸などの無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸の酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは併用して用いることが好ましく、特に、塩酸、硫酸から選ばれる酸剤と水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。これらは(c)成分としても機能し得る。
[その他の成分]
[(d)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物には、洗浄力効果の点から界面活性剤〔以下、(d)成分という〕を含有することが出来る。用いることができる界面活性剤としては、特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)」日本国特許庁、平成10年3月26日、P4〜22に記載されている、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤を含有し得る。
本発明では、(d)成分の含有量は、液体漂白剤組成物中に1〜70質量%、貯蔵時の溶液安定性の観点から、好ましくは3〜50質量%、特に好ましくは5〜40質量%である。
[(e)成分]
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、洗浄力向上及び溶液安定性向上の観点から溶剤〔以下(e)成分という〕を含有し得る。(e)成分としては、特開2005−170983号の段落0049〜0057に記載の溶剤を使用し得る。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(e)成分を0〜30質量%、好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%含有し得る。
[(f)成分]
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は過酸化水素の安定性の点から金属封鎖剤を含有することが好ましく、ホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する化合物〔以下(f)成分という〕がより好ましい。具体的なホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する金属封鎖剤としては、エタン-1,1-ジホスホン酸、エタン-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸、エタンヒドロキシ-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1,2-ジカルボキシ-1,2-ジホスホン酸、及びメタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、2-ホスホノブタン-1,2-ジカルボン酸、1-ホスホノブタン-2,3,4-トリカルボン酸及びα-メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩などを挙げることができ、好ましくはホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が好適であり、特にエタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が最も好ましい。
本発明では(f)成分の含有量としては、過酸化水素の安定性を得る観点から、液体漂白剤組成物中、0.05質量%以上0.3質量%未満が好ましく、より好ましくは0.1質量%〜0.25質量%、更に好ましくは0.15質量%〜0.2質量%の範囲が好適である。
本発明ではホスホン酸系金属封鎖剤以外に、脂肪酸もしくはその塩、ポリカルボン酸もしくはその塩、アミノポリカルボン酸もしくはその塩、及び高分子系キレート剤から選ばれる金属封鎖剤〔以下(f’)成分という〕を併用しても良い。ここで、本発明でいう脂肪酸又はその塩とは、炭素数1〜18の飽和又は不飽和脂肪酸又はその塩を意味し、ポリカルボン酸とはクエン酸、コハク酸等の分子中に2つ以上カルボン酸基を有する分子量1000未満の化合物を意味する。アミノポリカルボン酸又はその塩とはエチレンジアミン四酢酸又はその塩、ニトリロトリ酢酸又はその塩、ジエチレントリアミン五酢酸又はその塩等の、アミノ基に酢酸基又はコハク酸基が結合した構造を含む化合物である。また、高分子キレート剤としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸等の重合性不飽和結合を有するカルボン酸化合物を重合させた分子量が1000以上100000以下の化合物が挙げられる。これらの分子量は、重量平均分子量であり、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法や光散乱法等の一般的な方法で測定できる。
本発明では、(f’)成分として、脂肪酸もしくはその塩、ポリカルボン酸もしくはその塩、及び/又はアミノポリカルボン酸もしくはその塩を用いる場合、液体漂白剤組成物中におけるそれらの合計量としては、0.2質量%未満が好ましく、0.1質量%未満がより好ましい。
[(g)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(g)成分として水を含有する。(g)成分は、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
[ラジカルトラップ剤]
本発明に係る液体漂白剤組成物は、過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性向上の観点から、ラジカルトラップ剤を含有し得る。ラジカルトラップ剤としては、フェノール系、すなわちフェノール性OH基を有する化合物、そのエステル誘導体やエーテル誘導体等の誘導体が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。
その他に、本発明に係る液体漂白剤組成物は、ハイドロトロープ剤、シリコーン類、殺菌剤、酵素、香料、蛍光染料等の任意成分を配合し得る。
香料としては、例えば、特開2003−213295号の段落0007〜0022に記載の香料を使用することが出来る。
蛍光染料としては、例えば、特開2004−308070号に記載のものを使用することが出来る。
本発明に係る液体漂白剤組成物の形態は、透明状態もしくは半透明状態、又は乳濁状態の何れでもよく、静置保存状態では1相系でも2相以上の多相系(好ましくは2相又は3相、より好ましくは2相)であってもよい。
本発明に係る液体漂白剤組成物が多相系から構成される場合、使用前に振とう又は攪拌して均一に混合することにより使用し得る。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、保存安定性等の観点から、成分を分けて保存できる容器に収容し、使用時に混合して用いるタイプの2剤型液体漂白剤から得られる。特に、(a)成分及び(b)成分を含むA剤〔実質的に(c)成分を含まないことが好ましい〕と、(c)成分を含むB剤〔実質的に(a)成分、(b)成分を含まないことが好ましい〕とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなる2剤型の液体漂白剤が好ましい。このような2剤型の液体漂白剤は、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合して用いられる。そして、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合した液体漂白剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が、前記(I)〜(IV)を満たす。なお、液体漂白剤組成物は、(c)成分が0.5〜40重量%の少なくとも何れかの濃度において前記(I)〜(IV)を満たせばよい。
本発明の2剤型液体漂白剤において、(a)〜(c)成分以外の成分は、それぞれの性質を考慮して、A剤、B剤のどちらに配合してもよい。A剤に配合することが好ましい任意成分としては、(e)成分、(f)成分、及びラジカルトラップ剤が挙げられる。また、B剤に配合することが好ましい任意成分としては、(f)成分が挙げられる。なお、A剤中の(a)成分、(b)成分の濃度、B剤中の(c)成分の濃度、A剤とB剤の混合比率は限定されず、混合して得られる液体漂白剤組成物が本発明の条件(I)〜(IV)を満たすものであればよい。
本発明の2剤型液体漂白剤の洗浄対象物としては、衣料のような繊維製品が好適である。また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、その使用方法として、該組成物を50〜1500容積倍の水で希釈して、漂白、洗浄、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために用いることが好ましい。より高い漂白、除菌及び消臭の、少なくともいずれかの効果を得るために、該組成物を100〜1000容積倍の水で希釈した溶液中に、対象衣料を浸漬することが好ましい。更に、本発明に係る液体漂白剤組成物を衣料に付着した汚れに直接接触させ、その後、該衣料を、前記組成物を50〜1500容積倍に希釈した媒体に浸漬することが好ましい。
表1及び表2の成分並びに下記配合成分を用いて、表1及び表2に示すA剤、B剤を調製し、それらを表1、表2のように混合して液体漂白剤組成物を調製し、以下の洗浄評価に用いた。
<配合成分>
・b−1:デカノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム
・b−2:イソノナノイルオキシ-p−ベンゼンカルボン酸(3,5,5-トリメチルヘキサノイルオキシ-ベンゼンカルボン酸)
・b−3:テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)
・b−4:テトラデカノイル-p-オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
・c−1:リン酸
・c−2:ホウ酸
・c−3:炭酸ナトリウム
・c−4:炭酸水素カリウム
・d−1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数:12)
・d−2:ラウリルジメチルアミンオキサイド
・f−1:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
・f’−1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量10000)
<実施例>
上記配合成分を表1及び2のように用いてA剤、B剤を調製し、表1及び2の組み合わせを用いて2液型の液体漂白剤組成物とした。表中、A剤、B剤原液のpHは、実施例1と同様に水酸化カリウム水溶液(48質量%)と硫酸水溶液(20質量%)により調整した。A剤、B剤を表2の比率で混合し、液体漂白剤組成物を調製した。
(2)漂白性能評価
(紅茶汚れ)
表1に示す液体漂白剤組成物を30℃の3°DH硬水を用いて、1容量%濃度になる様に添加し、下記で調製した紅茶汚染布4枚を1時間漬けおき漂白した。その後、水道水で濯ぎ自然乾燥させて、前述の式により漂白率を算出した。結果を表1に示す。
漂白率(%)=(漂白後の反射率−漂白前の反射率)/(白布の反射率−漂白前の反射率)×100
反射率は、日本電色工業(株)製NDR−10DPで460nmフィルターを使用して測定した。
(紅茶汚染布の調製)
日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3Lのイオン交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこし、40℃に放冷した後、羊毛モスリン(染色試材社製、A−16)を浸した。約5時間放置後、自然乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、自然乾燥後、6cm×6cmの試験布として裁断し実験に供した。
漂白性能の評価結果を表1及び2に示す。なお、表中の原液pHとは、A剤、B剤を表1及び2の比率で混合した液体漂白剤組成物についてのpHであり、該組成物についての条件(I)〜(IV)の結果を示した。
Figure 2008038079
Figure 2008038079
表1、2に示す様に、本発明の(a)〜(c)成分を含有し、かつ希釈溶液がpHの条件(I)、緩衝能の条件(II)、(III)、有機過酸生成速度の条件(IV)を満たす、本発明の2剤型液体漂白剤から得られた液体漂白剤組成物は、高い漂白効果が得られている。
一方、希釈溶液pHが低いもの(比較品1-2及び2-1)、及び高いもの(比較品2-2)、漂白活性化剤が無配合のもの(比較品1-1)、生成した有機過酸の吸着効果が低いもの(比較品1-3)、有機過酸生成速度が極端に遅いもの(比較品1-4)はいずれも満足の行く漂白効果が得られない。なお、比較品2-2はpHの影響で羊毛モスリンが縮むため、実際の衣料の漂白に供するには不適であると考えられる。更に、比較品1-2の希釈溶液(pH6.5)を、1/10N-NaOH水溶液でpH9.0に調整した溶液の漂白性能評価を行ったところ、緩衝作用が無いために、充分な漂白率が得られなかった(漂白率39%)。

Claims (4)

  1. (a)過酸化水素、及び(b)下記の一般式(1)で表される漂白活性化剤を含むA剤と、(c)緩衝作用を有する化合物を含むB剤とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなり、A剤とB剤とを混合して(c)成分を0.5〜40重量%含有する液体漂白剤組成物として用いられ、且つ該漂白洗浄剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が次の(I)〜(IV)を満たすようにA剤とB剤とを混合して用いられる2剤型液体漂白剤。
    R−C(=O)−LG (1)
    (式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基である。)
    (I)20℃のpHが7〜9.5である。
    (II)20℃のpHを6.5にするための1/10N−H2SO4水溶液の量が1〜500mLである。
    (III)20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mLである。
    (IV)溶解10分後における有機過酸生成量が1〜500μmol/Lである。
  2. (c)緩衝作用を有する化合物が、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸又はその塩である、請求項1記載の2剤型液体漂白剤。
  3. 請求項1又は2記載の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈し、漂白、除菌及び消臭の少なくともいずれかの効果を得るために用いる洗浄方法。
  4. 請求項1又は2記載の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を、衣料に付着した汚れに直接接触させる工程、及び該衣料を、前記液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈した媒体に浸漬する工程を包含する、衣料の洗浄方法。
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