JP2008038079A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)過酸化水素、及び(b)一般式(1)で表される特定の漂白活性化剤を含むA剤と、(c)緩衝作用を有する化合物を含むB剤とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなり、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合して用いられる2剤型液体漂白剤であって、A剤とB剤とを(c)成分が0.5〜40重量%の含有量となるように混合した組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が特定の(I)〜(IV)を満たす2剤型液体漂白剤。
【選択図】なし
Description
R−C(=O)−LG (1)
(式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基である。)
(I)20℃のpHが7〜9.5である。
(II)20℃のpHを6.5にするための1/10N−H2SO4水溶液の量が1〜500mLである。
(III)20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mLである。
(IV)溶解10分後における有機過酸生成量が1〜500μmol/Lである。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(a)成分として、過酸化水素を含有する。過酸化水素の形状は、(b)成分の漂白活性化剤と反応して速やかに有機過酸を生成させる目的から、過炭酸ナトリウムなどの粉末タイプよりも液状である過酸化水素が好適である。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(b)成分として、(1)に示す特定の漂白活性化剤を含有する。
R−C(=O)−LG (1)
式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは炭素数7〜11である。炭素数5以上では、繊維や汚れなどへの吸着性が良好で、優れた漂白効果が得られる。また、炭素数11以下では、漂白活性化剤からの過酸生成が迅速で、十分な漂白効果が得られる。LGは脱離基であり、具体的には以下の基が挙げられる。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(I)その10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した時の溶液のpHが7〜9.5、好ましくは7〜9になる様にA剤、B剤の組成及び混合比率を調整して得られる。そのためには、緩衝作用を有する化合物〔(c)成分〕を配合することが必要であり、例えば、乳酸、グルコン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クエン酸、フタル酸、酢酸、安息香酸、サリチル酸、ジエチルバルビツル酸の他、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、グリタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸等の有機酸又はそれらの塩、ホウ酸、炭酸、燐酸等の無機酸又はそれらの塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノールアミン、ジメチルエタノールアミンなどのアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を使用することが出来る。これらの中でも、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸と、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムの無機塩基との組み合わせが好ましく、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸又はその塩が特に好ましい。
(III)本発明に係る液体漂白剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液の20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mL、好ましくは5〜100mLである。
[(d)成分]
本発明に係る液体漂白剤組成物には、洗浄力効果の点から界面活性剤〔以下、(d)成分という〕を含有することが出来る。用いることができる界面活性剤としては、特許庁公報「周知・慣用技術集(衣料用粉末洗剤)」日本国特許庁、平成10年3月26日、P4〜22に記載されている、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤を含有し得る。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は、洗浄力向上及び溶液安定性向上の観点から溶剤〔以下(e)成分という〕を含有し得る。(e)成分としては、特開2005−170983号の段落0049〜0057に記載の溶剤を使用し得る。
また、本発明に係る液体漂白剤組成物は過酸化水素の安定性の点から金属封鎖剤を含有することが好ましく、ホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する化合物〔以下(f)成分という〕がより好ましい。具体的なホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する金属封鎖剤としては、エタン-1,1-ジホスホン酸、エタン-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸、エタンヒドロキシ-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1,2-ジカルボキシ-1,2-ジホスホン酸、及びメタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、2-ホスホノブタン-1,2-ジカルボン酸、1-ホスホノブタン-2,3,4-トリカルボン酸及びα-メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩などを挙げることができ、好ましくはホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が好適であり、特にエタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が最も好ましい。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、(g)成分として水を含有する。(g)成分は、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。また、塩素などで滅菌した滅菌水を用いることも可能である。
本発明に係る液体漂白剤組成物は、過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性向上の観点から、ラジカルトラップ剤を含有し得る。ラジカルトラップ剤としては、フェノール系、すなわちフェノール性OH基を有する化合物、そのエステル誘導体やエーテル誘導体等の誘導体が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。
・b−1:デカノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム
・b−2:イソノナノイルオキシ-p−ベンゼンカルボン酸(3,5,5-トリメチルヘキサノイルオキシ-ベンゼンカルボン酸)
・b−3:テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)
・b−4:テトラデカノイル-p-オキシベンゼンスルホン酸ナトリウム
・c−1:リン酸
・c−2:ホウ酸
・c−3:炭酸ナトリウム
・c−4:炭酸水素カリウム
・d−1:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数:12)
・d−2:ラウリルジメチルアミンオキサイド
・f−1:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸
・f’−1:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量10000)
上記配合成分を表1及び2のように用いてA剤、B剤を調製し、表1及び2の組み合わせを用いて2液型の液体漂白剤組成物とした。表中、A剤、B剤原液のpHは、実施例1と同様に水酸化カリウム水溶液(48質量%)と硫酸水溶液(20質量%)により調整した。A剤、B剤を表2の比率で混合し、液体漂白剤組成物を調製した。
(紅茶汚れ)
表1に示す液体漂白剤組成物を30℃の3°DH硬水を用いて、1容量%濃度になる様に添加し、下記で調製した紅茶汚染布4枚を1時間漬けおき漂白した。その後、水道水で濯ぎ自然乾燥させて、前述の式により漂白率を算出した。結果を表1に示す。
日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3Lのイオン交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこし、40℃に放冷した後、羊毛モスリン(染色試材社製、A−16)を浸した。約5時間放置後、自然乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、自然乾燥後、6cm×6cmの試験布として裁断し実験に供した。
Claims (4)
- (a)過酸化水素、及び(b)下記の一般式(1)で表される漂白活性化剤を含むA剤と、(c)緩衝作用を有する化合物を含むB剤とを、それぞれ分離して保持する容器に充填してなり、A剤とB剤とを混合して(c)成分を0.5〜40重量%含有する液体漂白剤組成物として用いられ、且つ該漂白洗浄剤組成物10mlを20℃のイオン交換水1Lに溶解した溶液が次の(I)〜(IV)を満たすようにA剤とB剤とを混合して用いられる2剤型液体漂白剤。
R−C(=O)−LG (1)
(式中、Rは、炭素数5〜11の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基である。)
(I)20℃のpHが7〜9.5である。
(II)20℃のpHを6.5にするための1/10N−H2SO4水溶液の量が1〜500mLである。
(III)20℃のpHを10.0にするための1/10N−NaOH水溶液の量が1〜500mLである。
(IV)溶解10分後における有機過酸生成量が1〜500μmol/Lである。 - (c)緩衝作用を有する化合物が、ホウ酸、炭酸、及び燐酸から選ばれる1種以上の無機酸又はその塩である、請求項1記載の2剤型液体漂白剤。
- 請求項1又は2記載の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈し、漂白、除菌及び消臭の少なくともいずれかの効果を得るために用いる洗浄方法。
- 請求項1又は2記載の2剤型液体漂白剤のA剤とB剤とを混合して得られる、(c)成分を0.5〜40重量%含有し、且つ前記(I)〜(IV)を満たす液体漂白剤組成物を、衣料に付着した汚れに直接接触させる工程、及び該衣料を、前記液体漂白剤組成物を50〜1500容積倍に希釈した媒体に浸漬する工程を包含する、衣料の洗浄方法。
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JP2009292988A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 洗濯方法及びそれに用いる洗濯用洗剤 |
JP2019504129A (ja) * | 2015-11-10 | 2019-02-14 | アメリカン ステリライザー カンパニー | 洗浄及び消毒用組成物 |
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JP2003041296A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Kao Corp | 2剤型液体漂白剤 |
JP2003096660A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Kao Corp | 繊維製品の漂白方法 |
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2006
- 2006-08-09 JP JP2006216754A patent/JP2008038079A/ja active Pending
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