JP2003226900A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JP2003226900A
JP2003226900A JP2002026218A JP2002026218A JP2003226900A JP 2003226900 A JP2003226900 A JP 2003226900A JP 2002026218 A JP2002026218 A JP 2002026218A JP 2002026218 A JP2002026218 A JP 2002026218A JP 2003226900 A JP2003226900 A JP 2003226900A
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acid
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Takaya Azuma
孝哉 東
Hiroya Fujita
博也 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維への浸透性に優れ、機械力が小さい場合
でも優れた洗浄力を発揮し、洗浄後の風合いに優れ、か
つ保存安定性に優れた液体洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 a.硫酸化不飽和脂肪酸塩、または脂肪
酸塩、b.式(1)で示され、かつ式(1)の分子中の
EO含有量が10〜35重量%である非イオン性界面活
性剤、c.式(2)で示され、かつ式(2)の分子中の
EO含有量が50〜75重量%である非イオン性界面活
性剤を含有し、aが1〜20重量%、b+cが10〜5
0重量%、b/cが1/15〜10/1であることを特
徴とする液体洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は液体洗浄剤組成物に
関し、さらに詳しくは繊維への浸透性に優れ、機械力が
小さい場合でも優れた洗浄力を発揮し、洗浄後の風合い
に優れ、かつ保存安定性に優れた液体洗浄剤組成物に関
する。 【0002】 【従来の技術】スーツ、セーターなどの毛織物の衣類
は、通常家庭で行っているような水を媒体とする方法で
洗浄すると衣類が収縮したり型崩れしやすい。また、ネ
クタイやスカーフなどの絹織物の衣類は、水を媒体とす
る方法で洗浄すると表面の光沢が消失しやすい。このた
め、毛や絹織物などの衣類は、収縮等の問題が起こりに
くい、有機溶剤を媒体とするドライクリーニングで洗浄
する場合が多い。 【0003】しかし、近年繊維加工技術の向上により、
これらの衣類をおしゃれ着洗い用の洗剤やドライマーク
用の洗剤を用い、水を媒体とする方法で洗浄することが
容易になってきている。このようなウールやシルクなど
のデリケートな繊維素材を対象とした洗浄剤として、特
開平4−153300号公報には、非イオン性界面活性
剤、特定のカチオン性界面活性剤、水溶性シリコーン、
ジアルキルジアリルアンモニウム塩のホモポリマー、両
性界面活性剤、および水を含有する組成物が、特開平8
−48993号公報には、特定のカチオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、アミンオキシドおよびグリ
コールエーテルを含有する組成物が、また特開平10−
88195号公報には、特定のカチオン性界面活性剤、
非イオン性界面活性剤、水難溶性溶剤および水易溶性溶
剤を含有する組成物が開示されている。しかしこれらの
洗浄剤を用いる際には、衣類の縮みや型崩れを防ぐため
に衣類に機械力が全くあるいはほとんどかからない、つ
け置き洗いまたは洗濯機のウールコースやドライコース
を使用し洗浄を行うため、洗浄後の風合いは良好である
が、満足のいく洗浄力が得られていない。 【0004】また、弱い機械力でも優れた洗浄力を発揮
させるため、衣類への浸透性を高めた洗浄剤組成物が開
発されている。例えば特開平9−176685号公報に
は、HLB値が12〜15の高級アルコールエトキシレ
ート型非イオン性界面活性剤、サルフェート型および/
またはスルフェート型アニオン性界面活性剤、特定のア
ルキルグリコシドおよび/またはアミンオキシドを含有
する洗浄剤組成物が、特開平10−110186号公報
には、ポリオキシアルキレンモノエーテルまたはモノエ
ステル化合物、カルボキシアルキルチオコハク酸または
その塩、炭素原子2〜14個および酸素原子2〜3個を
有しかつ水酸基を少なくとも1個有する溶剤を含有する
洗浄剤組成物が開示されている。しかしこれらの組成物
は、繊維への浸透性および洗浄力は良好であるが、風合
いが必ずしも十分ではなかった。 【0005】一方、硫酸化油や硫酸化脂肪酸を用いた洗
浄剤組成物として、例えば、特表平6−509133号
公報には、炭素数12〜18のアルコールにエチレンオ
キシド5〜12モルを付加させた非イオン性界面活性
剤、脂肪酸、アルキルサルフェート、および硫酸化不飽
和脂肪酸を含有する水性界面活性剤混合物が、特開平6
−93558号公報には、オキシエチレン単位を80重
量%以上含むポリオキシアルキレン付加型非イオン性界
面活性剤、脂肪酸塩および動植物油の硫酸化物の塩を含
有する精錬剤組成物が開示されている。しかしこれらの
組成物は、洗浄力および洗浄後の風合いは良好である
が、保存安定性が劣るという欠点を有している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は繊維への浸透
性に優れ、小さな機械力でも優れた洗浄力を発揮し、洗
浄後の風合いに優れ、かつ保存安定性に優れた液体洗浄
剤組成物を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、アルコールまたは脂肪酸にブチレンオキシド、エ
チレンオキシドをこの順序でブロック付加し得られる非
イオン性界面活性剤のうち、エチレンオキシド含有量が
特定の範囲である2種を特定量、特定比率で組み合わ
せ、さらにこれらに特定量の硫酸化不飽和脂肪酸塩また
は脂肪酸塩を含有させることで前記課題を解決できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、下記のa、bおよびcを含有し、aが1〜20重
量%、bとcの合計量b+cが10〜50重量%、bと
cの重量比b/cが1/15〜10/1であることを特
徴とする液体洗浄剤組成物である。 a.硫酸化不飽和脂肪酸塩、または脂肪酸塩 b.式(1)で示され、かつ式(1)の分子中のEO含
有量が10〜35重量%である非イオン性界面活性剤 R1O(BO)p(EO)q (1) (式中R1は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
基またはアシル基であり、BOはブチレンオキシド、E
Oはエチレンオキシドを表す。pおよびqは平均付加モ
ル数を示し、pは1〜5、qは1〜5を示す。)c.式
(2)で示され、かつ式(2)の分子中のEO含有量が
50〜75重量%である非イオン性界面活性剤 R2O(BO)x(EO)y (2) (式中R2は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
基またはアシル基であり、Bはブチレンオキシド、EO
はエチレンオキシドを表す。xおよびyは平均付加モル
数を示し、xは1〜5、yは6〜20を示す。) 【0008】 【発明の実施の形態】本発明のa成分は硫酸化不飽和脂
肪酸塩、または脂肪酸塩である。硫酸化不飽和脂肪酸塩
は、例えば不飽和脂肪酸を濃硫酸、発煙硫酸またはクロ
ロスルホン酸などの硫酸化剤を用いて硫酸化し、次いで
塩基性化合物で中和することにより得ることができる。
この際、硫酸化の程度により、得られる硫酸化不飽和脂
肪酸塩は不飽和脂肪酸塩も含有するが、結合硫酸量は2
%以上が好ましい。不飽和脂肪酸としては、例えばパー
ム油、パーム核油、大豆油、菜種油、ヒマワリ油、米ぬ
か油、コーン油、綿実油、トール油、ヒマシ油、牛脂、
豚脂などの天然由来の油脂を加水分解して得られる混合
脂肪酸や、それぞれの混合脂肪酸を分離精製した単体脂
肪酸、例えばパルミトオレイン酸、オレイン酸、エライ
ジン酸、リノール酸、エルカ酸、リシノール酸などが挙
げられる。優れた洗浄力が得られる点で好ましくはオレ
イン酸である。塩基性化合物としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、アンモニウム、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなど
が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。優れた洗浄力が得られる
点で好ましくはナトリウム塩、カリウム塩である。 【0009】また脂肪酸塩は脂肪酸を塩基性化合物で中
和し得られる化合物である。脂肪酸としては、例えばヤ
シ油、パーム油、パーム核油、大豆油、菜種油、ヒマワ
リ油、米ぬか油、コーン油、綿実油、トール油、ヒマシ
油、牛脂、豚脂などの天然由来の油脂を加水分解し、場
合により水素添加することにより得られる混合脂肪酸
や、これらの混合脂肪酸から分離精製した単体脂肪酸、
例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘニン酸、パルミトレイン酸、オレイン
酸、リノール酸、エルカ酸などが挙げられる。また脂肪
酸は天然由来の脂肪酸に限るものではなく、石油原料由
来の合成脂肪酸も使用することができる。脂肪酸の炭素
数は12〜18であることが好ましく、これらを単独も
しくは2種以上を混合して使用する。塩基性化合物とし
ては、硫酸化不飽和脂肪酸塩と同様の化合物が挙げられ
る。優れた洗浄力が得られる点で好ましくはナトリウム
塩、カリウム塩である。 【0010】本発明の組成物において、a成分である硫
酸化不飽和脂肪酸塩と脂肪酸塩はそれぞれ単独で、ある
いは組み合わせて用いることができる。本発明の組成物
においてa成分の含有量は1〜20重量%、好ましくは
5〜15重量%である。a成分の含有量が1重量%未満
の場合は、洗浄力と洗浄後の風合いが低下する。またa
成分の含有量が20重量%を超える場合は、低温での保
存安定性が低下する。 【0011】本発明のb成分である式(1)で表される
非イオン性界面活性剤において、R 1は炭素数8〜24
のアルキル基、アルケニル基またはアシル基である。ア
ルキル基としてはオクチル基、イソオクチル基、ノニル
基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ウンデシ
ル基、イソウンデシル基、ドデシル基、イソドデシル
基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル
基、イソテトラデシル基、ペンタデシル基、イソペンタ
デシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプ
タデシル基、イソヘプタデシル基、オクタデシル基、イ
ソオクタデシル基、ノナデシル基、イソノナデシル基、
エイコシル基、イソエイコシル基、ヘネイコシル基、イ
ソヘネイコシル基、ドコシル基、イソドコシル基、トリ
コシル基、イソトリコシル基、テトラコシル基、イソテ
トラコシル基などが、アルケニル基としてはテトラデセ
ニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、エイコ
セニル基、ドコセニル基などが、アシル基としてはオク
タノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、テトラデ
カノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル
基、エイコサノイル基、ドコサノイル基、テトラコサノ
イル基、2−エチルヘキサノイル基、オクタデセノイル
基、ヘキサデセノイル基などが挙げられる。これらのう
ち炭素数8〜24のアシル基が好ましく、より好ましく
はデカノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル
基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコ
サノイル基、ドコサノイル基、2−エチルヘキサノイル
基、ヘキサデセノイル基およびオクタデセノイル基であ
る。 【0012】pはブチレンオキシドの平均付加モル数を
示し、pは1〜5、好ましくは1〜3である。pが1未
満または5を超える場合は、低温での保存安定性が低下
する。またqはエチレンオキシドの平均付加モル数を示
し、qは1〜5、好ましくは1〜3である。qが1未満
の場合は低温での保存安定性が低下する。 【0013】本発明のb成分である式(1)で表される
非イオン性界面活性剤において、分子中のEO含有量は
10〜35重量%であり、好ましくは20〜35重量%
である。EO含有量が10重量%未満または35重量%
を超える場合は、低温での保存安定性が低下する。 【0014】本発明のc成分である式(2)で表される
非イオン性界面活性剤において、R 2は炭素数8〜24
のアルキル基、アルケニル基またはアシル基であり、前
記R1と同様の化合物が挙げられる。これらのうち炭素
数8〜24のアシル基が好ましく、より好ましくはデカ
ノイル基、ドデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキ
サデカノイル基、オクタデカノイル基、エイコサノイル
基、ドコサノイル基、2−エチルヘキサノイル基、ヘキ
サデセノイル基およびオクタデセノイル基である。 【0015】xはブチレンオキシドの平均付加モル数を
示し、xは1〜5、好ましくは1〜3である。xが1未
満の場合は低温での保存安定性が低下する。またxが5
を超える場合は繊維への浸透性と洗浄力が低下し、さら
に低温での保存安定性も低下するおそれがある。yはエ
チレンオキシドの平均付加モル数を示し、yは6〜2
0、好ましくは8〜18である。yが20を超える場合
は高温での保存安定性が低下する。 【0016】本発明のc成分である一般式(2)で表さ
れる非イオン性界面活性剤において、分子中のEO含有
量は50〜75重量%であり、好ましくは55〜70重
量%、さらに好ましくは55〜65重量%である。EO
含有量が50重量%未満または75重量%を超える場合
は、繊維への浸透性と洗浄力が低下する。 【0017】本発明の組成物において、b成分とc成分
の合計量b+cは10〜50重量%、好ましくは15〜
40重量%である。合計重量が10重量%未満の場合は
洗浄力が低下する。また合計量が50重量%を超える場
合は洗浄後の風合いと高温および低温での保存安定性が
低下する。 【0018】また、b成分とc成分の重量比b/cは、
1/15(0.067)〜10/1(10)であり、好
ましくは1/10(0.1)〜5/1(5)である。b
成分の含有量が少なく、重量比が1/15未満の場合は
高温および低温での保存安定性が低下する。b成分の含
有量が多く、重量比が10/1を超える場合は繊維への
浸透性と洗浄力が低下する。 【0019】本発明のb、c成分である非イオン性界面
活性剤はアルカリ触媒下、アルコールあるいは脂肪酸に
ブチレンオキシドを付加させた後、さらにエチレンオキ
シドを付加することにより得ることができる。 【0020】本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の
効果を阻害しない範囲において、一般に洗浄剤に配合さ
れる成分、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ア
ルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等
の陰イオン性界面活性剤、アルキルベタイン、アミドベ
タイン、イミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン等
の両性界面活性剤、高級脂肪酸アルカノールアミド、脂
肪酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールとの
エステル、脂肪酸ソルビタンエステル等の非イオン性界
面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、ポリエチ
レングリコール、低級アリールスルホン酸等のハイドロ
トロープ剤、クエン酸、エチレンジアミン四酢酸誘導
体、ニトリロトリ酢酸三ナトリウム等のキレート剤、安
息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル等の防
腐剤、蛍光増白剤、酵素、再汚染防止剤、色素、香料な
どを含有することができる。 【0021】 【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。 実施例1〜14 表4に示す成分および配合量で14種類の液体洗浄剤組
成物を調製し、その特性を評価した。評価結果を併せて
示す。 【0022】〈a成分〉以下に示す4種類の化合物を用
いた。 〈a−1成分〉 硫酸化混合脂肪酸ナトリウム塩(結合硫酸量:8.5
%) 脂肪酸組成:ミリスチン酸3重量%、パルミチン酸5重
量%、パルミトレイン酸8重量%、ステアリン酸1重量
%、オレイン酸74重量%、リノール酸7重量%、リノ
レン酸2重量% 〈a−2成分〉 硫酸化大豆油脂肪酸モノエタノールアミン塩(結合硫酸
量:10.3%) 脂肪酸組成:パルミチン酸12重量%、ステアリン酸4
重量%、オレイン酸22重量%、リノール酸54重量
%、リノレン酸8重量% 〈a−3成分〉 混合脂肪酸のナトリウム塩 脂肪酸組成:a−1成分と同じ 〈a−4成分〉ヤシ油脂肪酸40重量%と牛脂脂肪酸6
0重量%との混合脂肪酸のカリウム塩脂肪酸組成:カプ
リル酸2重量%、カプリン酸2重量%、ラウリン酸19
重量%、ミリスチン酸10重量%、パルミチン酸19重
量%、パルミトレイン酸4重量%、ステアリン酸11重
量%、オレイン酸29重量%、リノール酸4重量% 【0023】〈b成分〉表1に示す5種類の非イオン性
界面活性剤を用いた。 【0024】 【表1】1)混合脂肪酸アシル基:a−4成分の混合脂肪酸組成
と同じ 【0025】〈c成分〉表2に示す5種類の非イオン性
界面活性剤を用いた。 【0026】 【表2】 【0027】比較例1〜14 表5に示す配合量で、調製手順などについては実施例1
〜14と同様にして、比較例の液体洗浄剤組成物を調製
し、その特性を評価した。評価結果を併せて示す。 【0028】〈その他成分〉表3に示す6種類の非イオ
ン性界面活性剤を用いた。 【0029】 【表3】 【0030】表4〜表5中の洗浄力試験および評価項目
は、下記の方法により行なった。 【0031】(1)浸透力試験 洗浄剤組成物の0.1重量%水溶液を300mlのトー
ルビーカーにとり、この中に1.5cm×1.5cmの
ウールモスリンを浮かべて沈降するまでの時間(秒)を
5回測定し、平均値を求めた。沈降する時間が40秒未
満である場合を浸透性が良好と評価した。 【0032】(2)洗浄力試験 洗浄力試験は以下の方法に従い行なった。また、使用し
た人工汚染布の組成および洗浄力の評価法を併せて記
す。 【0033】(a)洗浄試験1 水道水500mlに下記量の洗浄剤組成物を加え、1リ
ットルのビーカーにとり、これに10cm×10cmの
人工汚染布2枚を浸漬し、つけ置き洗いを行なった。 【0034】 〈洗浄条件〉 つけ置き時間 20分間 洗浄剤組成物 0.5g つけ置き温度 20℃ すすぎ 振りすすぎ 脱水 脱水槽の回転が安定してから10秒 【0035】(b)洗浄試験2 洗濯機(東芝製 AW−65VF3)のウールコース中
水位で木綿タオル2kgと10×10cmの人工汚染布
を4枚縫い付けた30×30cmの木綿金巾布を洗濯し
た。 【0036】〈洗浄条件〉 水量 63リットル 洗浄時間 4分間 洗浄剤組成物 63.0g 洗浄温度 20℃ すすぎ ためすすぎ2回 脱水 40秒 【0037】 〈人工汚染布の汚垢組成(%)〉 オレイン酸 15.0 パルミチン酸 7.5 ミリスチン酸 7.5 牛脂硬化油 30.0 コレステロール 10.0 スクワレン 5.0 セチルアルコール 10.0 パラフィン 15.0 この汚垢60重量部にカーボンブラック10.5重量部
を分散させたものを人工汚垢とし、これで白布(木綿金
巾)を汚染し、人工汚染布とした。 【0038】〈洗浄力評価方法〉汚染布を乾燥後、カラ
ーコンピューター(スガ試験機(株)製、SM−7−I
S−2B)を用いて表面反射率を測定し、下記の式より
洗浄力を計算した。洗浄力の値が35%以上である場合
を洗浄力が良好と評価した。 【0039】 【数1】 【0040】(3)風合いの評価 風合い試験を以下の方法に従い行った。 【0041】(a)試験布の作成 洗浄剤組成物の0.05%水溶液1リットルに5.0×
5.0cmの綿金巾の白布を5枚入れ、洗浄力試験と同
様の洗浄条件で白布を処理し、試験布とした。 【0042】(b)風合いの評価 20名の女性をパネラーとし、試験布の手触りを下記の
基準で対照布(水洗した白布)と一対比較した。20名
の平均値を求め、2.3点以上の場合を風合いが良好と
評価した。 3点:対照布よりも柔らかいと感じた場合 2点:対照布よりもやや柔らかいと感じた場合 1点:対照布よりもわずかにかたいと感じた場合 0点:対照布よりも非常にかたいと感じた場合 【0043】(4)保存安定性の評価 液体洗浄剤80mlを100mlのガラス製バイアルに
摂取し、低温(−5℃)、室温(25℃)および高温
(45℃)の恒温槽にて1ヶ月静置した。その後、初期
の状態と比較し、以下の基準で目視判定した。◎または
○の場合を保存安定性が良好と評価した。 ◎:均一透明性を保ち、初期の状態と全く差異がない場
合 ○:均一透明性を保ち、初期の状態とほとんど差異がな
い場合 △:わずかに分離、白濁および沈殿物を生じた場合 ×:分離、白濁および沈殿物を生じた場合 【0044】 【表4】 【0045】 【表5】【0046】実施例1〜14の本発明の洗浄剤組成物
は、浸透性、洗浄力、風合いおよび保存安定性の全ての
評価において良好な結果を示した。これに対してa成分
を含まない比較例1の組成物は、洗浄力と風合いが不良
である。a成分の含有量が多い比較例2の組成物は、低
温での保存安定性が不良である。b成分とc成分の合計
含有量が少ない比較例3の組成物は、洗浄力が不良であ
る。b成分とc成分の合計含有量が多い比較例4の組成
物は、風合いが不良であり高温および低温での保存安定
性も不良である。b成分とc成分の重量比が小さい比較
例5の組成物は、高温および低温での保存安定性が不良
である。b成分とc成分の重量比が大きい比較例6の組
成物は、浸透性と洗浄力が不良である。b成分を含まな
い比較例7の組成物は、高温、低温および常温での保存
安定性が不良である。c成分を含まない比較例8の組成
物は、浸透性と洗浄力が不良である。b成分の代わりに
ポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用している比
較例9の組成物は、高温および低温での保存安定性が不
良である。c成分の代わりにポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルを使用している比較例10の組成物は、低温
での保存安定性が不良である。b成分のエチレンオキシ
ドの含有量が35重量%を超えている比較例11の組成
物は、高温および低温での保存安定性が不良である。c
成分のエチレンオキシドの含有量が50重量%未満であ
る比較例12の組成物は、浸透性と洗浄力が不良であ
る。c成分のエチレンオキシドの付加モル数(y)が2
0モルを超えている比較例13の組成物は、高温での保
存安定性が不良である。c成分のブチレンオキシドの付
加モル数(x)が5モルを超えている比較例14の組成
物は、浸透性、洗浄力および低温での保存安定性が不良
である。 【0047】 【発明の効果】本発明の液体洗浄剤組成物は、繊維への
浸透性に優れ、機械力が小さい場合でも優れた洗浄力を
発揮し、洗浄後の風合いに優れ、かつ保存安定性に優れ
ている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】下記のa、bおよびcを含有し、aが1〜
    20重量%、bとcの合計量b+cが10〜50重量
    %、bとcの重量比b/cが1/15〜10/1である
    ことを特徴とする液体洗浄剤組成物。 a.硫酸化不飽和脂肪酸塩、または脂肪酸塩 b.式(1)で示され、かつ式(1)の分子中のEO含
    有量が10〜35重量%である非イオン性界面活性剤 R1O(BO)p(EO)q (1) (式中R1は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
    基またはアシル基であり、BOはブチレンオキシド、E
    Oはエチレンオキシドを表す。pおよびqは平均付加モ
    ル数を示し、pは1〜5、qは1〜5を示す。)c.式
    (2)で示され、かつ式(2)の分子中のEO含有量が
    50〜75重量%である非イオン性界面活性剤 R2O(BO)x(EO)y (2) (式中R2は炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル
    基またはアシル基であり、BOはブチレンオキシド、E
    Oはエチレンオキシドを表す。xおよびyは平均付加モ
    ル数を示し、xは1〜5、yは6〜20を示す。)
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