JPH09217090A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

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JPH09217090A
JPH09217090A JP8022367A JP2236796A JPH09217090A JP H09217090 A JPH09217090 A JP H09217090A JP 8022367 A JP8022367 A JP 8022367A JP 2236796 A JP2236796 A JP 2236796A JP H09217090 A JPH09217090 A JP H09217090A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
component
alkyl group
weight
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JP8022367A
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English (en)
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Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分に満足できるような高い漂白力を持ち、
しかも貯蔵安定性に極めて優れた液体漂白剤組成物の提
供。 【解決手段】 過酸化水素 0.1〜30重量%、非イオン又
はカチオン界面活性剤0.1〜50重量%、漂白活性化剤
(1)0.05〜20重量%、及び分子内に水酸基を3〜6個
有し、隣接する2個の水酸基間に炭素原子が2〜5個存
在する多価アルコール 0.1〜20重量%を含有する液体漂
白剤組成物。 【化1】 〔R1は総炭素数5〜19のアルキル基等、Y は-SO3M 又は
-COOM 、M はH あるいは陽イオン基を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体漂白剤組成物に
関するものであり、さらに詳しくは高い漂白効果を有
し、しかも貯蔵安定性に優れた液体漂白剤組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】漂白剤
は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系
漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物に使用
できず、また特有の臭いを有していることから、これら
の欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。
この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ほう酸
ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また過
酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されているが、
液体酸素系漂白剤は衣類等の繊維製品に直接塗布できる
などの使い易さから特に好まれている。
【0003】しかしながら、過酸化水素等の液体酸素系
漂白剤は塩素系漂白剤に比べて漂白力が低いことから、
液体酸素系漂白剤の漂白効果を向上させるために漂白活
性化剤を利用する研究がなされている。特開昭61−2308
97号公報には過酸化水素を含む酸性水溶液中に固体状の
漂白活性化剤を分散させてなる貯蔵安定性に優れ、低温
で活性を示す組成物が開示されている。しかし、この組
成物は漂白活性化剤が分散状態であることから、貯蔵中
に漂白活性化剤が沈澱分離し、商品における外観を著し
く損なうものであった。さらにこの組成物には、漂白活
性化剤が水溶液中に保存されることにより、徐々に分解
し、使用時に満足な漂白力が得られないという問題があ
った。また、WO9411475 では2種の非イオン界面活性
剤に漂白活性化剤であるアセチルクエン酸トリエチルを
可溶化させて安定化した液体漂白剤組成物が開示されて
いる。また、特開平7−3293号公報では漂白活性化剤で
あるアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩を非イオ
ン界面活性剤に可溶化させて安定化した液体漂白剤組成
物が開示されている。しかしながらこれらは、漂白活性
化剤の貯蔵安定性において十分に満足されるものではな
く、保存中に徐々に分解し、使用時に満足できる漂白力
が得られないという問題があった。
【0004】本発明者らはこれらの欠点を克服させるた
めに鋭意検討した結果、特開平6−207196号公報及び特
開平7−82592 号公報等に貯蔵安定性に優れしかも高い
漂白効果を有する液体漂白剤組成物を開示した。しかし
ながら、これらの組成物においてもまだ漂白力は十分満
足されるものではなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、十分に満足でき
るような高い漂白力を持ち、しかも貯蔵安定性に極めて
優れた液体漂白剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、特定の多価アルコー
ルを組み合わせることにより、上記課題を解決し得るこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、下記(a) 成分を 0.1〜
30重量%、(b) 成分を 0.1〜50重量%、(c) 成分を0.05
〜20重量%、及び(d) 成分を 0.1〜20重量%含有するこ
とを特徴とする液体漂白剤組成物を提供するものであ
る。
【0008】(a) 過酸化水素 (b) 非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤からな
る群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤 (c) 一般式(1)で表される漂白活性化剤
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1はエステル結合、アミド結合あ
るいはエーテル結合で中断していてもよい、直鎖又は分
岐鎖の総炭素数5〜19のアルキル基又はアルケニル基を
示し、Y は-SO3M 又は-COOM で表される基を示す。ここ
でM はH あるいは陽イオン基を示す。〕 (d) 分子内に水酸基を3〜6個有し、隣接する2個の水
酸基間に炭素原子が2〜5個存在する多価アルコール
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。 〔(a) 成分〕本発明において、(a) 成分として過酸化水
素が使用される。
【0012】〔(b) 成分〕本発明の(b) 成分としては、
非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤からなる群
より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を使用する。
(b) 成分として用いられる非イオン界面活性剤として
は、一般式(2)で表される化合物が好ましい。
【0013】R2-(OA)n-OX (2) 〔式中、R2は炭素数6〜20、好ましくは8〜18、更に好
ましくは8〜14の直鎖アルキル基又はアシル基、特に好
ましくはアルキル基を示し、A は直鎖又は分岐鎖の炭素
数2〜3のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプ
ロピレン基、更に好ましくはエチレン基を示し、n 個の
A は同一でも異なっていてもよい。n はアルキレンオキ
サイドの平均付加モル数を示す2〜20、好ましくは2〜
15、更に好ましくは3〜15の数である。X はH 又は炭素
数1〜5のアルキル基、好ましくはH 又はメチル基を示
す。〕 このような非イオン界面活性剤の具体例としては以下の
化合物が挙げられる。
【0014】 C8H17-(OC2H4)n-OH C10H21-(OC2H4)n-OH C12H25-(OC2H4)n-OH C14H29-(OC2H4)n-OH C16H33-(OC2H4)n-OH C18H37-(OC2H4)n-OH C8H17-(OC2H4)n-OCH3 C10H21-(OC2H4)n-OCH3 C12H25-(OC2H4)n-OCH3 C14H29-(OC2H4)n-OCH3 C16H33-(OC2H4)n-OCH3 C18H37-(OC2H4)n-OCH3 C7H15CO-(OC2H4)n-OH C9H19CO-(OC2H4)n-OH C11H23CO-(OC2H4)n-OH C13H27CO-(OC2H4)n-OH C15H31CO-(OC2H4)n-OH C17H35CO-(OC2H4)n-OH C7H15CO-(OC2H4)n-OCH3 C9H19CO-(OC2H4)n-OCH3 C11H23CO-(OC2H4)n-OCH3 C13H27CO-(OC2H4)n-OCH3 C15H31CO-(OC2H4)n-OCH3 C17H35CO-(OC2H4)n-OCH3 (上記一連の式中、n は前記の意味を示す。) また、(b) 成分として用いられるカチオン界面活性剤と
しては、一般式(3)で表される化合物が好ましい。
【0015】
【化4】
【0016】〔式中、R3〜R6は、これらの内少なくとも
1種が直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜20、好ましくは8〜
18、更に好ましくは10〜16のアルキル基もしくはアルケ
ニル基を示し、残りが炭素数1〜5、好ましくは1〜3
のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基を示す。ま
た、R7は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜14、好ましくは1
〜12のアルキル基を示すか、炭素数1〜10、好ましくは
1〜5のアルキル基で置換されていてもよいアリール基
を示す。また、 T- は-OSO3 - 、-COO- 又は-SO3 -から選
ばれる陰イオン基、好ましくは-OSO3 - を示す。〕 このようなカチオン界面活性剤の具体的例としては以下
の化合物が挙げられる。
【0017】
【化5】
【0018】〔(c) 成分〕本発明において、(c) 成分と
して、前記一般式(1)で表される漂白活性化剤が使用
される。
【0019】一般式(1)において、R1はエステル結
合、アミド結合あるいはエーテル結合で中断していても
よい、直鎖又は分岐鎖の総炭素数5〜19のアルキル基又
はアルケニル基を示すが、好ましくは炭素数7〜18、よ
り好ましくは7〜14のアルキル基又はアルケニル基、更
に好ましくはアルキル基である。また、Y は-SO3M 又は
-COOM (M は前記の意味を示す。)で表される基を示す
が、Y が-SO3M の場合はM は陽イオンであることが好ま
しく、Y が-COOM の場合はM はH であることが好まし
い。また、陽イオンとしては、Na, K 等のアルカリ金
属、Ca等のアルカリ土類金属、アンモニウム等が挙げら
れ、アルカリ金属が特に好ましい。
【0020】一般式(1)で表される漂白活性化剤の具
体例としては以下の化合物が挙げられる。
【0021】
【化6】
【0022】〔(d) 成分〕本発明におい、(d) 成分とし
て、分子内に水酸基を3〜6個有し、隣接する2個の水
酸基間に炭素原子が2〜5個存在する多価アルコールが
使用される。なおこの多価アルコールの隣接する2個の
水酸基間には炭素原子以外に酸素原子又は窒素原子が存
在していてもよい。このような多価アルコールの具体例
としては、トリエタノールアミン、グリセリン、ペンタ
エリスリトールや、グルコース、フルクトース、マンノ
ース、ガラクトース、グルコン酸、ソルビトール、グル
カン酸、マンノン酸、マンニトール、マンナル酸などの
単糖類が挙げられ、これらの中でも特に、グリセリン、
グルコース、ソルビトールが好ましい。
【0023】〔液体漂白剤組成物〕本発明の液体漂白剤
組成物は、(a) 成分の過酸化水素を 0.1〜30重量%、好
ましくは 0.5〜20重量%、より好ましくは1〜10重量
%、(b) 成分の界面活性剤を0.1〜50重量%、好ましく
は 0.1〜30重量%、より好ましくは 0.3〜20重量%、
(c) 成分の漂白活性化剤を0.05〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、より好ましくは 0.1〜5重量%、(d)
成分の多価アルコールを 0.1〜20重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、より好ましくは 0.5〜10重量%含有す
る。
【0024】(a) 成分の含有量が 0.1重量%未満では十
分な漂白性能が得られず、30重量%を越えると貯蔵安定
性が著しく低下する。(b) 成分の含有量が 0.1重量%未
満では、貯蔵安定性が著しく低下し、50重量%を越える
場合、粘度が上昇し取り扱いにくくなるという問題が生
じる。(c) 成分の含有量が0.05重量%未満では十分な漂
白性能が得られず、20重量%を越えると可溶化できず沈
澱が形成し、商品としての外観を著しく損なう。(d) 成
分の含有量が 0.1重量%未満では満足できる漂白効果が
得られず、20重量%を越えると貯蔵安定性が低下する。
【0025】本発明ではこのような組成物を形成させる
ことにより、貯蔵安定性に優れしかも高い漂白効果を持
つ液体漂白剤組成物を提供することができる。
【0026】さらに本発明の液体漂白剤組成物には、
(e) 成分として金属イオン封鎖剤を配合することができ
る。金属イオン封鎖剤としては、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、
エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メ
タンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩 (3) アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アコニット
酸、メタクリル酸、フマル酸、2−ヒドロキシアクリル
酸、シトラコン酸等のホモポリマーあるいはこれらの2
種以上のコポリマーであり、平均分子量が 500〜100000
で、これらのカルボキシル基の一部又は全部がアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はアル
カノールアミン塩になっていてもよいポリカルボン酸類 (4) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩 (5) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (6) ニトリロ三酢酸、イミノジ酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (7) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (8) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 等が挙げられる。これらの中で上記(2) 、(3) 、(6) 及
び(8) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも一種が
さらに好ましい。このような金属イオン封鎖剤の量は、
本発明の液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜30重量%が
好ましく、より好ましくは 0.1〜20重量%である。
【0027】本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分の
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化物あるいは過酸化水素付
加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いるこ
とができる。さらに必要に応じてカルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ルのような再汚染防止剤などを添加することができる。
【0028】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
上記(a) 成分〜(d) 成分、又は(a)成分〜(e) 成分を、
水中に溶解又は分散させたものであるが、低温での液の
安定化及び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を
防止する目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支
えない。このようなハイドロトロープ剤としては、一般
的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩
などに代表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩等
が挙げられる。ハイドロトロープ剤は本発明の液体漂白
剤組成物中0〜30重量%程度配合することができる。
【0029】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
【0030】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのよ
うな蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
【0031】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、組
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、カルボキシメチルセルロース誘導体、
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといっ
た合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザン
といった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムとい
った水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
【0032】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン
類、殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、
Na2SO4、CaCl2 )等の種々の微量添加物を適量(各々0
〜約2重量%程度)配合することができる。なお、染料
としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料
が特に好ましい。また、本発明組成物において、漂白性
能を向上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、
配合することができる。
【0033】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述の金属イオン封鎖剤や陰イオン界面
活性剤を酸の形で添加したり、必要に応じて水酸化ナト
リウムや水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて
調整するのが良い。また、本発明の液体漂白剤組成物
は、従来公知の衣料用洗剤と混合して使用することもで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、優れた貯蔵安定性を有
し、しかも高い漂白効果を示す液体漂白剤組成物を提供
することができる。
【0035】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0036】実施例1〜6及び比較例1〜6 (a) 成分の過酸化水素、(b) 成分として下記(b-1) 〜(b
-4) に示す非イオン界面活性剤、(b-5) 〜(b-7) に示す
カチオン界面活性剤、(c) 成分として下記(c-1) 〜(c-
4) に示す漂白活性化剤、(d) 成分として下記(d-1) 〜
(d-3) に示す多価アルコール、(e) 成分として下記(e-
1) に示す金属イオン封鎖剤を用い、表1及び表2に示
す配合組成で液体漂白剤組成物を調製した。得られた液
体漂白剤組成物について、下記方法により貯蔵安定性及
び漂白性能を測定した。結果を表1及び表2に示した。
尚、表1及び2に示す各液体漂白剤組成物は 0.5N硫酸
水溶液でpH2〜2.5 に調整した。
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】(d) 成分 (d-1) グルコース (d-2) グリセリン (d-3) ソルビトール
【0040】
【化9】
【0041】<貯蔵安定性の評価法>表1及び2に示す
条件下で液体漂白剤組成物を貯蔵した後、試料組成物中
の有機過酸を生成する漂白活性化剤の量を測定し、次式
により有効漂白活性化剤残存率を算出した。
【0042】
【数1】
【0043】<漂白性能の測定法>0.0833%市販の弱ア
ルカリ洗剤水溶液2リットルに表1及び2に示す液体漂
白剤組成物を40ml添加し、下記のように調製した紅茶汚
染布及びカレー汚染布を5枚ずつ15分間浸漬させた。そ
の後十分水道水ですすぎ、乾燥させて次式によって漂白
率を算出した。 紅茶及びカレー汚染布の漂白率
【0044】
【数2】
【0045】反射率は日本電色工業(株)製NDR-101
DPで 460nmフィルターを使用して測定した。
【0046】・紅茶汚染布の調製法 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、糊抜きしたさらし木綿でこ
し、この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸し
た。そのまま火よりおろし、約2時間程度放置後自然乾
燥させ、洗液に色がつかなくなるまで水洗し、脱水、プ
レス後、10cm×10cmの試験片とし、実験に供した。
【0047】・カレー汚染布の調製法 大塚製薬(株)製ボンカレーを80℃/30分加熱後ザルで
濾過し、固形物を除去した液に木綿金布#2003を浸し、
約15分間加熱した。そのまま2時間ほど放置後、液より
布を取り出し、余分な液を取り除いて自然乾燥した。プ
レス後、10cm×10cmの試験片として実験に供した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a) 成分を 0.1〜30重量%、(b) 成
    分を 0.1〜50重量%、(c) 成分を0.05〜20重量%、及び
    (d) 成分を 0.1〜20重量%含有することを特徴とする液
    体漂白剤組成物。 (a) 過酸化水素 (b) 非イオン界面活性剤及びカチオン界面活性剤からな
    る群より選ばれる少なくとも1種の界面活性剤 (c) 一般式(1)で表される漂白活性化剤 【化1】 〔式中、R1はエステル結合、アミド結合あるいはエーテ
    ル結合で中断していてもよい、直鎖又は分岐鎖の総炭素
    数5〜19のアルキル基又はアルケニル基を示し、Y は-S
    O3M 又は-COOM で表される基を示す。ここでM はH ある
    いは陽イオン基を示す。〕 (d) 分子内に水酸基を3〜6個有し、隣接する2個の水
    酸基間に炭素原子が2〜5個存在する多価アルコール
  2. 【請求項2】 (b) 成分が一般式(2)で表される非イ
    オン界面活性剤である請求項1記載の液体漂白剤組成物 R2-(OA)n-OX (2) 〔式中、R2は炭素数6〜20の直鎖アルキル基又はアシル
    基を示し、A は直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキ
    レン基を示し、n 個のA は同一でも異なっていてもよ
    い。n はアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す
    2〜20の数である。X はH 又は炭素数1〜5のアルキル
    基を示す。〕
  3. 【請求項3】 (b) 成分が一般式(3)で表されるカチ
    オン界面活性剤である請求項1記載の液体漂白剤組成
    物。 【化2】 〔式中、R3〜R6は、これらの内少なくとも1種が直鎖又
    は分岐鎖の炭素数8〜20のアルキル基もしくはアルケニ
    ル基を示し、残りが炭素数1〜5のアルキル基あるいは
    ヒドロキシアルキル基を示す。また、R7は直鎖又は分岐
    鎖の炭素数1〜14のアルキル基を示すか、炭素数1〜10
    のアルキル基で置換されていてもよいアリール基を示
    す。また、 T- は-OSO3 - 、-COO- 又は-SO3 -から選ばれ
    る陰イオン基を示す。〕
  4. 【請求項4】 (d) 成分が、グリセリン、グルコース及
    びソルビトールからなる群より選ばれる少なくとも1種
    である請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体漂白剤
    組成物。
  5. 【請求項5】 (e) 成分として、金属イオン封鎖剤を含
    有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体漂白剤
    組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007106904A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kao Corp 液体漂白剤組成物
JP2010150360A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
WO2012144254A1 (ja) 2011-04-22 2012-10-26 花王株式会社 液体洗浄剤組成物

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