JPH108093A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents
液体漂白剤組成物Info
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- JPH108093A JPH108093A JP8165504A JP16550496A JPH108093A JP H108093 A JPH108093 A JP H108093A JP 8165504 A JP8165504 A JP 8165504A JP 16550496 A JP16550496 A JP 16550496A JP H108093 A JPH108093 A JP H108093A
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Abstract
定性に極めて優れ、しかも貯蔵中に匂いの劣化がない液
体漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 過酸化水素、漂白活性化剤、カチオン界
面活性剤及び非イオン界面活性剤を含有する液体漂白剤
組成物であって、カチオン界面活性剤がトリアルキル3
級アミンを有機酸により中和後アルキレンオキサイドに
より4級化して得られたものであり、さらに該有機酸の
総炭素数が10以下で、しかも該有機酸単体の蒸気圧が 7
60mmHgになる温度が 200℃以上である。
Description
関するものであり、さらに詳しくは過酸化水素と反応し
て有機過酸を生成する漂白活性化剤を配合した貯蔵安定
性及び匂い安定性に優れた液体漂白剤組成物に関する。
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には使
用できず、また独特の臭いを有していることから、これ
らの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及してい
る。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほ
う酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、ま
た過酸化水素は液体漂白剤として使用されている。
漂白剤に比べて漂白力が弱く、各種漂白活性化剤(有機
過酸前駆体ということもある)が併用される。これら漂
白活性化剤としては例えばグルコースペンタアセテート
(GPAC)などに代表されるo−アセチル化物、テト
ラアセチルエチレンジアミンに代表されるN−アシル化
物、無水マレイン酸等に代表される酸無水物などが挙げ
られる。さらに、本発明者らは特開昭63−23396
9号公報、特開昭63−31566号公報、特開昭64
−68347号公報、特開平1−190654号公報等
に開示されているように、過酸化水素と反応して、第4
級アンモニウム基を有する有機過酸を生成する化合物が
漂白活性化剤として極めて優れていることを見出した。
さらに、陰イオン基を有する漂白活性化剤の例が特公昭
63−12520号公報に開示されている。
イルドな条件で過酸化水素と反応して有機過酸を生成す
る化合物であり、このため過酸化水素に対して一般的に
不安定である。この理由から通常これら漂白活性化剤は
液体漂白剤として使用することは困難であり、乾燥状態
を保つために固体状過酸塩とこれら漂白活性化剤の乾燥
粒子との混合物からなる組成物として使用されるのが一
般的である。
成物として特開昭62−230897号公報には過酸化
水素を含む酸性水溶液中に固体状の漂白活性化剤を分散
させてなる貯蔵安定性に優れ、低温で活性を示す組成物
が開示されている。しかし、この組成物は漂白活性化剤
が分散していることから貯蔵中に沈澱分離し、使用にあ
たっては趣向を著しく損なうものであった。さらにこの
組成物は、漂白活性化剤が水溶液中に保存されることに
より、徐々に分解し、使用時に満足な漂白力が得られな
いという問題があった。さらにこの組成物は漂白活性化
剤が分散して存在しており実際の漂白時に漂白活性化剤
が溶け残り、それが被漂白物に付着するとその部分の染
料が脱色するという問題があった。
色防止性に優れた漂白剤組成物を鋭意検討した結果、特
開平6−49897号公報に開示した過酸化水素、両性
界面活性剤、漂白活性化剤からなる漂白剤組成物を提供
した。しかしながらこの組成物では漂白活性化剤の貯蔵
安定性は優れているものの染料の脱色防止性がまだ不十
分であり、しかも、過酸化水素の安定性が著しく低下
し、製品形態において容器の膨れ等を引き起こすという
問題があった。
0号公報及び特開平7−228893号公報にカチオン
界面活性剤と漂白活性化剤を組み合わせた貯蔵安定性に
優れた液体漂白剤組成物を開示している。しかしながら
これらの組成物でもまだ過酸化水素の安定性は不十分で
あり、しかも貯蔵中に匂いの劣化を引き起こすという問
題があった。
び過酸化水素の両者の貯蔵安定性に極めて優れ、しかも
貯蔵中に匂いの劣化がない液体漂白剤組成物を提供する
ことにある。
た結果、特定のカチオン界面活性剤と漂白活性化剤を組
み合わせることにより上記目的を達成し得ることを見い
だし本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、過
酸化水素、漂白活性化剤、カチオン界面活性剤及び非イ
オン界面活性剤を含有する液体漂白剤組成物であって、
カチオン界面活性剤がトリアルキル3級アミンを有機酸
により中和後アルキレンオキサイドにより4級化して得
られたものであり、さらに該有機酸の総炭素数が10以下
で、しかも該有機酸単体の蒸気圧が 760mmHgになる温度
が 200℃以上であることを特徴とする液体漂白剤組成物
を提供するものである。
に説明する。
ニオン基を分子内に持つ化合物が好ましく、特に一般式
(I)で示される化合物が好ましい。
のアルキル基又はアルケニル基を示し、Y- は-SO3 - あ
るいは-COO- を示し、M+ は無機あるいは有機の陽イオ
ンを示し、n は0又は1を示す。〕 一般式(I)において、R1は上記の意味を示すが、好ま
しくは炭素数5〜15、更に好ましくは8〜14のアルキル
基である。またM+で示される陽イオンとしては、H+、ア
ルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニ
ウムイオン、アルキル置換アンモニウムイオン等の陽イ
オンが挙げられる。一般式(I)で表される漂白活性化
剤の中でさらに好ましい化合物としては、例えば次に示
すものが挙げられる。
物が特に好ましい。
は、トリアルキル3級アミン、好ましくはジ低級アルキ
ル(炭素数1〜3)モノ長鎖アルキル(炭素数6〜20)
3級アミンあるいはモノ低級アルキル(炭素数1〜3)
ジ長鎖アルキル(炭素数6〜20)3級アミンを有機酸で
中和し、次いでアルキレンオキサイド、好ましくはエチ
レンオキサイドで4級化したものを用いる。
下、好ましくは8以下、より好ましくは3〜8であり、
しかも有機酸単体の蒸気圧が760mmHg になる温度が 200
℃以上、好ましくは 220℃以上のものである。このよう
な有機酸としては具体的には、アジピン酸、安息香酸、
オクタン酸、グルタル酸、コハク酸、サリチル酸、デカ
ン酸、ノナン酸、ピルビン酸、フェニル酢酸、フタル
酸、テレフタール酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、マロン
酸、マレイン酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−トルエ
ンスルホン酸、グリコール酸、モノクロロ酢酸、クエン
酸などを挙げることができる。これらの中でも特に、p
−トルエンスルホン酸、コハク酸、クエン酸、安息香
酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、デカン酸、
オクタン酸、フタル酸、テレフタル酸が好ましい。
mmHgになる温度が 200℃に満たないものを用いて製造し
たカチオン界面活性剤を含有する場合、液体漂白剤組成
物の貯蔵中に匂いの劣化を引き起こし商品としての価値
を著しく低下させる。また、有機酸として、総炭素数が
10を越えるものを用いて製造したカチオン界面活性剤を
含有する場合、漂白活性化剤の貯蔵安定性が低下する。
また、漂白活性化剤の貯蔵安定性の面から、トリアルキ
ル3級アミンとしては総炭素数が12〜37、好ましくは14
〜33、より好ましくは14〜25のものを使用することが好
ましい。
反応は、トリアルキル3級アミンと有機酸を直接混合し
て行うか、あるいは有機酸を予め溶媒、好ましくは水に
溶解させてトリアルキル3級アミンと混合してもよい。
また、中和物に流動性がない場合には溶媒を添加して中
和反応を行ってもよい。溶媒としては水、エタノール、
イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ンあるいはアセトニトリルなどを挙げることができる。
また、本発明では非イオン界面活性剤を溶媒として使用
することもできる。用いられる非イオン界面活性剤とし
てはポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、高級脂肪酸アルカノールアミド類又はそのアルキレ
ンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキ
ルグリコシド類などが挙げられる。これらの内、特にポ
リオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
き、上記中和物とアルキレンオキサイドとを加熱混合し
て4級化する。中和物とアルキレンオキサイドのモル比
は、アルキレンオキサイド/中和物中のアミンの有機酸
塩=0.5〜5.0 が好ましく、0.9〜2.0 が更に好ましい。
また、この4級化反応においても中和反応と同様に溶媒
を使用してもよい。溶媒としては中和反応で用いたもの
を使用してもよく、また異なっていてもよい。特に本発
明の4級化反応においても上記非イオン界面活性剤を溶
媒として使用するのが好ましい。
性剤としては、下記一般式(II)で表される4級アンモ
ニウム塩が好ましい。
つが炭素数6〜20、好ましくは8〜14のアルキル基又は
アルケニル基を示し、残りが炭素数1〜3のアルキル基
又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基を示
す。また、R5はヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素数1〜10の1〜3価の飽和又は不飽和の脂肪族炭化
水素基を示すか、あるいは炭素数1〜4のアルキル基又
はヒドロキシル基で置換されていてもよいアリール基又
はアリーレン基を示す。また、R5-(X-)m の総炭素数は1
0以下であり、さらにX- は-OSO3 - 、-COO- 又は-SO3 -
から選ばれた基を示し、m は1〜3の数を示す。〕 この一般式(II)で表される4級アンモニウム塩の具体
例としては、以下の化合物が挙げられる。
数6〜20のアルキル基又はアルケニル基を示す。) 本発明に使用される非イオン界面活性剤としては、ポリ
オキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル類、
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、高
級脂肪酸アルカノールアミド類又はそのアルキレンオキ
サイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル類、アルキルグリ
コシド類などが挙げられる。これらの内特に一般式(II
I) で表される非イオン界面活性剤が好ましい。
していても良い直鎖又は分岐鎖の総炭素数10〜24のアル
キル基又はアルケニル基、あるいはアルキル基で置換さ
れていてもよい総炭素数8〜22のアリール基を示し、R7
は分岐していてもよい炭素数2〜5のアルキレン基を示
し、a 個のR7は同一でも異なっていてもよい。a はアル
キレンオキサイドの平均付加モル数を示す3〜50の数で
ある。〕 一般式(III) で表される非イオン界面活性剤のより具体
的な例としては以下の化合物が挙げられる。
剤、上記のようなカチオン界面活性剤及び非イオン界面
活性剤を必須構成成分として含有するが、過酸化水素の
含有量は 0.3〜30重量%が好ましく、0.5〜20重量%が
更に好ましく、0.5〜10重量%が特に好ましい。漂白活
性化剤の含有量は0.01〜20重量%が好ましく、 0.1〜10
重量%が更に好ましく、 0.1〜5重量%が特に好まし
い。カチオン界面活性剤の含有量は 0.1〜30重量%が好
ましく、 0.1〜20重量%が更に好ましく、 0.1〜10重量
%が特に好ましい。非イオン界面活性剤の含有量は0.05
〜50重量%が好ましく、0.1 〜30重量%が更に好まし
く、 0.5〜20重量%が特に好ましい。また、漂白活性化
剤とカチオン界面活性剤との配合割合は、重量比で漂白
活性化剤/カチオン界面活性剤=1/50〜5/1が好ま
しく、1/20〜2/1が更に好ましく、1/10〜2/1
が特に好ましい。
あると充分な漂白性能が得られ、過酸化水素そのものの
保存安定性の面から30重量%以下が好ましい。また、漂
白活性化剤の含有量は、0.01重量%以上であると充分な
漂白性能が得られ、色柄物を脱色しないようにするため
には20重量%以下が好ましい。更にカチオン界面活性剤
の含有量は、貯蔵安定性を向上させるために 0.1〜30重
量%の範囲が好ましい。また、非イオン界面活性剤の含
有量は、貯蔵安定性を向上させるために0.05重量%以上
が好ましく、組成物の粘度上昇を抑え、取扱い易くする
ために50重量%以下が好ましい。本発明においてかかる
量的な関係が満足される場合には、一層良好に本発明の
目的が達成される。
により金属封鎖剤を配合することができる。金属封鎖剤
としては (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、
エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メ
タンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩、又はポリエチレンポリア
ミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくは
アルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(5) 、(6) 及
び(7) からなる群より選ばれる少なくとも一種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも一種が
さらに好ましい。このような金属封鎖剤の量は、本発明
の液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜5重量%、好まし
くは0.01〜1重量%が望ましい。
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化物あるいは過酸化水素付
加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いるこ
とができる。さらに必要に応じてカルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ルのような再汚染防止剤などを添加することができる。
上記成分を、水中に溶解又は分散させたものであるが、
低温での液の安定化及び凍結安定性を改善したり、高温
での液分離を防止する目的でハイドロトロープ剤を配合
しても差し支えない。このようなハイドロトロープ剤と
しては、一般的には、トルエンスルホン酸塩、キシレン
スルホン酸塩などに代表される短鎖アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、エタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンな
どに代表されるアルコール及び多価アルコール等が挙げ
られる。ハイドロトロープ剤は本発明の液体漂白剤組成
物中0〜30重量%程度配合することができる。
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのよ
うな蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン
類、殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、
Na2SO4、CaCl2 )等の種々の微量添加物を適量(各々0
〜約2重量%程度)配合することができる。なお、染料
としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料
が特に好ましい。また、本発明組成物において、漂白性
能を向上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、
配合することができる。
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述の金属封鎖剤やアニオン界面活性剤
を酸の形で添加したり、必要に応じて水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて調整す
るのが良い。また、本発明の液体漂白剤組成物は、従来
公知の衣料用洗剤と混合して使用することもできる。
化水素の両者の貯蔵安定性に極めて優れ、しかも貯蔵中
に匂いの劣化がない液体漂白剤組成物を提供することが
できた。
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
取り付けた1リットルガラス製4つ口フラスコに 213g
のジメチルラウリルアミン及び 213gのポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(EO=8モル付加)を仕込み、攪
拌下50℃に加熱溶解した 172gのp−トルエンスルホン
酸(蒸気圧が760mmHgになる温度300℃以上) を約30分か
けて滴下した。30分間熟成後この中和混合物を1リット
ルオートクレーブに仕込み、窒素置換した後、70℃で徐
々にエチレンオキサイドを66g仕込んだ。70℃で2時間
熟成した後、下記式で表される化合物(c-1) を得た。 有効分63.3%、収率98%
取り付けた1リットルガラス製4つ口フラスコに 311g
のジデシルメチルアミン及び 311gのポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル(EO=8モル付加)を仕込み、攪拌
下60℃で59gのコハク酸(蒸気圧が 760mmHgになる温度
235℃) を59gのイオン交換水に溶解した水溶液を約30
分かけて滴下した。30分間熟成後、この中和混合物を1
リットルオートクレーブに仕込み、窒素置換した後、70
℃で徐々にエチレンオキサイドを66g仕込んだ。70℃で
2時間熟成した後、下記式で表される化合物(c-2) を得
た。 有効分49.8%、収率97%
メチルテトラデシルアミンを、p−トルエンスルホン酸
の代わりにオクタン酸(蒸気圧が 760mmHgになる温度 2
40℃) を用い、モル比、温度等の条件を合成例1と同一
にして、下記式で表される化合物(c-3) を合成した。 有効分58%、収率96.7%
60mmHgになる温度 118℃) を用い、モル比、温度条件を
合成例2と同一にして、下記式で表される化合物(c'-1)
を合成した。 有効分55%、収率98.1%。
気圧が 760mmHgになる温度 299℃) を用い、モル比、温
度条件を合成例3と同一にして、下記式で表される化合
物(c'-2)を合成した。 有効分57%、収率96.9%。
1) 〜(b-3) 、カチオン界面活性剤として上記合成例で
得られた化合物(c-1) 〜(c-3) 、非イオン界面活性剤と
して下記に示す化合物(d-1) 〜(d-2) 、金属封鎖剤とし
て下記に示す化合物(e-1) を、それぞれ表1及び表2に
示す配合組成(但し、カチオン界面活性剤の量は有効分
で表示した)で液体漂白剤組成物を調製し、それぞれの
貯蔵安定性、漂白性能及び匂い安定性を下記方法で評価
した。また、比較として上記比較合成例で得られた化合
物(c'-1)及び(c'-2)を使用して調製した液体漂白剤組成
物についても同様に評価した。結果を表1及び表2に示
す。なお、表1及び表2に示す配合組成は、0.5 N硫酸
水溶液によりpH2.5 に調整した。
で液体漂白剤組成物を貯蔵した後、試料組成物中の有機
過酸を生成する漂白活性化剤の量を測定し、次式により
有効漂白活性化剤残存率を算出した。
条件下で液体漂白剤組成物を貯蔵した後、試料組成物中
の過酸化水素濃度をヨウ化カリウムを使用し、チオ硫酸
ナトリウムで滴定する公知の方法(ヨードメトリー法)
により測定し、過酸化水素残存率を次式により求めた。
水溶液に表1及び表2に示す液体漂白剤組成物を40ml添
加し、下記のように調製した紅茶汚染布* を5枚ずつ15
分間浸漬させた。その後水道水ですすぎ、乾燥させ次式
によって漂白率を算出した。尚、漂白剤組成物は貯蔵前
のものと、表1及び表2に示す条件下で貯蔵後のものの
それぞれについて漂白性能を測定した。 * 紅茶汚染布の漂白率
DPで 460nmフィルターを使用して測定した。 *紅茶汚染布の調製法 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこ
し、この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸し
た。そのまま火よりおろし、約2時間程度放置して自然
乾燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、
プレス後、10cm×10cmの試験片とし、実験に供した。
件下で貯蔵後のもののそれぞれについて、匂いを評価
し、下記の基準で判定した。 ◎…全く変化していない ○…多少変化しているが全く気にならない △…匂いの変化が気になる ×…著しく異臭がする
Claims (6)
- 【請求項1】 過酸化水素、漂白活性化剤、カチオン界
面活性剤及び非イオン界面活性剤を含有する液体漂白剤
組成物であって、カチオン界面活性剤がトリアルキル3
級アミンを有機酸により中和後アルキレンオキサイドに
より4級化して得られたものであり、さらに該有機酸の
総炭素数が10以下で、しかも該有機酸単体の蒸気圧が 7
60mmHgになる温度が 200℃以上であることを特徴とする
液体漂白剤組成物。 - 【請求項2】 漂白活性化剤が一般式(I)で表される
化合物である請求項1記載の液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R1は炭素数5〜21の直鎖又は分岐のアルキル基
又はアルケニル基を示し、Y- は-SO3 - あるいは-COO-
を示し、M+ は無機あるいは有機の陽イオンを示し、n
は0又は1を示す。〕 - 【請求項3】 有機酸がp−トルエンスルホン酸、コハ
ク酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、p−ヒドロキ
シ安息香酸、デカン酸、オクタン酸、フタル酸、テレフ
タル酸から選ばれた少なくとも1種である請求項1又は
2記載の液体漂白剤組成物。 - 【請求項4】 カチオン界面活性剤が、溶媒として非イ
オン界面活性剤を用いて製造されたものである請求項1
〜3のいずれか一項に記載の液体漂白剤組成物。 - 【請求項5】 カチオン界面活性剤が一般式(II)で表
される4級アンモニウム塩である請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の液体漂白剤組成物。 【化2】 〔式中、R2〜R4はこれらの内少なくとも1つが炭素数6
〜20のアルキル基又はアルケニル基を示し、残りが炭素
数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示
す。また、R5はヒドロキシル基で置換されていてもよい
炭素数1〜10の1〜3価の飽和又は不飽和の脂肪族炭化
水素基を示すか、あるいは炭素数1〜4のアルキル基又
はヒドロキシル基で置換されていてもよいアリール基又
はアリーレン基を示す。また、R5-(X-)m の総炭素数は1
0以下であり、さらにX- は-OSO3 - 、-COO- 又は-SO3 -
から選ばれた基を示し、m は1〜3の数を示す。〕 - 【請求項6】 金属封鎖剤を含有する請求項1〜5のい
ずれか一項に記載の液体漂白剤組成物。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005504856A (ja) * | 2001-10-01 | 2005-02-17 | サンディア コーポレイション | 化学系、生物系および産業上の毒物の中和用強化製剤 |
JP2008044849A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Tokyo Univ Of Agriculture & Technology | 温度制御により水と可逆的に相溶/相分離を示すイオン液体 |
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-
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- 1996-06-26 JP JP16550496A patent/JP4498475B2/ja not_active Expired - Fee Related
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