JP5638227B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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節水にかかる、濯ぎ時間の短縮は、家庭での節水・節電のみならず、上水及び下水処理での浄水化に伴うエネルギーを考慮する上でも非常に有意義である。白物家電を扱う大手電気メーカーは洗濯機への付加価値化として、節水・節電を切り口した製品が開発、販売されている。ドラム式洗濯機は浴比が低いことから洗濯水量を少なくすることができ、攪拌による繊維への傷みも少ないことから、販売シェアを伸ばしている。また従来の全自動洗濯機に関しても、脱水・シャワー濯ぎなどの各社独自の濯ぎ方法を採用したり、泡センサー等により自動的に濯ぎ回数を減らすなどの機能を導入している。
(a)成分:下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤
R1O−[(C2H4O)m/(AO)n]H (1)
〔式中、R1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、AOは炭素数3〜5のオキシアルキレン基である。m、nは平均付加モル数であって、mは16〜50の数であり、nは0〜5の数であり、n=0のとき、mは20以上である。“/”はC2H4O基及びAO基が、ランダム又はブロックのいずれに結合したものであってもよいことを示す。〕
(b)成分:陰イオン界面活性剤
(a)成分の一般式(1)中、R1は炭素数8〜22の炭化水素基であり、炭素数8〜18、更に8〜16の炭化水素基が好ましい。また、R1は直鎖の炭化水素基が好ましい。また、R1の炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。R1は、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖アルキル基がより好ましい。本発明では酸素原子に結合するR1の炭素原子が第一炭素原子であってもよい。このようなアルキル基は天然油脂由来の脂肪族アルコールを原料として用いることができる。一般式(1)中のR1−O−の酸素原子に結合するR1の炭素原子が第1炭素原子であるものは、第2炭素原子による化合物よりも洗浄力に優れる。特にR1は第1炭素原子を有する直鎖アルキル基が好ましい。
R1O−(AO)n−(EO)mH (1−1)
R1O−(EO)m−(AO)nH (1−2)
R1O−[(EO)m1・(AO)n]−(EO)m2H (1−3)
R1O−(EO)m1−[(AO)n・(EO)m2]H (1−4)
R1O−(EO)m1−(AO)n−(EO)m2H (1−5)
〔式中、R1、m、n、EO、AOは前記の意味であり、m1、m2は平均付加モル数であって、m=m1+m2である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
本発明では、(a)成分と共に(b)成分の陰イオン界面活性剤を併用することが、洗浄性の点から重要な構成要件である。本来本発明で規定する(a)成分だけでは親水性が強いため、洗浄力が低下する傾向にあるが、(b)成分を特定比率で用いることで、従来のエチレンオキシドの平均付加モル数が8〜12付近のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤と同等以上の洗浄力を達成することができる。
(b2)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜5であり、オキシアルキレン基としてオキシエチレン基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でオキシプロピレン基を含んでいてもよい、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩
(b3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸エステル塩。
(b4)平均炭素数8〜20の脂肪酸塩。
(b5)平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜5であり、オキシアルキレン基としてオキシエチレン基を含み、平均付加モル数0.2〜2モルの範囲でオキシプロピレン基を含んでいてもよい、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩
広口規格ビン(PS−No.11、ガラス製、直径50mm、高さ95mm、口径30mm)に、界面活性剤水溶液100g(界面活性剤濃度200mg/L、Caイオン濃度 4°DH)と木綿メリヤス〔(株)色染社製、未シルケット、坪量19mg/cm2、綿100%、5g(約1.5cm×1.5cm)〕を入れ、振とう器(RECIPRO SHAKER SR-II W ;タイテック株式会社製)で、ストローク幅50mm、300回/分の速度で、10分間振とうした。繊維吸着率は以下のようにして求めた。
繊維吸着率(%)=〔1−(振とう後の水溶液中に含まれる界面活性剤量)/(布を投入する前の水溶液中に含まれる界面活性剤量)〕×100
本発明の洗浄剤組成物は、任意であるが(a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤〔以下、(c)成分という〕を本発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。(c)成分としては、下記の(c1)〜(c3)が挙げられる。
(c1)(a)成分に該当しない非イオン界面活性剤。
例えば、下記(c1−1)及び(c1−2)が挙げられる。
(c1−1)次の一般式で表される多糖型界面活性剤。
R1c−(OR2c)xGy
〔式中、R1cは直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基、R1cは炭素数2〜4のアルキレン基、Gは炭素数5又は6の還元糖に由来する残基、xは平均値0〜6の数、yは平均値1〜10の数を示す。〕
(c1−2)脂肪酸アルカノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド。
(c2)陽イオン界面活性剤。
例えば、長鎖アルキル基を有する1級〜3級のアミン(但し後述のアルカノールアミンを除く)であって、好ましくは途中にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有してもよい炭素数8〜22のアルキル基を1つ又は2つ有し、残りが水素原子又は炭素数4以下のヒドロキシ基を有してもよいアルキル基である陽イオン界面活性剤を挙げることができる。本発明では、炭素数8〜22の長鎖アルキル基を1つ有する第4級アンモニウム型界面活性剤、炭素数8〜22の長鎖アルキル基を1つ有する3級アミンが好ましい。
(c3)両性界面活性剤
例えば、炭素数10〜18のアルキル基を有するスルホベタイン又はカルボベタインを挙げることができる。
本発明の洗浄剤組成物はキレート剤を含有することができるが、分子量が1000以下のキレート剤〔以下、(d)成分という〕の含有量が少ないことが、洗浄力の観点から好ましい。(d)成分のキレート剤は、例えば、
ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらの塩、 ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等の有機酸又はこれらの塩、 アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、これらのアルカリ金属または低級アミン塩等が挙げられる。本発明では前記(b)成分であげたアルカノールアミンを塩とすることが好ましく、酸で配合し系中でアルカリ剤で中和した塩であってもよい。
本発明の洗浄剤組成物には、アルカリ剤〔以下、(e)成分という〕を配合することが好ましい。アルカリ剤は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩などの他に、液体洗浄剤では一般的な、炭素数2〜4のアルカノール基を1〜3つ有するアルカノールアミンをあげることができる。このうちアルカノール基はヒドロキシエチル基であるものが好ましい。アルカノール基以外は水素原子であるが、炭素数1〜5のアルキル基、特にはメチル基であってもアルカリ剤として使用することができる。アルカノールアミンとしては、2−アミノエタノール、N−メチルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、イソプロパノールアミン混合物(モノ、ジ、トリの混合物)等のアルカノールアミン類が挙げられる。本発明ではモノエタノールアミン、トリエタノールアミンが最も好ましい。
更に本発明の洗浄剤組成物には、次の(i)〜(xiii)に示す成分を本発明の効果を損なわない程度で配合することができる。
(i)ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、重量平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマーなどの再汚染防止剤及び分散剤
(ii)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤
(iii)過酸化水素、過炭酸ナトリウムまたは過硼酸ナトリウム等の漂白剤
(iv)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤
(v)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素
(vi)ホウ素化合物、カルシウムイオン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化合物、蟻酸等の酵素安定化剤
(vii)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料
(viii)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤
(ix)パラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸、メタキシレンスルホン酸、安息香酸塩(防腐剤としての効果もある)などの可溶化剤
(x)平均分子量約200のポリエチレングリコール、平均分子量約400のポリエチレングリコール、平均分子量約2000のポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール系ゲル化防止重合体
(xi)オクタン、デカン、ドデカン、トリデカンなどのパラフィン類、デセン、ドデセンなどのオレフィン類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタンなどのハロゲン化アルキル類、D−リモネンなどのテルペン類などの水非混和性有機溶剤。
(xii)ゼオライトや結晶性層状シリケートなどの金属イオン交換剤
(xiii)硫酸ナトリウムなどの増量剤。
(xiv)その他、色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤
<(g)成分>
本発明の洗浄剤組成物を液体洗浄剤組成物として用いる場合は、(g)成分として、水を含有する。水は組成物中に5〜80質量%、更には、10〜70質量%含有する。界面活性剤濃度が濃縮系の場合、例えば(a)+(b)+(c)成分が組成物中50質量%を超えるような場合は、水は30質量%以下であることが好ましい。また、界面活性剤濃度が濃縮系ではない場合は、水は40質量%を超える量であってもよい。水はイオン交換水などの組成に影響しないものを用いることが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物を液体洗浄剤組成物として用いる場合は、安定性、溶解性向上の点で、(h)水混和性有機溶剤を含有することが好ましい。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するもの、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。
本発明の洗濯方法に用いる水性洗浄液は、水と、(a)成分及び(b)成分からなる繊維吸着性の低い界面活性剤系を、(a)成分と(b)成分の質量比が(a)/(b)=40/60〜85/15、(a)成分と(b)成分の合計濃度が100〜400mg/Lとなるように含有する。この水性洗浄液は、本発明の洗浄剤組成物を水道水などで希釈することで得ることができる。水性洗浄液の温度は2〜90℃の範囲から選択することができる。本発明の(a)成分は、通常の非イオン界面活性剤と比べて曇点が高いことから、欧州や米国のように洗濯液を加熱するタイプの洗濯機でも洗浄力を得ることができる。また(a)成分として前記一般式(1)においてAOを必須とする化合物、更には一般式(1−2)、(1−4)及び(1−5)の化合物、特には、一般式(1−5)の化合物又は、前記したR1O−EO−率及び−EO−H率を満たす化合物を含有する水性洗浄液をこの温度範囲で用いることが好ましい。特に一般式(1−5)の化合物は低温度でゲルや増粘しにくい性質であり、10℃以下の温度でも使用することができる。
洗浄工程(I):洗濯方法の中心となる工程。繊維製品を含む水性洗浄液或いは水性洗浄液を含浸させた繊維製品に物理的な応力、例えば攪拌や衝撃などを繊維製品に与えることにより洗浄する工程。繊維製品の種類や汚れの度合いにより攪拌時間や洗浄時間を変えてもよい。なお物理的な応力をかける前に、繊維製品に水性洗浄液を含浸させ、静置状態で放置すること、いわゆる“漬け置き”を行ってもよい。なお、本発明の洗浄剤組成物を用いる場合、該組成物は、被洗濯物を入れる前に先に水に溶かしてもよく、液体洗浄剤組成物の一部を繊維製品の汚れの多い部分に塗布などしてもよい。
排水工程(II):水性洗浄液を排水する。排水後又は排出途中で、脱水装置による遠心力によって水性洗浄液を強制排出してもよい。
濯ぎ工程(III):新たな水を投入し攪拌などの物理的応力をかけるなどして繊維内部に残った洗浄成分を新しい水に移動させることで、繊維製品内から洗浄基材を除去する工程。濯ぎ工程は、新しい水を追加しながらオーバーフローした水を除去していく工程(以下、流水濯ぎという場合もある)であってもよい。あるいは新しい水を追加することなく、一定の水を給水した後、それを洗濯槽内或いはポンプ等により巡回させてもよい。給水の方法としては、単純に水道口から直接洗濯槽に給水(あるいは水の巡回)してもよく、シャワー状にして、洗濯槽内の被洗濯物全体に注いでもよい。また脱水装置による緩やか又は断続的な脱水を行いながら給水(あるいは水の巡回)を行ってもよい。濯ぎ処理後、洗濯槽及び繊維製品から水は排水される。本発明の洗浄剤組成物や洗濯方法は、工程(III)で使用する水量の低減化や、或いは工程(III)を1回で終えることを可能にするが、排水後に工程(III)を繰り返してもよく、工程(III)と(IV)を繰り返してもよい。例えば、柔軟剤や糊剤の投入のために1回目の工程(III)又は工程(III)と(IV)の後に、工程(III)に戻り柔軟剤や糊剤を投入した後、原則流水濯ぎを行うことなく、工程(IV)への操作へと移る場合が挙げられる。また、過度に洗剤量を添加した場合や、過剰の洗濯物を洗濯するような場合に工程(III)を繰り返してもよく、使用者の心理的側面も加味される。
脱水工程(IV):遠心力或いは、圧縮や絞りによる繊維製品からの水の除去を行う工程。通常の洗濯工程では遠心力を用いた脱水装置により水が除去される。
表1に示す各成分を混合して得られた液体洗浄剤組成物(配合例1〜6)を用い、下記の各評価を行った。結果を表1に示す。
JIS K3362:1998記載の衿あか布を調製する。JIS K 3362:1998記載の衣料用合成洗剤の洗浄力評価方法に準じ、表1の液体洗浄剤組成物と洗浄力判定用指標洗剤の洗浄力を比較した。表1の液体洗浄剤組成物の使用濃度を0.33g/Lとした。洗浄力の判定は、指標洗剤より勝る場合を「◎」、指標洗剤と同等の場合を「○」、指標洗剤より劣る場合を「×」とした。
前記の方法で表1の液体洗浄剤組成物に用いた界面活性剤系〔(a)成分及び(b)成分〕の繊維への吸着率を求めた。液体洗浄剤組成物の繊維への吸着性は、界面活性剤の吸着率と同様の傾向を示すことから、この評価による界面活性剤系の吸着率が低いほど、液体洗浄剤組成物の濯ぎ性に優れることを意味する。
(a−1):炭素数10〜14の1級直鎖アルコール1モル当りにエチレンオキシドを20モル付加させたもの(一般式(1)において、R1が炭素数10〜14の直鎖のアルキル基、m=20、n=0の非イオン界面活性剤)
(a−2):炭素数10〜14の1級直鎖アルコール1モル当りにエチレンオキシドを18モル、プロピレンオキシドを2モルの順にブロック付加させたもの。(一般式(1−2)において、R1が炭素数10〜14の直鎖のアルキル基、AOがオキシプロピレン基、m=18、n=2の非イオン界面活性剤)
(a−3):炭素数10〜14の1級直鎖アルコール1モル当りにエチレンオキシドを9モル、プロピレンオキシドを2モル、エチレンオキシドを9モルの順にブロック付加させたもの。(一般式(1−5)において、R1が炭素数10〜14の直鎖のアルキル基、AOがオキシプロピレン基、m1=9、n=2、m2=9の非イオン界面活性剤)
(a’−1):炭素数10〜14の1級直鎖アルコール1モル当りにエチレンオキシドを10モル付加させたもの。(一般式(1)において、R1が炭素数10〜14の直鎖のアルキル基、m=10、n=0の非イオン界面活性剤)
(b−1):炭素数10〜14の直鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸
キレート剤:乳酸
BDG:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
なおモノエタノールアミンは原液のpHが9になる適量を配合した。
配合例6は洗浄力が十分ではない。
表2に示す各成分を混合して得られた液体洗浄剤組成物(配合例7〜12)を用い、実験1と同様の評価を行った。結果を表2に示した。なお、表2中の成分で特記しないものは実験1と同じものである。
(a’−2):炭素数10〜14の1級直鎖アルコール1モル当りにエチレンオキシドを14モル付加させたもの(一般式(1)において、R1が炭素数10〜14の直鎖のアルキル基、m=14、n=0の非イオン界面活性剤)
(b−2):炭素数12ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステル塩(オキシエチレン基の平均付加モル数が2、モノエタノールアミン塩、但し、表2の数値は酸と仮定した濃度を記載した。)
なおモノエタノールアミンは原液のpHが9になる適量を配合した。
表1及び表2で示された各配合例を等量の水で希釈(2倍希釈)した組成物として配合例3−1、配合例3−2、配合例3−3、配合例3−4、配合例3−5、配合例3−6、配合例3−7、配合例3−8、配合例3−9、配合例3−10、配合例3−11、配合例3−12を調整する。なおここで配合例3−xの“x”に相当する番号は、表1及び表2の配合例と同じ番号の組成物を2倍希釈したものであることを示す。これら液体洗浄剤組成物に関し、洗浄力の評価方法において、0.66g/Lになるよう、すなわち2倍の濃度で添加することで、洗浄評価を行うと実験1及び実験2と同じ結果が得られる。
Claims (10)
- 下記(a)成分と(b)成分とを含有する衣料用洗浄剤組成物であって、(a)成分と(b)成分の質量比が(a)/(b)=40/60〜85/15である、衣料用洗浄剤組成物。
(a)成分:下記一般式(1−1)〜(1−4)の化合物から選ばれる非イオン界面活性剤
R1O−(AO)n−(EO)mH (1−1)
R1O−(EO)m−(AO)nH (1−2)
R1O−[(EO)m1・(AO)n]−(EO)m2H (1−3)
R1O−(EO)m1−[(AO)n・(EO)m2]H (1−4)
〔式中、R1は炭素数8〜22の鎖式炭化水素基であり、AOは炭素数3のオキシプロピレン基、EOはオキシエチレン基である。m、nは平均付加モル数であって、mは16〜50の数であり、nは0〜5の数であり、n=0のとき、mは20以上である。m1、m2は平均付加モル数であって、m=m1+m2である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
(b)成分:陰イオン界面活性剤 - (a)成分の一般式(1−1)〜(1−4)中のnが0を超えるとき、mは18以上である、請求項1記載の衣料用洗浄剤組成物。
- (a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤の割合が、全界面活性剤中の20質量%以下である、請求項1又は2記載の衣料用洗浄剤組成物。
- 分子量が1000以下のキレート剤の含有量が2質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の衣料用洗浄剤組成物。
- 水を含有する液体組成物である、請求項1〜4の何れか1項記載の衣料用洗浄剤組成物。
- (a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤を(c)成分として、(a)成分、(b)成分、及び(c)成分の含有量が組成物中50質量%を超え、水の含有量が組成物中30質量%以下である、請求項5記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
- (c3)両性界面活性剤の割合が、全界面活性剤中の5質量%以下である、請求項1〜6の何れか1項記載の衣料用洗浄剤組成物。
- 水と請求項1〜7の何れか1項記載の衣料用液体洗浄剤組成物とを、(a)成分と(b)成分の質量比が(a)/(b)=40/60〜85/15、(a)成分と(b)成分の合計濃度が100〜400mg/Lで含有する水性洗浄液を用いた洗浄工程を含む洗濯方法。
- 水性洗浄液中の分子量1000以下のキレート剤の濃度が30mg/L以下である請求項8記載の洗濯方法。
- 浴比が3〜40である、請求項8又は9に記載の洗濯方法。
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