JP4994868B2 - 液体漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体漂白洗浄剤組成物、より詳細には、衣類等の繊維製品用として好適な液体漂白洗浄剤組成物に関する。
衣料用の液体漂白剤は塩素系と酸素系に大別されるが、酸素系は過酸化水素を漂白基剤としていることから、塩素系と比べて匂いも良く色柄物にも使用できる。また、シミ汚れに対して簡便に直接塗布できるため、現在広く使用されている。
これらの酸素系の液体漂白剤は、保存中に過酸化水素が分解してガスが発生することが知られている。
特許文献1には、過酸化水素、界面活性剤及び有機酸を含有する住居用液体洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献2には、過酸化水素、界面活性剤及びグリコール酸を含有する、食器に付着した茶シブ汚れ落とし用の液体漂白洗浄剤組成物が開示されている。
また、酸素系の漂白剤は、通常、洗剤(アルカリ剤)と併用しなければ、漂白効果を発揮することができないが、単独使用しても効果が発揮されるpHジャンプ技術が知られている。
特許文献3には、過酸化水素、界面活性剤及びpHジャンプ基剤(ホウ素化合物及び多価アルコール)を含有する、pHジャンプ技術により漂白性能を向上させた液体漂白洗浄剤組成物が開示されている。
特開昭59−164400号公報 特開平6−192692号公報 特開2006−143907号公報
特許文献1に記載される組成物は、保存中の過酸化水素の分解による容器の膨れや破裂及び汚れに対する高い洗浄力を同時に満足するものではない。
特許文献2に記載される組成物は、グリコール酸と界面活性剤を含有する組成物が開示されており、過酸化水素の分解を抑制しながら茶シブや尿ジミに対して漂白効果を発揮することができるが、衣類のシミ汚れに対して高い洗浄効果を得るためには、洗剤を併用する必要がある。
特許文献3に記載されるような、過酸化水素、界面活性剤及びpHジャンプ基剤を含有する液体漂白洗浄剤組成物は、過酸化水素の安定性に優れたものとされており、単独で使用し得るものの、保存中の炭酸ガス発生防止については更なる改良が望まれる。
また、洗濯浴を用いた処理においては、液体の漂白洗浄剤組成物が繊維に速やかに浸透することは漂白効果、洗浄効果の点で望ましいが、上記特許文献ではこの点について言及されていない。
本発明の目的は、pHジャンプ基剤を含有する液体漂白洗浄剤組成物において、保存中の炭酸ガス発生を抑制し、かつ、組成物の繊維浸透性を向上させて高い洗浄性能を実現することにある。
本発明者等は、過酸化水素、界面活性剤及びpHジャンプ基剤を含有する液体漂白洗浄剤組成物において、特定の種類及び比率を有する界面活性剤と特定のヒドロキシ酸とを配合することによって、保存中の炭酸ガスの発生を抑えるばかりでなく、驚くべきことに、組成物の繊維浸透性を向上させることができた結果、洗浄性能及び漂白性能を飛躍的に向上し得ることを見出した。
本発明は、下記(a)成分、(b1)成分、(b2)成分、(c)成分、(d)成分、及び(e)成分を含有し、組成物中の、(b1)成分及び(b2)成分の合計含有量が10〜70質量%、(c)成分の含有量が0.01〜5質量%であり、(b1)成分/(b2)成分の質量比が2〜60である液体漂白洗浄剤組成物に関する。以下、(b1)成分と(b2)成分を合わせて(b)成分という。
(a)成分:過酸化水素
(b1)成分:非イオン界面活性剤
(b2)成分:陰イオン界面活性剤
(c)成分:総炭素数3〜7のヒドロキシ酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物(ただし、エチレン性不飽和結合を有する化合物を除く)
(d)成分:ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物
(e)成分:隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシル基を有する部位が1つ以上存在する化合物
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、炭酸ガスの発生を抑制し、繊維浸透性が向上することで洗浄性能及び漂白性能に優れている。
[(a)成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(a)成分として過酸化水素を含有する。(a)成分の過酸化水素としての含有量は、液体漂白洗浄剤組成物中に0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、更に好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは1〜10質量%である。このような範囲において優れた漂白効果を得ることができる。
[(b)成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(b)成分の界面活性剤として、(b1)非イオン界面活性剤、及び(b2)陰イオン界面活性剤を含有する。
本発明の非イオン界面活性剤は、特にオキシエチレン基(エチレンオキシ基)及び/又はオキシプロピレン基(プロピレンオキシ基)を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が好ましく、具体的には、下記一般式(1)の化合物が挙げられる。
1−O[(EO)a/(PO)b]−H (1)
〔式中、R1は炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基である。aは数平均付加モル数0〜20の数、bは数平均付加モル数0〜20の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。好ましくはaの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの数平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。〕
なお、一般式(1)においては、EOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤は、オキシエチレン基(エチレンオキシ基)とオキシプロピレン基(プロピレンオキシ基)がランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよく、その中でもブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体の形態としては、下記一般式(2)で表される化合物が特に好ましい。
2−O(EO)a(PO)b(EO)c−H (2)
〔式中、R2は炭素数10〜18、好ましくは12〜14の、アルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基である。aは数平均付加モル数1〜20の数、bは数平均付加モル数1〜20の数、cは数平均付加モル数1〜20の数を示す。好ましくは、aの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの数平均付加モル数は1〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数が良好であり、cの数平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12である。〕
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b1)成分の含有量は、洗浄力の観点から、20〜60質量%が好ましく、20〜55質量%がより好ましく、20〜50質量%が特に好ましい。
(b2)陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル塩、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩(炭素数10〜18)、α−スルホ脂肪酸塩(炭素数10〜18)又はα−スルホ脂肪酸(炭素数10〜18)低級アルキル(炭素数1〜5)エステル塩が挙げられる。
本発明では、洗浄効果の点から、アルキル基の炭素数が10〜14、エチレンオキシド平均付加モル数1〜3のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及びアルキル基の炭素数が11〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩が特に良好である。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b2)成分の含有量は、漂白性能の観点から、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜6質量%が特に好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b)成分の含有量、すなわち(b1)成分及び(b2)成分の合計含有量は、10〜70質量%であり、洗浄力及び漂白力の観点から、15〜60質量%が好ましく、17〜55質量%がより好ましく、20〜50質量%が特に好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b1)成分/(b2)成分の質量比は、2〜60であり、高粘度化を防止する観点から、2.5〜55が好ましく、3〜53がより好ましく、3.5〜50が特に好ましい。
[(c)成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(c)成分として、総炭素数3〜7のヒドロキシ酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物(ただし、エチレン性不飽和結合を有する化合物を除く)を含有し、好ましくは、総炭素数3〜5の飽和ヒドロキシ酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有し得る。本発明は、組成物中に(c)成分を含有することによって、水希釈時のpHの上昇を阻害する、炭酸ガスの発生を防止することが可能になると考えられる。これにより、本発明の組成物は、洗浄性能及び漂白性能を向上し得る。
(c)成分の具体例としては、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、サリチル酸、グリセリン酸、タルトロン酸等及びそれらの塩が挙げられ、これらの中でも、乳酸、酒石酸、リンゴ酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の化合物が好ましい。塩は、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(c)成分の含有量は、0.01〜5質量%であり、ガス発生を抑制する観点から、0.02〜4.8質量%が好ましく、0.03〜4.5質量%が特に好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b)成分/(c)成分の質量比、すなわち〔(b1)成分+(b2)成分〕/(c)成分の質量比は、繊維浸透性の観点から、5〜1500が好ましく、7〜1300がより好ましく、10〜1100がとくに好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物中における(b2)成分/(c)成分の質量比は、漂白性能の観点から、0.5〜100が好ましく、0.75〜90がより好ましく、1〜80がとくに好ましい。
[(d)成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(d)成分としてホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。
[(e)成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、(e)成分として、隣合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシル基を有する部位が1つ以上存在する化合物を含有する。
(e)成分の具体例としては下記(i)〜(iv)の化合物が好適であり、これらの化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を用いることができる。
(i)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、アルキル(炭素数1〜10)ポリグリセリルエーテル(例えば、アルキル(炭素数1〜10)ジグリセリルエーテル、アルキル(炭素数1〜10)トリグリセリルエーテル)
(ii)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール、及びフィチン酸から選ばれる糖アルコール類
(iii)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース、及びフルクトースから選ばれる還元糖類、及びこれらの誘導体(アルキル(ポリ)グリコシド等)
(iv)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース、及びセルロースから選ばれる多糖類。
本発明では、特に上記(ii)の糖アルコール類が好適であり、単独又は複数で用いることができる。特にソルビトールが安定性及び漂白/洗浄効果の点から好適である。
本発明においては〔(e)成分〕/〔(d)成分中のホウ素原子〕のモル比は、好ましくは1.5〜2.7、更に好ましくは2〜2.7、特に好ましく、2.2〜2.7に調整することで、優れたpHジャンプ効果、並びに過酸化水素が得られ得る。本発明の組成物中の(d)成分の含有量は、ホウ素原子として、好ましくは0.05〜1質量%、より好ましくは0.15〜0.5質量%、更に好ましくは0.2〜0.4質量%である。本発明の組成物中の(e)成分の含有量は、好ましくは3〜35質量%、より好ましくは5〜30質量%、更に好ましくは10〜20質量%である。
[その他の成分]
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、過酸化水素及び漂白活性化剤の安定性向上の観点から、(f)成分として、ホスホン酸基又はその塩基を有する金属イオン封鎖剤を含有し得る。
(f)成分の具体例としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体等が挙げられる。これらは1種又は2種以上配合することができる。中でも、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等が好ましい。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、漂白性能向上の観点から、(g)成分として、漂白活性化剤を含有し得る。
漂白活性化剤としては、以下の一般式(3)で表されるものを用いることができる。
3−C(=O)−LG (3)
(式中、R3は炭素数6〜13の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基、LGは脱離基である。)
一般式(3)において、R3は、好ましくは炭素数6〜13の分岐鎖のアルキル基であり、カルボニル炭素に対してα位又はβ位に側鎖を有する炭素数6〜13の分岐鎖アルキル基がより好ましい。このような分岐鎖アルキル基を有する漂白活性化剤は、直鎖アルキル基を有する漂白活性化剤と比較して、弱酸性領域における貯蔵安定性の向上を確保できることから、より高い漂白効果及び高い洗浄効果を液体漂白洗浄剤組成物に付与することが可能となる。
本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、低温での増粘を防止する観点から、(h)成分として、溶剤を含有し得る。(h)成分としては、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ブチルジグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のグリコール類、ジエチレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールフェニルエーテル等のポリアルキレングリコールモノアルキル又はアリールエーテル類が挙げられる。これらの中でも、エタノール又はプロピレングリコールが好ましい。
その他に本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、ラジカルトラップ剤、シリコーン類、殺菌剤、蛍光染料、酵素、香料等の任意成分を配合し得る。本発明の液体漂白洗浄剤組成物は水を含有し、通常、組成物の残部は水である。本発明の液体漂白洗浄剤組成物は、20℃におけるpHが2.0〜6.0、更に3.0〜5.0であることが好ましい。
下記成分を用い、表1及び表2に示す組成の液体漂白洗浄剤組成物を調製した。得られた液体漂白洗浄剤組成物について、過酸化水素の貯蔵安定性、洗浄・漂白性能、ガス発生量、繊維浸透性を以下の方法により評価した。その結果を表1及び表2に示す。
<配合成分>
(a)成分
(a)−1;過酸化水素
(b)成分
(b1)−1;CH3(CH2)11-O-(C24O)12-H
(b1)−2;CH3(CH2)11-O-(C24O)7-H(任意の位置でメチル分岐)
(b2)−1;CH3(CH2)10-14-(C64)-SONa
(c)成分
(c)−1;乳酸
(c)−2;酒石酸
(c)−3;リンゴ酸
比較の有機酸
(c’)−4;酢酸
(c’)−5;グリコール酸
(c’)−6;カフェー酸(3,4−ジヒドロキシケイ皮酸)
(d)成分
(d)−1;ホウ酸(表中の配合量が、例えば1.5質量%の場合、ホウ素原子としては0.26質量%の配合量となる)
(e)成分
(e)−1;ソルビトール
(f)成分
(f)−1;エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸
(g)成分
(g)−1;CH3(CH2)8-COO-(C64)-SONa
(h)成分
(h)−1;エタノール
(h)−2;プロピレングリコール
<過酸化水素の貯蔵安定性の評価法>
液体漂白洗浄剤組成物を100mLガラス製サンプルビンに80g入れ、50℃の恒温室に1ヶ月間貯蔵した。貯蔵前後の液体漂白洗浄剤組成物を1/10N過マンガン酸標準液で滴定し、有効酸素を求め下式により過酸化水素残存率を測定した。
Figure 0004994868
<洗浄性能の評価法>
襟汚れ洗浄力
(襟あか布の調製)
JISK3362:1998記載の襟あか布を調製した。
(洗浄条件及び評価方法)
JISK3362:1998記載の衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じ、50℃の恒温室に1ヶ月間貯蔵した表1及び表2の液体漂白洗浄剤組成物と洗浄力判定用指標洗剤の洗浄力を比較した。表1及び表2の液体漂白洗浄剤組成物の使用濃度を1.33g/Lとした。
洗浄力の判定は、指標洗剤より勝る場合を「◎」、指標洗剤と同等の場合を「○」、指標洗剤より劣る場合を「×」とした。
<漂白性能の評価法>
4°DHの水を50℃の恒温室に1ヶ月間貯蔵した液体漂白洗浄剤組成物1mLと混合し1000mLに調製した後、そこに以下で調製したミートソース汚染布(4枚)を加え、次いで、ターゴトメータを用いて20℃、80rpmで漂白洗浄処理を行った。処理前後の布表面の反射率を測定し、下式により漂白率を求めた。
・汚染布の調製
カゴメ(株)製ミートソース(完熟トマトのミートソース/内容量259gの缶詰)の固形分をメッシュ(目の開き;500μm)で除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、15分間煮沸した。そのまま火からおろし2時間程度放置し30℃まで放置した後、布を取りだし、余分に付着している液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10cm×10cmの試験布として実験に供した。
Figure 0004994868
<炭酸ガス発生量の測定法>
液体漂白洗浄剤組成物を図1に示すガラス容器1(内容物1000mL)に充填し、50℃の恒温室に1ヶ月間静置し、発生した炭酸ガス量(mL)を目盛り2(100mLまで測定可能)により測定した。発生したガスを採取し、ガス検知官により炭酸ガスであることを確認した。
<繊維浸透性の測定法>
木綿金布#2023を3cm×3cmに裁断し、中心に液体漂白洗浄剤組成物を50μL添加後、半径1cmの円まで広がる時間を測定した。
Figure 0004994868
Figure 0004994868
実施例において、ガス発生量の測定に用いた装置である。
符号の説明
1 ガラス容器
2 目盛り

Claims (7)

  1. 下記(a)成分、(b1)成分、(b2)成分、(c)成分、(d)成分、及び(e)成分を含有し、組成物中の、(b1)成分及び(b2)成分の合計含有量が1560質量%、(c)成分の含有量が質量%であり、(b1)成分/(b2)成分の質量比が3.550である液体漂白洗浄剤組成物。
    (a)成分:過酸化水素
    (b1)成分:非イオン界面活性剤
    (b2)成分:陰イオン界面活性剤
    (c)成分:乳酸、酒石酸、リンゴ酸及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種の化合
    (d)成分:ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物
    (e)成分:隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つヒドロキシル基を有する部位が1つ以上存在する化合物
  2. (b1)成分を20〜55質量%、(b2)成分を0.1〜10質量%含有する請求項1記載の液体漂白洗浄剤組成物。
  3. (b2)成分/(c)成分の質量比が0.5〜100である請求項1又は2記載の液体漂白洗浄剤組成物。
  4. 〔(b1)成分+(b2)成分〕/(c)成分の質量比が5〜1500である請求項1〜3何れか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
  5. 〔(e)成分〕/〔(d)成分中のホウ素原子〕のモル比が1.5〜2.7である請求項1〜4何れか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
  6. 更に、(f)成分としてホスホン酸基又はその塩基を有する金属イオン封鎖剤を含有する請求項1〜5何れか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
  7. 更に、(g)成分として漂白活性化剤を含有する請求項1〜6何れか記載の液体漂白洗浄剤組成物。
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