JP2009292988A - 洗濯方法及びそれに用いる洗濯用洗剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐熱性菌に対して優れた殺菌力を発揮することができる業務用の衛生洗濯に好適な洗濯方法を提供する。
【解決手段】過酢酸等の有機過酸とともに、アルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入した洗濯槽内で、被洗物を洗濯することを特徴とする洗濯方法である。好ましくは、連続洗濯機の洗濯工程において、上記有機過酸とともにアルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入し、これらが溶解した洗濯液中で被洗物を洗濯する。有機過酸としては、過酢酸と酢酸と過酸化水素を含む水溶液を用いることが好適である。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗濯方法及びそれに用いる洗濯用洗剤に関するものである。より詳述すれば、リネンサプライ業やクリーニング業等の業務用の衛生洗濯に好適な洗濯方法、及び該方法に用いられる洗濯用洗剤に関するものである。
リネンサプライ業やクリーニング業等の業務用洗濯における消毒/殺菌工程は、従来、80℃以上の高温で10分間以上洗浄する方法がとられている。しかしながら、このような加熱による高温洗浄では、耐熱性菌やその芽胞には殺菌力が得られず、また、燃料コストの増大が問題となっている。
そのため、化学物質を用いた殺菌洗濯が求められるが、殺菌剤として一般的な次亜塩素酸ソーダでは、繊維を傷めたり、脱色などの問題があり、業務用洗濯で用いるには制限が多い。
下記特許文献1には、業務用の衛生洗濯において過酢酸等の有機過酸を用いることが開示されている。しかしながら、この文献は、被洗物の洗濯後の後処理に有機過酸を使用するものであり、洗濯工程において有機過酸を用いることは開示されていない。すなわち、文献1では、汚れた洗濯物をアルカリ性洗剤に接触させて洗濯し、その後、これを中和及び消毒するために有機過酸に接触させるものである。このようにアルカリ洗濯後に中和及び消毒する方法では、消毒だけでなく、残存アルカリの中和にも有機過酸が使用されるため、衛生処理に必要な最適量以上の薬剤が必要になり、薬剤コストがかかるという問題がある。また、文献1では、耐熱性の弱い黄色ブドウ球菌を殺菌対象としており、耐熱性菌に対する殺菌効果については開示されていない。
なお、下記特許文献2には、アニオン性界面活性剤を含有させた過酢酸水溶液からなる洗浄剤が開示されている。しかしながら、ここに開示された洗浄剤は、食品の製造装置や加工装置、食品工場の床など、装置や設備を殺菌洗浄するものであり、繊維製品の洗濯に関する本発明を何ら示唆するものではない。また、この文献に開示された洗浄剤は、酸性殺菌洗浄剤であり、業務用洗濯では十分な洗浄力も得られない。
また、下記特許文献3,4にも、有機過酸を用いた衛生処理が開示されている。しかしながら、これらの文献は、食品の調理、給仕、消費に使用されるウェア製品の洗浄において、自動洗浄機によるウェア製品の洗浄後のすすぎ工程で有機過酸を使用するものである。そのため、繊維製品の洗濯に関する本発明とは異なる上に、洗浄工程ではなくすすぎ工程で有機過酸を使用するものであることからも、本発明を何ら示唆するものではない。
特開2000−219896号公報 特開2007−84589号公報 特表平9−512040号公報 特表平9−512042号公報
本発明は、耐熱性菌に対して優れた殺菌力を発揮することができ、業務用の衛生洗濯に好適な洗濯方法、及びそれに用いる洗濯用洗剤を提供することを目的とする。
本発明に係る洗濯方法は、有機過酸とともにアルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入した洗濯槽内で被洗物を洗濯するものである。また、本発明に係る洗濯用洗剤は、有機過酸製剤と、アルカリ性又は中性洗剤と、を組み合わせてなるものである。
本発明によれば、被洗物を洗濯する際に、アルカリ性又は中性の洗剤とともに有機過酸を用いるので、洗浄と殺菌を同時に行うことができるとともに、有機過酸が洗剤や汚れなどの有機物と接触し、これにより有機過酸の分解が促進されることで、優れた殺菌力を発揮することができる。また、本発明によれば、従来の高温洗浄による場合に比べて、比較的低い温度での処理が可能であるため、燃料コストを低減することができ、二酸化炭素排出量も削減することができる。また、後述する実施例にも示されるように、耐熱性菌に対しても優れた殺菌性を示すことができ、衛生洗濯効果に優れる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
本発明で用いられる有機過酸としては、種々の過オキシカルボン酸が挙げられ、好ましくは、炭素数1〜10の脂肪族の過オキシカルボン酸を用いることである。具体的には、過ギ酸、過酢酸、過オキシプロピオン酸、過オキシヘキサン酸、シクロヘキサン過オキシカルボン酸などが挙げられ、特に好ましくは過酢酸を用いることである。
有機過酸は、これを含む有機過酸製剤として用いられることが好ましい。有機過酸製剤としては、過オキシカルボン酸と、これに対応するカルボン酸と、過酸化水素とを含む水溶液が好ましく用いられる。該水溶液中で、過オキシカルボン酸と水とカルボン酸と過酸化水素は平衡状態にあり、過オキシカルボン酸を安定して使用することができる。ここで、過オキシカルボン酸に対応するカルボン酸とは、過オキシカルボン酸の過オキシカルボキシル基をカルボキシル基に置換した化合物を意味する。
このような過オキシカルボン酸と水とカルボン酸と過酸化水素の平衡溶液を用いる場合、その有効過オキシカルボン酸濃度(製剤中に含まれる過オキシカルボン酸自体の濃度)は、1〜20重量%であることが好ましい。
このような平衡溶液は、公知の方法で調製することができ、特に限定されない。例えば、カルボン酸と過酸化水素を水中で混合し、必要に応じて触媒や安定化剤を加えることにより、カルボン酸と過酸化水素が反応して過オキシカルボン酸が生成され、上記平衡溶液が得られる。カルボン酸又は過酸化水素の濃度を高くするほど高濃度の過オキシカルボン酸が生成されるので、上記有効濃度となるようにカルボン酸や過酸化水素の濃度を設定すればよい。
上記のように有機過酸としては過酢酸が好ましく用いられるため、有機過酸製剤は、より好ましくは、過酢酸と酢酸と過酸化水素を含む水溶液からなることである。これらの各含有率は特に限定されないが、過酢酸が1〜20重量%、酢酸が10〜30重量%、過酸化水素が10〜30重量%であることが好ましく、より好ましくは過酢酸が3〜10重量%、酢酸が10〜25重量%、過酸化水素が10〜20重量%である。また、過酢酸/過酸化水素の重量比が0.03〜2.0であることが好ましく、0.15〜1.0であることがより好ましい。
本発明で用いられる洗剤としては、アルカリ性洗剤又は中性洗剤である。より詳細には、固形分濃度0.1重量%の水溶液でのpHが7以上のものが用いられる。好ましくは、pHが8を超えるアルカリ性洗剤を用いることであり、アルカリ性洗剤を用いることで、有機過酸と併用したときに、有機過酸の分解が一層促進され、殺菌効果を高めることができる。
このようなアルカリ性又は中性洗剤としては、従来一般に洗濯用洗剤に用いられるものを使用することができ、特に限定するものではないが、通常は、界面活性剤、ビルダー、及び必要に応じてその他の添加剤を含む。
上記界面活性剤としては、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を用いることができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、(1)炭素数10〜20の脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩やカリウム塩)、モノエタノールアミン塩やトリエタノールアミン塩等のセッケン;(2)炭素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステルナトリウム等のα−スルホ脂肪酸エステル;(3)炭素数10〜14のアルキルを有するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;(4)ドデシル硫酸ナトリウム等の炭素数10〜20の高級アルコール硫酸エステル塩などが挙げられる。また、ノニオン界面活性剤としては、例えば、(1)アルキル基の炭素数が6〜14であるポリオキシエチレンアルキルエーテル;(2)アルキル基の炭素数が6〜18であるポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルなどが挙げられる。
上記ビルダーとしては、洗剤のpHを調整するためのアルカリビルダーが好ましく用いられる。アルカリビルダーとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、ケイ酸ナトリウム等のアルカリ金属ケイ酸塩などが挙げられる。また、その他のビルダーとして、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩等の無機系リン酸塩、炭酸水素塩などを用いることもできる。
上記その他の添加剤としては、例えば、再汚染防止剤、酵素、消泡剤、蛍光増白剤、抗菌剤などが挙げられる。
本発明に係る洗濯用洗剤は、上記有機過酸製剤と、上記アルカリ性又は中性洗剤と、を組み合わせてなるものである。この場合、洗濯用洗剤は、有機過酸製剤とアルカリ性又は中性洗剤とを予め混合した形態であってもよく、また、有機過酸製剤とアルカリ性又は中性洗剤とを別々の容器に入れて組み合わせたものであってもよい。後者の場合、更に、アルカリ性又は中性洗剤を構成する界面活性剤とビルダー等を別々の容器に入れ、これらを組み合わせてもよい。また、上記の有機過酸製剤とアルカリ性又は中性洗剤に加えて、更に過酸化水素を組み合わせて用いることも好ましい態様である。
有機過酸製剤とアルカリ性又は中性洗剤との比率は、重量比(但し、アルカリ性又は中性洗剤については固形分換算)で、有機過酸製剤/アルカリ性又は中性洗剤=0.05〜10であることが好ましく、より好ましくは0.1〜5である。
次に洗濯方法について説明する。同方法では、洗濯機の洗濯槽内に、有機過酸とともにアルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入し、これらが水に溶解した水溶液である洗濯液中で被洗物を洗濯する。
上記洗濯機としては、リネンサプライ業やクリーニング業等の業務用洗濯機が好ましく用いられる。業務用洗濯機には、予洗、本洗及びすすぎがそれぞれ単独槽で行われるバッチ式洗濯機と、予洗、本洗及びすすぎ用の複数の浴槽を並設してなり、被洗物をこれら各浴槽間を移動させながら連続して洗濯を行う連続洗濯機がある。これらいずれの洗濯機も使用可能であるが、連続洗濯機を用いることが特に好ましい。
連続洗濯機としては、特に限定されず、公知のものを用いることができる。例えば、特開平5−208175号公報に開示されているように、連続洗濯機は、両端に入口と出口を有するとともに少なくとも下部側を各浴槽に分割する複数の隔壁を有する細長い外側ハウジングと、該外側ハウジングの各浴槽内に配設された短円筒状ドラムを軸方向に連結してなる内側ハウジングとを備え、内側ハウジングを回転させることによって、浴槽内の被洗物の予洗/本洗/すすぎを各浴槽内で行いながら、ドラム間を各ドラム内に設置されたすくいシャベルの揺動により上流側から下流側に移送するように構成されている。
上記被洗物としては、各種繊維製品が挙げられ、特に限定されないが、商業洗濯を行う全ての洗濯物を対象被洗物とすることができる。素材としても特に限定されるものではないが、ポリエステルや綿を対象とすることが好ましく、更には、吸水性が高く、タオルやバスマットに利用される綿製品を被洗物とすることが、とりわけ効果的である。
上記連続洗濯機を用いて洗濯を行う場合、その洗濯工程において、上記有機過酸とアルカリ性又は中性洗剤を洗濯槽に投入する。より詳細には、上記のように連続洗濯機は、予洗/本洗/すすぎの各浴槽を並設してなり、通常、本洗及びすすぎ用にはそれぞれ複数の浴槽が並設されている。そのため、本洗の最初の浴槽に、上記有機過酸とアルカリ性又は中性洗剤を同時に投入し、これらを水に溶かして洗濯液とすることが好ましい。
投入量としては、洗濯液に対する有機過酸製剤の濃度として0.01〜1重量%であることが好ましく、より好ましくは0.03〜0.5重量%である。また、洗濯液に対する界面活性剤の濃度として0.01〜1重量%であることが好ましく、より好ましくは、0.05〜0.5重量%である。
洗濯温度(洗濯液の温度)としては、特に限定するものではないが、40〜80℃であることが好ましい。上記有機過酸とアルカリ性又は中性洗剤を併用することにより、従来の高温洗浄に比べて、40〜60℃という中温での洗濯も可能であり、燃料コストを低減することができる。
上記のように複数の並設された本洗用の浴槽中で、上記洗濯液により順次洗濯された被洗物は、すすぎ工程において、該洗浄液が浴槽から排出された後、すすぎ用の水が投入されるので、このすすぎ用の水によって常法に従い、すすぎがなされ、洗濯が終了する。洗濯された繊維製品は、その後、乾燥機等で乾燥されるが、乾燥方法については特に限定されず、公知の方法を採用することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
(殺菌対象菌)
殺菌対象とする耐熱性菌として、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)(以下、セレウス菌という。)を用いた。セレウス菌は、好気性の芽胞形成桿菌であり、耐熱性の芽胞を形成する。
(試験例1:ターゴトメーターによる洗濯試験)
5cm×5cmに裁断した綿からなるタオル(タオルは予めセレウス菌が検出されないことを確認した。)に、1ml当たり2.0×10cfu(コロニー形成単位)のセレウス菌を含む溶液を滴下し付着させて、試験布を作製した。
前記試験布を洗浄試験機としてターゴトメーターを用いて、80rpm、80℃又は60℃、10分間、浴比(試験布/洗濯液)=1/33(重量比)の洗浄条件にて、洗濯試験を実施した。洗濯液の構成(各薬剤の濃度)は、表1,2に記載した通りである。
表1,2中の各薬剤の詳細は次の通りである。なお、表中のpHは、下記リネンファインNP又は超ヘビーを0.1重量%となるように水に希釈した水溶液(ハードビルダーPWを配合する例ではこれを表に記載の量添加した水溶液)の常温でのpHである。
・リネンファインNP:ゲンブ株式会社製、アニオン界面活性剤(α−スルホ脂肪酸エステル)とノニオン界面活性剤(炭素数12のポリオキシエチレンアルキルエーテル)とを重量比(アニオン界面活性剤/ノニオン界面活性剤)で1/3で混合したものとビルダーからなる粉末洗剤、
・超ヘビー:ゲンブ株式会社製の中性洗剤、ノニオン界面活性剤(炭素数12のポリオキシエチレンアルキルエーテル)と水からなる液体洗剤、
・ハードビルダーPW:ゲンブ株式会社製のアルカリビルダー、
・ハイジーンプラス:ゲンブ株式会社製の過酢酸製剤(過酢酸4.5重量%、酢酸15重量%、過酸化水素16重量%及び水64.5重量%からなる平衡溶液(水溶液))、
・過酸化水素:日本パーオキサイド社製。
上記のように洗濯し、すすぎした後、更に乾燥させた試験布を、試験管に移し、100mlの滅菌水を加えた。振倒機にて1時間振倒することで抽出処理を行い、抽出液を500μl採取し、セレウス菌培地(セレウス菌の一次分離に用いるNGKG(NaClグルシル・キム・ゴッファート)培地)に添加した。プレートを反転させ、35℃±2℃で48時間培養した。培養後、培地上のコロニー数をカウントした。評価は、試験布3枚の試験後の平均コロニー数(cfu/100cm)を算出し、この平均値により行った。結果を表1,2に示す。
Figure 2009292988
Figure 2009292988
表2に示すように、洗剤と過酸化水素を組み合わせたものの過酢酸製剤を併用しなかった比較例1〜3及び5では、洗濯後に残存したセレウス菌のコロニー数が多く、耐熱性菌に対する十分な殺菌効果は得られなかった。また、過酢酸製剤のみを用いた比較例4でも、耐熱性菌に対する十分な殺菌効果は得られなかった。
これに対し、表1に示すように、洗剤と過酢酸製剤を併用した実施例1〜8では、耐熱性菌であるセレウス菌のコロニー数が10cfu/100cm未満であり、耐熱性菌に対する優れた殺菌効果が示された。
(試験例2:連続洗濯機による洗濯試験)
綿からなるタオル(タオルは予めセレウス菌が検出されないことを確認した。)に、1ml当たり2.0×10cfu(コロニー形成単位)のセレウス菌を含む溶液を滴下し付着させて、被洗物を作製した。
連続洗濯機として、三菱重工業産業機器株式会社製の三菱ゼンキングCR60−8槽を使用した。この装置は、洗いが第1〜5槽、すすぎが第6〜8槽で行うことができる連続洗濯機である。
この連続洗濯機を用いて上記被洗物に対する洗濯試験を実施した。洗濯に際しては、第1槽を予洗槽として水で予洗し、下記表3に示す薬剤(洗剤、アルカリ剤、過酢酸製剤、過酸化水素)を表中に記載の濃度となるように全て第2槽で投入し、第2〜5槽にて本洗を行った。そして、第6槽にて排水した後、すすぎ用の水を投入して、第6〜8槽にてすすぎを行った。その後、連続洗濯機から取り出し、乾燥により仕上がった被洗物について、セレウス菌の殺菌効果を確認した。なお、表3中に示す各薬剤の詳細は試験例1と同じである。また、洗濯温度は80℃又は60℃とした。
殺菌効果の確認は次の通りである。仕上がった被洗物を10cm×10cmの大きさに裁断し、試験管に移し、100mlの滅菌水を加えた。振倒機にて1時間振倒することで抽出処理を行い、抽出液を500μl採取し、セレウス菌培地に添加した。プレートを反転させ、35℃±2℃で48時間培養した。培養後、培地上のコロニー数をカウントした。評価は、試験布3枚の試験後の平均コロニー数(cfu/100cm)を算出し、この平均値により行った。結果を表3に示す。
Figure 2009292988
表3に示すように、過酢酸製剤を用いなかった比較例6では、洗濯後に残存したセレウス菌のコロニー数が多く、耐熱性菌に対する十分な殺菌効果は得られなかった。これに対し、洗剤と過酢酸製剤を併用した実施例9〜11では、耐熱性菌であるセレウス菌のコロニー数が10cfu/100cm未満であり、耐熱性菌に対する優れた殺菌効果が示された。
本発明は、リネンサプライ業やクリーニング業等の業務用洗濯を始めとした様々な衛生洗濯分野に好適に利用することができる。

Claims (4)

  1. 有機過酸とともにアルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入した洗濯槽内で被洗物を洗濯することを特徴とする洗濯方法。
  2. 連続洗濯機の洗濯工程において前記有機過酸とともにアルカリ性洗剤又は中性洗剤を投入することを特徴とする請求項1記載の洗濯方法。
  3. 請求項1又は2記載の洗濯方法に用いられる洗濯用洗剤であって、有機過酸製剤と、アルカリ性又は中性洗剤と、を組み合わせてなる洗濯用洗剤。
  4. 前記有機過酸製剤が、過酢酸と酢酸と過酸化水素を含む水溶液である請求項3記載の洗濯用洗剤。
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