JP5089918B2 - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体漂白剤組成物に関する。
現在、衣料用の酸素系液体漂白剤は、過酸化水素が漂白基剤として使用されている。その際、より高い漂白効果を得るために、NOBS(ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸)、LOBS(ラウリルオキシベンゼンスルホン酸)、DOBA(デカノイルオキシ安息香酸)などの漂白活性化剤が、過酸化水素と共に併用されている。
これらの漂白活性化剤は、弱アルカリ性以上のpHにおいて過酸化水素と反応することにより漂白効果の高い有機過酸を発生し、この有機過酸が食べこぼしによるシミ汚れや衣類の黄ばみに対して効果的であることが知られている。しかしながら、漂白活性化剤は、弱アルカリ性以上のpH液体中において非常に不安定であるため、安定化のために種々検討が成されている。特許文献1には、漂白活性化剤と界面活性剤の相互作用による安定化方法が開示されており、特許文献2〜5には酸性条件下での陽イオン界面活性剤による安定化効果が記載されている。
特許2669590号公報 特開平7−216390号公報 特開平7−228893号公報 特開平7−305094号公報 特開平8−35170号公報
液体漂白剤の製品pHを弱酸性以上に調整することは、漂白活性化剤の漂白効果を十分発揮できるため非常に有効であるが、過酸化水素はpHの上昇に伴い過酸化水素アニオンを生成し、漂白活性化剤の安定性を著しく低下させるため、貯蔵安定性上問題である。
弱酸性以上のpHにおける漂白活性化剤の安定性を向上させるためには、製品中の非イオン界面活性剤や溶剤を増量することが有効であるが、各温度において白濁や分離を起こさない良好な溶液状態を保持することは困難であり、また長期間保存による漂白活性化剤の安定性も満足できるものではない。
従って本発明の課題は、長期間漂白効果を維持しつつ良好な溶液状態を保つことのできる液体漂白剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物〔以下、(a)成分という〕0.1〜30質量%、(b)非イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕10〜80質量%、(c)下記一般式(1)で表され重量平均分子量が100〜15,000であるポリオキシアルキレンエーテル〔以下、(c)成分という〕0.5〜70質量%、(d)漂白活性化剤〔以下、(d)成分という〕0.1〜10質量%を含有し、(b)成分と(c)成分の合計含有量が45〜90質量%である液体漂白剤組成物に関する。
HO−[(C24O)l/(C36O)m]−H (1)
〔式中、lは平均付加モル数1〜300の数、mは平均付加モル数0〜50の数を示す。〕
本発明によれば、長期間漂白効果を維持しつつ良好な溶液状態を保つことのできる液体漂白剤組成物が提供される。
[(a)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(a)成分として過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物を含有する。水中で過酸化水素を生成する化合物としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられる。(a)成分の過酸化水素としての含有量は、液体漂白剤組成物中に0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、更に好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは1〜10質量%である。このような範囲において優れた漂白効果を得ることができる。
[(b)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(b)成分として、非イオン界面活性剤を含有する。非イオン界面活性剤としては、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤(b1)、一般式(3)で表される非イオン界面活性剤(b2)が挙げられる。
1−O−[(C24O)p/(C36O)q]−H (2)
〔式中、R1は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18、より好ましくは10〜16の一級アルコールより水酸基を除いた残基、好ましくはアルキル基及び/又はアルケニル基を示す。pは平均付加モル数1〜30、好ましくは2〜25、より好ましくは4〜20の数、qは平均付加モル数0〜20、好ましくは0〜10、より好ましくは0〜5の数を示す。〕
2−O−[(C24O)r/(C36O)s]−H (3)
〔式中、R2は平均炭素数8〜20、好ましくは10〜18、より好ましくは10〜16の二級アルコールより水酸基を除いた残基、好ましくはアルキル基及び/又はアルケニル基を示す。rは平均付加モル数1〜30、好ましくは2〜20、より好ましくは4〜10の数、sは平均付加モル数0〜20、好ましくは0〜10、より好ましくは0〜5の数を示す。〕
(b)成分として、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤(b1)と一般式(3)で表される非イオン界面活性剤(b2)とを含有することが好ましい。その場合、(b1)/(b2)の質量比は、0.2〜5、更に0.2〜4、特に0.3〜3であることが、配合組成物の透明均一性を保持する観点から好ましい。
(b)成分の含有量は、液体漂白剤組成物中に10〜80質量%、好ましくは12〜75質量%、更に好ましくは15〜70質量%、特に好ましくは20〜65質量%である。このような範囲において優れた洗浄効果及び漂白効果を得ることができる。
なお、一般式(2)及び一般式(3)においては、EO(C24O)とPO(C36O)とはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
[(c)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(c)成分として、下記一般式(1)で表される重量平均分子量が100〜15,000、好ましくは150〜15,000、より好ましくは200〜10,000であるポリオキシアルキレンエーテルを含有する。
HO−[(C24O)l/(C36O)m]−H (1)
〔式中、lは平均付加モル数1〜300、好ましくは2〜200、より好ましくは5〜100の数、mは平均付加モル数0〜50、好ましくは0〜35、より好ましくは0〜25の数を示す。〕
(c)成分の含有量は、液体漂白剤組成物中に0.5〜70質量%、好ましくは1〜65質量%、更に好ましくは15〜60質量%、特に好ましくは25〜55質量%である。このような範囲において漂白活性化剤の優れた貯蔵安定性を得ることができる。なお、一般式(1)においては、EO(C24O)とPO(C36O)とはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
本発明の液体漂白剤組成物では、漂白活性化剤の安定性の観点から、(b)成分と(c)成分の合計含有量が45〜90質量%、好ましくは50〜85質量%、より好ましくは55〜80質量%である。
更に、(b)成分/(c)成分の質量比は、漂白活性化剤の安定性の観点から、好ましくは0.14〜160、より好ましくは0.2〜80、特に好ましくは0.25〜45である。
[(d)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(d)成分として漂白活性化剤を含有する。
本明細書中において、漂白活性化剤とは、無機過酸化物と反応することで有機過酸を生成する化合物を意味する。本発明の漂白活性化剤としては、以下の一般式で表されるエステル結合を有する化合物が挙げられる。
3−C(=O)−LG (4)
〔式中、R3は、炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、アリール基、又はアルキル基(炭素数1〜8)置換アリール基である。LGは脱離基である。〕
式中、R3は、好ましくは炭素数6〜13の分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基であり、具体的には以下の基が挙げられる。
Figure 0005089918
−O−R’−(O)p−SO3 -及び−O−R’−(O)p−SO3M(ここでR’はアルキレン基、pは0又は1、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属を表す。)が挙げられる。なお、R’のアルキレン基は、炭素数1〜5が好ましい。
本発明の好ましい(d)成分として、カルボニル炭素に対してα位又はβ位に側鎖を有する総炭素数6〜13のアルカノイル基を有する漂白活性化剤を使用し得る。このような漂白活性化剤は、アルカノイル基が直鎖である漂白活性化剤と比較して、弱酸性領域における貯蔵安定性の向上を確保できることから、より高い漂白効果及び高い洗浄効果を液体漂白剤組成物に付与することが可能となる。
具体的に好ましい化合物としては下記一般式(5)の化合物を挙げることができる。
Figure 0005089918
〔式中、R3a−COは、カルボニル炭素に対してα位及びβ位の少なくとも一方に側鎖を有する総炭素数6〜13、好ましくは7〜13のアルカノイル基であり、R3a−は下記のα位分岐型又はβ位分岐型が好適である。
Figure 0005089918
ここで、R3bは炭素数4〜10のアルキル基であり、R3cはメチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基から選ばれる基である。Xは−COOM、及び−SO3Mから選ばれる基であり、Mは水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属である。〕
本発明の(d)成分としては一般式(5)においてR3a−COが2−エチルヘキサノイル基、3,5,5−トリメチルヘキサノイル基、2−エチルペンタンノイル基、又は3,6,8,8−テトラメチルノナノイル基が好ましく、特に3,5,5−トリメチルヘキサノイル基が最も好適である。また、Xが−COOH又は−SO3Mである化合物が好適であり、p位に−COOH又は−SO3Mを有する化合物が最も好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物中における(d)成分の含有量は、0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは0.2〜2質量%である。
<その他の成分>
[(e)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し得る。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。
[(f)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(f)成分としてポリオール化合物を含有し得る。(f)成分は(e)成分と組み合わせて用いられる。本発明において、ポリオール化合物とは、液体漂白剤組成物中で(e)成分とモノ体又はジ体を形成し得る化合物であり(下記平衡反応の式を参照)、隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在する化合物、及び/又は3個以上のヒドロキシ基を有する化合物が好適である。更に、3個以上のヒドロキシ基を有し、且つ隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在するような構造を有する化合物も好ましい。(f)成分の具体的例としては下記(1)〜(4)の化合物が好適であり、これらの化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を用いることができる。
(1)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、アルキル(炭素数1〜10)ポリグリセリルエーテル(例えば、アルキル(炭素数1〜10)ジグリセリルエーテル、アルキル(炭素数1〜10)トリグリセリルエーテル);
(2)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコール類;
(3)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース、及びフルクトースから選ばれる還元糖類、及びこれらの誘導体(アルキル(ポリ)グリコシド等);並びに
(4)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース、及びセルロースから選ばれる多糖類。
本発明では、特に上記(2)の糖アルコール類が好適であり、単独又は複数で用いることができる。特にソルビトールが安定性及び漂白/洗浄効果の点から好適である。
一つの実施形態として、本発明の液体漂白剤組成物は、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる化合物、並びに(f)成分としてポリオール化合物から構成されるpHジャンプ系を、特定の組成及び比率で使用し得る。本発明の液体漂白剤組成物は、このような特定の組成及び比率を更に有することで、優れたpHジャンプ効果及び優れた過酸化水素の安定性を発現し得る。なお、「pHジャンプ系」又は「pHジャンプ効果」とは、液体漂白剤組成物のpHを弱酸性にし、水で希釈することでpHを上昇させる技術である。
本発明では液体漂白剤組成物に対して1000容積倍の水により希釈した場合の希釈液の20℃におけるpHが8.5以上10.5未満、好ましくは9以上9.5未満になることが漂白/洗浄効果を得る目的から好ましい。
ここで、(e)成分と(f)成分(α,β−ジヒドロキシ化合物)との間には下記の式のような平衡反応が存在する。
Figure 0005089918
本発明においてはジ体がpHジャンプ系の主要成分であることが希釈溶液のpHを8.5以上10.5未満にするために好適であり、液体漂白剤組成物中に存在する全ホウ素化合物に対して、ジ体の含有量が70〜100モル%であり、モノ体の含有量が0〜5モル%未満であり、そして単独で存在するホウ酸、ホウ砂及び/又はホウ酸塩の含有量が0〜25モル%未満になるようにすることが好適である。本発明においては、(e)成分1当量(例えば、ホウ砂及び4ホウ酸ナトリウムの場合はホウ素原子を4個含むため、4当量と考える)あたり(f)成分を好ましくは1.5〜4モル、より好ましくは1.5〜2.7モル、更に好ましくは2〜2.7モル、特に好ましくは2.2〜2.7モル用いることで、優れたpHジャンプ効果、並びに過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性が得られ得る。
なお、本発明では(e)成分及び(f)成分を液体漂白剤組成物に配合する場合には、一般に、液体漂白剤組成物中では上記モノ体、及びジ体の化合物に変換されている。本発明でいう(e)成分の含有量とは、単独、モノ体及びジ体として存在する(e)成分の全含有量を意味する。(f)成分の含有量とは、単独、モノ体及びジ体として存在する(f)成分の全含有量を意味する。本発明の(e)成分の含有量は、優れたpHジャンプ効果を達成させるための観点から、液体漂白剤組成物中においてホウ素原子として0.05〜1質量%、好ましくは0.15〜0.5質量%、より好ましくは0.2〜0.4質量%である。(f)成分の含有量は、優れたpHジャンプ効果を達成させるための観点から、液体漂白剤組成物中において3〜35質量%、好ましくは5〜30質量%、より好ましくは10〜20質量%である。
更に、本発明の組成物の液感を向上させる観点から、(e)成分1当量(例えば、ホウ砂及び4ホウ酸ナトリウムの場合はホウ素原子を4個含むため、4当量と考える)あたり(b)成分を、好ましくは0.2〜30モル、より好ましくは0.5〜10モル、更に好ましくは1〜5モル用いる。
なお、変換されたモノ体及びジ体の含有量は、ホウ素(11B)のNMR分光法とICP発光分析法との組合せを用いることで算出することができる。
[(g)成分]
本発明の液体漂白剤組成物は、(g)成分として、過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性向上の観点から、金属封鎖剤を含有し得る。金属封鎖剤としては、ホスホン酸系が好ましく用いられる。その具体例としては、ホスホン酸基又はその塩基を有するものが挙げられ、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。中でも、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等が好ましい。(g)成分の含有量は、本発明の液体漂白剤組成物中、0.01〜2質量%、更に0.02〜1質量%が好ましい。
[ラジカルトラップ剤]
本発明の液体漂白剤組成物は、過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性向上の観点から、ラジカルトラップ剤を含有し得る。ラジカルトラップ剤としては、フェノール系、すなわちフェノール性OH基を有する化合物、そのエステル誘導体やエーテル誘導体等の誘導体が好ましい。好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。
[ハイドロトロープ剤]
本発明の液体漂白剤組成物は、香料等の各種成分を安定する観点から、ハイドロトロープ剤を含有し得る。ハイドロトロープ剤としては、エタノール、イソプロパノール、フェニルポリオキシエチレンアルコール等の1価アルコール類や、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類等が挙げられる。
その他に本発明の液体漂白剤組成物は、シリコーン類、殺菌剤、蛍光染料、酵素、香料等の任意成分を配合し得る。本発明の液体漂白剤組成物は水を含有し、通常、組成物の残部は水である。
本明細書中、液感とは、目視にて観察される組成物の状態を指し、例えば液感が良いとは、透明ないし半透明の液体であって、相分離、白濁又はゲル化していない液体の状態を意味する。本発明の組成物は、貯蔵後も良好な溶液状態を保つ、すなわち液感が良好となる。
[pH]
本発明の液体漂白剤組成物は、20℃におけるpHが好ましくは4〜7、より好ましくは4.6〜7、更に好ましくは5〜7であり、このようなpH領域において、漂白活性化剤を含有する系の更なる安定化を実現でき、貯蔵後でも優れた漂白洗浄性能を発現する。
このようなpHに調整するためのpH調整剤としては、塩酸、硫酸等の無機酸、もしくはクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸等の有機酸などの酸剤、又は水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニア及びその誘導体、アミン塩(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸から選ばれる酸、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
また、本発明の液体漂白剤組成物の20℃における粘度は、洗浄性能、液体物性の観点から、好ましくは50〜200mPa・s、より好ましくは60〜150mPa・s、更に好ましくは70〜100mPa・sである。
本発明の液体漂白剤組成物の対象物としては、衣料のような繊維製品が好適であり、洗濯機を用いて漂白、洗浄する衣料等の繊維製品に応用することが最も好ましい。
表1に示す液体漂白剤組成物を調製し、貯蔵安定性に関して以下の評価を行った。結果を表1に示す。なお、実施例1〜7の組成物はいずれも、下記条件の貯蔵後も液感が良好であった。
[漂白活性化剤の安定性]
表1に示す液体漂白剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、40℃で4週間貯蔵した。貯蔵前後の液体漂白剤組成物中の漂白活性化剤含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式により漂白活性化剤残存率を求めた。
Figure 0005089918
[漂白率]
表1に示す液体漂白剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、40℃で4週間貯蔵した。下記の方法で調製したミートソース汚染布(4枚)を、貯蔵後の組成物1mLと4°DHの水999mLとを混合した洗浄液で、ターゴトメータを用いて20℃、80rpmで洗浄した。乾燥前後の布表面の反射率を測定し、下式により漂白率を求めた。
Figure 0005089918
・ミートソース汚染布の調製
カゴメ(株)製ミートソース(完熟トマトのミートソース(2007年5月27日賞味期限、ロット番号:D5527JF)/内容量259gの缶詰)の固形分をメッシュ(目の開き;500μm)で除去した後、得られた液を沸騰するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、15分間煮沸した。そのまま火からおろし2時間程度放置し30℃まで放置した後、布を取りだし、余分に付着している液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10cm×10cmの試験布として実験に供した。
Figure 0005089918
表中の記号は以下のものである。
・b−1:CH3(CH2)11−O−(C24O)12−H(直鎖1級アルコールEO付加物)
・b−2:CH3(CH2)11-O-(C24O)7−H(直鎖2級アルコールEO付加物)
・c−1;HO−(C24O)10−H
・c−2;HO−(C24O)100−H
・c−3;HO−(C24O)5−(C36O)10−(C24O)5−H
・c−4;HO−(C24O)10−(C36O)20−(C24O)10−H
・c−5;HO−(C24O).350−H
Figure 0005089918
・g−1;1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸

Claims (4)

  1. (a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物0.1〜30質量%、(b)非イオン界面活性剤2065質量%、(c)下記一般式(1)で表され重量平均分子量が100〜15,000であるポリオキシアルキレンエーテル1560質量%、(d)漂白活性化剤0.1〜10質量%を含有し、(b)成分と(c)成分の合計含有量が5085質量%である液体漂白剤組成物。
    HO−[(C24O)l/(C36O)m]−H (1)
    〔式中、lは平均付加モル数1〜300の数、mは平均付加モル数0〜50の数を示す。〕
  2. (b)成分として、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤(b1)と一般式(3)で表される非イオン界面活性剤(b2)とを、(b1)/(b2)の質量比で0.2〜5で含有する請求項1記載の液体漂白剤組成物。
    1−O−[(C24O)p/(C36O)q]−H (2)
    〔式中、R1は平均炭素数8〜20の一級アルコールより水酸基を除いた残基を示す。pは平均付加モル数1〜30の数、qは平均付加モル数0〜20の数を示す。〕
    2−O−[(C24O)r/(C36O)s]−H (3)
    〔式中、R2は平均炭素数8〜20の二級アルコールより水酸基を除いた残基を示す。rは平均付加モル数1〜30の数、sは平均付加モル数0〜20の数を示す。〕
  3. 更に、(e)成分として、ホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物、(f)成分として、隣合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在する化合物を含有する請求項1又は2記載の液体漂白剤組成物。
  4. 更に、(g)成分として、金属イオン封鎖剤を含有する請求項1〜3いずれか記載の液体漂白剤組成物。
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