JP4786334B2 - 液体洗浄剤組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、漂白活性化剤を含有する液体洗浄剤組成物の製造方法、及びその製造方法により得られる液体洗浄剤組成物に関する。
漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は使用できる繊維に制限があり、さらには色柄ものには使用できないことや特有の刺激臭を有していることから、これらの欠点のない酸素系漂白剤を含有する洗浄剤組成物が最近著しく普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが粉末酸素系漂白剤として使用されており、過酸化水素が液体酸素系漂白剤として使用されている。
この液体酸素系漂白剤は、漂白活性種として使用される過酸化水素の安定性が悪いため、過酸化水素を配合した組成物は、そのpHを3以下の酸性にし、洗浄力を犠牲にした組成物が一般的であり、このため、衣料用として用いる場合は、アルカリ成分を有する洗剤等と同時に使用することが一般的であった。
洗浄力、漂白性能を増強するために、漂白活性化剤の添加や界面活性剤の増量配合が検討されている(例えば特許文献1、2参照)が、高pH、高界面活性剤濃度の組成物を通常の製造方法によって製造した場合、安定性、特に漂白活性化剤の安定性が良好な組成物は得られなかった。
特開平9−48998号公報 特開2000−44992号公報
本発明の課題は、上記組成物を単独使用でも十分な洗浄性能を有し、漂白効果、安定性の優れた液体洗浄剤組成物の製造方法、及びその製造方法により得られる液体洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)過酸化水素、(b)漂白活性化剤、(c)非イオン界面活性剤、(d)陽イオン界面活性剤及び(e)水を含有し、組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜5質量%、(b)成分の含有量が0.1〜5質量%、(c)成分の含有量が10〜50質量%、(d)成分の含有量が0.1〜5質量%であって、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜8である液体洗浄剤組成物の製造方法であって、下記工程(1)、工程(2)及び工程(3)を含む液体洗浄剤組成物の製造方法、並びにこの製造方法により得られる液体洗浄剤組成物を提供する。
工程(1):(b)成分を(e)成分の少なくとも一部に溶解させる工程
工程(2):工程(1)で得られた溶液と(d)成分の少なくとも一部とを混合する工程
工程(3):工程(2)で得られた混合物と残りの成分を混合する工程
本発明により、上記組成物を単独使用でも十分な洗浄性能を有し、漂白効果、安定性の優れた液体洗浄剤組成物が得られる。
[(a)成分]
本発明の液体洗浄剤組成物は(a)成分として過酸化水素を含有する。
[(b)成分]
本発明の液体洗浄剤組成物は(b)成分として漂白活性化剤を含有する。
漂白活性化剤としては、酸素系漂白剤含有洗剤に一般的に用いられる、グルコースペンタアセテート、トリアセチン等の漂白活性化剤を使用することができるが、漂白効果、安定性の観点から、下記一般式(I)で表される化合物(過酸前駆体)が好ましい。
Figure 0004786334
〔式中、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケニル基を示し、Zは−SO3M又は−COOM(Mは水素原子、あるいは有機又は無機の陽イオン)を示す。〕
一般式(I)中のR1は、直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケニル基を示すが、漂白効果、安定性の観点から、炭素数7〜18、更に10〜13のアルキル基あるいはアルケニル基が好ましく、分岐鎖のアルキル基あるいはアルケニル基が特に好ましい。また、Mで示される有機又は無機の陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアンモニウムイオン等が挙げられ、中でもナトリウムイオン、カリウムイオンが好ましく、特にナトリウムイオンが好ましい。
一般式(I)で表される化合物の好ましい例としては、オクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸及びこれらの塩等が挙げられ、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸が特に好ましい。
[(c)成分]
本発明の液体洗浄剤組成物は(c)成分として非イオン界面活性剤を含有する。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。中でもポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、及びアルキルグリコシドが洗浄性能、安定性、液物性の観点で好ましく、下記一般式(II)で表される化合物、下記一般式(III)で表される化合物が更に好ましい。
2−X−(AO)m−Y (II)
〔式中、R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示すか、あるいは直鎖又は分岐鎖の総炭素数1〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基を示す。Xは−O−基又は−COO−基を示す。Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示し、m個のAは同一でも異なっていてもよい。Yは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す3〜50の数である。〕
3−(G)p (III)
〔式中、R3は直鎖又は分岐鎖の炭素数10〜20、好ましくは12〜18のアルキル基、Gはグルコース等の単糖残基、pは平均値で1〜10、好ましくは1〜5の数を示す。〕
これらの非イオン界面活性剤の中では、一般式(II)において、Xが−O−基であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、特にエチレンオキサイド平均付加モル数3〜15(好ましくは4〜9)、アルキル基の炭素数10〜18(好ましくは12〜14)のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
[(d)成分]
本発明の液体洗浄剤組成物は(d)成分として陽イオン界面活性剤を含有する。
陽イオン界面活性剤としては、洗浄性能、安定性の観点から下記一般式(IV)で表される第4級アンモニウム塩が好ましい。
Figure 0004786334
〔式中、R4,R5,R6,R7は少なくとも1つが直鎖もしくは分岐鎖の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。L-は有機又は無機の陰イオン基を示す。〕
一般式(IV)で表される第4級アンモニウム塩として、R4,R5,R6,R7のうち1つ又は2つが直鎖もしくは分岐鎖の炭素数10〜20、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であるものが好ましい。L-で示される有機又は無機の陰イオン基としては、塩素イオン等のハロゲンイオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等のアルキル硫酸イオンが挙げられる。
[液体洗浄剤組成物]
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分及び(e)成分を含有する。
本発明の組成物中の(a)成分の含有量は、洗浄性能、安定性、被洗浄物の損傷防止の観点から0.1〜5質量%であり、0.5〜4質量%が好ましく、1〜3.5質量%がより好ましく、1.5〜3質量%が更に好ましい。
本発明の組成物中の(b)成分の含有量は、洗浄性能、安定性、被洗浄物の損傷防止の観点から0.1〜5質量%であり、0.3〜4.5質量%が好ましく、0.5〜4質量%がより好ましく、0.8〜3.5質量%が更に好ましく、1〜3質量%が特に好ましい。
本発明の組成物中の(c)成分の含有量は、洗浄性能、安定性、溶解性の観点から10〜50質量%であり、12〜45質量%が好ましく、14〜40質量%がより好ましく、16〜35質量%が更に好ましい。
本発明の組成物中の(d)成分の含有量は、洗浄性能、安定性の観点から0.1〜5質量%であり、0.2〜4質量%が好ましく、0.3〜3質量%がより好ましい。
本発明の組成物中の(e)成分の含有量は、粘度物性、安定性の観点から30〜95質量%が好ましく、35〜90質量%がより好ましく、40〜80質量%が更に好ましい。
本発明の組成物中の(a)成分と(c)成分の配合割合は、洗浄性能、安定性の観点から(a)成分/(c)成分(質量比)=1/50〜1/2が好ましく、1/20〜1/3がより好ましく、1/10〜1/5が更に好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、更に、安定性、洗浄性能の観点から(f)成分として、ホスホン酸系金属捕捉剤を含有することが好ましい。本発明の組成物中の(f)成分の含有量は、0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.8質量%がより好ましく、0.1〜0.5質量%が更に好ましい。
ホスホン酸系金属捕捉剤としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノジ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸誘導体やその塩を挙げることができる。これらの中でも1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸やその塩が好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、更に、安定性、洗浄性能の観点から(g)成分としてフェノール系ラジカルトラップ剤を含有することが好ましい。本発明の組成物中の(g)成分の含有量は、0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%が更に好ましい。
フェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性水酸基を有する化合物又はフェノール性水酸基のエステル誘導体、エーテル誘導体等が挙げられる。このような化合物として、より具体的には、クレゾール、チモール、クロロフェノール、ブロモフェノール、メトキシフェノール、ニトロフェノール、ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸、ジ−t−ブチル−ヒドロキシトルエン、ナフトール、ヒドロキノン、カテコール、ピロガロール、フェノキシエタノール、フェノールなどが挙げられる。これらの中でも4−メトキシフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキノン、カテコールがより好ましく、更にラジカルトラップ剤の安定性を考慮すれば、これらの中でも4−メトキシフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸が更に好ましく、4−メトキシフェノールが特に好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、更に、安定性、洗浄性能、pH調整の観点から(h)成分としてホウ素化合物を含有することが好ましい。本発明の組成物中の(h)成分の含有量は0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜15質量%がより好ましく、0.1〜10質量%が更に好ましく、0.5〜5質量%が特に好ましい。
ホウ素化合物としては、ホウ酸又はその塩(より詳細には、オルトホウ酸又はその塩、メタホウ酸又はその塩、ラトラホウ酸又はその塩、五ホウ酸又はその塩、六ホウ酸又はその塩、八ホウ酸又はその塩等)、三酸化ホウ素、ホウ砂等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。本発明の(c)成分は、オルトホウ酸又はメタホウ酸、あるいはそれらのナトリウム塩又はカリウム塩が好適である。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、更に、安定性、洗浄性能、pH調整の観点から(i)成分としてポリオール化合物を含有することが好ましい。本発明の組成物中の(i)成分の含有量は0.1〜30質量%が好ましく、0.5〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%が更に好ましく、5〜15質量%が特に好ましい。
ポリオール化合物としては、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、リボース、エリトロース、キシルロース、グルコン酸、ガラクトン酸、マンノン酸、グルクロン酸、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、サッカロース、ソルビトール、マンニトール等及びそれらの誘導体としてアルキルグルコシド等の糖又は糖誘導体、グリセリン、グリセリンモノアルキルエーテル等のグリセリン誘導体、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオール等のアルキルジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、へキシレングリコール等のジオール化合物を挙げることができる。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、安定性の観点からJIS K3362:1998記載の界面活性剤相当分が12〜50質量%であることが好ましく、15〜45質量%がより好ましく、20〜40質量%が更に好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、安定性の観点からJIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜8であり、4.2〜7.5が好ましく、4.4〜7がより好ましく、4.6〜6.5が更に好ましく、4.8〜6が特に好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、洗浄性能の観点から、JIS K3362:1998記載の20℃で測定する液体洗浄剤組成物の0.1質量%水溶液のpHが、JIS K3362:1998記載の20℃で測定する液体洗浄剤組成物のpHよりも0.5以上高いことが好ましく、1以上高いことがより好ましく、1.5以上高いことが更に好ましく、2以上高いことが特に好ましい。
また、本発明に係わる液体洗浄剤組成物のJIS K3362:1998記載の測定による0.1質量%水溶液の20℃におけるpHは、洗浄性能、液体物性の観点から、好ましくは7〜10、より好ましくは7.2〜9.5、更に好ましくは7.5〜9である。
このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸、硫酸等の無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等の有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニア及びその誘導体、アミン塩(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸から選ばれる酸剤、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
また、本発明に係わる液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、洗浄性能、液体物性の観点から、好ましくは30〜400mPa・s、より好ましくは40〜300mPa・s、更に好ましくは50〜200mPa・s、特に好ましくは60〜100mPa・sである。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、漂白効果を高める目的から分散剤を含有することが好ましく、組成物中の分散剤の含有量は0.05〜14質量%が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましい。分散剤としては、特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び/又は重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポリエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマーが好ましい。
本発明に係わる液体洗浄剤組成物は、漂白繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパールCBS(チバ・ガイギー社製)、チノパールSWN(チバ・ガイギー社製)や、カラー・インデックス蛍光増白剤28、40、61、71等のような蛍光増白剤や、漂白性能を向上させるために酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を含有することができる。また染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤等の種々の微量添加物を適量配合してもよい。
[液体洗浄剤組成物の製造方法]
本発明に係わる液体洗浄剤組成物の製造方法は、(b)成分を(e)成分の少なくとも一部に溶解させる工程(1)、工程(1)で得られた溶液と(d)成分の少なくとも一部とを混合する工程(2)、及び工程(2)で得られる混合物と残りの成分を混合する工程(3)を含む。
工程(1)において、安定性、生産性の観点より、(b)成分と(e)成分の割合は、(b)成分/(e)成分(質量比)=1/50〜1/1であることが好ましく、1/30〜1/2であることがより好ましく、1/10〜1/3であることが更に好ましい。
工程(1)における温度は、(b)成分の安定性、溶解性の観点から5〜50℃が好ましく、10〜45℃がより好ましく、15〜40℃が更に好ましい。
工程(2)においては、工程(1)で得られた溶液と(d)成分の少なくとも一部とを混合することにより、(b)成分と(d)成分とのコンプレックスを形成させることができる。安定性、生産性の観点より、(b)成分と(d)成分の割合は、(b)成分/(d)成分(質量比)=100/1〜1/10であることが好ましく、50/1〜1/5であることがより好ましく、10/1〜1/2であることが更に好ましい。
工程(2)における温度は、(b)成分の安定性の観点から5〜50℃が好ましく、10〜45℃がより好ましく、15〜40℃が更に好ましい。
工程(3)においては、安定性、生産性の観点より、(a)成分を除く、(b)〜(e)成分、要すれば(b)〜(i)成分を全て混合した後に(a)成分を添加することが好ましい。特に(a)成分以外を混合し、pH調整、粘度調整を行った後に(a)成分を添加することが好ましい。
工程(3)における温度は、(b)成分の安定性の観点から5〜50℃が好ましく、10〜45℃がより好ましく、15〜40℃が更に好ましい。
実施例1〜9及び比較例1〜5
下記成分を用い、下記の製法A〜Dにより表1に示す組成の液体洗浄剤組成物を調製した。得られた液体洗浄剤組成物について、30℃にて40日間の保存を行い、保存後の液体洗浄剤組成物について、以下に示す方法により、漂白活性化剤の残存率を測定し、洗浄性能の評価、漂白性能の評価、外観評価を行った。その結果を表1に示す。
<配合成分>
(a)成分
a−1;過酸化水素
(b)成分
b−1;ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸
b−2;ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸
b−3;3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸
b−4;3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸
(c)成分
c−1;CH3(CH2)11-O-(C24O)6-H
c−2;CH3(CH2)11-O-(C24O)10-H
c−3;CH3(CH2)11-O-(C24O)5-(C36O)2-(C24O)3-H
c−4;ラウリルグルコシド(式(III)において、R3が炭素数12のアルキル基、Gがグルコース残基、pが1.1)
(d)成分
d−1;下記式(IV−1)で表される第4級アンモニウム塩
d−2;下記式(IV−2)で表される第4級アンモニウム塩
d−3;下記式(IV−3)で表される第4級アンモニウム塩
d−4;下記式(IV−4)で表される第4級アンモニウム塩
Figure 0004786334
(f)成分
f−1;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(ディクエスト2010、ソルーシア社製)
(g)成分
g−1;4−メトキシフェノール
(h)成分
h−1;オルトホウ酸
(i)成分
i−1;ソルビトール
<液体洗浄剤組成物の製造方法>
・製法A
工程(1):(b)成分全量100質量部を、(e)成分900質量部に均一に溶解させた。この時の温度は40℃であった。
工程(2):工程(1)で得られた溶液に、(d)成分100質量部((d)成分を2種以上用いる場合は合計で100質量部、最終組成物と同じ比率で用いた)を攪拌しながら徐々に添加し、(b)成分と(d)成分とのコンプレックスを形成させた。この時の温度は20℃であった。
工程(3):工程(2)で得られた混合物に、(a)成分以外の残部を攪拌しながら徐々に添加した。均一に混合した後、(a)成分を攪拌しながら徐々に添加し、均一溶液を得た。この時の温度は20℃であった。
・製法B
工程(1):(b)成分全量100質量部を、(e)成分900質量部に均一に溶解させた。この時の温度は40℃であった。
工程(2):工程(1)で得られた溶液に、(d)成分10質量部((d)成分を2種以上用いる場合は合計で10質量部、最終組成物と同じ比率で用いた)を攪拌しながら徐々に添加し、(b)成分と(d)成分とのコンプレックスを形成させた。この時の温度は20℃であった。
工程(3):工程(2)で得られた混合物に、(a)成分以外の残部を攪拌しながら徐々に添加した。均一に混合した後、(a)成分を攪拌しながら徐々に添加し、均一溶液を得た。この時の温度は20℃であった。
・製法C
工程(1):(b)成分全量100質量部を、(e)成分400質量部に均一に溶解させた。この時の温度は40℃であった。
工程(2):工程(1)で得られた溶液に、(d)成分2.5質量部((d)成分を2種以上用いる場合は合計で2.5質量部、最終組成物と同じ比率で用いた)を攪拌しながら徐々に添加し、(b)成分と(d)成分とのコンプレックスを形成させた。この時の温度は20℃であった。
工程(3):工程(2)で得られた混合物に、(a)成分以外の残部を攪拌しながら徐々に添加した。均一に混合した後、(a)成分を攪拌しながら徐々に添加し、均一溶液を得た。この時の温度は20℃であった。
・製法D
全ての成分を同時に混合した。この時の温度は20℃であった。
<漂白活性化剤残存率の測定>
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて、保存前及び30℃、40日間保存後の組成物中の漂白活性化剤の含有量をそれぞれ測定し、下記式で漂白活性化剤の残存率を求めた。
Figure 0004786334
<洗浄性能の評価>
液体洗浄剤組成物0.07%水溶液1リットルに湿式汚染布(洗濯科学協会から販売されているもの)5枚を入れ、ターゴトメーターにて100r/minで次の条件で洗浄した。
洗浄条件
洗浄時間;15分間
洗浄剤濃度;0.07%
水の硬度;71.2mg CaCO3/リットル(4°DH)
水温;35℃
すすぎ;pH6の水にて5分間
洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の、550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色工業(株)製、Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の洗浄率の平均値で示した。
Figure 0004786334
<漂白性能の評価>
日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3Lのイオン交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこし、この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸した。そのまま火よりおろし、約2時間程度放置後、布を取りだし自然乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、プレス後、10cm×10cmの試験片(紅茶汚染布)として実験に供した。
洗浄性能の評価と同様の洗浄条件(汚染布のみ変更)にて洗浄し、同様に洗浄率(%)を求めた。尚、反射率は460nmフィルターを使用して測定した。
<外観評価>
目視にて状態を観察して評価した。
Figure 0004786334

Claims (8)

  1. (a)過酸化水素、(b)漂白活性化剤、(c)非イオン界面活性剤、(d)陽イオン界面活性剤及び(e)水を含有し、組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜5質量%、(b)成分の含有量が0.1〜5質量%、(c)成分の含有量が10〜50質量%、(d)成分の含有量が0.1〜5質量%であって、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが4〜8である液体洗浄剤組成物の製造方法であって、下記工程(1)、工程(2)及び工程(3)を含む液体洗浄剤組成物の製造方法。
    工程(1):(b)成分を(e)成分の少なくとも一部に溶解させる工程
    工程(2):工程(1)で得られた溶液と(d)成分の少なくとも一部とを混合する工程
    工程(3):工程(2)で得られた混合物と残りの成分を混合する工程
  2. 工程(1)における(b)成分と(e)成分の割合が、(b)成分/(e)成分(質量比)=1/50〜1/1である請求項1記載の製造方法。
  3. 工程(2)における(b)成分と(d)成分の割合が、(b)成分/(d)成分(質量比)=100/1〜1/10である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 組成物中の(a)成分と(c)成分の割合が、(a)成分/(c)成分(質量比)=1/50〜1/2である請求項1〜3何れか1項記載の製造方法。
  5. (b)成分が一般式(I)で表される化合物である請求項1〜4何れか1項記載の製造方法。
    Figure 0004786334
    〔式中、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケニル基を示し、Zは−SO3M又は−COOM(Mは水素原子、あるいは有機又は無機の陽イオン)を示す。〕
  6. (c)成分が一般式(II)で表される化合物である請求項1〜5何れか1項記載の製造方法。
    2−X−(AO)m−Y (II)
    〔式中、R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル基を示すか、あるいは直鎖又は分岐鎖の総炭素数1〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基を示す。Xは−O−基又は−COO−基を示す。Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示し、m個のAは同一でも異なっていてもよい。Yは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す3〜50の数である。〕
  7. (d)成分が一般式(IV)で表される第4級アンモニウム塩である請求項1〜6何れか1項記載の製造方法。
    Figure 0004786334
    〔式中、R4,R5,R6,R7は少なくとも1つが直鎖もしくは分岐鎖の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。L-は有機又は無機の陰イオン基を示す。〕
  8. JIS K3362:1998記載の20℃で測定する液体洗浄剤組成物の0.1質量%水溶液のpHが、JIS K3362:1998記載の20℃で測定する液体洗浄剤組成物のpHよりも0.5以上高い、請求項1〜7何れか1項記載の製造方法。
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