JPH08295898A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

Info

Publication number
JPH08295898A
JPH08295898A JP21697195A JP21697195A JPH08295898A JP H08295898 A JPH08295898 A JP H08295898A JP 21697195 A JP21697195 A JP 21697195A JP 21697195 A JP21697195 A JP 21697195A JP H08295898 A JPH08295898 A JP H08295898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
component
carbon atoms
alkyl group
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21697195A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Shigemi Tsuchiya
滋美 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP21697195A priority Critical patent/JPH08295898A/ja
Publication of JPH08295898A publication Critical patent/JPH08295898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ洗剤との併用を必要とせず、塗布洗
浄した場合、油汚れのみならず紅茶シミに対しても高い
漂白力を示す液体漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 (a) H2O2又は水溶液中でH2O2を発生させ
る無機過酸化物を 0.5〜10重量%、(b) Davies氏の方法
によるHLB が5〜12であるノニオン界面活性剤を3〜30
重量%及び(c) シリコーン化合物(I)を0.0001〜1重
量%含有する液体漂白剤組成物。 【化1】 [R1及びR4はC1-5のアルキル基等、R2はC1-5のアルキル
基等、R3は-R5-(OA)p-OR6で表される基、R5はC1-5のア
ルキレン基、 AはC2-3のアルキレン基、R6はC1-5のアル
キル基、pは0〜600の数、m及びnは0〜1000の数、但
し m+n は1〜1000]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体漂白剤組成物に
関するものであり、さらに詳しくは塗布洗浄に際して高
い漂白力を有し、特に繊維製品の漂白に有用な液体漂白
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物の繊維
製品には使用できず、また特有の臭いを有していること
から、これらの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普
及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウ
ム、過ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されて
おり、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用さ
れているが、液体酸素系漂白剤は繊維製品に直接塗布で
きるなどの使いやすさから特に好まれている。
【0003】液体酸素系漂白剤は過酸化水素の安定性の
点から通常酸性条件下で保存され、実際に使用する場合
は、アルカリ洗剤等と混合しアルカリ条件にすることで
効果的に対象物の漂白が行われる。これは過酸化水素自
体の漂白力は比較的低いが、アルカリ条件下で発生する
-OOHイオンが高い漂白力を有するためである。このため
液体酸素系漂白剤を繊維製品に塗布して使用する場合、
アルカリ洗剤等と併用しなければ効果的な漂白力が得ら
れなかった。
【0004】これらの欠点を補うために液体漂白剤組成
物に各種界面活性剤が配合され、漂白力の増強が図られ
ている。例えば、特開平3−17194号では、ノニオ
ン界面活性剤及びアニオン界面活性剤を含有する液体漂
白剤組成物が開示されている。また、特開平4−213
400号には、アニオン又はノニオン界面活性剤とグル
タル酸やポリエチレングリコールなどを配合した液体漂
白剤組成物が開示されている。しかしながら、これらの
界面活性剤を配合した液体酸素系漂白剤を用いてアルカ
リ洗剤と併用せずに塗布洗浄を行うと、油汚れなどの洗
浄には効果的であるが、紅茶シミ汚れなどの高度の漂白
力が必要とされる汚れには漂白効果を示さないという欠
点があった。また、界面活性剤を多量に配合すると、液
体漂白剤組成物の粘度が著しく上昇し、取り扱いにくく
なるという欠点もあった。
【0005】本発明の目的は、アルカリ洗剤との併用を
必要とせず、塗布洗浄した場合、油汚れのみならず紅茶
シミに対しても高い漂白力を示す液体漂白剤組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意検討の結果、極めて選択された成
分を組み合わせることにより、上記目的を達成し得るこ
とを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は、下記
(a)成分を 0.5〜10重量%、 (b)成分を3〜30重量%及
び (c)成分を0.0001〜1重量%含有することを特徴とす
る液体漂白剤組成物を提供するものである。 (a) 成分:H2O2又は水溶液中でH2O2を発生させる無機過
酸化物 (b) 成分:Davies氏の方法によるHLBが5〜12である
ノニオン界面活性剤 (c) 成分:一般式(I)で表されるシリコーン化合物
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、 R1, R4:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル基
を示すか、又は炭素数1〜5のアルキル基で置換されて
いてもよいフェニル基を示すか、又は-R5-(OA)p-OR6
表される基を示す。ここで、R5基は直鎖又は分岐鎖の炭
素数1〜5のアルキレン基を示し、 A基は直鎖又は分岐
鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示し、R6基は炭素数
1〜5のアルキル基を示し、pはアルキレンオキシドの
平均付加モル数を示す0〜600 の数である。 R2:炭素数1〜5のアルキル基を示すか、又は炭素数1
〜5のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基を
示す。 R3:-R5-(OA)p-OR6で表される基を示す。ここで、R5, R
6, A, pは前記の意味を示す。 m, n:各々独立して0〜1000の数を示す。但し、 m+n
は1以上1000以下である。〕
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0010】〔(a) 成分〕本発明において、(a) 成分と
して、H2O2又は水溶液中でH2O2を発生させる無機過酸化
物が使用される。水溶液中でH2O2を発生させる無機過酸
化物としては、過炭酸ナトリウムや過ホウ酸ナトリウム
等が例示される。
【0011】〔(b) 成分〕本発明において、 (b)成分と
してDavies氏の方法によるHLBが5〜12、好ましくは
5〜11、より好ましくは 5.5〜10であるノニオン界面活
性剤が使用される。 (b)成分のDavies氏の方法によるH
LBが5より低い場合は、十分な漂白性能が得られず、
12より高い場合は組成物の粘度が上昇したり、配合成分
が分離するなどの不都合が生じる傾向となる。
【0012】尚、Davies氏の方法によるHLBは「界面
活性剤 物性・応用・化学生態学」第7版, 第24頁, 北
原文雄, 王井康勝, 早野茂夫, 原一郎編, 講談社サイエ
ンティフィック発行(1990年発行)において定義されて
いる。
【0013】(b)成分として好ましいノニオン界面活性
剤として、一般式(II)で表されるノニオン界面活性剤
が挙げられる。 R7X(BO)qY (II) 〔式中、 R7:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基もしく
はアルケニル基を示すか、又は直鎖又は分岐鎖の総炭素
数1〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基
を示す。 X: -O-基又は -COO-基を示す。 B:直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
す。 Y: H又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を示す3〜50
の数。但し、この場合において、R7, X, B, Y 及び q
は、Davies氏の方法によるHLBが5〜12であるように
選択される。〕 一般式(II)において、 B基はエチレン基又はプロピレ
ン基(好ましくは分岐型プロピレン基)を示すが、これ
らはブロック型に付加していてもよいし、ランダム型に
付加していてもよい。さらに具体的には表1に示すノニ
オン界面活性剤を挙げることができる。
【0014】
【表1】
【0015】〔(c) 成分〕本発明において、 (c)成分と
して一般式(I)で表されるシリコーン化合物が使用さ
れる。一般式(I)において、 A基はエチレン基又はプ
ロピレン基(好ましくは分岐型プロピレン基)を示す
が、これらはブロック型に付加していてもよいし、ラン
ダム型に付加していてもよい。
【0016】これらのシリコーン化合物は市販されてい
るものを使用しても差し支えない。例えば、東芝シリコ
ーン(株)製TSF451、XF3800、YF380
2や信越シリコーン(株)製KF96などのジメチルポ
リシロキサンタイプ、東芝シリコーン(株)製TSF4
33、TSF4300、YF3804などのメチルフェ
ニルポリシロキサン、信越シリコーン(株)製KF−3
55などのポリエーテル変性シリコーン、東レ・ダウコ
ウニング・シリコーン(株)製SH203等のアルキル
変性シリコーンなどが挙げられる。これらの中でもジメ
チルポリシロキサンタイプあるいはポリエーテル変性シ
リコーンが特に良好である。
【0017】〔液体漂白剤組成物〕本発明の液体漂白剤
組成物において、(a) 成分は組成物中 0.5〜10重量%、
好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1〜6重量%
配合される。また、(b) 成分は3〜30重量%、好ましく
は3〜20重量%、より好ましくは5〜20重量%配合され
る。さらに (c)成分は0.0001〜1重量%、好ましくは0.
0001〜 0.5重量%、より好ましくは0.0001〜 0.1重量%
配合される。この場合において、 (a)成分が 0.5重量%
未満では十分な漂白性能が得られず、10重量%を超える
と組成物の保存安定性が著しく低下する。また、(b) 成
分が3重量%未満では十分な漂白性能が得られず、30重
量%を超えると粘度が上昇し、取り扱いにくくなるとい
う問題が生じる。さらに (c)成分が 0.0001 重量%未満
あるいは1重量%を超えると十分な漂白性能が得られな
い。本発明においては、上記のような条件を満たすこと
により、塗布洗浄において高い漂白力を有する液体漂白
剤を得ることができる。本発明の液体漂白剤組成物の20
℃における粘度は、300cp以下、好ましくは200cp以下、
より好ましくは 100cp以下であることが望ましい。粘度
が300cp を超えると取り扱いにくくなる。
【0018】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(d)成分として漂白活性化剤を配合することができる。
その配合量は、組成物中0〜20重量%、好ましくは 0.1
〜10重量%、より好ましくは 0.1〜5重量%である。
(d)成分の配合量が20重量%を超える場合は、色柄物を
脱色する傾向がある。
【0019】漂白活性化剤としては、例えばグルコース
ペンタアセテート等に代表されるO−アセチル化物、テ
トラアセチルエチレンジアミンに代表されるN−アシル
化物、無水マレイン酸等に代表される酸無水物などが挙
げられるほか、特公昭63−12520号公報や特開平
6−316700号公報に例示されているアルカノイル
オキシベンゼンスルホン酸塩や、特開昭63−2339
69号公報、特開昭63−31566号公報、特開昭6
4−68347号公報、特開平1−190654号公報
に開示されているような過酸化水素と反応して第4級ア
ンモニウム基を有する有機過酸を生成する漂白活性化剤
などを挙げることができる。これらの漂白活性化剤の中
でも一般式(III) で表される化合物が好ましい。
【0020】
【化5】
【0021】〔式中、 R10:直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜19のアルキル基又は
アルケニル基を示す。 Z :-SO3M 又は-COOM を示す。ここで、 Mは陽イオン基
を示す。〕 これらの具体例としては、以下の化合物が挙げられる。
【0022】
【化6】
【0023】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(e)成分としてアニオン界面活性剤及びカチオン界面活
性剤から選ばれる少なくとも1種を配合することができ
る。(e) 成分の配合量は、0〜10重量%、好ましくは0.
01〜5重量%、より好ましくは0.05〜5重量%である。
(e)成分の配合量が10重量%を超える場合、組成物の粘
度が上昇し、取り扱いにくくなるという問題が生じる。
【0024】アニオン界面活性剤及びカチオン界面活性
剤の具体的例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩
類、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩類、アルキ
ル又はアルケニル硫酸塩類、オレフィンスルホン酸塩
類、アルカンスルホン酸塩類、飽和又は不飽和脂肪酸塩
類、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩類、
α−スルホ脂肪酸塩類又はα−スルホ脂肪酸エステル
類、第4級アンモニウム塩類などが挙げられる。これら
の中でも、アニオン界面活性剤としてアルキルベンゼン
スルホン酸塩類(但し、アルキル基の平均炭素数は12が
好ましい)が好ましく、カチオン界面活性剤として、一
般式(IV) で表される化合物が好ましい。
【0025】
【化7】
【0026】〔式中、 R11,R12,R13,R14:これらの基のうち少なくとも1つは
直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、残りの基は炭素数1〜3のアルキル基又
はヒドロキシアルキル基を示す。 L- :陰イオン基を示す。〕 一般式(IV) における L- としては、ハロゲン陰イオ
ン、アルキルサルフェート、脂肪酸陰イオンが例示され
る。これらの具体例として、次の一般式 (IV−1) 又は
(IV −2) で表される化合物が挙げられる。
【0027】
【化8】
【0028】〔式中、 R11-1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜20のアルキル基を
示す。 R12-1:炭素数1〜3のアルキル基を示す。 L1-:ハロゲン陰イオン、アルキルサルフェート(アル
キル基は炭素数1〜3)又は脂肪酸陰イオンを示す。〕
【0029】
【化9】
【0030】〔式中、 R11-1,R12-1,L1-:前記の意味を示す。 R14-1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜20のアルキル基を
示す。〕 さらに本発明の液体漂白剤組成物には、 (f)成分として
金属封鎖剤を配合することができる。金属封鎖剤として
は、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2 −
トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −
ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホ
ン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカ
ノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノール
アミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩又はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリ
エチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしく
はそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(5) 、(6) 及
び(7) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも1種が
さらに好ましい。このような金属封鎖剤の量は、本発明
の液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜5重量%、好まし
くは0.01〜1重量%が望ましい。
【0031】本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分の
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化物あるいは過酸化水素付
加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いるこ
とができる。さらに必要に応じてカルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ルのような再汚染防止剤などを添加することができる。
【0032】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
上記 (a)成分〜 (c)成分、又は(a)成分〜 (f)成分を、
水中に溶解又は分散させたものであるが、低温での液の
安定化及び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を
防止する目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支
えない。このようなハイドロトロープ剤としては、一般
的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩
などに代表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、
エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリンなどに代表され
るアルコール及び多価アルコール等が挙げられる。ハイ
ドロトロープ剤は本発明の液体漂白剤組成物中0〜30重
量%程度配合することができる。
【0033】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
【0034】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのよ
うな蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
【0035】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、組
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
【0036】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、殺菌剤、紫外
線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、Na2SO4、CaCl2
等の種々の微量添加物を適量(各々0〜約2重量%程
度)配合することができる。なお、染料としては、酸性
溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料が特に好まし
い。また、本発明組成物において、漂白性能を向上させ
るため、従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プ
ロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、配合すること
ができる。
【0037】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述の金属封鎖剤やアニオン界面活性剤
を酸の形で添加したり、必要に応じて水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて調整す
るのが良い。また、本発明の液体漂白剤組成物は、従来
公知の衣料用洗剤と混合して使用することもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、アルカリ洗剤との併用
を必要とせず、塗布洗浄した場合、油汚れのみならず紅
茶シミに対しても高い漂白力を示す液体漂白剤組成物を
提供することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0040】実施例1〜8及び比較例1〜5 (a) 成分としてH2O2、 (b)成分として下記化合物(b-1)
〜(b-5) 、 (c)成分として下記化合物(c-1)〜(c-2) 、
(d) 成分として下記化合物(d-1) 〜(d-2) 、(e)成分と
して下記化合物(e-1) 〜(e-2) 、(f) 成分として下記化
合物(f-1) 、及びその他の成分として下記化合物(b'-1)
〜(b'-3)を用い、それぞれ表2及び表3に示す配合組成
で液体漂白剤組成物を調製した。得られた液体漂白剤組
成物について、それぞれの漂白性能を下記方法で測定
し、また、20℃における粘度を東京計器(株)製B型粘
度計で測定した。結果を表2及び表3に示した。なお、
表2及び表3に示す配合組成物は、 0.5N硫酸水溶液に
よりpH2に調整した。
【0041】(b) 成分 C12H25O(CH2CH2O)10H (b-1) HLB 6.50 C18H37O(CH2CH2O)35H (b-2) HLB 11.90 C10H21O(CH2CH2O)6CH3 (b-3) HLB 5.06 C11H23COO(CH2CH2O)15H (b-4) HLB 9.13 C15H31COO(CH2CH2O)10CH3 (b-5) HLB 5.10 (c) 成分 東芝シリコーン(株)製 TSF451 (c-1) 東芝シリコーン(株)製 KF355 (c-2) (d) 成分
【0042】
【化10】
【0043】(e) 成分 LAS−S (e-1) (直鎖アルキル(平均炭素数12)ベンゼンスルホン酸ソ
ーダ)
【0044】
【化11】
【0045】(f) 成分
【0046】
【化12】
【0047】その他の成分 C12H25O(CH2CH2O)4H (b'-1) HLB 4.50 C10H21O(CH2CH2O)3CH3 (b'-2) HLB 4.07 C17H35COO(CH2CH2O)35H (b'-3) HLB 12.89 <漂白性能の測定法>下記のように調製した紅茶汚染布
5枚にそれぞれ表2及び表3に示す液体漂白剤組成物を
0.5mlずつ塗布した。10分間放置後水道水ですすぎ、乾
燥させて次式によって漂白率を算出した。 紅茶汚染布の漂白率
【0048】
【数1】
【0049】反射率は日本電色工業(株)製NDR-101
DPで 460nmフィルターを使用して測定した。 (紅茶汚染布の調製法)日東紅茶(黄色パッケージ)80
gを3リットルのイオン交換水にて約15分間煮沸後、糊
抜きしたさらし木綿でこし、この液に木綿金布#2003を
浸し、約15分間煮沸した。そのまま火よりおろし、約2
時間程度放置後自然乾燥させ、洗液に色がつかなくなる
まで水洗し、脱水、プレス後、10cm×10cmの試験片と
し、実験に供した。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/08 C11D 3/08 3/20 3/20 3/30 3/30 3/33 3/33 3/34 3/34 3/36 3/36 3/37 3/37 3/39 3/39 17/08 17/08 (72)発明者 土屋 滋美 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記 (a)成分を 0.5〜10重量%、 (b)成
    分を3〜30重量%及び (c)成分を0.0001〜1重量%含有
    することを特徴とする液体漂白剤組成物。 (a) 成分:H2O2又は水溶液中でH2O2を発生させる無機過
    酸化物 (b) 成分:Davies氏の方法によるHLBが5〜12である
    ノニオン界面活性剤 (c) 成分:一般式(I)で表されるシリコーン化合物 【化1】 〔式中、 R1, R4:同一又は異なって、炭素数1〜5のアルキル基
    を示すか、又は炭素数1〜5のアルキル基で置換されて
    いてもよいフェニル基を示すか、又は-R5-(OA)p-OR6
    表される基を示す。ここで、R5基は直鎖又は分岐鎖の炭
    素数1〜5のアルキレン基を示し、 A基は直鎖又は分岐
    鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示し、R6基は炭素数
    1〜5のアルキル基を示し、pはアルキレンオキシドの
    平均付加モル数を示す0〜600 の数である。 R2:炭素数1〜5のアルキル基を示すか、又は炭素数1
    〜5のアルキル基で置換されていてもよいフェニル基を
    示す。 R3:-R5-(OA)p-OR6で表される基を示す。ここで、R5, R
    6, A, pは前記の意味を示す。 m, n:各々独立して0〜1000の数を示す。但し、 m+n
    は1以上1000以下である。〕
  2. 【請求項2】 (b)成分が、一般式(II)で表されるノ
    ニオン界面活性剤である請求項1記載の液体漂白剤組成
    物。 R7X(BO)qY (II) 〔式中、 R7:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基もしく
    はアルケニル基を示すか、又は直鎖又は分岐鎖の総炭素
    数1〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基
    を示す。 X: -O-基又は -COO-基を示す。 B:直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
    す。 Y: H又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を示す3〜50
    の数。但し、この場合において、R7, X, B, Y 及び q
    は、Davies氏の方法によるHLBが5〜12であるように
    選択される。〕
  3. 【請求項3】 さらに (d)成分として、漂白活性化剤を
    含有する請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 漂白活性化剤が、一般式(III) で表され
    る化合物である請求項3記載の液体漂白剤組成物。 【化2】 〔式中、 R10:直鎖又は分岐鎖の炭素数5〜19のアルキル基又は
    アルケニル基を示す。 Z :-SO3M 又は-COOM を示す。ここで、 Mは陽イオン基
    を示す。〕
  5. 【請求項5】 さらに (e)成分として、アニオン界面活
    性剤及びカチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1
    種を含有する請求項1〜4のいずれかの項記載の液体漂
    白剤組成物。
  6. 【請求項6】 アニオン界面活性剤が、アルキルベンゼ
    ンスルホン酸塩である請求項5記載の液体漂白剤組成
    物。
  7. 【請求項7】 カチオン界面活性剤が、一般式(IV) で
    表される化合物である請求項5記載の液体漂白剤組成
    物。 【化3】 〔式中、 R11,R12,R13,R14:これらの基のうち少なくとも1つは
    直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜20のアルキル基又はアルケ
    ニル基を示し、残りの基は炭素数1〜3のアルキル基又
    はヒドロキシアルキル基を示す。 L- :陰イオン基を示す。〕
  8. 【請求項8】 さらに (f)成分として、金属封鎖剤を含
    有する請求項1〜7のいずれかの項記載の液体漂白剤組
    成物。
  9. 【請求項9】 20℃における粘度が 300cp以下である請
    求項1〜8のいずれかの項記載の液体漂白剤組成物。
JP21697195A 1995-02-27 1995-08-25 液体漂白剤組成物 Pending JPH08295898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21697195A JPH08295898A (ja) 1995-02-27 1995-08-25 液体漂白剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-38155 1995-02-27
JP3815595 1995-02-27
JP21697195A JPH08295898A (ja) 1995-02-27 1995-08-25 液体漂白剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08295898A true JPH08295898A (ja) 1996-11-12

Family

ID=26377359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21697195A Pending JPH08295898A (ja) 1995-02-27 1995-08-25 液体漂白剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08295898A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11349983A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Asahi Denka Kogyo Kk 洗浄剤
JP2003503581A (ja) * 1999-06-24 2003-01-28 イーコラブ インコーポレイティド 複合有機または油性汚れ除去のための洗剤組成物
JP2006160955A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2006233223A (ja) * 2001-03-26 2006-09-07 Procter & Gamble Co 漂白剤及びシリコーングリコールを含む組成物
JP2007106904A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kao Corp 液体漂白剤組成物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11349983A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Asahi Denka Kogyo Kk 洗浄剤
JP2003503581A (ja) * 1999-06-24 2003-01-28 イーコラブ インコーポレイティド 複合有機または油性汚れ除去のための洗剤組成物
JP2006233223A (ja) * 2001-03-26 2006-09-07 Procter & Gamble Co 漂白剤及びシリコーングリコールを含む組成物
JP2006160955A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2007106904A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kao Corp 液体漂白剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3670802B2 (ja) 増粘された液体漂白剤組成物
JP3330200B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JPH08295898A (ja) 液体漂白剤組成物
JP3874832B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3751399B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP2736040B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JPH08295897A (ja) 液体漂白剤組成物
JPH08100196A (ja) 液体漂白剤組成物
JP3583547B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3410880B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3522942B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JPH0959675A (ja) 液体漂白剤組成物
JPH04332796A (ja) 漂白剤及び漂白洗浄剤組成物
JPH0734094A (ja) 液体漂白剤組成物
JP2010132759A (ja) 2剤型液体漂白剤
JP3330216B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3425227B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP4498475B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP2004204127A (ja) 2剤型液体漂白剤
JP2813114B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3558778B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JPH09217090A (ja) 液体漂白剤組成物
JP3330226B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JP3499065B2 (ja) 液体漂白剤組成物
JPH08120295A (ja) 液体漂白剤組成物