JP7045909B2 - 繊維製品用の液体洗浄剤 - Google Patents

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本発明は、繊維製品用の液体洗浄剤に関する。
衣料等の繊維製品は、洗濯や着用の際に製品同士が擦れ合って、毛玉を生じる。特に、ウールや化学繊維から構成されるニット製品は、洗濯や着用によって、品位低下を生じやすい。これらの品位低下は、いわゆるおしゃれ着にとって大きな問題となる。
こうした問題に対し、特に着用時における繊維製品の品位低下の防止を図った洗浄剤が提案されている(特許文献1)。
特開2015-127369号公報
しかしながら、従来の技術は、着用時の品位低下の防止を図れるものの、洗濯による品位低下の防止が充分でなかった。
そこで、本発明は、繊維製品の品位低下をより良好に防げる繊維製品用の液体洗浄剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1](A)下記一般式(f1)~(f3)のいずれかで表されるアルコールのプロピレンオキシド付加物以外のノニオン界面活性剤であって、下記一般式(a1)で表される化合物(A1)を含むノニオン界面活性剤と、
(B)下記一般式(b)で表されるアルキルアミドアミンを含有し、さらに、
(C)高級脂肪酸、(D)オイル型、オイルコンパウンド型、エマルション型、自己乳化型から選択される消泡シリコーン、(E)下記一般式(e)で表される脂肪酸エステル、及び(F)下記一般式(f1)~(f3)のいずれかで表されるアルコールのプロピレンオキシド付加物から選ばれる一種以上を含有し、
前記(B)の質量に対する前記(A1)の質量の比(A1)/(B)が4~20である、繊維製品用の液体洗浄剤。
21-O-(R22O)-H ・・・(a1)
Figure 0007045909000001
X-COO-Y ・・・(e)
Figure 0007045909000002
式(a1)中、R21は分岐鎖を有する炭素数12~16のアルキル基、又は炭素数12~16の直鎖アルキル基を示し、R21が前記直鎖アルキル基の場合、酸素原子は、前記直鎖アルキル基中の2級炭素原子に結合する。R22は炭素数2~4のアルキレン基を表す。また、nはR22Oの平均繰り返し数を示し3~10である。
式(b)中、R10は、炭素数9~23の直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基である。R11は、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。R12及びR13は、それぞれ独立に炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基、又はオキシエチレン基の平均繰り返し数が1~25の(ポリ)オキシエチレン基である。
式(e)中、Xは、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基、又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基である。Xが直鎖状アルキル基である場合、式(e)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。Yは、炭素数3~16のアルキル基、又は-(R31O)m1-R32である。R31は、炭素数2~4のアルキレン基である。mはR31Oの平均繰り返し数を示し1~5である。R32は、炭素数1~16のアルキル基、フェニル基又はベンジル基である。
式(f1)中、Rは炭素数1~8の炭化水素基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、n1はPOの平均繰り返し数を示し10~350である。
式(f2)中、POはオキシプロピレン基を示し、n2、n3はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n2、n3の合計は10~350である。
式(f3)中、POはオキシプロピレン基を示し、n4、n5、n6はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n4、n5、n6の合計は10~350である。
[2]前記(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が0.0001~10質量%である、[1]に記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
[3]前記(A)の質量に対する前記(A1)の質量の比(A1)/(A)が0.001~0.8である、[1]または[2]に記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
[4][1]~[3]に記載の液体洗浄剤を含む洗浄液中で繊維製品を攪拌し、脱水した後、前記液体洗浄剤を含まない濯ぎ用水の中で繊維製品を攪拌し、脱水する操作を一回のみ行う、繊維製品の洗濯方法。
[5]前記液体洗浄剤を含む洗浄液中で繊維製品を攪拌する際の前記繊維製品の質量に対する前記洗浄液の質量の比が15~30であり、前記濯ぎ用水中で前記繊維製品を攪拌する際の前記繊維製品の質量に対する前記濯ぎ用水の質量の比が15~30である、[4]に記載の繊維製品の洗濯方法。
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤によれば、洗濯時のこすれによる毛玉の発生を抑制できる。また、泡切れが良く、濯ぎを1回のみとすることが可能なため、洗濯によるこすれを最小現に減らすことができる。そのため、繊維製品の品位低下をより良好に防止することができる。
[液体洗浄剤]
本発明の繊維製品用の液体洗浄剤(以下、単に液体洗浄剤ということがある)は、(A)特定の化合物(A1)を含むノニオン界面活性剤と(B)特定のアルキルアミドアミンとを含有し、さらに(C)高級脂肪酸、(D)特定の消泡シリコーン、(E)特定の脂肪酸エステル、及び(F)特定のアルコールのプロピレンオキシド体から選ばれる一種以上を含有する組成物である。
以下、(A)特定のノニオン界面活性剤を(A)成分と、特定の化合物(A1)を(A1)成分と、(B)特定のアルキルアミドアミンを(B)成分と、(C)高級脂肪酸を(C)成分と、(D)特定の消泡シリコーンを(D)成分と、(E)特定の脂肪酸エステルを(E)成分と、(F)特定のアルコールのプロピレンオキシド体を(F)成分と称する場合がある。
<(A)成分>
(A)成分は、後述の(F)成分以外のノニオン界面活性剤である。(A)成分には、下記一般式(a1)で表される化合物(A1)が含まれる。(A)成分は繊維製品から汚れを除去する洗浄成分として機能する。また、(A1)成分を含むことにより、(B)成分が繊維製品に浸透しやすくなり、毛玉防止性が向上しやすくなる。
21-O-(R22O)-H ・・・(a1)
式(a1)中、R21は分岐鎖を有する炭素数12~16のアルキル基、又は炭素数12~16の直鎖アルキル基を示し、R21が前記直鎖アルキル基の場合、酸素原子は、前記直鎖アルキル基中の2級炭素原子に結合する。R22は炭素数2~4のアルキレン基を表す。また、nはR22Oの平均繰り返し数で3~10である。
式(a1)中、R21は、炭素数12~16の直鎖アルキル基であることが好ましく、炭素数12~14の直鎖アルキル基であることがより好ましい。
22Oとしては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられ、このうち、液安定性の観点から、オキシエチレン基、又はオキシプロピレン基が好ましく、オキシエチレン基のみ、あるいはオキシエチレン基とオキシプロピレン基の両方であることがより好ましい。オキシエチレン基とオキシプロピレン基の両方であるである場合、オキシエチレン基とオキシプロピレン基はランダムであっても、ブロックであってもよい。
nは、R22Oの平均繰り返し数で3~10の数であり、3~7が好ましく、3~5がより好ましく、3が特に好ましい。
(A1)成分としては、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、三菱化学株式会社製のダイヤドール(登録商標)(C13、Cの次の数字は、アルコールの炭素数を示す。以下同様。)、Shell社製のNeodol(登録商標)(C12とC13との混合物)、Sasol社製のSafol(登録商標)23(C12とC13との混合物)、EXXAL(登録商標)13(C13)等のアルコールに対して、3~10モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;
ブテンを3量化して得られる炭素数12のアルケンをオキソ法に供して得られるC13のアルコールに対して、3又は5モル相当、もしくは7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(Lutensol(登録商標) TO3、Lutensol TO5、Lutensol TO7、BASF社製);
ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10のアルコールに対して、9モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(Lutensol XP90、BASF社製);
ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10のアルコールに対して、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(Lutensol XL70、BASF社製);
ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10のアルコールに対して、6モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(Lutensol XA60、BASF社製);
C12~14の第2級アルコールに対して、3又は5又は7又は9モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(ソフタノール(登録商標)30、ソフタノール50、ソフタノール70、ソフタノール90、株式会社日本触媒製)等が挙げられる。
繊維への浸透のしやすさの観点から、(A1)成分としては、R21が炭素数12~14の直鎖アルキル基であって、酸素原子は、R21中の2級炭素原子に結合し、nが3であるものが好ましい。中でも、R22Oがオキシエチレン基であるものが好ましい。
21が炭素数12~14の直鎖アルキル基であって、酸素原子は、R21中の2級炭素原子に結合し、R22Oがオキシエチレン基であり、nが3である市販品としては、ソフタノール30が挙げられる。
(A1)成分は、1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A1)成分および(F)成分以外の(A)成分(以下、(A2)成分という場合がある。)としては、本発明の効果を有する限り特に限定されない。
例えば、脂肪酸アルキルエステル、高級アルコール(炭素数8~22のアルコール)、アルキルフェノール、高級脂肪酸(炭素数8~22の脂肪酸)、高級脂肪酸アルキルエステル(炭素数8~22の脂肪酸残基を有するエステル)又は高級アミン(炭素数8~22のアルキル基を有するアミン)等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキルアミンオキシド、アルケニルアミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N-アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
中でも、下記一般式(a2)で表される(A1)成分以外のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤(以下、「(a2)成分」ということがある。)が好ましい。
71-J-(EO)(PO)-R72 ・・・(a2)
式(a2)中、R71は、炭素数8~22の炭化水素基を示し、R72は、水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基を表す。
Jは、-O-、-COO-、-CONH-等の官能基を表す。
EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を表す。
pは、EOの平均繰り返し数(即ち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表す3~20の数である。
qは、POの平均繰り返し数(即ち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を表す0~6の数である。
ただし、Jが-O-であり、pとqの合計が3~10であり、R72が水素原子であるとき、R71は、分岐鎖を有する炭素数12~16のアルキル基ではない。
また、Jが-O-であり、pとqの合計が3~10であり、R72が水素原子であり、かつ、JがR71中の2級炭素原子に結合するとき、R71は、炭素数12~16の直鎖アルキル基ではない。
71の炭素数は8~22であり、好ましくは10~18である。炭素数が上記範囲内であれば、液体洗浄剤の洗浄力がより高まる。
71は、不飽和結合を有していてもよく、有していなくてもよい。
71としては、アルキル基又はアルケニル基が好ましい。
また、R71は、直鎖であっても分岐鎖であってもよい。
71としては、1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等に由来する炭化水素基が挙げられる。
72は、水素原子、炭素数1~6のアルキル基又は炭素数2~6のアルケニル基である。
72がアルキル基である場合、R72の炭素数は1~3が好ましい。
72がアルケニル基である場合、R72の炭素数は2~3が好ましい。
式(a2)中、Jが-O-の場合、(A2)成分は、アルキルエーテル型ノニオン界面活性剤である。
Jが-O-の場合、洗浄力向上の観点から、R71は、炭素数10~20の直鎖状アルキル基もしくは炭素数10~20の分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数10~20の直鎖状のアルケニル基もしくは炭素数10~20の分岐鎖状のアルケニル基が好ましく、炭素数10~18の直鎖状のアルキル基もしくは炭素数10~18の分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数10~18の直鎖状のアルケニル基もしくは炭素数10~18の分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。Jが-O-の場合、R72は水素原子が好ましい。
式(a2)中、Jが-COO-の場合、(A2)成分は脂肪酸エステル型ノニオン界面活性剤である。
Jが-COO-の場合、洗浄力向上の観点から、R71は、炭素数9~21の直鎖状のアルキル基もしくは炭素数9~21の分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数9~21の直鎖状のアルケニル基もしくは炭素数9~21の分岐鎖状のアルケニル基が好ましく、炭素数11~17の直鎖状のアルキル基もしくは炭素数11~17の分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数11~17の直鎖状のアルケニル基もしくは炭素数11~17の分岐鎖状のアルケニル基がより好ましい。Jが-COO-の場合、R72は、炭素数1~3のアルキル基が好ましい。
pは、3~20の数であり、5~18の数が好ましい。pが前記上限値以下であれば、HLB値が高くなりすぎず、洗浄力が低下しにくい。pが前記下限値以上であれば、(d1)成分自体の原料に由来する臭気が発生しにくい。
qは、0~6の数であり、01~3の数が好ましい。qが前記上限値以下であれば、高温条件下での保存安定性が低下しにくい。
「-(EO)(PO)-」は、EOとPOとが混在して配列するランダム鎖であっても、ブロック状に配列するブロック鎖であってもよい。
(A2)成分において、EO又はPOの繰り返し数の分布は、本発明の効果を有する限り特に限定されない。(A2)成分において、EO又はPOの繰り返し数の分布は、(A2)成分を製造する際の反応方法によって変動しやすい。
EO又はPOの繰り返し数の分布は、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の一般的なアルカリ触媒を用いて、原料(1級又は2級の高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド等)に付加させた際には、比較的広い分布となる傾向にある。
EO又はPOの繰り返し数の分布は、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを、例えば、特公平6-15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、原料に付加させた際には、比較的狭い分布となる傾向にある。
(A2)成分としては、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO-1214又はCO-1270(商品名)等の直鎖状の天然アルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;
ブテンを3量化して得られる炭素数12のアルケンをオキソ法に供して得られるC13のアルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(Lutensol(登録商標) TO12、Lutensol TO15等、BASF社製);
C12~14の第2級アルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(ソフタノール(登録商標)120、ソフタノール150、株式会社日本触媒製);
ヤシ脂肪酸メチル(ラウリン酸/ミリスチン酸=8/2)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸メチルエステル(EO15モル))等が挙げられる。
これらの中でも、濯ぎ性、毛玉防止性((B)成分の吸着促進)、洗浄力の観点から、プロクター・アンド・ギャンブル社製の直鎖状天然アルコール(例えばCO-1270)に対して、平均12モル相当のエチレンオキシドを付加したもの、およびプロクター・アンド・ギャンブル社製の直鎖状天然アルコール(例えばCO-1270)に対して、平均10モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;
C12~14の直鎖1級アルコールに対して、エチレンオキシドの平均9モル、プロピレンオキシドの平均2モル、エチレンオキシドの平均9モルを、この順で付加させたポリオキシアルキレンアルキルエーテル;
式(a2)中、R71が炭素数12~14の直鎖アルキル基であり、R72が水素原子であり、Jが-O-であり、p=2、q=18である化合物が好ましい。
これらの成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(A)成分全体の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して5~50質量%が好ましく、10~40質量%がより好ましく、15~30質量%がさらに好ましい。
洗浄液中の(A)成分全体の含有量が好ましい下限値以上であることにより、洗浄力と(B)成分の繊維製品への浸透吸着効果が高くなりやすい。
また、洗浄液中の(A)成分全体の含有量が好ましい上限値以下であることにより、濯ぎ性がより優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(A)成分全体の含有量は、洗浄液の総質量に対して50~1000質量ppmであることが好ましく、70~800質量ppmであることがより好ましく、100~600質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(A)成分全体の含有量が好ましい下限値以上であることにより、洗浄力と(B)成分の繊維製品への浸透吸着効果が高くなりやすい。
また、洗浄液中の(A)成分全体の含有量が好ましい上限値以下であることにより、濯ぎ性がより優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤中の(A1)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.1~30質量%であることが好ましく、1~20質量%であることがより好ましく、1~10質量%であることがさらに好ましく、1~3質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(A1)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、洗浄力と(B)成分の繊維製品への浸透吸着効果の高い洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(A1)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、濯ぎ性により優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(A1)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して10~500質量ppmであることが好ましく、20~400質量ppmであることがより好ましく、30~350質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(A1)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、洗浄力と(B)成分の繊維製品への浸透吸着効果が高くなりやすい。
また、洗浄液中の(A1)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、濯ぎ性がより優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤中の(A2)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して1~50質量%であることが好ましく、5~30質量%であることがより好ましく、10~25質量%であることがさらに好ましく、15~25質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(A2)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、洗浄性能が高い洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(A2)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、濯ぎ性に優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(A2)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して10~1000質量ppmであることが好ましく、50~600質量ppmであることがより好ましく、70~400質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(A2)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、洗浄性能が高くなりやすい。
また、洗浄液中の(A2)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、濯ぎ性がより優れた洗浄液となりやすい。
(A)成分全体の質量に対する(A1)成分の質量の比(A1)/(A)は0.001~0.8が好ましく、0.01~0.7がより好ましく、0.05~0.6がさらに好ましく、0.05~0.2が特に好ましい。
(A1)/(A)が好ましい下限値以上であることにより、(B)成分の繊維製品への浸透吸着効果が高くなりやすい。
また、(A1)/(A)が好ましい上限値以下であることにより、洗浄剤の安定性を向上させることができるので、分離や固化が生じにくい。
<(B)成分>
(B)成分は、下記一般式(b)で表されるアルキルアミドアミンである。(B)成分は、繊維製品に浸透し、毛玉防止の効果を発揮する。
Figure 0007045909000003
式(b)中、R10は、炭素数9~23の直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基である。R10の炭素数は15~21が好ましい。上記範囲内であれば、繊維製品の洗濯液中での摩擦を低減し、毛玉の発生を抑制する効果に優れる。
10は、飽和炭化水素基でもよく、不飽和炭化水素基でもよい。
11は、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。R11の炭素数は2~3が好ましい。上記範囲内であれば、繊維製品の洗濯液中での摩擦を低減し、毛玉の発生を抑制する効果に優れる。
12及びR13は、それぞれ独立に炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基、又はオキシエチレン基の平均繰り返し数が1~25の(ポリ)オキシエチレン基である。
12及びR13は、メチル基もしくはエチル基であることが好ましい。
(B)成分としては、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドジアルキル3級アミン;
パルミテートエステルプロピルジメチルアミン、ステアレートエステルプロピルジメチルアミン等の脂肪族エステルジアルキル3級アミン;
パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミド等の3級アミンが挙げられる。
中でも、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミドが好ましい。
(B)成分は、液体洗浄剤中、または液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中で塩の形で存在していてもよい。
(B)成分の塩としては、(B)成分を酸で中和した酸塩等が挙げられる。中和に用いられる酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸、ポリアクリル酸、パラトルエンスルホン酸、クメンスルホン酸等が挙げられる。これらの酸は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分の内、長鎖脂肪族アミドジアルキル3級アミン等の脂肪族アミドアルキル3級アミンは、例えば以下の方法により製造することができる。
脂肪酸又は脂肪酸誘導体(脂肪酸低級アルキルエステル、動物性油脂もしくは植物性油脂等)と、ジアルキル(又はアルカノール)アミノアルキルアミンとを縮合反応させ、その後、未反応のジアルキル(又はアルカノール)アミノアルキルアミンを減圧又は窒素ブローにて留去することにより脂肪族アミドアルキル3級アミンを製造できる。
ここで、脂肪酸又は脂肪酸誘導体としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、エルカ酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、とうもろこし油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸等の植物油又は動物油脂肪酸や、これらのメチルエステル、エチルエステル、グリセライド等が挙げられ、中でも、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等が好ましい。これら脂肪酸又は脂肪酸誘導体は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
ジアルキル(又はアルカノール)アミノアルキルアミンとしては、例えば、ジメチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノエチルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノエチルアミン等が挙げられ、中でも、ジメチルアミノプロピルアミンが好ましい。
(B)成分の市販品としては、例えば、リポミンAPA168-65E(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)社製、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド)等が挙げられる。
(B)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(B)成分の含有量(塩の場合もアルキルアミドアミンとしての含有量。以下同じ)は、液体洗浄剤の総質量に対して0.01~20質量%であることが好ましく、0.05~10質量%であることがより好ましく、0.1~5質量%であることがさらに好ましい。
液体洗浄剤中の(B)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果の高い洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(B)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、濯ぎ性により優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(B)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.01~100質量ppmであることが好ましく、0.1~80質量ppmであることがより好ましく、1~50ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(B)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高くなりやすい。
また、洗浄液中の(B)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、濯ぎ性がより優れた洗浄液となりやすい。
(B)成分の質量に対する(A1)成分の質量の比(A1)/(B)は、4~20である。(A1)/(B)は、5~15であることが好ましく、5~10であることがより好ましい。
(A1)/(B)が4以上であることにより、毛玉防止効果を高めることができる。
また、(A1)/(B)が20以下であることにより、洗浄剤の安定性を向上させることができ、分離や固化が起こりにくくなる。
<(C)成分>
(C)成分は高級脂肪酸である。(C)成分は(B)成分との複合体を形成し、衣類のすべり性を向上に寄与する。また、水道水中の金属イオンと結合し、破泡効果を発揮する。
高級脂肪酸の炭化水素基の炭素数は、10~20が好ましく、12~18がより好ましい。(C)成分としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられる。
(C)成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
組み合わせとしては、炭化水素基の炭素数が12の脂肪酸と炭化水素基の炭素数が14~18の脂肪酸との組み合わせが好ましく、炭素数12の脂肪酸と、2種以上の炭化水素基の炭素数が14~18の脂肪酸との組み合わせがより好ましい。
炭素数12の脂肪酸の質量に対する炭素数14~18の脂肪酸の質量の比である、[炭素数14~18の脂肪酸]/[炭素数12の脂肪酸]は、0.03以上10以下が好ましく、0.05以上0.8以下が好ましく、0.06以上0.5以下がより好ましい。
(C)成分は、液体洗浄剤中、または液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中で塩の形で存在していてもよい。
(C)成分の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
(C)成分またはその塩の市販品としては、椰子脂肪酸ナトリウム((椰子脂肪酸)日油株式会社製)を、pH調整剤である水酸化ナトリウムにより中和したもの)、C16石鹸((パルミチン酸ナトリウム)関東化学株式会社製)等が挙げられる。
液体洗浄剤中の(C)成分の含有量(塩の場合も高級脂肪酸としての含有量。以下同じ)は、液体洗浄剤の総質量に対して0.01~20質量%であることが好ましく、0.05~10質量%であることがより好ましく、0.08~5質量%であることがさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(C)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果が高く濯ぎ性に優れた洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(C)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果に優れた洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(C)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.01~1000質量ppmであることが好ましく、0.1~500質量ppmであることがより好ましく、1~100質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(C)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、優れた濯ぎ性も得やすい。
また、洗浄液中の(C)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、毛玉防止効果に優れる。
<(D)成分>
(D)成分はオイル型、オイルコンパウンド型、エマルション型、自己乳化型から選択される消泡シリコーンである。(D)成分は(B)成分との疎水性相互作用により一緒に衣類へ吸着し、衣類のすべり性を向上に寄与する。また、消泡性を有するので、泡切れの向上に寄与する。
オイル型の消泡シリコーンは、未変性のシリコーンオイル100%で構成され、シリカを含まない消泡剤である。市販品としては、SH200(東レ・ダウコーニング株式会社)が挙げられる。
オイルコンパウンド型の消泡シリコーンは、シリコーンオイルに、微粉末シリカなどの水不溶性粒子を配合した消泡剤である。市販品としては、8590 Additive(東レ・ダウコーニング株式会社)、AF-8014 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、AC-8066 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、ACP-3073 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、KS-66(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
溶液型の消泡シリコーンは、シリコーンオイルをイソパラフィンなどの溶剤に溶かした消泡剤である。市販品としては、KS-602A(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
エマルジョン型の消泡シリコーンは、シリコーンオイルコンパウンドをノニオン系の活性剤で乳化した消泡剤である。市販品としては、FSアンチフォーム93(東レ・ダウコーニング株式会社)、KM-73(信越化学工業株式会社)、KM-7750(信越化学工業株式会社)、KM-7752(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
自己乳化型の消泡シリコーンは、親水性の変性シリコーンオイルとオイルコンパウンドから構成される消泡剤である。市販品としては、KS-537(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
(D)成分が消泡性を発揮するのは、シリコーンオイルの表面張力が小さいため、抑泡性を発揮するからである。また、オイルコンパウンド型のように水不溶性粒子を配合した場合は、シリコーンオイルによって泡の表面に運ばれた水不溶性粒子が、物理的に泡を破ると考えられている。
溶液型、エマルジョン型、自己乳化型は、使用時の分散性を高めるため、シリコーンオイルに乳化剤等が加えられたものである。
液体洗浄剤中の(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.0001~10質量%であることが好ましく、0.0005~5質量%であることがより好ましく、0.001~2質量%であることがさらに好ましく、0.005~1質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(D)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(D)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果の高い洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(D)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.001~500質量ppmであることが好ましく、0.01~100質量ppmであることがより好ましく、0.05~50質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(D)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、洗浄液中の(D)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、毛玉防止効果がより優れた洗浄液となりやすい。
<(E)成分>
(E)成分は下記一般式(e)で表される脂肪酸エステルである。(E)成分は(B)成分との疎水性相互作用により一緒に衣類へ吸着し、衣類のすべり性を向上に寄与する。また、また疎水性により破泡効果を発揮する。
X-COO-Y ・・・(e)
式中、Xは、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基、又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基である。Xが直鎖状アルキル基である場合、式(e)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。Yは、炭素数3~16のアルキル基、又は-(R31O)m1-R32である。R31は、炭素数2~4のアルキレン基である。mはR31Oの平均繰り返し数を示し1~5である。R32は、炭素数1~16のアルキル基、フェニル基又はベンジル基である。
前記式(e)中、Xは、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基、又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基であり、好ましくは炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基である。
Xにおける分岐鎖状又は直鎖状のアルキル基の炭素数は、好ましくは炭素数5~13であり、より好ましくは炭素数6~11であり、さらに好ましくは炭素数6~10である。 炭素数が好ましい下限値未満では、毛玉防止効果および消泡効果が得られにくくなるおそれがある。炭素数が好ましい上限値を超えると、疎水性が強くなりすぎて、洗浄液中での分散性が損なわれるおそれがある。
Xが直鎖状アルキル基である場合、式(e)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。
Xが分岐鎖状アルキル基である場合、分岐鎖の側鎖の数は、1~4が好ましく、1又は2がより好ましく、1がさらに好ましい。側鎖の数が前記範囲内であれば、充分な毛玉防止効果および消泡性が発揮される。
前記式(e)中、Yは、炭素数3~16のアルキル基、又は-(R31O)-R32である。
Yがアルキル基である場合:Yにおけるアルキル基の炭素数は、好ましくは炭素数6~10である。炭素数が好ましい下限値以上であれば、毛玉防止効果および消泡効果が得やすい。炭素数が好ましい上限値以下であれば、疎水性が強くなりすぎないため、洗浄液中での良好な分散性が得やすい。
Yは、直鎖状アルキル基であってもよく、分岐鎖状アルキル基であってもよく、中でも分岐鎖状アルキル基が好ましい。Yが分岐鎖状アルキル基であれば、毛玉防止効果および消泡性をさらに高められる。
Yが分岐鎖である場合、側鎖の数は1~4が好ましく、1又は2がより好ましく、1がさらに好ましい。側鎖の数が前記範囲内であれば、充分な毛玉防止効果および消泡性が発揮される。
好ましいYとしては、例えば、イソトリデシル基、エチルヘキシル基、ヘキシルデシル基、イソブチル基、イソプロピル基が挙げられ、中でも、毛玉防止効果および消泡性、及び洗浄液中での分散性の観点から、エチルヘキシル基がより好ましい。
Yがアルキル基である場合、Xにおける分岐鎖状又は直鎖状のアルキル基の炭素数は、炭素数5~13が好ましく、6~11がより好ましく、7~10がさらに好ましく、7~9が特に好ましい。Xの炭素数が前記範囲内であれば、親水性と疎水性とのバランスがより良好となり、毛玉防止効果および消泡性をより高められる。
Yが-(R31O)-R32である場合:R31は、炭素数2~4のアルキレン基であり、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基であり、より好ましくは炭素数3のアルキレン基である。炭素数が前記範囲内であれば、親水性と疎水性とのバランスが良好となり、毛玉防止効果および消泡性を高められる。
mはR31Oの平均繰り返し数を示し1~5である。mは、2~5が好ましく、3がより好ましい。mが好ましい下限値以上であれば、疎水性が強くなりすぎず、液体洗浄剤とした場合の良好な液安定性が得やすい。mが好ましい上限値以下であれば、親水性が強くなりすぎず、毛玉防止効果および消泡効果を得やすい。
32は、炭素数1~16のアルキル基、フェニル基又はベンジル基であり、中でも炭素数1~16のアルキル基が好ましい。R32がアルキル基の場合、R32の炭素数は、1~12が好ましく、1~6がより好ましく、1(即ち、メチル基)がさらに好ましい。R32の炭素数が前記範囲内であれば、洗浄液中での分散性がより良好になる。
Yが-(R31O)-R32である場合、Xにおける分岐鎖状又は直鎖状のアルキル基の炭素数は、炭素数5~13が好ましく、7~11がより好ましく、炭素数9がさらに好ましい。Xの炭素数が前記範囲内であれば、親水性と疎水性とのバランスがより良好となり、毛玉防止効果および消泡性をより高められる。
(E)成分は、従来公知の方法により製造することができる。
例えば、前記式(e)において、Yがアルキル基である(E)成分の製造方法としては、油脂と1価アルコールとのエステル交換による方法、廃食用油と1価アルコールとのエステル交換による方法、脂肪酸を1価アルコールでエステル化する方法、脂肪酸アルキルエステルと1価アルコールとのエステル交換による方法等が挙げられる。
(E)成分を構成する脂肪酸残基の炭素数は、例えば、(E)成分を蒸留することによって炭素留分をカットしたり、所望の炭素数を有する脂肪酸アルキルエステルの炭素留分を2種以上配合した原料を用いたりすることにより調整できる。
(E)成分の製造方法に用いられる油脂としては、特に限定されないが、植物油又は動物油が好ましく、植物油がより好ましい。植物油としては、ナタネ油、ひまわり油、大豆油、綿実油、サンフラワー油、ヒマシ油、オリーブ油、とうもろこし油、ヤシ油、パーム油、パーム核油等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。中でも、炭素数6~14の脂肪酸の含有量が多い点で、パーム核油、ヤシ油が好ましい。動物油としては、牛脂、豚脂、魚油等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
(E)成分の製造方法に用いられるアルコールとしては、特に限定されないが、プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO-1214又はCO-1270等の直鎖状天然アルコール、三菱化学株式会社製のDiadol(登録商標)(C13、Cの次の数字は、アルコールの炭素数を示す。以下同様。)、Shell社製のNeodol(登録商標)(C12とC13との混合物)、Sasol社製のSafol(登録商標)23(C12とC13との混合物)等が好ましい。
(E)成分としては、例えば、2-エチルブタン酸2-エチルブチル、2-エチルブタン酸2-エチルヘキシル、2-エチルブタン酸2-エチルオクチル、2-エチルブタン酸2-エチルデシル、2-エチルブタン酸2-エチルドデシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルブチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルオクチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルデシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルドデシル、2-エチルオクタン酸2-エチルブチル、2-エチルオクタン酸2-エチルヘキシル、2-エチルオクタン酸2-エチルオクチル、2-エチルオクタン酸2-エチルデシル、2-エチルオクタン酸2-エチルドデシル、2-エチルデカン酸2-エチルブチル、2-エチルデカン酸2-エチルヘキシル、2-エチルデカン酸2-エチルオクチル、2-エチルデカン酸2-エチルデシル、2-エチルデカン酸2-エチルドデシル、2-エチルドデカン酸2-エチルブチル、2-エチルドデカン酸2-エチルヘキシル、2-エチルドデカン酸2-エチルオクチル、2-エチルドデカン酸2-エチルデシル、2-エチルドデカン酸2-エチルドデシル、2-エチルテトラデカン酸2-エチルブチル、2-エチルテトラデカン酸2-エチルヘキシル、2-エチルテトラデカン酸2-エチルオクチル、2-エチルテトラデカン酸2-エチルデシル、2-エチルテトラデカン酸2-エチルドデシル、2-エチルペンタデカン酸2-エチルブチル、2-エチルペンタデカン酸2-エチルヘキシル、2-エチルペンタデカン酸2-エチルオクチル、2-エチルペンタデカン酸2-エチルデシル、2-エチルペンタデカン酸2-エチルドデシル、2-エチルヘキサデカン酸2-エチルブチル、2-エチルヘキサデカン酸2-エチルヘキシル、2-エチルヘキサデカン酸2-エチルオクチル、2-エチルヘキサデカン酸2-エチルデシル、2-エチルヘキサデカン酸2-エチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル等のモノエステル油;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
上記の中でも、消泡効果がより得られやすいことから、2-エチルヘキサン酸2-エチルブチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルオクチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルデシル、2-エチルヘキサン酸2-エチルドデシルからなる群より選択される1つ以上の化合物が好ましく、これらの中でも、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシルが特に好ましい。
(E)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
液体洗浄剤中の(E)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.01~20質量%であることが好ましく、0.05~10質量%であることがより好ましく、0.08~5質量%であることがさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(E)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(E)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果の高い洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(E)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.01~100質量ppmであることが好ましく、0.1~80質量ppmであることがより好ましく、1~50質量%であることがさらに好ましい。
洗浄液中の(E)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、洗浄液中の(E)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、毛玉防止効果がより優れた洗浄液となりやすい。
<(F)成分>
(F)成分は一般式(f1)~(f3)のいずれかで表されるアルコールのプロピレンオキシド付加物である。(F)成分は(B)成分との疎水性相互作用により一緒に衣類へ吸着し、衣類のすべり性を向上に寄与する。また、また疎水性により破泡効果を発揮する。
(F)成分は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等のモノアルコール;エタンジオール等のジオール、グリセリン等のトリオール、エリスリトール等のテトラオール、ソルビトール等のヘキサオール等の多価アルコールにプロピレンオキシドを付加させたものである。
Figure 0007045909000004
式(f1)中、Rは炭素数1~8の炭化水素基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、n1はPOの平均繰り返し数を示し10~350である。
式(f2)中、POはオキシプロピレン基を示し、n2、n3はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n2、n3の合計は10~350である。
式(f3)中、POはオキシプロピレン基を示し、n4、n5、n6はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n4、n5、n6の合計は10~350である。
式(f1)中、Rは炭素数1~8の炭化水素基である。好ましくは炭素数1~3である。
としては、アルキル基、アルキレン基が挙げられる。
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
式(f1)~(f3)におけるn1~n6は、それぞれ、10~50であることが好ましく、15~40であることがより好ましい。
成分(F)の重量平均分子量は、2500~5500が好ましく、3000~5000がより好ましい。
上記下限値以上であれば、毛玉防止効果がより向上しやすくなる。上記上限値以下であれば、濯ぎ性がより向上しやすくなる。
本明細書において重量平均分子量は、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量:800、1,200、2,000、4,000)を標準としたGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で得られる分子量分布より求められる。
成分(F)は、1種であってもよく2種以上であってもよい。
成分(F)の製造方法は、式(f1)で表される化合物の場合、アルコール(R-OH)にプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。式(f2)で表される化合物の場合、エチレングリコールにプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。式(f3)で表される化合物の場合、グリセリンにプロピレンオキシドを付加重合させる方法により製造することができる。
付加重合させるプロピレンオキシドの供給量を調節することにより、所望の重量平均分子量を有するプロピレンオキシド付加物を製造することができる。
液体洗浄剤中の(F)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して0.01~20質量%であることが好ましく、0.05~10質量%であることがより好ましく、0.08~5質量%であることがさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(F)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、液体洗浄剤中の(F)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、これを水に溶解すると、毛玉防止効果の高い洗浄液となりやすい。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(F)成分の含有量は、洗浄液の総質量に対して0.01~100質量ppmであることが好ましく、0.1~80質量ppmであることがより好ましく、1~50質量ppmであることがさらに好ましい。
洗浄液中の(F)成分の含有量が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、濯ぎ性が良好な洗浄液となりやすい。
また、洗浄液中の(F)成分の含有量が好ましい上限値以下であることにより、毛玉防止効果がより優れた洗浄液となりやすい。
(C)、(D)、(E)、及び(F)成分のうち、2種以上を併用することができる。2種以上を併用する場合、(C)成分と(D)成分、(C)成分と(E)成分、(C)成分と(F)成分の併用が好ましく、(C)成分と(D)成分の併用が、毛玉防止効果、すすぎ性を高める点で特に好ましい。(C)成分と(D)成分を併用する場合、(C)成分に対する(D)成分の質量比(D)/(C)は、0.001~10が好ましく、0.005~5がより好ましく、0.01~1が特に好ましい。
液体洗浄剤中の(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計は液体洗浄剤の総質量に対して0.0001~10質量%であることが好ましく、0.001~5質量%であることがより好ましく、0.01~3質量%であることがさらに好ましく、0.5~2質量%であることが特に好ましい。
(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、すすぎ性を高めることができる。(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が好ましい上限値以下であることにより、洗浄剤中に均一に分散させることができる。
液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中の(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計は、洗浄液の総質量に対して0.001~500質量ppmであることが好ましく、0.01~100質量ppmであることがより好ましく、0.05~50質量ppmであることがさらに好ましい。
(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が好ましい下限値以上であることにより、毛玉防止効果が高く、すすぎ性を高めることができる。(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が好ましい上限値以下であることにより、洗浄剤中に均一に分散させることができる。
<水>
本発明の液体洗浄剤は、製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性等の観点から、溶剤として水を含有することが好ましい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、液体洗浄剤に通常用いられる成分が挙げられ、例えば、(B)成分以外のカチオン界面活性剤、(C)成分以外のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、水以外の溶剤、キレート剤、酵素、ハイドロトロープ剤、ソイルリリース剤、再汚染防止剤、洗浄性ビルダー、安定化剤、アルカリ剤、風合い向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、パール剤、酸化防止剤、抗菌剤、着色剤として汎用の色素又は顔料、乳濁化剤、香料、不溶粒子、pH調整剤、天然物などのエキスが挙げられる。
(溶剤)
本発明の液体洗浄剤に用いることのできる水以外の溶剤としては、例えば炭素数2~4の一価アルコール、多価グリコール、及び下記式(g1)で表されるグリコールエーテル系溶剤、下記式(g2)で表される溶剤からなる群から選択される溶剤である。
41-(OR42m2OH ・・・(g1)
式(g1)中、R41は炭素数1~6のアルキル基又はフェニル基であり、R42は炭素数2~4のアルキレン基であり、mはOR42の平均繰り返し数を示し1~5である。
CHOCR33(CH)CHR34CHR35OR36 ・・・(g2)
式中R33~R35は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1~3のアルキル基、R36は水素原子又はアセチル基である。
炭素数2~4の1価アルコールとしては、たとえば、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等が挙げられる。
多価グリコールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
前記式(g1)で表されるグリコールエーテル系溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
前記式(g2)で表される溶剤としては、3-メトキシブタノール、3-メトキシ-3-メチルブタノール、3-メトキシ-3-エチルブタノール、3-メトキシ-3-プロピルブタノール、3-メトキシ-2-メチルブタノール、3-メトキシ-2-エチルブタノール、3-メトキシ-2-プロピルブタノール、3-メトキシ-1-メチルブタノール、3-メトキシ-1-エチルブタノール、3-メトキシ-1-プロピルブタノール、3-メトキシブチルアセテート、3-メトキ-3-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-3-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-3-プロピルブチルアセテート、3-メトキシ-2-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-2-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-2-プロピルブチルアセテート、3-メトキシ-1-メチルブチルアセテート、3-メトキシ-1-エチルブチルアセテート、3-メトキシ-1-プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
これらのなかでも、抑制剤としての流動性、臭気の穏やかな点や原料の入手のしやすさから、エタノール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3-メトキシ-3-メチルブタノールが好ましい。
これらの成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
水を含む溶剤全体の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、40~90質量%が好ましい。含有量が上記上限値以下であると、洗濯に使用する際の洗浄剤の使用量が少なくて済む。含有量が下限値以上であると、液体洗浄剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。
水以外の溶剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1~25質量%が好ましい。含有量が上記上限値以下であると、原料コストを低減できる。含有量が下限値以上であると、液体洗浄剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。
水を含む溶剤全体の質量に対する水以外の溶剤の質量の比は、0.01~0.5が好ましい。この質量比が下限値以上であると液体洗浄剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。この質量比が上限値以下であると原料コストを低減できる。
(カチオン性界面活性剤)
本発明の液体洗浄剤に用いることのできる(B)成分以外のカチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩のカチオン界面活性剤等が挙げられる。
(アニオン性界面活性剤)
本発明の液体洗浄剤には、(C)成分以外のアニオン性界面活性剤(以下(H)成分という場合がある。)を用いることにより優れた洗浄力を発揮する。(H)成分は、また、洗浄液中で (B)成分と複合体を形成し、繊維製品への(B)成分の吸着を高めていると考えられる。
(H)成分としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸; α-オレフィンスルホン酸;直鎖又は分岐鎖のアルキル硫酸エステル;アルキルエーテル硫酸エステル又はアルケニルエーテル硫酸エステル;アルキル基を有するアルカンスルホン酸;α-スルホ脂肪酸エステル等が挙げられる。
(H)成分は、液体洗浄剤中、または液体洗浄剤を水に溶解した洗浄液中で塩の形で存在していてもよい。
(H)成分の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸としては、直鎖アルキル基の炭素数が8~16のものが好ましく、炭素数10~14のものがより好ましい。
α-オレフィンスルホン酸としては、炭素数10~20のものが好ましい。
アルキル硫酸エステルとしては、アルキル基の炭素数が10~20のものが好ましい。
アルキルエーテル硫酸エステル又はアルケニルエーテル硫酸エステルとしては、炭素数10~20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数10~20の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基を有し、オキシエチレン基一部がオキシプロピレン基であってもよい、平均1~5モルのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルが好ましい。
アルカンスルホン酸としては、アルキル基の炭素数が10~20のものが好ましく、14~17のものがより好ましい。中でも、該アルキル基が2級アルキル基であるもの(即ち、2級アルカンスルホン酸塩)がさらに好ましい。
α-スルホ脂肪酸エステルとしては、脂肪酸残基の炭素数が10~20のものが好ましい。
これらの(H)成分の中でも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、アルカンスルホン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル、及びα-オレフィンスルホン酸から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
特に、(B)成分との複合体の形成しやすさ、また低温安定性が向上する観点から、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸が最も好ましい。
(H)成分として、上記以外の他の陰イオン性界面活性剤を用いてもよい。該他の陰イオン性界面活性剤としては、アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレンエー テルカルボン酸、アルキル(又はアルケニル)アミドエーテルカルボン酸、アシルアミノカルボン酸等のカルボン酸型陰イオン性界面活性剤;アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニ ルリン酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル等のリン酸エステ ル型陰イオン性界面活性剤;等が挙げられる。
これらの(H)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用 いられてもよい。
液体洗浄剤中の(H)成分の含有量(塩の場合も酸等としての含有量。以下同じ)は、液体洗浄剤の総質量に対して0.1~20質量%が好ましく、0.1~10 質量%がより好ましく、1~5質量%がさらに好ましい。
(H)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄力をより高められ、また、(B)成分の吸着を促進しやすい。上限値以下であれば良好な濯ぎ性を得やすい。
洗浄剤中、(H)成分の質量に対する(B)成分の質量の比(B)/(H)は、0.1~3が好ましく、0.6~2がより好ましい。(B)/(H)が上記範囲内であれば、毛玉防止効果が高まる。これは、(B)成分と(H)成分とが複合体を形成し、繊維製品により吸着しやすくなるためと考えられる。
また、(B)成分を含有する液体洗浄剤中に(C)成分を配合することで液体製剤の安定性が悪化することがあるが、(H)成分を配合することで安定性が良好になる。(H)成分の質量に対する(C)成分の質量の比(C)/(H)は、0.01~10が好ましく、0.05~8が好ましく、0.1~5がより好ましい。
(C)/(H)が上記範囲内であれば、安定性がより向上する。(C)成分と組み合わせて安定性が向上する(H)成分としては具体的に直鎖アルキルベンゼンスルホン酸が最も好ましい。
(両性界面活性剤)
本発明の液体洗浄剤に用いることのできる両性界面活性剤としては、従来、衣料用などの液体洗浄剤に用いられている両性界面活性剤であればよく、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン酸型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これらの両性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(キレート剤)
金属イオン捕捉剤として機能するキレート剤としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤がキレート剤を含む場合、キレート剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1~20質量%が好ましい。
(ハイドロトロープ剤)
ハイドロトロープ剤(以下(I)成分という場合がある。)としては、パラトルエンスルホン酸またはその塩、クメンスルホン酸またはその塩、安息香酸塩、フェノキシエタノール、並びに尿素等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤がハイドロトロープ剤を含む場合、ハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01~15質量%が好ましい。
(B)成分を含有する洗浄剤中に(C)成分を配合することで液体製剤の安定性が悪化することがあるが、(I)成分を配合することで安定性が良好になる。(I)成分の質量に対する(C)成分の質量の比(C)/(I)は、0.01~10が好ましく、0.1~8が好ましく、1~5がより好ましい。(C)/(I)が上記範囲内であれば、安定性がより向上する。(C)成分と組み合わせて安定性が向上する(I)成分としてはフェノキシエタノール、クメンスルホン酸塩がより好ましい。
(再汚染防止剤)
再汚染防止剤としては、アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、を有する水溶性ポリマーが挙げられる。
具体的には、商品名「TexCare SRN-100」(クラリアント社製、重量平均分子量2000~3000)、商品名「TexCare SRN-300」(クラリアント社製、重量平均分子量7000)、商品名「Repel-O-Tex Crystal」(ローディア社製)、商品名「Repel-O-Tex QC」(ローディア社製)等が挙げられる。
これらのなかでは、水への溶解性が高く、保存安定性にも優れる点から、TexCare SRN-100が好ましい。また、取り扱い性に優れる点から、前記TexCare SRN-100の70%水溶液として市販されている商品名TexCare SRN-170(クラリアント社製)が用いられることが好ましい。
他の再汚染防止剤としては、ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体が挙げられる。具体的には、商品名「Sokalan HP20」(BASF社製)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が再汚染防止剤を含む場合、再汚染防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01~5質量%が好ましい。
(アルカリ剤)
アルカリ剤としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン等が挙げられる。
(風合い向上剤)
乾燥後の風合いを良くするために、変性基を有するシリコーンオイルを配合してもよい。例えばポリエーテル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン、アミドポリエーテル変性シリコーン、アルキルポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。変性基を有するシリコーンオイルが配合されていることで、繊維製品の浴中摩擦が低減し、毛玉防止効果が高まる。
市販品としては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社製の「CF1188N」、「BY16-878」、「BY16-891」、「BY16-893」、「FV2090-01」、「SILSTYLE104」、「SF8417」、「SF8418」、「BY16-837」、「BY16-906」、「FZ-2203」、「FZ-3789」等、信越化学工業株式会社製の「KF-877」、「KF-889」、「X-22-3939A」等、旭化成ワッカーシリコーン株式会社製の「WetSoft(登録商標)CTA」、「WetSoft AE200」、「WetSoft NE810」、「WetSoft NE820」、「WetSoft WP201」等が挙げられる。
(防腐剤)
防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT 20」(商品名)等が挙げられる。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が酸化防止剤を含む場合、酸化防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01~2質量%が好ましい。
(着色剤)
着色剤としては、例えばアシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、赤色106号、黄色203号、ターコイズP-GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が着色剤を含む場合、着色剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.00005~0.005質量%が好ましい。
(香料)
香料としては、例えば特開2002-146399号公報に記載の香料成分などが挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が香料を含む場合、香料の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01~2質量%が好ましい。
(pH調整剤)
本発明の液体洗浄剤は、25℃におけるpHが4~10であることが好ましく、pHが4~9であることがより好ましく、pHが4~8であることがさらに好ましい。pHがこのような範囲にあると、液体洗浄剤の保存安定性を良好に維持できる。
液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限りにおいて随意であるが、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM-30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
(天然物などのエキス)
天然物などのエキスとしては、イヌエンジュ、ウワウルシ、エキナセア、コガネバナ、キハダ、オウレン、オールスパイス、オレガノ、エンジュ、カミツレ、スイカズラ、クララ、ケイガイ、ケイ、ゲッケイジュ、ホオノキ、ゴボウ、コンフリー、ジャショウ、ワレモコウ、シャクヤク、ショウガ、セイタカアワダチソウ、セイヨウニワトコ、セージ、ヤドリギ、ホソバオケラ、タイム、ハナスゲ、チョウジ、ウンシュウミカン、ティーツリー、バーベリー、ドクダミ、ナンテン、ニュウコウ、ヨロイグサ、シロガヤ、ボウフウ、オランダヒユ、ホップ、ホンシタン、マウンテングレープ、ムラサキタガヤサン、セイヨウヤマハッカ、ヒオウギ、ヤマジソ、ユーカリ、ラベンダー、ローズ、ローズマリー、バラン、スギ、ギレアドバルサムノキ、ハクセン、ホウキギ、ミチヤナギ、ジンギョウ、フウ、ツリガネニンジン、ヤマビシ、ヤブガラシ、カンゾウ、セイヨウオトギリソウなどの植物が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が天然物などのエキスを含む場合、天然物などのエキスの含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0~0.5質量%が好ましい。
これらの成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
[洗濯方法]
本発明の繊維製品の洗濯方法(以下、単に「洗濯方法」ともいう。)は、本発明の液体洗浄剤を用いて洗濯する方法である。本発明の液体洗浄剤は、濯ぎ性に優れるため、本発明の洗濯方法では、濯ぎの回数は1回のみである。
すなわち、本発明の洗濯方法は、本発明の液体洗浄剤を含む洗浄液中で繊維製品を攪拌し、脱水した後、液体洗浄剤を含まない濯ぎ用水の中で繊維製品を攪拌し、脱水する操作を一回のみ行う、繊維製品の洗濯方法である。
本発明の洗濯方法では、全自動洗濯機(ドラム型、縦型を含む)の場合、標準コース、おまかせコース等に比べて弱い水流であるコースを使用することが好ましい。例えば機種により、おうちクリーニングコース、おしゃれ着コース、ドライコース、ソフトコース、デリケートコース、ホームクリーニングコースなどと名付けられたコースを選択する。これらのコースの濯ぎ方法としては、注水濯ぎ、ため濯ぎ、シャワー濯ぎなどがあるが、いずれも1回設定とする。
洗浄剤使用量は、ドラム型洗濯機であれば衣類量1.5kgあたり30~40g、縦型洗濯機であれば洗濯時の水量30Lあたり30~40gが好ましい。上限以下であれば濯ぎ性が良く、下限以上であれば毛玉防止性及び洗浄力に良い。
1回の洗濯に投入する衣類量は、ドラム型洗濯機であれば洗濯機の容量10kgあたり1.5kg以下が好ましく、縦型洗濯機であれば洗濯機の容量10kgあたり3.5kg以下が好ましい。
水量を手動で選択できる場合は、衣類量あたりの水量である浴比(浴比=洗濯時の水量L/衣類量kg)は、ドラム型洗濯機であれば15以上、縦型洗濯機であれば30以上が好ましい。下限以上であれば、衣類同士の摩擦を防ぎ、B成分の吸着を向上することができる。
洗濯に使用する水は1~5°DHの硬水が好ましい。硬度が上限値以下であれば洗浄力が高く、下限値以上であれば濯ぎ性が良い。水温は10~30℃が好ましい。水温が上限値以下であれば毛玉防止効果が高く、下限値以上であれば洗浄力及び濯ぎ性に優れる。
洗濯の時間は、5~15分が好ましい。上限値以下であれば毛玉防止効果が高く、下限値以上であれば洗浄力に優れる。濯ぎは注水濯ぎ、シャワー濯ぎ、ため濯ぎ等洗濯できる場合は、濯ぎ性の観点から注水濯ぎが好ましい。脱水の時間は、1~6分が好ましく、上限値以下であれば毛玉防止効果が高く、下限値以上であれば水切れが良い。
具体的な洗濯機における好ましい設定条件は下記の通りである。なお全自動洗濯機の洗濯中の水量は、液体流量計「LW20-PTN」(株式会社堀場製作所製)を使用して計測した。
全自動ドラム型洗濯機 NA-VX7600L(Panasonic社、2015年製、10kg容量)の場合、おうちクリーニングコース(洗濯13分、注水濯ぎ1回、脱水2分設定)とする。この設定で合計1.5kgの衣類を入れた際の洗濯時の水量は24L、濯ぎ時の水量は32Lである。
全自動ドラム型洗濯機 TW-4000VFL(S)(TOSHIBA社、2008年製、9kg容量)の場合、ドライコース(洗濯7分、注水濯ぎ1回、脱水5分設定)とする。この設定で合計1.5kgの衣類を入れた際の洗濯時の水量は26L、濯ぎ時の水量は27Lである。
全自動縦型洗濯機 NA-FW80S1(Panasonic社、2014年製、8kg容量)の場合、ドライコース(洗濯15分、濯ぎ1回、脱水1分設定)とする。この設定で合計1.5kgの衣類を入れた際の洗濯時の水量は57L、濯ぎ時の水量は52Lである。
全自動縦型洗濯機 AW-8V2(TOSHIBA社、2014年製、8kg容量)の場合、ドライコース(洗濯6分、注水濯ぎ1回、脱水6分設定)とする。この設定で合計1.5kgの衣類を入れた際の洗濯時の水量は73L、濯ぎ時の水量は70Lである。
全自動縦型洗濯機 BW-D10XTV(HITACHI社、2014年製、10kg容量)の場合、ドライコース(洗濯9分、注水濯ぎ1回、脱水1分設定)とする。この設定で合計1.5kgの衣類を入れた際の洗濯時の水量は49L、濯ぎ時の水量は47Lである。
本発明の洗濯方法の対象となる繊維製品としては、例えば衣料、布巾、寝具、カーテンなどが挙げられる。
繊維製品の素材は特に限定されず、毛、綿、絹、麻等の天然繊維、ポリエステル、アクリル、ナイロン、レーヨン、ポリアミド等の化学繊維等のいずれでもよい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
[使用原料]
<(A)成分>
(A-11)Lutensol TO-7(商品名、BASF社製)、C1327O(CHCHO)H、R21が分岐鎖を有する炭素数13のアルキル基、R22Oがエチレンオキシド、nが7の化合物。
(A-12)ソフタノール30(商品名、日本触媒(株)社製)、R21が炭素数12~14の直鎖アルキル基であって、酸素原子は、R21中の2級炭素原子に結合し、R22Oがオキシエチレン基である化合物。
(A-13)ソフタノールEP5035(商品名、BASF社製)、R21が分岐鎖を有する炭素数12~14のアルキル基、R22Oがエチレンオキシド、nが3.5の化合物。
<(B)成分>
(B-1)リポミンAPA168-65E(商品名、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドの質量とパルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミドの質量の比=7/3の混合物。ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドは、R10が炭素数17の直鎖のアルキル基、R11が炭素数3の直鎖のアルキレン基、R12及びR13が炭素数1のアルキル基の化合物であり、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミドは、R10が炭素数15の直鎖のアルキル基、R11が炭素数3の直鎖のアルキレン基、R12及びR13が炭素数1のアルキル基の化合物である。
<(C)成分>
(C-1)椰子脂肪酸(商品名、日油株式会社製)。
(C-2)C16石鹸(商品名、関東化学株式会社製)、パルミチン酸ナトリウム。
<(D)成分>
(D-1)SH200(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-2)8590 Addtive(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-3)AF-8014 Antiform(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-4)AC-8066 Antiform(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-5)ACP-3073 Antiform(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-6)FSアンチフォーム93(商品名、東レ・ダウコーニング社製)。
(D-X)KM-91P(信越化学工業株式会社)、(D)成分に該当しない粉末型消泡性シリコーンである。
<(E)成分>
(E-1)2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル(下記合成方法により合成したもの)。Xが炭素数7の分岐鎖状アルキル基、Yが炭素数8の分岐鎖状アルキル基の化合物である。
(E―1の合成方法)
5Lの四つ口フラスコに、2-エチルヘキサン酸1700gと、2-エチルヘキサノール1425gと、触媒としてp-トルエンスルホン酸(関東化学株式会社製)17gとを仕込み、窒素置換を行った。その後、窒素を1mL/秒の流量で流通させながら、液温が140℃になるまで昇温してエステル化反応を行い、反応により生成した水を蒸留により除去した。水を除去した後、0.6kPaまで徐々に減圧しながら200℃になるまで昇温して粗製物を得た。次いで、粗製物1500gに対し、濾過助剤としてハイフロスーパーセル(商品名、ナカライテスク株式会社製)22.5g(粗製物100質量部に対して1.5質量部)を添加し、10分間撹拌して均一に分散させた。この後、80℃で加圧濾過して、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシルを得た。
<(F)成分>
(F-1)アクトコールT-4000(商品名、三井化学株式会社製)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、質量平均分子量4000、式(f3)に示す化合物。
(F-2)アクトコールT-3000(商品名、三井化学株式会社製)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、質量平均分子量3000、式(f3)に示す化合物。
(F-3)アクトコールT-5000(商品名、三井化学株式会社製)ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、質量平均分子量5000、式(f3)に示す化合物。
<(A2)成分>
(A-21)直鎖状の天然アルコールCO-1270(商品名、プロクター・アンド・ギャンブル社製)に対して、平均12モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。
(A-22)直鎖状の天然アルコールCO-1270(商品名、プロクター・アンド・ギャンブル社製)に対して、平均10モル相当のエチレンオキシドを付加したもの。
(A-23)炭素数の12~14の直鎖1級アルコールに、エチレンオキシドの平均9モル、プロピレンオキシドの平均2モル、エチレンオキシドの平均9モルを、この順で付加させたポリオキシアルキレンアルキルエーテル。一般式(a2)中、R71が炭素数12~14の直鎖アルキル基、R72が水素原子、Jが0、p=2、q=18の化合物。
<(H)成分>
(H-1)ライポンLH-200(商品名、ライオン株式会社製LAS)、炭素数10~14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸、平均分子量322。
<(I)成分>
(I-1)安息香酸Na(商品名、東亞合成化学株式会社製)、安息香酸ナトリウム。
(I-2)2-フェノキシエタノール(和光純薬工業株式会社製)。
(I-3)テイカトックスN5040(商品名、テイカ株式会社製)、クメンスルホン酸ナトリウム。
(I-4)パラトルエンスルホン酸水溶液(明友産業株式会社製)。
<溶剤>
(エタノール)特定アルコール95度合成(商品名、日本アルコール販売株式会社製)。
(PG)プロピレングリコール(BASF社製)。
(BC)ブチルジグリコール(商品名、日本乳化剤株式会社製)、ブチルカルビトール。
(水)イオン交換水。
<その他の任意成分>
(POE変性シリコーン)CF1188N(商品名、東レ・ダウコーニング株式会社製)、ポリエーテル変性シリコーン、風合い向上剤。
(アミノPOE変性シリコーン)FZ-3789(商品名、東レ・ダウコーニング株式会社製)、アミノポリエーテル変性シリコーン、風合い向上剤。
(SR剤)TexCare SRN-170C(商品名、クラリアントジャパン株式会社製)、ソイルリリース剤。
(クエン酸)液体クエン酸(商品名、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社)、キレート剤。
(香料)特開2002-146399号公報の表11~18に記載の香料組成物A。
(BHT)SUMILZER BHT-R(商品名、住友化学株式会社製)、ジブチルヒドロキシトルエン、酸化防止剤。
(色素)カヤノールミーリング(商品名、日本化薬社製)、アシッドレッド138。
(BIT)NIPACIDE BIT 20(商品名、クラリアントジャパン株式会社製)、1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン、防腐剤。
(MBS)ACTICIDE MBS(商品名、THOR GmbH社製)、2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン/1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン、防腐剤。
(NaOH)水酸化ナトリウム(鶴見曹達社製)、アルカリ剤。
(MEA)モノエタノールアミン(株式会社日本触媒製)、アルカリ剤。
[評価方法]
<毛玉防止性評価>
全自動電気洗濯機(Panasonic社製(NA-VX7600L))に、各液体洗浄を40g投入し、そこへ市販のニット(UNIQLO製「エクストラファインメリノVネックセーター(長袖)」(毛100%))を3枚入れ、さらに衣類量が合計1.5kgになるように市販のシャツ(フジボウアパレル製「B.V.D GOLD 丸首半袖シャツ」(綿100%))を7枚入れた。
15℃の3°DH硬水を使用し、おうちクリーニングコース(洗濯10分、注水すすぎ1回、脱水3分設定)にて洗濯処理した。洗濯後のニットを、直射日光の当たらない場所で一晩平干しして乾燥させた。この洗濯と乾燥を3回繰り返した後、乾燥後のニットについて、基準布と目視で比較し、下記判定基準にて点数をつけてその平均点を算出した。
なお、基準布は下記の通り作製した。
判定は点数が2点以上(◎、○、△)の場合を合格とした(◎:平均点4点以上、○:平均点3点以上4点未満、△:平均点2点以上3点未満、×:平均点2点未満)。
(基準布作製方法)
新品の上記ニット(UNIQLO製「エクストラファインメリノVネックセーター(長袖)」(毛100%))を直径140mmの円状に2枚ずつカットし、マーチンデール摩耗試験機(James H.Heal&Co.Ltd.Halifax、England製「Max-Martindale909」)の上部(試験片ホルダ)と下部(ピリングテーブル)にセットした。摩耗方法はJIS L1076のJ法(修正マーチンデール法)に準拠し、摩耗回数を0、50、100、300、500回とし、5段階の毛玉発生レベルの異なる基準布を作製した。
(評価基準)
1点:マーチンデール摩耗試験機で500回摩耗した基準布と同等。
2点:マーチンデール摩耗試験機で300回摩耗した基準布と同等。
3点:マーチンデール摩耗試験機で100回摩耗した基準布と同等。
4点:マーチンデール摩耗試験機で50回摩耗した基準布と同等。
5点:マーチンデール摩耗試験機で0回摩耗した基準布と同等。
<すすぎ性評価>
全自動電気洗濯機(Panasonic社製(NA-VX7600L))に、各液体洗浄剤組成物を40g投入し、そこへ市販のニット(UNIQLO製「エクストラファインメリノVネックセーター(長袖)」(毛100%))を3枚入れ、さらに衣類量が合計1.5kgになるように市販のシャツ(フジボウアパレル製「B.V.D GOLD 丸首半袖シャツ」(綿100%))を7枚入れた。
そして15℃の3°DH硬水を使用し、おうちクリーニングコース(洗濯10分、注水すすぎ1回、脱水3分設定)にて洗濯処理した。この操作を同一のニットを使用したまま5回連続して繰り返した。脱水時に洗濯機の窓に泡残りがあるか、また洗濯機がすすぎ不足によりすすぎ回数を自動で延長するかどうかを観察し、下記評価基準にて評価した(◎、○を合格とした)。
(判定)
◎:脱水時の泡残りがなく、すすぎ自動延長が起こらない。
○:脱水時の泡残りがなく、すすぎ自動延長が起こる。
△:脱水時の泡残りがあり、すすぎ自動延長起こらない。
×:脱水時の泡残りがあり、すすぎ自動延長が起こる。
<安定性評価>
洗浄剤組成物を円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めてー5℃の恒温槽中で1か月間保存した。保存後の外観を目視で観察し、下記基準に基づいて保存安定性を評価し、◎、○、△のものを合格とした。
◎:均一で浮遊物や沈殿がなく、流動性がある。
○:浮遊物や沈殿がないものの、やや濁っている。流動性がある。
△:浮遊物や沈殿がある。流動性がある。
×:浮遊物や沈殿がない。流動性がない。
(実施例1~23、比較例1~4)
表1~4に示す配合で各例の液体洗浄剤を調製した。
なお、表中の配合量は純分換算値である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。また、表中の「適量」は、「pHが6~8の範囲になる量」の意味である。また、実施例1~6は参考例である。
各例の液体洗浄剤について、毛玉防止性、濯ぎ性、安定性を評価した結果を表中に示す。
Figure 0007045909000005
Figure 0007045909000006
Figure 0007045909000007
Figure 0007045909000008
表1~4に示すように、実施例1~23は、毛玉防止性、濯ぎ性、安定性が良好であった。これに対して、(A1)成分を含有せず、(C)、(D)、(E)、(F)のいずれの成分も含有しない比較例1は、毛玉防止性、濯ぎ性に劣っていた。また、(C)、(D)、(E)、(F)のいずれの成分も含有しない比較例2は、毛玉防止性、濯ぎ性に劣り、比較例3は濯ぎ性に劣っていた。また、(C)、(D)、(E)、(F)のいずれの成分も含有せず、(D)成分には該当しない消泡性シリコーンを含有する比較例4は、安定性に劣っていた。
以上の結果から、本発明を適用することで、洗濯時のこすれによる毛玉の発生を抑制でき、また、泡切れが良く、濯ぎを1回のみとすることが可能なため、洗濯によるこすれを最小現に減らせることが確認された。

Claims (7)

  1. (A)下記一般式(f1)~(f3)のいずれかで表されるアルコールのプロピレンオキシド付加物以外のノニオン界面活性剤であって、下記一般式(a1)で表される化合物(A1)を含むノニオン界面活性剤と、
    (B)下記一般式(b)で表されるアルキルアミドアミンを含有し、さらに、
    (D)オイル型、オイルコンパウンド型、エマルション型、自己乳化型から選択される消泡シリコーン、(E)下記一般式(e)で表される脂肪酸エステル、及び(F)下記一般式(f1)~(f3)のいずれかで表されるアルコールのプロピレンオキシド付加物から選ばれる一種以上を含有し、
    任意に(C)高級脂肪酸を含有してもよく、
    前記(B)の質量に対する前記(A1)の質量の比(A1)/(B)が4~20である、繊維製品用の液体洗浄剤。
    21-O-(R22O)-H ・・・(a1)
    Figure 0007045909000009
    X-COO-Y ・・・(e)
    Figure 0007045909000010
    式(a1)中、R21は分岐鎖を有する炭素数12~16のアルキル基、又は炭素数12~16の直鎖アルキル基を示し、R21が前記直鎖アルキル基の場合、酸素原子は、前記直鎖アルキル基中の2級炭素原子に結合する。R22は炭素数2~4のアルキレン基を表す。また、nはR22Oの平均繰り返し数を示し3~10である。
    式(b)中、R10は、炭素数9~23の直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基である。R11は、炭素数1~4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。R12及びR13は、それぞれ独立に炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数1~4の直鎖もしくは分岐鎖のヒドロキシアルキル基、又はオキシエチレン基の平均繰り返し数が1~25の(ポリ)オキシエチレン基である。
    式(e)中、Xは、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基、又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基である。Xが直鎖状アルキル基である場合、式(e)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。Yは、炭素数3~16のアルキル基、又は-(R31O)m1-R32である。R31は、炭素数2~4のアルキレン基である。mはR31Oの平均繰り返し数を示し1~5である。R32は、炭素数1~16のアルキル基、フェニル基又はベンジル基である。
    式(f1)中、Rは炭素数1~8の炭化水素基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、n1はPOの平均繰り返し数を示し10~350である。
    式(f2)中、POはオキシプロピレン基を示し、n2、n3はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n2、n3の合計は10~350である。
    式(f3)中、POはオキシプロピレン基を示し、n4、n5、n6はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を示し、n4、n5、n6の合計は10~350である。
  2. さらに前記(C)を含有する請求項1記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
  3. 前記(D)を含有し、前記(C)の質量に対する前記(D)の質量の比(D)/(C)が0.01~1である、請求項2に記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
  4. 前記(C)、(D)、(E)、及び(F)の含有量の合計が0.0001~10質量%である、請求項1~3の何れか一項に記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
  5. 前記(A)の質量に対する前記(A1)の質量の比(A1)/(A)が0.001~0.8である、請求項1~4の何れか一項に記載の繊維製品用の液体洗浄剤。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の液体洗浄剤を含む洗浄液中で繊維製品を攪拌し、脱水した後、前記液体洗浄剤を含まない濯ぎ用水の中で繊維製品を攪拌し、脱水する操作を一回のみ行う、繊維製品の洗濯方法。
  7. 前記液体洗浄剤を含む洗浄液中で繊維製品を攪拌する際の前記繊維製品の質量に対する前記洗浄液の質量の比が15~30であり、前記濯ぎ用水中で前記繊維製品を攪拌する際の前記繊維製品の質量に対する前記濯ぎ用水の質量の比が15~30である、請求項に記載の繊維製品の洗濯方法。
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